JP3670617B2 - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体ウエハなどの板状の被処理体に対して、酸化、拡散、アニールあるいはCVDなどの熱処理を行うために用いられる熱処理装置および熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造においては、被処理体である半導体ウエハに対して、例えば酸化、拡散、CVD等の各種の熱処理が行われており、このような熱処理を行う装置として、いわゆる縦型熱処理装置が広く利用されている。
【0003】
従来における縦型熱処理装置は、通常、装置筐体内において、下方に開口を有する縦型の熱処理炉が上方に配置されると共に、この熱処理炉の下方にローディングエリアが形成され、このローディングエリアには、ボートエレベータおよびウエハボートに対して半導体ウエハの移載を行うためのウエハ移載機構などが設けられている。ここに、ボートエレベータは、適宜の昇降駆動機構により上下方向に駆動されて、複数枚の半導体ウエハを保持するウエハボートを上昇させて熱処理炉に搬入(ロード)し、また熱処理炉から下降させて搬出(アンロード)するための機構である。
【0004】
このような熱処理装置においては、熱処理炉で熱処理が施されたウエハボート上のウエハは、ローディングエリアにおいて例えば60℃程度の低温となった後でなければ、ウエハ移載機構による移載を開始することはできない。
これは、アンロードされたウエハが60℃を超えるような高温のままでカセットに挿入されると、当該カセットから発生するガスにより、ウエハが悪影響を受けるからである。
【0005】
また、アンロードされた直後のウエハの温度は例えば600℃程度の高温となっているのに対し、ウエハ移載機構におけるフォークなどの移載器具の温度はほとんど常温であるため、アンロードされた直後のウエハに移載器具を接触させると、ウエハにおける移載器具との接触個所が局部的に強制的に冷却されることとなり、ウエハに結晶欠陥が生ずることとなる。
【0006】
従来、熱処理装置においては、アンロードされたウエハの冷却は、ウエハボート上におけるウエハをそのままローディングエリア内に放置して放熱させることにより行われており、ウエハの温度が移載に支障がない温度に低下するまでに相当に長い時間が必要である。
【0007】
一方、熱処理炉からアンロードされたウエハを冷却するために、例えば、水冷式の冷却プレート上にウエハを載置して冷却する方法が知られている。しかしながら、このような方法によれば、ウエハを個々に冷却する場合には、時間的効率が小さくて実際的でなく、一方、ウエハボート上に積重されて保持された多数のウエハを一括して冷却する場合には、各ウエハの下方空間に冷却プレートを挿入することが必要であるため、装置の構造の点でも、またコストの点でも、実際的でない。
【0008】
また、複数枚のウエハをセットとして冷却室に移動させて冷却する方法も考えられるが、同様にウエハボート上に積重されて保持された多数のウエハを一括して冷却することができず、従って、ウエハの所期の冷却を高い効率で行うことができない。
【0009】
以上のような事情から、ローディングエリアに冷却風を供給することによってウエハを冷却する方法が考えられる。
しかしながら、そのような熱処理装置においては、アンロードされたウエハについて所要の冷却を達成するための時間が相当に短縮されるものの、所期の冷却に要する時間がなお長く、しかも、冷却風の作用により、ウエハの表面に不純物粒子(いわゆるパーティクル)が付着する現象(以下、「異物粒子付着現象」という。)が生ずることが判明した。そして、この異物粒子付着現象は、冷却風の風量を大きくすると一層顕著となることから、十分に高い冷却効率を得るために冷却風の風量を大きくすることができない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の熱処理装置においては、アンロードされたウエハの冷却を短時間のうちに高い効率で実行することができず、またウエハに異物粒子付着現象が生ずる、という問題点がある。
【0011】
