JP3081566B2 - 綴込用具 - Google Patents

綴込用具

Info

Publication number
JP3081566B2
JP3081566B2 JP09226572A JP22657297A JP3081566B2 JP 3081566 B2 JP3081566 B2 JP 3081566B2 JP 09226572 A JP09226572 A JP 09226572A JP 22657297 A JP22657297 A JP 22657297A JP 3081566 B2 JP3081566 B2 JP 3081566B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding
ring
binding tool
main body
tool main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09226572A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1159051A (ja
Inventor
崇 栢葉
亘 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morito Co Ltd
Original Assignee
Morito Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Morito Co Ltd filed Critical Morito Co Ltd
Priority to JP09226572A priority Critical patent/JP3081566B2/ja
Publication of JPH1159051A publication Critical patent/JPH1159051A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3081566B2 publication Critical patent/JP3081566B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にルーズリー
フと称して、側部に並設された複数の係止穴を介して自
由に束ねられるようにされた用紙を、適宜に綴じるよう
にした綴込用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ルーズリーフと称して、側部に並
設された複数の係止穴を介して自由に束ねられるように
された用紙を、必要な枚数だけ綴じるなど、適宜に綴じ
るようにした綴込用具として以下の構成のものが知られ
ている。
【0003】この種の綴込用具は、連続するおもて表紙
およびうら表紙を有し、これらおもて表紙とうら表紙と
の間に、前記ルーズリーフ用紙の全ての係止穴に嵌挿さ
れる綴杆を備えたバインダー構造のものが一般に知られ
ている。
【0004】また、実用新案登録第3013550号
(実願平7−385号)として綴込装置が開示されてい
る。この綴込装置は、各長辺部と各短辺部を有する薄板
状に形成され、長辺部に沿った上面の長手方向に凹溝を
形成した基盤と、この基盤の凹溝内を摺動可能な構成と
して凹溝内に装着した操作杆と、前記基盤の一方の長辺
部側に枢着された複数の各綴杆(輪状またはリング状の
一部を切欠した状態に形成されつつ、一端が枢軸となる
棒状の杆と一体成形されたもの)とを具備している。そ
して、各綴杆の他端は、操作杆の摺動操作によって係脱
するように形成されていて、各綴杆(の切欠した部分)
を開いてルーズリーフなどの適宜被綴じ込み物(ルーズ
リーフ用紙)を綴じ、操作杆を摺動操作することで各綴
杆の閉じた状態におけるストッパー作用を発揮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の綴込用具では、前記バインダー構造の場合、綴
杆が全ての係止穴に対応するように構成されていること
から、ルーズリーフ用紙の係止穴への綴杆の挿通作業が
容易でなく綴じ込みが面倒であった。
【0006】さらに、綴じられるルーズリーフ用紙は、
B6E型13穴、B5E型18穴、A5S型20穴、B
5S型26穴、A4S型30穴、B4S型36穴など、
各種定型の大きさに対応した数の係止穴を有しており、
これに対しバインダー構造の綴込用具は、特定の用紙の
大きさに対応した数の係止穴を備えた構造とされている
ので、各種用紙に適応して綴じ込むことができなかっ
た。
【0007】また、上述した実用新案登録第30135
50号の綴込装置では、ストッパー機構(操作杆)を持
ったリング状の各綴杆でルーズリーフなどの被綴じ込み
物(ルーズリーフ用紙)を必要な量だけ簡単に綴じ込み
つつ、ファイリングしながらノート種態の感覚で使用す
るようにしているが、ストッパー機構をなす操作杆が基
盤の上面であって、各綴杆が跨ぐ位置となる凹溝に対し
て摺動可能に装着されているので、被綴じ込み物を綴じ
た後に操作杆を操作する際に、被綴じ込み物の端部が操
作杆の上部に必ずあって、手指を入れるスペースが無く
操作杆の摺動操作を妨げることとなるので、操作性が悪
いという問題があった。
【0008】さらに、ルーズリーフ用紙の綴じ込み動作
においては、操作杆を引いて綴杆のストッパーを解除し
て綴杆を開け、ルーズリーフ用紙を綴杆に綴じて綴杆を
閉じた後、操作杆を戻して綴杆のストッパーを行うとい
う操作が必要なので非常に面倒である。また、長期の使
用の際し、操作杆における凹溝への装着状態が緩くなっ
た場合、操作杆が不用意に摺動して各綴杆が開いてしま
い、被綴じ込み物がバラけてしまうというおそれもあ
る。
【0009】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、手軽に使用でき、各種のルーズリーフ用紙に適応し
得る汎用性を備え、さらにルーズリーフ用紙を綴じる際
に優れた操作性を有するとともに、確実に綴じることが
できる綴込用具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1に記載の綴込用具は、板状に形成
され、その板厚内に中空な収納部を有した綴込用具本体
と、該綴込用具本体の外側辺に沿って枢着される枢軸に
対し、リング状の一部が開口した複数の綴込環の一端が
所定間隔を以て固定された綴込部材と、薄板状に形成さ
