JP3383650B2 - ルースリーフ綴具 - Google Patents
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Description
の綴じ孔を有するルースリーフを綴じ込むための綴具に
関し、更に詳しくは、ルースリーフ式のアルバム、ノー
ト、透明フィルム保管袋、その他同様物を綴じ込むため
の綴具に関する。
を閉じる形式の綴具には大別して2種あり、多数枚のル
ースリーフを、綴環を有する適当な綴具で保持するだけ
の形式のいわゆる外付けタイプのものと、ルースリーフ
を保持した綴具を固い表紙の背部の内側に鳩目や鋲を使
用して固定したいわゆる内付けタイプのものとがある。
外付けタイプの代表的なものには、コイルスプリング状
の綴金具を、多数枚重ねたルースリーフの背部に沿って
一定間隔に設けた多数の綴じ孔に順次挿通させたもの、
一部が解放したほぼ完全な環状の個別の綴環を有する綴
具を同様に使用したものなどがある。さらに、同様な外
付けタイプでルースリーフの補充が可能なように開閉が
可能な綴具も実用新案登録第3001068号により提
案されている。この型のルースリーフ綴具は、第1基板
と第2基板よりなり、第1基板は挿入板と挿入板の外縁
に沿って所定間隔に複数の第1綴環とよりなり、 第2
基板は第1基板の外縁とは反対の外縁に沿って所定間隔
に複数の第2綴環を起立する側壁と、前記挿入板が密に
挿入される平溝を側壁と共に形成する上部板及び下部板
とよりなる。第1基板と第2基板とは別個の分離自在の
部材として形成され、挿入板と上部板及び下部板との向
き合う先端のいずれもが、第1基板と第2基板との閉鎖
時には、その断面が環状になるように形成され、第1基
板と第2基板は、閉鎖時の綴環の衝合方向のずれを制限
するために相互に係脱し得る係止手段を中間部に少なく
とも一つ有している。又、基板の両綴環を整列させるた
めに基板を横断する方向のガイドリブとガイド溝が設け
られている。
型綴具はルースリーフをめくる際に邪魔にならないこと
が必要であるが、上記の実用新案の形式のものでは、綴
環の閉鎖を両基板の挿入板と平溝の密嵌合に依っている
ので、閉鎖時の密着力が強くて綴環の整列と保持に都合
がよいが、挿入板と平溝を形成するための余裕が必要で
基板の幅をあまり狭くすることができない。具体的には
8mm程度が限界であり、それよりも狭くすると嵌合に
よる保持が不充分になると共に、基板がたわみやすいた
めに装入板と平溝の嵌合自体が困難となる。又、上記実
用新案のものは両基板を閉じるときに挿入板と平溝を嵌
合させ次いでガイド板をガイド溝に合わせなければなら
ないが、合わせにくい問題がある。又、両基板を外して
綴環を解放する場合に手がかりが無く解放が困難であっ
た。従って、本発明はこうした問題点を解決することを
目的とする。
ために本発明は、次のような構成の外付けタイプのルー
スリーフ綴具を提供する。即ち、本発明は、外縁に沿っ
て所定間隔に複数の第1綴環を起立する細長い第1基板
と、第1基板の外縁とは反対の外縁に沿って所定間隔に
複数の第2綴環を起立する第2基板とよりなり、第1基
板および第2基板を互いに組み合わせることにより第1
綴環および第2綴環を閉鎖するようにしたルースリーフ
綴具であり、前記第1基板は、綴具の長手方向に沿った
所定の間隔で多数個所に設けられた長手方向を横断する
貫通孔を有し、又、第1綴環側の外縁上面に所定の間隔
で多数の係止凹所を有し、第2基板は上記貫通孔にそれ
ぞれ嵌合する多数のピンと綴環の閉鎖位置で前記凹所に
それぞれ嵌合する多数の係止突起を有していることを特
徴とする、ルースリーフ綴具である。この構成による
と、基板を8mmよりも狭く極端な場合には3mm程度
まで狭くしても、ピンと貫通孔とにより両基板の確実な
結合が可能となり、又、それらによる案内と綴環の精密
な衝合が可能となるだけでなく、両基板の摩擦接触個所
が少ないので両基板の組み立て及び解放が容易になる。
又、係止凹所と係止突起が係止することで基板が固定さ
れ綴環をしっかりと閉鎖し保持することによりルースリ
ーフの外れを防止できる。好ましくは、第1基板はその
下部に水平な上面を有する底板を有し、前記第2基板は
前記底板の上面に接触支持される底面を有している。こ
れにより両基板を組み立てる際にまず第1基板の底板の
上面に第2基板の底面を載せることで両者の組み合わせ
を一層容易に実行できる。好ましくは、第1および第2
綴環は綴具の長手方向に対して直角な面内方向で第1お
よび第2基板への取付基部で厚く形成されている。これ
により細く形成したために強度が低下した基板の補強と
綴環の補強が行われる。好ましくは、第1又は第2基板
