JP3679447B2 - タイヤ測定用ホイール - Google Patents
タイヤ測定用ホイール Download PDFInfo
- Publication number
- JP3679447B2 JP3679447B2 JP08667995A JP8667995A JP3679447B2 JP 3679447 B2 JP3679447 B2 JP 3679447B2 JP 08667995 A JP08667995 A JP 08667995A JP 8667995 A JP8667995 A JP 8667995A JP 3679447 B2 JP3679447 B2 JP 3679447B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- measuring
- ring
- wheel
- bead
- tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M17/00—Testing of vehicles
- G01M17/007—Wheeled or endless-tracked vehicles
- G01M17/02—Tyres
- G01M17/021—Tyre supporting devices, e.g. chucks
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、タイヤ測定用ホイールに関する。より特定的には、本発明は、ビードシートを含み、かつ取りつけられ膨張されたタイヤがそのビードによりこのビードシートに及ぼす締付け応力を測定できるようにするホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】
フランジを有しそのホイールの回転軸に対して30°の最大角度を成す母線をもつビードシートを有するホイールに取りつけられたタイヤを膨張させることにより、このタイヤのビードをホイールのビードシート上に漸進的に設置することが可能である。フランジの役目は、所望の最終的位置にビードの軸方向隔たりを制限することにある。この設置中、各々のビードとこのホイールの対応するビードシートのと間には締付けが現われる。つまり、前記ビードシートの表面に対して垂直に作用する接触圧力の分布の形態で締付け応力が発生される。
ホイールに取りつけられ膨張されたタイヤの場合、前記接触圧力分布は前記ホイールの回転軸を中心としてほぼ軸対称である、つまり前記接触圧力が軸方向においてしかその大きさを変えず、円周方向にはその大きさが変動しないと考えている。ここで、接触圧力の結果としてもたらされる変形と同じ前記ビードシートの変形を得るため前記ビードシートの半径方向外側の表面上に加えなくてはならない円周方向長さ単位あたりの力として、前記ビードがそのビードシートに及ぼす接触圧力の合力とも呼ばれるビードの締付け応力を定義する。
【0003】
ホイール上に取りつけられたタイヤの気密性必要条件と同時にタイヤとその取付けホイールの間の駆動又は制動応力の効果的な伝達の必要条件を、前記タイヤのそのホイール上への設置し易さを保ちながら満たしたいと考える場合、取付けホイールのビードシート上の前記タイヤのビードの各々の締付けを制御することが必要である。このためには、取付け用ホイールのビードシート上のタイヤのビードの各々の接触圧力の合力を測定できること、そしてこの合力の軸方向作用位置を決定できることが必要であり、しかもこれを後日顧客がタイヤを利用するのと同一の条件下で行なう必要がある。
締付け応力の測定を行うためには、フランス特許第2630824号において特に記述されている装置が現在市販されている。この装置は、タイヤのビードを円周方向に伸ばすべく半径方向外方に移動させることのできる伸張手段を含み、動力測定手段を用いて、伸張手段上の前記ビードの接触力が測定される。しかしながらこの装置には、取付け用ホイール上のタイヤの締付けの充分な制御をできなくしている大きな欠点がある。まず第一に、かかる装置は、締付け手段を構成するさまざまな要素間の円周方向の不連続性による気密性損失を考慮に入れると、膨張させられたタイヤでの測定を行うことができないものである。従って、ビードがビードシート上で所定の位置に維持され得ず、測定中前記ビードシートに対して滑動できるようになるといった単純な理由のため回転軸に対して5°以上の角度を成す測定用ビードシートの場合締付け応力測定を行うことがきわめて困難ひいては不可能である。従って、伸張手段とビードとの間の相対的な滑動を避けるため、円筒形の外形をもつビードシートを利用するに至った。従って、この取付けは、もはや傾斜ビードシートを有するその取付け用ホイール上のタイヤに典型的なものではない。
【0004】
前記方法のもう一つの欠点は、ホイールのビードシート上に設置されるのは、在来のホイールへの実際の取付けの場合のように、タイヤのビードではなく、このビードに押しつけられることになる前記ビードシートの代わりをするとみなされる伸張要素である、ということにある。
