JP6239575B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
まず、遊技機10の概要について、図4を用いて説明する。
図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
遊技状態制御部140は、遊技者にとって有利な有利遊技状態に移行させうる。
演出制御部210は、有利遊技状態への移行を示唆する特定演出を実行する。
演出制御部210は、特定演出を実行する場合の少なくとも一部において、特定期間を表示し、表示している特定期間の中途に到来する延長タイミングに、特定期間を延長する延長演出を実行する。
また、演出制御部210は、延長タイミングより後に到来する可否表示タイミングに、特定演出を実行するか否かを示す可否演出を実行する。
さらに、演出制御部210は、可否演出において特定演出を実行する旨を示した後であって、かつ表示している特定期間が終了する終了タイミングに、特定演出を実行する。
「特定演出」とは、有利遊技状態へ移行するか否かに関わらず実行されうる演出であり、有利遊技状態への移行が確定したことを報知するものでなくてもよいし、確定したことを報知するものであってもよい。
特定期間は、数字、文字、記号、図形、またはそれらの組合せ等によって表示されうる。表示された特定期間は、遊技者に特定演出の出現時期を想起させる。特定期間の表示は、その表示開始後、特定演出の出現時期が時間の経過とともに近付いていくことを遊技者に想起させるような表示としてもよい。
「延長演出」とは、遊技者に想起させた特定演出の出現時期を遅らせる演出である。遅延演出は、少なくとも特定演出の出現時期の遅延を遊技者に想起させる演出であればよく、例えば表示された特定期間の値に対して、あらかじめ定められた値(加算時間)を加算することや、表示された特定期間の値の変化速度を遅くする、または、表示された特定期間の値の変化を一時的に停止させること等を挙げることができる。
「延長タイミング」とは、特定期間に包含される時点であって、延長演出が開始されうる時点である。なお、延長演出が終了する時点については、延長演出が開始する時点以降の任意の時点である。
「可否演出」とは、特定演出の出現の可否を遊技者に認識させうる演出である。可否演出の演出態様は特に制限されるものでなく、遊技者が当該可否演出について既知であれば、当該可否演出が実行されたとしても特定演出の出現の可否を認識できる態様であれば足りる。
「可否表示タイミング」とは、特定期間に包含される時点であって、延長タイミングよりも後の時点であって、可否演出が開始されうる時点である。なお、可否演出が終了する時点については、可否演出が開始する時点以降の任意の時点である。
「終了タイミング」とは、遊技者に想起させた特定期間の終了時点であって、延長タイミングおよび可否表示タイミングよりも後の時点であって、特定演出が開始されうる時点である。
図1から図3を用いて遊技機10の構造について説明する。
なお、図1は、遊技機10の正面図である。図2は、遊技機10内に配設された遊技盤を示す図である。図3は、遊技機10内に配設された図柄表示器90を示す図である。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
前枠20は、上球受け皿27の前方部にプッシュボタン37が配設されている。プッシュボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
図柄表示器90は、複数のランプが配列されている。本実施形態で図柄表示器90に用いられるランプとは、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示器90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示し、特別図柄表示部91または普通図柄表示部93を含んでいる。
ここで特別図柄とは、特別図柄表示部91に表示するために選択されうるデータ群、あるいは特別図柄表示部91に表示されうる図柄(LEDの発光パターン)をいう。
なお、以下、特別図柄のことを「特図」と略して表記する場合がある。
ここで特別図柄による図柄変動ゲームとは、特別電動役物65(いわゆるアタッカー)を開放させるための抽選結果を示すために、特別図柄表示部91を変動表示させた後に特定の特別図柄を停止表示させることをいう。
なお、以下、「特別図柄による図柄変動ゲーム」を、単に「図柄変動ゲーム」と略称する場合がある。
ここで普通図柄とは、普通図柄表示部93に表示するために選択されうるデータ群、あるいは普通図柄表示部93に表示されうる図柄(LEDの発光パターン)をいう。なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。また、ここで普通図柄による図柄変動ゲームとは、普通電動役物61(いわゆる電動チューリップ)を開放させるための抽選結果を示すために、普通図柄表示部93を変動表示させた後に特定の普通図柄を停止表示させることをいう。
メイン表示部81は、その略中央に演出図柄を表示可能であり、さらに当該演出図柄の上方および下方にもそれぞれ演出図柄が表示されうる。すなわち、メイン表示部81には、「左列」「中列」「右列」にそれぞれ演出図柄が表示され、表示された演出図柄が一または複数の列をなしている。
特定演出とは、図柄変動ゲームにおいて実行されうる演出であって、有利遊技状態(本実施形態では大当り遊技)への移行を示唆する演出である。
カウントダウン予告演出とは、特定演出が実行されうる図柄変動ゲームと同一の図柄変動ゲームにおいて実行されうる演出であって、特定演出の出現時期を遊技者に想起させる表示(特定期間の表示)を行う演出である。なお、カウントダウン予告演出は、実際に特定演出が出現するか否かに関わらず実行されうる演出であり、カウントダウン予告演出があらかじめ定められた態様で終了したときに特定演出が実行される。