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、熱処理炉からアンロードされた板状の被処理体を短時間の内に高い効率で冷却することができ、しかも、異物粒子付着現象の発生を抑止することのできる熱処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、熱処理炉からアンロードされた板状の被処理体を短時間の内に高い効率で冷却することができ、しかも、異物粒子付着現象の発生を抑止することのできる熱処理方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱処理装置は、板状の被処理体を熱処理する熱処理炉と、この熱処理炉から被処理体が搬出されるローディングエリアとを有する熱処理装置において、
ローディングエリアには、水平方向に保持された被処理体に対して冷却風を供給する冷却風供給機構が設けられており、
当該冷却風供給機構は、被処理体の周辺に配置された、水平方向前方に冷却風を吹き出す多数の冷却風噴出孔が形成された、上下方向に延びる前面板と、この前面板の両側に各々上下方向に伸びるよう形成された、被処理体の周囲における互いに異なる角度位置から当該被処理体の中心に向かって指向性冷却風を供給する指向性冷却風供給口を有することを特徴とする。
【0013】
この熱処理装置においては、冷却風供給機構において、被処理体の中心から見た複数の指向性冷却風供給口の位置の角度方向が10〜180度の範囲で異なることが好ましい。
【0015】
更に、冷却風供給機構において、複数の指向性冷却風供給口および前面板の冷却風噴出孔が共通の冷却風供給源に接続されていることが好ましい。
また、冷却風供給機構の複数の指向性冷却風供給口に係る風路に、各々、当該風路を閉じるシャッターが設けられていることが好ましい。
【0016】
また、冷却風供給機構は、ブロワと、このブロワよりの風が通過される清浄化フィルターとを備えていることが好ましい。
更に、ローディングエリアには排風路が設けられ、この排風路および通風路を介して循環風路が構成されており、この循環風路の一部に流通風を冷却する冷却器が設けられていることが好ましい。
そして、排風路は、その少なくとも一部がローディングエリアの上部に設けられていることが好ましい。
【0017】
また、ローディングエリアに露出する露出面を有するローディングエリア内露出面部材が冷却水による冷却機構を有することが好ましい。ここに、ローディングエリア内露出面部材は、ローディングエリアの壁面の一部を形成する壁部材およびドア部材並びに熱処理炉の炉口を開閉する炉口シャッターの少なくとも一つとされる。
【0018】
本発明の熱処理方法は、ローディングエリアの上方に熱処理炉が設けられ、板状の被処理体をローディングエリアから熱処理炉に搬入すると共に、熱処理炉からローディングエリアに搬出する昇降機構を備えており、
ローディングエリアには、水平方向に保持された被処理体に対して冷却風を供給する冷却風供給機構が設けられており、
当該冷却風供給機構は、被処理体の周辺に配置された、水平方向前方に冷却風を吹き出す多数の冷却風噴出孔が形成された、上下方向に延びる前面板と、この前面板の両側に各々上下方向に伸びるよう形成された、被処理体の周囲における互いに異なる角度位置から当該被処理体の中心に向かって指向性冷却風を供給する指向性冷却風供給口を有する熱処理装置を用い、
熱処理炉内に搬入されて熱処理された被処理体を、冷却風供給機構における前面板の冷却風噴出孔および指向性冷却風供給口から冷却風を供給しながら、熱処理炉から下降させて搬出し、搬出された被処理体を前面板の冷却風噴出孔および指向性冷却風供給口からの冷却風によって冷却する冷却工程が行われることを特徴とする。
【0019】
この熱処理方法においては、冷却工程に続いて、冷却風供給機構の指向性冷却風供給口からの冷却風の供給を停止して前面板の冷却風噴出孔からの冷却風のみが継続して供給される後冷却工程が行われることが好ましい。
【0020】
また、この熱処理方法においては、被処理体の搬出において、当該被処理体をその面内で自転させながら熱処理炉から下降させ、更に冷却工程が終了するまでの間、当該被処理体をその面内で自転させることが好ましい。