測定装置の外観がタイヤの在来のホイールからかなり遠いものとなっていることだけでなく、さらにビード及び装置を接触させる方法が、ホイール上へのビードの取付けと全く類似性のないものであることがわかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、回転軸に対して30°の最大角度を成すビードシートを有するホイール上に取りつけられたタイヤビードの締付け応力の現実的測定手段を提案することにある。もう1つの目的は、ホイールのビードシート上の接触圧力の合力の軸方向位置を評価することを可能にする手段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ビードの締付け応力を支持するためのビードシートを有する、タイヤのビードの締付け応力の測定用ホイールにおいて、これらのビードシートの少なくとも1つがこのビードシートの一部分を構成する接触表面を有する測定用リングを含んでおり、前記面が回転軸を中心とした回転面であり、前記リングがその接触表面上の接触圧力の合力の測定用手段を含んでおり、前記ホイールが前記リングに対するビードの正確な軸方向位置決めを可能にするための手段を含んでいることを特徴とする、締付け応力測定用ホイールに関する。
実際には、測定用ホイールに対する測定用リングの維持用手段が、測定用ビードシートへのタイヤのビードの取付け段階の間利用されるが、かかる手段は、その後いわゆる測定段階中に引っ込めることができる。一方、利用ホイール上での同じタイヤで存在する全体的な締付け応力を求めることが望まれる場合には、例えば構造計算方法などを用いて、利用ホイールのものに充分近い前記リングの収縮剛性を得るような形で測定用リングを寸法決定することが必要である。測定用リングの収縮剛性というのは、接触面に及ぼされる圧力の応力合力とこの面上の円周方向変形の最大値の間の比率のことである。
【0007】
接触圧力の合力の測定用手段は、例えば、測定用リングの収縮を測定するように測定用リング上の適切な場所に接着されたひずみ計、前記合力の値を得るべく前記収縮値を処理する手段、及び前記合力の表示手段を含む。
この同じ測定用リングは同様に、その接触表面上の接触圧力の合力の軸方向位置の測定用手段を含んでもよい。この手段は、接触圧力の作用により前記測定用リングの横断面の回転を得ることを可能にするひずみ計、及びまず最初に前記接触圧力の合力のモーメントと等価の曲げモーメントそして最後に前記合力のてこの腕の値つまり測定用リングの接触表面上の前記合力の軸方向位置の値を得るべく回転の前記値を処理する手段を含んでもよい。
一方、取りつけられ膨張されたタイヤが前記ホイールのビードシート上にそのビードにより及ぼす締付け応力の測定を行なうべく測定用ホイールの気密性を確保するための手段が具備されている。
好ましい実施態様を示す、一例として与えられた添付図面を参照する以下の記述により、本発明の実施をより良く理解することができるだろう。
【0008】
【実施例】
図1に子午断面図として表わされている測定用ホイール100は、このホイールの回転軸101に対して5°±1°の角度だけ傾斜しているホイールのビードシート4及び21を有し、ビードシートでの直径が14″である乗用車用タイヤの取りつけを目的とする在来の落とし込み部を持つ分解可能なリムを含み、軸方向最も外側にあるビードシートの点は同様に半径方向に最も外側にある点でもある。ホイールは、同軸的に取付けられた複数の金属リング1、11、10、6及び2の機械的組立体によって構成されている。この測定用ホイール100は、ビードシート4上のタイヤビードの締付けの測定を可能にする。
リング1は、、測定用ホイールを構成する種々の要素の設置を容易にする目的で、軸方向最も外側に最大半径があり軸方向最も内側に最小半径がある、その外部半径が約0.5mmの差を示す3つの円筒形表面で軸方向に構成されている半径方向外側の表面をもつ部分13を含んでいる。一方、リング1は、部分13の軸方向及び半径方向外側に位置決めされた膨らみ部分13′を含み、この部分13′は、自らと接触した状態にタイヤビードを軸方向に位置決めすることを役目とするフランジ3により軸方向及び半径方向に外側に向かって延長されている。現行の規格(ETRTO,TRA)により規定されているような利用ホイールのフランジの幾何形状を再現するこのフランジ3は、先端部分31の半径方向外側の表面により軸方向内側に延長され、その半径方向子午面上の跡が半径4mmの円弧である、軸101に対して垂直な平坦面32を含んでいる。軸方向内側にあるこの先端部分31の端部33は、面32に対して約3.7mmの距離δのところにある。
【0009】
測定用リング7は半径方向外側に、図面の平面内でその面と平行に測定した幅Lを有しかつ軸101に対して5°±1°の角度を成す101を中心とした回転面41を含んでいる。このリングは、面41とは半径方向に反対側である101を中心とした回転面42、回転軸101に対し垂直で軸方向内側にある面43、そして最後に互いに1つの円筒形面で連結された回転軸101に対し垂直な2つの面で形成された軸方向外側の面44を含んでいる。
