JP3678852B2 - 電子写真用感光体の梱包方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真装置に用いられる感光体の梱包方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置に使用される感光体は円筒状基体の表面に光導電性を有する感光層を形成して構成され、この感光層は電子写真プロセスにおいて光学像を静電潜像に変換するなどの重要な役割を持っているので、感光層が形成された感光体にあっては感光層を機械的な損傷,強光による劣化,汚染物質の付着などから保護するために、感光体の外表面を遮光シートで被覆する梱包方法が一般に採用されている。
【0003】
遮光シートの材質としては黒色の上質紙が多用され、非導電性あるいは導電性の合成樹脂フイルムなどの合成高分子化合物が使用されることもある。なお、巻き付けた遮光シートの固定には片面に接着剤を有する粘着テープを使用することが一般的である。
図3は従来の電子写真用感光体の梱包方法の一例を示す斜視図であって、同図(a)は梱包直前の状態を示し、同図(b)は梱包直後の状態を示している。また図4は図3(b)の点線で示す円Sで囲んだ貼着部を円筒軸に垂直方向に切断した拡大断面図である。
【0004】
以下図3及び図4に基づいて従来の梱包方法について概要を説明する。
まず、感光体1の外周長よりも長い周沿辺2aと、感光体1の外表面に形成された感光層の幅よりも長くかつ感光体1の円筒長よりも短い範囲にある幅員辺2bとを有する長方形の遮光シート2を用意し、感光体1の軸方向と遮光シート2の幅員辺2bとが平行になるように配置する。
【0005】
次に、感光体1の外表面に沿って遮光シート2を弛みのないように巻き付け、巻端部2cの内面に巻合部2dの外面が重なり合うように配設する。
最後に、片面に粘着剤3bを有し片端に粘着剤が付着しない剥離部3aを備えた所定の大きさの粘着テープ3を用いて、粘着テープ3が巻端部2cの外面と巻合部2dの外面にほぼ均等に橋架されるようにして、剥離部3aを備えない側を巻端部2cの外面側に貼着した後に剥離部3aを備えた側を巻合部2dの外面側に貼着して感光体1に巻き付けられた遮光シート2を固定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
電子写真用感光体を複写機やプリンターあるいはファクシミリなどの電子写真装置に装着する際には、遮光シートを固定している粘着テープを剥がすことによって感光体の外表面を被覆している遮光シートを取り外している。
従来の梱包方法による遮光シートの取り外しに際しては、粘着テープの剥離部を掴んで引き上げることによって遮光シートの巻合部2d側の外面側に貼着していた粘着テープの部分が剥がれると同時に遮光シートが感光体から外れて離脱する時に、遮光シートの巻端部2c側の外面側に残った粘着テープが感光体の外表面に付着あるいは接触して感光層を汚染して感光体の表面品質の低下を招く恐れがあるという問題点があった。
【0007】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであり、電子写真用感光体の開梱の際に感光層を汚染から保護して感光体の表面品質の低下を回避することができる電子写真用感光体の梱包方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前述の目的は、円筒状感光体の外表面の感光層を遮光するために感光体の外周長より長い遮光シートを巻き付けてなる感光体の梱包方法において、巻き付けた遮光シートの巻端部を粘着テープで固定する際、一端に粘着剤のない剥離部を備えた粘着テープを用い、このテープの他端側を遮光シートの巻端部の下側の巻合部側の外面側に貼着した後にこのテープの一端部側の粘着部を巻端部の外面側に貼着して遮光シートを感光体の外表面上で固定することによって達成される。なお、遮光シートの周沿辺は感光体の外周長に粘着テープの長さを加えた以上の長さとすることが有効である。
【0009】
上記の梱包手段によれば、遮光シートの取り外しに際して粘着テープの剥離部を掴んで引き上げると、遮光シートの巻端部の外面側に貼着していた粘着テープの部分が剥がれて遮光シートが感光体から外れて離脱する。その時に遮光シートの巻合部の外面側には粘着テープが剥がされた部分を連ねたままで残り、感光体の外表面との間に遮光シートの巻合部が介在するように働くので、剥がされた粘着テープは感光体の外表面に付着あるいは接触することを回避できる。なお、遮光シートの周沿辺が感光体の外周長に粘着テープの長さを加えた以上の長さとすることにより剥がされた粘着テープは遮光シートの巻合部からはみ出ることがないので感光体の外表面に付着あるいは接触することを確実に回避できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による電子写真用感光体の梱包方法を示す斜視図であって、同図(a)は梱包直前の状態を示し、同図(b)は梱包直後の状態を示している。また図2は図1(b)の点線で示す円Rで囲んだ貼着部を円筒軸に垂直方向に切断した拡大断面図である。
【0011】
以下図1及び図2に基づいて本発明による梱包方法について説明する。
まず、感光体1の外周長に粘着テープ3の長さを加えた長さ以上の周沿辺2aを有し、感光体1の外表面に形成された感光層の幅よりも長くかつ感光体1の円筒長よりも短い範囲にある幅員辺2bを有する長方形の遮光シート2を用意し、感光体1の軸方向と遮光シート2の幅員辺2bとが平行になるように配置する。
【0012】
次に、感光体1の外表面に沿って遮光シート2を弛みのないように巻き付け、巻端部2cの内面に巻合部2dの外面が重なり合うように配設する。最後に、片面に粘着剤3bを有し片端に粘着剤が付着しない剥離部3aを備えた所定の大きさの粘着テープ3を用いて、粘着テープ3が巻端部2cの外面と巻合部2dの外面にほぼ均等に橋架されるようにして、剥離部3aを備えない側を巻合部2dの外面側に貼着した後に剥離部3aを備えた側を巻端部2cの外面側に貼着して感光体1に巻き付けられた遮光シート2を固定する。