なお、カウントダウン予告演出において、特定期間は、必ずしも常に表示され続けなければならないわけでなく、実質的に表示され続けているといえる程度であれば断続的に表示されてもよい。すなわち、カウントダウン予告演出が継続中であることを遊技者が認識できる程度であれば、特定期間が断続的に表示されてもよい。
準備演出とは、保留記憶されていた乱数が用いられて図柄変動ゲームが開始される前に実行されうる演出であって、当該図柄変動ゲームにおけるカウントダウン予告演出の出現を示唆する演出である。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
本実施形態においては、上記の各種スイッチは遊技者が視認できないように配設されており、図1および図2においては図示しない。
第1始動口58には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW1が配置されており、第1始動口58に入球した遊技球がカウントスイッチSW1で検知されることにより、図柄変動ゲームを始動させる始動条件と、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件と、が成立しうる。
第2始動口59には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW2が配設されており、第2始動口59に入球した遊技球がカウントスイッチSW2で検知されることにより、図柄変動ゲームの始動条件と、賞球の払出条件と、が成立しうる。
また、作動ゲート63は通過した遊技球が通過後再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプの入賞口であってもよい。この場合において、作動ゲート63を通過することも本明細書では「入球」と称す。
また、大入賞口55には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4が配設されており、大入賞口55に入球した遊技球がカウントスイッチSW4で検知されることにより、賞球の払出条件が成立しうる。
また、開放状態における特別電動役物65は、遊技領域50aの面位置より前方に飛び出し、上方から流下してくる遊技球の受け皿として機能するように作動し、受け入れた遊技球を大入賞口55へと誘導する。
本実施形態における特別電動役物65は、大当り遊技の実行中に開放状態となるように作動して大入賞口55への遊技球の入球を許容する。
なお、本実施形態においては二つの普通入賞口67a、67bに対して一つのカウントスイッチSW5が設けられている実施例で説明したが、個別にセンサ(カウントスイッチ)を設けてもよい。このとき、それぞれのセンサによって賞球の払出条件が異なってもよく、同一であってもよい。
また、本実施形態における遊技領域50aは、遊技球が第1流路Xから転動したときよりも、遊技球が第2流路Yから転動したときに大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63は、遊技領域50aの右側を主とする第2流路Yに設けられている。
続いて、図4および図5を用いて遊技機10の制御構成について説明する。図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。図5は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、上述した図1から図3に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
なお、図4および図5で図示される各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれても良い。
なお、図4および図5に図示している各構成要素は、一の基板のみで機能する構成要素、複数の基板の間で種々のデータ授受を行うことにより機能する構成要素、基板と当該基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより機能する構成要素等が混在している。これらの各構成要素を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
特図抽選制御部130は、特別図柄による図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する。
普図抽選制御部170は、普通図柄による図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技の制御、確変状態の管理または変短状態の管理を行う。
図柄表示制御部150は、特別図柄または普通図柄を、図柄表示器90において変動表示または停止表示させる。
変動パターン処理部160は、特別図柄による図柄変動ゲームにて図柄表示制御部150が変動表示を開始してから停止表示を行うまでの時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを決定する。また、変動パターン処理部160によって決定された変動パターンは、情報伝送部110を介して演出制御部210に出力されて演出表示器80における表示演出(リーチ演出や保留変化演出等)を実行する際にも用いられる。
情報伝送部110は、主制御部100に含まれる各構成要素にて生成された制御情報(コマンド)を他の構成要素(例えば、演出制御部210等)に伝送する機能を有している。情報伝送部110によって伝送されるコマンドには、上述の変動パターンを示す情報の他にも、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態または変短状態の有無、保留記憶に関する情報または大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、遊技機10によって行われる遊技(図柄変動ゲームや大当り遊技等)に関連する演出を制御する。
払出制御部230は、各入賞口への入賞の特典として付与される賞球の払い出しを制御する。
ここまで挙げた各構成要素について、以下ではより詳細に説明する。