【0021】
【作用】
本発明の熱処理装置によれば、ローディングエリアにアンロードされた高温の板状の被処理体に対し、冷却風供給機構の指向性冷却風供給口から指向性冷却風が供給されるので、基本的に、短時間の内に被処理体を、それが複数であっても一括して冷却することができると共に、複数の指向性冷却風供給口よりの指向性冷却風の流れが被処理体の中心を含む中央領域において互いに干渉することとなるため、各々の指向性冷却風の指向性が相殺または緩和されることとなり、その結果、ローディングエリアの壁面などで指向性冷却風がリバウンド(反射)されることが防止され、被処理体に異物粒子が運ばれることが防止され、被処理体における異物粒子付着現象の発生が抑止される。
【0022】
また、本発明の熱処理方法によれば、アンロードされた被処理体には、冷却風供給機構における前面板の冷却風噴出孔からの冷却風と、指向性冷却風供給口からの指向性冷却風が供給されるため、被処理体における異物粒子付着現象を伴うことなしに、当該被処理体を、それが複数であっても一括して高い効率で冷却することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明の熱処理装置の構成の一例を概略的に示す説明用断面図、図2は、図1に示す熱処理装置のローディングエリアにおけるウエハボート、熱処理炉および移載装置の状態を示す説明用斜視図、図3は、図1の熱処理装置における冷却風供給機構の説明用平面図、図4は、図1の熱処理装置における冷却風供給機構の説明用正面図、図5は、図1の熱処理装置における冷却風供給機構の指向性冷却風供給口とウエハとの関係を示す説明用平面図である。
【0024】
図1に示されているように、この熱処理装置10においては、装置筐体12の内部が隔壁13によって上下に分割されており、下部空間12Aにはローディングエリア16が形成されると共に、上部空間12B内には、下面にローディングエリア16に通ずる開口による炉口を有する熱処理炉14が配設されている。そして、熱処理炉14は、内部が熱処理空間とされる反応管またはプロセスチューブ(図示せず)と、この反応管内に配置されたウエハを所定の温度に加熱するヒータ(図示せず)とを備えている。
図1において、15は、熱処理炉14の炉口を開閉する炉口シャッター、17はバックドアであって、バックドア17は、閉じた状態においてローディングエリア16に内表面が露出されるドア部材である。
【0025】
図2にも示されているように、ローディングエリア16には、ボートエレベータ18によって上下に昇降移動される載置台20が設けられており、この載置台20上に、保温筒24を介してウエハボート22が載置される。ここに、載置台20は、上昇されてウエハボート22が熱処理炉14内に搬入された状態で、熱処理炉14の下端の炉口を塞ぐ蓋として作用するものである。
ボートエレベータ18の昇降駆動機構部分は、例えばボールネジなどによって構成される。このボートエレベータの昇降駆動機構部分は、ローディングエリア16に隣接した領域であって、例えばボートエレベータカバーによってローディングエリア16と区画された領域に配設される。
【0026】
ウエハボート22は通常石英製であって、垂立する複数の支柱26を有し、これらの支柱26に形成された凹溝による保持部により、複数のウエハWが、各々が水平方向に伸びる状態で、かつ相互間に間隙を介して、上下方向に積重された状態で保持される。
【0027】
図2において、30は移載装置である。この移載装置30は、回転軸31によって上下方向および回転方向に移動可能な移載ヘッド32を有し、この移載ヘッド32に進退自在にフォーク33が配設されている。この移載装置30は、ローディングエリア16において、ウエハボート22と適宜のキャリアなどとの間でウエハWを移載するものである。ローディングエリア16には、実際上、当該移載装置30の外に、他の装置や器具などが配置または配設され、更にそれらを覆うカバーなどが設けられるが、図1および図2において、それらの記載は省略されている。
【0028】
