JP3683418B2 - 自動車用電動式駆動ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用ドアクロージャ装置や自動車用ウインドレギュレータ等のモータにより駆動させられる装置において、動力源として適用される自動車用電動式駆動ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用電動式駆動ユニットとしては、図5に示すようなものが知られている。すなわち、電動式駆動ユニットUは、一端にギア部Aが設けられたラックギアBが揺動自在に軸支され、前記ギア部Aに噛合するピニオンCをベースDより突出する状態で備え、モータEが取付けられた減速装置FをベースDに配置するとともに、ピニオンCの軸と同心の円筒状ボスGが嵌入される位置決め孔Hが穿設されている。組み付けにあたっては、図示しない位置決め孔に円筒状ボスGを嵌入し、締結部材であるボルトIにより、減速装置FはベースDに取り付けられており、組み立てられた電動駆動ユニットUは、ドアパネルJに、軟質の弾性部材Kを介してボルトIにより取り付けられている。かかる構成よりなるので、電動駆動ユニットUは、ドアパネルJに、弾性部材Kを介して取り付けられているので、電動駆動ユニットUとドアパネルJ間での騒音の発生は、防止されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、電動駆動ユニットU側においては、モータEとベースDが直接取り付けられているため、減速装置FのモータEの回転による振動が、位置決め部である円筒状ボスGから位置決め孔Hといった経路や、締結部材であるボルトIによりベースDと減速装置Fが接する取付部から、薄板で形成されたベースDに伝わると共鳴板の役割をすることになり、ベースDが騒音を拡大する要因となっている。
【0004】
また、弾性部材Kは、軟質であるため、反力が掛かると、弾性部材Kが変形することにより、ベースDとドアパネルJとの取付位置が変化し、電動式駆動ユニットUの取付安定性に改善が求められている。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、騒音の発生源により近い部分で確実に騒音の発生を防止すると共に、取付安定性の良い電動式駆動ユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、モータが取付けられた減速装置に突設されたピニオンの軸と同心の円筒状ボスを、ベースに穿設された位置決め孔に嵌合させるとともに、ピニオンをベースの位置決め孔から突出させて取付け、前記ピニオンに噛合するギア部が一端に設けられたラックギアをベースに揺動自在に軸支した自動車用電動式駆動ユニットにおいて、円筒状ボスと位置決め孔との間には、弾性体からなるブッシュが介装されるとともに、ベースと減速装置との取付部間には、弾性体の緩衝部材が介在されてなり、前記ブッシュは、前記緩衝部材より硬質状に形成されてなることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、円筒状ボスと位置決め孔との間には、弾性体からなるブッシュが介装されるとともに、ベースと減速装置との取付部間に弾性体の緩衝部材が介在されているので、円筒状ボスと位置決め孔との間では振動を阻止しながら両者の位置決めが出来るとともに、モータから発生する振動は緩衝部材によって伝達を阻止されベースには伝達されない。よって、発生源により近いモータからベース間での振動の伝達を阻止するので、ベースは共鳴することはなく騒音の発生は確実に防止できる。
【0008】
さらに、電動式駆動ユニットを取り付けるにあたっては、弾性部材を介在させる必要はないため、電動式駆動ユニットの取付安定性を良好に出来る。
【0010】
更に、ブッシュは、該緩衝部材よりも硬質状であるので、振動伝達を防止つつ、両者の位置決めがより確実にできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態は、4ドアセダン車のリア側のスイングドアに内蔵されたドアクロージャ装置に用いられる電動式駆動ユニットに関するものである。
【0012】
図1に、スイングドア1の外観図を示す。このスイングドア1は、車体に取り付けられた図示せぬヒンジを中心に開閉すると共に、車体に設けられたストライカ2と係合するようになっている。
【0013】
スイングドア1の内部には、図2に示すように、電動式駆動ユニットである駆動ユニット3とドアロックユニット4とをワイヤ5で連結した構造のドアクロージャ装置6が設置されている。ドアロックユニット4には、前記ストライカ2と係合する図示せぬラッチプレートが設けられており、該ラッチプレートは、ワイヤ5により伝達された駆動力により回動するようになっている。
【0014】
次に、スイングドア1の内部にボルト7により取り付けられた駆動ユニット3の構造を、図4により説明する。符号8はベースで、その周縁にはフランジ8aが形成されている。ベース8のフランジ8aには、ボルト7が螺合する取付ネジ孔8bが成形されている。
【0015】
