JP3642960B2 - 自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の側部のスライドドアや、後部のバックドアには、ドアクロージャ装置が設けられているものがある。すなわち、ドアを途中まで閉めた状態にすると、内蔵したモーターの駆動力でドアを完全に閉めた状態にする装置である〔類似技術として、日産自動車株式会社が平成5年5月に発行した新型車解説書(W30−1)のD−31〜35頁参照〕。
【0003】
この種のドアクロージャ装置は、ドアの内部に設けられた駆動ユニットとドアロックユニットとから構成されている。駆動ユニットとドアロックユニットとはワイヤにて連結されており、駆動ユニットに設けられたモータの駆動力をワイヤを介してドアロックユニットに伝達するようになっている。ドアロックユニットにはワイヤからの駆動力で回転するラッチプレートが設けられており、このラッチプレートを車体側に設けられたストライカに係合させることにより、ドアが完全に閉まったフルラッチ状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ワイヤの両端を駆動ユニットとドアロックユニットに対して堅固に結合しているため、ドアに取付ける際には、重量のある駆動ユニットとドアロックユニットの両方を同時に持って取付ける必要があり、取付作業の面で不利である。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、ドアロックユニットと同時に取付ける必要のない自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニット提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ワイヤをドアロックユニット側へ延設し、モータの駆動力をワイヤを介してドアロックユニットに伝達する自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニットであって、ベースにモータの駆動力で回転するラックギアを軸支すると共に該ラックギアと共動するブラケットを取付け、ラックギアに対するワイヤの延設方向側に溝部を有するフランジを形成すると共に、該溝部にワイヤを被覆するアウタチューブの端部を固定し、且つアウタチューブの端部から引き出されたワイヤの端末にT形のヘッドピンを設け、前記ラックギア及びブラケットに、互いに対応すると共にワイヤの延設方向側に同一位置の底部を有する長孔と切欠部を形成し、該長孔と切欠部の底部にワイヤのヘッドピンを係合させた。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、ワイヤが駆動ユニットから外れるため、駆動ユニットをドアロックユニットと同時にドアに取付ける必要がない。従って、駆動ユニットの取付作業性が向上する。また、ワイヤの端末のヘッドピンをワイヤの延設方向に沿った状態で、ラックギア及びブラケットの長孔及び切欠部に係合させることができるため、ワイヤの長さを必要以上に長くする必要がなく、既存の長さで済む。従って、ワイヤがドア内に設けられた他の機構と干渉することがない。また、いったんヘッドピンを係合させると、ヘッドピンに接続されるワイヤがラックギアとブラケットとの間に位置するため、容易に長孔や切欠部から外れることはない。
【0008】
請求項2記載の発明は、長孔の方が切欠部よりもワイヤの反延設方向に長く形成されている。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、長孔の方が切欠部よりもワイヤの反延設方向に長く形成されているため、ヘッドピンを長孔の端部に先に挿入することにより、ヘッドピンを長孔及び切欠部に係合させる作業が容易になる。
【0010】
請求項3記載の発明は、アウタチューブの端部に表面にネジ部を有するネジ筒を取付けると共に、該ネジ筒体の表面に2つのナットを螺合させ、該2つのナットでフランジの溝部付近を挟持して固定する。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、2つのネジ部を調整することにより、アウタチューブの端部のフランジに対する固定位置を微調整することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態は、ワゴン車におけるスライドドアに内蔵されたドアクロージャ装置に用いられるドアロックユニットに関するものである。
【0013】
図1に、スライドドア1の外観図を示す。このスライドドア1は、前後方向に沿って開閉すると共に、閉まる直前で車内側へ向けて移動し、車体に設けられたストライカ2と係合するようになっている。
【0014】
スライドドア1の内部には、図2に示すように、駆動ユニット3とドアロックユニット4とをワイヤ5で連結した構造のドアクロージャ装置6が設置されている。ドアロックユニット4には、前記ストライカ2と係合する図示せぬラッチプレートが設けられており、該ラッチプレートは、ワイヤ5により伝達された駆動力により回動するようになっている。
【0015】
次に、駆動ユニット3の構造を説明する。符号7はベースで、その周縁にはフランジ8が形成されている。ベース7には、モータ9にて回転するピニオンギア10が組み付けられている。このピニオンギア10に係合する扇形のラックギア11は、ピン12により回動自在に軸支されている。ピニオンギア10とラックギア11との係合により、モータ9の駆動力は減速される。ラックギア11のピン12には、ラックギア11と所定の間隔で離間し且つラックギア11と共動するブラケット13が取付けられている。
【0016】
ラックギア11に対するワイヤ5の延設方向Aのフランジ8には、溝部14が形成されており、該溝部14にワイヤ5を被覆するアウタチューブ15の端部に設けられたネジ筒16が固定されている。このネジ筒16の表面には、ネジ部が形成されおり、該ネジ部に2つのナット17が螺合されている。そして、ネジ筒16を溝部14内に位置させた状態で、前記2つのナット17により溝部14の周辺のフランジ8を挟持することにより固定状態が得られる。
【0017】
前記ラックギア11及びブラケット13に、互いに対応すると共にワイヤ5の延設方向A側に同一位置の底部を有する長孔18と切欠部19が形成されている。アウタチューブ15の端部から引き出されたワイヤ5の端末には、T形のヘッドピン20が設けられており、該ヘッドピン20が前記長孔18及び切欠部19の底部に係合されている。従って、モータ9の駆動により、ラックギア11及びブラケット13を反延設方向へ回動させることにより、ドアロックユニット4側へ駆動力を伝達することができる。尚、前記長孔18と切欠部19とでは、長孔18の方が切欠部19よりも反延設方向に長く形成されている。
【0018】