れ、前記綴込用具本体の収納部内において所定方向に移
動可能に収納されるとともに、前記所定方向の一方に弾
性力を以て常に付勢され、前記綴込用具本体の外側に突
出して前記弾性力に抗して他方に押圧操作し得る操作片
を有したストッパ機構と、を備え、前記綴込環の他端に
ルーズリーフ用紙を適宜掛け、前記綴込環の他端を前記
枢軸の回動に伴って前記綴込用具本体の収納部に挿通す
ることにより綴込環の開口を閉塞し、前記収納部に挿通
された前記綴込環の他端をストッパ機構の付勢により係
止して、且つ前記操作片の押圧操作によって前記綴込環
の係止を解除し、前記ストッパ機構が、前記綴込部材の
綴込環の他端を係止したままの状態で、綴込用具本体の
収納部内において付勢された方向と直交する方向に移動
可能とされ、この直交方向への移動の際には、前記操作
片の押圧操作をロックすることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の綴込用具は、長手状の板
体として形成され、その板厚内に中空な収納部を有した
綴込用具本体と、該綴込用具本体の外側辺に沿って枢着
される枢軸に対し、リング状の一部が開口した複数の綴
込環の一端が所定間隔を以て固定された綴込部材と、薄
板状に形成され、前記綴込用具本体の収納部内において
短尺辺方向に移動可能に収納されるとともに、前記短尺
辺方向の一方に弾性力を以て常に付勢され、前記綴込用
具本体の長手辺より外側に突出して前記弾性力に抗して
他方に押圧操作し得る操作片を有したストッパ機構と、
を備え、前記綴込環の他端にルーズリーフ用紙を適宜掛
け、前記綴込環の他端を前記枢軸の回動に伴って前記綴
込用具本体の収納部に挿通することにより綴込環の開口
を閉塞し、前記収納部に挿通された前記綴込環の他端を
ストッパ機構の付勢により係止して、且つ前記操作片の
押圧操作によって前記綴込環の係止を解除することを特
徴とする。
【0012】請求項3に記載の綴込用具は、請求項2に
記載の綴込用具において、前記ストッパ機構は、前記綴
込部材の綴込環の他端を係止したままの状態で、綴込用
具本体の収納部内において付勢された方向と直交する方
向に移動可能とされ、この直交方向への移動の際には、
前記操作片の押圧操作をロックすることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施の形態
を図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明によ
る綴込用具の第一の実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
【0014】図1に示すように、第一の実施の形態にお
ける綴込用具は、綴込用具本体1と、ストッパ機構2
と、綴込部材3とで構成されている。
【0015】綴込用具本体1は、合成樹脂材からなり、
所定厚さで長手状の板体として形成されている。綴込用
具本体1は、長手方向の一端側に開口する端側開口5
と、この端側開口5に通じて上側に開口する上側開口6
とを備えた中空な収納部4を有している。
【0016】収納部4の上側開口6において、長手状の
開口縁の一側には、複数(第一の実施の形態では八個)
の凹部7が所定間隔に設けられて、櫛歯状をなしてい
る。
【0017】また、櫛歯状をなす凸部8の直下であっ
て、収納部4の内壁面には、該凸部8との間に所定の間
隙をおくととともに、収納部4の底面との間にも所定の
間隙をおいた中間突起9が形成されている。中間突起9
は、櫛歯状をなす凸部8と同幅に形成され、且つ凸部8
よりも小さく形成されている。
【0018】収納部4の底面と中間突起9との間隙にお
いて、収納部4の内壁面の略中央(綴込用具本体1の長
手方向の中央)には、貫通穴10が形成されている。ま
た、収納部4の底面と中間突起9との間隙において、前
記貫通穴10の両側には、段部11が形成されている。
【0019】また、綴込用具本体1の外側において、前
記櫛歯状と対向する長手辺には、長手方向に連続する切
欠部12が形成されている。そして、切欠部12の両端
には、それぞれ円形状の軸溝13が形成されている。
【0020】次に、ストッパ機構2は、綴込用具本体1
における収納部4に収納されるように構成されており、
係合部材15と、付勢部材16と、操作部材17とを有
している。
【0021】係合部材15は、合成樹脂材からなる長手
の薄板状に形成され、長手辺をなす両側にそれぞれ一方
および他方の突出片18a,18bを有して、断面略凸
型に形成されている。
【0022】付勢部材16は、合成樹脂材からなる長手
の薄板状に形成され、長手辺をなす一側の中央部分から
長手方向に両端側へ細長に延出形成され、短尺片方向に
弾性力を有するバネ片20を有している。
【0023】また、係合部材15の底面には複数の取付
突起19が形成されており、これに対して付勢部材16
には取付突起19が嵌合する取付穴21が形成されてい
て、係合部材15と付勢部材16とが重合して一体とな
るように構成されている。この際、付勢部材16のバネ
片20は、係合部材15の他方の突出片18bよりも突
出し、係合部材15の一方の突出片18aは、付勢部材
16の長手辺よりも突出されている。
【0024】操作部材17は、合成樹脂材からなる薄板
状に形成されて、綴込用具本体1の収納部4に形成され
た貫通穴10から綴込用具本体1の外側に突出し得る操
作片22を有している。また、操作片22の両側には、
綴込用具本体1の収納部4に形成された段部11に掛か
って、操作部材17自体が綴込用具本体1の外側へ抜け
ないように止める当接片23が延出形成されている。
【0025】上記ストッパ機構2は、操作部材17が綴
込用具本体1の収納部4の内側から操作片22を貫通穴
10より突出するように装着し、さらに一体とされた係
合部材15および付勢部材16を収納部4の端側開口5
より挿入することによって綴込用具本体1に装備され
る。
【0026】このように綴込用具本体1に装備されたス
トッパ機構2は、図2に示すように、操作部材17が、
付勢部材16の長手辺と当接し、付勢部材16のバネ片
20の弾性力によって、操作片22を貫通穴10から突
き出すように常に付勢されている。また、操作片22を
図2中矢印方向に押せば、バネ片20の弾性力に抗して
付勢部材16および付勢部材16と一体の係合部材15
が共に矢印方向に移動する。
