JP3678822B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、室内温度を設定温度に維持することができる空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は従来の空気調和装置を示す概略構成図であり、また、図16は例えば特開平6−288596号公報に示された従来の空気調和装置を示す詳細構成図であり、図において、1は鉄道用の車両、2は乗務員が冷暖房装置5のオン・オフ,空調モード(暖房モードまたは冷房モード)及び設定温度Ts等を設定する操作スイッチ、3は室内温度Taを検出する室内温度検出器、4は操作スイッチ2の設定内容及び室内温度Taに基づいて冷暖房装置5を制御する演算制御装置、5は冷風または温風等を送出する冷暖房装置、6は図示せぬ制御装置によって制御される外気を取り込む吸気ファン、7は図示せぬ制御装置によって制御される排気ファンである。
【0003】
また、8は室内温度検出器3により検出された室内温度Taを一定時間記憶する記憶部、9は記憶部8に記憶されている一定時間前の室内温度Taと室内温度検出器3に検出された現在の室内温度Taに基づいて温度変化率ΔTrを演算する変化率演算部、10は室内温度検出器3に検出された現在の室内温度Taと設定温度Tsを比較して温度偏差量ΔTsを演算する偏差量演算部、11は温度変化率メンバシップ関数を記憶する記憶部、12は温度偏差量メンバシップ関数を記憶する記憶部、13は変化率演算部9により演算された温度変化率ΔTrを温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして最も適合度の高い制御条件を検索する制御条件検索部、14は偏差量演算部10により演算された温度偏差量ΔTsを温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして最も適合度の高い制御条件を検索する制御条件検索部である。
【0004】
また、15は制御ルールを記憶する記憶部、16は制御条件検索部13により検索された制御条件と制御条件検索部14により検索された制御条件を制御ルールと照合して冷暖房装置5における急速運転の継続時間Tcを決定する継続時間決定部、17は継続時間決定部16により決定された急速運転の継続時間Tcにしたがって冷暖房装置5における急速運転の継続時間を制御する制御出力部である。
【0005】
次に動作について説明する。
まず、冷暖房装置5は室内温度Taが設定温度Tsに近い場合には(例えば、設定温度Tsに対して±0.5℃以内にある場合)、現在の冷暖房能力を維持する通常運転を行う(因に、通常運転は、現在の室内温度Taを維持する必要から通常冷暖房能力を抑えて運転する)。
一方、室内温度Taが設定温度Tsから遠い場合には(例えば、設定温度Tsに対して±0.5℃以内にない場合)、室内温度Taを速やかに設定温度Tsに近づける必要があるため、冷暖房能力をフルに発揮する急速運転を行う。
以下、急速運転時における冷暖房装置5の制御について説明する。
【0006】
まず、Δt時間ごとに(測定タイミングとしてΔt時間が設定されている場合)、変化率演算部9が記憶部8に記憶されているΔt時間前の室内温度Ta(前回の測定タイミングで検出された室内温度Ta)と室内温度検出器3に検出された現在の室内温度Taに基づいて温度変化率ΔTrを演算する。
ΔTr=(現時点のTa−Δt時間前のTa)/Δt ・・・(1)
また、Δt時間ごとに、偏差量演算部10が室内温度検出器3に検出された現在の室内温度Taと設定温度Tsを比較して温度偏差量ΔTsを演算する。
ΔTs=現時点のTa−設定温度Ts ・・・(2)
【0007】
そして、変化率演算部9が温度変化率ΔTrを演算すると、制御条件検索部13が温度変化率ΔTrを温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして最も適合度の高い制御条件を検索する。
具体的には、図17に示すように温度変化率メンバシップ関数が設定されている場合において、温度変化率ΔTrが+0.7である場合には、制御条件PSと制御条件PBが適合するが、制御条件PSの適合度が制御条件PBの適合度より高いので(制御条件PSの適合度が0.6,制御条件PBの適合度が0.4)、制御条件PSを制御条件とする。
因に、NBは負側に変化が極めて大きい、NSは負側に変化が大きい、ZOは変化が少ない、PSは正側に変化が大きい、PBは正側に変化が極めて大きいことを示している。
【0008】
また、偏差量演算部10が温度偏差量ΔTsを演算すると、制御条件検索部14が温度偏差量ΔTsを温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして最も適合度の高い制御条件を検索する。
具体的には、図18に示すように温度偏差量メンバシップ関数が設定されている場合において、温度偏差量ΔTsが+0.8である場合には、制御条件PSと制御条件PBが適合するが、制御条件PBの適合度が制御条件PSの適合度より高いので(制御条件PSの適合度が0.4,制御条件PBの適合度が0.6)、制御条件PBを制御条件とする。
因に、NBは負側に変化が極めて大きい、NSは負側に変化が大きい、ZOは変化が少ない、PSは正側に変化が大きい、PBは正側に変化が極めて大きいことを示している。
【0009】