主制御部100は、特図保留制御部115と、特図抽選制御部130と、を備える。
また、特図抽選制御部130は特別図柄による図柄変動ゲームを司り、当否抽選部131と特図選択部132とを有している。
より具体的には、特図保留制御部115は、カウントスイッチSW1によって第1始動口58の入賞が検知されると乱数M1を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。また、特図保留制御部115は、カウントスイッチSW2によって第2始動口59の入賞が検知されると乱数M2を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。
乱数M1の保留上限数または乱数M2の保留上限数は予め定められており、本実施形態では乱数M1および乱数M2の各々について4個が保留上限数と設定されている。
特図保留制御部115は、保留記憶させた乱数M1または乱数M2を、保留記憶させた順番で当否抽選部131に処理させてもよいし、一方を他方に優先して当否抽選部131に処理させてもよい。
また、事前判定部118は、事前判定処理対象の乱数M1または乱数M2に起因する特別図柄の図柄変動ゲームにおける変動パターンに相当する事前判定パターンを判定する(以下、この判定を第二判定と称す)。
具体的には、第一判定に用いられる判定テーブルには、当否抽選部131に用いられる抽選テーブルに格納されている当選値の少なくとも一部が格納されており、事前判定処理対象の乱数M1または乱数M2が当該判定テーブルに格納されている当選値と一致するか否かによって第一判定を実行することができる。また、第二判定に用いられる判定テーブルは、変動パターンの決定において変動パターン処理部160に用いられるテーブルと同様のテーブルである。
ここで「入球を契機として当否抽選を行う」とは、入球を検知することを一つの条件として、その後に当否抽選が実行されうることをいう。すなわち、入球が検知されたとしても、必ずしも当該当否抽選が実行されなくてもよい。例えば、保留されている乱数M1の数が保留上限数を超えた場合にカウントスイッチSW1によって検知された入球、または保留されている乱数M2の数が保留上限数を超えた場合にカウントスイッチSW2によって検知された入球は、当否抽選の条件にはならない。
特図選択部132によって選択された特別図柄は、図柄変動ゲームの実行中に、後述する特別図柄表示制御部151によって特別図柄表示部91に表示される。
なお、特図選択部132による選択には、当否抽選に用いられた乱数と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって一意に決定される態様も含まれる。
遊技機10は、普図保留制御部116と、普図抽選制御部170と、普通電役制御部180と、を備える。
普図抽選制御部170は普通図柄による図柄変動ゲームを司り、開放抽選部171と普図選択部172とを有する。また、普通電役制御部180は、普通電動役物61を制御する機能である。
普図保留制御部116は、普図抽選制御部170が普通図柄による図柄変動ゲームに係る制御を行っていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出す。
開放抽選部171による開放抽選に当選したとき、普通電役制御部180はアクチュエータAC1を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。
なお、ここでいう選択とは、特図選択部132による選択と同様に、開放抽選部171による抽選に用いられた乱数M3と、予め用意されている普通図柄の種類が同数であって一意に決定される態様も含まれる。
遊技状態制御部140は大当り遊技、確変状態または変短状態を制御し、確変制御部141、変短制御部143または大当り制御部145を有している。
ループ方式の確変とは、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変状態に移行し、少なくとも次回大当りまで継続する確変をいう。従って、ループ方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることである。
ST方式の確変とは、「スペシャルタイム確変」あるいは「回数切り確変」等とも称され、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変状態に移行した後、所定回数の図柄変動ゲームのうちに大当り抽選に当選しない場合に、通常遊技状態に移行する確変をいう。従って、ST方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることに加えて、所定回数の図柄変動ゲームが行われることが含まれる。
転落抽選方式の確変とは、確変大当りに係る大当り遊技の後に、確変に移行した後に行われる図柄変動ゲームにおいて確変状態から通常遊技状態へ転落するか否かを抽選(転落抽選)し、転落抽選に当選した場合に通常遊技状態へ移行する確変をいう。従って、転落抽選方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることに加えて、転落抽選に当選することが含まれる。
なお、本実施形態における確変状態の付与条件は、(a)の方式を採用してもよく、(b)の方式を採用してもよい。
なお、本実施形態における変短状態の付与条件は、確変状態の付与条件と共通であってもよいし異なってもよい。また、本実施形態における変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と共通であってもよいし異なってもよい。すなわち、確変状態が付与される期間と変短状態が付与される期間は、共通であってもよいし異なってもよい。
本実施形態において変短状態が付与された場合には、上記の四つのいずれも実行されるものとする。なお、上記の(ii)および(iii)の少なくとも一つが行われることを、一般的には"電チューサポート"または"電サポ"等と称する。なお、上記の(iv)が行われることを一般的には時短状態と称する
