JP3669220B2 - 画像形成装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置及び複合機能を有する画像形成装置に備えられたクリーニング装置、画像形成装置、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式に基づき、ドラム状やベルト状の感光体等の像担持体上に静電潜像を形成し、現像、転写処理後に、像担持体面上の残留トナーを除去するクリーニング装置として、弾性クリーニングブレードを像担持体に当接させてクリーニングするブレード方式が汎用されている。このようなクリーニング装置では、クリーニングブレードの先端部当接位置の像担持体移動方向上流側に、シート状のトナーガイド部材を配置している。像担持体上の残留トナー等は、上記トナーガイド部材を通過した後、クリーニングブレードによるクリーニング位置に到達する。一方、クリーニングブレードで除去した残留トナー等の除去物は、前記シート状のトナーガイド部材の背面側、すなわち像担持体に対向する側とは反対側の面で、像担持体面より隔離するように案内され回収される。
【0003】
前記クリーニングブレードの幅は、像担持体の画像形成領域より広く、両側端のフランジ面間の幅とほぼ等しく設定されている。また、シート状のトナーガイド部材の幅も、クリーニングブレードの幅と同じに設定され、トナーガイド部材の両端部から除去物が漏れて飛散しないように構成されている。
【0004】
また、前記クリーニングブレードとシート状のトナーガイド部材とを収容するクリーニング装置ハウジングの両側面内壁には、前記像担持体の両側端面近傍から前記ハウジング外に漏出するトナーを封止するシール部材が貼着されている。
【0005】
該シール部材の表面は、前記像担持体の両側端面、クリーニングブレードの両側端面及びシート状のトナーガイド部材の両端部に当接して、トナーの漏出を防止している。
【0006】
このような構成のクリーニング装置として、特公平4−41351号公報や特開平1−235984号公報が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(1)第1の課題
図10は、像担持体とクリーニング装置の一例を示す部分断面図である。
【0008】
像担持体10は、中空円筒状の基体101と、基体101の外周面の画像形成領域に形成された所定の膜厚の感光体層102と、基体101の両端部に係合し基体101を回転可能に支持するフランジ部材11とから成る。
【0009】
像担持体10の両端部付近の外周面は、感光体層102が存在せず、基体101が露出した基体外周面103である。従って、像担持体10の両端部付近においては、感光体層102の外周面と、基体外周面103の外周面との間に、段差を形成している。
【0010】
この段差により、感光体層102の外周面に当接するクリーニングブレード21の端部は、像担持体10端部の基体外周面103の外周面には当接せず、微少な間隙g1を形成する。また、フランジ部材11の外周面とクリーニングブレード21との間には、間隙g2を形成する。
【0011】
像担持体10の感光体層102上に付着した残留トナーは、クリーニングブレード21により剥離され、感光体層102上から除去される。感光体層102の両端部付近から除去されたトナーtは、間隙g1,g2をすり抜けて基体外周面103近傍から飛散する。更に、飛散したトナーtは、クリーニングされた感光体層102に再付着したり、画像形成装置内を汚染させたりする。
【0012】
(2)第2の課題
従来のクリーニング装置では、像担持体の両端部付近、クリーニングブレードの両端部、クリーニングブレードよりトナー搬送方向上流側のトナーガイド部材の両端部等、の各一部分だけをシール部材によりシールして、トナーの漏出を防止していた。
【0013】
このようなクリーニング装置においては、シール部材は像担持体の両端部を係止するフランジ部材11の外周面に付着したトナーを掻き取る。シール部材により掻き取られたトナーは、落下、飛散して機内汚れを発生する。
【0014】