本発明のもう1つの態様によると、締付け作用に関して、このリングをホイールの残りの部分から連結解除する仕方でこの測定用リング7がホイールに連結されている測定用ホイールが作られる。この場合、測定用ビードシートへのビードの取付け段階中に前記測定用リング7を所定の位置に維持するために具備された手段は、測定の間引っ込められずこのリングと一体化した状態にとどまり、それにもかかわらずこのリングの収縮剛性に対しわずかな影響しかもたない。そのためには、回転軸101と一致する軸をもつ薄い管9が測定用リング7と連結用リング10との間の機械的連結を確保している。管9は0.5mmの厚みを有し、かくして、リング7の収縮剛性を著しく変えないよう充分に小さいものの接触圧力の合力の軸方向成分を均衡化するのには充分である剛性がこの管に付与されている。
【0010】
ホイールを構成するさまざまな要素の取付けは、リング1の膨らみ部分13′の軸方向内側面が、リング11の軸方向外側の面上に作られた3×0.5mmの矩形の横断面をもつ円周方向突出部分と接触するまで、リング11内にリング1の部分13をはめ込むことによって行なわれる。次に、管9を介して測定用リング7を支持する連結用リング10は、前記リング10の軸方向外側の面がリング11の軸方向内側面と接触するまで、前記リング10内のリング1の部分13のはめ込みによって設置される。
測定用ホイールの子午部分を形成ししかもタイヤの利用ホイールの対応する表面に適合した半径方向外側の表面5をもつリング6は、リング6の軸方向面62がリング10の軸方向内側面と接触するまで、前記リング6内への部分13の部分的はめ込みによって設置される。かくして組立てられたリング1、11、10、6は、円周方向に規則正しく配置されたネジ12を用いて一体化した形で維持される。ネジ12による締付けの結果もたらされるリング11、10、6間の接触応力の均衡のとれた分布を確保するしかたで、リング11及び10の軸方向内側面上には深さ0.5mmの円周方向空所が作られる。
【0011】
リング11の幅は、測定用リングの半径方向外側の表面41が、約0.1mmの機能的軸方向あそびを保ちながら、リング1の先端部分31の半径方向外側の表面の延長部分内にくるような形で選択される。
同様にして、リング6の表面5は、約0.1mmの同じ機能的軸方向あそびを伴って表面41の延長部分内にある表面の一部分5′を含んでいる。
測定用ホイールの取りつけを終了するためには、リング6内への部分的はめ込みによってリング1に対して同軸的に、かつ2つの面部分28及び29から成る軸方向内側のその面がリング1の軸方向内側の面63とその部分29により接触し、又その部分28を通してリング6の軸方向内側の面61と接触するような仕方で、最後のリング2が組立てられる。このリング2はその半径方向外側面上、1つのフランジ24及び内方に傾斜しビードシート4と同じ半径方向外部寸法をもちかつ取りつけられたタイヤのもう1つのビードを支持することを目的とするビードシート21を含んでいる。リング1及び2の機械的連結は、円周方向に充分な数で規則正しく配置されたネジ22によって確保されている。
リング6及び2の半径方向外側面は、測定用ホイールを分解する必要なくタイヤの取りつけを可能にする落とし込み部27を形成する。リング2は、ひとたびタイヤがホイール上に取りつけられた時点でタイヤの膨張及び空気抜きを確保するためリムのくぼみの中に通じるバルブ23を含んでおり、一方リング6の面61と接触するリング2の面28の上には円周方向溝25が具備され、その中に前記リング6及び2の間の気密性を確保できるようにする環状パッキン26が置かれる。
【0012】
かくして作られた測定用ホイールの中では、このホイール上に取りつけられたタイヤのビードの間の軸方向隔たり距離を一定の値にするような仕方で配置されたフランジ3及び24、ならびに、前記タイヤが測定用ホイール上に取りつけられフランジによって軸方向に支持されることになった時点でタイヤのビードに対する測定用リングの軸方向位置を正確に定める軸方向幅δをもつ先端部分31によって、測定用リング7に対するタイヤのビードの軸方向位置決め用手段が構成されている。
図3にその部分図が示されている、ここで説明する例においては、定められた隔たり距離は51/2″の利用リムの隔たり距離に対応し、3.7mmに等しい軸方向幅δによって、特徴づけが望まれるタイヤのビードの領域内にくるような形で測定用リング7の表面41を軸方向に位置決めすることが可能となる。示されている例の中の10mmに等しい幅Lは、測定用ビードシート4上のその締付け応力を測定したいタイヤのビードに適合されるような形で選択される。
本発明のもう1つの態様によると、その位置での軸方向及び円周方向の変形の値が接触圧力の分布にではなくこの接触圧力の合力のみによって左右されるような、面42の軸方向内側の稜に対して測定された少なくとも1つの軸方向位置Aが、接触面41とは反対側の測定用リング7の面42上に存在するような1つの測定用リングを設計することが可能である。