装置筐体12の下部空間12Aには、ローディングエリア16の中央を向く状態で、ブロワ38を備えた冷却風供給機構40が設けられている。図示の冷却風供給機構40は、図3および図4に示されているように、全体が扁平の箱状の風路形成体内に例えばヘパ(HEPA)フィルターよりなる清浄化フィルター43が配設されると共に、この清浄化フィルター43の上流側にブロワ38が配設されて構成されている。
【0029】
この冷却風供給機構40は、ローディングエリア16におけるウエハボート22上のウエハWの周辺において、上下方向に垂立する前面板41を備えており、この前面板41には、清浄化フィルター43を通過した冷却風が水平方向前方に吹き出されるよう、多数の冷却風噴出孔42が、当該前面板41の全面にわたって形成されている。
【0030】
この冷却風供給機構40には、更に、前面板41の左右両側において、各々、前方(図3において下方)に突出する突出風路部Fと、この突出風路部Fから屈曲して互いに接近する内方(図3において左右に接近する方向)に伸びる屈曲風路部Hとよりなる2つの指向性風路形成部材44Aおよび44Bが設けられて冷却風供給機構が構成されており、これら2つの指向性風路形成部材44Aおよび44Bの先端、すなわち各々の屈曲風路部Hの先端には、それぞれ、上下方向に伸びる指向性冷却風供給口45Aおよび45Bが形成されている。これらの指向性冷却風供給口45Aおよび45Bは、冷却風供給機構40の清浄化フィルター43の下流側に連通されており、従ってこの清浄化フィルター43を通過した冷却風が、当該屈曲風路部Hにより、その伸びる方向に指向された水平方向の指向性冷却風として供給される構成とされている。
【0031】
冷却風供給機構40における前面板41の冷却風噴出孔42が形成される領域の高さ、並びに、冷却風供給機構を構成する指向性冷却風供給口45Aおよび45Bの高さは、ローディングエリア16にアンロードされて搬出が完了した状態のウエハボート22におけるウエハ保持領域、すなわちウエハを保持するための保持部が形成されている領域の全体をカバーすることのできる高さであることが必要であり、好ましくは、ウエハボート22のウエハ保持領域より上部の上方領域、並びに、ウエハ保持領域より下部の下方領域をカバーするものであることが好ましい。
【0032】
図5に示すように、これらの指向性冷却風供給口45Aおよび45Bは、いずれも、屈曲風路部Hが屈曲する角度方向が、ローディングエリア16においてウエハボート22上に保持されているウエハWの中心Xを向くよう指向された状態とされており、具体的には、各々の指向方向DAおよびDBがウエハWの中心Xにおいてなす角度θ、すなわちウエハWの中心Xから指向性冷却風供給口45Aおよび45Bの角度位置の差、すなわち指向方向角度差θが10〜180度の範囲における適宜の大きさとなる状態とされている。この指向方向角度差θは、好ましくは30〜150度の範囲であり、60〜120度であることが更に好ましい。図示の例における指向方向角度差θは90度である。
【0033】
更に、装置筐体12の下部空間12Aにおける上部および冷却風供給機構40と対向する内壁面に添った周壁部には、通気性のスクリーン壁部材48により排風路50(図1参照。ただし、上部のスクリーン壁部材は省略されている。)が形成されている。
この排風路50は、例えば下部空間12Aの底面に添って伸びる通風路52を介して冷却風供給機構40のブロワ38に連通されており、これにより、冷却風の循環風路が形成されている。そして、この循環風路のブロワ38に至る通風路52には、例えば水冷式の冷却器54が設けられている。
【0034】
冷却風供給機構40において、冷却風供給源であるブロワ38により生ずる冷却風は、前面板41の冷却風噴出孔42からの層流冷却風と、2つの指向性冷却風供給口45Aおよび45Bからの指向性冷却風とに分かれてローディングエリア16に供給される。このように、層流冷却風と指向性冷却風とは、共通の冷却風供給源によるものとされている。そして、指向性冷却風供給口45Aおよび45Bに通ずる分岐個所には、当該指向性冷却風供給口45Aおよび45Bに通ずる風路の各々を閉じるシャッター(図示せず)が設けられており、これにより、各指向性冷却風供給口45Aおよび45Bよりの指向性冷却風の供給を停止することができる構成とされている。