また、像担持体をクリーニング装置筐体に装着、係合させるとき、クリーニング装置の筐体の両端部内壁に固定されたシール部材が、クリーニングブレードやトナーガイド部材の両端部を変形させて、像担持体外周面とクリーニングブレード、トナーガイド部材との密着性が損なわれ、クリーニング不良を発生する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の諸問題点を解決するためになされたものであって、以下の手段により達成される。
【0019】
上記第2の課題を達成する本発明の画像形成装置は、像担持体と、該像担持体上の残留トナーをクリーニングブレードにより除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、前記像担持体の両端部の端面全周に摺接し、前記像担持体の両端部からのトナー漏出を防止するトナー漏出防止部材を設け、該トナー漏出防止部材は、クリーニング装置の側端に摺接してクリーニング装置の端部からのトナー漏出を防止する延長面を含む第1の部材と、他の部材とを含む複数の分割構造であることを特徴とするものである(請求項1の発明)。
【0020】
また、上記第2の課題を達成する本発明の画像形成装置は、前記トナー漏出防止部材は、前記像担持体の両端部の外周面全域に設けたことを特徴とするものである(請求項2の発明)。
【0021】
また、上記第2の課題を達成する本発明の画像形成装置の製造方法は、像担持体と、該像担持体上の残留トナーをクリーニングブレードにより除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置の製造方法において、前記像担持体の両端部の端面全周に摺接し、前記像担持体の両端部からのトナー漏出を防止するトナー漏出防止部材を設け、該トナー漏出防止部材をクリーニング装置の側端に摺接してクリーニング装置の端部からのトナー漏出を防止する延長面を含む第1の部材と、他の部材とを含む複数の分割構造とし、前記第1の部材を前記クリーニング装置の筐体の両側板の内壁に装着して固定した後に、前記像担持体をクリーニング装置の筐体の両端部の内壁に装着して固定することを特徴とするものである(請求項5の発明)。
【0022】
更に、上記第1及び第2の課題を達成する本発明の画像形成装置は、前記クリーニングブレードの両端部を押圧する押圧部材を設けると共に、前記像担持体の両端部からのトナー漏出を防止するトナー漏出防止部材を前記像担持体の両端部の外周全域に設けたことを特徴とするものである(請求項6の発明)。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のクリーニング装置を備えた画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は自動原稿送り装置DFと画像読み取り装置(スキャナ)SCとを装備した画像形成装置の全体構成図である。
【0025】
図示の画像形成装置本体Aは、画像形成部1、画像処理部2、画像書き込み部3、高圧電源部4、給紙搬送部5、定着装置6、排紙部7、自動両面コピーのための再搬送手段(ADU)8を備えている。
【0026】
画像形成装置本体Aの上部には、画像読み取り装置SCと自動原稿送り装置DFが搭載されている。画像形成装置本体Aの図示の左上部の排紙部7側には、排紙トレイ7C、又は図示しない用紙後処理装置が連結可能である。
【0027】
自動原稿送り装置DFの原稿台上に第1面を上向きにして載置された原稿dは、矢印方向に搬送され画像読み取り装置SCの光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサC1に読み込まれる。
【0028】
CCDイメージセンサC1により光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部3に信号を送る。
【0029】
画像書き込み部3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成部1の像担持体10に照射され、潜像を形成する。画像形成部1においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われ、給紙搬送部5から搬送された用紙Sに画像が転写される。画像を担持した用紙Sは、定着装置6により定着され、排紙部7から排紙トレイ7Cに排出される。或いは排紙路切り替え板7Aにより再搬送手段8に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Sは、再び画像形成部1において両面画像処理された後、排紙部7の排紙ローラ7Bにより排紙トレイ7Cに排出される。