本実施形態における大当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部145は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部145の指令に従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、オープニング演出において遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定の時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
特別電役制御部190は、大当り制御部145から受けた指令に従って、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を開放させる。また、特別電役制御部190は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW4の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部190は、入球した遊技球が上限数に達したとき、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部145は情報伝送部110を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部145の指令に従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部145は大当り遊技を終了させる。
遊技機10は、上球受け皿27に連通している払出機構部70を制御し、上球受け皿27へ賞球を払い出すことができる払出制御部230を備える。
より詳細には、主制御部100は、各カウントスイッチ(カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW4、カウントスイッチSW5)による入賞検知に応じて所定の賞球を払い出すように払出制御部230に対して指令を出力する。そして、払出制御部230は、主制御部100から受け付けた指令に基づいて払出機構部70を制御する。なお、払出機構部70は中枠(図示せず)の後方に配設されており、前枠20が閉じた状態では視認することができない。
各カウントスイッチに対して予め設定されている所定の賞球の数は、実施の態様に合わせて適宜設定してもよく、一例に限られない。
遊技機10は、図柄表示制御部150と、演出制御部210と、変動パターン処理部160と、を備える。
図柄表示制御部150は、特別図柄または普通図柄を、図柄表示器90において変動表示または停止表示させる。
演出制御部210は、主に図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出表示を演出表示器80に表示させる。特に、図柄変動ゲームの実行中に関していえば、演出制御部210は、特別図柄表示部91における図柄変動ゲームの変動時間に合わせて、メイン表示部81の表示領域の一部に演出図柄の変動表示を行っている。換言すれば、演出制御部210は、特別図柄表示部91における一回の図柄変動ゲームと、メイン表示部81における一回の演出表示とを、原則として対応付けて実行する。
より詳細には、変動パターン処理部160は、図柄変動ゲームにて特別図柄が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを定め、変動パターンを含む指令を図柄表示制御部150(特別図柄表示制御部151)または演出制御部210に出力する。このとき、変動パターン処理部160は、事前判定部118による判定結果、特に演出内容に関する決定条件の判定(第二判定)の結果を参照して変動パターンを定めてもよい。
特別図柄表示制御部151は変動パターンに応じて図柄変動ゲームを実行し、また演出制御部210は変動パターンに応じて演出図柄の変動表示を実行することによって、これらの対応性を担保している。
また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
なお、演出制御部210は、いわゆる装飾可動体(不図示)の移動制御を実行することができてもよい。
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図6から図9を用いて説明する。なお、上述した図1から図3に図示されている各構成要素や図4に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
また、図6から図9で図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部115による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
すなわち、ステップS102の肯定とステップS104の否定とが、上記の始動条件の成立を意味する。
ステップS112にて出力されるコマンドには、例えば、ステップS110における事前判定部118の判定結果を示す事前判定情報が含まれる。
本実施形態では、特定演出が実行される場合の少なくとも一部において、当該特定演出が行われる図柄変動ゲームに至るまでにカウントダウン予告演出が実行されうる。
詳細は後述するが、カウントダウン予告演出において、演出制御部210は、図17に示すように特定期間を表す複数の数字図柄N1、N2、N3、N4の表示を含むカウントダウン表示CDをサブ表示部82に表示させ、当該カウントダウン表示CDによって特定期間を遊技者に想起させる。本実施形態では、演出制御部210は、サブ表示部82において数字図柄N1〜N4を変動表示させることで、遊技者に想起させる特定期間が経時的に減算されていくような表示を実現する。
すなわち、演出制御手段(演出制御部210)は、特定期間を表す数字図柄N1〜N4を表示し、表示している数字図柄N1〜N4によって表される特定期間が経時的に減算するように数字図柄N1〜N4を変動表示させる。