【0035】
以上のような構成の熱処理装置においては、図2に示されているように、ローディングエリア16において、移載装置30により、適宜の数のウエハWがウエハボート22に移載されて保持され、このウエハWがウエハボート22と共にボートエレベータ18により上昇されて熱処理炉14内に搬入され、この熱処理炉14において、ウエハWに対して所期の熱処理が施される。
【0036】
熱処理が完了すると、ボートエレベータ18が下降され、これによってウエハボート22と共にウエハWが搬出されるが、このウエハWの搬出の開始に先立ってブロワ38が駆動されて冷却風供給機構40が作動状態とされる。なお、冷却器54は常に動作状態とされている。
【0037】
このブロワ38によって生ずる風は、冷却風供給機構40の前面板41の冷却風噴出孔42からの冷却風がウエハWに向かって層流冷却風として水平方向前方に吹き出されると共に、前面板41の両側部における2つの指向性風路形成部材44Aおよび44Bの指向性冷却風供給口45Aおよび45Bからの冷却風が、指向性冷却風としてウエハWの中心Xに向かって吹き出される。
【0038】
このように、前面板41よりウエハWに向かって吹き出されて供給される層流冷却風と、ウエハWの中心Xに向かって吹き出される2つの指向性冷却風供給口45Aおよび45Bからの指向性冷却風とにより、熱処理炉14から搬出される間において、更にローディングエリア16にアンロードされた状態において、ウエハWが冷却される。
【0039】
すなわち、上記のようにローディングエリア16に吹き出された冷却風は、ウエハWの表面を流過して当該ウエハWを冷却し、その後、スクリーン壁部材48を介して排風路50に入り、通風路52を介してブロワ38に循環されるが、この循環風路の通風路52を通過するときに冷却器54により冷却され、これにより得られる低温の冷却風が、ブロワ38により、再び、冷却風供給機構40からの冷却風としてウエハWに供給される。
【0040】
以上のような冷却風供給状態において、熱処理炉14からウエハボート22と共にウエハWが下降されて搬出されるが、このとき、ウエハボート22が自転するよう回転されながら下降されることが好ましく、これにより、ウエハWの冷却を高い均一性で行うことができる。
【0041】
そして、ウエハボート22の搬出が完了した後、ローディングエリア16におけるウエハWに対して、例えば一定の時間だけ、上記の層流冷却風および指向性冷却風の両方による冷却状態が維持されて、ウエハWの冷却工程が行われる。
更に、この冷却工程の後、指向性冷却風供給口45Aおよび45Bに係るシャッターが閉じられ、その後は、前面板41の冷却風噴出孔42から吹き出される層流冷却風のみが供給される後冷却工程が行われることが好ましい。
以上の冷却工程および必要に応じて行われる後冷却工程により、ウエハWが所定の温度、例えば移載装置のフォークが接触しても不都合が生じない温度(例えば60℃)に低下させられる。
【0042】
また、ローディングエリア16に係る排風路は、上記のように、下部空間12Aにおける上部に設けられていることが好ましく、そのような構成によれば、熱処理炉14から搬出されたウエハボート22およびウエハの熱によって高温の上昇気流が生ずるところ、そのような高温の空気を高い効率で排出させることができるからである。
【0043】
而して、上記の構成による熱処理装置においては、ローディングエリア16にアンロードされたウエハボート22上のウエハWに対して、冷却風供給機構40の前面板41からの層流冷却風による冷却に加えて、2つの指向性冷却風供給口45Aおよび45Bからの指向性冷却風による冷却が行われるため、ウエハWは高い効率で冷却されることとなり、その結果、ウエハが複数である場合にも一括して、きわめて短時間のうちに高い効率の冷却を行うことができる。
【0044】
しかも、指向性冷却風は、2つの指向性冷却風供給口45Aおよび45Bにより、ウエハWの周辺における互いに異なる角度位置から当該被処理体の中心に向かって供給されているので、これらの2つの指向性冷却風の流れは、ウエハWの中央領域において互いに干渉して各々の指向性が相殺され、あるいは大きく緩和されるようになる。