の一方の基板の一端には基板を横断する方向に延びた鈎
状の位置決め突起が設けられ、他方の基板には前記位置
決め突起に衝合する先端を有する。これにより、両基板
を組み立てる際に基板の縦方向の位置決めを容易になし
得る。好ましくは、第1又は第2基板の一方の基板の他
端には前記両基板の対向する内面が切り欠かれており、
綴環を解放するための手段を挿入できるようになってい
る。これにより、綴環を解放する場合に、硬貨等の道具
をこれらの切り下記により形成される凹部に挿入して両
基板の他端部を開き、次いで順次係止突起を係止凹所か
ら外していき、両基板を離間させて両綴環を解放するこ
とができる。好ましくは、前記貫通孔及び前記ピンは前
記係止凹所及び前記係止突起とは軸線方向にずれた位置
に配置されている。これに両基板を合わせてこれらの手
段により基板を互いに固定するときに適宜の弾性が得ら
れるため係脱が円滑に行われる。
け(表紙の内側に取り付けるのではなくて表紙の外側に
むき出しで取り付ける)に適したルースリーフ綴具を図
1以下を参照して詳しく説明する。図1は剛性を有する
と共に外力に対して容易には折れない靭性を有するポリ
プロピレン或いはABS等のプラスチックより2部片と
して射出成形により製作される本発明の綴具の全体図を
示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は背面
図、(d)は底面図、(e)は左側面図、及び(f)は
右側面図である。図2は図1(a)のA−A拡大部分断
面図であり、図3は図1(a)のB−B拡大部分断面図
である。図4は左部材の各部の詳細を示し、図5は右部
材の各部の詳細を示す。綴具は、外縁に沿って所定間隔
に複数の第1綴環3を起立する細長い第1基板1よりな
る左部材と、前記第1基板1の外縁とは反対の外縁に沿
って所定間隔に複数の第2綴環4を起立する第2基板2
よりなる右部材とよりなり、これら左右部材の両基板を
互いに組み合わせることにより前記第1綴環3および第
2綴環4を閉鎖するようにしたルースリーフ綴具であ
る。第1基板1と第2基板2は互いに組み込んだ場合に
全体的にほぼ矩形断面を有し長手方向に延びている。図
2〜3のように第1綴環3及び第2綴環4の先端には常
法に従って小孔5と小突起5がそれぞれ形成されてお
り、互いに嵌合することにより綴環先端の整列とルース
リーフの脱落防止を行っている。
する底板9を有し、第2基板2は底板9の上面に接触す
る下面8を有している。図2〜4のように第1基板1は
その全長に渡りほぼL字形断面を有し、図2、3、5の
ように第2基板2はその全長に渡りほぼ矩形断面を有す
る。この構造により、第1基板1に第2基板2を組み込
む際に、上面7と下面8は互いに滑動する案内面を構成
すると共に、両部材の整列及び綴環の整列保持を行う。
方向に対して直角な面内方向で前記第1基板1および第
2基板2への取付基部11、12で厚く形成されてい
る。本発明においては基板1、2が細いために、可撓性
を有するので、取り付け基部を剛性にすることで基板
1、2の補強とし、合わせて綴環3、4の補強を行うも
のである。
手方向に沿った所定の間隔で長手方向を横断する多数
(この例では8個)の貫通孔13を有し、図2、5のよ
うに第2基板2は対応した貫通孔13にそれぞれ嵌合す
る多数(この例では8個)のピン14を有している。こ
れらの貫通孔13とピン14とは両基板を組み込む際に
綴環3、4の長手方向の精密な位置決めを行う。貫通孔
13は綴環3の厚肉の取付基部11の下に設けた肉盗み
凹部17に設けてあるので、基板1の強度を低下するお
それがない。
沿った所定の間隔(図では隣接した綴環の中央位置)で
第1綴環1側の外縁上面に多数(この例では8個)の係
止凹所15を有し、第2基板2は綴環3、4の閉鎖位置
で凹所15にそれぞれ嵌合する多数(この例では8個)
の係止突起16を有している。係止突起16は丸みのつ
いた先端を有する。突起16は両基板1、2が互いに組
み付けられた状態を保持するためのロック手段として役
立つが、両基板を互いに図2〜3において水平方向の離
脱方向に所定のレベル以上の強さで引っ張ったときに容
易に外れるように定める。
ける際の初期の両基板の整列を行うための手段として、
第1基板1の右端には基板を横断する方向に延びた鈎状
の位置決め突起19が設けられ、これに対応して第2基
板2の右端には位置決め突起19の鈎状部の凹所に受容
されそこに衝合する形状の先端20が設けられている。
の作端部25、26には対向する内面が切り欠き21に
なっており、綴環を解放するための手段、例えば硬貨な
どを基板端部25、26の間に挿入できるようになって
いる。これにより、綴環3、4を解放する際に基板1、
