JP3672905B2 - 綴じ具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、綴じ具に関し、特に、リングタイプの綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリング綴じ具は、特にリング綴じ具のリングの開閉部材は、金属製が主流をなしているが、プラスチック製の綴じ具も提供され、例えば、特許第2814957号のリング綴じ具が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2814957号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この特許第2814957号のリング綴じ具は、固定基板と、該固定基板の両側縁に蝶着機構を介して蝶着される2つの回動基板と、該回動基板に固設される綴り桿とを具備してなり、前記回動基板の回動端が前記固定基板の上面に近接する際に前記綴り桿が閉成され、前記回動基板の回動端が前記固定基板の上面から離反する際に前記綴り桿が開成するよう構成するとともに、2つの前記回動基板の回動端を連結機構を介して連結し、該連結機構によって前記回動基板が連動して同時に前記固定基板の上面に接離するよう構成してなり、該綴り桿係合部52は、半綴り桿51の先端51aを断面半円形状に切り欠いて形成される切欠面52aにおいて、一方の半綴り桿51の切欠面52aに凸部521を、他方の切欠面52aに凹部522を設け、綴り桿5が閉成する際には、2つの半綴り桿51の先端51aが切欠面52aを介して互いに添設するとともに凹部521と凸部522とが凹凸係合を形成するよう構成されている。
ところが、この綴り桿が合成樹脂製の場合、被綴じ物が多くなったときなどにおいて、不用意に外れ易くなる。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、リング部が不用意に離脱することがない綴じ具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に記載の綴じ具は、基台と、基台に開閉自在に固定された複数のリング部とが形成され、各リング部は、リング部を構成するリング部材がそれぞれの先端に形成された係止部の段差状の接合面にて係止されて環状になるように形成され、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部は、その接合面が、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部側にその基部の長手方向の中心線と平行でリング部材の基部を通る水平平面と垂直な面より略1度ないし1.7度傾斜され、リング部材の先端近傍の太さを増大するように斜面に形成され、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部の接合面に、その先端より内側に入るに従って外側に向けて突き出た斜面を有する係止凸部が形成され、且つ、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部の接合面に、係止凸部と係合する係止凹部が形成され、リング部材の先端を接合面の傾斜とは反対側に押圧することにより係止部を外すことができるように形成された、綴じ具である。
この発明の請求項2に記載の綴じ具は、リング部は、第1のリング部と第2のリング部とから構成され、第1のリング部および第2のリング部を構成する第1のリング部材の先端には係止部が形成され、各第1のリング部材のそれぞれの係止部がそれぞれ互いに向き合うように形成され、且つ、第1のリング部および第2のリング部を構成する第2のリング部材の先端には第1のリング部材の係止部と係止される係止部が形成され、各第2のリング部材のそれぞれの係止部が、それぞれ互いに逆方向を向くように形成されるとともに、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部は、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部と係合する接合面が形成されるとともに、他方のリング部材の先端の係止部は、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部と係合する接合面が形成され、且つ、一方のリング部材の係止部の接合面が、他方のリング部材の係止部の接合面側に向けて基部の長手方向の中心と平行な面より傾斜されるとともに、他方のリング部材の接合面が一方のリング部材の接合面側に向け基部の長手方向の中心と平行な面より傾斜されている、請求項1に記載の綴じ具である。
この発明の請求項3に記載の綴じ具は、リング部は、第1のリング部材と第2のリング部材とから構成され、第2のリング部材は、第1のリング部材および第2のリング部材の中心線によって形成される円の中心を通る垂直状の半径を越えて、第1のリング部材側に延びる長さを備え、一方、第1のリング部材は、第2のリング部材の長さに対応して、第2のリング部材より短い長さを備え、被綴じ物が第1リング部および第2リング部の中央に集中したときも、第2のリング部材の先端近傍により被綴じ物を保持することができるように形成されている、請求項1または請求項2に記載の綴じ具である。
この発明の請求項4に記載の綴じ具は、リング部を構成するリング部材は、弾力性を有する合成樹脂からなり、リング部材を係止部にて係止して環状にしたとき、傾斜する部分において一方のリング部材が他方のリング部材に向けて押す力により係止部が係止されるように形成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の綴じ具である。
【0007】