この実施形態の駆動ユニット3は、ナット17をゆるめ、ヘッドピン20を長孔18及び切欠部19から外すことにより、ワイヤ5を外すことができる。従って、駆動ユニット3をドアロックユニット4と同時にスライドドア1へ取付ける必要がなく、駆動ユニット3の取付作業性の面で優れる。
【0019】
また、ワイヤ5を長孔18及び切欠部19に係合させる場合は、ワイヤ5の端末のヘッドピン20を、ワイヤ5の延設方向Aに沿った状態で係合させることができるため、ワイヤ5の長さを必要以上に長くする必要がなく、既存の長さで済む。従って、ワイヤ5がスライドドア1内に設けられた他の機構と干渉することがない。更に、いったんヘッドピン20を係合させると、ヘッドピン20に接続されるワイヤ5がラックギア18とブラケット19との間に位置するため、容易に長孔18や切欠部19から外れることはない。
【0020】
また、長孔18の方が切欠部19よりも反延設方向に長く形成されているため、ヘッドピン20を長孔18の端部に先に挿入することにより、ヘッドピン20を長孔18及び切欠部19に係合させる作業が容易になる。更に、2つのナット17を調整することにより、アウタチューブ15の端部のフランジ8に対する固定位置を微調整することができる。
【0021】
尚、以上の説明では、ドアクロージャ装置を搭載するドアとして、スライドドア1を例にしたが、これに限定されず、自動車の後部に設けられた上開き方式のバックドア等に搭載することもできる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ワイヤが駆動ユニットから外れるため、駆動ユニットをドアロックユニットと同時にドアに取付ける必要がない。従って、駆動ユニットの取付作業性が向上する。また、ワイヤの端末のヘッドピンをワイヤの延設方向に沿った状態で、ラックギア及びブラケットの長孔及び切欠部に係合させることができるため、ワイヤの長さを必要以上に長くする必要がなく、既存の長さで済む。従って、ワイヤがドア内に設けられた他の機構と干渉することがない。また、いったんヘッドピンを係合させると、ヘッドピンに接続されるワイヤがラックギアとブラケットとの間に位置するため、容易に長孔や切欠部から外れることはない。
【0023】
請求項2記載の発明によれば、長孔の方が切欠部よりもワイヤの反延設方向に長く形成されているため、ヘッドピンを長孔の端部に先に挿入することにより、ヘッドピンを長孔及び切欠部に係合させる作業が容易になる。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、2つのネジ部を調整することにより、アウタチューブの端部のフランジに対する固定位置を微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るドアクロージャ装置をドアに搭載した自動車を示す斜視図。
【図2】ドアクロージャ装置の駆動ユニットとドアロックユニットを示す側面図。
【図3】駆動ユニットを示す拡大側面図。
【図4】駆動ユニットを示す分解斜視図。
【図5】図3中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 スライドドア
2 ストライカ
3 駆動ユニット
4 ドアロックユニット
5 ワイヤ
6 ドアクロージャ装置
7 ベース
8 フランジ
9 モータ
10 ピニオンギア
11 ラックギア
12 ピン
13 ブラケット
14 溝部
15 アウタチューブ
16 ネジ筒
17 ナット
18 長孔
19 切欠部
20 ヘッドピン
A 延設方向
Claims (3)
- ワイヤをドアロックユニット側へ延設し、モータの駆動力をワイヤを介してドアロックユニットに伝達する自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニットであって、
ベースにモータの駆動力で回転するラックギアを軸支すると共に該ラックギアと共動するブラケットを取付け、ラックギアに対するワイヤの延設方向側に溝部を有するフランジを形成すると共に、該溝部にワイヤを被覆するアウタチューブの端部を固定し、且つアウタチューブの端部から引き出されたワイヤの端末にT形のヘッドピンを設け、
前記ラックギア及びブラケットに、互いに対応すると共にワイヤの延設方向側に同一位置の底部を有する長孔と切欠部を形成し、該長孔と切欠部の底部にワイヤのヘッドピンを係合させたことを特徴とする自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニット。 - 請求項1記載の自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニットであって、
長孔の方が切欠部よりもワイヤの反延設方向に長く形成されていることを特徴とする自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニット。 - 請求項1又は請求項2記載の自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニットであって、
アウタチューブの端部に表面にネジ部を有するネジ筒を取付けると共に、該ネジ筒体の表面に2つのナットを螺合させ、該2つのナットでフランジの溝部付近を挟持して固定することを特徴とする自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニット。
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JP25002598A JP3642960B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニット |
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JP25002598A JP3642960B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニット |
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JP25002598A Expired - Fee Related JP3642960B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 自動車用ドアクロージャ装置の駆動ユニット |
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JP (1) | JP3642960B2 (ja) |
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1998
- 1998-09-03 JP JP25002598A patent/JP3642960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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