JP4172695B2 - ドアストッパ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はドアストッパ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のメインボデーに組み付けたクォータパネルなどのボデーパネルと各種のドアパネルの間には、ドア閉止時の衝撃を緩和するために、弾力性材料で形成したストッパを介在させている。
【0003】
近年、テールゲートを有する自動車のリヤパネル、あるいはリヤパネル開口部を閉止するテールゲートパネルに対して、ボルトなどの機械的要素を使用せずにストッパを体裁よく装着することが提案されている(例えば、特許文献1参照)が、機械的要素によってストッパを固定パネルやドアパネルに装着することも、一般的に採用されている。
【0004】
図4乃至図6は従来のドアストッパ構造の一例を示すもので、また、図7及び図8はストッパ取付位置を表わしている。
【0005】
1はクォータパネル、2はバックドアパネル、3はバックドアストッパ、4はバックドアサイドストッパである。
【0006】
バックドアストッパ3は、エチレン(EPDM)などの弾力性に富んだ材料で形成され、クォータパネル1に装着されている。
【0007】
バックドアサイドストッパ4は、ABS樹脂などのようなエチレンよりも硬く且つ耐衝撃性を有する弾力性材料で形成され、バックドアパネル2に装着されている。
【0008】
バックドアパネル2を閉止するときには、バックドアストッパ3にバックドアサイドストッパ4が当接して、ドア閉止に伴う衝撃を緩和するとともに、バックドアパネル2の横揺れを抑制する。
【0009】
バックドアストッパ3やバックドアサイドストッパ4は、ストッパ本体5と、該ストッパ本体5内部に埋め込んだ金属製のインサートプレート6とで構成され、クォータパネル1やバックドアパネル2のパネルインナ7に、2組のボルト8とナット9によって装着されている。
【0010】
インサートプレート6は、パネルインナ7に対して平行に位置し且つボルト8を貫通させるための孔10が2ヶ所に穿設されている。
【0011】
ストッパ本体5には、ボルト8が挿通可能な開口11が、それぞれの孔10に対応するように形成されている。
【0012】
この開口11は、ボルト8頭部が収納される大径凹陥部分と、該大径凹陥部分に連なり且つボルト8軸部がパネルインナ7側へ向けて挿入される小径孔部分とを有している。
【0013】
更に、パネルインナ7には、ボルト8が挿通可能な孔12が、ストッパ本体5のそれぞれの開口11に対応するように穿設されている。
【0014】
つまり、ストッパ本体5の開口11とパネルインナ7の孔12にボルト8軸部を挿通し、パネルインナ7のストッパ本体5とは反対側の面に配置したナット9にボルト8軸部を螺着させ、2本のボルト8によってストッパ本体5の廻り止め対策を図りつつ、ストッパ本体5をパネルインナ7に装着している。
【0015】
なお、図中、13はワッシャであり、このワッシャ13はボルト8軸部に外嵌し、開口11の大径凹陥部分端面に当接している。
【0016】
【特許文献1】
特開2000−085363号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のドアストッパ構造では、パネルインナ7にストッパ本体5を装着する際に、ナット9に対するボルト8の螺着作業を2回行なわなければならず、組み付け工数を低減したいという要望があった。
【0018】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、ストッパ本体を単一の締結部材でボデーシェル構成部材に確実に装着できるようにすることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のドアストッパ構造では、弾力性材料よりなり且つインサートプレートを一体に有するストッパ本体と、該ストッパ本体からボデーシェル構成部材側へ突出して該ボデーシェル構成部材の孔に嵌入する突起部と、ストッパ本体をボデーシェル構成部材に装着するための締結手段とを備え、前記インサートプレートに、突起部内へ突出して該突起部内に埋め込まれた状態となる環状の係合部分を形成し、該係合部分の突出量がボデーシェル構成部材の板厚を上回るように設定している。
【0020】
本発明のドアストッパ構造においては、ストッパ本体から突出している突起部をボデーシェル構成部材に嵌入し、ストッパ本体の廻り止め対策を図るとともに、締結手段によりストッパ本体をボデーシェル構成部材に装着する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
【0022】
図1乃至図3は本発明のドアストッパ構造の実施の形態の一例を示すもので、このドアストッパ構造は、弾力性材料よりなるストッパ本体15と、該ストッパ本体15の内部に埋め込んだ金属製のインサートプレート16と、パネルインナ17にストッパ本体15を装着するためのボルト18及びナット19とを備えている。
【0023】
ストッパ本体15を形成する弾力性材料には、図8に示すバックドアストッパ3やバックドアサイドストッパ4と同様に、エチレン(EPDM)やABS樹脂などを目的に応じて選択する。
【0024】
インサートプレート16は、図7に示すクォータパネル1などのメインボデーに固着すべき各種のボデーパネルや、あるいはバックドアパネル2などのメインボデーに枢支すべき各種のドアパネルを構成するパネルインナ17の所定部位に対して平行に位置している。
【0025】
