JP3801820B2 - ワイパー装置 - Google Patents

ワイパー装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の車体に装着されるワイパー装置、とりわけ、バックドア本体の開口部に開閉自在に装着されたハッチパネルに装着されるリヤワイパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バックドアのハッチパネルに設けられるリヤワイパー装置として、ワイパーピボットとワイパーモーターユニットとを分離し、ワイパーピボットをハッチパネルの自由端である下縁部に取付ける一方、ワイパーモーターユニットをバックドア本体の開口部の下縁部に取付けることによって、ハッチパネルの重量を軽減してその開閉操作性を向上すると共に、ハッチパネル側へのハーネス配索を不要とするようにしたものが知られている。
【0003】
このように、ワイパーピボットとワイパーモーターユニットとがハッチパネル側とバックドア本体側とに分離して取付けられるため、ワイパーモーターユニットのモーター出力軸端に係合孔を有する駆動ディスクを固設する一方、ワイパーピボットの室内側の端部にこの駆動ディスクの係合孔に係脱する係合ピンを有する従動プレートを固設して、ハッチパネルを閉じてこれら係合ピンと係合孔とを係合することによって、ワイパーモーターユニットの駆動力をワイパーピボットに伝達し得るように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
駆動ディスクの係合孔と従動プレートの係合ピンは、ワイパー停止位置でこれら駆動ディスクおよび従動プレートの横方向の直径線分上に設けてあり、また、係合孔はハッチパネル閉時における係合ピンの捕捉範囲を広げられるように前記直径線分方向に横長に形成してあるが、ハッチパネルの上縁側ヒンジ点を中心とする前後方向の開閉により、係合ピンは上下方向に弧状の移動軌跡を描くため、上下方向の僅かな取付け誤差や成形誤差でも係合ピンと係合孔縁とが干渉する可能性がある。
【0005】
これは、前記ハッチパネルの上縁側ヒンジ点と係合ピン位置との上下方向スパンが大きくなる程、前記誤差が増幅されて干渉する度合いが大きくなってしまう。
【0006】
この干渉回避のためには係合孔の上下方向の寸法を大きくすればよいが、これでは係合孔と係合ピンとの間にディスク回転方向に遊びが生じることから、駆動ディスクと従動プレートとの回転の同期がとれなくなってしまう。
【0007】
そこで、本発明は駆動ディスクの係合孔と従動プレートの係合ピンとの間に回転遊びを生じることなくハッチパネル開閉時におけるこれら係合孔と係合ピンとの干渉を回避できると共に、ワイパーピボットとワイパーモーターユニットのモーター出力軸との軸心調整が容易で、取付作業性を向上することができるワイパー装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、車体に設けられた開口部の一縁部にブラケットを介してワイパーモーターユニットを取付けて、該ワイパーモーターユニットのモーター出力軸端に係合孔または係合ピンを有する駆動ディスクを固設する一方、前記開口部の他縁部にヒンジ部材により開閉自在に装着したハッチパネルにワイパーピボットを取付けると共に、該ワイパーピボットの室内側の端部に前記駆動ディスクの係合孔または係合ピンに係脱する係合ピンまたは係合孔を有する従動プレートを固設し、ハッチパネルを閉じて駆動ディスクと従動プレートに設けられた前記係合ピンと係合孔とを係合することにより、ワイパーモーターユニットの駆動力をワイパーピボットに伝達可能としたワイパー装置において、前記ワイパーモーターユニットの取付用のブラケットを、車体側に取付けた車体側ブラケットと、ワイパーモーターユニットに取付けられて前記車体側ブラケットに固定されるモーター側ブラケットとで構成し、これら両ブラケット間に、ワイパーピボットに対してワイパーモーターユニットのモーター出力軸を軸方向に整合するための取付調整手段を設けたことを特徴としている。
請求項の発明にあっては、請求項1に記載の係合孔と係合ピンとを、ワイパー停止位置でハッチパネルの回動面に平行な駆動ディスクの直径線分上に設けると共に、該係合孔を前記ハッチパネルの回動面に平行な長孔に形成したことを特徴としている。
【0010】
請求項の発明にあっては、請求項1又は2に記載の係合ピンはその軸方向に可動的に装着してあると共に、付勢手段により突出方向に付勢したことを特徴としている。
【0012】