【0030】
図1において、画像形成装置本体A内の右寄り側には、画像形成部1を中心にして、画像形成装置本体Aの高さ方向下方に給紙搬送部5の給紙カセット5Aが、上方に定着装置6と排紙部7が設けられている。この垂直配列構成により、ほぼ垂直方向の用紙搬送路▲1▼が形成される。給紙カセット5Aから送り出された用紙Sは、この垂直上方の用紙搬送路▲1▼に沿って搬送されて画像形成装置本体A外に排出される。
【0031】
この垂直方向用紙搬送路▲1▼にほぼ平行して、再搬送手段8による用紙搬送路▲2▼が形成されている。上記の垂直方向の用紙搬送路▲1▼、▲2▼を形成することにより、給紙カセット5Aから排紙部7に至る最短距離の用紙搬送路が構成される。
【0032】
図2は、本発明の実施の形態を適用する画像形成装置本体Aの要部断面図である。
【0033】
図において、10は像担持体で、基体の表面に有機、又は無機の光導電性層を設けた感光体である。該像担持体の画像形成領域には光導電性層が設けられるが、前記像担持体の両端部には光導電性層が設けられていない。
【0034】
該像担持体10は矢印方向に駆動回転される。12はコロナ帯電器で、像担持体10の表面を一様に帯電する。13は像露光手段で、像担持体10上に光像を照射し静電潜像を形成する。14は現像器で、像担持体10上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。5Bはレジストローラで、給紙カセット5Aから給送される用紙Sを、像担持体10上の静電潜像形成に同期して転写位置へ送り込む。15は転写用コロナ放電器であり、像担持体10上のトナー像を用紙Sに転写する。16は分離用コロナ放電器であり、転写後の用紙Pを像担持体10面から剥離する。17は像担持体10の表面に圧接する分離爪で、像担持体10上に付着した用紙Sを剥離する。18は帯電前除電手段、19は転写同時露光手段である。6は定着装置、20は本発明に基づく実施の形態を適用したクリーニング装置である。
【0035】
図3は像担持体10とクリーニング装置20の断面図である。図4はブレード周辺部材の組立ユニットの斜視図である。
【0036】
これらの図において、21はウレタンゴム等の弾性材から成るクリーニングブレード(以下、ブレードと称す)であって、転写後の像担持体10上に残留しているトナーを像担持体10から除去する。該ブレード21はホルダー部材22A,22Bに挟持されている。
【0037】
ブレード21の先端部は、像担持体10の回転中心の反重力方向である垂直上方位置より上流側で、回転する像担持体10外周面に対してカウンター方向で圧接する。
【0038】
ホルダー部材22Aは、クリーニング装置20の外周部材の一部を構成するトナー搬送案内部材23に固定されている。ホルダー部材22Aの両側端部には突起部が突出していて、回転軸体24F,24Rが嵌着される。トナー搬送案内部材23の内面側は、円筒面の一部で形成され、後述のトナー搬送スクリュー31の外周面と所定の間隙を保って対向している。
【0039】
回転軸体24F,24Rは、トナー搬送スクリュー31の回転中心軸の近傍にあることが好ましい。
【0040】
トナー搬送案内部材23の一部には、フィルム状の可撓性薄板25の基部が貼着されている。可撓性薄板25の先端部は自由端になっていて、回転する可撓性回転羽根部材33に押圧されて弾性的に撓む。
【0041】
ホルダー部材22Bの底面側には、可撓性薄板26を貼着したホルダー部材22Cがネジ等により固定されている。ポリウレタンシートから成る可撓性薄板26の先端部は、像担持体10の外周面に常時当接し、像担持体10上の残留トナーの漏出を防止する。
【0042】
ホルダー部材22Aは、クリーニング装置20のハウジング(筐体)30の一部に介装された加圧部材としてのコイルバネ28により加圧され、ブレード21、ホルダー部材22A,22B,22C、トナー搬送案内部材23から成るユニットは、回転軸体24F,24Rを回転中心にして回動し、ブレード21を像担持体10に圧接する。
【0043】
回動可能なトナー搬送案内部材23の上部には、弾性発泡材から成るパッキン29が貼着されていて、ハウジング30の内壁に圧接し、トナーの漏出を防止する。