このインサートプレート16には、バーリング加工によりパネルインナ17側へ突出する環状の係合部分14、並びにボルト18を貫通させるための孔20が穿設されている。
【0026】
係合部分14の突出量は、パネルインナ17の板厚を充分に上回るように設定しておく。
【0027】
ストッパ本体15には、ボルト18が挿通可能な開口21が孔20に対応するように形成されている。
【0028】
開口21は、ボルト18頭部が収納される大径凹陥部分と、該大径凹陥部分に連なり且つボルト18軸部がパネルインナ17側へ向けて挿入される小径孔部分とを有し、大径凹陥部分端面には、ボルト18軸部に外嵌させたワッシャ23が当接するようになっている。
【0029】
また、ストッパ本体15のパネルインナ17側の面には、前記係合部分14が埋め込まれる短円柱状の突起部22が、ストッパ本体15を形成している弾力性材料により、当該ストッパ本体15と一体的に且つ弾力性材料が係合部分14の内側に確実に充填された状態になるように設けられている。
【0030】
更に、パネルインナ17には、突起部22が嵌入可能な孔24と、この孔24に突起部22を嵌入させた際にストッパ本体15の開口21に相対し且つボルト18が挿入可能な孔25とが穿設されている。
【0031】
つまり、ストッパ本体15と一体的な突起部22をパネルインナ17の孔24に嵌入して、ストッパ本体15の開口21とパネルインナ17の孔25の位置を合せた後、開口21及び孔25にボルト18軸部を挿通し、パネルインナ17のストッパ本体15とは反対側の面に配置したナット19にボルト18軸部を螺着させ、突起部22と1本のボルト18によってストッパ本体15の廻り止め対策を図りつつ、ストッパ本体15をパネルインナ17に装着している。
【0032】
すなわち、図1乃至図3に示すドアストッパ構造では、ストッパ本体15を1本のボルト18でパネルインナ17に確実に装着できるので、組み付け工数と材料費を低減することが可能になる。
【0033】
これに加えて、パネルインナ17の孔24にストッパ本体15の突起部22を嵌入させるので、ストッパ本体15の開口21とパネルインナ17の孔25との位置合せが容易になり、組み付け時間を短縮することができる。
【0034】
更に、ボルト18の締め付け、またはドアパネルの閉止に起因して、ストッパ本体15をボルト18を中心に回動させようとする力が生じ、パネルインナ17の孔24内縁による剪断力が突起部22に作用した場合でも、バーリング加工でインサートプレート16に形成した係合部分14が突起部22に埋め込まれているので、当該突起部22の破断を回避することができる。
【0035】
なお、本発明のドアストッパ構造は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、パネルにストッパ本体を装着するための締結手段としてリベットなどのボルト以外の手段を用いること、本発明をリアドアパネルとクォータパネルの間、あるいはフロントドアパネルとメインボデー構成部材であるセンタピラーの間に介在する各種のストッパに適用すること、突起部を短角柱状などの短円柱状以外の形状にすること、インサートプレートの係合部分をバーリング加工以外の手段により形成すること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のドアストッパ構造によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0037】
(1)ストッパ本体から突出している突起部をボデーシェル構成部材に嵌入し、ストッパ本体の廻り止め対策を図るとともに、締結手段によりストッパ本体をボデーシェル構成部材に装着するので、組み付け工数と材料費を低減できる。
【0038】
(2)ボデーシェル構成部材にストッパ本体の突起部を嵌入させることにより、ストッパ本体、ボデーシェル構成部材、及び締結手段の相互の位置合せが容易になり、組み付け時間を短縮できる。
【0039】
(3)インサートプレートに形成した係合部分が突起部内へ突出しているので、ストッパ本体を回動させる力が生じたとしても、ボデーシェル構成部材に嵌入させた突起部の破断を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアストッパ構造の実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1に関連するストッパ本体の斜視図である。
【図4】従来のドアストッパ構造の一例を示す縦断面図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】図4に関連するストッパ本体の斜視図である。
【図7】ストッパ取付位置の一例を示す自動車の部分斜視図である。
【図8】図7におけるVIII部分の水平断面図である。
【符号の説明】
14 係合部分
15 ストッパ本体
16 インサートプレート
17 パネルインナ(ボデーシェル構成部材)
18 ボルト(締結手段)
22 突起部
Claims (1)
- 弾力性材料よりなり且つインサートプレートを一体に有するストッパ本体と、該ストッパ本体からボデーシェル構成部材側へ突出して該ボデーシェル構成部材の孔に嵌入する突起部と、ストッパ本体をボデーシェル構成部材に装着するための締結手段とを備え、前記インサートプレートに、突起部内へ突出して該突起部内に埋め込まれた状態となる環状の係合部分を形成し、該係合部分の突出量がボデーシェル構成部材の板厚を上回るように設定したことを特徴とするドアストッパ構造。
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