JP2814194B2 - 綴 具 - Google Patents
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- JP2814194B2 JP2814194B2 JP5349510A JP34951093A JP2814194B2 JP 2814194 B2 JP2814194 B2 JP 2814194B2 JP 5349510 A JP5349510 A JP 5349510A JP 34951093 A JP34951093 A JP 34951093A JP 2814194 B2 JP2814194 B2 JP 2814194B2
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- loose
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一縁部に沿って複数の綴
じ孔を有するルースリーフを綴じ込むための綴具に関
し、更に詳しくは、ルースリーフ式のアルバム、ノー
ト、透明フィルム保管袋、その他同様物を綴じ込むため
の綴具に関する。
じ孔を有するルースリーフを綴じ込むための綴具に関
し、更に詳しくは、ルースリーフ式のアルバム、ノー
ト、透明フィルム保管袋、その他同様物を綴じ込むため
の綴具に関する。
【0002】
【従来の技術】綴環を開閉することによりルースリーフ
を閉じる形式の綴具には大別して2種あり、多数枚のル
ースリーフを綴環を有する適当な綴具で保持するだけの
形式のものと、ルースリーフを保持した綴具を固い表紙
の背部の内側に鳩目や鋲を使用して固定した形式のもの
とがある。前者の代表的なものには、図1に示したよう
にコイルスプリング状の綴具1を、多数枚重ねたルース
リーフ3の背部に沿って一定間隔に設けた多数の綴じ孔
5に順次挿通させたもの、図2に示すように一部が解放
したほぼ完全な環状の綴環7を有する綴具9を同様に使
用したものなどがある。後者の表紙を有する形式のもの
には、図3〜4のように表紙21に固定した弾性さや1
1により拘束した一対の可動基板13、15を内縁で衝
合させ、両基板には互いに衝合する綴環17、19を設
け、つまみ23、25を操作して基板を上下動させるこ
とにより綴環17、19の開閉を行うものがある。ま
た、固定基板27を鋲28で固い表紙の背部内面に固定
し、軸31によって可動基板29を固定基板に対して開
閉させて綴環33、35を開閉させ、固定ロック部材3
7、枢動ロック部材39によって閉鎖状態にロックする
形式のものもある。
を閉じる形式の綴具には大別して2種あり、多数枚のル
ースリーフを綴環を有する適当な綴具で保持するだけの
形式のものと、ルースリーフを保持した綴具を固い表紙
の背部の内側に鳩目や鋲を使用して固定した形式のもの
とがある。前者の代表的なものには、図1に示したよう
にコイルスプリング状の綴具1を、多数枚重ねたルース
リーフ3の背部に沿って一定間隔に設けた多数の綴じ孔
5に順次挿通させたもの、図2に示すように一部が解放
したほぼ完全な環状の綴環7を有する綴具9を同様に使
用したものなどがある。後者の表紙を有する形式のもの
には、図3〜4のように表紙21に固定した弾性さや1
1により拘束した一対の可動基板13、15を内縁で衝
合させ、両基板には互いに衝合する綴環17、19を設
け、つまみ23、25を操作して基板を上下動させるこ
とにより綴環17、19の開閉を行うものがある。ま
た、固定基板27を鋲28で固い表紙の背部内面に固定
し、軸31によって可動基板29を固定基板に対して開
閉させて綴環33、35を開閉させ、固定ロック部材3
7、枢動ロック部材39によって閉鎖状態にロックする
形式のものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1〜2に示した形式
の綴具では、ルースリーフの綴じ込みが面倒であり、時
間とコストがかかり、またルースリーフの取りはずしは
不可能又は困難である。図3〜4に示した形式の場合に
は、綴具の開閉が容易なためルースリーフの綴じ込み及
び交換が容易であるが、図3の場合は部品点数が多くな
り大型かつコスト高になる。またつまみ23、25が大
きく露出しまたさや11があるために断面形状が大きく
なり過ぎて、図1〜2のような使用方法には適さない。