【0027】なお、ストッパ機構2において、係合部材
15および付勢部材16は、係合部材15の一方の突出
片18aが櫛歯状の凸部8に掛かるとともに、他方の突
出片18bが収納部4の上側開口6の開口縁に掛かるの
で、綴込用具本体1の上側開口6から抜けることがな
い。また、係合部材15および付勢部材16は、バネ片
20の弾性力によって常に付勢されているので、綴込用
具本体1の長手方向への移動が規制されて、端側開口5
から容易に抜けることがない。
【0028】次に、綴込部材3は、合成樹脂材からな
り、綴込用具本体1における切欠部12に形成された軸
溝13に回動自在に枢着される円柱状の枢軸24を備え
ている。
【0029】枢軸24には、リング状の一部が開口して
略U字形状とされた綴込環25の一端26が一体とされ
ている。この綴込環25は、枢軸24の長手方向におい
て所定間隔に複数(第一の実施の形態では八個)並設さ
れていて、綴込用具本体1の軸溝13に対応して枢軸2
4を回動させた際に、その他端27が綴込用具本体1に
おける各凹部7にそれぞれ挿入されるように形成されて
いる。
【0030】各綴込環25の他端27における外側に
は、凹部7に挿入された際に凹部7の縁に当接して挿入
深さを一定とする位置決段部28が形成されている。ま
た、各綴込環25の他端27における内側には、凹部7
に挿入された際に上記ストッパ機構2における係合部材
15と係合し得る係合溝29が形成されている。さら
に、各綴込環25の他端27における内側は、先細とな
るように傾斜面30を有している。
【0031】また、上記綴込用具本体1において、切欠
部12の中央上側には、軸溝13に枢着された綴込部材
3の枢軸24の抜止めをなす抜止突起14が形成されて
いる。
【0032】以下、上記構成の綴込用具の動作を説明す
る。図3(a)は綴込部材を開放させた状態の平面図、
図3(b)は図3(a)におけるA−A断面図、図4
(a)は綴込用具における綴込部材3を閉塞させた状態
の平面図、図4(b)は図4(a)におけるB−B断面
図、図4(c)は図4(a)における正面図である。
【0033】図3(a)、図3(b)に示すように、綴
込部材3において、枢軸24を回動させ、綴込環25の
開口を開放させる。この際、係合部材15は、付勢部材
16のバネ片20の弾性力によって押され、一方の突出
片18aが櫛歯状をなす凸部8と中間突起9との間に挿
入される。また、操作部材17においても、付勢部材1
6のバネ片20の弾性力によって押され、操作片22が
綴込用具本体1における貫通穴10から突出される。
【0034】このような状態の時、綴込部材3における
綴込環25の他端27に対し、ルーズリーフ用紙の係止
穴を対応して通し、必要な枚数のルーズリーフ用紙を装
着させる。
【0035】次に、図4(a)〜図4(c)に示すよう
に、枢軸24を回動させ、綴込環25の他端27を櫛歯
状をなす凹部7に挿入させて、綴込環25の開口を閉塞
させる。この際、各綴込環25は、その他端27の係合
溝29が、付勢部材16のバネ片20により付勢された
係合部材15の一方の突出片18aに係合することによ
って係止される。
【0036】また、綴込環25の他端27を凹部7に挿
入させる際、綴込環25の他端27の傾斜面30が、係
合部材15の一方の突出片18aを一旦押し退けること
となるので、綴込環25の凹部7への挿入および、綴込
環25の一方の突出片18aへの係合がスムーズなもの
となる。
【0037】このように、綴込環25の係合溝29と、
係合部材15の一方の突出片18aとの係合により、綴
込部材3の回動が規制されて、綴込環25の開口が閉塞
された状態で止められる。そして、綴込環25に装着さ
れたルーズリーフ用紙は、綴込環25から外れることな
く綴じられる。
【0038】次に、操作片22を綴込用具本体1側へ押
すことにより、付勢部材16とともに係合部材15が押
され、これに伴い係合部材15の一方の突出片18aが
綴込環25の他端27に形成された係合溝29から外れ
て、綴込部材3の回動が自由になり、綴込環25の開口
が開放自在となる。
【0039】これにより、綴込環25にルーズリーフ用
紙をさらに補充したり、交換、あるいは取り外すことが
可能となる。
【0040】したがって、第一の実施の形態における綴
込用具では、バインダー構造の綴込用具のようにおもて
表紙、うら表紙を要さない構成なので、小型軽量化され
て嵩張ることがなく、ルーズリーフ用紙を手軽に使用す
ることができる。
【0041】また、綴込環25を八個有していることか
ら、B6E型13穴、B5E型18穴、A5S型20
穴、B5S型26穴、A4S型30穴、B4S型36穴
など、各種の大きさおよび係止穴数のルーズリーフ用紙
に対し、汎用的に用いることができる。
【0042】また、綴込部材3の回動を止めて、綴込環
25を閉塞させるストッパ機構2において、バネ片20
によって付勢された係合部材15(一方の突出片18
a)を以て綴込環25に係合するように構成したことに
より、綴込環25の閉操作の場合には綴込環25を凹部
7に挿通するだけ、綴込環25の開操作の場合には操作
部材17の操作片22を押すだけでよく、開閉操作を容
易かつ確実に行うことができる。
【0043】さらに、バネ片20の付勢に抗して係合部
材15(一方の突出片18a)と綴込環25との係合を
外す操作部材17(操作片22)を綴込用具本体1の外
側に突出させていることにより、綴じたルーズリーフ用
紙に操作を阻害されることがないので、優れた操作性を
得ることができる。
【0044】以下、本発明の第二の実施の形態を図面を
参照して具体的に説明する。図5(a)は本発明による
綴込用具の第二の実施の形態を示す平面図、図5(b)
は同綴込用具の正面図、図5(c)は同綴込用具の底面
図、図5(d)は同綴込用具の側面図、図5(e)は図
5(b)におけるC−C断面図、図5(f)は図5
(e)における動作図である。
【0045】なお、以下に説明する第二の実施の形態に
おいて、上述した第一の実施の形態と同一または同等部
分には同一符号を付す。
【0046】図5(a)乃至図5(e)に示すように、
第二の実施の形態における綴込用具は、綴込用具本体1
と、ストッパ機構2と、綴込部材3とで構成されてい
る。
【0047】綴込用具本体1は、合成樹脂材からなり、
所定厚さで長手状の板体として形成されている。綴込用
具本体1は、長手方向の一端側に開口する端側開口5
と、この端側開口5に通じて下側に開口する下側開口4