【0044】
ハウジング30の内壁と、トナー搬送案内部材23の内壁とに囲まれた空間には、スパイラル状のトナー搬送スクリュー31が所定位置で回転可能に支持されている。
【0045】
像担持体10の上部であって、ハウジング30の内壁と、ハウジング30の開口部を遮蔽するカバー部材32の内壁とに囲まれた空間には、2枚の可撓性回転羽根部材33を固定した回転軸34が回転可能に支持されている。
【0046】
カバー部材32の底部には、ポリエチレンテレフタレート(PET)シートから成るトナーガイド部材35が貼着されている。トナーガイド部材35の先端部は像担持体10の外周面にトレール型に当接する。従って、画像形成装置の使用可能状態では、像担持体10の外周面の上部は、ブレード21の先端部とトナーガイド部材35の先端部とにより遮蔽されている。
【0047】
ブレード21の両端部の先端部上面は、押圧部材27F,27Rにより押圧され、両端部でのトナー漏出を防止している。
【0048】
回転する2枚の可撓性回転羽根部材33の先端部は、ブレード21の先端部上面側に軽接触して滞留するトナーを掃引し、更に像担持体10上に滞留するトナーを掻き上げて搬送し、可撓性薄板25に当接して図3に示すように撓ませ、トナーをトナー搬送スクリュー31上に送り込む。
【0049】
トナー搬送スクリュー31上に送り込まれた残留トナーは、トナー搬送スクリュー31の推進力により搬送され、トナー搬送案内部材23の内面に沿って移動されて一方の端部に集められた後、リサイクルトナーとして現像装置に還流されるか、又は廃棄トナーとしてトナー回収容器に収納される。
【0050】
押圧部材27F,27Rの後端部は、ホルダー部材22Aの先端部上面側に接合、固定されている。押圧部材27F,27Rの先端部は、ブレード21の両端部の先端部付近の上面を押圧している。これによりブレードの押圧力は、中央部より両端部の法が大きくなり、トナーの漏出を防止できる。
【0051】
図5(a)は像担持体10とブレード21と押圧部材27Rを示す部分断面図、図5(b)は部分斜視図である。
【0052】
像担持体10の両端部付近は、図10に示したように、感光体層102と基体外周面103とは外径差を有するから、ブレード21を像担持体10に圧接させたとき、間隙g1を形成している。また、感光体層102とフランジ部材11Rとの外径差により、間隙g2を形成している。
【0053】
押圧部材27F,27Rの先端部は、ブレード21の両端部付近を押圧して、上記の間隙g1,g2からのトナーの漏出を防止する。
【0054】
図5において、aは感光体層102を設けていない基体外周面103の軸方向の長さ、bはフランジ部材11Rの最大外径部の軸方向の長さ、Wは押圧部材27R(27F)の先端部の幅、Tは押圧部材27R(27F)の板厚である。
【0055】
次に、図5に示すクリーニング装置を図1に示す画像形成装置に適用し、ブレード21の長さを430mm、a=10mm、b=2mmに設定し、押圧部材27F,27Rの各種条件を変更した場合の実験により、本願発明の効果を示す。なお、ブレード21に加える総荷重は516g・fとした。従って、ブレード21の単位長さ(1mm)当たりの押圧力は1.2g・f/mmに設定されている。
【0056】
No.1(実施例1)
T=0.10mm、W=4.0mmの押圧部材27R,27Fをホルダー部材22Aに設置して、ブレード21の両端部を押圧した。これにより、ブレード21の中央部の押圧力は1.2g・f/mmであり、両端部の押圧力は11.2g・f/mmであった。
【0057】
この条件にて画像形成テストを行った結果、像担持体10の端部からのトナーの漏出が認められなかった。
【0058】
No.2(実施例2)
T=0.15mm、W=4.0mmの押圧部材27R,27Fをホルダー部材22Aに設置して、ブレード21の両端部を押圧した。これにより、ブレード21の中央部の押圧力は1.2g・f/mmであり、両端部の押圧力は12.7g・f/mmであった。
【0059】
この条件にて画像形成テストを行った結果、No.1と同様に像担持体10の端部からのトナーの漏出が認められなかった。
【0060】
No.3(実施例3)