図4の例では、軸31側に枢着部を有し、手前側にロッ
ク部材37、39を有するために複雑な機構となり、ま
た、これを表紙なしの図1〜2のような使用方法をとる
とロック部材が露出して見苦しい。更にこの場合に、可
動基板29の一端が固定されているために片側からしか
開閉できない。従って本発明の主な目的は、両基板のい
ずれの端部からも開閉できるとともに、互いに分離する
ことも可能なルースリーフ綴じ具を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、構造が極めて単純で、ルース
リーフの着脱が容易な綴具を提供することにある。本発
明の他の目的は、表紙のない綴具にも、表紙つきの綴具
にも適した構造を提供することにある。
の綴具では、ルースリーフの綴じ込みが面倒であり、時
間とコストがかかり、またルースリーフの取りはずしは
不可能又は困難である。図3〜4に示した形式の場合に
は、綴具の開閉が容易なためルースリーフの綴じ込み及
び交換が容易であるが、図3の場合は部品点数が多くな
り大型かつコスト高になる。またつまみ23、25が大
きく露出しまたさや11があるために断面形状が大きく
なり過ぎて、図1〜2のような使用方法には適さない。
図4の例では、軸31側に枢着部を有し、手前側にロッ
ク部材37、39を有するために複雑な機構となり、ま
た、これを表紙なしの図1〜2のような使用方法をとる
とロック部材が露出して見苦しい。更にこの場合に、可
動基板29の一端が固定されているために片側からしか
開閉できない。従って本発明の主な目的は、両基板のい
ずれの端部からも開閉できるとともに、互いに分離する
ことも可能なルースリーフ綴じ具を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、構造が極めて単純で、ルース
リーフの着脱が容易な綴具を提供することにある。本発
明の他の目的は、表紙のない綴具にも、表紙つきの綴具
にも適した構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】簡単に述べると、本発明
のルースリーフ綴具は、外辺に沿って所定間隔に複数の
綴環を起立した細長い第1基板と、上記外辺とは反対の
外辺に沿って前記複数の綴環に衝合する綴環を起立した
細長い第2基板とを組合わせたプラスチック製ルースリ
ーフ綴具において、前記第1基板と第2基板とは別個の
分離自在の部材として形成され、前記第1基板と第2基
板は、互いに接触する水平な摺動面51、55を有し、
前記第1及び第2基板は両基板を前記綴環が衝合するよ
うに閉鎖した時に係止するために、両端部に、相互に係
脱し得る第1のロック部と第2のロック部をそれぞれ有
し、更に一方のロック部は前記摺動面へ向いた上壁80
に軸受け孔84を有し、他方のロック部は前記軸受け孔
88に嵌合自在の上方へ向いた軸86を有し、前記軸8
6と前記軸受け孔84の内縁の少なくとも一方に両者の
嵌合を容易にするテーパ面を有し、前記第1及び第2の
ロック部の前記他方の上面には指掛け部が形成され、前
記指掛け部を押圧することにより基板の弾性を利用して
前記軸受け孔から前記軸を外すようになっていることを
特徴とする。この構成によると、綴具は係止手段を兼ね
た2つの軸を両基板の両端に有するため、綴環は両基板
のどちらの端部からでも開閉できる。軸があるために基
板をある範囲で開いても両基板がはずれないので、使用
者は操作しやすいし、また必要な時には両基板を完全に
分離することもできる。
のルースリーフ綴具は、外辺に沿って所定間隔に複数の
綴環を起立した細長い第1基板と、上記外辺とは反対の
外辺に沿って前記複数の綴環に衝合する綴環を起立した
細長い第2基板とを組合わせたプラスチック製ルースリ
ーフ綴具において、前記第1基板と第2基板とは別個の
分離自在の部材として形成され、前記第1基板と第2基
板は、互いに接触する水平な摺動面51、55を有し、
前記第1及び第2基板は両基板を前記綴環が衝合するよ
うに閉鎖した時に係止するために、両端部に、相互に係
脱し得る第1のロック部と第2のロック部をそれぞれ有
し、更に一方のロック部は前記摺動面へ向いた上壁80
に軸受け孔84を有し、他方のロック部は前記軸受け孔
88に嵌合自在の上方へ向いた軸86を有し、前記軸8