なお、特定期間が経時的に減算されていくペースと、実時間が経過するペースとは、必ずしも同一のペースでなくてもよい。
また、カウントダウン予告演出が実行される場合の一部において、事前判定処理対象の保留に係る図柄変動ゲームが開始されるまでに、上述の準備演出が実行されうる。なお、準備演出が実行された場合であって、当該準備演出が終了してもカウントダウン予告演出が実行されない場合の、当該準備演出の終了を「ガセ終了」と称する。
具体的には、ステップS306では、判定対象の乱数M1または乱数M2が当否抽選部131による判定における当選値である場合には、そうでない場合よりも、カウントダウン予告演出を実行すると判定されやすい(ステップS306がYESに分岐しやすい)。
カウントダウン予告演出を実行しないと判定した場合(ステップS306のNO)、演出制御部210は、準備演出を実行してガセ終了させるか否かを事前判定情報に基づいて判定する(ステップS308)。具体的には、ステップS308では、事前判定処理対象の乱数M1または乱数M2が当否抽選部131による判定における当選値である場合には、そうでない場合よりも、準備演出のガセ終了を実行すると判定されにくい(ステップS308がNOに分岐しやすい)。
上述のステップS306およびステップS308における判定の傾向は、演出効果の観点から設定されたものであり、カウントダウン予告演出自体に大当り遊技への移行を示唆する演出効果を持たせるために設定されている。
また、演出制御部210は、保留表示処理を行う(ステップS314)。ここで保留表示処理とは、保留表示の開始から、当該保留表示に対応する図柄変動ゲームの開始までの一連の保留表示に係る演出指示の生成処理である。なお、保留表示自体がカウントダウン予告演出の出現、特定演出の出現、または大当り遊技の当選を示唆するものとして構成してもよい。
まず、特図抽選制御部130は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで変動開始条件とは、(i)ステップS202の判定時において図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その開始処理は終了となる。
ステップS204において、当否抽選部131は、特図保留制御部115に保留記憶されている順番で乱数M1または乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否抽選部131による当否抽選や特図選択部132による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
ステップS210において出力されるコマンドには、例えば、ステップS206で実行された判定の処理結果を示す情報やステップS208で決定された変動パターンを示す情報、またはこれらに関連して実行される演出に用いられる情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、ステップS210において出力されたコマンドが入力されると(ステップS402)、当該コマンドに含まれる事前判定情報に基づいて、カウントダウン予告演出を実行するか否かを判定する(ステップS404)。
具体的には、カウントダウン予告演出を実行すると決定されている場合(ステップS306がYESに分岐している場合)、特定演出に係る処理を実行すると判定されやすい(ステップS404がYESに分岐しやすい)。また、準備演出のガセ終了を実行すると決定されている場合(ステップS308がYESに分岐している場合)、特定演出に係る処理を実行しないと判定されやすい(ステップS404がNOに分岐しやすい)。
上述のステップS404における判定の傾向は、演出効果の観点から設定されたものであり、演出内容に一定の一貫性を持たせるために設定されている。
シナリオパターンは、カウントダウン予告演出および特定演出の演出態様を示す情報である。具体的には、シナリオパターンは、特定演出の内容と、当該特定演出が実行されうる図柄変動ゲームの開始時点から当該特定演出が開始されるまでの所要時間と、最初に表示される特定期間である初期表示秒数と、1回目の「延長演出(後述)」における加算時間と、2回目の延長演出における加算時間と、カウントダウン予告演出の「結果」と、が対応付けられて成る。
採りうるシナリオパターンは、変動パターンに応じて限定される。なお、本実施形態では、演出制御部210は、複数列の演出図柄を変動させてから、その全ての演出図柄を仮停止させるまでを1回の変動サイクルとして、1回の図柄変動ゲームが実行されている間に複数回の変動サイクルを連続して行う擬似連演出を実行する。
図10に示すシナリオパターンテーブルは、擬似連演出を行わない場合に採りうるシナリオパターンに係るものである。
図11に示すシナリオパターンテーブルは、変動回数が2回の擬似連演出を行う場合に採りうるシナリオパターンに係るものである。
図12に示すシナリオパターンテーブルは、変動回数が2回の擬似連演出を行う場合であって、図11に示すシナリオパターンテーブルに対応する変動時間情報よりも短い変動時間情報に対応する(例えば時短状態に対応する)シナリオパターンに係るものである。
図13に示すシナリオパターンテーブルは、変動回数が3回の擬似連演出を行う場合に採りうるシナリオパターンに係るものである。
図14に示すシナリオパターンテーブルは、変動回数が3回の擬似連演出を行う場合であって、図13に示すシナリオパターンテーブルに対応する変動時間情報よりも短い変動時間情報に対応する(例えば時短状態に対応する)シナリオパターンに係るものである。
ステップS406では、いずれのシナリオパターンテーブルを参照するかが、変動パターンに応じて一意的に決定される。
なお、コマンドに含まれる変動時間情報と、大当り遊技の当選の有無を示す情報とに基づく判定の結果、採用可能なシナリオパターンが複数存在する場合、例えば抽選を行ったり、他の条件を加味したりして、一のシナリオパターンに絞り込む処理を行う。
