JP3680917B2 - 給油装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンクの給油口から漏洩するベーパーを回収する機能を備えた給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車の燃料タンクにガソリン等の揮発性が高い燃料油を給油すると、少なくとも給油量に相当するベーパーを含んだ空気が環境に放出される。
このような大気へのベーパーの拡散を防止するため、特開平4-311498号に見られるように給油ノズルにべーパ回収カバーを設け、ホースによりベーパー回収ポンプの吸引力を作用させて給油中に発生するベーパーを吸引する給油装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ベーパー回収ポンプの不調や、また給油ノズルが規定の状態で燃料タンクにセットされていない場合には、ベーパーを大気に漏洩させた状態で給油が実行されてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところはベーパーの回収状況を監視して、ベーパーの回収が不可能な場合には給油を中断することができる給油装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解消するために本発明においては、筒先部にベーパー回収カバーを備え、給油ポンプから燃料油の供給を受ける給油ノズルと、前記ベーパー回収カバーとホースにより接続されて給油中に発生するベーパーを吸引回収するベーパー回収手段とを備えた給油装置において、前記ベーパー回収カバーから前記ベーパー回収手段に至る流路中に設けられて前記流路中のベーパーの濃度を検出するベーパーセンサーと、基準値として少なくとも高濃度基準値と低濃度基準値との2種が設定されていて、前記ベーパーセンサーにより検出されたベーパーの濃度が、高濃度基準値と低濃度基準値との範囲に収まる場合には警報手段を作動させ、また前記低濃度基準値を下回る場合には前記燃料油の供給を停止させる手段とを備えるようにした。
【0005】
【作用】
ベーパー回収手段によるベーパーの回収が不完全な状態、つまり高濃度基準値と低濃度基準値との範囲に収まる場合には、給油を実行しつつも警報を発して注意を促し、また低濃度基準を下回る場合には、燃料油の供給を停止して大気へのベーパーの放出を確実に防止するとともに、ノズル外れによる重大事故の発生を未然に防止する。
【0006】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の給油装置の一実施例を示すものであって、ポンプモータ1に駆動される給油ポンプ2は、吸引口を立上管3を介して貯油タンク4に、また吐出口を流量計5の流入口に接続され、さらに流量計5の流出口に接続され配管6、給油ホース7を介して給油ノズル8に接続されている。
【0007】
給油ノズル8は、筒先部9の後端にベーパー回収カバー10が設けられていて、給油ホース7に添設されたベーパー回収ホース11、ベーパー戻り配管12を介してベーパー回収ポンプ13に接続されている。配管12の途中にはベーパーセンサー14が接続され、また吐出口には地下タンク4に連通するベーパー回収管15が接続されている。ベーパーセンサー14は、流路に接続されたチャンバーに有機溶媒に感度を有するガスセンサーを収容して構成されている。
【0008】
制御手段16は、図2に示したようにノズル掛け17の近傍に設けられたノズルスイッチ18からの信号により、ポンプモータ1やベーパー回収用ポンプモータ19を作動させるポンプ駆動手段30と、ノズルスイッチ18がオフからオンに切り替わったとき、リセットされて流量計5のパルス発信器20からのパルスを計数する計数手段31と、計数手段31の計数内容を給油量に変換して表示器21に出力する表示器駆動手段32と、ベーパーセンサー14からの信号と予め記憶手段33に格納されている第1、第2の基準値、例えば30vol%、20vol%と比較してポンプ駆動手段30と報知器駆動手段34に信号を出力する比較手段35とから構成されている。なお、図中符号22は、音響式、または光学式の警報手段を示す。
【0009】
次にこのように構成した装置の動作を図3に示したフローチャートに基づいて説明する。
給油ノズル8がノズル掛け17から外されてノズルスイッチ18がオンに切り替わると(ステップ イ)、制御手段16は、表示器21を帰零するとともに、ポンプモータ1、19を駆動する(ステップ ロ)。
自動車燃料タンクの給油口をベーパー回収カバー10で覆うように給油ノズル8を挿入して給油レバーを引き上げると、給油ポンプ2からの燃料油がタンク内に流れ込み、流量パルス発信器20からパルス信号が出力する(ステップ ハ)。計数手段31は、流量パルスを積算して表示器駆動手段32に出力して給油量を表示器21に表示する(ステップ ニ)。
【0010】
このようにして給油が開始されると、自動車燃料タンクからは給油量に見合うベーパーが給油口に流れ出すが、給油口を覆うカバー10に作用している負圧により吸引されて大気中に漏れ出すのが防止される。給油ノズル8から回収されたベーパーはベーパー戻り管12を経由してベーパーセンサー14に流れ込み、ベーパー回収管15を経由してベーパ回収手段、この実施例では貯油タンク4に回収される。
【0011】