請求項4の発明にあっては、請求項1〜3に記載の取付調整手段が、車体側ブラケットとモーター側ブラケットとを複数ヶ所で締結固定するボルト・ナットと、車体側ブラケット又はモーター側ブラケットの何れか一方にボルト外径よりも大径に形成されたボルト挿通孔とを含むことを特徴としている。
【0013】
請求項5の発明にあっては、請求項4に記載の大径に形成したボルト挿通孔に、モーター側ブラケットを車体側ブラケットに防振支持する環状の弾性マウント部材を嵌着固定したことを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ワイパーモーターユニットを車体に取付けるブラケットは、車体に取付けた車体側ブラケットと、ワイパーモーターユニットに取付けられて前記車体側ブラケットに固定されるモーター側ブラケットとからなっていて、それらの間に取付調整手段を備えているため、ワイパーピボットとワイパーモーターユニットの取付けに際してこの取付調整手段により、ハッチパネルに取付けたワイパーピボットに対してワイパーモーターユニットのモーター出力軸の軸心を容易に調整することができ、従って、該ワイパーピボットを取付基準にしてモーター側ブラケットの固定位置を決定すればよいから、ハッチパネルに対するワイパーピボットの取付位置調整および又は車体に対するワイパーモーターユニットの取付位置調整が不要となり、ワイパーピボットとモーター出力軸との軸心調整を容易に行えると共に、これらワイパーピボットおよびワイパーモーターユニットの取付作業性を一段と向上することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ワイパーモーターユニット側の駆動ディスクの係合孔または係合ピンと、ワイパーピボット側の従動プレートの係合ピンまたは係合孔とは、ワイパー停止位置でハッチパネルの回動面に平行な駆動ディスクの直径線分上に設けてあって、該係合孔は前記ハッチパネルの回動面に平行な長孔に形成してあるため、これら係合孔と係合ピンとの間にはディスク回転方向の間隙がなく、従って、回転遊びを生じることがなく、これら駆動ディスクと従動プレートとの回転を同期させてワイパーピボットを適正に回転させることができる。
【0015】
また、取付誤差等によりハッチパネルの開閉による係合ピンの移動軌跡に上下方向のずれが生じていても、ハッチパネルの回動面に平行な方向で長い係合孔によってこのずれを許容できて、係合ピンと係合孔縁との干渉を確実に回避することができる。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、ハッチパネルを開いている際に、万一、駆動ディスク、従動プレートが回転方向にずれて係合孔と係合ピンにディスク回転方向に位置ずれを生じていても、ハッチパネル閉時に係合ピン端が駆動ディスク面に弾接して衝接荷重を吸収できると共にハッチパネルの閉動に支障を来すことがなく、そして、ワイパー駆動時には駆動ディスクの回転により係合孔が係合ピン位置に至ると直ちに該係合ピンが係合孔に落ち込んで両者を自動的に係合させて、ワイパーピボットへの動力伝達を適正に行わせることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の発明の効果に加えて、車体側ブラケット又はモーター側ブラケットの何れか一方のボルト挿通孔を固定用のボルトの外径よりも大径に形成することで、ボルト挿通孔に対するボルトの径方向の移動調整で容易に取付調整を行え、調整作業を容易に行えると共に、構造を簡単にすることができてコスト的に有利に得ることができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、ワイパーモーターユニットの振動を弾性マウント部材で減衰できるため、音振対策を徹底することができて品質感および信頼性を高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
【0021】
図5において、車体1の後部開口部2に同じく車体1としてのバックドア本体3を開閉自在に装着してあり、該バックドア本体3の略上半部に設けた開口部4にハッチパネル5を開閉自在に装着してある。
【0022】
ハッチパネル5は前記バックドア本体3の開口部4の「他縁部」としての上縁部にヒンジ部材6により取付けて前後方向に開閉自在とされており、該ハッチパネル5の「一縁部」としての下縁部に「ワイパー装置」としてのリヤワイパー装置7のワイパーピボット8を取付けてある。
【0023】
具体的には図1〜4に示すように、ワイパーピボット8はハッチパネル5に設けたピボット取付孔5aに挿入固定したピボット軸受9に軸支され、該ワイパーピボット8の車外側の端部にワイパーブレード11を装着したワイパーアーム10を取付けてある。