【0045】
その結果、指向性冷却風の風量が多く、あるいは風速が大きい状態とされた場合にも、当該冷却風が周囲の壁の内面や、その他の物体に衝突してリバンウドする程度が小さくなり、そのために、そのような冷却風の流れによって生ずるウエハWにおける異物粒子付着現象を確実に抑止することができる。従って、弊害を伴わずに、多量の冷却風あるいは高い風速の冷却風を指向性冷却風として供給することができる。
【0046】
これに対し、指向性冷却風供給口よりの指向性冷却風が単一の方向にのみ指向されて供給された場合には、その影響によって、ウエハWの表面に流れる気流すなわち風に多数の異物粒子が含有されるようになり、その結果、ウエハWにおいて異物粒子付着現象が生ずるようになる。
【0047】
〔実験例〕
図1〜図5に示されている構成に従って構成された、冷却風供給機構(40)を備えてなる熱処理装置(10)により、ウエハの熱処理実験を行った。
冷却風供給機構は、前面板(41)における冷却風噴出孔(42)の開口率が40%、指向性冷却風供給口(45Aおよび45B)に係る角度位置の差の角度θが90度、ブロワ(38)容量が10m3 /分のものであり、冷却工程では、冷却風噴出孔からは約0.3m/秒の風速の層流冷却風が供給され、指向性冷却風供給口からは約4m/秒の風速の指向性冷却風が供給された。
【0048】
そして、ウエハボート22のウエハ保持領域に直径300mmのウエハW36枚を保持させ、このウエハWをウエハボート22と共に熱処理炉14に搬入して温度1000℃に加熱する熱処理を行った。
その後、冷却風供給機構を駆動させて層流冷却風および指向性冷却風が共に供給されている状態において、ウエハボートを回転数2rpmで自転させながら下降させて搬出し、搬出が完了した後も、ローディングエリア(16)においてそのまま層流冷却風および指向性冷却風による冷却工程を行った。なお、この搬出が開始されてから完了するまでの時間は、約1分間であった。
【0049】
更に、搬出の開始から3分間が経過した時点において、2つの指向性冷却風供給口に係るシャッターを両方共閉じて指向性冷却風の供給を停止して層流冷却風のみを供給することにより、後冷却工程を行った。
【0050】
以上の実験の過程において、ウエハの温度を測定したところ、熱処理炉から搬出された直後の温度は600℃であり、すべてのウエハの温度が60℃に低下するまでに要した時間は、約3分間であった。
そして、ウエハボートの冷却風供給機構の前面板とは反対側であって、ウエハボートのウエハ保持領域の中央における空間に含有される単位容積当たりの異物粒子の数(これを「浮遊異物粒子数」という。)を測定したところ0個/立方フィートであり、すべてのウエハにおいて異物粒子付着現象の発生は認められなかった。
【0051】
〔比較実験例1〕
冷却工程の当初から2つの指向性冷却風供給口に係るシャッターを両方とも閉じて指向性冷却風の供給を行わずに、層流冷却風のみによる冷却を行ったこと以外は上記の実験例と同様にして行った比較実験では、ウエハの温度が60℃に低下するまでの所要時間は、約8分間であった。そして、浮遊異物粒子数を測定したところ0個/立方フィートであり、すべてのウエハにおいて異物粒子付着現象の発生は認められなかった。
【0052】
〔比較実験例2〕
2つの指向性冷却風供給口による指向性冷却風の供給に代えて、一方の指向性冷却風供給口に係るシャッターを閉じて1つの指向性冷却風供給口のみによる指向性冷却風の供給を行ったこと以外は上記の実験例と同様にして行った比較実験では、ウエハの温度が60℃に低下するまでの所要時間は約6分間であり、しかも、浮遊異物粒子数を測定したところ260個/立方フィートであった。この異物粒子は、ローディングエリア内に配置されていた物体から移動したものと認められるものであった。
【0053】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明における各種の条件は実際の要求に応じて適宜設定し、あるいは選定することができる。
例えば、冷却風として供給されるガスは、特定のものに限定されず、空気、窒素ガスなどを用いることができる。