(実験例1)
円筒長250(mm),外径30(mm)の感光体の外表面に沿って幅員辺が245(mm)で周沿辺が感光体の外周よりも100(mm)長くした長方形をなす黒色遮光シートを巻き付けて巻端部の内面に巻合部の外面が重なり合うように配設し、片面に粘着剤を有し片端に粘着剤が付着しない剥離部を備えた幅員10(mm),長さ50(mm)の上質紙製の粘着テープを用いて、粘着テープが巻端部の外面と巻合部の外面にほぼ均等に橋架されるようにして剥離部を備えない側を巻合部の外面側に貼着した後、剥離部を備えた側を巻端部の外面側に貼着して感光体に巻き付けられた遮光シートを固定した。
(実験例2)
遮光シートの周沿辺を感光体の外周よりも50(mm)長くしたことの他は実験例1と同様とした。
(実験例3)
遮光シートの周沿辺を感光体の外周よりも40(mm)長くしたことの他は実験例1と同様とした。
(実験例4)
遮光シートの周沿辺を感光体の外周よりも30(mm)長くしたことの他は実験例1と同様とした。
(実験例5)
遮光シートの周沿辺を感光体の外周よりも20(mm)長くしたことの他は実験例1と同様とした。
(実験例6)
遮光シートの周沿辺を感光体の外周よりも10(mm)長くしたことの他は実験例1と同様とした。
(比較実験例1)
粘着テープの剥離部を備えない側を巻端部の外面側に貼着した後に剥離部を備えた側を巻合部の外面側に貼着したことの他は実験例2と同様とした。
【0013】
上記の実験例1〜6並びに比較実験例1において、それぞれ10個の感光体について開梱時の粘着テープに起因する表面汚染の発生状況を調査した。その結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
以上の結果から、本発明の梱包方法によれば開梱時の粘着テープに起因する感光体の表面汚染の発生状況は、遮光シートの周沿辺が感光体の外周長に粘着テープの長さを加えた以上の長さである時には皆無であり、また遮光シートの周沿辺が感光体の外周長に粘着テープの長さを加えた長さを下回るにつれて発生割合が増加することがわかる。さらに、粘着テープの貼着方向を本発明と逆向にすると感光体の表面汚染の発生割合が高くなることがわかる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、円筒状感光体の外表面の感光層を遮光するために感光体の外周長より長い遮光シートを巻き付けてなる感光体の梱包方法において、巻き付けた遮光シートの巻端部を粘着テープで固定する際、一端に粘着剤のない剥離部を備えた粘着テープを用い、このテープの他端側を遮光シートの巻端部の下側の巻合部側の外面側に貼着した後にこのテープの一端部側の粘着部を巻端部の外面側に貼着して遮光シートを感光体の外表面上で固定すること並びに遮光シートの周沿辺は感光体の外周長に粘着テープの長さを加えた以上の長さとすることによって、感光体の開梱の際に感光層を汚染から保護して感光体の表面品質の低下を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子写真用感光体の梱包方法を示す斜視図で、(a)は梱包直前の状態を示す図,(b)は梱包直後の状態を示す図
【図2】本発明による粘着テープ貼着部の拡大断面図
【図3】従来の電子写真用感光体の梱包方法の一例を示す斜視図で、(a)は梱包直前の状態を示す図,(b)は梱包直後の状態を示す図
【図4】従来の粘着テープ貼着部の拡大断面図
【符号の説明】
1・・・・感光体
2・・・・遮光シート
2c・・巻端部
2d・・巻合部
3・・・・粘着テープ
3a・・剥離部
3b・・粘着剤
Claims (2)
- 円筒状感光体の外表面の感光層を遮光するために感光体の外周長より長い遮光シートを巻き付けてなる感光体の梱包方法において、前記巻き付けた遮光シートの巻端部を粘着テープで固定する際、一端に粘着剤のない剥離部を備えた粘着テープを用い、該テープの他端側を前記遮光シートの巻端部の下側の巻合部側の外面側に貼着した後にこのテープの一端部側の粘着部を巻端部の外面側に貼着して前記遮光シートを前記感光体の外表面上で固定したことを特徴とする電子写真用感光体の梱包方法。
- 遮光シートの周沿辺は感光体の外周長に粘着テープの長さを加えた以上の長さとした請求項1記載の電子写真用感光体の梱包方法。
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JP22426996A JP3678852B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 電子写真用感光体の梱包方法 |
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JP22426996A JP3678852B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 電子写真用感光体の梱包方法 |
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Family
ID=16811131
Family Applications (1)
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JP22426996A Expired - Lifetime JP3678852B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 電子写真用感光体の梱包方法 |
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