1とを備えた中空な収納部4を有している。
【0048】綴込用具本体1の上面には、前記収納部4
と連通する複数(第二の実施の形態では八個)の挿通穴
42が長手方向に所定間隔をおいて設けられている。
【0049】綴込用具本体1の長手辺となる正面側であ
って、長手方向の略中央には、切欠凹部43が設けられ
ている。この切欠凹部43の略中央部分には、前記下側
開口41(収納部4側)と連通する貫通穴10が設けら
れている。
【0050】綴込用具本体1の外側において、長手辺と
なる背面側には、長手方向に連続する切欠部12が形成
されている。そして、切欠部12の両端には、それぞれ
円形状の軸溝13が形成されている。
【0051】また、綴込用具本体1の端側開口5および
下側開口41は、蓋部材45によって閉塞され、収納部
4を閉鎖している。この蓋部材45は、下側開口41の
開口縁近傍に長手方向に連続して設けられた溝状を介
し、端側開口5側から挿通嵌合されるように構成されて
いる。
【0052】次に、ストッパ機構2は、綴込用具本体1
における収納部4に収納されるように構成されており、
合成樹脂材により一体成形された係合部材15と、付勢
部材16と、操作部材17とを有している。
【0053】係合部材15は、長手の薄板状に形成さ
れ、長手辺をなす一側が七個の凸46と、八個の凹47
とを交互に有して櫛歯状に形成されている。そして凹4
7は係合部材15の厚さよりもさらに薄く形成されてい
る。また、中央の凸46には、後述する操作部材17が
連続形成されている。
【0054】付勢部材16は、係合部材15の長手辺を
なす他側の中央部分から一体に連続形成されていて、長
手方向に両端側へ細長に延出形成されて、弾性力を有す
るバネ片20をなしている。
【0055】操作部材17は、係合部材15の中央の凸
46から一体に連続形成されていて、綴込用具本体1の
正面側の略中央に設けられた貫通穴10から、綴込用具
本体1の外側に突出し得る操作片22を有している。ま
た、凸46と操作片22との間の連続部48には、係止
段部49が形成されている。
【0056】上記ストッパ機構2は、綴込用具本体1の
収納部4に対し、下側開口41側から、操作片22を貫
通穴10から突出させるように挿入され、下側開口41
および端側開口5を蓋部材45によって閉塞することに
より綴込用具本体1に装備される。
【0057】このように綴込用具本体1に装備されたス
トッパ機構2は、係合部材15の凸46が収納部4内の
長手状の内壁に当接し、バネ片20の弾性力によって、
操作部材17の操作片22を貫通穴10から突き出すよ
うに常に付勢している。
【0058】また、係合部材15は、バネ片20によっ
て付勢され、各凹47を、収納部4内において、各挿通
穴42に一部かかるようになっている。そして、操作片
22を綴込用具本体1の奥方に押せば、バネ片20の弾
性力に抗して係合部材15が奥方に後退し、各凹47が
各挿通穴42への対応から外れるように移動する。
【0059】なお、ストッパ機構2は、操作片22と係
合部材15(の凸46)との間の連続部48が、貫通穴
10の幅よりも細く形成されている。これによりストッ
パ機構2は、収納部4内において綴込用具本体1の長手
方向に連続部48と貫通穴10との幅の差分移動可能と
されている。
【0060】次に、綴込部材3は、合成樹脂材からな
り、綴込用具本体1における切欠部12に形成された軸
溝13に回動自在に枢着される円柱状の枢軸24を備え
ている。
【0061】枢軸24には、リング状の一部が開口して
略U字形状とされた綴込環25の一端26が一体とされ
ている。この綴込環25は、枢軸24の長手方向におい
て所定間隔に複数(第二の実施の形態では八個)並設さ
れていて、綴込用具本体1の軸溝13に対応して枢軸2
4を回動させた際に、その他端27が綴込用具本体1に
おける各挿通穴42にそれぞれ挿入されるように形成さ
れている。
【0062】各綴込環25の他端27における外側に
は、挿通穴42に挿入された際に挿通穴42の縁に当接
して挿入深さを一定とする位置決段部28が形成されて
いる。また、各綴込環25の他端27における内側に
は、挿通穴42に挿入された際に上記ストッパ機構2に
おける係合部材15の切欠凹部43と係合し得る係合溝
29が形成されている。さらに、各綴込環25の他端2
7における内側は、先細となるように傾斜面30を有し
ている。
【0063】以下、上記構成の綴込用具の動作を説明す
る。図5(f)に示すように、綴込部材3において、枢
軸24を回動させ、綴込環25の開口を開放させる。こ
の際、係合部材15は、付勢部材16のバネ片20の弾
性力によって押され、各凹47が各挿通穴42に一部か
かるように動作している。
【0064】このような状態の時、綴込部材3における
綴込環25の他端27に対し、ルーズリーフ用紙の係止
穴を対応して通し、必要な枚数のルーズリーフ用紙を装
着させる。
【0065】次に、図5(e)に示すように、枢軸24
を回動させ、綴込環25の他端27を各挿通穴42に挿
入させて、綴込環25の開口を閉塞させる。この際、各
綴込環25は、その他端27の係合溝29が、付勢部材
16のバネ片20により付勢された係合部材15の凹4
7に係合することによって係止される。
【0066】また、綴込環25の他端27を凹部7に挿
入させる際、綴込環25の他端27の傾斜面30が、係
合部材15の凹47を一旦押し退けることとなるので、
綴込環25の凹47への挿入係合がスムーズなものとな
る。
【0067】このように、綴込環25の係合溝29と、
係合部材15の凹47との係合により、綴込部材3の回
動が規制されて、綴込環25の開口が閉塞された状態で
止められる。そして、綴込環25に装着されたルーズリ
ーフ用紙は、綴込環25から外れることなく綴じられ
る。
【0068】次に、操作片22を付勢部材16の弾性力
に抗して綴込用具本体1側へ押すことにより、係合部材
15が押され、これに伴い係合部材15の凹47が綴込
環25の他端27に形成された係合溝29から外れて、
綴込部材3の回動が自由になり、綴込環25の開口が開
放自在となる。
【0069】これにより、綴込環25にルーズリーフ用
紙をさらに補充したり、交換、あるいは取り外すことが
可能となる。
【0070】また、綴込環25が係合された状態で、図
6に示すようにストッパ機構2を綴込用具本体1の長手
方向に移動させる。これにより、係止段部49が切欠凹