請求項1の発明によれば、基台と、前記基台に開閉自在に固定された複数のリング部とが形成され、各リング部は、リング部を構成するリング部材がそれぞれその先端に形成された係止部の段差状の接合面にて係止されて環状になるように形成され、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部は、その接合面が、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部側にその基部の長手方向の中心線と平行でリング部材の基部を通る水平平面と垂直な面より略1度ないし1.7度傾斜され、リング部材の先端近傍の太さを増大するように斜面に形成され、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部の接合面に、その先端より内側に入るに従って外側に向けて突き出た斜面を有する係止凸部が形成され、且つ、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部の接合面に、前記係止凸部と係合する係止凹部が形成され、リング部材の先端を接合面の傾斜とは反対側に押圧することにより係止部をはずすことができるように形成されているので、一方のリング部材の先端の係止部と他方のリング部材の先端の係止部の接合面を摺動させながら、係止させたり、係止を外したりすることができ、一方のリング部材の先端の係止部が他方のリング部材の先端の係止部に押圧されて、不用意に外れることがない。
そして、請求項2の発明によれば、リング部は、第1のリング部と第2のリング部とから構成され、第1のリング部および第2のリング部を構成する第1のリング部材の先端には係止部が形成され、各第1のリング部材のそれぞれの係止部がそれぞれ互いに向き合うように形成され、且つ、第1のリング部および第2のリング部を構成する第2のリング部材の先端には前記第1のリング部材の係止部と係止される係止部が形成され、各第2のリング部材のそれぞれの係止部が、それぞれ互いに逆方向を向くように形成されるとともに、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部は、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部と係合する接合面が形成されるとともに、他方のリング部材の先端の係止部は、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部と係合する接合面が形成され、且つ、一方のリング部材の係止部の接合面が、他方のリング部材の係止部の接合面側に向けて基部の長手方向の中心と平行な面より傾斜されるとともに、他方のリング部材の接合面が一方のリング部材の接合面側に向け基部の長手方向の中心と平行な面より傾斜されているので、一方のリング部材の先端の係止部が他方のリング部材の先端の係止部に押圧されて、不用意に外れることがない。
請求項3の発明によれば、リング部は、第1のリング部材と第2のリング部材とから構成され、第2のリング部材は、第1のリング部材および第2のリング部材の中心線によって形成される円の中心を通る垂直状の半径を越えて、第1のリング部材側に延びる長さを備え、一方、第1のリング部材は、第2のリング部材の長さに対応して、第2のリング部材より短い長さを備え、被綴じ物が第1リング部および第2リング部の中央に集中したときも、第2のリング部材の先端近傍により被綴じ物を保持することができるように形成されている。
請求項4の発明によれば、リング部を構成するリング部材は、弾力性を有する合成樹脂からなり、リング部材を係止部にて係止して環状にしたとき、傾斜する部分において一方のリング部材が他方のリング部材に向けて押す力により係止部が係止されるように形成されているので、リング部材を係合したとき、材料の有する弾力性による復元力によって強固にリング部材が係止され、リングが閉じられた状態が維持される。
【0008】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態であるリング綴じ具の斜視図解図であり、図2は、図1図示リング綴じ具の裏面側の斜視図解図であり、図3は、図1図示リング綴じ具の平面図解図であり、図4は、図1図示リング綴じ具の左側面図解図である。図5は、図3A−A断面図解図であり、図6は、図3B−B断面図解図であり、図7は、リングの要部を示す平面図解図であり、図8は、リングの要部を示す正面図解図であり、図9は、基台の平面図解図であり、図10は、基台の左側面図解図である。図11は、図9C−C断面図解図であり、図12は、回動体の平面図解図であり、図13は、回動体の左側面図解図であり、図14は、回動体の右側面図解図であり、図15は、図12D−D断面図解図であり、図16は、図12E−E断面図解図である。図17は、リング部材の要部を示す図解図であり、図18は、リング部材の要部を示す図解図であり、図19は、板状弾性体の斜視図解図である。
【0010】
このリング綴じ具10は、ファイル表紙などに取り付けられる基台12と、前記基台12に形成された装填部14に回動自在に取り付けられる回動体16と、前記回動体16の上面に突設された半円弧状の第1リング部20および第2リング部22を備え、前記基台12は、その上面に回動体16を装填するために凹設された装填部14を形成した平面略方形状であり、前記回動体16の第1リング部20と第2リング部22とを綴じることによって円環状リングを構成する、第1リング部20および第2リング部22を備える。前記基台12の上部に突設された第1リング部20および第2リング部22および回動体16の上面に突設された第1リング部20および第2リング部22は、このリング綴じ具10が用箋等の被綴じ物Aに貫通された2穴の綴じ穴にリング部16を貫挿して綴じる2穴タイプのために、前後に分かれた一対の第1リング部20と第2リング部22とを備える。したがって、4穴、6穴、26穴、30穴等のときは、リング部の数がそれに対応して増加する。
基台12は、合成樹脂をもって一体成型され、また、別体として、回動体16は、基台12に回動自在に取り付けられたとき、基台12の外表面と略対称となる形状に合成樹脂をもって一体成型されてなる。
【0011】
基台12は、例えば平面視略矩形の固定本体30を含み、この固定本体30の表面(上面)側は、その幅方向の中央部から一端側にかけて水平面状に続いて緩やかに傾斜する載置面32が形成される。