そして、制御条件検索部13,14が最も適合度の高い制御条件を検索すると、継続時間決定部16が当該制御条件を制御ルール(図19は空調モードが暖房モードの場合の制御ルール、図20は空調モードが冷房モードの場合の制御ルール)と照合して急速運転の継続時間Tcを決定する。
上記のように、制御条件検索部13が制御条件PSを制御条件とし、制御条件検索部14が制御条件PBを制御条件としている場合には、暖房モードのとき継続時間TcはNBとして決定され、冷房モードのとき継続時間TcはPBとして決定される。
因に、NB=1分、NS=30秒、ZO=0秒、PS=30秒、PB=1分のように設定されている。
【0010】
このようにして、継続時間決定部16が急速運転の継続時間Tcを決定すると、制御出力部17が冷暖房装置5の急速運転を開始し、急速運転開始後Tc時間経過すると、急速運転を停止して通常運転に戻るように制御する。
なお、各エリアA,B,Cの室内温度を一様にする必要から、通常、各エリアA,B,Cの冷暖房能力は同一でなく、中央のエリアBが両端のエリアA,Cより冷暖房能力が大きめに割り当てられている。例えば、図15のように3つのエリアに分割されている場合には、通常、エリアA,B,Cの冷暖房能力がそれぞれ3対4対3の比率で割り当てられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和装置は以上のように構成されているので、室内温度Taが設定温度Tsから遠い場合には、ファジー演算を行って急速運転の継続時間Tcを制御するが、室内温度Taが設定温度Tsに近い場合には、単に現在の冷暖房能力を維持するに過ぎないので、室内温度Taを許容温度範囲内に収めることができても、正確に室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができない課題があった。
また、図示せぬ制御装置を操作すれば、吸気ファン6及び排気ファン7を用いて外気との換気運転を行うことができるが、換気運転の制御が室内温度Taの制御と無関係に行われるため、室内の設定温度Tsと外気温度Tgの差が大きい場合に換気運転が行われると、冷暖房装置5が冷暖房能力の不足を招き、急速運転を行っても室内温度Taを設定温度Tsに近づけることができなくなる課題もあった。
【0012】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる空気調和装置を得ることを目的とする。
また、この発明は、冷暖房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができる空気調和装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、第1の検索手段により検索された各制御条件と第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して暖房装置における暖房能力の変化量を決定するようにしたものである。
【0017】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、第1の検索手段により検索された各制御条件と第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して冷房装置における冷房能力の変化量を決定するようにしたものである。
【0018】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、第1の検索手段により検索された各制御条件と第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して冷暖房装置における冷暖房能力の変化量を決定するようにしたものである。
【0019】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、室内温度が設定温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0020】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、室内温度が設定温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0021】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、現在の空調モードが暖房モードであって室内温度が設定温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって室内温度が設定温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0022】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、外気温度が換気下限温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0023】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、外気温度が換気上限温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0024】
請求項記載の発明に係る空気調和装置は、現在の空調モードが暖房モードであって外気温度が換気下限温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって外気温度が換気上限温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0025】