ステップS406においてシナリオパターンを決定した後、演出制御部210は、具体的な演出態様(例えば演出画像における具体的な表示色や表示キャラクター等)を決定する(ステップS410)。
そして、上述のステップS406からステップS410までの一連の処理結果を制御情報として含む演出指示が、サブ表示部82等の演出に係る部材に出力され(ステップS412)、当該フローチャートの処理は終了となる。
以下、演出制御部210による準備演出、カウントダウン予告演出、および特定演出について、図15から図28を参照して詳細に説明する。
図15は、準備演出、カウントダウン予告演出、および特定演出に係る演出状態の遷移を時系列で示す図である。以下、各演出の内容と演出状態の遷移とについて具体的に説明する。
まず、上述した図7に示す入球時処理(サブ)で準備演出の実行が決定されている場合(図7に示すステップS312の処理が実行された場合)、図15に示すように事前判定処理対象の乱数M1または乱数M2を用いて実行される図柄変動ゲームが開始される前に準備演出が実行される(演出状態STS0)。
この準備演出を視認した遊技者は、その後に高速回転表示HRが特定期間をカウントダウンする表示に変化し、かつ、当該特定期間が0になった時に何らかの遊技者に有利な特典が付与されるのではないかとの期待を抱いて興趣が喚起されうる。
他方、準備演出を実行する場合であってガセ終了しないことが決定されている場合(図7に示すステップS306のYESの場合)、演出制御部210は、事前判定処理対象の乱数M1または乱数M2を用いて実行される図柄変動ゲームが開始されると、カウントダウン予告演出を実行する(演出状態STS2に移行する)。
図18は本実施形態における初期表示秒数の一覧を示す図である。本実施形態では、カウントダウン予告演出の開始時点におけるカウントダウン表示CDは、図18に示す4とおりの初期表示秒数のいずれかの表示である。初期表示秒数とは、カウントダウン予告演出の開始時点において遊技者に想起させる特定期間である。
具体的には、図18に示すように、「8.50」、「10.00」、「21.50」、および「30.00」の4とおりの初期表示秒数が存在する。図17に示す表示例では「10.00」を初期表示秒数として採用している。
このカウントダウン予告演出を視認した遊技者は、初期表示秒数が減算(カウントダウン)されていき、特定期間の表示であるカウントダウン表示CDが「00.00」となった時に特定演出が出現するものと期待を抱きうる。
延長演出は、カウントダウン予告演出を実行する場合の少なくとも一部において、カウントダウン表示CDが示す値(特定期間)に対して、あらかじめ定められた値(加算時間)を加算する演出である。本実施形態ではカウントダウン表示CDが「05.00」となった時点(特定期間が残り5秒となった時点)が「延長タイミング」である。
すなわち、演出制御部210は、カウントダウン予告演出を実行する場合の少なくとも一部において、延長タイミングで、カウントダウン表示CDが示す値(特定期間)に対して、あらかじめ定められた値(加算時間)を加算する延長演出を実行する(演出状態STS3に移行する)。
図20は、2回目の延長演出直後の表示秒数(2回目延長演出後表示秒数)の一覧を示す図である。1回目と同様に、延長タイミングはカウントダウン表示CDが「05.00」となった時点であるので、2回目の延長演出直後の表示秒数は、同図に示すように加算時間[秒]と5[秒]との和の値となる。
すなわち、演出制御手段(演出制御部210)は、特定期間の表示開始時(カウントダウン予告演出の開始時)に初期表示パターン(初期表示秒数)を表示させることができる。また、延長演出の実行を契機として延長表示パターン(1回目延長演出後表示秒数、2回目延長演出後表示秒数)を表示させることができる。そして、延長表示パターンの種類(7+5=12とおり)は、初期表示パターンの種類(4とおり)より多い。
このように構成することで、延長演出における延長表示パターンが多様であるため、特定期間の表示に係る演出(期間表示演出)をより多彩に実行することができる
すなわち、演出制御手段(演出制御部210)が実行しうる延長演出の実行態様には、延長演出の後に特定演出が実行されることが当該延長演出の実行中に遊技者が認識できる特別態様が含まれる。
すなわち、演出制御手段(演出制御部210)が実行する延長演出の特別態様の一例は、特定期間の表示を開始した後に、延長演出が所定回数(本実施形態では2回)行われる態様である。
また、演出制御手段(演出制御部210)が実行する特別態様の一例は、実行中の当該延長演出において延長する期間が所定値(本実施形態では4.0秒、および4.5秒)になっている態様である。
このように構成した場合、演出制御手段(演出制御部210)が実行する特別態様は、特定期間の表示を開始した時から特定期間の表示が終了する時までに要する時間が所定時間以上になる態様となる。
このように構成することで、通常よりも長く続く特別態様の延長演出によって、遊技者に特定演出の実行をより強く期待させることができ、結果として当該遊技者の興趣が喚起される。
図22は、カウントダウン予告演出の中途終了の概念を示す図である。カウントダウン予告演出が中途終了される場合、同図に示すように、カウントダウン表示CDが「03.00」となった時点(特定期間が残り3秒となった時点)で当該カウントダウン表示CDとメッセージ表示Mとが消滅する。
このようにカウントダウン予告演出が中途終了する時点が可否表示タイミング(本実施形態ではカウントダウン表示CDが「03.00」となった時点)であることにつき遊技者が既知であれば、当該可否表示タイミングでカウントダウン予告演出が中途終了したことは、特定演出が実行されないことを示す可否演出である。また、当該可否表示タイミングでカウントダウン予告演出が中途終了しなかったことは、特定演出が実行されることを示す可否演出である。なお、カウントダウン予告演出が中途終了しなかった場合に、そのことを強調するような演出が行われてもよく、当該演出も含めて、特定演出が実行されることを示す可否演出としてもよい。