また、固定本体30の幅方向の中央部から他端部には、固定本体30の長さ方向に延びて、平面視略矩形で平面状の段差が形成されて、回動体16が装填される装填部14が形成される。
装填部14は、固定本体30の長さ方向に所定の長さ分だけ段差を形成してなる。
装填部14の長さ方向の一端側および他端側に露出した固定本体30の内壁面34a,34bには、それぞれ、たとえば円形の軸穴部36a,36bが形成される。
【0012】
さらに、装填部14における載置面32とは反対側端縁には、断面略C字型の回動体16を枢支する枢支部38aと枢支部38bとが長さ方向において適宜な間隔をおいて突設されている。すなわち、前記内壁面34aと前記枢支部38aとの間には、回動体16の枢軸部68aを嵌装する嵌装部40aが形成され、且つ前記内壁面34bと前記枢支部38bとの間にも、回動体16の枢軸部68bを嵌装する嵌装部40bが形成されている。
【0013】
前記枢支部38aと前記枢支部38bとの間には、板状弾性体24を収容する凹部42が穿設されている。
この凹部42は、固定本体30の長手方向における中央部において、幅方向に一定の幅をもって装填部14から連続して凹設されている。
【0014】
固定本体30の載置面32の装填部14とは反対側の端縁において、固定本体30の長さ方向の一端側に、第1リング部20を構成する、たとえば断面略弓形の第1のリング部材44aが、そして、その他端側に、第2リング部22を構成する、たとえば断面略弓形の第1のリング部材44bが配設される。
第1のリング部材44aと第1のリング部材44bとは、固定本体30の載置面32上で幅方向の一端よりに配設される。
たとえば、平面において固定本体30の長さ方向に見て、装填部14の長さ方向端縁とほぼ平行で、且つ軸穴部36a,36bの内側に配設される。
【0015】
第1のリング部材44a,44bの先端部には、図17(1)(2)において示されるように、それぞれ互いに向き合うたとえば略L字形の係止部46a,46bが形成される。すなわち、第1のリング部材44aは、基部52aの内側より凹んだ段差状の接合面50aが形成され、第1のリング部材44bは、基部52bの内側より凹んだ段差状の接合面50bが形成されている。
両係止部46a,46bは、それぞれ、その長辺部(接合面50aおよび接合面50b)の中央に、係止凹部として、たとえば略長方形の穴部48a,48bが穿設される。
穴部48a,48bは、後述する回動体16に設けられた第2のリング部材74a,74bの先端部の係止部76a,76bと、それぞれ係止される。
【0016】
固定本体30の裏面は、たとえばファイリング用具の表紙B部分にかしめて取り付けるために、その裏面は平面で、固定本体30の長さ方向の一端側および他端側には、それぞれかしめ穴58a,58bが設けられる。
この実施の形態のリング綴じ具10では、基台12が、たとえば第1のリング部材44a,44bを含め、たとえば合成樹脂材料で一体成型されることにより形成される。
【0017】
基台12の装填部14に回動自在に設けられる回動体16は、たとえば平面視矩形の回動本体60の表面(上面)側の長手方向における中央部が上方に向けて膨出し、載置面62全体は、前記基台12の固定本体30の載置面32とほぼ対称に形成されている。
回動本体60の長さ方向における両端面には、前記基台12の固定本体30に形成された内壁面34a,34bと対向する平面64a,64bが形成され、その平面64a,64bより、基台12の軸穴部36a,36bに回動自在に嵌装される、枢軸部66a,66bが突設される。
前記枢軸部66a,66bの長手方向における内側には、長手方向に延びる嵌装部70a,70bが形成され、嵌装部70a,70bは、基台12の嵌装部40a,40bに嵌装される。さらに、嵌装部70a,70bに続いて、回動本体60の長手方向に延びる円弧状の枢軸部68a,68bが形成され、基台12の枢支部38a,38bに枢支される。
【0018】
枢軸部68a,68bの幅方向における内側には、空所が設けられ、前記基台12の枢支部38a,38bが回動自在に嵌装される空間を形成している。
枢軸部68a,68bの一端は、嵌装部70a,70bに連結され、他端は、回動本体60のほぼ中央部において形成された板状弾性体収容部72の両外端縁に連結されている。
板状弾性体収容部72は、長手方向における両側に、枢軸部68a,68bを連結するための壁部72a,72bが形成されている。そして、板状弾性体収容部72は、、前記壁部72a,72bの内側から連続して基台12の固定本体30側端縁に向けて連続して凹み設けられ、固定本体30側に形成された凹部42に至るように形成されている。
【0019】
回動本体60の載置面62には、回動本体60の長さ方向の一端側に第1リング部20を構成する、たとえば断面略半円形の第2のリング部材74aが形成され、また他端縁には、たとえば断面略半円形の第2のリング部材74bが形成される。
第2のリング部材74a,74bは、嵌装部70a,70bの上部に配設され、前記した第1のリング部材44a,44bの形成位置に対応して配設され、固定本体30の第1のリング部材44a,44bと係止されるものである。
すなわち、第1のリング部材44a,44bと同様に、第2のリング部材74aと第2のリング部材74bとの先端部には、図18(1)(2)において示されるように、第2のリング部材74aと第2のリング部材74bとにおいてそれぞれ互いに反対方向に向いた略L字型の係止部76a,76bが形成される。すなわち、第2のリング部材74aは、基部82aの外側より凹んだ段差状の接合面80aが形成され、第2のリング部材74bは、基部82bの外側より凹んだ段差状の接合面80bが形成されている。
【0020】
係止部76a,76bの長辺部(接合面80aおよび接合面80b)の中央には、それぞれ、係止凸部として、たとえば、平面方形で断面三角形状の突起78a,78bが形成される。
前記突起78a,78bは、前記した第1のリング部材44a,44bの穴部48a,48bに嵌合されて係合されるが、その先端より内側に入るに従って外側に向けて突き出た斜面が形成されている。