請求項10記載の発明に係る空気調和装置は、外気温度が換気下限温度より低く、かつ、室内温度が設定温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0026】
請求項11記載の発明に係る空気調和装置は、外気温度が換気上限温度より高く、かつ、室内温度が設定温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0027】
請求項12記載の発明に係る空気調和装置は、現在の空調モードが暖房モードであって外気温度が換気下限温度より低く、かつ、室内温度が設定温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって外気温度が換気上限温度より高く、かつ、室内温度が設定温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による空気調和装置を示す概略構成図であり、また、図2はこの発明の実施の形態1による空気調和装置を示す詳細構成図であり、図において、1は鉄道用の車両、2は乗務員が冷暖房装置5のオン・オフ,空調モード(暖房モードまたは冷房モード)及び設定温度Ts等を設定する操作スイッチ、3は室内温度Taを検出する室内温度検出器(室内温度検出手段)、4は操作スイッチ2の設定内容及び室内温度Taに基づいて冷暖房装置5を制御する演算制御装置、5は冷風または温風等を送出する冷暖房装置、6は図示せぬ制御装置によって制御される外気を取り込む吸気ファン、7は図示せぬ制御装置によって制御される排気ファンである。
【0029】
また、8は室内温度検出器3により検出された室内温度Taを一定時間記憶する記憶部(演算手段)、9は記憶部8に記憶されている一定時間前の室内温度Taと室内温度検出器3に検出された現在の室内温度Taに基づいて温度変化率ΔTrを演算する変化率演算部(演算手段)、10は室内温度検出器3に検出された現在の室内温度Taと設定温度Tsを比較して温度偏差量ΔTsを演算する偏差量演算部(演算手段)、11は温度変化率メンバシップ関数を記憶する記憶部(記憶手段)、12は温度偏差量メンバシップ関数を記憶する記憶部(記憶手段)、13は変化率演算部9により演算された温度変化率ΔTrを温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして最も適合度の高い制御条件を検索する制御条件検索部(第1の検索手段)、14は偏差量演算部10により演算された温度偏差量ΔTsを温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして最も適合度の高い制御条件を検索する制御条件検索部(第2の検索手段)である。
【0030】
また、15は制御ルールを記憶する記憶部、21は制御条件検索部13により検索された制御条件と制御条件検索部14により検索された制御条件を制御ルールと照合して冷暖房装置5における冷暖房能力の変化量Pwを決定する変化量決定部(変化量決定手段)、22は変化量決定部21により決定された冷暖房能力の変化量Pwにしたがって冷暖房装置5における冷暖房能力を制御する制御出力部(制御手段)である。
因に、図3はこの発明の実施の形態1による空気調和装置の動作を示すフローチャートである。
【0031】
次に動作について説明する。
まず、乗務員が操作スイッチ2によって冷暖房装置5を起動して(ステップST1)、設定温度Tsを設定すると(ステップST2)、Δt時間ごとに(測定タイミングをΔt時間に設定した場合)、変化率演算部9が記憶部8に記憶されているΔt時間前の室内温度Ta(前回の測定タイミングで検出された室内温度Ta)と室内温度検出器3に検出された現在の室内温度Taに基づいて温度変化率ΔTrを演算する(ステップST3,4)。
ΔTr=(現時点のTa−Δt時間前のTa)/Δt ・・・(3)
また、Δt時間ごとに、偏差量演算部10が室内温度検出器3に検出された現在の室内温度Taと設定温度Tsを比較して温度偏差量ΔTsを演算する(ステップST5)。
ΔTs=現時点のTa−設定温度Ts ・・・(4)
【0032】
そして、変化率演算部9が温度変化率ΔTrを演算すると、制御条件検索部13が温度変化率ΔTrを温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして最も適合度の高い制御条件を検索する(ステップST6)。
具体的には、図4に示すように温度変化率メンバシップ関数が設定されている場合において、温度変化率ΔTrが+0.3である場合には、制御条件ZOと制御条件PSが適合するが、制御条件PSの適合度が制御条件ZOの適合度より高いので(制御条件PSの適合度が0.6,制御条件ZOの適合度が0.4)、制御条件PSを制御条件とする。
因に、NBは負側に変化が極めて大きい、NSは負側に変化が大きい、ZOは変化が少ない、PSは正側に変化が大きい、PBは正側に変化が極めて大きいことを示している。
【0033】
また、偏差量演算部10が温度偏差量ΔTsを演算すると、制御条件検索部14が温度偏差量ΔTsを温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして最も適合度の高い制御条件を検索する(ステップST7)。
