JP3662409B2 - 電源監視回路及びその電源監視方法 - Google Patents

電源監視回路及びその電源監視方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、集積回路の電源を監視する電源監視回路及びその電源監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の電子制御ユニットは高機能化に伴い、集積回路(マイクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」と略称する))で制御するものが一般的である。
【0003】
ここで、マイコンの電源電圧の変動に対して、当該マイコンの動作を確実にするために、外部回路にて電源電圧を監視し、電源電圧低下と判定した際には、マイコンにリセットをかける回路構成とすることが多い。
【0004】
図4は従来の集積回路に電源監視回路が接続された状態を示す図(従来例)である。この従来例では、マイコン1とバッテリ電源2との間に定電圧回路3を介装するとともに、1個のウォッチドッグ回路4でマイコン1の電源電圧を監視し、所定電圧以下の場合はマイコン1にリセット信号を発してマイコン1の動作を停止させる構成となっており、定電圧回路3とウォッチドッグ回路4とから電源監視回路を構成していた。また、このウォッチドッグ回路4は、マイコン1からのウォッチドッグクリア信号に基づいてマイコン1の暴走を監視し、クリア信号が所定時間入力されないとリセットを発する機能も備えているものである。なお、図4においては、定電圧回路3はツェナーダイオード5を使用して電源供給用トランジスタ6のベース電圧を一定に保持することで、マイコン1に対して一定レベルの電圧を供給するように回路構成していた。
【0005】
かかる構成において、バッテリ電源2の脱着後の電源投入時や、エンジン始動時のクランキング等による電源瞬断時には、マイコン1の電源端子(Vcc端子)に入力される電源電圧Vccが所定の監視電圧(基準電圧)未満となり、ウォッチドッグ回路4からの信号を受けて、マイコン1はリセット状態になる。そして、監視電圧以上に上昇するとリセット解除となり、マイコン1はプログラムがスタートしてイニシャル処理(初期化処理)を行う。また、マイコン1の暴走時には、所定時間内にマイコン1のウォッチドッグ出力端子WDからのウォッチドッグクリア信号が出力されることがないため、マイコン1のリセット端子RSTにリセット信号が発せられ、上記と同様にプログラムがスタートしてイニシャル処理を行うことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記の回路構成においては、マイコン1がリセットされる場合として、バッテリ電源2の脱着等により確実に電源をオフにして再投入した場合と、電源コネクタ端子のチャタリング(接点跳動)等による瞬断の場合と、エンジン始動時のクランキングにおける電圧低下の場合と、さらにはマイコンのソフトウェア暴走によるウォッチドッグリセットの場合とがある。
【0007】
ところで、マイコン1側では、上記いずれの場合であるかの区別がつかない状況であったため、リセット後のマイコン1内のソフトウエアの処理は画一的に同一フロー処理を実行していた。この場合、マイコン1内のイニシャル処理において、不揮発性記憶部(ROM)のチェックや、揮発性記憶部(RAM)のクリア及びチェック等を実施することが一般的であるため、上記の事象が発生した場合には、RAMをすべてクリアし、当該RAMの記憶内容を消失させてから初期値に戻ることになる。
【0008】
しかしながら、このRAMには、モード設定、仕向地情報、積算距離情報等、何らかの目的で種々の設定情報を格納している場合があり、これらの設定情報は電源瞬断時やウォッチドッグリセット時にはクリアしたくないという要望がある。
【0009】
なお、RAM内の記憶内容が消失すると不都合が生じることから、RAMに代えて書換え可能な不揮発性メモリ(EEPROM(electrically erasable programmable read only memory))を用いた回路構成を採用することもあったが、かかる書換え可能な不揮発性メモリは、通常のRAMに比べて極めて高価であり、RAMの記憶補償のためだけに採用することは費用増大の要因となっていた。
【0010】