それによって、第1のリング部材44a,44bと第2のリング部材74a,74bとが互いに強く係止されて、第1リング部20および第2リング部22が閉じられる。
【0021】
このリング綴じ具10では、回動体16は、第1のリング部材44aおよび第2のリング部材74bを含め、たとえば弾力性を有する合成樹脂材料で一体成型されることにより形成される。
第1リング部20は、それを構成する第2のリング部材74aが基台12の幅方向の外側方向(図3図示I方向)に開くことができ、且つ第2リング部22は、それを構成する第2のリング部材74bが基台12の幅方向の外側方向(図3図示II方向)に開くことができる。
また、第1リング部20を構成する第2のリング部材74aは、第1のリング部材44aの係止部46aと係止して第1リング部20が閉じた状態にある係止部76aを解除するには、基台12の内側に向く係止を解除する方向(図3図示III方向)に、その先端の係止部76a近傍を撓めることにより、第1のリング部材44aの係止部46aとの係止を解除し、第1リング部20を開くことができる。
そしてまた、第2リング部22を構成する第2のリング部材74bは、第1のリング部材44bの係止部46bと係止して第2リング部22を閉じた状態にある係止部76bを解除するには、基台12の内側に向く係止を解除する方向(図3図示IV方向)に、その先端の係止部76b近傍を撓めることにより、第1のリング部材44bの係止部46bとの係止を解除し、第2リング部22を開くことができる。
【0022】
板状弾性体24は、図19に示すように、ゴム、エラストマ、金属製板ばねなどからなる平面長方形の板状体で、第1リング部20および第2リング部22を開く方向に力を付与するものである。そして、板状弾性体24は、その一端の固定部24aは、回動体16の回動本体60に形成された板状弾性体収容部72に嵌装され、右側端縁に形成された壁部72cにその最先端縁が当接し、両側の長手端縁24b,24cは、壁部72a,72bに当接し、回動本体60の板状弾性体収容部72において、回動本体60の左側縁に向いて(壁部72dに向いて)延び、その中間の折り曲げ部24dは、回動体16の左側縁の壁部72dの内側近傍において断面U字状に折り曲げられる。その他端の固定部24eは、板状弾性体収容部72に収容された部位の下部において対向し、さらに延びて固定本体30の凹部42に至り、凹部42内に嵌装して固定される。
すなわち、板状弾性体24は、U字型に折り曲げられた中間部の折り曲げ部24dを境にして、その一端の固定部24aは、回動本体60の板状弾性体収容部72内に固定され、その他端の固定部24eは、基台12の装填部14の長手方向中央において凹設された凹部42によって形成される板状弾性体収容部42aと、さらに延びて載置面32の下部に形成された板状弾性体収容部42b内に固定される。
そして、第1リング部20および第2リング部22が開かれたときは、板状弾性体24の復元力によって、回動体16を開く方向に付勢する。
【0023】
そして、リング綴じ具10を開く場合には、回動体16の第2のリング部材74a,74bを、たとえば指で摘んで回動本体60の内側、つまり、回動本体60の長さ方向の中央部側へ押圧することによって、第2のリング部材74a,74bは、第1のリング部材44a,44bから外れて離脱する。
さらに、枢軸部66a,66bを枢点として、回動体16を回動し、書類等の被綴じ物Aを第1のリング部材44a、44bに閉じることができるように構成されている。
【0024】
このリング綴じ具10は、第1リング部20および第2リング部22が、さらに次のような特徴を備えている。水平(水平な面)とは、基台12が水平な平面に載置され、基台12の底面が水平となっている状態を水平(水平な面)として説明する。また、垂直とは、基台12を水平面に置いたときにおけるその水平面、すなわち、第1のリング部材44a,44bの基部(同一の高さ位置において)および第2のリング部材74a,74bの基部(同一の高さ位置において)を通る水平平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる線分をいう。そして、基台12の中央より長手方向における外側を外側(外)といい、長手方向における中央に向かう側(係止部76aを解除する方向(図3図示III方向)または係止部76bを解除する方向(図3図示IV方向)を内側(内)という。
【0025】
第1リング部20を構成する第2のリング部材74aは、図17(1)に示すように、その先端の係止部76aの接合面80aが、その先端より外側(回動体16の長手方向における中心より長手方向における外側)に向けて、基部82aの長手方向の中心線(図17(1)X3線)と平行な面Px3yより略1度から1.7度(この実施の形態では、略1.3度)傾斜する斜面(略垂直な面)をもって構成されている。すなわち、係止部76aの接合面80aは、第2のリング部材74aと係合する第1のリング部材44aの係止部46aに向けて、基部82aの長手方向の中心線X3と平行で第1のリング部材44a,44bおよび第2のリング部材74a,74bの基部を通る水平平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる垂直な面Px3yより、略1度から1.7度(この実施の形態では、略1.3度)上昇傾斜するように構成されている。そして、接合面80aは、第2のリング部材74aの基部82aより先端に向かうに従って外側に上昇し、第2のリング部材74aの先端近傍の太さを増大する斜面を形成する。
一方、第1のリング部材44aの係止部46aの接合面50aは、図17(2)に示すように、内側(基台12の長手方向における中心に向かう側)に向けて、基部52aの長手方向の中心線(図17(2)X5線)と平行な面Px5yより略1度から1.7度(この実施の形態においては、略1.3度傾斜する斜面(略垂直な面)をもって構成されている。すなわち、係止部46aの接合面50aは、第1のリング部材44aと係合する第2のリング部材74aの係止部76aに向けて、基部52aの長手方向の中心線X5と平行で第1のリング部材44a,44bおよび第2のリング部材74a,74bの基部を通る水平平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる垂直な面Px5yより、略1度から1.7度上昇傾斜するように構成されている。そして、接合面50aは、第1のリング部材44aの基部52aより先端に向かうに従って内側に上昇し、第1のリング部材44aの先端近傍の太さを増大する斜面を形成する。