ベース8には、図3に示すように、減速装置9が組み付けられる開口8c中に突設される3個の突辺8d、8e、8fの先端縁に形成された円弧状の端縁部8g、8h、8iにより位置決め孔8jが形成されている。減速装置9には、モータ10及びモータ10にて回転するピニオン11がベース8の位置決め孔8jから突出する状態で組み付けられている。減速装置9には、ピニオン11の軸11aと同心の円筒状ボス9aが突設され、ベース8に穿設された位置決め孔8jに合成樹脂、硬質ゴム等の弾性体からなるブッシュ12を介し嵌装されている。このブッシュ12により、円筒状ボス9aと位置決め孔8j間の確実な位置決めを行うとともに、モータ10で発生する振動は、円筒状ボス9aから位置決め孔8jへの伝達を確実に阻止される。
【0016】
ベース8の複数の取付穴8kには、前記ブッシュ12より軟質状のゴム等の弾性体からなる緩衝部材13が嵌装されている。すなわち、ブッシュ12は、該緩衝部材13より硬質状をなし、該緩衝部材13は、ベース8と減速装置9とを取り付ける締結部材であるボルト14の外周に位置する円筒部13aと、円筒部13aの両端に設けられた拡径フランジ部13b、13cとを有する。該拡径フランジ部13bは、ベース8とボルト14の座面14aとの間に介在されている。前記拡径フランジ部13cは、ベース8と減速装置9との間に介在されている。この緩衝部材13により、モータ10で発生する振動は、減速装置9からベース8への伝達を確実に阻止される。
【0017】
ピニオン11にギア部15aをもって係合する扇形のラックギア15は、ピン16により回動自在に軸支されている。ピニオン11とラックギア15との係合により、モータ10の駆動力は減速される。
【0018】
ラックギア15のピン16には、ラックギア15と所定の間隔で離間し且つラックギア15と共動するブラケット17が取付けられている。
【0019】
ラックギア15に対するワイヤ5の延設方向Aに対向した面よりなるフランジ8aには、溝部8nが形成されており、該溝部8nにワイヤ5を被覆するアウタチューブ18の端部に設けられたネジ筒19が固定されている。このネジ筒19の表面には、ネジ部が形成されており、該ネジ部に2つのナット20、20が螺合されている。そして、ネジ筒19を溝部8n内に位置させた状態で、前記2つのナット20、20により溝部8nの周辺のフランジ8aを挟持することにより固定状態が得られる。
【0020】
前記ラックギア15及びブラケット17に、互いに対応すると共にワイヤ5の延設方向A側に同一位置の底部を有する長孔21と切欠部22が形成されている。アウタチューブ18の端部から引き出されたワイヤ5の端末には、T形のヘッドピン23が設けられており、該ヘッドピン23が前記長孔21及び切欠部22の底部に係合されている。従って、モータ10の駆動により、ラックギア15及びブラケット17を反延設方向へ回動させることにより、ドアロックユニット4側へ駆動力を伝達することができる。尚、前記長孔21と切欠部22とでは、長孔21の方が切欠部22よりも反延設方向に長く形成されている。
【0021】
尚、以上の説明では、ドアクロージャ装置を搭載するドアとして、スイングドア1を例にしたが、これに限定されず、自動車の後部に設けられた上開き方式のバックドア等に搭載することもできる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、円筒状ボスと位置決め孔との間には弾性体からなるブッシュが介装されるとともに、ベースと減速装置との取付部間に弾性体の緩衝部材が介在されているので、円筒状ボスと位置決め孔との間では振動を阻止しながら両者の位置決めが出来るとともに、モータから発生する振動は緩衝部材によって伝達を阻止されベースには伝達されない。よって発生源により近いモータからベース間での振動の伝達を阻止するので、ベースは共鳴することはなく騒音の発生は確実に防止できる。
【0023】
さらに電動式駆動ユニットを取り付けるにあたっては、弾性部材を介在させる必要はないため、電動式駆動ユニットの取付安定性を良好に出来る。
【0024】
更に、ブッシュは、該緩衝部材よりも硬質状であるので、振動伝達を防止つつ、両者の位置決めがより確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係わる電動式駆動ユニットを適用したドアクロージャ装置をドアに搭載した自動車を示す斜視図。
【図2】ドアクロージャ装置の電動式駆動ユニットとドアロックユニットを示す側面図。
【図3】電動式駆動ユニットを示す拡大側面図。
【図4】図3中IV−IV線に沿う断面図。
【図5】従来技術の断面図。
【符号の説明】
3 駆動ユニット(電動式駆動ユニット)
8 ベース
8j 位置決め孔
9 減速装置
9a 円筒状ボス
10 モータ
11 ピニオン
11a 軸
12 ブッシュ
13 緩衝部材
15 ラックギア
15a ギア部
Claims (1)
- モータが取付けられた減速装置に突設されたピニオンの軸と同心の円筒状ボスを、ベースに穿設された位置決め孔に嵌合させるとともに、ピニオンをベースの位置決め孔から突出させて取付け、前記ピニオンに噛合するギア部が一端に設けられたラックギアをベースに揺動自在に軸支した自動車用電動式駆動ユニットにおいて、
円筒状ボスと位置決め孔との間には、弾性体からなるブッシュが介装されるとともに、ベースと減速装置との取付部間には、弾性体の緩衝部材が介在されてなり、
前記ブッシュは、前記緩衝部材より硬質状に形成されてなることを特徴とする自動車用電動式駆動ユニット。
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