なお、後述する「フリーズ演出」が実行される場合は、カウントダウン表示CDが「00.00」とはならないが、カウントダウン予告演出の「結果」は「カウントダウン成功」であり、特定演出が実行される。
同図に示す例では、カウントダウン表示CDとして「00.00」が表示されると共に、「カウントダウン成功!」とのメッセージ表示Mが表示されている。カウントダウン予告演出が成功すると、メイン表示部81では特定演出が実行される(演出状態STS6)。
まず、特定演出として「リーチ後ボタン予告演出」が実行される例について説明する。
なお、図24以降の図面に図示される各演出図柄には、符号「D○△」を付す。ここで○にはその演出図柄の中に描画されている数字図柄に等しい数字が入り、△にはその演出図柄の描画されている位置に応じた記号が入る。当該記号は、メイン表示部81の左列がa、メイン表示部81の中列がb、メイン表示部81の右列がcに対応している。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、メイン表示部81において演出図柄を停止表示可能な位置は、左列中央・中列中央・右列中央の計3箇所であるとする。
すなわち、図24に示す例は、カウントダウン予告演出が成功するまで残り0.92秒の時点のメイン表示部81およびサブ表示部82の表示例である。
リーチ後ボタン予告演出とは、プッシュボタン37の押下操作(発展操作)を促す表示態様のボタン押下示唆画像BTをメイン表示部81に表示させる演出である。ボタン押下示唆画像BTは、プッシュボタン37を模したボタン画像BT1と、プッシュボタン37の押下を促す旨を表す矢印BT2と、から構成される。
図26において演出図柄D7bに付された矢印は、当該演出図柄D7bが徐々に拡大しつつある状態を示している。また、同図における演出図柄D8a、D7b、D8cの表示態様は、遊技者に対してキャラクターが相対する方向に向いた表示態様となっている。
このように、プッシュボタン37の押下操作により、リーチ後ボタン予告演出の演出内容が発展すると、演出図柄に表されたキャラクターが遊技者と相対するように見える表示態様となり、かつ、演出図柄の変動方向が、遊技者にとって奥方から手前方向にスクロールして見える方向となる。
なお、このときサブ表示部82の表示態様は任意であり、図26に示す例では遊技者の興趣を喚起する画像から成るチャンス表示Cが表示されている。
図27は、「フリーズ演出」が実行される時のメイン表示部81およびサブ表示部82の表示例を示す図である。具体的には、同図に示す例は、図12に示す第3シナリオパターンテーブルに規定された「フリーズ演出」が実行される例である。この「フリーズ演出」が規定されたシナリオパターンにおいては、図12に示すように初期表示秒数が「21.50」、1回目の延長演出における加算時間が「11.50」、特定演出までの所要時間が「21.00」と規定されている。
カウントダウン表示CDが「12.00」となった時点で「フリーズ演出」が開始される態様が、図15において演出状態STS2から演出状態STS6へ遷移する態様である。このように、本実施形態に係る「フリーズ演出」は終了タイミングよりも前に開始される特定演出であるが、終了タイミングで開始されるものであってもよい。
ここで、「一時的な固定表示」とは、遊技者が認識しうる程度の時間に亘ってカウントダウン表示CDの示す値が不変であることをいう。なお、カウントダウン表示CDの示す値以外の表示が変化することは許容される。
なお、カウントダウン表示CDの一時的な固定表示を行わずに、「フリーズ演出」の開始時点でメイン表示部81およびサブ表示部82を一定時間ブラックアウト状態としてもよい。また、カウントダウン表示CDの一時的な固定表示を行うのみで、その後にブラックアウト状態としなくてもよい。
すなわち、「フリーズ演出」は、遊技者が予期せぬタイミングで出現する演出であって、何らかの表示が少なくとも一時的に固定される演出であればよい。
なお、図28に示す例ではメイン表示部81およびサブ表示部82の両方をブラックアウト状態としているが、少なくともサブ表示部82がブラックアウト状態となればよく、メイン表示部81をブラックアウト状態とするか否かは任意である。
ここまで図1から図28を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
上述の実施形態における延長演出では、特定演出の出現時期の遅延を遊技者に想起させるために、カウントダウン表示CDが示す値に対して、あらかじめ定められた値(加算時間)を加算する演出を行うが、特定演出の出現時期の遅延を遊技者に想起させる方法はこの例に限られない。
例えば、カウントダウン表示CDが示す値の変化速度を遅くすることや、カウントダウン表示CDが示す値の変化を一時的に停止させること等を挙げることができる。
ここで、カウントダウン表示CDが示す値の変化を一時的に停止させる際に、停止させている期間中にカウントダウン表示CDを一旦消滅させてもよいし、カウントダウン表示CDを一旦消滅させている間に他の演出を表示させてもよい。このように構成する場合、カウントダウン表示CDを消滅させる時間は、遊技者が認識できる程度の時間であることが好ましい。
また、延長演出を行う際に、「特定演出が実行されることを明示する演出」も行うことを、延長演出の特別態様としてもよい。
具体的には、例えば演出制御部210による入球時処理(図7に示すフローチャートの処理)のうち、カウントダウン予告演出を実行するか否かを決定する処理(ステップS306)、カウントダウン予告演出のガセ終了を実行するか否かを決定する処理(ステップS308)、および、カウントダウン予告演出をガセ終了させるタイミングを決定する処理(ステップS310)の各処理については、主制御部100による入球時処理(例えば図7に示すフローチャートにおけるステップS110の事前判定処理)に含めてもよい。このように構成する場合、主制御部100は、当該一連の処理の結果を示す情報を演出制御部210に出力し、演出制御部210は当該情報に基づいて上述した準備画面表示処理(ステップS312)および保留表示処理(ステップS314)を実行する。