比較手段35は、ベーパーセンサー14により検出されたベーパーの濃度と、記憶手段33に格納されている第1、第2の基準値とを比較する。給油ノズル8が給油口に規定通りにセットされていてベーパーが確実に回収されている場合には、ベーパー戻り管12には濃度の高いベーパー、例えば30vol%以上のベーパーが流入することになり、第1の基準値を上まわる(ステップ ホ)。これにより制御手段15は、ノズルスイッチ18がオフとなるまで(ステップ ヘ)、各ポンプ1、19を引き続き作動させる。
【0012】
一方、給油ノズル8が給油口から位置ズレ等を生じて、ベーパーの一部が大気に漏洩して回収されるベーパー濃度が若干低く、例えば20乃至30vol%の範囲になると、ベーパーセンサー14からの信号が第1の基準値を下回り、かつ第2の基準値を上まわるから(ステップ チ)、比較手段35が報知器駆動手段34に信号を出力して報知器22を作動させて(ステップ リ)、オペレータに注意を促す。
【0013】
これにより給油ノズル8を再セットすることによりベーパーが確実に回収されるようになる。ベーパーの濃度が第1の基準値以上に上昇すると(ステップ ヌ)、制御手段15は、報知手段22の作動を停止させて(ステップ ル)、ノズルスイッチ18がオフとなるまで(ステップ ヘ)、各ポンプ1、19を引き続き作動させる。
【0014】
一方、自動車燃料タンクの給油口から給油ノズル8が大きく外れたり、ベーパー回収ポンプ13の故障等により、ベーパーがほとんど回収されていない場合には、ベーパーセンサー14からの信号が第2の基準値を下回るから(ステップ チ)、比較手段35は、ポンプ駆動手段30に信号を出力してポンプモータ1を停止させ(ステップ オ)、必要に応じて警報手段22から警報を発し、ノズルスイッチ18がオフになるの待つ(ステップ ワ)。
【0015】
なお、上述の実施例においては、ベーパーセンサー14をベーパー回収ポンプ13の吸引口側に接続しているが、ベーパー回収ポンプ13の排出口側に接続したり、また図4に示したようにベーパー回収用カバー10に被われる領域にベーパーセンサー14を構成するガスセンサ40を配置しても同様の作用を奏する。
【0016】
さらに図5に示したように同一の流量計5にそれぞれ電磁弁41、42を介して2本の給油ノズル8、8’を選択可能とした給油装置においては、それぞれの給油ノズル8、8’にベーパー回収カバー10、10’を設け、これらをベーパー回収ホース11、11’を介して止弁43、44に接続し、各止弁43、44にベーパー戻り配管12を介してベーパー回収ポンプ13に接続して、ベーパー濃度が第2の基準値を下回る場合には、開弁状態にある止弁、例えば43を閉弁してノズル10への燃料油の送液を停止するようにしても同様の作用を奏することは明らかである。
【0017】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、ベーパー回収手段によるベーパーの回収が不完全な状態、つまり高濃度基準値と低濃度基準値との範囲に収まる場合には、給油を実行しつつも警報を発して注意を促し、また低濃度基準を下回る場合には、燃料油の供給を停止して大気へのベーパーの放出を確実に防止するとともに、ノズル外れによる重大事故の発生を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給油装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】同上装置の制御手段に一実施例を示すブロック図である。
【図3】同上装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】同上装置に使用可能な給油ノズルの一実施例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ポンプモータ
2 給油ポンプ
5 流量計
7 給油ホース
8 給油ノズル
10 ベーパー回収カバー
13 ベーパー回収ポンプ
14 ベーパーセンサー
16 制御手段
18 ノズルスイッチ
Claims (1)
- 筒先部にベーパー回収カバーを備え、給油ポンプから燃料油の供給を受ける給油ノズルと、前記ベーパー回収カバーとホースにより接続されて給油中に発生するベーパーを吸引回収するベーパー回収手段とを備えた給油装置において、
前記ベーパー回収カバーから前記ベーパー回収手段に至る流路中に設けられて前記流路中のベーパーの濃度を検出するベーパーセンサーと、基準値として少なくとも高濃度基準値と低濃度基準値との2種が設定されていて、前記ベーパーセンサーにより検出されたベーパーの濃度が、高濃度基準値と低濃度基準値との範囲に収まる場合には警報手段を作動させ、また前記低濃度基準値を下回る場合には前記燃料油の供給を停止させる手段とを備えた給油装置。
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JP14600999A Expired - Lifetime JP3680917B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 給油装置 |
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1999
- 1999-05-26 JP JP14600999A patent/JP3680917B2/ja not_active Expired - Lifetime
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