T=0.20mm、W=4.0mmの押圧部材27R,27Fをホルダー部材22Aに設置して、ブレード21の両端部を押圧した。これにより、ブレード21の中央部の押圧力は1.2g・f/mmであり、両端部の押圧力は13.7g・f/mmであった。
【0061】
この条件にて画像形成テストを行った結果、No.1と同様に像担持体10の端部からのトナーの漏出が認められなかった。
【0062】
No.4(実施例4)
T=0.15mm、W=7.0mmの押圧部材27R,27Fをホルダー部材22Aに設置して、ブレード21の両端部を押圧した。これにより、ブレード21の中央部の押圧力は1.2g・f/mmであり、両端部の押圧力は12.7g・f/mmであった。
【0063】
この条件にて画像形成テストを行った結果、No.1と同様に像担持体10の端部からのトナーの漏出が認められなかった。
【0064】
No.5(比較例1)
押圧部材27R,27Fを設置せず、ブレード21の両端部を押圧しなかった。この場合においては、ブレード21の押圧力は中央部及び両端部において同一な、1.2g・f/mmであった。
【0065】
この条件にて画像形成テストを行った結果、押圧部材27R,27Fを設置していないため、像担持体10の端部及びフランジ部材11F,11Rの表面に、ブレード21通過後においても、トナーの付着が見られ、像担持体10の端部から著しいトナーの漏出が認められた。
【0066】
上記の実施例1〜4、及び比較例1の検討結果を表1にまとめて示した。
【0067】
【表1】
Figure 0003669220
【0068】
実施例1〜4は何れも、像担持体10の端部からのトナーの漏出は皆無であった。
【0069】
押圧部材を設置しない比較例1は、像担持体10及びフランジ部材11F,11Rへのトナー付着量が大きく、且つ、像担持体10の両端部付近の間隙からのトナーの漏出、飛散が大きい。
【0070】
図6は、像担持体10と周辺部材の断面図である。図7は、図6におけるA−A断面図、図8は、像担持体10と周辺部材の斜視図である。
【0071】
中空円筒状をなす像担持体10の両側端には、フランジ部材11F,11Rが嵌合されている。一方のフランジ部材11Fの中心穴部は、図示左側の側板40Fに固定された支持ピン41に嵌合されて、フランジ部材11Fは回転可能に支持される。他方のフランジ部材11Rの中心軸部は、図示右側の側板40Rに固定された軸受部材42に嵌合されて、フランジ部材11Rは回転可能に支持される。フランジ部材11Rは図示しない駆動源から動力伝達され、カップリングを介して連結されて駆動回転される。
【0072】
フランジ部材11F,11Rの各端面の全周には、トナー漏出防止部材が摺接し、像担持体10のフランジ部材11F,11Rの端面からのトナー漏出を防止している。
【0073】
図6に示す左側上部のトナー漏出防止部材391Fは、フランジ部材11Fの端面の全周に摺接するシール部材361F、シール部材361Fの背面に接合された弾性部材371F、弾性部材371Fを接合して保持する保持部材381Fから成る3層構成のユニットに形成されている。
【0074】
同様に、図示左側下部のトナー漏出防止部材392Fは、シール部材362F、弾性部材372F、保持部材382Fから成る3層構成のユニットに形成されている。
【0075】
このユニットに形成されたトナー漏出防止部材391F,392Fは、画像形成装置の側板40Fと、像担持体10のフランジ部材11Fとの間に介装され、位置決め固定される。ユニット化されたトナー漏出防止部材は、着脱可能に支持され交換可能である。
【0076】
図示右側に示す上部のトナー漏出防止部材391Rは、シール部材361R、弾性部材371R、保持部材381Rからの3層構成のユニットに形成されている。
【0077】
同様に、図示右側下部のトナー漏出防止部材392Rは、シール部材362R、弾性部材372R、保持部材382Rから成る3層構成のユニットに形成されている。
【0078】
このユニットに形成されたトナー漏出防止部材391R,392Rは、画像形成装置の側板40Rと、像担持体10のフランジ部材11Rとの間に介装され、位置決め固定される。ユニット化されたトナー漏出防止部材391R,392Rは、クリーニング装置20内に着脱可能に支持され交換可能である。
【0079】