具体的には、図5に示すように温度偏差量メンバシップ関数が設定されている場合において、温度偏差量ΔTsが+0.6である場合には、制御条件PSと制御条件PBが適合するが、制御条件PSの適合度が制御条件PBの適合度より高いので(制御条件PSの適合度が0.8,制御条件PBの適合度が0.2)、制御条件PSを制御条件とする。
因に、NBは負側に変化が極めて大きい、NSは負側に変化が大きい、ZOは変化が少ない、PSは正側に変化が大きい、PBは正側に変化が極めて大きいことを示している。
【0034】
そして、制御条件検索部13,14が最も適合度の高い制御条件を検索すると、変化量決定部21が当該制御条件を制御ルール(図6は空調モードが暖房モードの場合の制御ルール、図7は空調モードが冷房モードの場合の制御ルール)と照合して冷暖房装置5における冷暖房能力の変化量Pwを決定する(ステップST8)。
上記のように、制御条件検索部13が制御条件PSを制御条件とし、制御条件検索部14が制御条件PSを制御条件としている場合には、冷暖房能力の変化量Pwは、暖房モードのときNS、冷房モードのときPSとして決定される。
因に、NB=−10%(暖房モード),+10%(冷房モード)、NS=−5%(暖房モード),+5%(冷房モード)、ZO=0%、PS=+5%(暖房モード),−5%(冷房モード)、PB=+10%(暖房モード),−10%(冷房モード)のように設定されている。
【0035】
このようにして、変化量決定部21が冷暖房能力の変化量Pwを決定すると、制御出力部22が冷暖房装置5の冷暖房能力を変化量Pwだけ変更するように制御する(ステップST9)。
上記の例では、暖房モードのときはNSで、冷房モードのときはPSとして、冷暖房能力の変化量Pwを決定しているので、冷暖房装置5の冷暖房能力を−5%だけ減少させるように変更する。
【0036】
なお、各エリアA,B,Cの室内温度を一様にする必要から、通常、各エリアA,B,Cの冷暖房能力は同一でなく、中央のエリアBが両端のエリアA,Cより冷暖房能力が大きめに割り当てられている。例えば、図1のように3つのエリアに分割されている場合には、通常、エリアA,B,Cの冷暖房能力がそれぞれ3対4対3の比率で割り当てられている。
従って、この場合には、変更後の冷暖房能力が例えば“100”であるとすれば、エリアAには冷暖房能力“30”、エリアBには冷暖房能力“40”、エリアCには冷暖房能力“30”が割り当てられる。
【0037】
以上のように、この実施の形態1によれば、制御条件検索部13,14により検索された制御条件を所定の制御ルールと照合して冷暖房装置5における冷暖房能力の変化量Pwを決定するように構成したので、室内温度Taが設定温度Tsと近い場合においても、室内温度Taの温度変化率ΔTr等を考慮したきめ細かな制御がなされる結果、設定温度Tsに対する室内温度Taの一致度が極めて高くなる効果を奏する。
【0038】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2による空気調和装置を示す詳細構成図であり、図において、図2のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
23は変化率演算部9により演算された温度変化率ΔTrを温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、各制御条件の適合度を判別する制御条件検索部(第1の検索手段)、24は偏差量演算部10により演算された温度偏差量ΔTsを温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、各制御条件の適合度を判別する制御条件検索部(第2の検索手段)、25は制御条件検索部23により検索された各制御条件と制御条件検索部24により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して冷暖房装置5における冷暖房能力の変化量Pwを決定する変化量決定部(変化量決定手段)である。
【0039】
次に動作について説明する。
制御条件検索部23,24及び変化量決定部25以外は、上記実施の形態1と同様であるので、制御条件検索部23,24及び変化量決定部25についてのみ説明する。
【0040】
まず、上記実施の形態1と同様にして、変化率演算部9が温度変化率ΔTrを演算すると、制御条件検索部23が温度変化率ΔTrを温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、検索した全ての制御条件の適合度を判別する。
具体的には、図4に示すように温度変化率メンバシップ関数が設定されている場合において、温度変化率ΔTrが+0.3である場合には、制御条件ZOの適合度が0.4、制御条件PSの適合度が0.6、その他の制御条件NB等の適合度が0であるので、制御条件ZOと制御条件PSを適合する制御条件として検索する。
【0041】
また、上記実施の形態1と同様にして、偏差量演算部10が温度偏差量ΔTsを演算すると、制御条件検索部24が温度偏差量ΔTsを温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、検索した全ての制御条件の適合度を判別する。
具体的には、図5に示すように温度偏差量メンバシップ関数が設定されている場合において、温度偏差量ΔTsが+0.6である場合には、制御条件PSの適合度が0.8、制御条件PBの適合度が0.2、その他の制御条件NB等の適合度が0であるので、制御条件PSと制御条件PBを適合する制御条件として検索する。
【0042】