6と前記軸受け孔84の内縁の少なくとも一方に両者の
嵌合を容易にするテーパ面を有し、前記第1及び第2の
ロック部の前記他方の上面には指掛け部が形成され、前
記指掛け部を押圧することにより基板の弾性を利用して
前記軸受け孔から前記軸を外すようになっていることを
特徴とする。この構成によると、綴具は係止手段を兼ね
た2つの軸を両基板の両端に有するため、綴環は両基板
のどちらの端部からでも開閉できる。軸があるために基
板をある範囲で開いても両基板がはずれないので、使用
者は操作しやすいし、また必要な時には両基板を完全に
分離することもできる。
【0005】本発明の他の実施の態様によると、第1基
板と第2基板は、互いに摺動する第1及び第2の摺動面
をそれぞれ有し、この摺動を案内するために両基板の長
手方向に対してほぼ直交する方向に延び且つ相補形状を
なす第1及び第2のガイド部を有する。これにより、綴
環を閉鎖するために両基板を閉鎖する場合に、基板は適
正に案内されて綴環は正確に閉鎖衝合する。
板と第2基板は、互いに摺動する第1及び第2の摺動面
をそれぞれ有し、この摺動を案内するために両基板の長
手方向に対してほぼ直交する方向に延び且つ相補形状を
なす第1及び第2のガイド部を有する。これにより、綴
環を閉鎖するために両基板を閉鎖する場合に、基板は適
正に案内されて綴環は正確に閉鎖衝合する。
【0006】本発明の他の実施の態様によると、第1の
摺動面は第1基板の上面に形成され、第2の摺動面は第
2基板の底面に形成され、また第1基板には、その長手
方向に対してほぼ直交する方向に且つ前記第1の摺動面
との間に隙間をもって平行に延びたガイド突起が第1の
ガイド部として形成され、第2基板にはこのガイド突起
と嵌合して摺動するガイド溝が第2のガイド部として形
成されている。これにより、組立時には両基板は左右に
分離した状態から、両摺動面のガイド作用により、ある
いは別個のガイド部を使用する場合にはこれとガイド部
により適正に案内され、綴環が適正に閉鎖できる。
摺動面は第1基板の上面に形成され、第2の摺動面は第
2基板の底面に形成され、また第1基板には、その長手
方向に対してほぼ直交する方向に且つ前記第1の摺動面
との間に隙間をもって平行に延びたガイド突起が第1の
ガイド部として形成され、第2基板にはこのガイド突起
と嵌合して摺動するガイド溝が第2のガイド部として形
成されている。これにより、組立時には両基板は左右に
分離した状態から、両摺動面のガイド作用により、ある
いは別個のガイド部を使用する場合にはこれとガイド部
により適正に案内され、綴環が適正に閉鎖できる。
【0007】第1及び第2ロック部の一方の上面には指
掛け部が形成され、前記指掛け部を押圧することにより
基板の弾性を利用して前記軸受け孔から軸を外すことが
できる。また、軸端にテーパを形成し、これに対応して
他方のロック部にテーパ案内部を設ければ、基板閉鎖時
のロックが円滑に実行できる。またロック部は両基板の
一部を利用して形成されているから場所をとらず、小型
化できる。
掛け部が形成され、前記指掛け部を押圧することにより
基板の弾性を利用して前記軸受け孔から軸を外すことが
できる。また、軸端にテーパを形成し、これに対応して
他方のロック部にテーパ案内部を設ければ、基板閉鎖時
のロックが円滑に実行できる。またロック部は両基板の
一部を利用して形成されているから場所をとらず、小型
化できる。
【0008】
【作用】本発明によれば、第1及び第2基板は分離した
部品として形成されており、組み込みは摺動面とガイド
部を合わせてロック部の係止手段を兼ねた軸と軸受け孔
が相互係止するまで相互の方向に摺動させることにより
容易に行なうことができる。両基板の対応した綴環はこ
れにより適正に衝合する。一方、ロック部の軸と軸孔は
指により指掛け部を押圧することにより容易に外すこと
ができる。更に、両基板を閉鎖して綴環が綴じた状態か
ら両基板を開放するには、綴具のいずれの端部からでも
両基板を開閉することができる。
部品として形成されており、組み込みは摺動面とガイド
部を合わせてロック部の係止手段を兼ねた軸と軸受け孔
が相互係止するまで相互の方向に摺動させることにより
容易に行なうことができる。両基板の対応した綴環はこ
れにより適正に衝合する。一方、ロック部の軸と軸孔は
指により指掛け部を押圧することにより容易に外すこと