シール部材361R、362R、361F、362Fは、厚さ約1mmのテフロンフェルト等の高密度繊維状のフェルト材で形成され、表面は脱毛防止処理が施されている。このシール部材361R、362R、361F、362Fは、適度の繊維密度と表面摩擦係数を有し、フランジ部材11F、11Rに摺接する。
【0080】
弾性部材371R、372R、371F、372Fは、厚さ約1.5mmの弾性を有するモルトプレーン、ウレタンフォーム等の発泡樹脂材で形成されている。
【0081】
保持部材381R、382R、381F、382Fは、ABS等の硬質樹脂で成形され、両面粘着テープにより弾性部材371R、372R、371F、372Fと結合している。
【0082】
像担持体10の側端に固定されたフランジ部材11Rの端面全周に摺接するシール部材361Rの延長面(図示上部)は、クリーニング装置20内のブレード21の先端部近傍の側端及びトナーガイド部材35の先端部近傍の側端に摺接し、クリーニング装置20の端部からのトナー漏出を防止する。
【0083】
以上のように、シール部材361R、362R、361F、362Fと、弾性部材371R、372R、371F、372Fと、保持部材381R、382R、381F、382Fとから成る左右一対のトナー漏出防止部材は、クリーニング装置20の端部からのトナー漏出を防止するとともに、像担持体10の両端面からのトナー漏出を防止する。
【0084】
図9は、トナー漏出防止部材391R,392R,391F,392Fをクリーニング装置20に装着する過程を示す斜視図である。
【0085】
図9(a)は、クリーニング装置20内にトナー漏出防止部材391Rを装着する状態を示す斜視図である。
【0086】
(1)クリーニング装置20を上下逆倒置させた状態に設置する。
【0087】
(2)右側のトナー漏出防止部材391Rの突出した延長面を下側にして保持して、クリーニング装置20内の側板40Rの内壁側に挿入する。このトナー漏出防止部材391Rを挿入する際に、ブレード21の端部及びトナーガイド部材35の端部が、シール部材362Rと接触して変形されることがなく、正常な位置にあることを目視で確認する。
【0088】
(3)トナー漏出防止部材391Rを所定位置に設置し、保持部材381Rを側板40Rの内壁面に当接させ、トナー漏出防止部材391Rを側板40Rにネジ等により固定する。
【0089】
(4)左側のトナー漏出防止部材391Fも同様にして、クリーニング装置20内の所定位置に設置し、保持部材381Fを側板40Fの内壁面に当接させ、トナー漏出防止部材391Fを側板40Fにネジ等により固定する。
【0090】
図9(b)は、クリーニング装置20内に像担持体10を装着する状態を示す斜視図である。
【0091】
(5)像担持体10の両端部付近を把持して、クリーニング装置20内に装着する。像担持体10の両端部に固定されたフランジ部材11R,11Fの中心の支持軸部11RA,11FAを、保持部材381R、381Fの中心部の半円筒型の軸受部381RA,381FAに乗せて、両端支持状態にする(図8参照)。
【0092】
図9(c)は、クリーニング装置20内にトナー漏出防止部材392Rを装着する状態を示す斜視図である。
【0093】
(6)トナー漏出防止部材392Rを先にクリーニング装置20内に、差し込むように挿入し、固設したトナー漏出防止部材391R上に搭載し、直径方向の各分割面を一致させる。同様にして、他方のトナー漏出防止部材392Fを先にクリーニング装置20内に固設したトナー漏出防止部材391F上に搭載し、直径方向の各分割面を一致させ組み合わせて一体化する。
【0094】
図9(d)は、トナー漏出防止部材391R,392Rを一体化した完成状態を示す斜視図である。
【0095】
(7)一体化されたトナー漏出防止部材391Rと392Rの軸受け部381RA、及びトナー漏出防止部材391Fと392Fの軸受部381FAに、図示しないドラムガイド軸を貫通させることにより、トナー漏出防止部材392R,392Fは位置決めされる。
【0096】
このようにして、二分割した一方のトナー漏出防止部材391R、391Fを最初にクリーニング装置20内の両端部に装填し、次に像担持体10を装着した後、他方のトナー漏出防止部材391R、391Fを挿入することにより、ブレード21の両端部、トナーガイド部材35と像担持体10との組立時の突き当たり干渉による密着性不良により発生するトナーの漏出が解消される。
【0097】