そして、制御条件検索部23,24が適合する制御条件の全てを検索すると、変化量決定部25が、制御条件検索部23が検索した制御条件ZO,PSと、制御条件検索部24が検索した制御条件PS,PBとを適宜組み合わせて制御ルール(図9は空調モードが暖房モードの場合の制御ルール、図10は空調モードが冷房モードの場合の制御ルール)と照合する。
この場合には、図9及び図10からも明らかなように、上記制御条件を適宜組み合わせて制御ルールと適合すると、4つの照合結果(図9及び図10において丸が付されているもの)が得られる。即ち、冷暖房能力変化量メンバシップ関数のメンバとして、暖房モードではZOとNSとNB、冷房モードではZOとPSとPBが得られる。
因に、冷暖房能力変化量メンバシップ関数のメンバに係る冷暖房能力変化量ΔPは図11に示すように設定されている。
【0043】
そして、冷暖房能力変化量メンバシップ関数のメンバが得られると、変化量決定部25は下記に示すように冷暖房能力変化量メンバシップ関数のメンバNB等に係る変化量ΔPに、ΔTrに係る制御条件の適合度とΔTsに係る制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して、冷暖房能力の変化量Pwを決定する。
【0044】
・運転モードが暖房モードである場合
Figure 0003678822
【0045】
・運転モードが冷房モードである場合
Figure 0003678822
【0046】
このようにして、変化量決定部25が冷暖房能力の変化量Pwを決定すると、制御出力部22が上記実施の形態1と同様にして冷暖房装置5の冷暖房能力を変化量Pwだけ変更するように制御し、一連の処理を終了する。
【0047】
以上のように、この実施の形態2によれば、制御条件の適合度を考慮して冷暖房能力の変化量Pwを決定するようにしたので、上記実施の形態1よりも更にきめ細かく室内温度Taが制御される結果、設定温度Tsに対する室内温度Taの一致度が更に向上する効果が得られる。
【0048】
実施の形態3.
上記実施の形態1,2では、冷暖房装置5における冷暖房能力の最大変化可能量が全冷暖房能力に一致することを前提にし、最大変化可能量については特に言及しなかったが、冷暖房能力の最大変化可能量が全冷暖房能力のX%である場合には、冷暖房能力の変更量Pwに対して、(X%)/100を乗算するようにすればよく、上記実施の形態1,2と同様の効果を奏することができる。
【0049】
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4による空気調和装置を示す概略構成図であり、また、図13はこの発明の実施の形態4による空気調和装置を示す詳細構成図であり、図において、図1及び図8のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
26は外気温度Tgを検出する外気温度検出器(外気温度検出手段)、27は現在の空調モードが暖房モードであって外気温度Tgが換気下限温度Tglより低く、かつ、室内温度Taが設定温度Tsより低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって外気温度Tgが換気上限温度Tghより高く、かつ、室内温度Taが設定温度Tsより高い場合、冷暖房装置5の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合Nが所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には吸気ファン28及び排気ファン29を停止し、所定値以下である場合には吸気ファン28及び排気ファン29を運転する換気制御部(換気手段)、28は換気制御部27によって制御される吸気ファン(換気手段)、29は換気制御部27によって制御される排気ファン(換気手段)である。
因に、図14はこの発明の実施の形態4による空気調和装置の換気制御を示すフローチャートである。
【0050】
次に動作について説明する。
冷暖房装置5の制御については上記実施の形態1〜3の何れかと同様であるので説明を省略し、吸気ファン28及び排気ファン29の制御について説明する。
【0051】
・現在の空調モードが暖房モードである場合
まず、換気制御部27は操作スイッチ2の設定内容から現在の空調モードが暖房モードであると判別すると(ステップST11)、外気温度Tgと換気下限温度Tglを比較し(ステップST12)、外気温度Tgが換気下限温度Tglより高い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力で十分室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができると判断し、吸気ファン28及び排気ファン29を運転する(ステップST18)。
【0052】
一方、外気温度Tgが換気下限温度Tglより低い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力では室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができない場合があるので、室内温度Taと設定温度Tsを比較し(ステップST13)、室内温度Taが設定温度Tsより高い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力で十分室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができると判断し、吸気ファン28及び排気ファン29を運転する(ステップST18)。
