JP3671492B2 - パワープラント支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを含むパワープラントを車体側部材に取り付けて弾性支持するパワープラント支持構造に係り,特に、パワープラントに連結する上記エンジンマウントのマウントブラケットに特徴を有するパワープラント支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の技術としては、例えば、特開平4−203345号公報などに記載されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパワープラント支持構造にあっては、エンジンマウントのマウントブラケット取付け位置に、エンジンの補機であるウォーター・ポンプ等の部材が配置される場合、その補機等の部材を避けて、上記マウントブラケットをシリンダブロックの周縁部にボルト接合しているため、マウントブラケットを取り付けるためのボルトピッチが狭かった。このため、そのままではマウントブラケットの取付け剛性が低くなるので、従来のパワープラント支持構造では、エンジンマウントとシリンダブロックとの間を、別途、二股のステーによって連結してエンジンマウントの取付け剛性を高める必要があった。
【0004】
また、上記のように補機を避けてマウントブラケットを取り付けざるを得ない分だけ,エンジンマウントによるエンジンの支持レイアウトの自由度に制限が生じていた。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、補機等の部材が突出しているパワープラントの位置をエンジンマウントを介して車体側部材に取り付ける場合であっても、従来のようなステーが不要なパワープラント支持構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載されたパワープラント支持構造は、パワープラントをエンジンマウントを介して車体側部材に取り付けるパワープラント支持構造において、上記パワープラントに連結する上記エンジンマウントのマウントブラケットは、パワープラントから突出する突出部材を貫通させる開口部を備えると共にその開口部を囲むようにリブが形成され、さらに上記開口部を囲むように形成されたリブに両端部を連結して当該リブを補剛する補剛用リブを有することを特徴としている。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、上記開口部は板部に開設し、かつ、上記突出部材は上記開口部を余裕をもって貫通していることを特徴としている。
【0006】
次に、請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2に記載された構成に対し、上記パワープラントから突出する突出部材は、エンジンに連結される補機であり、その補機にプーリが連結されると共に上記プーリよりもパワープラント側に上記マウントブラケットを配置させることを特徴としている。
【0007】
【発明の効果】
本発明のうち請求項1に記載されたパワープラント支持構造を採用すると、パワープラントから突出する突出部材が配設される部分にエンジンマウントの支持点を設定しても、その突出部材を開口部の穴に貫通させることで、当該開口部の両側に取付け点を設定可能となる。この結果,マウントブラケットを取り付けるためのボルトピッチを広くとれて当該マウントブラケットの取付け剛性が高くなる。従って、従来のように別途ステーを設けなくても、エンジンマウントの共振周波数が低くなることが回避されて騒音低減上有利になるという効果がある。
【0008】
また、パワープラントから突出する突出部材を開口部の穴に貫通させることで、マウントブラケットをパワープラントに接近して配置可能となると共にステーが不要となるので、マウントブラケットの占有する空間が小さく設定可能となるという効果がある。
さらに、ステーが不要になる分だけ安価となるという効果もある。また、剛性が向上する。
このとき、請求項2に記載された発明を採用した場合には、突出部材に荷重が負荷されない。
【0009】
特に、請求項3に記載された発明を採用した場合には、所望の取付け剛性を確保しつつ、エンジンルームという狭い空間に対しエンジンマウントのマウントブラケットと補機とを共存させることができるという効果がある。
このとき、補機に連結するプーリや当該プーリに巻き掛けられるベルトよりも、パワープラントに近い位置にマウントブラケットが配設され、マウントブラケットの占有する空間がさらに小さく設定可能となるという効果がある。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態のパワープラント支持構造は、車体前後方向前方からみた図1や車幅方向のシリンダブロック1側からみた図2に示すように、横置きされたパワープラントのエンジン本体を構成するシリンダブロック1の一端面を、図外の車体側部材に取り付ける例である。
【0011】
上記シリンダブロック1の一端面には、エンジン補機であるウォーター・ポンプ2がボルト4により固定されることで、ウォーター・ポンプ2及びそのプーリ2aがパワープラントであるエンジンのシリンダブロック1から突出した状態となっている。
そして、本実施の形態では、そのウォーター・ポンプ2の本体2bを覆うようにしてマウントブラケット3が配置されている。
【0012】
そのマウントブラケット3は、上記図1、図2、及び斜視図である図3に示すように、略三角形状の板部3aの内面が、上記ウォーター・ポンプ2の本体と対向し、その板部3aの中央に開設された開口部3bを、ウォーター・ポンプ2の駆動軸部分が所定の余裕をもって貫通している。また、上記板部3aの外周全縁からシリンダブロック1側に向けてリブ3cが張り出している共に、当該略三角形状の板部3aの角部には、それぞれ取付け用の筒部3dが設けられている。なお、図中3e、は補剛用のリブである。