さらには、図柄変動ゲームの開始時の演出制御部210による処理(図9に示すフローチャートの処理)のうち、シナリオパターンテーブルを決定する処理(ステップS406)、および、シナリオパターンを決定する処理(ステップS408)の各処理については、主制御部100による入球時処理(例えば図7に示すフローチャートにおけるステップS110の事前判定処理)に含めてもよい。
このように構成する場合、主制御部100は、事前判定処理対象の乱数M1または乱数M2を用いる図柄変動ゲームの開始時の処理で、事前判定処理で決定したシナリオパターンを示す情報を演出制御部210に出力し、演出制御部210は当該情報に基づいて演出態様の決定に係る処理(ステップS410)および演出指示に係る処理(ステップS412)を実行する。
よって、特定演出が大当り遊技への移行の有無に関わらず実行されうる演出である場合と比較して、特定演出の出現を示唆するカウントダウン予告演出自体によって喚起される遊技者の興趣がさらに高まる。また、これに伴い、カウントダウン予告演出の出現を示唆する準備演出自体によって喚起される遊技者の興趣もさらに高まる。
(1)遊技者にとって有利な有利遊技状態に移行させうる遊技状態制御手段と、前記有利遊技状態への移行を示唆する特定演出を実行する演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定演出を実行する場合の少なくとも一部において、特定期間を表示し、表示している前記特定期間の中途に到来する延長タイミングに、前記特定期間を延長する延長演出を実行し、前記延長タイミングより後に到来する可否表示タイミングに、前記特定演出を実行するか否かを示す可否演出を実行し、前記可否演出において前記特定演出を実行する旨を示した後であって、かつ表示している前記特定期間が終了する終了タイミングに、前記特定演出を実行する遊技機。
(2)前記演出制御手段が実行しうる前記延長演出の実行態様に、前記延長演出の後に前記特定演出が実行されることが当該延長演出の実行中に遊技者が認識できる特別態様が含まれる上記の遊技機。
(3)前記演出制御手段は、前記特定期間の表示開始時に初期表示パターンを表示させることができ、前記延長演出の実行を契機として延長表示パターンを表示させることができ、前記延長表示パターンの種類が、前記初期表示パターンの種類より多い上記の遊技機。
(a)前記演出制御手段は、前記特定期間を表す数字図柄を表示し、表示している前記数字図柄によって表される前記特定期間が経時的に減算するように前記数字図柄を変動表示させる上記の遊技機。
(b)前記演出制御手段が実行する前記特別態様は、実行中の当該延長演出において延長する期間が所定値になっている態様である上記の遊技機。
(c)前記演出制御手段が実行する前記特別態様は、前記特定期間の表示を開始した後に、前記延長演出が所定回数行われる態様である上記の遊技機。
(d)前記演出制御手段が実行する前記特別態様は、前記特定期間の表示を開始した時から前記特定期間の表示が終了する時までに要する時間が所定時間以上になる態様である上記の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34、36 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 照明装置
37 プッシュボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
58 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 作動ゲート
65 特別電動役物
67(67a、67b) 普通入賞口
69 アウト口
70 払出機構部
80 演出表示器
81 メイン表示部
82 サブ表示部
90 図柄表示器
91 特別図柄表示部
93 普通図柄表示部
100 主制御部
110 情報伝送部
115 特図保留制御部
116 普図保留制御部
118 事前判定部
130 特図抽選制御部
131 当否抽選部
132 特図選択部
140 遊技状態制御部
141 確変制御部
143 変短制御部
145 大当り制御部
150 図柄表示制御部
151 特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
160 変動パターン処理部
170 普図抽選制御部
171 開放抽選部
172 普図選択部
180 普通電役制御部
190 特別電役制御部
210 演出制御部
230 払出制御部
AC1、AC2 アクチュエータ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (3)
- 遊技者にとって有利な有利遊技状態に移行させうる遊技状態制御手段と、
前記有利遊技状態への移行を示唆する特定演出を実行する演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、前記特定演出を実行する場合の少なくとも一部において、
特定期間を表示し、
表示している前記特定期間の中途に到来する延長タイミングに、前記特定期間を延長する延長演出を実行し、
前記延長タイミングより後に到来する可否表示タイミングに、前記特定演出を実行するか否かを示す可否演出を実行し、
前記可否演出において前記特定演出を実行する旨を示した後であって、かつ表示している前記特定期間が終了する終了タイミングに、前記特定演出を実行する遊技機。 - 前記演出制御手段が実行しうる前記延長演出の実行態様に、前記延長演出の後に前記特定演出が実行されることが当該延長演出の実行中に遊技者が認識できる特別態様が含まれる請求項1に記載の遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記特定期間の表示開始時に初期表示パターンを表示させることができ、前記延長演出の実行を契機として延長表示パターンを表示させることができ、
前記延長表示パターンの種類が、前記初期表示パターンの種類より多い請求項1または2に記載の遊技機。
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