【0013】
軸方向位置Aにある面42上の点集合は、測定用ホイール100の回転軸101上に中心をもつ円であり、この円は、接触圧力の作用による測定用リングの各横断面の回転の瞬間中心の軌跡である。
実際、出願人は、各分布について同じ全体的締付け応力を保つちながら、前記リング7の接触表面41上に及ぼされる圧力の異なる分布に対する測定用リング7上の構造計算を連続的に行なうことによって、前記測定用リングの横断面の形状を最適化して、同一の全体的締付け応力について円周方向及び軸方向の変形の値が測定用リング7の接触表面41上での接触圧力の分布とは独立しており1メートルあたり最高102 マイクロメートルに等しくなるような、前記面42の軸方向内側の稜に対して測定された1つの軸方向位置Aを面42上に見い出すことが可能である、ということに気づいた。
変形の大きさを制限することにより、選ばれた異なる接触圧力分布の下での測定用リングの剛性が少なくともこれらの同じ応力下での対応する取付け用ホイールの剛性と同等のものであるということを確実にすることができる。
かかる計算は、例えば当業者にとって周知のものである「有限要素法」と呼ばれる計算方法を利用して、又反復手順を用いて行われる。説明した例においては、計算は管9とその面43上の測定用リング7の連結条件を考慮することによって行なわれた。説明した例においては、面42の軸方向内側の稜に対して測定された軸方向位置Aは5.4mmである。
【0014】
図2には、本発明に従って行われた測定用リングの幾何形状の計算において利用された接触圧力の4つの分布が表わされている。測定用リングの接触表面41に対して垂直な前記圧力分布r1、r2、r3、r4は、係数において同じ合力を有する、つまりこれらの分布により挟まれた面積は全て等しいものの当然これらの合力の軸方向作用位置は異なっているという特徴をもつ。この図では、横座標に記された方向は測定用リング7の面41の母線に対して平行な方向を表わし、縦座標に記された方向は、接触表面41に対して垂直な圧力の係数を表わす。測定用リング7の接触表面41上の接触圧力の合力の測定用手段には、円周方向及び軸方向の変形を測定するひずみ計が含まれており、かかるゲージは、面42の軸方向内側の稜に対する軸方向位置Aで測定用リング7の面42上に接着され、かつこの面42上に円周方向に規則的に配置されている。既知の応力に付すことによって測定用リングの予備較正を行った後、ここでは図示していない手段により前記ひずみ計から来る信号を処理し表面41に及ぼされる接触圧力の合力の値を表示することは容易である。
リング7の面41上の接触圧力合力の軸方向作用位置にアクセスするためには、まず第一に前記リングの横断面の回転を求め、次にこの回転から前記合力のモーメントと同等のモーメントの値を求める。この測定用リング7の前記回転を測定するためには、円周方向の変形を測定するひずみ計が、軸方向位置Aの両側で対称的に測定用リング7の面42に接着され、この面42上に円周方向に規則正しく配置されている。ひずみ計は、ここには図示されていないものの、表面41上の圧力合力の軸方向位置の値の処理及び表示用の手段に接続されている。
【0015】
タイヤが膨張された状態で測定を行なうことができるようにするべく、測定用ビードシート4の気密性は、弾性変形できる厚み0.1mm未満の、その面の1つの上の不浸透性の接着フィルム45を用いて、実現される。このフィルムは、、図3に表わされているとおり、測定用ビードシート4に接着する。
記述されている実施態様においては、このフィルム45は、0.06mmの厚みをもち、測定用ビードシート4上すなわち測定用リング7の表面41上及びフランジ3の先端部分31の半径方向外側表面の一部分及びリング6の半径方向外側表面5′の一部分の上に配置され、前記リング7及び先端部分31とリング6の間の軸方向のあそびを覆うようになっている。このフィルム45の弾性により、設置を容易にする円周方向の伸張が可能となる。測定用ビードシートに対するフィルム45の接着により、前記フィルムは所定の位置に確実に維持されることになる。
たとえ薄いものであれフィルムを測定用ホイールのビードシート4とタイヤビードの間に設置することによって締付け応力の増大が誘発されるが、これは、図4に表わされている取付けを行うことによって避けることができる。フィルム45の厚みに等しい深さのくぼみがフランジ3の先端部分31上及びリング6の表面51の一部分の上に設けられ、測定用リング7の表面41の半径方向外側の寸法はフィルム45の厚みに等しい量だけ減少され、かくして前記くぼみ内及び前記表面41上の前記フィルム45の設置後、フィルム45の半径方向外側面上でとられた幾何学的寸法は、利用リムのビードシートのものと同じになるようになっている。
【0016】
