JPH0542793A - クリツプ帯体およびクリツプドライバ - Google Patents

クリツプ帯体およびクリツプドライバ

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JPH0542793A
JPH0542793A JP22950791A JP22950791A JPH0542793A JP H0542793 A JPH0542793 A JP H0542793A JP 22950791 A JP22950791 A JP 22950791A JP 22950791 A JP22950791 A JP 22950791A JP H0542793 A JPH0542793 A JP H0542793A
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clip
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knob
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JP22950791A
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Hisao Sato
久夫 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンタッチで多数のクリップをクリップドラ
イバに装填することができるクリップ帯体と、このクリ
ップ帯体によりワンタッチ操作で多数のクリップを装填
できるようにしたクリップドライバを提供すること。 【構成】 クリップ帯体71は、先端にリーダテープ部
73を有し残りの一方の面は複数のクリップ15を剥離
可能に貼着する粘着部74が形成されたクリップ15の
挾持部17の幅より狭い幅の紐状体72とを有してい
る。クリップドライバ11は、その先端から後端にクリ
ップを挿通するための溝32,33が形成され、先端に
書類等の挿入口を形成する開口部38が形成されたケー
ス本体12と、クリップ15を押し出すノブ13と、ケ
ース本体12の後端部に溝32の上部を溝32の幅より
少ない幅をもって露呈するように開放された開放部上を
開閉可能に覆うキャップ部26を有しており、開放部か
らリーダテープ部73を引き出していけば、この開放部
でクリップ15は粘着部から剥離され、ケース本体12
内にクリップが装填される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クリップを書類等に
挾持するためのクリップおよびそのドライバに関し、特
に詳しく言うと、複数個のクリップをワンタッチで装填
できるようにクリップ帯体およびこのクリップ帯体が装
填されるクリップドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】ばらばらな複数枚の書類を閉じる場合、
ステープラやゼムクリップ等が使用されている。ステー
プラは内蔵されたステープルを書類に通して綴じるた
め、書類に傷が付く欠点がある。一方、ゼムクリップは
2重に巻回されたリング部間に書類を挾むようにして止
めるため、書類には傷が付かない代りに、書類が外れ易
く、また厚手の書類を綴じるのには不適当である。そこ
で弾性板状体を折り曲げて2つの当接面を形成するとと
もに、この両当接面の外側に回動自在な摘みを設け、こ
の摘みを指で操作して当接面間を拡げ、この間に書類等
を挾持するクリップも提案されている。しかしながら、
厚手の書類等を挾じるためにはクリップも大型化し、当
接面間の押広げには強い力で摘みを押圧する必要があ
り、指の力の弱い人には不向きであり、かつ摘みは外方
に突出しているため、クリップで綴じた書類上に別の書
類を積み重ねると、その書類に傷をつける可能性があ
る。
【0003】そこで、本発明者は実公昭58−4698
号において、上述したような摘みを有しないクリップを
提案するとともに、このクリップのドライバについても
開示した。すなわち、一枚の弾性板状体で折曲げ部とこ
の折曲げ部から連続的に続き互いにその先端が相接する
ように形成された挾持部とを有するクリップを提案し
た。このクリップは、その内部にクリップを収納する収
納部と、この収納部の先端に設けられ、クリップの挾持
部に差込まれて、この挾持部をその弾性に抗して押拡げ
る拡開部と、収納部の後端から収納部内に摺動自在に挿
入され、クリップの折曲げ部に当接してクリップを拡開
部方向に押圧するレバーとを有するクリップドライバに
よって書類等に挾持される。拡開部はクリップの挾持部
間に挿入された後はこの挾持部間を押圧するようにガイ