ができる。更に、両基板を閉鎖して綴環が綴じた状態か
ら両基板を開放するには、綴具のいずれの端部からでも
両基板を開閉することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の好ましい実施例を図5以下を参
照して詳しく説明する。図5〜12に示すように、本発
明のルースリーフ綴具は、外辺に沿って所定間隔に複数
の綴環45を起立した細長い第1基板41と、上記外辺
とは反対の外辺に沿って前記複数の綴環に衝合する綴環
47を起立した細長い第2基板43とから構成される。
両基板はそれぞれポリプロピレン、ABS等の強靭なプ
ラスチックより射出形成により一体成形されている。綴
環45、47は図5のように丸形リング状で且つ先端が
小突起とそれに対応して嵌合する小孔を有するか、ある
いは角型リングで先端が鋸歯状をなすなど、任意の周知
の綴環を利用すればよい。第1基板の綴環45は外辺の
厚肉部49に形成されている。
照して詳しく説明する。図5〜12に示すように、本発
明のルースリーフ綴具は、外辺に沿って所定間隔に複数
の綴環45を起立した細長い第1基板41と、上記外辺
とは反対の外辺に沿って前記複数の綴環に衝合する綴環
47を起立した細長い第2基板43とから構成される。
両基板はそれぞれポリプロピレン、ABS等の強靭なプ
ラスチックより射出形成により一体成形されている。綴
環45、47は図5のように丸形リング状で且つ先端が
小突起とそれに対応して嵌合する小孔を有するか、ある
いは角型リングで先端が鋸歯状をなすなど、任意の周知
の綴環を利用すればよい。第1基板の綴環45は外辺の
厚肉部49に形成されている。
【0010】図9〜10のように第1基板41はその上
面に摺動面51を有し、その外辺は厚肉部49の下に形
成されたアンダーカット部53の底面を形成している。
図11〜12のように第2基板43はその下面に第1基
板41の摺動面51と摺動する摺動面55を有する。第
2基板43の内辺は第1基板41のアンダーカット部5
3に密に嵌合する薄肉部57が形成されており、図5〜
6のように綴環を閉鎖するように両基板を組み込んだ時
に綴環の上下方向の整列を確実に行わせるとともに、両
基板の確実な固定を行う。この手段も周知である。
面に摺動面51を有し、その外辺は厚肉部49の下に形
成されたアンダーカット部53の底面を形成している。
図11〜12のように第2基板43はその下面に第1基
板41の摺動面51と摺動する摺動面55を有する。第
2基板43の内辺は第1基板41のアンダーカット部5
3に密に嵌合する薄肉部57が形成されており、図5〜
6のように綴環を閉鎖するように両基板を組み込んだ時
に綴環の上下方向の整列を確実に行わせるとともに、両
基板の確実な固定を行う。この手段も周知である。
【0011】両基板41、43の組み込みを容易にし且
つ綴環を確実に整列させて衝合させるために、本発明の
特徴に従って、図13のように、両基板の長手方向に対
してほぼ直交する方向に延び且つ相補形状をなす第1の
ガイド部59及び第2のガイド部61を両基板にそれぞ
れ形成する。ガイド部59、61は両基板の長さに依存
して一か所だけでなく両基板の長手方向に沿った複数カ
所に設けることができる。第1のガイド部59は第1基
板の長手方向に対して直角な方向に延びる一定幅のガイ
ド部材63と自由端に向けて先細にテーパする板状部材
65とからなる。第2のガイド部61は、第1のガイド
部59のガイド部材63と嵌合して摺動するガイド溝6
7と板状部材65と嵌合する凹所71とを有し、凹所7
1の周縁は板状部材65の周縁と一致する形状の先細の
テーパを有している。ガイド部材63とガイド溝67は
遊嵌でよく、両基板の正確な整列状態は板状部材65と
凹所71が完全に嵌合した状態でテーパ面によって規制
される。この例は好ましいものであるが、他の適当な構
造のガイド部を採用してもよい。例えば、機能はやや劣
るがガイド部材63とガイド溝67は省略してもよい
し、逆に、ガイド部材63とガイド溝67にテーパ付け
をして板状部材65と凹所71を省略してもよい。
つ綴環を確実に整列させて衝合させるために、本発明の
特徴に従って、図13のように、両基板の長手方向に対
してほぼ直交する方向に延び且つ相補形状をなす第1の
ガイド部59及び第2のガイド部61を両基板にそれぞ
れ形成する。ガイド部59、61は両基板の長さに依存
して一か所だけでなく両基板の長手方向に沿った複数カ
所に設けることができる。第1のガイド部59は第1基
板の長手方向に対して直角な方向に延びる一定幅のガイ
ド部材63と自由端に向けて先細にテーパする板状部材
65とからなる。第2のガイド部61は、第1のガイド
部59のガイド部材63と嵌合して摺動するガイド溝6
7と板状部材65と嵌合する凹所71とを有し、凹所7
1の周縁は板状部材65の周縁と一致する形状の先細の
テーパを有している。ガイド部材63とガイド溝67は
遊嵌でよく、両基板の正確な整列状態は板状部材65と
凹所71が完全に嵌合した状態でテーパ面によって規制
される。この例は好ましいものであるが、他の適当な構
造のガイド部を採用してもよい。例えば、機能はやや劣
るがガイド部材63とガイド溝67は省略してもよい
し、逆に、ガイド部材63とガイド溝67にテーパ付け
をして板状部材65と凹所71を省略してもよい。
【0012】両基板41、43が綴環を閉鎖するように
組み込まれた時に、両者のロックを確実に行い、また必
要な時にロックを解除すると共に、両基板の開閉を行わ
せるための枢着部を与えるために、本発明に従って、図
7〜12に詳しく示したように、両基板41、43の両
端に第1のロック部73及び第2のロック部75を設け
る(両端は対称な構造を有するので一方のみを図示す
る)。第1のロック部73は第1基板の摺動面から凹入
する凹所77と、厚肉部49にアンダーカット部79を
形成する上壁80に設けた軸受け孔84とよりなり、ま
た軸受け孔84の内縁側にテーパ縁82を有する。第2
のロック部75は、第2基板43の内辺からアンダーカ
ット部79の方向へ延びた弾性板部83と、第1のロッ
ク部の軸受け孔84に嵌合できるように弾性板部83に
設けた軸86と、第1基板41の摺動面51からはみ出
すように設けられ第2基板末端に設けられた開放時に押
圧するための指掛け部87よりなっている。軸86は好
ましくは第1のロック部のテーパ縁82と摺動して軸受
け孔84に嵌合しやすいように傾斜している。弾性板部
83は凹所77の底に接触しないで弾性変形できるよう
に定められる。なお、指掛け部87と上壁80の対向縁
部を近接配置しておけば第1ロック部と第2ロック部自
体でガイド作用が得られ、そのためガイド部59、61
はなくてもよくなる。しかし、両基板が長い場合にはロ
ック部にガイド作用を持たせるかどうかにかかわりなく
長手方向に沿った中間部の一か所以上にガイド部を設け
ることが好ましい。なおロックを解除する際の押圧部を
示す鋸歯状標識を指掛け部87に形成してもよい。この
ロック部の構造は、両基板の基本形状をほぼ利用してい
るため極めて単純で、小型で、薄型である。この構成に
よると、ロック部73、75は両基板を相互の方向に閉
鎖することにより軸86を軸受け孔84は自動的に嵌合
して係止する。ロック状態では綴環が互いに衝合するた
めロック力が働き容易にはロックははずれない。また、
第2のロック部を押し下げて横に押すことにより弾性板
部83の弾性に抗して軸86を軸受け孔84から外して
横にずらし、ロックを解除することができる。その時、
他端のロックでは軸86を軸受け孔84が嵌合したまま
であるから、枢軸として作用し、基板を扇形に開閉する
ことができる。逆に、一端のロック機構を枢軸として使
用し、他端を扇形に開閉することもできる。また、両端
を外すことも任意にできる。以上のように本発明の綴具
は2部材のみから構成されるにも拘らず、融通性に富
み、高い操作性を有する。またロック部は両基板の一部
を利用して形成されているから場所を取らず、小型化で
きる。
組み込まれた時に、両者のロックを確実に行い、また必
要な時にロックを解除すると共に、両基板の開閉を行わ
せるための枢着部を与えるために、本発明に従って、図
7〜12に詳しく示したように、両基板41、43の両
端に第1のロック部73及び第2のロック部75を設け
る(両端は対称な構造を有するので一方のみを図示す
る)。第1のロック部73は第1基板の摺動面から凹入
する凹所77と、厚肉部49にアンダーカット部79を
形成する上壁80に設けた軸受け孔84とよりなり、ま
た軸受け孔84の内縁側にテーパ縁82を有する。第2
のロック部75は、第2基板43の内辺からアンダーカ
ット部79の方向へ延びた弾性板部83と、第1のロッ
ク部の軸受け孔84に嵌合できるように弾性板部83に
設けた軸86と、第1基板41の摺動面51からはみ出
すように設けられ第2基板末端に設けられた開放時に押
圧するための指掛け部87よりなっている。軸86は好
ましくは第1のロック部のテーパ縁82と摺動して軸受
け孔84に嵌合しやすいように傾斜している。弾性板部
83は凹所77の底に接触しないで弾性変形できるよう
に定められる。なお、指掛け部87と上壁80の対向縁
部を近接配置しておけば第1ロック部と第2ロック部自
体でガイド作用が得られ、そのためガイド部59、61
はなくてもよくなる。しかし、両基板が長い場合にはロ
ック部にガイド作用を持たせるかどうかにかかわりなく
長手方向に沿った中間部の一か所以上にガイド部を設け
ることが好ましい。なおロックを解除する際の押圧部を
示す鋸歯状標識を指掛け部87に形成してもよい。この
ロック部の構造は、両基板の基本形状をほぼ利用してい
るため極めて単純で、小型で、薄型である。この構成に
よると、ロック部73、75は両基板を相互の方向に閉
鎖することにより軸86を軸受け孔84は自動的に嵌合
して係止する。ロック状態では綴環が互いに衝合するた
めロック力が働き容易にはロックははずれない。また、
第2のロック部を押し下げて横に押すことにより弾性板
部83の弾性に抗して軸86を軸受け孔84から外して
横にずらし、ロックを解除することができる。その時、
他端のロックでは軸86を軸受け孔84が嵌合したまま
であるから、枢軸として作用し、基板を扇形に開閉する
ことができる。逆に、一端のロック機構を枢軸として使
用し、他端を扇形に開閉することもできる。また、両端
を外すことも任意にできる。以上のように本発明の綴具
は2部材のみから構成されるにも拘らず、融通性に富
み、高い操作性を有する。またロック部は両基板の一部
を利用して形成されているから場所を取らず、小型化で
きる。
【0013】なお、必要に応じて第1基板に表紙への取
り付け孔88を形成しておくことも可能である。すなわ
ち、本発明の綴具は表紙なしの綴具として使用するのに
特に適するが、表紙つきに転用も容易である。
り付け孔88を形成しておくことも可能である。すなわ
ち、本発明の綴具は表紙なしの綴具として使用するのに
特に適するが、表紙つきに転用も容易である。
【0014】以上の構成であるから、綴環45、47を
互いに閉鎖するには、両基板をほぼそろえ、第1基板4
1の摺動面51に第2基板43の摺動面55を載せ、次
いでガイド部材63をガイド溝67に嵌合させる。両者
は遊嵌であるから手探りで容易にはまる。両基板41、
43を更に相互の方向(基板の長手方向に対して直角な
方向)に押す。板状部材65と凹所71のテーパの係合
により両基板は長手方向の位置が正確に規制され、また
第2基板の薄肉部57が第1基板のアンダーカット部5
3に密に嵌合することにより両基板は上下方向にも精密
に規制される。このため綴環45、47は正確に整列し
衝合する。同時に、ロック部73、75はテーパ面によ
りガイドされて自動的に係止する。閉鎖状態からロック
部を解除するには、指掛け部87を下に押しながら、水
平方向にスライドさせる。また、第1及び第2基板が短
い場合には、ガイド部を省略してもよい。
互いに閉鎖するには、両基板をほぼそろえ、第1基板4
1の摺動面51に第2基板43の摺動面55を載せ、次
いでガイド部材63をガイド溝67に嵌合させる。両者
は遊嵌であるから手探りで容易にはまる。両基板41、
43を更に相互の方向(基板の長手方向に対して直角な
方向)に押す。板状部材65と凹所71のテーパの係合
により両基板は長手方向の位置が正確に規制され、また
第2基板の薄肉部57が第1基板のアンダーカット部5
3に密に嵌合することにより両基板は上下方向にも精密
に規制される。このため綴環45、47は正確に整列し
衝合する。同時に、ロック部73、75はテーパ面によ
りガイドされて自動的に係止する。閉鎖状態からロック
部を解除するには、指掛け部87を下に押しながら、水
平方向にスライドさせる。また、第1及び第2基板が短
い場合には、ガイド部を省略してもよい。
【0015】更に、第1及び第2基板が長い場合には、
図14のように戻り止め用の突起83’を片方の基板に
形成し、他方の基板に凹所85を形成することにより両
者を係止させてもよく、これにより基板の中間があおら
れて綴環が開くことが回避できる。
図14のように戻り止め用の突起83’を片方の基板に
形成し、他方の基板に凹所85を形成することにより両
者を係止させてもよく、これにより基板の中間があおら
れて綴環が開くことが回避できる。
【0016】
【発明の効果】本発明の綴具は、その両端のいずれを開
閉してもよく、任意の一端を開閉する場合には他端は枢
軸となるので、操作性・融通性が極めて高い。また本発
明の綴具は、2部品のみからなり、構造が極めて単純で
あり、プラスチック樹脂の射出成形により容易にかつ安
価に製作することができる。また、両基板を組み合わせ
るだけで容易に綴環を綴じ、かつロックすることができ
る。ロック部材は外部に露出せずあたかも基板の一部の
ようになっているから薄型であり、そのため表紙を用い
ない綴具としての使用に適するし、また外観もロックが
あること自体をほとんど意識させない。更に、本発明で
はガイド部は単純な直線状の案内を行うだけでよいか
ら、従来のような複雑なガイド機構は必要がない。
閉してもよく、任意の一端を開閉する場合には他端は枢
軸となるので、操作性・融通性が極めて高い。また本発
明の綴具は、2部品のみからなり、構造が極めて単純で
あり、プラスチック樹脂の射出成形により容易にかつ安
価に製作することができる。また、両基板を組み合わせ
るだけで容易に綴環を綴じ、かつロックすることができ
る。ロック部材は外部に露出せずあたかも基板の一部の
ようになっているから薄型であり、そのため表紙を用い
ない綴具としての使用に適するし、また外観もロックが
あること自体をほとんど意識させない。更に、本発明で
はガイド部は単純な直線状の案内を行うだけでよいか
ら、従来のような複雑なガイド機構は必要がない。
【図1】従来の背表紙のない綴具の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】従来の背表紙のない綴具の他の例を示す斜視図
である。
である。
【図3】従来の背表紙と共に使用する型の例を示す斜視
図である。
図である。
【図4】従来の背表紙と共に使用する型の他の例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】本発明の綴具の正面図である。
【図6】本発明の綴具の側面図である。
【図7】図5の一端部の拡大正面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】図7の第1基板を示し(a)は正面図、(b)
は側面図である。
は側面図である。
【図10】図9のB−B断面図である。
【図11】図7の第2基板を示し(a)は正面図、
(b)は側面図である。
(b)は側面図である。
【図12】図10のC−C断面図である。
【図13】ガイド部の拡大斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例における綴具中間部分の
断面図である。
断面図である。
41 第1基板 43 第2基板 45、47 綴環 49 厚肉部 51 摺動面 53 アンダーカット部 55 摺動面 57 薄肉部 59 第1のガイド部 61 第2のガイド部 63 ガイド部材 65 板状部材 67 ガイド溝 71、77 凹所 73 第1のロック部 75 第2のロック部 79 アンダーカット部 82 テーパ縁 83 弾性板部 83’ 戻り止め用の突起 84 軸受け孔 85 戻り止め用の凹所 86 軸 87 指掛け部
Claims (5)
- 【請求項1】 外辺に沿って所定間隔に複数の綴環を起
立した細長い第1基板と、上記外辺とは反対の外辺に沿
って前記複数の綴環に衝合する綴環を起立した細長い第
2基板とを組合わせたプラスチック製ルースリーフ綴具
において、前記第1基板と第2基板とは別個の分離自在
の部材として形成され、前記第1基板と第2基板は、互
いに接触する水平な摺動面51、55を有し、前記第1
及び第2基板は両基板を前記綴環が衝合するように閉鎖
した時に係止するために、両端部に、相互に係脱し得る
第1のロック部と第2のロック部をそれぞれ有し、更に
一方のロック部は前記摺動面へ向いた上壁80に軸受け
孔84を有し、他方のロック部は前記軸受け孔88に嵌
合自在の上方へ向いた軸86を有し、前記軸86と前記
軸受け孔84の内縁の少なくとも一方に両者の嵌合を容
易にするテーパ面を有し、前記第1及び第2のロック部
の前記他方の上面には指掛け部が形成され、前記指掛け
部を押圧することにより基板の弾性を利用して前記軸受
け孔から前記軸を外すようになっていることを特徴とす
る、ルースリーフ綴具。 - 【請求項2】 前記第1基板と第2基板の長手方向中間
部分の少なくとも一箇所で前記第1基板の内縁部には基
板面に対して直角に突出する戻り止め突起を、第2基板
の前記戻り止め突起に対応する位置には前記戻り止め突
起が嵌合して係止する凹部を設けたことを特徴とする、
請求項1のルースリーフ綴具。 - 【請求項3】 前記第1基板と第2基板は、互いに摺動
する第1及び第2の摺動面と、この摺動を案内するため
に両基板の長手方向に対してほぼ直交する方向に延び且
つ相補形状をなす第1及び第2のガイド部を有すること
を特徴とする請求項1のルースリーフ綴具。 - 【請求項4】 第1の摺動面は第1基板の上面に形成さ
れ、第2の摺動面は第2基板の底面に形成されている請
求項2のルースリーフ綴具。 - 【請求項5】 第1基板には、その長手方向に対してほ
ぼ直交する方向に且つ前記第1の摺動面に沿って延びた
ガイド突起が第1のガイド部として形成され、第2基板
にはこのガイド突起と嵌合して摺動するガイド溝が第2
のガイド部として形成されている請求項1ないし3のい
ずれかに記載のルースリーフ綴具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5349510A JP2814194B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-12-28 | 綴 具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-265527 | 1993-09-30 | ||
JP26552793 | 1993-09-30 | ||
JP5349510A JP2814194B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-12-28 | 綴 具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07144495A JPH07144495A (ja) | 1995-06-06 |
JP2814194B2 true JP2814194B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=26547018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5349510A Expired - Fee Related JP2814194B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-12-28 | 綴 具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814194B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4858813U (ja) * | 1971-11-09 | 1973-07-26 | ||
GB1514480A (en) * | 1975-09-29 | 1978-06-14 | Atomic Energy Authority Uk | Multieffect evaporator plant |
JPS55146280U (ja) * | 1979-03-31 | 1980-10-21 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5349510A patent/JP2814194B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07144495A (ja) | 1995-06-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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