【0053】
一方、室内温度Taが設定温度Tsより低い場合には、冷暖房装置5の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合次第では、室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができない場合があるので(現在の冷暖房能力の割合が最大の冷暖房能力に近い場合には、冷暖房能力をこれ以上大きくする余地がほとんどないので、室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができない場合がある)、制御出力部22から現在の冷暖房能力の情報を取得して、冷暖房装置5の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合Nを演算する。
【0054】
そして、現在の冷暖房能力の割合Nが予め設定された割合M以上であるか否かを判定し(ステップST14)、現在の冷暖房能力の割合Nが割合Mより低い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力にまだ余裕があるので、吸気ファン28及び排気ファン29を運転する(ステップST18)。
一方、現在の冷暖房能力の割合Nが割合Mより高い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力に余裕がないので、吸気ファン28及び排気ファン29を停止する(ステップST19)。
【0055】
・現在の空調モードが冷房モードである場合
まず、換気制御部27は操作スイッチ2の設定内容から現在の空調モードが冷房モードであると判別すると(ステップST11)、外気温度Tgと換気上限温度Tghを比較し(ステップST15)、外気温度Tgが換気上限温度Tghより低い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力で十分室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができると判断し、吸気ファン28及び排気ファン29を運転する(ステップST18)。
【0056】
一方、外気温度Tgが換気上限温度Tghより高い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力では室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができない場合があるので、室内温度Taと設定温度Tsを比較し(ステップST16)、室内温度Taが設定温度Tsより低い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力で十分室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができると判断し、吸気ファン28及び排気ファン29を運転する(ステップST18)。
【0057】
一方、室内温度Taが設定温度Tsより高い場合には、冷暖房装置5の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合次第では、室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができない場合があるので(現在の冷暖房能力の割合が最大の冷暖房能力に近い場合には、冷暖房能力をこれ以上大きくする余地がほとんどないので、室内温度Taを設定温度Tsに一致させることができない場合がある)、制御出力部22から現在の冷暖房能力の情報を取得して、冷暖房装置5の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合Nを演算する。
【0058】
そして、現在の冷暖房能力の割合Nが予め設定された割合M以上であるか否かを判定し(ステップST17)、現在の冷暖房能力の割合Nが割合Mより低い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力にまだ余裕があるので、吸気ファン28及び排気ファン29を運転する(ステップST18)。
一方、現在の冷暖房能力の割合Nが割合Mより高い場合には、冷暖房装置5の冷暖房能力に余裕がないので、吸気ファン28及び排気ファン29を停止する(ステップST19)。
【0059】
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合Nを考慮して吸気ファン28及び排気ファン29を制御するようにしたので、冷暖房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度Tsに対する室内温度Taの一致度を高めることができる効果を奏する。
【0060】
実施の形態5.
上記実施の形態4では、外気温度Tgと室内温度Taの双方を制御条件に取り入れたものについて示したが、何れか一方だけを制御条件に取り入れるようにしてもよく、上記実施の形態4とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0061】
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、冷暖房装置5を制御対象にしたものについて示しが、暖房装置または冷房装置でもよく、上記実施の形態1〜5と同様の効果を奏することができる。
【0062】
実施の形態7.