部43に当接して、操作片22の操作がロックされる。
【0071】したがって、第二の実施の形態における綴
込用具では、バインダー構造の綴込用具のようにおもて
表紙、うら表紙を要さない構成なので、小型軽量化され
て嵩張ることがなく、ルーズリーフ用紙を手軽に使用す
ることができる。
【0072】また、綴込環25を八個有していることか
ら、B6E型13穴、B5E型18穴、A5S型20
穴、B5S型26穴、A4S型30穴、B4S型36穴
など、各種の大きさおよび係止穴数のルーズリーフ用紙
に対し、汎用的に用いることができる。
【0073】また、綴込部材3の回動を止めて、綴込環
25を閉塞させるストッパ機構2において、バネ片20
によって付勢された係合部材15(の凹46)を以て綴
込環25に係合するように構成したことにより、綴込環
25の閉操作の場合には綴込環25を挿通穴42に挿通
するだけ、綴込環25の開操作の場合には操作部材17
の操作片22を押すだけでよく、開閉操作を容易かつ確
実に行うことができる。
【0074】さらに、バネ片20の付勢に抗して係合部
材15(の凹46)と綴込環25との係合を外す操作部
材17(操作片22)を綴込用具本体1の外側に突出さ
せていることにより、綴じたルーズリーフ用紙に操作を
阻害されることがないので、優れた操作性を得ることが
できる。
【0075】また、ストッパ機構2を収納部4内で長手
方向に移動可能とし、ストッパ機構2における係合部材
15と操作片22との間の連続部48に係止段部49を
設け、前記移動の際に、綴込用具本体1の切欠凹部43
に対して係止段部49が係止して、操作片22の押し操
作をロックするように構成したことにより、操作片22
の誤った操作を無くして、不用意な綴込環25の開放を
防止することができる。
【0076】以下、本発明の第三の実施の形態を図面を
参照して具体的に説明する。図7は本発明による綴込用
具の第三の実施の形態を示す分解斜視図、図8(a)は
同綴込用具の平面図、図8(b)は同綴込用具の正面
図、図8(c)は図8(b)におけるD−D断面図、図
8(d)は図8(b)におけるE−E断面図、図9
(a)は綴込部材を開放させた状態の平面図、図9
(b)は図9(a)におけるF−F断面図、図10
(a)は係合部材の他の例を示す平面図、図10(b)
は操作部材の他の例を示す平面図、図10(c)は図1
0(a)図10(b)における係合部材および操作部材
を組み合わせた平面図である。
【0077】なお、以下に説明する第三の実施の形態に
おいて、上述した第一の実施の形態および第二の実施の
形態と同一または同等部分には同一符号を付す。
【0078】図7に示すように、第三の実施の形態にお
ける綴込用具は、綴込用具本体1と、ストッパ機構2
と、綴込部材3とで構成されている。
【0079】綴込用具本体1は、合成樹脂材からなり、
所定厚さで長手状の板体として形成されている。綴込用
具本体1は、長手辺となる正面側に開口する前側開口5
0と、この前側開口50に通じて下側に開口する下側開
口41とを備えた中空な収納部4を有している。
【0080】綴込用具本体1の上面には、前記収納部4
と連通する複数(第三の実施の形態では二個)の挿通穴
42が長手方向に所定間隔をおいて設けられている。
【0081】また、綴込用具本体1の上面であって、前
記挿通穴42の間には、長穴状の係止スリット51が穿
設されている。
【0082】綴込用具本体1の外側において、長手辺と
なる背面側には、長手方向に連続する切欠部12が形成
されている。そして、切欠部12の両端には、それぞれ
円形状の軸溝13が形成されている。
【0083】また、綴込用具本体1の下側開口41は、
蓋部材45によって閉塞される。この蓋部材45の正面
側の長手辺の両側には、上方に延出された閉塞片52が
立設されている。また、各閉塞片52の間には、蓋部材
45の正面側の長手辺の略中央部に貫通穴10をおい
て、それぞれ係止片53が立設されている。そして、蓋
部材45は、長手方向の各端部45aを綴込用具本体1
の収納部4の両側部内壁に形成された取付溝54に嵌め
込むとともに、係止片53を綴込用具本体1の係止スリ
ット51に差し込み係止することにより、収納部4を貫
通穴10を除いて閉鎖する。また、蓋部材45におい
て、綴込用具本体1の挿通穴42の直下に対応する部分
には、開口穴55が設けられている。
【0084】次に、ストッパ機構2は、綴込用具本体1
における収納部4に収納されるように構成されており、
係合付勢部材56と、操作部材17とを有している。
【0085】係合付勢部材56は、合成樹脂材からなる
長手の薄板状に形成され、その平面形状が弾性力を有す
るように湾曲する略弓形をなし、両端部56aが正面側
に向くように形成されている。この端部56aの上面に
は、下方に傾斜する摺接面57が形成されている。ま
た、係合付勢部材56の下面であって、各端部56aの
近傍の湾曲部分には、それぞれ係合突起58が設けられ
ている。
【0086】操作部材17は、合成樹脂材からなる長手
の薄板状に形成され、その平面形状が前記係合付勢部材
56とは逆に湾曲する略弓形をなしている。そして、正
面側を向く長手辺には、蓋部材45における貫通穴10
から綴込用具本体1の外側に突出し得る操作片22が一
体に突出形成されている。また、操作部材17の端部近
傍には、前記係合付勢部材56の係合突起58が係合し
得る係合孔59が設けられている。
【0087】上記ストッパ機構2は、図8(a)乃至図
8(d)に示すように、係合付勢部材56と操作部材1
7とを、係合突起58と係合孔59との係合によって組
合せ、蓋部材45の上面に対して、貫通穴10から操作
片22を突出するようにして載置し、蓋部材45を綴込
用具本体1に取り付けることにより、綴込用具本体1に
装備される。
【0088】このように綴込用具本体1に装備されたス
トッパ機構2は、係合付勢部材56の背面側の長手辺
が、収納部4内の長手状の内壁に当接し、湾曲形成され
た形状からなる弾性力によって、操作部材17の操作片
22を貫通穴10から突き出すように常に付勢する。
【0089】また、操作部材17は、係合突起58およ
び係合孔59による係合部分を介し、係合付勢部材56
の弾性力によって蓋部材45の係止片53に押圧当接し
て係止され、係合付勢部材56の各端部は、収納部4内
において、各挿通穴42に一部かかるようになってい
る。
【0090】そして、操作片22を綴込用具本体1の奥