図5に示されているように、前記ビードシート上にフィルムを利用することなく、環状パッキン8が中に設置される円周方向溝51を、測定用リング7の近くにあるリング6の軸方向面上に設けることによって、測定用ビードシート4のレベルで充分な気密性を実現することが可能である。タイヤのビードの設置に際しては、前記ビードは、フランジ3の先端部分31と測定用リング7の間の軸方向あそびを覆うことによって、気密性を補完する。
測定用ビードシート4のレベルでの気密性を実現する最後の手段は、先端部分31と測定用リング7の間及びリング6と前記リング7の間の軸方向あそびを前記測定用リング7の剛性に比べてきわめて低い剛性をもつ材料で充てんすることから成り、この材料は同時に、測定用ホイール上へのタイヤの取付け段階中の測定用リング7の維持をも確実に行なうことができる。
かかる測定用ホイールを用いると、異なる内部圧力値で膨張させられたタイヤの締付け応力の値及び軸方向位置を容易に得ることが可能である。その上、この測定用手段は、測定用ホイール上にタイヤのビードを予め設置した後まず第1にこのタイヤを例えば後の利用圧力の値といった対応する圧力に膨張させその後このタイヤを所望の圧力まで空気抜きすることによって、ほぼ空気の抜けたタイヤで同じ測定を行なうことをも可能にする。
【0017】
本発明のもう1つの利点は、膨張速度とは独立して測定用ビードシート上の接触圧力の合力の係数の変動及びかかる合力の軸方向位置の変動を追跡することによって、膨張中の測定用ビードシート上のタイヤのビードの漸進的設置を容易に追跡調査できることにある。その上、本発明に従った測定用手段を用いると、一定の膨張圧力についての経時的なタイヤの締付けの推移を記録することが可能である。
当業者にとっては、例えばリング2及び6及び1の間にスペーサーなどを配置することによって幅は異なるものの全て同じ直径をもつホイール上に取付けられるタイヤに対してかかる測定用ホイールを適合させることも容易である。
寸法δ及びLを変えることにより、当業者は、特徴づけすべきタイヤのビードの下の測定用領域を拡大、縮小又は移動させることができる。
本発明は、2つの半ホイールの組合せにより形成されそのうちの少なくとも1つの半ホイールには本発明に従った接触圧力の合力の測定用ビードシートが含まれているタイヤ制御用ホイールの場合に、特に有用であることがわかっている。最後に、乗用車、大型トラック、飛行機用のタイヤの取付けのためのその他の寸法のホイールに対して本発明を応用することは、各タイプのホイールについて本書で記述された方法に従って測定用リングの形状を再度計算し直す必要がでてくる可能性があるという点を除いて、全く問題がない。最後に、本発明は,同様に、ホイールの軸との30°以下の角度という限界内でホイールの軸に対する任意の傾斜をもち任意の形状をしたリムのビードシート、及びこれらのリムのビードシートの母線の半径方向内側にフランジがあるリムにも応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った測定用ホイールの半径方向子午断面図である。
【図2】測定用リングの横断面の決定のために利用される接触圧力のさまざまな分布を表わす。
【図3】図1の測定用ホイールに対応する測定用ビードシートの半径方向子午断面図である。
【図4】前記ビードシートの気密性を確保するフィルムが中に置かれるくぼみを含む測定用ビードシートの半径方向子午断面図である。
【図5】パッキンで実現された気密性を伴う測定用ビードシートの半径方向子午断面図である。
【符号の説明】
3、24 フランジ
4 測定用ビードシート
7 測定用リング
8 パッキン
9 管
10 連結用リング
31 先端部分
41 接触表面
42 面
45 フィルム
Claims (8)
- タイヤのビードの締付け応力を支持するためのビードシートを有する、タイヤのビードの締付け応力の測定用ホイールにおいて、これらのビードシートの少なくとも1つが、このビードシートの一部分を構成する接触表面(41)を有する測定用リング(7)を含んでおり、前記表面(41)が回転軸線のまわりに回転させた回転面であり、前記リング(7)がその接触表面(41)上の接触圧力の合力の測定用手段を含んでおり、前記ホイールが前記リングに対するビードの正確な軸方向位置決めを可能にするための手段を含んでいることを特徴とする、締付け応力測定用ホイール。
- 測定用リング(7)が、測定用リング(7)の接触表面(41)上の接触圧力の合力の軸方向位置の測定用手段を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の測定用ホイール。
- 測定用リング(7)の接触表面(41)が截頭円錐形であり、ホイールの軸に対して30°以下の角度を成すことを特徴とする、請求項1又は2のいずれか1項に記載の測定用ホイール。
- 測定用リング(7)の接触表面(41)上の接触圧力の合力の測定用手段は、前記測定用リングの収縮を測定するように測定用リング(7)に配置され接触されたひずみ計を含んでいることを特徴とする、請求項3に記載の測定用ホイール。