そして、第1のリング部材44aの係止部46aは、第1リング部20を構成する第1のリング部材44aと係合する第2のリング部材74aの接合面80aに向けて押圧する力が働き、係止部46aと係止部76aとは互いに押し合うように作用するように構成されている。
【0026】
第2リング部22を構成する第2のリング部材74bは、図18(1)に示すように、その先端の係止部76bの接合面80bが、その先端より外側(回動体16の長手方向における中心より長手方向における外側)に向けて、基部82bの長手方向の中心線X4と平行な面Px4yより略1度から1.7度(この実施の形態においては、略1.3度)上昇傾斜する斜面(略垂直な面)をもって構成されている。すなわち、係止部76bの接合面80bは、第2のリング部材74bと係合する第1のリング部材44bの係止部46bに向けて、基部82bの長手方向の中心線X4と平行で第1のリング部材44a,44bおよび第2のリング部材74a,74bの基部を通る水平平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる垂直な面Px4yより、略1度から1.7度上昇傾斜するように構成されている。そして、接合面80bは、第2のリング部材74bの基部82bより先端に向かうに従って外側に上昇し、第2のリング部材74bの先端近傍の太さを増大する斜面を形成する。
一方、第1のリング部材44bの係止部46bの接合面50bは、図18(2)に示すように、内側(基台12の長手方向における中心に向かう側)に向けて、基部52bの長手方向の中心線X6(図18(2)X6線)と平行な面Px6yより、略1度から1.7度(この実施の形態においては、略1.3度)上昇傾斜するように構成されている。すなわち、係止部46bの接合面50bは、第1のリング部材44bと係合する第2のリング部材74bの係止部76bに向けて、基部52bの長手方向の中心線X6と平行で第1のリング部材44a,44bおよび第2のリング部材74a,74bの基部を通る平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる垂直な面Px6yより、略1度から1.7度上昇傾斜する斜面(略垂直な面)をもって構成されている。そして、接合面50bは、第1のリング部材44bの基部52bより先端に向かうに従って内側に上昇し、第1のリング部材44bの先端近傍の太さを増大する斜面を形成する。
そして、第1のリング部材44bの係止部52bは、第2リング部22を構成する第1のリング部材44bと係合する第2のリング部材74bの接合面80bに向けて押圧する力が働き、係止部46bと係止部76bとは互いに押し合うように作用するように構成されている。
【0027】
また、第1リング部20の第2のリング部材74aの基部82aおよび第2リング部22の第2のリング部材74bの基部82bは、たとえば、日本工業規格(JIS)において規定された第1リング部20と第2リング部22との間隔に沿って形成されている(80ミリピッチ間隔)。
また、第1リング部20の第1のリング部材44aの基部52aおよび第2リング部22の第1のリング部材44bの基部52bは、たとえば、日本工業規格(JIS)において規定された第1リング部20と第2リング部22との間隔に沿って形成されている(80ミリピッチ間隔)。
第1リング部20を構成する第2のリング部材74aの先端の係止部76aと係止部76aに続く基部82a側近傍は、図17(1)に示すように、その全体が外側(回動体16の長手方向における中心より外側)に向けて、基部82aの長手方向の中心線X3と平行で第1のリング部材44a,44bの基部および第2のリング部材74a,74bの基部を通る水平平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる垂直な平面Px3より、略1度から1.7度(この実施の形態においては、略1.3度)第1のリング部材44aの接合面50a側に向けて傾斜するように形成されている。すなわち、第2のリング部材74aは、基部82aの内表面に接合し且つ係止部76a近傍が傾斜し始める部位(起点C部)を通る垂直な平面Px3と係止部82aの内側の表面とのなす角度が略1.3度で、第2のリング部材74aの先端に向かうに従って、徐々に外側に向けて傾斜するように形成されている。
一方、第1のリング部材44aの先端の係止部46aと係止部46aに続く基部52a側近傍は、図17(2)に示すように、その全体が内側(基台12の長手方向における中心に向かう側)に向けて、基部52aの長手方向の中心線X5と平行で第1のリング部材44a,44bの基部および第2のリング部材74a,74bの基部を通る水平平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる垂直な平面Px5より、略1度から1.7度(この実施の形態においては、略1.3度)第2のリング部材74aの接合面80a側に向けて傾斜するように形成されている。すなわち、第1のリング部材44aは、基部52aの外表面に接合し且つ係止部46a近傍が傾斜し始める部位(起点C部)を通る垂直な平面Px5と係止部46aの外側の表面とのなす角度が略1.3度で、第1のリング部材44aの先端に向かうに従って、徐々に内側に向けて傾斜するように形成されている。
したがって、第1のリング部材44aと第2のリング部材74aとは、係止部46aおよび係止部76aにおいて係合して、リングを閉じたとき、その先端近傍においてC部より傾斜した分撓み、それゆえに、第1のリング部材44aおよび第2のリング部材74aを構成する合成樹脂の弾力性により、元の形状に戻ろうとする復元力が作用することとなる。
したがって、第1リング部20の第2のリング部材74aに向けて、第1のリング部材44aの係止部46aがより押圧する力が働くように形成され、第1リング部20を構成する第1のリング部材44aと第2のリング部材74aとが互いに押し合うように作用して係合する力が強まり、不用意に離脱し、第1リング部20が開くことのないように構成されている。
【0028】
第2リング部22を構成する第2のリング部材74bの先端の係止部76bと係止部76bに続く基部82b側近傍は、図18(1)に示すように、その全体が外側(回動体16の長手方向における中心より外側)に向けて、基部82bの長手方向の中心線X4と平行で第1のリング部材44a,44bの基部(同一の高さ位置において)および第2のリング部材74a,74bの基部(同一の高さ位置において)を通る水平平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる垂直な平面Px4より略1度から1.7度(この実施の形態においては、略1.3度)第1のリング部材44bの接合面50b側に向けて傾斜するように形成されている。すなわち、第2のリング部材74bは、基部82bの内表面に接合し且つ係止部76bが傾斜し始める部位(起点C部)を通る垂直な平面Px4と係止部76bの内側の表面とのなす角度が略1.3度で、第2のリング部材74bの先端に向かうに従って、徐々に外側に向けて傾斜するように形成されている。
一方、第1のリング部材44bの先端の係止部46bと係止部46bに続く基部52b側近傍は、図18(2)に示すように、その全体が内側(基台12の長手方向における中心より内側)に向けて、基部52bの長手方向の中心線X6と平行で第1のリング部材44a,44bの基部(同一の高さ位置において)および第2のリング部材74a,74bの基部(同一の高さ位置において)を通る水平平面Pxy(図3および図4参照)と直角に交わる垂直な平面Px6より、略1度から1.7度(この実施の形態においては、略1.3度)第2のリング部材74bの接合面80b側に向けて傾斜するように形成されている。すなわち、第1のリング部材44bは、基部52bの外表面に接合し且つ係止部46bが傾斜し始める部位(起点C部)を通る垂直な平面Px6と係止部46bの外側の表面とのなす角度が略1.3度で、第1のリング部材44bの先端に向かうに従って、徐々に外側に向けて傾斜するように形成されている。
したがって、第1のリング部材44bと第2のリング部材74bとは、係止部46bおよび係止部76bにおいて係合して、リングを閉じたとき、その先端近傍においてC部より傾斜した分撓み、それゆえに、第1のリング部材44bおよび第2のリング部材74bを構成する合成樹脂の弾力性により、元の形状に戻ろうとする復元力が作用することとなる。
したがって、第2リング部22の第2のリング部材74bに向けて、第1のリング部材44bの係止部46bがより押圧する力が働くように形成され、第2リング部22を構成する第1のリング部材44bと第2のリング部材74bとの係合する力が強まり、不用意に離脱し、第2リング部22が開くことのないように構成されている。
【0029】
図15において、第2のリング部材74a,74bの中心線(図15図示線X1に平行)によって形成される円X(図5図示参照)の中心O(図5図示参照)と、第2のリング部材74a,74bの先端と中心Oとを通る半径(線分B−O)と、第2のリング部材74a,74bの先端が略1.3度傾斜し始める部位(起点C部)を通る半径(線分O−C)との挟む中心角∠BOCは、略36°である。第2のリング部材74a,74bの先端が略1.3度傾斜し始める部位(起点C部)は、円Xの中心Oを通る垂直状の半径(線分A−O)より基部82a,82b側に偏位しており、第2のリング部材74a,74bの先端近傍により被綴じ物Aを保持することができるように形成されている。
一方、図11において、第1のリング部材44a,44bの中心線(図11図示X2に平行)によって形成される円X(図5図示参照)の中心O(図5図示参照)を通る垂直状の半径(線分A−O)と、円の中心Oと第1のリング部材44a,44bの先端を通る半径(線分O−B)との挟む中心角∠AOBは、略10°である。
そして、第1のリング部材44a,44bの中心線X2によって形成される円Xの中心Oと第1のリング部材44a,44bの先端を通る半径(線分B−O)と、円の中心Oと第1のリング部材44a,44bの先端が略1.3度傾斜し始める部位(起点C部)を通る半径(線分C−O)との挟む中心角∠BOCは、略37°である。
このように、第2のリング部材74aおよび第2のリング部材74bは、垂直状の半径(線分A−O)を越えて、第1のリング部材44aおよび第1のリング部材44b側に延びる長さを備え、一方、第1のリング部材44aおよび第1のリング部材44bは、第2のリング部材74aおよび第2のリング部材74bの長さに対応して、第2のリング部材74aおよび第2のリング部材74bより短い長さを備え、被綴じ物Aが第1リング部20および第2リング部22の中央に集中したときも、第2のリング部材74a,74bの先端近傍により被綴じ物Aを保持することができるように形成されている。
【0030】
しかも、第1リング部20を構成する第1のリング部材44aの基部52aと第2のリング部材74aの基部82aは、回動本体60の載置面62より垂直に立設され、また、第2リング部22を構成する第1のリング部材44bの基部52bと第2のリング部材74bの基部82bも、固定本体30の載置面32より垂直方向に立設されている。すなわち、第1リング部20を構成する基部52aおよび基部82aのいずれもが、第2リング部22を構成する基部52aおよび基部82aとが平行に立設されているので、被綴じ物Aに穿設された貫通孔のような綴じ孔のピッチが日本工業規格(JIS)に規定された間隔(たとえば、80ミリピッチ間隔)に対応して形成されていたとき、被綴じ物Aの綴じ孔周縁に第1リング部20を構成する基部52aおよび基部82aと、第2リング部22を構成する基部52bおよび基部82bの外表面に接することなく、極めて正確に綴じることができる。
【0031】
次に、この発明の別の実施の形態であるリング綴じ具について説明する。
図20は、この発明の別の実施の形態であるリング綴じ具の平面図解図であり、図21は、図20図示の平面図解図におけるF−F断面図解図である。
このリング綴じ具100においては、基台112の幅方向にその右端縁から左端縁にわたって回動体を装填する装填部114が形成され、回動体は左右一対の第1の回動体116と第2の回動体118とによって構成され、それぞれに第1リング部120および第2リング部122が形成されている。
第1の回動体116と第2の回動体118は、左右対称に形成され、右側の第1の回動体116と、左側の第2の回動体118のそれぞれに、第1リング部120および第2リング部122を構成するリング部材が形成されている。
すなわち、第1の回動体116には、第1のリング部材144a,144bが形成され、第2の回動体118には、第2のリング部材174a,174bが形成される。
第1のリング部材144a,144bと、第2のリング部材174a,174bとは、その長さが違い、第1のリング部材144a,144bの方が短く、リング綴じ具100を開いたとき、すなわち、第1リング部120および第2リング部122を開いたとき、第1のリング部材144a,144bの先端が垂直面よりやや短く(略10度)、第1のリング部材144a,144bと第2のリング部材174a,174bとによって形成される円の中心を通る平面より、略10度第1のリング部材144a,144b側に傾いた位置までしか存在しない。この第1のリング部材144a,144bと第2のリング部材174a,174bとの長さの相違点は、前記第1のリング部材44a,44bと第2のリング部材74a,74bの長さが異なるのと同様である。
【0032】
この基台112の固定本体130に形成された装填部114の内壁面134a,134b,134cおよび134dには、それぞれ第1の回動体116の枢軸部166a,166bおよび第2の回動体118の枢軸部166c,166dを嵌装する軸穴部136a,136b,136c,136dが穿設される。すなわち、第1の回動体116に突設された枢軸部166a,166bと嵌装される軸穴部136a,136bが穿設され、第2の回動体118に突設された枢軸部166c,166dと嵌装される軸穴部136c,136dが穿設される。
また、基台112には、枢支部138a、138b,138c,138dが備えられ、第1の回動体116および第2の回動体118にもそれぞれ、前記枢支部138a、138b,138c,138dと枢支される枢軸部168a,168b,168c,168dが形成されている。
【0033】
板状弾性体124を収容する板状弾性体収容部142は、板状弾性体124が第1の回動体116から第2の回動体118にまたがって設けられるので、固定本体130の板状弾性体収容部142は、板状弾性体124の両端近傍を残してその中央部を収容するように凹部からなる板状弾性体124の収容部が形成されている。
板状弾性体124は、図24に示すように、逆C字型に折り曲げられ、板状弾性体124の一方端部の固定部124aは、第1の回動体116の右側端縁部近傍において、折り曲げ部124bにてU字状に折り曲げられて、第1の回動体116の板状弾性体収容部172aに収容されるとともに、板状弾性体124の他端部の固定部124cは、第2の回動体118の左側端縁近傍において、折り曲げ部124dにてU字状に折り曲げられて、第2の回動体118の板状弾性体収容部172bに収容される。
したがって、板状弾性体124は、第1リング部120および第2リング部122が開かれたとき、第1の回動体116および第2の回動体118を開く方向に付勢する。
【0034】
この実施の形態のリング綴じ具100は、第1の回動体116側を開いてもよく、第2の回動体118側を開いてもよいが、リング内に書類等の被綴じ物Aを綴じるときには、その長さが短い第1の回動体116の第1のリング部材144a,144b側に被綴じ物Aを寄せて、第2の回動体118側を開く方が被綴物Aを比較的綴じやすい。
【0035】
この発明は、前記実施の形態に限定されず、たとえば図25に示すように、基台212の装填部214先端右側端縁と回動体216の端縁とを薄肉部216aによって連結し、薄肉部216aの弾力性をもって回動体216を回動することができるように形成してもよい。
また、板状弾性体も、前記したように板状弾性体収容部内に嵌装するのではなく、図25に示すように、回動体216の端部、すなわち綴じたとき、固定基台と接合する端部に固着してもよい。
また、リング綴じ具に形成されるリングの数は、前記実施の形態においては、2つのリングをもって形成されていたが、3穴タイプ、4穴タイプ、26穴や30穴といった多穴タイプに対応するようにリングの数を適宜増やしてもよい。
【0036】
なお、この発明のリング綴じ具においては、たとえば回動体を製造するに際し、板状弾性体をインジェクション成型の金型内の所定位置におき、その後、たとえば、ABS、ポリカ、ポリアセタール等の合成樹脂をもって、インジェクション成型によりたとえば回動体を成型するようにすれば、回動体の成型時に板状弾性体を回動体に固定することができる。
【0037】
【発明の効果】
この発明によれば、リング部が不用意に離脱することがない綴じ具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるリング綴じ具の斜視図解図である。
【図2】図1図示リング綴じ具の裏面側の斜視図解図である。
【図3】図1図示リング綴じ具の平面図解図である。
【図4】図1図示リング綴じ具の左側面図解図である。
【図5】図3A−A断面図解図である。
【図6】図3B−B断面図解図である。
【図7】リングの要部を示す平面図解図である。
【図8】リングの要部を示す正面図解図である。
【図9】基台の平面図解図である。
【図10】基台の左側面図解図である。
【図11】図9C−C断面図解図である。
【図12】回動体の平面図解図である。
【図13】回動体の左側面図解図である。
【図14】回動体の右側面図解図である。
【図15】図12D−D断面図解図である。
【図16】図12E−E断面図解図である。
【図17】リング部材の要部を示す図解図であり、(1)は、第2のリング部材を示す図で、(2)は、第1のリング部材を示す図である。
【図18】リング部材の要部を示す図解図であり、(1)は、第2のリング部材を示す図で、(2)は、第1のリング部材を示す図である。
【図19】板状弾性体の斜視図解図である。
【図20】この発明の別の実施の形態であるリング綴じ具の平面図解図である。
【図21】図20図示の平面図解図におけるF−F断面図解図である。
【図22】図20図示リング綴じ具の裏面側の斜視図解図である。
【図23】図20図示リング綴じ具の使用状態を示す平面図解図である。
【図24】板状弾性体の斜視図解図である。
【図25】図20の変形例を示す断面図解図である。
【符号の説明】
A 被綴じ物
B 表紙
10,100 リング綴じ具
12,112,212 基台
14,114,214 装填部
16,216 回動体
216a 薄肉部
116 第1の回動体(右側)
118 第2の回動体(左側)
20,120 第1リング部
22,122 第2リング部
24,124,224 板状弾性体
24a,24e 固定部
24b,24c 長手端縁
24d 折り曲げ部
124a,124c 固定部
124b,124d 折り曲げ部
30,130 固定本体
32 載置面
34a,34b,134a,134b,134c,134d 内壁面
36a,36b、136a,136b,136c,136d 軸穴部
38a,38b、138a,138b,138c、138d 枢支部
40a,40b 嵌装部
42 (板状弾性体の)凹部
42a,42b,142 板状弾性対収容部
44a,44b,144a,144b 第1のリング部材
46a,46b 係止部
48a,48b 穴部
50a,50b 接合面
52a,52b 基部
58a,58b かしめ穴
60 回動本体
62 載置面
64a,64b 平面
66a,66b,166a,166b,166c,166d 枢軸部
68a,68b,168a,168b,168c,168d 枢軸部
70a,70b 嵌装部
72,172a,172b 板状弾性体収容部
72a,72b,72c,72d 壁部
74a,74b,174a,174b 第2のリング部材
76a,76b 係止部
78a,78b 突起
80a,80b 接合面
82a,82b 基部

Claims (4)

  1. 基台と、前記基台に開閉自在に固定された複数のリング部とが形成され、
    各リング部は、リング部を構成するリング部材がそれぞれの先端に形成された係止部の段差状の接合面にて係止されて環状になるように形成され、
    リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部は、その接合面が、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部側にその基部の長手方向の中心線と平行でリング部材の基部を通る水平平面と垂直な面より略1度ないし1.7度傾斜され、リング部材の先端近傍の太さを増大するように斜面に形成され、
    リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部の接合面に、その先端より内側に入るに従って外側に向けて突き出た斜面を有する係止凸部が形成され、且つ、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部の接合面に、前記係止凸部と係合する係止凹部が形成され、
    リング部材の先端を接合面の傾斜とは反対側に押圧することにより係止部を外すことができるように形成された、綴じ具。
  2. リング部は、第1のリング部と第2のリング部とから構成され、
    第1のリング部および第2のリング部を構成する第1のリング部材の先端には係止部が形成され、各第1のリング部材のそれぞれの係止部がそれぞれ互いに向き合うように形成され、且つ、
    第1のリング部および第2のリング部を構成する第2のリング部材の先端には前記第1のリング部材の係止部と係止される係止部が形成され、各第2のリング部材のそれぞれの係止部が、それぞれ互いに逆方向を向くように形成されるとともに、
    リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部は、リング部を構成する他方のリング部材の先端の係止部と係合する接合面が形成されるとともに、他方のリング部材の先端の係止部は、リング部を構成する一方のリング部材の先端の係止部と係合する接合面が形成され、且つ、
    一方のリング部材の係止部の接合面が、他方のリング部材の係止部の接合面側に向けて基部の長手方向の中心と平行な面より傾斜されるとともに、他方のリング部材の接合面が一方のリング部材の接合面側に向け基部の長手方向の中心と平行な面より傾斜されている、請求項1に記載の綴じ具。
  3. リング部は、第1のリング部材と第2のリング部材とから構成され、
    第2のリング部材は、第1のリング部材および第2のリング部材の中心線によって形成される円の中心を通る垂直状の半径を越えて、第1のリング部材側に延びる長さを備え、一方、第1のリング部材は、第2のリング部材の長さに対応して、第2のリング部材より短い長さを備え、被綴じ物が第1リング部および第2リング部の中央に集中したときも、第2のリング部材の先端近傍により被綴じ物を保持することができるように形成されている、請求項1または請求項2に記載の綴じ具。
  4. リング部を構成するリング部材は、弾力性を有する合成樹脂からなり、リング部材を係止部にて係止して環状にしたとき、傾斜する部分において一方のリング部材が他方のリング部材に向けて押す力により係止部が係止されるように形成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の綴じ具。
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