そこで、この発明の課題は、マイコンのリセット処理時において、書換え可能な不揮発性メモリ等を用いることなく、状況に応じてRAM内の記憶内容の保持またはクリアを切り替えて処理し得る電源監視回路及びその電源監視方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、リセット処理機能を有するとともに、揮発性記憶部が内蔵され、所定の入力端子に与えられる指示電圧が所定の第1の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を保持する一方、前記所定の入力端子に与えられる電圧が前記所定の第1の状態より低い所定の第2の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すようにされた集積回路について、その電源監視を行う電源監視回路であって、電源電圧の一部が前記指示電圧として蓄電されて前記集積回路の前記所定の入力端子に接続される蓄電部と、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧以上であるときに、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を前記所定の第1の状態に保持する一方、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧未満まで低下した際に、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を前記所定の第2の状態にまで放電する放電回路と、前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すか否かを決定するクリア処理切替手段とを備え、前記クリア処理切替手段は、前記電源電圧が所定のリセット電圧以下であり且つ前記揮発性記憶部の記憶保持電圧以上である場合に、前記集積回路のリセットが実行される際に前記揮発性記憶部の記憶内容を保持することを決定する機能と、前記電源電圧が、前記記憶保持電圧未満に低下したときに、前記集積回路のリセットが実行される際に、前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すことを決定する機能とを有するものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記集積回路からの制御信号に従って前記蓄電部への充電の有無を切り替える充電切替回路をさらに備えるものである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、前記集積回路の使用時において、当該集積回路から前記充電切替回路へ制御信号を出力して前記蓄電部へ充電し、前記放電回路によって、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧以上であるときに、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を保持する一方、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧未満まで低下した際に、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を放電し、前記所定の入力端子に接続された前記蓄電部の前記指示電圧が前記所定の第1の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を保持する一方、前記所定の入力端子に与えられる電圧が前記所定の第2の状態のときに前記クリア処理切替手段が前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すよう決定するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の一の実施の形態に係る集積回路(マイコン)の電源監視回路は、マイコンの電源電圧を監視する回路によって、バッテリ脱着、電源瞬断及びウォッチドッグリセットのいずれの事象が発生したかを判別し、マイコン内のRAMクリア処理の要否の判断を行うことにより、必要な場合にRAM内の記憶内容を保持することを可能とするものである。
【0015】
図1はこの発明の一の実施の形態として、マイコン11に電源変化検出回路12、バッテリ電源13、メインスイッチ13a及びウォッチドッグ回路14(電源IC)が接続された例を示す図である。
【0016】
図1の如く、ここで使用されるマイコン11は、自動車用の電子制御ユニットにおいて、エンジン始動や各種インジケータ系または様々な電装機器の制御を行うためのものであって、内部にRAM10が内蔵されており、このRAM10に、各種電装機器のモード設定、仕向地情報、積算距離情報等、何らかの目的に基づく種々の設定情報が格納される。このマイコン11の電源端子(Vcc端子)には、バッテリ電源13から従来と同様のツェナーダイオード5及び電源供給用トランジスタ6を有する定電圧回路3を通じて与えられた電源電圧Vccが印加される。また、マイコン11には、リセット端子RSTでの入力信号に基づいて種々の処理経緯を初期状態に戻す(リセット処理)ためのリセット手段15が内蔵されている。なお、マイコン11は、内部の図示しないROM等に予め格納されたプログラムに従って、リセット処理(イニシャルプログラム)、RAM10のクリア処理、及びその他の種々の処理動作を実行するものである。このプログラムのアルゴリズムは後の動作説明において詳説する。