また、本発明においては、種々の変更を加えることができる。例えば、指向性冷却風供給口の数は、2つに限られるものではなく、それ以上であってもよい。
【0054】
更に、本発明においては、ローディングエリアの空間に露出する露出面を有するローディングエリア内露出面部材に冷却水が流通される冷却機構が設けられることが好ましい。ここに、ローディングエリア内露出面部材の具体的なものは、例えば、ローディングエリアの壁面の一部を形成する壁部材、同じくドア部材、ローディングエリアに開口する熱処理炉の炉口を開閉する炉口シャッター、その他であり、冷却機構は、これらのローディングエリア内露出面部材の少なくとも一つまたは全部に設けられることが好ましい。
【0055】
ローディングエリア内露出面部材に冷却機構が設けられることにより、当該ローディングエリア内露出面部材自体が冷却されてローディングエリア内のガスが冷却される結果、当該ローディングエリアにおけるウエハを高い効率で冷却することができる。
【0056】
本発明の熱処理方法において、一度に熱処理されるウエハが複数であることも必要ではなく、ウエハを1枚のみ熱処理する場合にも、本発明の方法を適用することができる。
また、本発明が適用される被処理体は、半導体ウエハに限定されるものではなく、例えばガラスウエハやセラミックウエハなどであってもよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明の熱処理装置によれば、ローディングエリアにアンロードされた高温のウエハに対し、冷却風供給機構からは、前面板の冷却風噴出孔からの冷却風に加えて、指向性冷却風供給口からの指向性冷却風が供給されるので、基本的に、短時間の内にウエハを、それが複数であっても一括して冷却することができると共に、複数の指向性冷却風供給口よりの指向性冷却風の流れがウエハの中心を含む中央領域において互いに干渉することとなるため、各々の指向性冷却風の指向性が相殺または緩和されることとなり、その結果、ローディングエリアの壁面などで指向性冷却風がリバウンド(反射)されることが防止され、ウエハに異物粒子が運ばれて生ずる異物粒子付着現象の発生が抑止される。
【0058】
また、本発明の熱処理方法によれば、アンロードされたウエハは、冷却風供給機構における前面板の冷却風噴出孔からの冷却風と、指向性冷却風供給口からの指向性冷却風とによって冷却されるため、異物粒子付着現象を伴うことなしに、ウエハを、それが複数であっても一括して高い効率で冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理装置の構成の一例を概略的に示す説明用断面図である。
【図2】図1に示す熱処理装置のローディングエリアにおけるウエハボート、熱処理炉および移載装置の状態を示す説明用斜視図である。
【図3】図1の熱処理装置における冷却風供給機構の説明用平面図である。
【図4】図1の熱処理装置における冷却風供給機構の説明用正面図である。
【図5】図1の熱処理装置における冷却風供給機構の指向性冷却風供給口とウエハとの関係を示す説明用平面図である。
【符号の説明】
10 熱処理装置
12 装置筐体
12A 下部空間
12B 上部空間
13 隔壁
14 熱処理炉
15 炉口シャッター
16 ローディングエリア
17 バックドア
18 ボートエレベータ
20 載置台
22 ウエハボート
24 保温筒
26 支柱
W ウエハ
30 移載装置
31 回転軸
32 移載ヘッド
33 移載フォーク
38 ブロワ
40 冷却風供給機構
41 前面板
42 冷却風噴出孔
F 突出風路部
H 屈曲風路部
43 清浄化フィルター
44A,44B 指向性風路形成部材
45A,45B 指向性冷却風供給口
48 スクリーン壁部材
50 排風路
52 通風路
54 冷却器
Claims (12)
- 板状の被処理体を熱処理する熱処理炉と、この熱処理炉から被処理体が搬出されるローディングエリアとを有する熱処理装置において、
ローディングエリアには、水平方向に保持された被処理体に対して冷却風を供給する冷却風供給機構が設けられており、