方に押せば、係合突起58および係合孔59による係合
部分を介して、係合付勢部材56の弾性力に抗して係合
付勢部材56が撓んで各端部56aが後退し、各端部5
6aが各挿通穴42への対応から外れるように動作す
る。
【0091】なお、ストッパ機構2は、上記の構成を一
例としたが、他の例として図10(a)乃至図10
(c)にて示す構成のものもある。この他の例のストッ
パ機構2においても、綴込用具本体1の収納部4に収納
される係合付勢部材56と、操作部材17とを有してい
る。
【0092】係合付勢部材56は、合成樹脂材からなる
長手の薄板状に形成され、その正面側の長手辺に、各端
部56aに相当する突出部を備えている。この突出部の
上面には、下方に傾斜する摺接面57が形成されてい
る。そして、背面側の長手辺には、弾性力を有するよう
に両端側から中央部分に細長に連続して一体形成された
バネ片20を有している。
【0093】操作部材17は、合成樹脂材からなる長手
の薄板状に形成され、その正面側の長手辺には、蓋部材
45における貫通穴10から綴込用具本体1の外側に突
出し得る操作片22が一体に突出形成されている。ま
た、操作部材17の両端部上面には、係合突起58が設
けられている。
【0094】この他の例のストッパ機構2は、図10
(c)に示すように、係合付勢部材56を操作部材17
の上面に載置して組合せ、蓋部材45の上面に対して、
貫通穴10から操作片22を突出するようにして載置
し、蓋部材45を綴込用具本体1に取り付けることによ
り、綴込用具本体1に装備される。
【0095】このように綴込用具本体1に装備された他
の例のストッパ機構2は、係合付勢部材56の背面側の
バネ片20が、収納部4内の長手状の内壁に当接し、そ
の弾性力によって、操作部材17の操作片22を貫通穴
10から突き出すように常に付勢する。
【0096】また、操作部材17は、係合突起58を介
し、係合付勢部材56の弾性力によって蓋部材45の係
止片53に押圧当接して係止され、係合付勢部材56の
各端部は、収納部4内において、各挿通穴42に一部か
かるようになっている。
【0097】そして、操作片22を綴込用具本体1の奥
方に押せば、係合突起58を介して係合付勢部材56が
押圧され、バネ片20の弾性力に抗して係合付勢部材5
6の各端部56aが後退し、各端部56aが各挿通穴4
2への対応から外れるように動作する。
【0098】次に、綴込部材3は、合成樹脂材からな
り、綴込用具本体1における切欠部12に形成された軸
溝13に回動自在に枢着される円柱状の枢軸24を備え
ている。
【0099】枢軸24には、リング状の一部が開口して
略U字形状とされた綴込環25の一端26が一体とされ
ている。この綴込環25は、枢軸24の長手方向におい
て所定間隔に複数(第三の実施の形態では二個)並設さ
れていて、綴込用具本体1の軸溝13に対応して枢軸2
4を回動させた際に、その他端27が綴込用具本体1に
おける各挿通穴42にそれぞれ挿入されるように形成さ
れている。
【0100】各綴込環25の他端27における内側に
は、挿通穴42に挿入された際に上記ストッパ機構2に
おける係合付勢部材56の端部56aと係合し得る係合
溝29が形成されている。さらに、各綴込環25の他端
27における内側は、先細となるように傾斜面30を有
している。
【0101】以下、上記構成の綴込用具の動作を説明す
る。図9(a)、図9(b)に示すように、綴込部材3
において、枢軸24を回動させ、綴込環25の開口を開
放させる。この際、係合付勢部材56は、自己の弾性力
によって押され、各端部56aが各挿通穴42に一部か
かるように動作している。
【0102】このような状態の時、綴込部材3における
綴込環25の他端27に対し、ルーズリーフ用紙の係止
穴を対応して通し、必要な枚数のルーズリーフ用紙を装
着させる。
【0103】次に、図8(a)乃至図8(d)に示すよ
うに、枢軸24を回動させ、綴込環25の他端27を各
挿通穴42に挿入させて綴込環25の開口を閉塞させ
る。この際、各綴込環25は、その他端27の係合溝2
9が、自己の弾性力によって付勢された係合付勢部材5
6の各端部56aに係合することによって係止される。
【0104】また、綴込環25の他端27が係合付勢部
材56の各端部56aに係合される際、綴込環25の他
端27の傾斜面30が、係合付勢部材56の端部56a
の上面に形成された摺接面57に沿って、端部56aを
一旦押し退けることとなるので、綴込環25の凹47へ
の挿入係合がスムーズなものとなる。
【0105】このように、綴込環25の係合溝29と、
係合付勢部材56の各端部56aとの係合により、綴込
部材3の回動が規制されて、綴込環25の開口が閉塞さ
れた状態で止められる。そして、綴込環25に装着され
たルーズリーフ用紙は、綴込環25から外れることなく
綴じられる。
【0106】次に、操作片22を係合付勢部材56の付
勢力に抗して綴込用具本体1側へ押すことにより、係合
付勢部材56が押され、これに伴い係合付勢部材56の
各端部56aが綴込環25の他端27の係合溝29から
外れて、綴込部材3の回動が自由になり、綴込環25の
開口が開放自在となる。
【0107】これにより、綴込環25にルーズリーフ用
紙をさらに補充したり、交換、あるいは取り外すことが
可能となる。
【0108】したがって、第三の実施の形態における綴
込用具では、バインダー構造の綴込用具のようにおもて
表紙、うら表紙を要さない構成なので、小型軽量化され
て嵩張ることがなく、ルーズリーフ用紙を手軽に使用す
ることができる。
【0109】また、綴込環25を二個有していることか
ら、B6E型13穴、B5E型18穴、A5S型20
穴、B5S型26穴、A4S型30穴、B4S型36穴
など、各種の大きさおよび係止穴数のルーズリーフ用紙
に対し、汎用的に用いることができる。
【0110】また、綴込部材3の回動を止めて、綴込環
25を閉塞させるストッパ機構2において、湾曲成形に
よる自己の付勢力によって付勢された係合付勢部材56
(の各端部56a)を以て綴込環25に係合するように
構成したことにより、綴込環25の閉操作の場合には綴
込環25を挿通穴42に挿通するだけ、綴込環25の開
操作の場合には操作部材17の操作片22を押すだけで
よく、開閉操作を容易かつ確実に行うことができる。
【0111】さらに、係合付勢部材56の各端部56a
と、綴込環25の他端27との係合を外す操作部材17
(操作片22)を綴込用具本体1の外側に突出させたこ