【0024】
ピボット軸受9はピボット取付孔5aに嵌装したカラー12の外縁部に設けたフランジ12aと、該ピボット軸受9に設けたフランジ9aとでピボット取付孔5aの孔縁部を挟んだ状態で、該ピボット軸受9の車外側の端部に設けたねじ部13にワッシャー15を介してナット14を螺合して締結固定してある。
【0025】
ピボット軸受9のフランジ9aの取付面側にはシール材16を介装して、ピボット軸受9の取付部周りのシール性を確保してあり、また、前記ワッシャー15およびナット14はワイパーピボット8に挿通した樹脂製のキャップ17で隠蔽してある。
【0026】
このピボット軸受9の室内側の端部に、後述するワイパーモーターユニット22側の駆動ディスク24に設けた係合孔25に係脱する係合ピン19を装着した従動プレート18を固設してある。
【0027】
係合ピン19はピンホルダ20に軸方向に可動的に取付けてあり、該ピンホルダ20内に配設したスプリング等の付勢手段21により突出方向に付勢してある。
【0028】
尚、係合孔25、係合ピン19は、それぞれ、従動プレート18、駆動ディスク24側に設けても構わない。
【0029】
一方、バックドア本体3の下縁部には前記ワイパーピボット8と対応する部位に、該ワイパーピボット8を回転するワイパーモーターユニット22をブラケット26を介して取付けてある。
【0030】
このワイパーモーターユニット22のモーター出力軸23の端部には、ハッチパネル5を閉じた際に前記従動プレート18の係合ピン19が係合する係合孔25を設けた駆動ディスク24を固設してあり、これら係合ピン19と係合孔25との係合により、ワイパーモーターユニット22の駆動力を駆動ディスク24と従動プレート18とを介してワイパーピボット8に伝達して、該ワイパーピボット8を回転するようにしてある。
【0031】
ここで、前記係合ピン19と係合孔25は、ワイパー停止位置で、つまり、ワイパーブレード11がハッチパネル5の下縁とほぼ平行な格納位置で停止した位置で、駆動ディスク24の上下方向の直径線分O上に設けてあると共に、該係合孔25をこの直径線分O方向に長孔に形成してある。この直線線分Oはハッチパネル5の回動面(即ち、図1における紙面に相当する)に対して平行に設けられている。
【0032】
一方、ワイパーモーターユニット22の取付用のブラケット26は、左右側部と下側部に脚部26aを備えてこれら脚部26aを介してバックドア本体3の下縁部にボルト・ナット27により締結固定した「車体側ブラケット」としてのドア側ブラケット26Aと、ワイパーモーターユニット22に取付けられて前記ドア側ブラケット26Aに固定されるモーター側ブラケット26Bとで構成している。
【0033】
これらドア側ブラケット26Aとモーター側ブラケット26Bは下側中央部と上側部左右の3点でボルト28およびナット29により締結固定してある。
【0034】
また、これらドア側ブラケット26Aとモーター側ブラケット26Bとの間には、ワイパーピボット8に対してワイパーモーターユニット22のモーター出力軸23を軸方向に整合するための取付調整手段30を設けてある。
【0035】
前記ドア側ブラケット26Aとモーター側ブラケット26Bには、ボルト28、ナット29による締結のためのボルト挿通孔31,32が設けられているが、本実施形態ではドア側ブラケット26Aのボルト挿通孔31をボルト28の外径よりも大径に形成して該ボルト28を径方向に移動調整できるようにして、これら大径のボルト挿通孔31とボルト28およびナット29とにより前述の取付調整手段30を構成している。
【0036】
また、この大径のボルト挿通孔31にはゴム、合成樹脂等からなる環状の弾性マウント部材33を嵌着固定してあり、この弾性マウント部材33をリテーナプレート34とモーター側ブラケット26Bとの間で挟んでボルト28,ナット29により締結することによって、該弾性マウント部材33でモーター側ブラケット26Bをドア側ブラケット26Aに防振支持している。
【0037】
前記リテーナプレート34とモーター側ブラケット26Bとの間には、弾性マウント部材33の圧縮代を規定するためのカラー35を介装してある。
【0038】
弾性マウント部材33はその外周面中央部に環状溝33aを形成して、この環状孔33aをボルト挿通孔31の孔縁に係着して固定するようにしてあり、各ボルト挿通孔31には弾性マウント部材33の外径よりも大径のマウント部材脱着孔31aを連設して、このマウント部材脱着孔31aを利用して弾性マウント部材33をボルト挿通孔31の孔縁に容易に挿入、係着できるようにしてある。