上記実施の形態1〜6では、鉄道用の車両1に設けられる冷暖房装置5等を制御するものについて示したが、自動車や家屋に設けられる冷暖房装置5等を制御するようにしてもよく、上記実施の形態1〜6と同様の効果を奏することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、第1の検索手段により検索された各制御条件と第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して暖房装置における暖房能力の変化量を決定するように構成したので、室内温度が設定温度と近い場合においても、室内温度の温度変化率等を考慮したきめ細かな制御がなされる結果、設定温度に対する室内温度の一致度が極めて高くなる効果がある。
【0067】
請求項記載の発明によれば、第1の検索手段により検索された各制御条件と第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して冷房装置における冷房能力の変化量を決定するように構成したので、室内温度が設定温度と近い場合においても、室内温度の温度変化率等を考慮したきめ細かな制御がなされる結果、設定温度に対する室内温度の一致度が極めて高くなる効果がある。
【0068】
請求項記載の発明によれば、第1の検索手段により検索された各制御条件と第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して冷暖房装置における冷暖房能力の変化量を決定するように構成したので、室内温度が設定温度と近い場合においても、室内温度の温度変化率等を考慮したきめ細かな制御がなされる結果、設定温度に対する室内温度の一致度が極めて高くなる効果がある。
【0069】
請求項記載の発明によれば、室内温度が設定温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、暖房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【0070】
請求項記載の発明によれば、室内温度が設定温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、冷房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【0071】
請求項記載の発明によれば、現在の空調モードが暖房モードであって室内温度が設定温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって室内温度が設定温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、冷暖房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【0072】
請求項記載の発明によれば、外気温度が換気下限温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、暖房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【0073】
請求項記載の発明によれば、外気温度が換気上限温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、冷房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【0074】
請求項記載の発明によれば、現在の空調モードが暖房モードであって外気温度が換気下限温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって外気温度が換気上限温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、冷暖房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【0075】
請求項10記載の発明によれば、外気温度が換気下限温度より低く、かつ、室内温度が設定温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、暖房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【0076】
請求項11記載の発明によれば、外気温度が換気上限温度より高く、かつ、室内温度が設定温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、冷房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【0077】
請求項12記載の発明によれば、現在の空調モードが暖房モードであって外気温度が換気下限温度より低く、かつ、室内温度が設定温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって外気温度が換気上限温度より高く、かつ、室内温度が設定温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行うように構成したので、冷暖房能力の不足を招く可能性がある場合には換気運転を停止することができるようになり、その結果、設定温度に対する室内温度の一致度を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による空気調和装置を示す概略構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による空気調和装置を示す詳細構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による空気調和装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】 温度変化率メンバシップ関数を示すグラフ図である。
【図5】 温度偏差量メンバシップ関数を示すグラフ図である。
【図6】 暖房時の制御ルールを示す表図である。
【図7】 冷房時の制御ルールを示す表図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による空気調和装置を示す詳細構成図である。
【図9】 暖房時の制御ルールを示す表図である。
【図10】 冷房時の制御ルールを示す表図である。
【図11】 冷暖房能力変化量メンバシップ関数を示すグラフ図である。
【図12】 この発明の実施の形態4による空気調和装置を示す概略構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態4による空気調和装置を示す詳細構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態4による空気調和装置の換気制御を示すフローチャートである。
【図15】 従来の空気調和装置を示す概略構成図である。
【図16】 従来の空気調和装置を示す詳細構成図である。
【図17】 温度変化率メンバシップ関数を示すグラフ図である。
【図18】 温度偏差量メンバシップ関数を示すグラフ図である。
【図19】 暖房時の制御ルールを示す表図である。
【図20】 冷房時の制御ルールを示す表図である。
【符号の説明】