【発明の効果】
【0098】
本発明の請求項1〜5の発明によれば、像担持体の両端部を押圧するトナー漏出防止部材を二分割してクリーニング装置内に逐次装填することにより、ブレードの両端部、トナーガイド部材と像担持体との組立時の干渉によるトナーの漏出が解消される。
【0099】
更に、本発明の請求項の発明により、クリーニングブレードの両端部及び像担持体の両端部からのトナー漏出が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動原稿送り装置と画像読み取り装置とを装備した画像形成装置の全体構成図。
【図2】本発明の実施の形態を適用する画像形成装置本体の要部断面図。
【図3】像担持体とクリーニング装置の断面図。
【図4】クリーニングブレード周辺部材の組立ユニットの斜視図。
【図5】像担持体とブレードと押圧部材を示す部分断面図、及び部分斜視図。
【図6】像担持体と周辺部材の断面図。
【図7】図6におけるA−A断面図。
【図8】像担持体と周辺部材の斜視図。
【図9】トナー漏出防止部材の組立過程を示す斜視図。
【図10】像担持体と従来のクリーニング装置の一例を示す部分断面図。
【符号の説明】
10 像担持体
11F,11R フランジ部材
11FA,11RA 支持軸部
40F,40R 側板
20 クリーニング装置
21 クリーニングブレード(ブレード)
22A,22B,22C ホルダー部材
27F,27R 押圧部材
30 ハウジング
35 トナーガイド部材
361F,362F,361R,362R シール部材
371F,372F,371R,372R 弾性部材
381F,382F,381R,382R 保持部材
381RA,381FA 軸受部
391F,392F,391R,392R トナー漏出防止部材

Claims (6)

  1. 像担持体と、該像担持体上の残留トナーをクリーニングブレードにより除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、
    前記像担持体の両端部の端面全周に摺接し、前記像担持体の両端部からのトナー漏出を防止するトナー漏出防止部材を設け、該トナー漏出防止部材は、クリーニング装置の側端に摺接してクリーニング装置の端部からのトナー漏出を防止する延長面を含む第1の部材と、他の部材とを含む複数の分割構造であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー漏出防止部材は、前記像担持体の両端部の外周面全域に設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー漏出防止部材は、シール部材、弾性部材、及び保持部材から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー漏出防止部材は、ユニットに形成され、前記クリーニング装置の筐体の両側板間に着脱可能に支持されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 像担持体と、該像担持体上の残留トナーをクリーニングブレードにより除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置の製造方法において、
    前記像担持体の両端部の端面全周に摺接し、前記像担持体の両端部からのトナー漏出を防止するトナー漏出防止部材を設け、該トナー漏出防止部材をクリーニング装置の側端に摺接してクリーニング装置の端部からのトナー漏出を防止する延長面を含む第1の部材と、他の部材とを含む複数の分割構造とし、
    前記第1の部材を前記クリーニング装置の筐体の両側板の内壁に装着して固定した後に、前記像担持体をクリーニング装置の筐体の両端部の内壁に装着して固定することを特徴とする画像形成装置の製造方法。
  6. 前記クリーニングブレードの両端部を押圧する押圧部材を設けると共に、
    前記像担持体の両端部からのトナー漏出を防止するトナー漏出防止部材を前記像担持体の両端部の外周全域に設けたことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置の製造方法。
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