【0017】
そして、電源変化検出回路12は、電源電圧Vccの一部(V1)が蓄電される蓄電部20と、マイコン11の電源端子(Vcc端子)に印加される電源電圧Vcc(正常時は例えば5V)が、RAM10の記憶保持電圧(例えば2V)未満まで低下した際にその旨を検出して蓄電部20に蓄電された電圧(指示電圧)V1を放電する放電回路21と、マイコン11内において蓄電部20の蓄電側の電位を読み取る入力回路22と、マイコン11内において入力回路22での読み取り結果に応じてマイコン11のリセット時にRAM10のクリア処理を行うか否かを決定するクリア処理切替手段23と、マイコン11からの出力信号に応じて蓄電部20への充電の有無を切り替える充電切替回路24とを備えてなる。
【0018】
蓄電部20は1個のコンデンサC1であって、その一端が接地されるとともに、他端が抵抗R1を介してマイコン11の入力回路22に入力端子IN(ポートIN)を通じて接続されている。
【0019】
放電回路21は、蓄電部20としてのコンデンサC1の蓄電側に抵抗R2を介してコレクタ接続され且つエミッタが接地された第1のNPNトランジスタ31と、この第1のNPNトランジスタ31のベースにコレクタ接続され且つエミッタが接地された第2のNPNトランジスタ32と、この第2のNPNトランジスタ32のベースとメインスイッチ13aとの間に接続されて電源電圧Vccがマイコン11のRAM10の保持電圧以上のときに第2のNPNトランジスタ32をON保持する1個のツェナーダイオード33とを備えてなる。なお、第1のNPNトランジスタ31のベースと第2のNPNトランジスタ32のコレクタとの接続中間点は抵抗R3を介して定電圧回路3(電源電圧Vcc)に接続されており、また第2のNPNトランジスタ32のベースとツェナーダイオード33との間にはベース電圧抑制用抵抗R4が接続されている。また、各NPNトランジスタ31,32におけるベースとエミッタの間には電位差を確保するための抵抗R5,R6が介装されている。これにより、ツェナーダイオード33のオン時には第2のNPNトランジスタ32のベース電圧は電源電圧Vccが抵抗R4,R6により分圧されてハイ状態となり、その結果第2のNPNトランジスタ32がオンとなり、第1のNPNトランジスタ31のベースにグランド電位が与えられて第1のNPNトランジスタ31はオフとなる。一方、第2のNPNトランジスタ32のオフ時には第1のNPNトランジスタ31のベース電圧は電源電圧Vccが抵抗R3,R5により分圧されてハイ状態となり、その結果第1のNPNトランジスタ31がオンとなるようになっている。この場合、ツェナーダイオード33のツェナー電圧としては、マイコン11内のRAM10の保持電圧と同等の電圧値が設定され、例えば2Vの電圧値が設定される。
【0020】
入力回路22は、入力端子INに接続された抵抗R1を介して蓄電部20に蓄電された電圧V1を読みとり、この電圧V1が所定の基準電圧Vref(図示せず)以上(第1の状態)である場合は、RAM10の記憶内容を保持する必要がある旨をクリア処理切替手段23に伝達する一方、電圧V1が所定の基準電圧Vref未満である場合(第2の状態)は、RAM10の記憶内容を保持する必要がない旨をクリア処理切替手段23に伝達する。なお、基準電圧Vrefは、蓄電状態にある蓄電部20での蓄電電圧V1をVhとすると、
0<Vref<<Vh
となるように予め設定されている。
【0021】
クリア処理切替手段23は、入力回路22から伝達される情報に従って、マイコン11のリセット時にRAM10のクリア処理を行うか否かを決定する。
【0022】
充電切替回路24は、1個のPNPトランジスタであって、そのベースが抵抗R7を介してマイコン11の出力端子OUT(ポートOUT)に接続され、エミッタがメインスイッチ13aを介してバッテリ電源13に接続されるとともに、コレクタが抵抗R8を介して蓄電部20の蓄電側に接続される。また、充電切替回路(PNPトランジスタ)24のベースとエミッタの間には電位差を確保するための抵抗R9が接続されている。これにより、充電切替回路24は、マイコン11の出力端子OUT(ポートOUT)がハイ状態からロー状態に切り替わった時点で、オフ状態からオン状態に切り替わるようになっている。
【0023】
ウォッチドッグ回路14は、マイコン11の電源電圧Vccを監視し、所定電圧(例えば4V)以下の場合はマイコン11にリセット信号を発してマイコンの動作を停止させる構成となっており、さらに、ウォッチドッグ回路14は、マイコン11のウォッチドッグ端子WDIから出力されるウォッチドッグクリア信号に基づいてマイコン1の暴走を監視する機能を有しており、当該クリア信号が所定時間入力されない場合にマイコン11のリセット端子RSTにリセット信号を発するものである。なお、ウォッチドッグ回路14は、内部の図示しないROM等に予め格納されたプログラムに従って、電源電圧Vccの監視動作及びマイコン11の暴走監視動作を行うようになっている。
【0024】
そして、電源変化検出回路12及びウォッチドッグ回路14により、マイコン11の電源を監視する電源監視回路が構成されるものである。
【0025】
上記の構成における電源監視回路の動作を説明する。なお、メインスイッチ13aがオフの状態の電源投入前には、蓄電部20としてのコンデンサC1には蓄電が行われていない状態(放電状態)となっている。
【0026】
まず、メインスイッチ13aをオンに切り替えてバッテリ電源13を定電圧回路3に接続すると、この定電圧回路3を通じて電源電圧Vccがマイコン11に印加されるため、マイコン11のリセットが解除され、内部のプログラムがスタートする。
【0027】
かかるマイコン11内のプログラム動作においては、図2中のステップS01の如く、入力端子IN(ポートIN)に抵抗R1を介して入力される蓄電部20の蓄電電圧V1の状態を、入力回路22によって読み取る。この時点では、前述の通り、電圧V1が放電状態のため、入力回路22は当該電圧V1をローレベルとして認識し、次のステップS02に進む。即ち、入力回路22は、電圧V1が所定の基準電圧Vref未満である旨を判断した後、RAM10の記憶内容を保持する必要がない旨をクリア処理切替手段23に伝達する。クリア処理切替手段23では、入力回路22からの伝達情報に従って、マイコン11のリセット時にRAM10のクリア処理を行う旨を決定する。
【0028】
次に、リセット手段15がマイコン11の全体の処理を初期状態に設定するとともに、クリア処理切替手段23よりステップS02の指令を受けて、RAM10に記憶された内容を全てクリア(初期化)する。
【0029】
その後、ステップS03において、マイコン11の出力端子OUT(ポートOUT)をハイ状態からロー状態に切り替える。この出力端子OUTが抵抗R7を介してベース接続されたPNPトランジスタからなる充電切替回路24は、オフ状態からオン状態に切り替わるため、電源電圧Vccが抵抗R8を介して蓄電部20(コンデンサC1)に印加される。これにより蓄電部20の蓄電側の電圧V1は上述のVhまで満充電される。しかる後は、マイコン11が所定のプログラムのアルゴリズムに従って、各種デフォルト値の設定、ポートの割付及びレジスタの定義等の所定(RAM10のクリア処理以外)のリセット処理が実行される(ステップS04)。かかる通常処理の終了後、ステップS05において出力端子OUT(ポートOUT)をロー状態からハイ状態に切り替える。その結果、入力回路22はRAM10の記憶内容を保持する必要がない旨をクリア処理切替手段23に伝達し、次にリセット処理が行われる際にRAM10をクリアできるようにしておく。しかる後、所定のプログラムのメインルーチンを呼び出し、マイコン11における所定の各種通常制御処理を行う。
【0030】
ここで、上記のような所定のプログラムのメインルーチン処理による各種通常制御処理の途中において、電源コネクタ端子のチャタリングによる瞬断、あるいはエンジン始動時のクランキングによる電圧低下等の原因により、電源電圧Vccがマイコン11のリセット電圧(例えば4V)以下に低下すると、図1に示したウォッチドッグ回路14はその旨を判断し、当該判断に基づいてリセット信号をマイコン11のリセット端子RSTに向けて出力する。
【0031】
マイコン11では、リセット端子RSTから受けたリセット信号に応じて、所定のイニシャルプログラムが始動し、図2中のステップS01からの処理(リセット処理)が実行される。この際、電源電圧Vccがマイコン11のRAM10の記憶保持電圧(例えば2V)以上にしか低下していない場合(図3中の符号T1)は、電源電圧Vccはツェナーダイオード33を介し、抵抗R4,R6により分圧されて第2のNPNトランジスタ32のベースに印加されるため、第2のNPNトランジスタ32はオンとなって第1のNPNトランジスタ31のベースを接地状態(ロー状態)にする。したがって、第1のNPNトランジスタ31はオフ状態となり、蓄電部20の蓄電電圧V1は満充電電圧Vhに保持される。その結果、マイコン11の入力端子INにはハイ入力がなされる。
【0032】
マイコン11内では、上記入力端子INのハイ状態を、入力回路22において、所定の基準電圧Vrefと比較することで認識判断し(ステップS01)、その判断結果に従ってRAM10の記憶内容を保持する必要がある旨をクリア処理切替手段23に伝達する。
【0033】
クリア処理切替手段23は、入力回路22からの伝達情報に従って、マイコン11のリセット時にRAM10のクリア処理を行わない旨を決定する。したがって、ステップS02におけるRAM10のクリア処理を省略して、そのままステップS03に進む。以後、ステップS03において出力端子OUTの電圧をハイ状態からロー状態に切り替えた後、RAM10のクリア処理以外の所定のリセット処理を行い(ステップS04)、その後、ステップS05において出力端子OUTの電圧をロー状態からハイ状態に切り替えた後、メインルーチンを呼び出して通常制御処理を実行する。
【0034】
一方、電源瞬断時等において、電源電圧VccがRAM10の記憶保持電圧(例えば2V)未満まで低下した場合(図3中の符号T2)は、ツェナーダイオード33がオフとなることにより、第2のNPNトランジスタ32がオフとなり、その結果、第1のNPNトランジスタ31がオンになって、蓄電部20の蓄電電圧V1を放電するため、マイコン11の入力端子INへの入力はロー状態となる。したがって、入力回路22がRAM10のクリア処理の必要性を判断してクリア処理切替手段23に伝達するため、電源電圧Vccが4V以下となってマイコン11をリセット処理する際に、RAM10のクリア処理が実施されることになる。
【0035】
さらに、プログラム暴走時において、ウォッチドッグ回路14によってウォッチドッグリセットを行う場合は、電源電圧Vccの状態に変化はない(5Vのままである)ため、放電回路21による放電は行われず、蓄電部20の電圧V1が上述した説明と同様に満充電電圧Vhに保持された状態のままイニシャル処理を行うため、イニシャル処理の際に、RAM10のクリア処理が実行されることはない。
【0036】
これらの動作に対し、通常の処理手順でメインスイッチ13aをオフに切り替えたときには、マイコン11への電源電圧Vccの供給が途絶えるため、RAM10の記憶保持電圧(2V)未満となった時点でRAM10の内容は揮発して消失される。
【0037】
以上のように、高価な不揮発性メモリ等を用いることなく、簡単な構成で、電圧低下がマイコンのRAM保持電圧以上の場合にRAM10内の必要な記憶内容を消失させずにリセット処理することが可能となる。
【0038】
また、マイコン11の制御により、充電切替回路24のオン/オフを自由に切り替えて、蓄電部20の蓄電制御を機動的に行うことができるので、RAM10の記憶内容を初期状態に戻した直後に蓄電部20の蓄電を速やかに開始できる。
【0039】
なお、上記実施の形態では、マイコン11内のRAM10のうち全ての記憶内容についてその保持又はクリア処理を切り替えるように説明したが、RAM10のうち一部に限定してその保持又はクリア処理を切り替えるようにしてもよい。
【0040】
また、上記実施の形態では、入力回路22に入力を与える入力端子INとして通常ポートを割り当てた例を示したが、例えばA/Dポートを割り当ててもよい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1及び請求項3に記載の発明によれば、電源電圧が瞬断し又は低下した際に、その電源電圧が揮発性記憶部の記憶保持電圧以上であるときは、蓄電部に蓄電された指示電圧を保持し、この指示電圧に基づいて集積回路内で集積回路の内部の揮発性記憶部をクリアせずに集積回路をリセットできる。即ち、高価な不揮発性メモリ等を用いることなく、簡単な構成で、必要な記憶内容を消失させずにおくことが可能となる。一方、電源電圧が揮発性記憶部の記憶保持電圧未満まで低下した際に、蓄電部に蓄電された指示電圧を放電し、これに応じて揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すことができる。また、クリア処理切替手段での決定により、電源電圧が所定のリセット電圧以下であり且つ揮発性記憶部の記憶保持電圧以上である場合に、集積回路のリセットが実行される際に揮発性記憶部の記憶内容を保持し、また電源電圧が記憶保持電圧未満に低下したときに、集積回路のリセットが実行される際に、揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すことができる。
【0042】