ドばねを有し、このガイドばねによって挾持部を開いて
その間に書類等を挾んだ後、レバーの押圧によってクリ
ップドライバの先端からクリップを排出すれば、書類に
クリップが挾持される。
【0004】このようなクリップドライバは、レバーの
先端によって1つのクリップを押し出すようにしている
ため、複数本のクリップを予め収納しておき、それを順
次押し出すことはできず、1つずつ収納部に装填しなけ
ればないない不便があった。
【0005】そこで本発明者は更に、アメリカ特許第
4,353,157号において、収納部の上面に摺動自
在にノブを設け、このノブによってクリップを拡開部に
押し出すようにするとともに、収納部内に複数個のクリ
ップを収納し、先頭のクリップを押し出した後は、ノブ
を後退させて、次のクリップの折曲げ部に当接させて、
これを拡開部に移動させるようにしたクリップドライバ
を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このクリップドライバ
によって複数のクリップが収納でき、連続的に複数の書
類等を綴じることができるようになり、クリップドライ
バの長手方向長さを長くしてクリップ収納部を長くすれ
ば、それだけ多数のクリップを収容することができる。
しかしながら、クリップを補充する際には、上部ケース
のクリップ挿入口から1つずつクリップを押し入れてい
かなければならず、多数のクリップを収納する場合には
クリップの装填操作が面倒になってくる。
【0007】そこでこの発明の目的は、多数のクリップ
をワンタッチ操作でクリップドライバに装填可能にする
ことができるクリップ帯体を提供することである。
【0008】この発明の目的はまた、クリップ帯体を使
用することにより多数のクリップでもワンタッチ操作で
極めて容易に装填することができるクリップドライバを
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のクリップ帯体
は、一枚の弾性板状体で折曲げ部とこの折曲げ部から連
続的にかつその先端が相接するように形成された2つの
挾持部とを有し、挾持部間に書類等を挾むようにしたク
リップにおいて、先端にリーダテープ部を有し残りの一
方の面は複数のクリップを剥離可能に貼着する粘着部が
形成されたクリップの挾持部の幅より狭い幅の紐状体と
を有し、クリップは挾持部の先端をリーダテープ部側に
位置するようにその一方の挾持部の略中央部が粘着部に
貼着されていることを特徴とするものである。
【0010】この発明はまた上述のクリップ帯体が装填
されるクリップドライバであって、その先端から後端に
クリップ帯体のクリップを挿通するための溝と、先端に
書類等の挿入口を形成する開口部とが形成され、後端部
に溝の上部を溝の幅より少ない幅をもって露呈するよう
に開放されたケース本体と、このケース本体に摺動自在
に取付けられ、クリップを押し出すノブ部材と、このノ
ブ部材をクリップを押し出す方向とは相対する方向に弾
性的に偏倚させる弾性部材と、挿入口内に設けられ、ク
リップの挾持部を互いに相反する方向に押し拡げるため
の一対の拡開ばね部材と、開放部上を開閉可能に覆うと
ともに、閉じた時にクリップ帯体の紐状体のみを通す間
隙がケース本体との間に形成されるキャップ部を有して
いることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】複数のクリップは粘着部に平面的に貼着されお
り、かつクリップの一方の挾持部の略中央部のみが粘着
部に貼着されているので、クリップの挾持部の両端側部
を固定しておけば、リーダテープ部を上方に引き上げる
だけで、各クリップを簡単に分離することができる。
【0012】またクリップドライバにおいては、ケース
本体の後端部に溝の幅より少ない幅の開放部が形成さ
れ、かつキャップ部は閉じた時にクリップ帯体の紐状体
のみを通す間隙がケース本体との間に形成されるので、
この開放部からリーダテープ部を引き出した後、キャッ
プ部を閉じて間隙からリーダテープ部を手でつまみ紐状
体を抜き取るように引き出せば、クリップ帯体に貼着さ
れたクリップは溝に嵌合しているのでこの上方の引き出
し力により溝から離脱することはなく、クリップは粘着
部から剥離され、ケース本体内にはクリップが順次装填
される。したがって、粘着部にはケース本体内に装填さ
れる最大数のクリップを貼着しておけば、リーダテープ
部を引き出すだけのワンタッチ操作でそれらのクリップ
を装填することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図面に示す一実施例につい
て説明する。以下の記載において、「前」と「後」と
は、それぞれクリップが押し出される側およびクリップ
が挿入される側と定義する。
【0014】クリップ15単体は、図8に示すように、
金属板や合成樹脂板で構成された矩形の板状体を折り曲
げて、その中央部に形成された折曲げ部16とそれらの
先端が弾性的に接する2つの挾持部17とを設けた連続
体で構成されている。各挾持部17の先端両側には拡開
用の耳部18が突出されている。耳部18を含む各挾持
部の先端は拡開しやすいように互いに外方に曲げられた
ガイド部19が形成されている。
【0015】上述したクリップ15は、図1に示すよう
に、複数のクリップ15が連続的に取付けられたクリッ
プ帯体71となっている。すなわち、クリップ帯体71
は、クリップ15の幅より狭い幅の柔軟性のある合成樹
脂製の紐状体72を有し、この紐状体72はリーダテー
プ部73と、このリーダテープ部73を除いた裏面部に
設けられた弱粘着性の粘着剤が塗布された粘着部74と
を有している。粘着部74には、多数のクリップ15が
各ガイド部19側がリーダテープ部73方向に位置し、
かつ先頭のクリップ15の折曲げ部16に近接するよう
に貼着されている。各クリップ15の一方の挾持部17
の略中央部が粘着部74に貼着されている。粘着部74
に貼着されるクリップの数は、クリップドライバ内に収
納できるクリップ15の数により決定される。例えば、
クリップドライバ内に20個のクリップ15が収容でき
る場合には、粘着部74に20個のクリップ15が貼着
されたクリップ帯体71を用意すればよい。
【0016】このクリップ帯体71が装填されるクリッ
プドライバ11は、図19にその全体を示すように、ブ
タジエン・スチレン共重合樹脂やポリプロピレン等ヒン
ジ効果のある合成樹脂で作られた細長いケース本体12
と、このケース本体12の上面で長手方向にスライドす
る合成樹脂製のノブ13と、このノブ13を弾性的に偏
倚するコイルスプリング14とから主に構成されてい
る。
【0017】クリップドライバ11のケース本体12
は、図2から図7に詳細に示すように、底部21と、こ
の底部21の長手方向両縁部にそれぞれ長手方向の一側
縁部が連接された側部22,23と、これら側部22,
23の各長手方向他側縁に略直交するように一体的に形
成された上部24,25、そして側部23の後端にその
一辺が連接されたキャップ部26とから構成されてい
る。上部24,25の各幅はクリップドライバ11の略
半分になっており、それらの後端部はこのキャップ部2
6の先端部と間隙を置いて位置している。底部21と側
部22,23との境界部および側部23とキャップ部2
6と境界部とはそれぞれ折曲げ可能にするために肉薄部
27が形成されている。各側部22,23の内面には、
クリップ15の挾持部17の側部および耳部18の各下
面を支持するように保持リブ28が形成されている。
【0018】図2においては紙面から見て手前側に突出
し、図6においては上方に突出するように底部21の内
面にはその長手方向の端縁部に補強用のリム31が形成
されている。この底部21の幅はクリップ15の折曲げ
部16の幅より短くなっている。
【0019】底部21の内面と同一面である側部22,
23の各内面にはクリップ15の折曲げ部16の厚さよ
り僅かに長い幅を有し、クリップ15の挾持部17の折
曲げ部16側の側縁が移動自在に嵌合される第1溝32
と、この第1溝32の略中央に一段深く形成され、クリ
ップ15の耳部18が移動可能に嵌合される第2溝33
とがそれぞれ長手方向に延在するように形成されてい
る。側部22,23を底部21との境界線である肉薄部
27から立ち上がらせて両者を相対するように位置させ
た時、両者の第1および第2溝32,33もそれぞれ相
対するように設定される。また、相対した時の2つの第
1溝32の底部間の幅はクリップ15の挾持部17の幅
に略等しく、相対した時の2つの第2溝33の底部間の
幅はクリップ15の両耳部18間の幅に略等しく設定さ
れる。側部23の内面の上部25側には、上部25より
も長く上方に突出する係止部34が長手方向に適当な間
隔をおいて複数形成されている。これら係止部34の先
端の上部25側にはフック35が形成されている。これ
らフック35は側部22,23が相対するように肉薄部
27から折曲げられた時、これらフック35に対応する
上部24の先端裏面に形成されたフック36に係止され
る。
【0020】側部22,23および上部24,25の各
前端部には、図2および図4に示すように、前端面から
後部に向かってその幅が狭くなる略横V字状の切欠き部
37とこの切欠き部37の頂点部でつながる矩形の開口
部38とがそれぞれ形成されている。開口部38の切欠
き部37の頂点部につながる一辺と相対する他辺の略中
央には第1および第2溝32,33の先端部が位置して
いる。各上部24,25の前端部は切欠き部37の面を
規定するようにリム39が一体的に形成されている。各
開口部38には、クリップ15の耳部18間を押し拡げ
るため図12に示すように拡開ばね41がそれぞれ位置
している。これら拡開ばね41は帯状の金属板をその長
手方向中間部からその断面が略横V字状となるように折
曲げて、頂部42とこの頂部42から互いに相反する方
向に広がる脚部43とが形成されている。各拡開ばね4
1は、その頂点42に開けられた挿入孔を保持リブ28
に一体的に立設された係止ピン29に圧入することによ
り保持リブ28に取付けられている。この頂部42の一
側部は第2溝33内に突出するように形成されている。
各拡開ばね41の頂部42と相対する拡がり端部である
脚部43の先端部側は開口部38の一辺の近傍に位置し
ている。
【0021】上部24,25の開口部38の他辺部近傍
から後部方向には長手方向に延在するノブ13のスライ
ド開口44が形成され、このノブ13の長手方向側縁部
に対応する側部22,23の上端部は適宜な弧をもった
凹部45になっている。側部22,23のスライド開口
44に位置する部分には、スライド開口44内に僅かに
突出するガイドリム46が形成されている。このスライ
ド開口44下に位置する各保持リブ28には、組立られ
た時に上面となる部分にクリップ15の後退を規制する
ためクリップ15の先端から後端の長さに略等しい長さ
の凹部40がそれぞれ2つずつ形成されている。
【0022】キャップ部26は、側部23との境界部で
ある肉薄部27から折り曲げられて、ケース本体12の
上部開口の後部を塞ぐもので、その中央には前後方向に
延在する長方形の弾性片47が形成されている。この弾
性片47は弾性を持たせるために波形が付けられてい
る。弾性片47の先端は組立てた時に下方に弾性的に突
出し、クリップ15を挿入する際にはクリップ15の折
曲げ部16の厚みにより上方に持ち上げられ、それ以外
は挿入されたクリップ15が第1溝32の後端から脱落
するのを防止する栓部48を形成している。弾性片47
の付け根側には組立てた時に下方に突出する2つのガイ
ド突起49が間隔をおいて形成されている。キャップ部
26の肉薄部27に相対する側縁には組立てた時に下方
に突出するフック50が形成されている。このフック5
0は、側部22の外面に形成された係止部30に係止す
ることによりキャップ部26は閉じた状態を保持する。
【0023】スライド開口44内に挿入されるノブ13
は、図8に詳細に示すように、スライド開口44からそ
の先端が上方に突出するノブ突起部51と、このノブ突
起部51の先端下方に突出して、挿入されたクリップの
先頭に位置するクリップ15の折曲げ部16にその先端
が当接する押出部52と、ノブ突起部51の後方に略水
平に延在する水平部53とが一体的に形成されている。
ノブ突起部51と水平部53の各下部および押出部52
はガイドリム46間のスライド開口44内に位置してお
り、ノブ突起部51の両側部54はその下面端縁がガイ
ドリム46の上面に所定の間隙を置いて位置するように
横方向に突出している。水平部53のノブ突起部51側
もその下面端縁がガイドリム46の上面に所定の間隙を
置いて位置するように延在部55が形成されている。水
平部53の後部の幅方向略中央にはスライド方向に延在
し、開口端が水平部53の後端部に位置するように切欠
き部56が設けられ、この切欠き部56にコイルスプリ
ング14の一端が取付けられる第1係止ロッド部57が
形成されている。押出部52の先端中央の上面にはこの
先端縁より僅かに前方に突出し、クリップ15の折曲げ
部16の上肩部と係合する係合部58が一体的に形成さ
れている。
【0024】ノブ13の押出部52の先端両側面にはガ
イドリム46の下面に位置するように水平に張出した前
部水平突起59が形成され、水平部53の後端両側面に
は開口41の側面方向に水平に張り出して同じくガイド
リム46の下面に係合する後部水平突起61が形成され
ている。したがって、ノブ13はそのノブ突起部51の
側部54の下面および後部と前部の水平突起59,61
の上面との間でガイドリム46を挾むように位置して、
ノブ13が開口41から離脱することなくスライド可能
に挿入されている。また側部54の面と後部および前部
の水平突起59,61の下面との間に隙間を設けてノブ
13が上下方向に移動可能になっている。
【0025】コイルスプリング14は、上述したように
その一端は第1係止ロッド部57に取付けられ、他端は
スライド開口44の後方の上部25の裏面に図2の紙面
からみて手前側に突出するように形成された第2係止ロ
ッド部62に掛けられる。上部24の裏面には、側部2
2,23を立ち上がらせて両者を相対するように位置さ
せた時に第2係止ロッド部62の先端を嵌合する受け部
63が形成されている。これによりノブ13はコイルス
プリング14により常時後方に弾性的に引かれている。
【0026】コイルスプリング14によるノブ13の後
方への移動は、水平部53の後端縁が側部22,23に
それぞれ一体的に形成された規制突起64に当接するこ
とにより規制される。なお、規制突起64に当接する水
平部53の後端面65はその下端縁がその上端縁より後
方に突出するようにテーパが付けられている。これによ
りノブ13は、図13において、コイルスプリング14
により水平部53の後端縁を支点にして時計方向に回転
するような弾性力が加えられるが、押出部52の前部水
平突起59がガイドリム46の下面に係合するのでその
回転力は規制されている。
【0027】ケース本体12の後端部に形成されるクリ
ップ挿入口部65は、クリップ15の下面をガイドする
下部66と、この下部66の両端に立設されたクリップ
15の側部をガイドする側部67とを有している。これ
ら下部66と側部67の各面は、クリップ挿入側から第
2溝33に向かって傾斜し、クリップ15の耳部18が
第2溝33に、そしてクリップ15の折曲げ部16の側
縁が第1溝32に嵌合されるようにクリップ15をガイ
ドする挿入ガイド部68を構成している。クリップ挿入
口部65の後端はキャップ部26の後端より後方に突出
している。
【0028】キャップ部26から上部24,25間の側
部22,23の内面にはそれぞれ第1および第2突起6
9,70が形成されている。これら第1および第2突起
69,70は組立られた時に互いに相対するように位置
して、第1突起69は後述する紐状体72をクリップ1
5から外す時に、クリップ15が外れたり、曲がって位
置するのを防止し、第2突起70はキャップ部26と上
部24,25間の間隙からクリップ15が脱落するのを
防止している。なお、20はケース本体12を成形でつ
くる場合の抜き孔である。
【0029】次にこのクリップドライバ11の組立てに
ついて説明する。まず、各拡開ばね41の頂点42の挿
入孔をそれぞれ保持リブ28に形成された係止ピン29
に圧入し、各拡開ばね41の脚部43の先端は開口部3
8側に位置するようにして固定する。次いでノブ13の
第1係止ロッド部57にコイルスプリング14の一端を
掛ける。そして、側部22,23を底部21との境界部
の肉薄部27から立ち上がらせる。この立上り途中で、
ノブ13を一方の側面に位置するノブ突起部51の側部
54の下面および後部と前部の水平突起59,61との
間を上部25のスライド開口44のガイドリム46を挾
み込むとともに、コイルスプリング14の他端を第2係
止ロッド部62に掛ける。この状態でノブ13の他方の
側面に位置するノブ突起部51の側部54の下面および
後部と前部の水平突起59,61との間を上部24側の
スライド開口44のガイドリム46を挾み込むようにす
る。側部22,23を略垂直に立ち上がらせることによ
り、上部24,25の長手方向端縁部は当接し、上部2
5の係止部34のフック35は対応する上部24の先端
裏面に形成されたフック36に係止され、柱状のケース
本体11ができあがる。最後にキャップ部26をその肉
薄部28から折曲げて、フック50を側部22の係止部
30に係止することで完成する。
【0030】ケース本体12内にクリップ15を装填す
る場合について次に説明すると、まず、図15に示すよ
うにキャップ部26を開き、クリップ帯体71をクリッ
プ15側を下にしてそのリーダテープ部73をクリップ
挿入口部65の挿入ガイド部68から挿入する。この時
リーダテープ部73はその先端を第1突起69間の隙間
を通すようにすれば簡単に挿入できる。リーダテープ部
73は、第1突起69と第2突起70間のから前部方向
に斜め上方に引き出した後、再びキャップ部26を閉じ
る。キャップ部26を閉じた状態で更にリーダテープ部
73を引き出していくと、図1および図17に示すよう
に、紐状体72の粘着部74に貼着された先頭のクリッ
プ15から順次挿入ガイド部68を通り、側部22,2
3に形成された第1溝32にクリップ15の挾持部17
の両側部がそして第2溝33にクリップ15の耳部18
が嵌合される。この状態でケース本体11の先端を僅か
に下降させながら、更にリーダテープ部73を引き出す
と、クリップ15は順次第1および第2溝32,33に
嵌合されるので、リーダテープ部73に続く粘着部74
のみが上方に引き出され、粘着部74から剥離されたク
リップ15はその折曲げ部16によりキャップ部26の
栓部48を押し上げるようにしながら、順次先端部方向
に滑り落ち、図18に示すように、先頭のクリップ15
は先頭の凹部40に入り、挾持部17のガイド部19間
に拡開ばね41の頂部42が位置する。次のクリップ1
5は2番目の凹部40に入る。第1溝32の幅は、クリ
ップ15の折曲げ部16の厚みより僅かに大きくなって
いるだけであるので、先頭のクリップ15の折曲げ部1
6と第1溝32の壁面との間に次に挿入されたクリップ
15の挾持部17の先端が食い込むようなことはない。
このようにして複数のクリップ15は平面的に並べるよ
うにして挿入される。
【0031】クリップで書類75を綴じる時は、図19
に示すように、ノブ13のノブ突起部51に親指を掛け
るようにしてクリップドライバ11を片手で持ち、ノブ
突起部51を下方に押圧すると、コイルスプリング14
により略水平に支持されていたノブ13はその先端の押
出部52とノブ突起部51とが、ノブ突起部51の両側
部54の下面端縁がガイドリム46の上面に当接するま
で下降する。この状態でノブ13を差込み口17側にス
ライドさせていく。これにより、押出部52の先端は先
頭のクリップ15の折曲げ部16の角に当接し、コイル
スプリング14のばね力に抗してノブ13の前方へのス
ライドによりこのクリップ15は前進し、ガイド部19
間の間隙内に拡開ばね41の頂部42が挿入される。更
にノブ13をスライドさせることにより、拡開ばね41
の脚部43はクリップ15の垂直方向に相対する耳部1
8間に食い込み、これら脚部43の弾性によりクリップ
15の挾持部17間はそのばね力に抗して押し拡げられ
る。開口部38の切欠き部37近傍にクリップ15のガ
イド部19が位置するときは、2つの挾持部17は略平
行に開かれ、その間に書類75等を挿入することが可能
になる。更にノブ13を前進させると、クリップ15の
耳部18は脚部43の開脚側の先端から離脱し、クリッ
プ15は切欠き部37から排出させることができる。こ
れにより、クリップ15はその挾持部17間に書類75
を挾持することになる。なお、綴じることができる書類
の最大の厚さはクリップ15の折曲げ部16の高さに略
等しい。
【0032】次のクリップ15を先頭に位置させる時
は、ノブ13から指を離し、ケース本体12の先端を僅
かに下方に向けることにより、次のクリップ15が先端
の凹部40に位置する。すなわちノブ13から指を離す
ことにより、ノブ13の押出部52はコイルスプリング
14により上方に位置し、第1溝32内にクリップ15
の通路中に押出部52の下面が突出しないので、クリッ
プ15は自由に第1溝32内をスライドしながら移動す
ることができる。
【0033】従来のバラバラなクリップ15もこのクリ
ッドライバ11に使用できる。すなわち、クリップ15
の挾持部17側を挿入ガイド部68から挿入し、折曲げ
部16でキャップ部26の栓部48を押し上げるように
しながら、装填していけばよい。
【0034】この実施例のクリップドライバ11は、合
成樹脂製のケース本体12と、ノブ13、コイルスプリ
ング14および拡開ばね41の4点で構成され、ケース
本体12は平板状の時は図2に示すように上部24,2
5、ガイドリム46、第2係止ロッド部62等の各部分
は上方に向かっているので、射出成形等により容易に製
造できる。更に上述のように特殊な工具を用いることな
く極めて簡単に組立てることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明のクリップ帯体
は、先端にリーダテープ部を有し残りの一方の面は複数
のクリップを剥離可能に貼着する粘着部が形成されたク
リップの挾持部の幅より狭い幅の紐状体とを有し、クリ
ップは挾持部の先端をリーダテープ部側に位置するよう
にその一方の挾持部の略中央部が貼着されているので、
クリップの挾持部の両端側部を固定しておけば、リーダ
テープ部を上方に引き上げるだけで各クリップを簡単に
分離することができ、ワンタッチでクリップドライバに
装填することができる。
【0036】この発明のクリップドライバは、その先端
から後端にクリップを挿通するための溝が形成され、先
端に書類等の挿入口を形成する開口部が形成されたケー
ス本体と、このケース本体に摺動自在に取付けられ、ク
リップを押し出すノブ部材と、このノブ部材をクリップ
を押し出す方向とは相対する方向に弾性的に偏倚させる
弾性部材とを有し、ケース本体の後端部は溝の上部を溝
の幅より少ない幅をもって露呈するように開放されてお
り、この開放部上を開閉可能に覆うキャップ部を更に有
しており、開放部から上述のリーダテープ部を引き出し
ていけば、この開放部でクリップは粘着部から剥離さ
れ、ケース本体内にはクリップが装填される。したがっ
て、粘着部にはケース本体内に装填される最大数のクリ
ップを貼着しておけば、リーダテープ部を引き出すこと
でそれらのクリップをワンタッチで装填することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のクリップドライバの一実施例におけ
る要部を示す斜視図である。
【図2】そのケース本体を一部を省略し展開して示す平
面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の底面図である。
【図5】図2のV−V線に沿って切断して示す断面図で
ある。
【図6】図2のVI−VI線に沿って切断して示す断面
図である。
【図7】図2のVII−VII線に沿って切断して示す
断面図である。
【図8】ノブとクリップとを示す斜視図である。
【図9】組立てられたクリップドライバを示す平面図で
ある。
【図10】図9の側面図である。
【図11】図9の底面図である。
【図12】図9の後端部のみを示す側面図である。
【図13】図9の後端部の正面図である。
【図14】図9の先端部の後面図である。
【図15】図9の後端部を蓋体を開いた状態で示す平面
図である。
【図16】図15における後面図である。
【図17】クリップ帯体を装着した状態を示す部分斜視
図である。
【図18】クリップの押出し状態とともに、図9の先端
部を拡大して示す縦断面図である。
【図19】この実施例における使用状態を説明するため
の斜視図である。
【符号の説明】
11 クリップドライバ 12 ケース本体 13 ノブ 14 コイルスプリング 15 クリップ 16 折曲げ部 17 挾持部 18 耳部 21 底部 22,23 側部 24,25 上部 26 キャップ部 32 第1溝 33 第2溝 38 開口部 41 拡開ばね 44 スライド開口 47 弾性片 48 栓部 69 第1突起 70 第2突起 71 クリップ帯体 72 紐状体 73 リーダテープ部 74 貼着部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の弾性板状体で折曲げ部とこの折曲
    げ部から連続的にかつその先端が相接するように形成さ
    れた2つの挾持部とを有し、前記挾持部間に書類等を挾
    むようにしたクリップにおいて、先端にリーダテープ部
    を有し残りの一方の面は複数の前記クリップを剥離可能
    に貼着する粘着部が形成された前記クリップの挾持部の
    幅より狭い幅の紐状体を有し、前記クリップは前記挾持
    部の先端を前記リーダテープ部側に位置するようにその
    一方の挾持部の略中央部が前記粘着部に貼着されている
    ことを特徴とするクリップ帯体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリップ帯体が装填さ
    れるクリップドライバであって、その先端から後端に前
    記クリップ帯体のクリップを挿通するための溝と、前記
    先端に前記書類等の挿入口を形成する開口部とが形成さ
    れ、前記後端部に前記溝の上部を前記溝の幅より少ない
    幅をもって露呈するように開放されたケース本体と、こ
    のケース本体に摺動自在に取付けられ、前記クリップを
    押し出すノブ部材と、このノブ部材を前記クリップを押
    し出す方向とは相対する方向に弾性的に偏倚させる弾性
    部材と、前記挿入口内に設けられ、前記クリップの挾持
    部を互いに相反する方向に押し拡げるための一対の拡開
    ばね部材と、前記開放部上を開閉可能に覆うとともに、
    閉じた時に前記クリップ帯体の紐状体のみを通す間隙が
    前記ケース本体との間に形成されるキャップ部を有して
    いることを特徴とするクリップドライバ。
JP22950791A 1991-08-15 1991-08-15 クリツプ帯体およびクリツプドライバ Withdrawn JPH0542793A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290176A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Mitsuhashi:Kk 自動クリップ装着器におけるクリップ押し具
CN109335128A (zh) * 2018-11-19 2019-02-15 辰星(天津)自动化设备有限公司 一种保持连续稳定夹持装置及其传送带
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