2を相互に離間する方向に初期の開放を行うことが出来
る。
2がバラバラになっている状態から組み立てるものとす
る。まず、第1綴環3又は第2綴環4に、一枚以上のル
ースリーフをその綴じ穴を利用して引っかけ、次いで、
第1基板1の右端の鈎状の位置決め突起19の凹部に第
2基板2の先端20を挿入すると、両基板の長さ方向の
位置が定まるので、次いで第1基板1の底板9の上面に
第2基板2の下面8を載せて滑動させて両基板を図2〜
3において水平方向に接近させると、ピン14が貫通孔
13に入る。そのまま両基板を閉鎖すると、綴環3、4
の先端同士が衝合し、さらに押圧すると係止突起16が
弾発的に凹部15にはまる。図2〜3において、綴環
3、4の綴具長手方向の位置決めは貫通孔13とピン1
4により、上下方向の位置決めは貫通孔13とピン14
並びに上面7と下面8により、水平方向の位置決めは第
1基板1の垂直内面23と第2基板の垂直内面24並び
に係止凹部15と係止突起16により行われる。もしも
ルースリーフの交換或いは補充が必要な場合には、左端
部25、26の間の切り欠き21を利用して両基板1、
2の左端端部を開くと、切り欠き21側に最も近い係止
突起16が係止凹部15から外れる。次いで左端部2
5、26を両手の指で握持してさらに横に開くと、他の
係止突起が順次前方へと(図1(a)〜(d)で左方向
に外れていく。
常に細型の基板が構成できるためルースリーフのめくり
及び筆記の邪魔にならず、又、綴環の閉鎖が容易且つ精
密に行え、さらにその状態の保持が確実である。綴環を
解放する際には摩擦面が少ないので、係止突起を係止凹
部から外せば、容易に両基板を相互に外すことができ
る。又、上記構成の両基板を閉じるときに鈎状の位置決
め突起を利用して長手方向の整列を容易に達成でき、
又、両基板の上下滑動面とピン/貫通孔を利用して両基
板の閉鎖が容易に行える。一方、両基板を外して綴環を
解放する場合に基板端部に設けた切り欠きにより係止突
起を係止凹部から容易に外すことが可能となり、その後
は楽に両基板を外すことが出来る。これは平溝に平板を
挿入させる代わりに、ピンとピン受け穴とによる位置決
めを採用したための効果である。
構造を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は背面図、(d)は底面図、(e)は左側面図、
(f)は右側面図である。
2に対応する部分断面図、(b)は左端部平面図、
(c)は左端部正面図、(d)は右端部平面図、(e)
は右端部正面図である。
2に対応する部分断面図、(b)は左端部平面図、
(c)は左端部正面図、(d)は右端部平面図、(e)
は右端部正面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 外縁に沿って所定間隔に複数の第1綴環
を起立する細長い第1基板と、前記第1基板の外縁とは
反対の外縁に沿って所定間隔に複数の第2綴環を起立す
る第2基板とよりなり、前記第1および第2基板を互い
に組み合わせることにより前記第1および第2綴環を閉
鎖するようにしたルースリーフ綴具において、前記第1
基板は、綴具の長手方向に沿った所定の間隔で多数個所
に長手方向を横断する貫通孔と前記第1綴環側の外縁上
面に所定の間隔で多数の係止凹所を有し、前記第2基板
は前記貫通孔にそれぞれ嵌合する多数のピンと綴環の閉
鎖位置で前記凹所にそれぞれ嵌合する多数の係止突起を
有していることを特徴とする、ルースリーフ綴具。 - 【請求項2】 前記第1基板はその下部に水平な上面を
有する底板を有し、前記第2基板は前記底板の上面に接
触する底面を有している請求項1のルースリーフ綴具。 - 【請求項3】 前記第1および第2綴環は綴具の長手方
向に対して直角な面内方向で前記第1および第2基板へ
の取付基部で厚く形成されている請求項1又は2のいず
れかのルースリーフ綴具。 - 【請求項4】 前記第1又は第2基板の一方の基板の一
端には基板を横断する方向に延びた鈎状の位置決め突起
が設けられ、他方の基板には前記位置決め突起に衝合す
る先端を有する請求項1ないし3のいずれかのルースリ
ーフ綴具。 - 【請求項5】 前記第1又は第2基板の一方の基板の他
端には前記両基板の対向する内面が切り欠かれており、
綴環を解放するための手段を挿入できるようになってい
る請求項1ないし4のいずれかのルースリーフ綴具。 - 【請求項6】 前記貫通孔及び前記ピンは前記係止凹所
及び前記係止突起とは軸線方向にずれた位置に配置され
ている請求項1ないし5のいずれかに記載のルースリー
フ綴具。
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