とにより、綴じたルーズリーフ用紙に操作部材17の操
作を阻害されることがなく、優れた操作性を得ることが
できる。
【0112】なお、上述した第二の実施の形態には、操
作片22の押し操作をロックする構成が備えられている
が、第一の実施の形態において、操作片22を長手方向
に移動可能とし、操作片22が移動した際に綴込用具本
体1側に係止するように構成すれば、第一の実施の形態
においても操作片22の押し操作をロックすることがで
き、操作片22の誤った操作を無くして、不用意な綴込
環25の開放を防止することができる。
【0113】さらに、第三の実施の形態においても、ス
トッパ機構2を収納部4内で長手方向に移動可能とし
て、移動時に操作片22が綴込用具本体1側に係止する
ように構成すれば、第三の実施の形態においても操作片
22の押し操作をロックすることができ、操作片22の
誤った操作を無くして、不用意な綴込環25の開放を防
止することができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明による綴込用
具は、板状に形成され、その板厚内に中空な収納部を有
した綴込用具本体と、該綴込用具本体の外側辺に沿って
枢着される枢軸に対し、リング状の一部が開口した複数
の綴込環の一端が所定間隔を以て固定された綴込部材
と、薄板状に形成され、前記綴込用具本体の収納部内に
おいて所定方向に移動可能に収納されるとともに、前記
所定方向の一方に弾性力を以て常に付勢され、前記綴込
用具本体の外側に突出して前記弾性力に抗して他方に押
圧操作し得る操作片を有したストッパ機構とを備えてい
る。これにより、綴込環の他端にルーズリーフ用紙が適
宜掛け、前記枢軸の回動に伴って前記綴込用具本体の収
納部に挿通された綴込環の他端をストッパ機構の弾性力
による付勢により係止して、綴込環の開口を閉塞し、さ
らに前記操作片の押圧操作によって前記綴込環の係止を
解除するので、ルーズリーフ用紙の綴込の際には、綴込
環を収納部に挿通するだけよく、さらに、綴込環25の
開操作(ルーズリーフ用紙の補充など)の際には、操作
片を押圧すだけでよく、このように綴込操作を容易かつ
確実に行うことができる。
【0115】また、綴込用具本体を長手状の板体として
形成し、ストッパ機構を綴込用具本体の収納部内を短尺
辺方向に移動可能に付勢して、操作片を綴込用具本体の
長手辺より突出形成させたことにより、綴じたルーズリ
ーフ用紙に操作片の押圧操作を阻害されることがなく、
優れた操作性を得ることができる。
【0116】また、ストッパ機構を、前記綴込部材の綴
込環の他端を係止したままの状態で、綴込用具本体の収
納部内において付勢された方向と直交する方向に移動可
能とし、この直交方向への移動の際には、前記操作片の
押圧操作をロックするように構成したことにより、操作
片の誤った操作を無くして、不用意な綴込環の開放を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による綴込用具の第一の実施の形態を示
す分解斜視図。
【図2】同綴込用具の平断面図。
【図3】(a)綴込部材を開放させた状態の平面図。 (b)図3(a)におけるA−A断面図。
【図4】(a)綴込部材を閉塞させた状態の平面図。 (b)図4(a)におけるB−B断面図。 (c)図4(a)における正面図。
【図5】(a)本発明による綴込用具の第二の実施の形
態を示す平面図。 (b)同綴込用具の正面図。 (c)同綴込用具の底面図。 (d)同綴込用具の側面図。 (e)図5(b)におけるC−C断面図。 (f)図5(e)における動作図。
【図6】ロック動作を示す底面図。
【図7】本発明による綴込用具の第三の実施の形態を示
す分解斜視図。
【図8】(a)同綴込用具の平面図。 (b)同綴込用具の正面図。 (c)図8(b)におけるD−D断面図。 (d)図8(b)におけるE−E断面図。
【図9】(a)綴込部材を開放させた状態の平面図。 (b)図9(a)におけるF−F断面図。
【図10】(a)係合部材の他の例を示す平面図。 (b)操作部材の他の例を示す平面図。 (c)図10(a)図10(b)における係合部材およ
び操作部材を組み合わせた平面図。
【符号の説明】
1…綴込用具本体、2…ストッパ機構、3…綴込部材、
4…収納部、22…操作片、24…枢軸、25…綴込
環、26…一端、27…他端。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−106770(JP,U) 実開 昭55−15010(JP,U) 登録実用新案3042541(JP,U) 登録実用新案3020934(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 13/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に形成され、その板厚内に中空な収
    納部を有した綴込用具本体と、 該綴込用具本体の外側辺に沿って枢着される枢軸に対
    し、リング状の一部が開口した複数の綴込環の一端が所
    定間隔を以て固定された綴込部材と、 薄板状に形成され、前記綴込用具本体の収納部内におい
    て所定方向に移動可能に収納されるとともに、前記所定
    方向の一方に弾性力を以て常に付勢され、前記綴込用具
    本体の外側に突出して前記弾性力に抗して他方に押圧操
    作し得る操作片を有したストッパ機構と、 を備え、前記綴込環の他端にルーズリーフ用紙を適宜掛
    け、前記綴込環の他端を前記枢軸の回動に伴って前記綴
    込用具本体の収納部に挿通することにより綴込環の開口
    を閉塞し、前記収納部に挿通された前記綴込環の他端を
    ストッパ機構の付勢により係止して、且つ前記操作片の
    押圧操作によって前記綴込環の係止を解除し、 前記ストッパ機構が、前記綴込部材の綴込環の他端を係
    止したままの状態で、綴込用具本体の収納部内において
    付勢された方向と直交する方向に移動可能とされ、この
    直交方向への移動の際には、前記操作片の押圧操作をロ
    ックする ことを特徴とする綴込用具。
  2. 【請求項2】 長手状の板体として形成され、その板厚
    内に中空な収納部を有した綴込用具本体と、 該綴込用具本体の外側辺に沿って枢着される枢軸に対
    し、リング状の一部が開口した複数の綴込環の一端が所