3 室内温度検出器(室内温度検出手段)、5 冷暖房装置、8 記憶部(演算手段)、9 変化率演算部(演算手段)、10 偏差量演算部(演算手段)、11,12 記憶部(記憶手段)、13,23 制御条件検索部(第1の検索手段)、14,24 制御条件検索部(第2の検索手段)、21,25 変化量決定部(変化量決定手段)、22 制御出力部(制御手段)、26 外気温度検出器(外気温度検出手段)、27 換気制御部(換気手段)、28 吸気ファン(換気手段)、29 排気ファン(換気手段)。

Claims (12)

  1. 室内温度を検出する室内温度検出手段と、上記室内温度の温度変化率を演算するとともに、設定温度に対する当該室内温度の温度偏差量を演算する演算手段と、温度変化率メンバシップ関数及び温度偏差量メンバシップ関数を記憶する記憶手段と、上記演算手段により演算された温度変化率を上記温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、各制御条件の適合度を判別する第1の検索手段と、上記演算手段により演算された温度偏差量を上記温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、各制御条件の適合度を判別する第2の検索手段と、上記第1の検索手段により検索された各制御条件と上記第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して暖房装置における暖房能力の変化量を決定する変化量決定手段と、上記変化量決定手段により決定された変化量にしたがって暖房装置の暖房能力を制御する制御手段とを備えた空気調和装置。
  2. 室内温度を検出する室内温度検出手段と、上記室内温度の温度変化率を演算するとともに、設定温度に対する当該室内温度の温度偏差量を演算する演算手段と、温度変化率メンバシップ関数及び温度偏差量メンバシップ関数を記憶する記憶手段と、上記演算手段により演算された温度変化率を上記温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、各制御条件の適合度を判別する第1の検索手段と、上記演算手段により演算された温度偏差量を上記温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、各制御条件の適合度を判別する第2の検索手段と、上記第1の検索手段により検索された各制御条件と上記第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して冷房装置における冷房能力の変化量を決定する変化量決定手段と、上記変化量決定手段により決定された変化量にしたがって冷房装置の冷房能力を制御する制御手段とを備えた空気調和装置。
  3. 室内温度を検出する室内温度検出手段と、上記室内温度の温度変化率を演算するとともに、設定温度に対する当該室内温度の温度偏差量を演算する演算手段と、温度変化率メンバシップ関数及び温度偏差量メンバシップ関数を記憶する記憶手段と、上記演算手段により演算された温度変化率を上記温度変化率メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、各制御条件の適合度を判別する第1の検索手段と、上記演算手段により演算された温度偏差量を上記温度偏差量メンバシップ関数の入力変数にして適合する制御条件の全てを検索するとともに、各制御条件の適合度を判別する第2の検索手段と、上記第1の検索手段により検索された各制御条件と上記第2の検索手段により検索された各制御条件を適宜組み合わせて所定の制御ルールと照合し、その照合結果に当該制御条件の適合度を乗算するとともに、各乗算結果を互い加算して冷暖房装置における冷暖房能力の変化量を決定する変化量決定手段と、上記変化量決定手段により決定された変化量にしたがって冷暖房装置の冷暖房能力を制御する制御手段とを備えた空気調和装置。
  4. 室内温度検出手段により検出された室内温度が設定温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  5. 室内温度検出手段により検出された室内温度が設定温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の空気調和装置。
  6. 現在の空調モードが暖房モードであって室内温度検出手段により検出された室内温度が設定温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって室内温度検出手段により検出された室内温度が設定温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の空気調和装置。
  7. 外気温度を検出する外気温度検出手段と、上記外気温度検出手段により検出された外気温度が換気下限温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  8. 外気温度を検出する外気温度検出手段と、上記外気温度検出手段により検出された外気温度が換気上限温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段とを設けたことを特徴とする請求項2記載の空気調和装置。
  9. 外気温度を検出する外気温度検出手段と、現在の空調モードが暖房モードであって上記外気温度が換気下限温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって上記外気温度が換気上限温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段とを設けたことを特徴とする請求項3記載の空気調和装置。
  10. 外気温度を検出する外気温度検出手段と、上記外気温度検出手段により検出された外気温度が換気下限温度より低く、かつ、室内温度検出手段により検出された室内温度が設定温度より低い場合、暖房装置の最大の暖房能力に対する現在の暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  11. 外気温度を検出する外気温度検出手段と、上記外気温度検出手段により検出された外気温度が換気上限温度より高く、かつ、室内温度検出手段により検出された室内温度が設定温度より高い場合、冷房装置の最大の冷房能力に対する現在の冷房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段とを設けたことを特徴とする請求項2記載の空気調和装置。
  12. 外気温度を検出する外気温度検出手段と、現在の空調モードが暖房モードであって上記外気温度が換気下限温度より低く、かつ、室内温度検出手段により検出された室内温度が設定温度より低い場合、及び現在の空調モードが冷房モードであって上記外気温度が換気上限温度より高く、かつ、室内温度検出手段により検出された室内温度が設定温度より高い場合、冷暖房装置の最大の冷暖房能力に対する現在の冷暖房能力の割合が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には外気との換気運転を停止し、所定値以下である場合には外気との換気運転を行う換気手段とを設けたことを特徴とする請求項3記載の空気調和装置。
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