【0039】
前述したピボット軸受9は、基本的にはそのフランジ9aに延設したブラケット部9bを介して、そのボルト挿通孔9cの部分で図外のボルト・ナットによりハッチパネル5に締結固定されるが、本実施形態ではバックドア本体3の開口部4の下縁部に取付けた図外のハッチパネルロック機構と係脱するストライカ36をこのブラケット部9bに共締め固定するようにしている。
【0040】
そこで、前記ボルト挿通孔9cは横長に形成して、ストライカ36をハッチパネルロック機構に合わせて左右方向に取付位置を調整できるようにしてある。
【0041】
以上の実施形態の構造によれば、ワイパーモーターユニット22側の駆動ディスク24の係合孔25と、ワイパーピボット8側の従動プレート18の係合ピン19とは、ワイパー停止位置で駆動ディスク24の上下方向の直径線分O上に設けてあって、該係合孔25は前記直径線分O方向に長孔に形成してあるため、これら係合孔25と係合ピン19との間にはディスク回転方向の間隙がなく、従って、回転遊びを生じることがなくこれら駆動ディスク24と従動プレート18との回転を同期させてワイパーピボット8を適正に回転させて、ワイパーブレード11を所定の設定範囲で払拭作動させることができる。
【0042】
また、取付誤差等によりハッチパネル5の開閉による係合ピン19の移動軌跡に上下方向のずれが生じていても、前記長孔の係合孔25によってこのずれを許容できて、係合ピン19と係合孔25の孔縁との干渉を確実に回避することができる。
【0043】
また、ハッチパネル5を開いている際に、万一、駆動ディスク24又は従動プレート18を回転方向に動かして係合孔25と係合ピン19にディスク回転方向に位置ずれが生じた場合でも、該係合ピン19はその軸方向に可動的でかつスプリング21により突出方向に付勢されているので、ハッチパネル5の閉時にはこの係合ピン19の端部が駆動ディスク24面に弾接して衝接荷重を吸収すると共に該ハッチパネル5の閉動に支障を来すことがなく、そして、ワイパー駆動時には駆動ディスク24の回転により係合孔25が係合ピン19の位置に至ると直ちに該係合ピン19が係合孔25に落ち込んで両者を自動的に係合させて、ワイパーピボット8への動力伝達を適正に行わせることができる。
【0044】
ここで、前述のようにワイパーピボット8とワイパーモーターユニット22とが、ハッチパネル5側とバックドア本体3側とに分離して取付けられているため、それらの取付けに際しては、ワイパーピボット8とワイパーモーターユニット22のモーター出力軸23の軸心が整合するように取付調整をする必要がある。
【0045】
本実施形態ではワイパーモーターユニット22の取付用ブラケット26は、バックドア本体3の開口部4の下縁部に取付けたドア側ブラケット26Aと、ワイパーモーターユニット22に取付けられて前記ドア側ブラケット26Aに固定されるモーター側ブラケット26Bとで構成していて、それらの間に前記ワイパーピボット8に対してモーター出力軸23を軸方向に整合するための取付調整手段30を設けてあるため、ワイパーピボット8をハッチパネル5に取付けると共に、ブラケット26のドア側ブラケット26Aをバックドア本体3に取付けた後、この取付調整手段30によりドア側ブラケット26Aに対してモーター側ブラケット26Bを移動調整することによって、前記ワイパーピボット8に対してモーター出力軸23の軸心を容易に調整することができる。
【0046】
従って、該ワイパーピボット8を取付基準にしてモーター側ブラケット26Bの固定位置を決定すればよいから、ハッチパネル5に対するワイパーピボット8の取付位置調整および又はバックドア本体3に対するワイパーモーターユニット22の取付位置調整が不要となり、ワイパーピボット8とモーター出力軸23との軸心調整を容易に行えると共に、これらワイパーピボット8およびワイパーモーターユニット22の取付作業性を一段と向上することができる。
【0047】
特に、ハッチパネル5に対するワイパーピボット8の取付位置は、ワイパーの払拭性能と大きく関わってくるため、ここでモーター出力軸23の軸心との位置調整を行うことは、ワイパー払拭性能を維持するためには極力避けるべきであることや、バックドア本体3に対するワイパーモーターユニット22の取付位置調整を行うとすると、ドア側ブラケット26Aの取付座面の向きがバックドア3の形状によって規制され、ワイパーピボット8と垂直な方向に位置調整可能な取付座面を確保することが困難であることを考えても、ドア側ブラケット26A、モーター側ブラケット26Bによる構成が、ワイパーピボット8およびワイパーモーターユニット22の取付作業性向上に有利な構成であることがわかる。