    定間隔を以て固定された綴込部材と、 薄板状に形成され、前記綴込用具本体の収納部内におい
    て短尺辺方向に移動可能に収納されるとともに、前記短
    尺辺方向の一方に弾性力を以て常に付勢され、前記綴込
    用具本体の長手辺より外側に突出して前記弾性力に抗し
    て他方に押圧操作し得る操作片を有したストッパ機構
    と、 を備え、前記綴込環の他端にルーズリーフ用紙を適宜掛
    け、前記綴込環の他端を前記枢軸の回動に伴って前記綴
    込用具本体の収納部に挿通することにより綴込環の開口
    を閉塞し、前記収納部に挿通された前記綴込環の他端を
    ストッパ機構の 付勢により係止して、且つ前記操作片の
    押圧操作によって前記綴込環の係止を解除することを特
    徴とする 綴込用具。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ機構は、前記綴込部材の綴
    込環の他端を係止したままの状態で、綴込用具本体の収
    納部内において付勢された方向と直交する方向に移動可
    能とされ、この直交方向への移動の際には、前記操作片
    の押圧操作をロックすることを特徴とする請求項2に
    載の綴込用具。
JP09226572A 1997-08-22 1997-08-22 綴込用具 Expired - Fee Related JP3081566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09226572A JP3081566B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 綴込用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09226572A JP3081566B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 綴込用具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1159051A JPH1159051A (ja) 1999-03-02
JP3081566B2 true JP3081566B2 (ja) 2000-08-28

Family

ID=16847276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09226572A Expired - Fee Related JP3081566B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 綴込用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3081566B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1953370A1 (en) 2007-01-31 2008-08-06 HONDA MOTOR CO., Ltd. Acceleration shock reduction control system for vehicle

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES1068038Y (es) * 2008-05-27 2008-11-01 Pentagraf Impresores S L Dispositivo de encuadernacion practicable
CN106945426B (zh) * 2017-04-27 2018-08-28 南京陶特思软件科技有限公司 一种便携式智能文件夹

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1953370A1 (en) 2007-01-31 2008-08-06 HONDA MOTOR CO., Ltd. Acceleration shock reduction control system for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1159051A (ja) 1999-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4087145A (en) Magnetic tape cartridge case with biasing means
EP0409979B1 (en) Improved binder assemblies
JP3081566B2 (ja) 綴込用具
JP5922487B2 (ja) 部材の固定装置
US5634732A (en) Binding assembly for binders
GB2032675A (en) Cartridge with access-door closing means
US5593243A (en) Binder
JP3133661B2 (ja) ルースリーフ綴具
JPH0630467Y2 (ja) スライドファイル
JPS5821898Y2 (ja) 電子機器の開閉蓋機構
JP3435521B2 (ja) 連発装置付きクリップ装着器
JP4040871B2 (ja) ルースリーフ綴具
JP2800089B2 (ja) 綴 具
JP3013550U (ja) 綴込装置
JPH056950Y2 (ja)
JPS6331244Y2 (ja)
JPS6341181Y2 (ja)
JPH082359Y2 (ja) ダイヤルロック装置のフック形状
JP3865216B2 (ja) ディスク収納ケース
JP3595814B1 (ja) ルーズリーフ綴じ具
JPS638343Y2 (ja)
JP2002036772A (ja) 綴具のロック構造
US4251150A (en) Arrangement for closing and opening a film sheet cassette, and film sheet cassette provided with such arrangement
JPH0351888Y2 (ja)
JP2000237468A (ja) カートリッジ式カッターナイフ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees