JPH05262087A - クリップカートリッジおよびクリップドライバ - Google Patents

クリップカートリッジおよびクリップドライバ

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JPH05262087A
JPH05262087A JP4093786A JP9378692A JPH05262087A JP H05262087 A JPH05262087 A JP H05262087A JP 4093786 A JP4093786 A JP 4093786A JP 9378692 A JP9378692 A JP 9378692A JP H05262087 A JPH05262087 A JP H05262087A
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clip
opening
tip
driver
rear end
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JP4093786A
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Hisao Sato
久夫 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンタッチで多数のクリップをクリップドラ
イバに装填することができるクリップカートリッジと、
このクリップカートリッジによりワンタッチ操作で多数
のクリップを装填できるようにしたクリップドライバ。 【構成】 クリップ1の挾持部3の先端部に凹部25を
そして折曲げ部2に開口5を設け、先端部に挾持部3を
それぞれ相反する方向に押し拡げるための開脚ばね部8
を有するクリップ帯体7に凹部25から開口5に挿通す
るようにして、クリップカートリッジを構成する。クリ
ップドライバ11は、その先端から後端にクリップカー
トリッジを挿通するための溝15,19が形成され、先
端に書類等の差込み口23が形成され、クリップカート
リッジはその開脚ばね部8側から挿入し、クリップ帯体
7の長孔9を係止ピン25に嵌合するだけ簡単な操作
で、複数個のクリップを装填することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数枚の書類等を挾
持するためのクリップおよびこのクリップを書類に挾持
させるためのドライバに関し、特に詳しく言うと、複数
個のクリップをワンタッチで装填できるようにクリップ
カートリッジおよびこのクリップカートリッジが装填さ
れるクリップドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】ばらばらな複数枚の書類を閉じる場合、
ステープラやゼムクリップ等が使用されている。ステー
プラは内蔵されたステープルを書類に通して綴じるた
め、書類に傷が付く欠点がある。一方、ゼムクリップは
2重に巻回されたリング部間に書類を挾むようにして止
めるため、書類には傷が付かない代りに、書類が外れ易
く、また厚手の書類を綴じるのには不適当である。そこ
で弾性板状体を折り曲げて2つの当接面を形成するとと
もに、この両当接面の外側に回動自在な摘みを設け、こ
の摘みを指で操作して当接面間を拡げ、この間に書類等
を挾持するクリップも提案されている。しかしながら、
厚手の書類等を挾じるためにはクリップも大型化し、当
接面間の押広げには強い力で摘みを押圧する必要があ
り、指の力の弱い人には不向きであり、かつ摘みは外方
に突出しているため、クリップで綴じた書類上に別の書
類を積み重ねると、その書類に傷をつける可能性があ
る。
【0003】そこで、本発明者は実公昭58−4698
号において、上述したような摘みを有しないクリップを
提案するとともに、このクリップのドライバについても
開示した。すなわち、一枚の弾性板状体で折曲げ部とこ
の折曲げ部から連続的に続き互いにその先端が相接する
ように形成された挾持部とを有するクリップを提案し
た。このクリップは、その内部にクリップを収納する収
納部と、この収納部の先端に設けられ、クリップの挾持
部に差込まれて、この挾持部をその弾性に抗して押拡げ
る拡開部と、収納部の後端から収納部内に摺動自在に挿
入され、クリップの折曲げ部に当接してクリップを拡開
部方向に押圧するレバーとを有するクリップドライバに
よって書類等に挾持される。拡開部はクリップの挾持部
間に挿入された後はこの挾持部間を押圧するようにガイ
ドばねを有し、このガイドばねによって挾持部を開いて
その間に書類等を挾んだ後、レバーの押圧によってクリ
ップドライバの先端からクリップを排出すれば、書類に
クリップが挾持される。
【0004】このようなクリップドライバは、レバーの
先端によって1つのクリップを押し出すようにしている
ため、複数本のクリップを予め収納しておき、それを順
次押し出すことはできず、1つずつ収納部に装填しなけ
ればならない不便があった。
【0005】そこで本発明者は更に、アメリカ特許第
4,353,157号において、収納部の上面に摺動自
在にノブを設け、このノブによってクリップを拡開部に
押し出すようにするとともに、収納部内に複数個のクリ
ップを収納し、先頭のクリップを押し出した後は、ノブ
を後退させて、次のクリップの折曲げ部に当接させて、
これを拡開部に移動させるようにしたクリップドライバ
を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このクリップドライバ
によって複数のクリップが収納でき、連続的に複数の書
類等を綴じることができるようになり、クリップドライ
バの長手方向長さを長くしてクリップ収納部を長くすれ
ば、それだけ多数のクリップを収容することができる。
しかしながら、クリップを補充する際には、上部ケース
のクリップ挿入口から1つずつクリップを押し入れてい
かなければならず、多数のクリップを収納する場合には
クリップの装填操作が面倒になってくる。
【0007】そこでこの発明の目的は、多数のクリップ
をワンタッチ操作でクリップドライバに装填可能にする
ことができるクリップカートリッジを提供することであ
る。
【0008】この発明の目的はまた、クリップカートリ
ッジを使用することにより多数のクリップでもワンタッ
チ操作で極めて容易に装填することができ、かつそれに
より内部構造を簡単にしたクリップドライバを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のクリップカー
トリッジは、一枚の弾性板状体で折曲げ部とこの折曲げ
部から連続的にかつその先端が相接するように形成され
た2つの挾持部とを有し、折曲げ部の略中央に開口が形
成され、相接する挾持部の先端部に開口と直線的に連通
する開口部を構成するための凹部が形成されたクリップ
と、このクリップの凹部開口部から開口に挿通され、そ
の先端部には挾持部をそれぞれ相反する方向に押し拡げ
るための開脚ばね部を有し、他端には係止孔を有するク
リップ帯体を有し、このクリップ帯体に複数個のクリッ
プを挿通することにより構成される。
【0010】この発明はまた上述のクリップカートリッ
ジが装填されるクリップドライバであって、その先端か
ら後端にクリップカートリッジのクリップを挿通するた
めの挿通孔が形成され、先端に書類等の挿入口を形成す
る差込み口が後端方向に延在して形成され、後端部にク
リップカートリッジを装填するための開放部が形成さ
れ、この開放部にはクリップ帯体の係止孔に嵌合する係
止突起が形成されたケース本体と、このケース本体に摺
動自在に取付けられ、クリップを押し出すノブ部材と、
このノブ部材をクリップを押し出す方向とは相対する方
向に弾性的に偏倚させる弾性部材とを有し、ケース本体
は係止突起にクリップ帯体の係止孔を嵌合した時、クリ
ップ帯体の開脚部の先端が差込み口の後端側より先端側
に突出して位置するに十分な長さを有していることを特
徴とするものである。
【0011】
【作用】このクリップカートリッジをクリップドライバ
に装填するというワンタッチ操作で、複数のクリップを
クリップドライバに装着することができ、従来のように
1つずつクリップを装填していくという手間は大幅に改
良することができる。クリップ帯体の先端部には、クリ
ップの挾持部を開脚するための開脚ばね部が形成されて
おり、各クリップは挾持部の先端側に形成された凹部開
口部から折曲げ部の開口にクリップ帯体の他端側から挿
入されるので、先頭のクリップはこの開脚ばね部によっ
て脱落が防止されるとともに、クリップドライバ内に開
脚ばね部を設ける必要がなくなり、クリップドライバの
構造を簡単にすることができる。
【0012】またクリップドライバは、上述のクリップ
カートリッジを装填した後、挿入口に綴じるべき書類の
端縁部を挿入する。この状態でノブ部材を弾性部材の偏
倚力に抗して挿入口方向にスライドさせていくと、先頭
のクリップがノブ部材により挿入口側に押し出され開脚
ばね部によって挾持部が押し開かれる。この時、クリッ
プ帯体には先端方向に強い力が加わるが、クリップ帯体
の後端はケース本体の係止突起に嵌合しているので、移
動することはない。挾持部の押し開きにより開脚ばね部
の先端は閉じるが、その間には書類等が介在しているの
で、その厚み分だけ開脚ばね部の先端の閉じは規制さ
れ、挾持部間は書類等の厚みで閉じが規制された開脚ば
ね部によって書類等を綴じるに十分な間隔に押し拡げら
れる。更にノブ部材をスライドさせると、クリップの挾
持部と開脚ばね部との係合が解かれ、開脚ばね部はクリ
ップの折曲げ部の開口から抜け出し、クリップは挿入口
から取出し可能になる。ケース本体はその内部に先端か
ら後端にわたるクリップカートリッジのクリップを挿通
するための挿通孔を形成し、先端に差込み口をそして後
端にクリップカートリッジを装填するための上面開放部
を形成し、この上面開放部にクリップ帯体の係止孔に嵌
合する係止突起が形成するだけでよいので、ケース本体
の構造を簡単にすることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図面に示す一実施例につい
て説明する。以下の記載において、「前」と「後」と
は、それぞれクリップが押し出される側およびクリップ
が挿入される側と定義する。
【0014】各クリップ1は、図9に示すように、金属
板や合成樹脂板で構成された矩形の板状体を折り曲げ
て、その中央部に形成された折曲げ部2とそれらの先端
が弾性的に接する2つの挾持部3とを設けた連続体で構
成されている。各挾持部3の先端は書類等の挿入を行な
い易くするように互いに外方に曲げられたガイド部4が
形成されている。折曲げ部2の略中央部には矩形の開口
5が形成されており、この開口5と連通する挿通口を形
成するように各挾持部3の先端とガイド部4には矩形の
凹部6がそれぞれ形成されている。
【0015】上述したクリップ1は、図1、図2、図7
および図8に示すように、クリップ帯体7に複数個挿通
される。クリップ帯体7は、開口5および凹部6により
形成される挿通口の各幅より狭い幅の薄板状のばね性の
ある金属で構成され、その先端にはクリップ1の当接し
ている挾持部3やガイド部4を押し開くための開脚ばね
部8が一体的に形成されている。この開脚ばね部8は、
図8の縦断面図に示すように、その断面が略横V字状を
成すようにその厚みを2分割して形成されており、その
頂部がクリップ帯体7の先端に位置し、この頂部から互
いに相反する方向に広がっている。開脚ばね部8は、図
1に示すように挾持部3を略平行に押し開くに十分なば
ね力を有し、かつ開口5を通り抜けるに十分な圧縮性を
有している。クリップ帯体7の後端は、図1および図2
に示すように、長孔9が穿孔され、この長孔9の先端部
側には、その先端が開口5の高さより高く位置するよう
に立ち上がった突出片10が形成され、この突出片10
が開脚ばね部8側に位置しかつクリップ帯体7に挿通さ
れ最後端に位置するクリップ1の抜け落ちを防止してい
る。クリップ帯体7に挿通されるクリップの数は、クリ
ップドライバ内に収納できるクリップ1の数により決定
され、この実施例ではクリップ帯体7に9つのクリップ
1を挿通したもので、1つのクリップカートリッジを構
成している。
【0016】次に、このクリップカートリッジが装填さ
れるクリップドライバ11を図1から図6により説明す
る。クリップドライバ11は、長方形の下部ケース12
と、この下部ケース12上を覆うように取付けられる上
部ケース13と、この上部ケース13に取付けられその
長手方向にスライドするノブ14とから主に構成されて
いる。これら下部ケース12、上部ケース13そしてノ
ブ14は合成樹脂で形成されている。
【0017】下部ケース12は、先端部から後端部に延
在し、その内部にクリップ1を収容するためクリップ1
の挾持部3の幅に略等しい幅の溝15を構成するよう
に、底部16と長手方向両側部に一体的に形成されたリ
ム17とを有している。リム17の先端部には後端部方
向に向かって斜め上方に傾斜する下部傾斜リム18が形
成されている。上部ケース13も同様に先端部から後端
部に延在し、その下部内に溝15と同じ幅の溝19を構
成するように、上面部20と長手方向両側部下面に一体
的に形成されたリム21とを有し、リム21の先端部に
は後端部方向に向かって斜め下方に傾斜する上部傾斜リ
ム22が形成されている。下部傾斜リム18と上部傾斜
リム22とは、下部ケース12と上部ケース13とを組
合わせた時、両者の先端に書類等が挿入される差込み口
23を形成する。
【0018】下部ケース12の溝15の前後端部は略平
坦に形成され、これら両平坦部間の溝15の底面には各
クリップ1の後退を規制するようにクリップガイド部4
の先端から折曲げ部2までの長さに略等しい幅をもって
凹部24が複数形成されており、この実施例においては
8つの凹部24が形成されている。溝15の後端の平坦
部には、クリップ帯体7の長孔9に挿通される係止ピン
25が立設されている。この係止ピン25は後端側の面
が略垂直になるように形成され、クリップ帯体7に前端
部方向に力が加わっても容易に離脱することがないよう
になっている。クリップ帯体7の長さは、クリップ帯体
7の長孔9に係止ピン25を挿通した時、開脚ばね部8
の頂部が差込み口23の後端部より後方に位置し、かつ
開脚ばね部8の開脚側先端が差込み口23の後端部より
前端部側に位置するように設定される。
【0019】上部ケース13の上面部20は、図1およ
び図2に示すように、その略中央部から先端に向かって
伸びる長方形の開口26が形成されており、上面部20
の後端部は下部ケース12の後端部側の凹部24の上方
当たりまで延在し、それ以降後端部までは開放してお
り、この開放部からクリップカートリッジを差し込むよ
うになっている。上面部20の裏面の溝19の略中央部
は凹所27が長手方向に沿って形成されており、開口2
6の長手方向に直交する方向の幅はこの凹所27の幅に
略等しく構成されている。図1に示すように、溝19の
差込み口23側の底部には斜め下方に傾斜する傾斜ガイ
ド面28と水平ガイド面29とを有するガイドリム30
が形成されている。この傾斜ガイド面28の先端は、溝
19の底部よりも低くかつ差込み口23の上面よりも高
い位置まで延在しており、この延在端から先端までが差
込み口23の上方に延在する平坦な水平ガイド面29に
なっている。
【0020】ノブ14は、図1から図4に示すように、
上部ケース13の開口26内に摺動自在に挿入されてい
る。ノブ14は、開口26からその先端が上方に突出す
るノブ突起部31と、このノブ突起部31の先端下方に
突出して、挿入されたクリップ帯体7の先頭に位置する
クリップ1の折曲げ部2と上方に位置する挾持部3との
角部にその先端が当接する押出部32と、ノブ突起部3
1の後部下方に略水平に延在する水平部33とが一体的
に形成されている。ノブ突起部31の両端部34はその
下端面が上面部20の上面に当接可能に位置している。
【0021】ノブ14の水平部33は開口26内に嵌合
可能な幅を有し、一端が上部ケース13の後端側の上面
部20の裏面に取付けられたスプリング35の他端が取
付けられ、このスプリング35によりノブ14は常時後
方に弾性的に引かれている。すなわち、水平部33の後
部の幅方向略中央にはスライド方向に延在し、開口端が
水平部33の後端部に位置するように切欠き部36を設
け、この切欠き部36に係止部材37が形成され、上部
ケース13の後端側の裏面の凹所28にはその両端がこ
の凹所28で支持するように係止部材38が形成され、
スプリング35の両端はこれら係止部材37と係止部材
38に掛けられている。ノブ14の水平部33の後端両
側面には開口26の側面方向に水平に張り出して開口2
6の側縁である上面部20の下面に係合する後部水平突
起39が形成されている。水平部33の後端面40はそ
の下端縁から上端縁に向いノブ突起部31に傾斜する傾
斜面になっており、ノブ14がスプリング35により後
退してこの後端面40が開口26の長さ方向端縁部に当
接した時、スプリング35により水平部33の後端縁を
支点にして時計方向に回転するような弾性力が加えら
れ、押出部32側が上昇するようにしている。
【0022】ノブ14の押出部32も開口26内に嵌合
可能な幅を有し、押出部32の先端上面にはこの先端縁
より僅かに突出し、クリップ1の折曲げ部2の上肩部と
係合する係合部41が一体的に形成されている。押出部
32の先端の側面には、ノブ14を前進させた時ガイド
リム30の傾斜ガイド面28から水平ガイド面29に係
合するように水平に張出した前部水平突起42が形成さ
れている。したがって、ノブ14はそのノブ突起部31
の側部34の下面および後部と前部の水平突起39,4
2との間でガイドリム27を挾むように位置して、ノブ
14が開口26から離脱することなくスライド可能に挿
入されている。
【0023】開口26の長さや、ノブ14の押出部32
や水平部33の長さは、ノブ14がスプリング35によ
り後退して水平部33の後端面40が開口26の長さ方
向後端部に当接した時にノブ14の係合部41が先端に
位置するクリップ1の折曲げ部2の上肩部と係合し、ス
プリング35の偏倚力に抗してノブ14を前進させて開
口26の長さ方向前端部に当接した時には開脚ばね部8
によるクリップ1の開脚が開放されるように設定され
る。
【0024】次に、上述のクリップカートリッジおよび
クリップドライバの使用について説明する。まず、クリ
ップ帯体7の後端側からクリップ1を凹部6により形成
された挿通口から開口5を通すようにして入れていく。
すなわち、クリップ1はそのガイド部4側を前にして挿
入していく。クリップ1は、クリップ帯体7の突出片1
0によりその進行が妨げられるが、この突出片10は先
端方向に傾斜しているので、多少強い力を加えることに
よりこの突出片10はたわみクリップ1の進行を妨げる
ことはない。最初のクリップ1はそのガイド部4が開脚
ばね部8に当たりその進行は止まり、抜け落ちることな
くクリップ帯体7に保持される。以下8つのクリップ1
を同様にしてクリップ帯体7の後端側から突出片10を
押し込めるようにしながら強制的に挿通していく。最後
すなわち9番目のクリップ1はその折曲げ部2が突出片
10の先端に係合する。このようにして、クリップカー
トリッジを予め作成しておく。
【0025】このクリップカートリッジを、開脚ばね部
8側からクリップドライバ11の後部の開放部に挿入し
ていく。下部ケース12の溝15上には何等障害物はな
く、また上部ケース13の溝19から下方に突出可能な
ノブ14の押出部32も、スプリング35により上昇し
ているので、クリップカートリッジは円滑に挿入するこ
とができる。クリップ帯体7の後端の長孔9が突出片1
0上に位置した時、この長孔9を突出片10に挿通すれ
ばクリップカートリッジの装填は終了する。
【0026】クリップで書類43を綴じる時は、ノブ1
4のノブ突起部31に親指を掛けるようにしてクリップ
ドライバ11を片手で持ち、その差込み口23に書類4
3等を挿入した後、ノブ突起部31を下方に押圧する
と、スプリング35により略水平に支持されていたノブ
14はその先端の押出部32とノブ突起部31とが、ノ
ブ突起部31の両側部34の下面端縁が上面部20の上
面に当接するまで下降する。この状態でノブ14を差込
み口23側にスライドさせていくと、押出部32の係合
部41が先頭のクリップ1の折曲げ部2の上肩部と当接
する。この状態で、スプリング35のばね力に抗してノ
ブ14を前方へスライドさせていくと、このクリップ1
は前進し、凹部6により形成された挿通口内に開脚ばね
部8の基部が挿入される。更にノブ14をスライドさせ
ることにより、クリップ1は開脚ばね部8の弾性により
その挾持部3間は押し拡げられながら前進していく。挾
持部3間の押し開きにより開脚ばね部8の先端は閉じる
が、その間には書類等が介在しているので、その厚み分
だけ開脚ばね部8の先端の閉じは規制され、挾持部8間
は書類等の厚みで閉じが規制された開脚ばね部8によっ
て書類等を綴じるに十分な間隔に押し拡げられる。更に
開口26の前端縁部により規制されるまでノブ14を前
進させてクリップ1を送り出すと、開脚ばね部8の先端
部はクリップ1の挾持部3間から折曲げ部2の開口5を
通って先頭のクリップ1から抜け出て、開脚ばね部8と
の係合は解かれ、書類43を綴じた状態のクリップ1は
差込み口23から取出し可能となる。このようにして図
9に示すように、クリップ1はその挾持部3間に書類4
3を挾持することになる。なお、綴じることができる書
類43の最大の厚さはクリップ1の折曲げ部2の高さに
略等しい。
【0027】次のクリップ1を先頭に位置させる時は、
ノブ14から指を離し、クリップホルダ11の先端の差
込み口23側を僅かに下方に向けることにより、次のク
リップ1がクリップ帯体7を通って滑り落ちて凹所25
に位置する。すなわちノブ14から指を離すことによ
り、ノブ14の押出部32はスプリング35により上方
に位置し、下部および上部ケース12,13により形成
されたクリップ1の通路中に押出部32の下面が突出し
ないので、クリップ1は自由に溝24内をスライドしな
がら移動することができる。
【0028】上述実施例では開脚ばね部8の幅はクリッ
プ帯体7の幅と同じに構成されているが、開脚ばね部8
の開脚端部側を幅広にしてクリップ1の挾持部3との当
接面積を大きくして安定して押し拡げることができるよ
うにしてもよい。この場合、その幅はクリップ1の開口
5の幅に規制されることは勿論である。なお、開脚ばね
部8のばね圧はクリップ1の挾持部3をわずかに押し拡
げる力があればよい。すなわち、書類43を綴じる時に
は開脚ばね部8間に書類43が位置するので、書類43
の硬度を利用してクリップ1の挾持部3を押し拡げるこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明のクリップカー
トリッジは、クリップの挾持部先端部に凹部開口部をそ
して折曲げ部に開口を設けるとともに、その先端部に挾
持部をそれぞれ相反する方向に押し拡げるための開脚ば
ね部を有するクリップ帯体の他端側を凹部開口部から開
口に挿通するようにして、クリップ帯体に複数個のクリ
ップを挿通したものであり、このクリップカートリッジ
をクリップドライバに装填するというワンタッチ操作
で、複数のクリップをクリップドライバに装着すること
ができ、従来のように1つずつクリップを装填していく
という手間は大幅に改良することができる。クリップ帯
体の先端部には、クリップの挾持部を開脚するための開
脚ばね部が形成されているので、先頭のクリップはこの
開脚ばね部によって脱落が防止されるとともに、クリッ
プドライバ内に開脚ばね部を設ける必要がなくなり、ク
リップドライバの構造を簡単にすることができる。
【0030】この発明のクリップドライバは、その先端
から後端にクリップを挿通するための溝が形成され、先
端に書類等の挿入口を形成する開口部が形成されたケー
ス本体と、このケース本体に摺動自在に取付けられ、ク
リップを押し出すノブ部材と、このノブ部材をクリップ
を押し出す方向とは相対する方向に弾性的に偏倚させる
弾性部材とを有し、ケース本体の後端部は溝の上部を溝
の幅より少ない幅をもって露呈するように開放されてお
り、この開放部上を開閉可能に覆うキャップ部を更に有
しており、開放部から上述のリーダテープ部を引き出し
ていけば、この開放部でクリップは粘着部から剥離さ
れ、ケース本体内にはクリップが装填される。したがっ
て、粘着部にはケース本体内に装填される最大数のクリ
ップを貼着しておけば、リーダテープ部を引き出すこと
でそれらのクリップをワンタッチで装填することができ
る。
【0031】この発明のクリップドライバは、その先端
から後端に上述のクリップカートリッジのクリップを挿
通するための挿通孔が形成され、先端に書類等の挿入口
を形成する差込み口が後端方向に延在して形成され、後
端部にクリップカートリッジを装填するための開放部が
形成され、この開放部にはクリップ帯体の係止孔に嵌合
する係止突起が形成されたケース本体を有しているの
で、上述のクリップカートリッジはその開脚ばね部側を
開放部から挿入し、クリップ帯体の係止孔を係止突起に
嵌合するだけ簡単な操作で、複数個のクリップを装填す
ることができる。書類等を綴じる場合には、差込み口に
その書類等の端縁部を挿入し、この状態でノブ部材を弾
性部材の偏倚力に抗して挿入口方向にスライドさせるだ
け書類等をクリップで綴じることができる。ケース本体
はクリップカートリッジのクリップを挿通するための挿
通孔と、先端に差込み口をそして後端に上面開放部と係
止突起を形成するだけでよいので、ケース本体の構造を
簡単にすることができ、製造コストを低くすることがで
き、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるクリップカートリ
ッジをクリップドライバに装着した状態を示す縦断面図
である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】そのクリップドライバの先端部のみを示す側面
図である。
【図4】そのクリップドライバの先端部を示す正面図で
ある。
【図5】図1のV−V線に沿って切断して示す断面図で
ある。
【図6】そのクリップドライバの後端部を示す背面図で
ある。
【図7】そのクリップカートリッジの先端部のみを示す
平面図である。
【図8】図7の縦断面図である。
【図9】そのクリップ単体およびそれにより書類を綴じ
た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 クリップ 2 折曲げ部 3 挾持部 4 ガイド部 5 開口 6 凹部 7 クリップ帯体 8 開脚ばね部 9 長孔 10 突出片 11 クリップドライバ 12 下部ケース 13 上部ケース 14 ノブ 15,19 溝 23 差込み口 24 凹部 25 係止ピン 26 開口 31 ノブ突起部 32 押出部 33 水平部 35 スプリング 37 係止部材 38 係止部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の弾性板状体で折曲げ部とこの折曲
    げ部から連続的にかつその先端が相接するように形成さ
    れた2つの挾持部とを有し、前記折曲げ部の略中央に開
    口が形成され、相接する前記挾持部の先端部に前記開口
    と直線的に連通する開口部を構成するための凹部が形成
    されたクリップと、このクリップの前記凹部開口部から
    前記開口に挿通され、その先端部には前記挾持部をそれ
    ぞれ相反する方向に押し拡げるための開脚ばね部を有
    し、他端には係止孔を有するクリップ帯体を有し、この
    クリップ帯体に複数個の前記クリップが挿通されたクリ
    ップカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリップカートリッジ
    が装填されるクリップドライバであって、その先端から
    後端に前記クリップカートリッジのクリップを挿通する
    ための挿通孔が形成され、前記先端に前記書類等の挿入
    口を形成する差込み口が前記後端方向に延在して形成さ
    れ、前記後端部に前記クリップカートリッジを装填する
    ための上面開放部が形成され、この上面開放部には前記
    クリップ帯体の前記係止孔に嵌合する係止突起が形成さ
    れたケース本体と、このケース本体に摺動自在に取付け
    られ、前記クリップを押し出すノブ部材と、このノブ部
    材を前記クリップを押し出す方向とは相対する方向に弾
    性的に偏倚させる弾性部材とを有し、前記ケース本体は
    前記係止突起に前記クリップ帯体の前記係止孔を嵌合し
    た時、前記クリップ帯体の前記開脚部の先端が前記差込
    み口の後端側より先端側に突出して位置するに十分な長
    さを有していることを特徴とするクリップドライバ。
JP4093786A 1992-03-19 1992-03-19 クリップカートリッジおよびクリップドライバ Withdrawn JPH05262087A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0988938A2 (en) * 1998-09-22 2000-03-29 Hisao Sato Clip driver
KR20000032004A (ko) * 1998-11-12 2000-06-05 히사오 사토 클립 드라이버

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