【0048】
とりわけ、本実施形態では前述の取付調整手段30を、ドア側ブラケット26Aとモーター側ブラケット26Bとを締結固定するボルト28、ナット29と、ドア側ブラケット26Aに設けたボルト外径よりも大径のボルト挿通孔31とで構成していて、前記取付調整に際しては、これらボルト28、ナット29によりモーター側ブラケット26Bをドア側ブラケット26Aに仮り止めした状態で、前記ボルト挿通孔31の径内でボルト28をモーター側ブラケット26Bと一体に径方向にずらすことによって容易に取付調整を行え、調整作業を容易に行えると共に、構造を簡単にすることができてコスト的に有利に得ることができる。
【0049】
更に、このドア側ブラケット26Aのボルト挿通孔31には環状の弾性マウント部材33を嵌着固定して、モーター側ブラケット26Bをドア側ブラケット26Aに防振支持してあるため、ワイパーモーターユニット22の振動を該弾性マウント部材33により減衰して音振対策を徹底することができ、よって、品質感および信頼性を高めることができる。
【0050】
なお、前記実施形態では取付調整のためドア側ブラケット26Aのボルト挿通孔31を大径に形成しているが、逆にモーター側ブラケット26Bのボルト挿通孔32を大径に形成してもよく、また、弾性マウント部材33は該モーター側ブラケット26Bのボルト挿通孔32に嵌着固定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】同実施形態のワイパーピボットとワイパーモーターユニットとの配置状態を斜め上方から見た斜視図。
【図3】図2の分解斜視図。
【図4】駆動ディスクの平面図。
【図5】本発明の対象とするバックドア型車の後部斜視図。
【符号の説明】
3 バックドア本体(車体)
4 開口部
5 ハッチパネル
7 ワイパー装置
8 ワイパーピボット
18 従動プレート
19 係合ピン
21 付勢手段
22 ワイパーモーターユニット
23 モーター出力軸
24 駆動ディスク
25 係合孔
26 ブラケット
26A ドア側ブラケット(車体側ブラケット)
26B モーター側ブラケット
28 ボルト(取付調整手段)
29 ナット(取付調整手段)
30 取付調整手段
31 ボルト挿通孔(取付調整手段)
33 弾性マウント部材

Claims (5)

  1. 車体に設けられた開口部の一縁部にブラケットを介してワイパーモーターユニットを取付けて、該ワイパーモーターユニットのモーター出力軸端に係合孔または係合ピンを有する駆動ディスクを固設する一方、前記開口部の他縁部にヒンジ部材により開閉自在に装着したハッチパネルにワイパーピボットを取付けると共に、該ワイパーピボットの室内側の端部に前記駆動ディスクの係合孔または係合ピンに係脱する係合ピンまたは係合孔を有する従動プレートを固設し、ハッチパネルを閉じて駆動ディスクと従動プレートに設けられた前記係合ピンと係合孔とを係合することにより、ワイパーモーターユニットの駆動力をワイパーピボットに伝達可能としたワイパー装置において、前記ワイパーモーターユニットの取付用のブラケットを、車体側に取付けた車体側ブラケットと、ワイパーモーターユニットに取付けられて前記車体側ブラケットに固定されるモーター側ブラケットとで構成し、これら両ブラケット間に、ワイパーピボットに対してワイパーモーターユニットのモーター出力軸を軸方向に整合するための取付調整手段を設けたことを特徴とするワイパー装置。
  2. 係合孔と係合ピンとを、ワイパー停止位置でハッチパネルの回動面に平行な駆動ディスクの直径線分上に設けると共に、該係合孔を前記ハッチパネルの回動面に平行な長孔に形成したことを特徴とする請求項1に記載のワイパー装置。
  3. 係合ピンはその軸方向に可動的に装着してあると共に、付勢手段により突出方向に付勢したことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイパー装置。
  4. 取付調整手段が、車体側ブラケットとモーター側ブラケットとを複数ヶ所で締結固定するボルト・ナットと、車体側ブラケット又はモーター側ブラケットの何れか一方にボルト外径よりも大径に形成されたボルト挿通孔とを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のワイパー装置。
  5. 大径に形成したボルト挿通孔に、モーター側ブラケットを車体側ブラケットに防振支持する環状の弾性マウント部材を嵌着固定したことを特徴とする請求項4に記載のワイパー装置。
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