当該冷却風供給機構は、被処理体の周辺に配置された、水平方向前方に冷却風を吹き出す多数の冷却風噴出孔が形成された、上下方向に延びる前面板と、この前面板の両側に各々上下方向に伸びるよう形成された、被処理体の周囲における互いに異なる角度位置から当該被処理体の中心に向かって指向性冷却風を供給する指向性冷却風供給口を有することを特徴とする熱処理装置。 - 冷却風供給機構において、被処理体の中心から見た複数の指向性冷却風供給口の位置の角度方向が10〜180度の範囲で異なることを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。
- 冷却風供給機構において、複数の指向性冷却風供給口および前面板の冷却風噴出孔が共通の冷却風供給源に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱処理装置。
- 冷却風供給機構の複数の指向性冷却風供給口に係る風路に、各々、当該風路を閉じるシャッターが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の熱処理装置。
- 冷却風供給機構は、ブロワと、このブロワよりの風が通過される清浄化フィルターとを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱処理装置。
- ローディングエリアには排風路が設けられ、この排風路および通風路を介して循環風路が構成されており、この循環風路の一部に流通風を冷却する冷却器が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の熱処理装置。
- 排風路は、その少なくとも一部がローディングエリアの上部に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の熱処理装置。
- ローディングエリアに露出する露出面を有するローディングエリア内露出面部材が冷却水による冷却機構を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の熱処理装置。
- ローディングエリア内露出面部材が、ローディングエリアの壁面の一部を形成する壁部材およびドア部材並びに熱処理炉の炉口を開閉する炉口シャッターの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の熱処理装置。
- ローディングエリアの上方に熱処理炉が設けられ、板状の被処理体をローディングエリアから熱処理炉に搬入すると共に、熱処理炉からローディングエリアに搬出する昇降機構を備えており、
ローディングエリアには、水平方向に保持された被処理体に対して冷却風を供給する冷却風供給機構が設けられており、
当該冷却風供給機構は、被処理体の周辺に配置された、水平方向前方に冷却風を吹き出す多数の冷却風噴出孔が形成された、上下方向に延びる前面板と、この前面板の両側に各々上下方向に伸びるよう形成された、被処理体の周囲における互いに異なる角度位置から当該被処理体の中心に向かって指向性冷却風を供給する指向性冷却風供給口を有する熱処理装置を用い、
熱処理炉内に搬入されて熱処理された被処理体を、冷却風供給機構における前面板の冷却風噴出孔および指向性冷却風供給口から冷却風を供給しながら、熱処理炉から下降させて搬出し、搬出された被処理体を前面板の冷却風噴出孔および指向性冷却風供給口からの冷却風によって冷却する冷却工程が行われることを特徴とする熱処理方法。 - 冷却工程に続いて、冷却風供給機構の指向性冷却風供給口からの冷却風の供給を停止して前面板の冷却風噴出孔からの冷却風のみが継続して供給される後冷 却工程が行われることを特徴とする請求項10に記載の熱処理方法。
- 被処理体の搬出において、当該被処理体をその面内で自転させながら熱処理炉から下降させ、更に冷却工程が終了するまでの間、当該被処理体をその面内で自転させることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の熱処理方法。
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