請求項2及び請求項3に記載の発明によれば、集積回路の制御により、自由に蓄電部の蓄電制御を機動的に行うことができるので、例えば、揮発性記憶部の記憶内容を初期状態に戻した直後に蓄電部の蓄電を速やかに開始できる等が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態の集積回路の電源監視回路を示す回路ブロック図である。
【図2】この発明の一の実施の形態の集積回路の電源監視回路の動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の一の実施の形態の集積回路の電源監視回路の各部の電圧変化を示すタイミングチャートである。
【図4】従来の集積回路の電源監視回路を示す図である。
【符号の説明】
10 RAM
11 マイコン
12 電源変化検出回路
13 バッテリ電源
13a メインスイッチ
14 ウォッチドッグ回路
15 リセット手段
20 蓄電部
21 放電回路
22 入力回路
23 クリア処理切替手段
24 充電切替回路
31 第1のNPNトランジスタ
32 第2のNPNトランジスタ
33 ツェナーダイオード

Claims (3)

  1. リセット処理機能を有するとともに、揮発性記憶部が内蔵され、所定の入力端子に与えられる指示電圧が所定の第1の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を保持する一方、前記所定の入力端子に与えられる電圧が前記所定の第1の状態より低い所定の第2の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すようにされた集積回路について、その電源監視を行う電源監視回路であって、
    電源電圧の一部が前記指示電圧として蓄電されて前記集積回路の前記所定の入力端子に接続される蓄電部と、
    前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧以上であるときに、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を前記所定の第1の状態に保持する一方、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧未満まで低下した際に、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を前記所定の第2の状態にまで放電する放電回路と
    前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すか否かを決定するクリア処理切替手段と
    を備え
    前記クリア処理切替手段は、前記電源電圧が所定のリセット電圧以下であり且つ前記揮発性記憶部の記憶保持電圧以上である場合に、前記集積回路のリセットが実行される際に前記揮発性記憶部の記憶内容を保持することを決定する機能と、前記電源電圧が、前記記憶保持電圧未満に低下したときに、前記集積回路のリセットが実行される際に、前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すことを決定する機能とを有する電源監視回路。
  2. 請求項1に記載の電源監視回路であって、前記集積回路からの制御信号に従って前記蓄電部への充電の有無を切り替える充電切替回路をさらに備えることを特徴とする電源監視回路。
  3. 請求項2に記載の電源監視回路を利用した電源監視方法であって、
    前記集積回路の使用時において、当該集積回路から前記充電切替回路へ制御信号を出力して前記蓄電部へ充電し、
    前記放電回路によって、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧以上であるときに、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を保持する一方、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧未満まで低下した際に、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を放電し、
    前記所定の入力端子に接続された前記蓄電部の前記指示電圧が前記所定の第1の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を保持する一方、前記所定の入力端子に与えられる電圧が前記所定の第2の状態のときに前記クリア処理切替手段が前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すよう決定することを特徴とする集積回路の電源監視方法。
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