- 測定用リング(7)の接触表面(41)上の接触圧力の合力の軸方向位置の測定用手段は、前記接触圧力の作用により前記測定用リング(7)の横断面の回転を得るべく前記リング(7)に接着されたひずみ計を含んでいることを特徴とする、請求項2に記載の測定用ホイール。
- 測定用リング(7)が、締付け作用に関して、測定用リング(7)をホイールの他の部分から連結解除する仕方でこのホイールに連結されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の測定用ホイール。
- 前記リングをホイールから連結解除することを可能にする測定用リング(7)のホイールに対する連結は、軸線がホイールの軸(101)と1つになるような仕方で配置された0.5mm程度の厚みの薄い管(9)に対してこのリング(7)をその側面の1つにより連結することによって行われ、前記管(9)は、連結用リング(10)と一体化され、このリング(10)は測定用ホイールの残りの部分と一体化されていることを特徴とする、請求項6に記載の測定用ホイール。
- 測定用リング(7)に対するビードの軸方向位置決め手段は、ホイール上に取りつけられたタイヤのビード間の軸方向隔たり距離を一定の値にするように配置されたフランジ(3)及び(24)、及びタイヤが測定用ホイール上に取りつけられフランジに対し軸方向に支持された状態になった時点でタイヤのビードに対する測定用リングの位置を正確に定める軸方向幅δを有する先端部分(31)により構成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の測定用ホイール。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9404422 | 1994-04-12 | ||
FR9404422A FR2718527A1 (fr) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | Roue de mesure de pneumatiques. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07286918A JPH07286918A (ja) | 1995-10-31 |
JP3679447B2 true JP3679447B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=9462087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08667995A Expired - Fee Related JP3679447B2 (ja) | 1994-04-12 | 1995-04-12 | タイヤ測定用ホイール |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0677729B1 (ja) |
JP (1) | JP3679447B2 (ja) |
DE (1) | DE69509969T2 (ja) |
FR (1) | FR2718527A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19643762C2 (de) * | 1996-10-23 | 1998-12-10 | Continental Ag | Vorrichtung zur Prüfung der Wulstkennung eines Fahrzeugreifens |
DE19804981A1 (de) | 1998-02-07 | 1999-08-19 | Daimler Chrysler Ag | Mehrkomponenten-Meßrad |
JP6495033B2 (ja) * | 2015-02-09 | 2019-04-03 | 株式会社神戸製鋼所 | タイヤ試験用リム |
JP7400332B2 (ja) * | 2019-10-18 | 2023-12-19 | 住友ゴム工業株式会社 | 検定治具及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR1528419A (fr) * | 1967-06-22 | 1968-06-07 | Hofmann Maschf Geb | Dispositif de contrôle des pneumatiques d'automobiles |
DE3934626C2 (de) * | 1989-10-17 | 1997-04-24 | Hofmann Gmbh & Co Kg Maschinen | Vorrichtung zum Überprüfen von Kraftfahrzeugreifen |
-
1994
- 1994-04-12 FR FR9404422A patent/FR2718527A1/fr active Pending
-
1995