【0013】
上記マウントブラケット3の三つの筒部3dは、それぞれボルトを挿通可能な挿通孔3fを有し、その挿通孔3fを介して、シリンダブロック1の一端面に設けられた座部にボルト止めされている。
また、上記マウントブラケット3には、略円筒状のインシュレータ6が一体的に固定され、そのインシュレータ6は図示しない取付けボルトを介して図外の車体側部材に固定されている。これにより、パワープラントであるエンジンのシリンダブロック1は、エンジンマウントを介して車体側部材に取り付けられる。
【0014】
ここで、上記マウントブラケット3の開口部3bから突出するウォーター・ポンプ2の駆動軸にはプーリ2aが固定され、そのプーリ2aにベルト7が巻き掛けられている。
上記構成のパワープラント支持構造においては、シリンダブロック1から突出するウォーター・ポンプ2の本体2bを覆うようにしてマウントブラケット3を配置したので、図3に示すように、三個の取付け用の筒部3d同士の間隔、即ちボルトピッチLを広く設定可能となる。この結果、従来のようにステーを取り付けることなく、マウントブラケット3に所望の取付け剛性が確保されて、室内騒音低減上有利となる。
【0015】
このとき、開口部3bを囲むようにリブ3cが形成されているので、開口部3bを設けても、マウントブラケット3自体に所定の強度が確保されている。
また、上記マウントブラケット3は、ウォーター・ポンプ2を覆うように取り付けることで、独立してマウントブラケット3を取り付けるための空間が不要となり、狭い空間にマウントブラケット3とウォーター・ポンプ2とを併存させることが可能となる。
【0016】
このとき、開口部3bにウォーター・ポンプ2の駆動軸を貫通させることで、上記マウントブラケット3は、ウォーター・ポンプ2を駆動するための上記プーリ2aやプーリ2aを駆動するベルト7よりもシリンダブロック1に接近させて配設されるので、この点からも、マウントブラケット3の支持剛性が向上していると共に当該マウントブラケット3の占める空間が小さく設定可能となる。
【0017】
さらに、上記のようにウォーター・ポンプ2を覆うように取り付けることができるということは、マウントブラケット3の取付け点が、上記ウォーター・ポンプ2等の補機の配置に影響されずに決定可能となる。この結果、エンジンマウントの配置やそのマウントブラケットの取付け点の自由度が向上し、パワープラントをマウントするレイアウトの自由度が従来よりも広い。
【0018】
ここで、上記マウントブラケット3をウォーター・ポンプ2に一体的に固定することも考えられるが、ウォーター・ポンプ2に支持荷重が負荷され、ウォーター・ポンプ2のシーリング部材等の寿命が短くなるなどの問題がある。この点、本実施の形態では、ウォーター・ポンプ2に荷重が負荷されないので、そのような問題は生じない。
【0019】
なお、上記実施の形態のマウントブラケット3は、シリンダブロック1への取付け点を三箇所とした場合を例に説明しているが、四箇所以上に設定してもよい。
また、上記実施の形態では、マウントブラケット3をウォーター・ポンプ2設置位置に配置する例で説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、シリンダブロック1から突設される他の補機等が設けられたシリンダブロック部分をマウントする場合にも適用可能である。
【0020】
また、パワープラントのうちエンジンを支持する場合について説明しているが、パワープラントのうちの他の部品、例えばトランスミッション等を支持するエンジンマウントに適用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマウントブラケットを車体前後方向前方からみた側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るマウントブラケットを車幅方向のシリンダブロック側みた平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るマウントブラケットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック
2 ウォーター・ポンプ
2a プーリ
3 マウントブラケット
3a 板部
3b 開口部
3d 筒部
L ボルトピッチ
Claims (3)
- パワープラントをエンジンマウントを介して車体側部材に取り付けるパワープラント支持構造において、上記パワープラントに連結する上記エンジンマウントのマウントブラケットは、パワープラントから突出する突出部材を貫通させる開口部を備えると共にその開口部を囲むようにリブが形成され、さらに上記開口部を囲むように形成されたリブに両端部を連結して当該リブを補剛する補剛用リブを有することを特徴とするパワープラント支持構造。
- 上記開口部は板部に開設し、かつ、上記突出部材は上記開口部を余裕をもって貫通していることを特徴とする請求項1に記載したパワープラント支持構造。
- 上記パワープラントから突出する突出部材は、エンジンに連結される補機であり、その補機にプーリが連結されると共に上記プーリよりもパワープラント側に上記マウントブラケットを配置させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したパワープラント支持構造。
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