- 1995-03-28 EP EP19950104544 patent/EP0677729B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1995-03-28 DE DE1995609969 patent/DE69509969T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-04-12 JP JP08667995A patent/JP3679447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2718527A1 (fr) | 1995-10-13 |
EP0677729B1 (fr) | 1999-06-02 |
DE69509969T2 (de) | 1999-09-30 |
JPH07286918A (ja) | 1995-10-31 |
DE69509969D1 (de) | 1999-07-08 |
EP0677729A1 (fr) | 1995-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3002169B2 (ja) | 測定ヘッドを車両車輪のリムに固定するための軸測定ホルダ | |
JP4817213B2 (ja) | タイヤのころがり抵抗測定方法および装置 | |
US8904863B1 (en) | Tire changer with actuated load roller | |
JP4369983B1 (ja) | マスタータイヤ及びそのマスタータイヤを用いたタイヤユニフォミティ試験機の検査方法 | |
US9645037B2 (en) | Method and apparatus for wheel assembly lateral force measurement | |
JPH10232188A (ja) | 自動車の制動モーメントを測定する測定装置 | |
JP3679447B2 (ja) | タイヤ測定用ホイール | |
JP2001270464A (ja) | 環状の物品の回転軸の傾きを調節する装置 | |
JPS62162909A (ja) | タイヤの全体的な変形の測定装置 | |
JPH01116430A (ja) | ロードホイール心合わせ装置 | |
KR101891896B1 (ko) | 타이어 시험기용 가변폭 휠 | |
US3981341A (en) | Safety support for pneumatic tires | |
JP2003266445A (ja) | 割モールド内周面測定装置 | |
JPS62133342A (ja) | マルチサイズ タイヤチヤツク | |
CN112649136B (zh) | 用于测量作用于物体的力的组件 | |
JPH0716950A (ja) | 遠心力付加により延伸した環状タイヤトレッド及びタイヤカーカスの組立て方法と装置 | |
JP3936545B2 (ja) | トレッドセグメントの内面凹凸測定装置及び測定方法 | |
JP3240018U (ja) | 空気式タイヤ用のホィールに関する改善 | |
JPS5921801B2 (ja) | 環状タイヤ安全支持体 | |
JPH0476805B2 (ja) | ||
EP1258698A2 (en) | Self-centering device for heads or sensors for checking the attitude of vehicle wheels | |
US7024927B2 (en) | Wheel measuring system | |
JP2543356Y2 (ja) | ホイール | |
CN221527548U (zh) | 一种三代轮毂球轴承内法兰沟位置测量装置 | |
US20090014108A1 (en) | Tire with seats of unequal diameters and reverse axial offset in an inflated state |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040315 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20040615 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20040618 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040902 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050509 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050513 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |