JPH11219238A - 電源監視回路及びその電源監視方法 - Google Patents

電源監視回路及びその電源監視方法

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JPH11219238A
JPH11219238A JP10021012A JP2101298A JPH11219238A JP H11219238 A JPH11219238 A JP H11219238A JP 10021012 A JP10021012 A JP 10021012A JP 2101298 A JP2101298 A JP 2101298A JP H11219238 A JPH11219238 A JP H11219238A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な不揮発性メモリ等を用いることなく、
簡単な構成で、必要な記憶内容を消失させずにおくこと
を可能とする。 【解決手段】 電源電圧Vccが瞬断し又は低下した際
に、その電源電圧VccがRAM10の記憶保持電圧以
上であるときは、蓄電部20に蓄電された指示電圧V1
を保持し、この指示電圧V1に基づいてマイコン11内
でRAM10をクリアせずにマイコン11をリセットで
きる。この場合、マイコン11の制御により、自由に蓄
電部20の蓄電制御を機動的に行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集積回路の電源
を監視する電源監視回路及びその電源監視方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用の電子制御ユニットは高機能化
に伴い、集積回路(マイクロコンピュータ(以下、単に
「マイコン」と略称する))で制御するものが一般的で
ある。
【0003】ここで、マイコンの電源電圧の変動に対し
て、当該マイコンの動作を確実にするために、外部回路
にて電源電圧を監視し、電源電圧低下と判定した際に
は、マイコンにリセットをかける回路構成とすることが
多い。
【0004】図4は従来の集積回路に電源監視回路が接
続された状態を示す図(従来例)である。この従来例で
は、マイコン1とバッテリ電源2との間に定電圧回路3
を介装するとともに、1個のウォッチドッグ回路4でマ
イコン1の電源電圧を監視し、所定電圧以下の場合はマ
イコン1にリセット信号を発してマイコン1の動作を停
止させる構成となっており、定電圧回路3とウォッチド
ッグ回路4とから電源監視回路を構成していた。また、
このウォッチドッグ回路4は、マイコン1からのウォッ
チドッグクリア信号に基づいてマイコン1の暴走を監視
し、クリア信号が所定時間入力されないとリセットを発
する機能も備えているものである。なお、図4において
は、定電圧回路3はツェナーダイオード5を使用して電
源供給用トランジスタ6のベース電圧を一定に保持する
ことで、マイコン1に対して一定レベルの電圧を供給す
るように回路構成していた。
【0005】かかる構成において、バッテリ電源2の脱
着後の電源投入時や、エンジン始動時のクランキング等
による電源瞬断時には、マイコン1の電源端子(Vcc
端子)に入力される電源電圧Vccが所定の監視電圧
(基準電圧)未満となり、ウォッチドッグ回路4からの
信号を受けて、マイコン1はリセット状態になる。そし
て、監視電圧以上に上昇するとリセット解除となり、マ
イコン1はプログラムがスタートしてイニシャル処理
(初期化処理)を行う。また、マイコン1の暴走時に
は、所定時間内にマイコン1のウォッチドッグ出力端子
WDからのウォッチドッグクリア信号が出力されること
がないため、マイコン1のリセット端子RSTにリセッ
ト信号が発せられ、上記と同様にプログラムがスタート
してイニシャル処理を行うことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記の回
路構成においては、マイコン1がリセットされる場合と
して、バッテリ電源2の脱着等により確実に電源をオフ
にして再投入した場合と、電源コネクタ端子のチャタリ
ング(接点跳動)等による瞬断の場合と、エンジン始動
時のクランキングにおける電圧低下の場合と、さらには
マイコンのソフトウェア暴走によるウォッチドッグリセ
ットの場合とがある。
【0007】ところで、マイコン1側では、上記いずれ
の場合であるかの区別がつかない状況であったため、リ
セット後のマイコン1内のソフトウエアの処理は画一的
に同一フロー処理を実行していた。この場合、マイコン
1内のイニシャル処理において、不揮発性記憶部(RO
M)のチェックや、揮発性記憶部(RAM)のクリア及
びチェック等を実施することが一般的であるため、上記
の事象が発生した場合には、RAMをすべてクリアし、
当該RAMの記憶内容を消失させてから初期値に戻るこ
とになる。
【0008】しかしながら、このRAMには、モード設
定、仕向地情報、積算距離情報等、何らかの目的で種々
の設定情報を格納している場合があり、これらの設定情
報は電源瞬断時やウォッチドッグリセット時にはクリア
したくないという要望がある。
【0009】なお、RAM内の記憶内容が消失すると不
都合が生じることから、RAMに代えて書換え可能な不
揮発性メモリ(EEPROM(electrically erasable
programmable read only memory))を用いた回路構成
を採用することもあったが、かかる書換え可能な不揮発
性メモリは、通常のRAMに比べて極めて高価であり、
RAMの記憶補償のためだけに採用することは費用増大
の要因となっていた。
【0010】そこで、この発明の課題は、マイコンのリ
セット処理時において、書換え可能な不揮発性メモリ等
を用いることなく、状況に応じてRAM内の記憶内容の
保持またはクリアを切り替えて処理し得る電源監視回路
及びその電源監視方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、リセット処理機能を有すると
ともに、揮発性記憶部が内蔵され、所定の入力端子に与
えられる指示電圧が所定の第1の状態のときに前記揮発
性記憶部の記憶状態を保持する一方、前記所定の入力端
子に与えられる電圧が前記所定の第1の状態より低い所
定の第2の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を
初期状態に戻すようにされた集積回路について、その電
源監視を行う電源監視回路であって、電源電圧の一部が
前記指示電圧として蓄電されて前記集積回路の前記所定
の入力端子に接続される蓄電部と、前記集積回路の電源
電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧以上であるとき
に、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示
電圧を前記所定の第1の状態に保持する一方、前記集積
回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電圧未満
まで低下した際に、その旨を検出して前記蓄電部に蓄電
された前記指示電圧を前記所定の第2の状態にまで放電
する放電回路とを備えるものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記集積回路か
らの制御信号に従って前記蓄電部への充電の有無を切り
替える充電切替回路をさらに備えるものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記集積回路の
使用時において、当該集積回路から前記充電切替回路へ
制御信号を出力して前記蓄電部へ充電し、前記放電回路
によって、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部
の記憶保持電圧以上であるときに、その旨を検出して前
記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を保持する一方、前
記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持電
圧未満まで低下した際に、その旨を検出して前記蓄電部
に蓄電された前記指示電圧を放電し、前記所定の入力端
子に接続された前記蓄電部の前記指示電圧が前記所定の
第1の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を保持
する一方、前記所定の入力端子に与えられる電圧が前記
所定の第2の状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態
を初期状態に戻すようにするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の一の実施の形態に係る
集積回路(マイコン)の電源監視回路は、マイコンの電
源電圧を監視する回路によって、バッテリ脱着、電源瞬
断及びウォッチドッグリセットのいずれの事象が発生し
たかを判別し、マイコン内のRAMクリア処理の要否の
判断を行うことにより、必要な場合にRAM内の記憶内
容を保持することを可能とするものである。
【0015】図1はこの発明の一の実施の形態として、
マイコン11に電源変化検出回路12、バッテリ電源1
3、メインスイッチ13a及びウォッチドッグ回路14
(電源IC)が接続された例を示す図である。
【0016】図1の如く、ここで使用されるマイコン1
1は、自動車用の電子制御ユニットにおいて、エンジン
始動や各種インジケータ系または様々な電装機器の制御
を行うためのものであって、内部にRAM10が内蔵さ
れており、このRAM10に、各種電装機器のモード設
定、仕向地情報、積算距離情報等、何らかの目的に基づ
く種々の設定情報が格納される。このマイコン11の電
源端子(Vcc端子)には、バッテリ電源13から従来
と同様のツェナーダイオード5及び電源供給用トランジ
スタ6を有する定電圧回路3を通じて与えられた電源電
圧Vccが印加される。また、マイコン11には、リセ
ット端子RSTでの入力信号に基づいて種々の処理経緯
を初期状態に戻す(リセット処理)ためのリセット手段
15が内蔵されている。なお、マイコン11は、内部の
図示しないROM等に予め格納されたプログラムに従っ
て、リセット処理(イニシャルプログラム)、RAM1
0のクリア処理、及びその他の種々の処理動作を実行す
るものである。このプログラムのアルゴリズムは後の動
作説明において詳説する。
【0017】そして、電源変化検出回路12は、電源電
圧Vccの一部(V1)が蓄電される蓄電部20と、マ
イコン11の電源端子(Vcc端子)に印加される電源
電圧Vcc(正常時は例えば5V)が、RAM10の記
憶保持電圧(例えば2V)未満まで低下した際にその旨
を検出して蓄電部20に蓄電された電圧(指示電圧)V
1を放電する放電回路21と、マイコン11内において
蓄電部20の蓄電側の電位を読み取る入力回路22と、
マイコン11内において入力回路22での読み取り結果
に応じてマイコン11のリセット時にRAM10のクリ
ア処理を行うか否かを決定するクリア処理切替手段23
と、マイコン11からの出力信号に応じて蓄電部20へ
の充電の有無を切り替える充電切替回路24とを備えて
なる。
【0018】蓄電部20は1個のコンデンサC1であっ
て、その一端が接地されるとともに、他端が抵抗R1を
介してマイコン11の入力回路22に入力端子IN(ポ
ートIN)を通じて接続されている。
【0019】放電回路21は、蓄電部20としてのコン
デンサC1の蓄電側に抵抗R2を介してコレクタ接続さ
れ且つエミッタが接地された第1のNPNトランジスタ
31と、この第1のNPNトランジスタ31のベースに
コレクタ接続され且つエミッタが接地された第2のNP
Nトランジスタ32と、この第2のNPNトランジスタ
32のベースとメインスイッチ13aとの間に接続され
て電源電圧Vccがマイコン11のRAM10の保持電
圧以上のときに第2のNPNトランジスタ32をON保
持する1個のツェナーダイオード33とを備えてなる。
なお、第1のNPNトランジスタ31のベースと第2の
NPNトランジスタ32のコレクタとの接続中間点は抵
抗R3を介して定電圧回路3(電源電圧Vcc)に接続
されており、また第2のNPNトランジスタ32のベー
スとツェナーダイオード33との間にはベース電圧抑制
用抵抗R4が接続されている。また、各NPNトランジ
スタ31,32におけるベースとエミッタの間には電位
差を確保するための抵抗R5,R6が介装されている。
これにより、ツェナーダイオード33のオン時には第2
のNPNトランジスタ32のベース電圧は電源電圧Vc
cが抵抗R4,R6により分圧されてハイ状態となり、
その結果第2のNPNトランジスタ32がオンとなり、
第1のNPNトランジスタ31のベースにグランド電位
が与えられて第1のNPNトランジスタ31はオフとな
る。一方、第2のNPNトランジスタ32のオフ時には
第1のNPNトランジスタ31のベース電圧は電源電圧
Vccが抵抗R3,R5により分圧されてハイ状態とな
り、その結果第1のNPNトランジスタ31がオンとな
るようになっている。この場合、ツェナーダイオード3
3のツェナー電圧としては、マイコン11内のRAM1
0の保持電圧と同等の電圧値が設定され、例えば2Vの
電圧値が設定される。
【0020】入力回路22は、入力端子INに接続され
た抵抗R1を介して蓄電部20に蓄電された電圧V1を
読みとり、この電圧V1が所定の基準電圧Vref(図
示せず)以上(第1の状態)である場合は、RAM10
の記憶内容を保持する必要がある旨をクリア処理切替手
段23に伝達する一方、電圧V1が所定の基準電圧Vr
ef未満である場合(第2の状態)は、RAM10の記
憶内容を保持する必要がない旨をクリア処理切替手段2
3に伝達する。なお、基準電圧Vrefは、蓄電状態に
ある蓄電部20での蓄電電圧V1をVhとすると、 0<Vref<<Vh となるように予め設定されている。
【0021】クリア処理切替手段23は、入力回路22
から伝達される情報に従って、マイコン11のリセット
時にRAM10のクリア処理を行うか否かを決定する。
【0022】充電切替回路24は、1個のPNPトラン
ジスタであって、そのベースが抵抗R7を介してマイコ
ン11の出力端子OUT(ポートOUT)に接続され、
エミッタがメインスイッチ13aを介してバッテリ電源
13に接続されるとともに、コレクタが抵抗R8を介し
て蓄電部20の蓄電側に接続される。また、充電切替回
路(PNPトランジスタ)24のベースとエミッタの間
には電位差を確保するための抵抗R9が接続されてい
る。これにより、充電切替回路24は、マイコン11の
出力端子OUT(ポートOUT)がハイ状態からロー状
態に切り替わった時点で、オフ状態からオン状態に切り
替わるようになっている。
【0023】ウォッチドッグ回路14は、マイコン11
の電源電圧Vccを監視し、所定電圧(例えば4V)以
下の場合はマイコン11にリセット信号を発してマイコ
ンの動作を停止させる構成となっており、さらに、ウォ
ッチドッグ回路14は、マイコン11のウォッチドッグ
端子WDIから出力されるウォッチドッグクリア信号に
基づいてマイコン1の暴走を監視する機能を有してお
り、当該クリア信号が所定時間入力されない場合にマイ
コン11のリセット端子RSTにリセット信号を発する
ものである。なお、ウォッチドッグ回路14は、内部の
図示しないROM等に予め格納されたプログラムに従っ
て、電源電圧Vccの監視動作及びマイコン11の暴走
監視動作を行うようになっている。
【0024】そして、電源変化検出回路12及びウォッ
チドッグ回路14により、マイコン11の電源を監視す
る電源監視回路が構成されるものである。
【0025】上記の構成における電源監視回路の動作を
説明する。なお、メインスイッチ13aがオフの状態の
電源投入前には、蓄電部20としてのコンデンサC1に
は蓄電が行われていない状態(放電状態)となってい
る。
【0026】まず、メインスイッチ13aをオンに切り
替えてバッテリ電源13を定電圧回路3に接続すると、
この定電圧回路3を通じて電源電圧Vccがマイコン1
1に印加されるため、マイコン11のリセットが解除さ
れ、内部のプログラムがスタートする。
【0027】かかるマイコン11内のプログラム動作に
おいては、図2中のステップS01の如く、入力端子I
N(ポートIN)に抵抗R1を介して入力される蓄電部
20の蓄電電圧V1の状態を、入力回路22によって読
み取る。この時点では、前述の通り、電圧V1が放電状
態のため、入力回路22は当該電圧V1をローレベルと
して認識し、次のステップS02に進む。即ち、入力回
路22は、電圧V1が所定の基準電圧Vref未満であ
る旨を判断した後、RAM10の記憶内容を保持する必
要がない旨をクリア処理切替手段23に伝達する。クリ
ア処理切替手段23では、入力回路22からの伝達情報
に従って、マイコン11のリセット時にRAM10のク
リア処理を行う旨を決定する。
【0028】次に、リセット手段15がマイコン11の
全体の処理を初期状態に設定するとともに、クリア処理
切替手段23よりステップS02の指令を受けて、RA
M10に記憶された内容を全てクリア(初期化)する。
【0029】その後、ステップS03において、マイコ
ン11の出力端子OUT(ポートOUT)をハイ状態か
らロー状態に切り替える。この出力端子OUTが抵抗R
7を介してベース接続されたPNPトランジスタからな
る充電切替回路24は、オフ状態からオン状態に切り替
わるため、電源電圧Vccが抵抗R8を介して蓄電部2
0(コンデンサC1)に印加される。これにより蓄電部
20の蓄電側の電圧V1は上述のVhまで満充電され
る。しかる後は、マイコン11が所定のプログラムのア
ルゴリズムに従って、各種デフォルト値の設定、ポート
の割付及びレジスタの定義等の所定(RAM10のクリ
ア処理以外)のリセット処理が実行される(ステップS
04)。かかる通常処理の終了後、ステップS05にお
いて出力端子OUT(ポートOUT)をロー状態からハ
イ状態に切り替える。その結果、入力回路22はRAM
10の記憶内容を保持する必要がない旨をクリア処理切
替手段23に伝達し、次にリセット処理が行われる際に
RAM10をクリアできるようにしておく。しかる後、
所定のプログラムのメインルーチンを呼び出し、マイコ
ン11における所定の各種通常制御処理を行う。
【0030】ここで、上記のような所定のプログラムの
メインルーチン処理による各種通常制御処理の途中にお
いて、電源コネクタ端子のチャタリングによる瞬断、あ
るいはエンジン始動時のクランキングによる電圧低下等
の原因により、電源電圧Vccがマイコン11のリセッ
ト電圧(例えば4V)以下に低下すると、図1に示した
ウォッチドッグ回路14はその旨を判断し、当該判断に
基づいてリセット信号をマイコン11のリセット端子R
STに向けて出力する。
【0031】マイコン11では、リセット端子RSTか
ら受けたリセット信号に応じて、所定のイニシャルプロ
グラムが始動し、図2中のステップS01からの処理
(リセット処理)が実行される。この際、電源電圧Vc
cがマイコン11のRAM10の記憶保持電圧(例えば
2V)以上にしか低下していない場合(図3中の符号T
1)は、電源電圧Vccはツェナーダイオード33を介
し、抵抗R4,R6により分圧されて第2のNPNトラ
ンジスタ32のベースに印加されるため、第2のNPN
トランジスタ32はオンとなって第1のNPNトランジ
スタ31のベースを接地状態(ロー状態)にする。した
がって、第1のNPNトランジスタ31はオフ状態とな
り、蓄電部20の蓄電電圧V1は満充電電圧Vhに保持
される。その結果、マイコン11の入力端子INにはハ
イ入力がなされる。
【0032】マイコン11内では、上記入力端子INの
ハイ状態を、入力回路22において、所定の基準電圧V
refと比較することで認識判断し(ステップS0
1)、その判断結果に従ってRAM10の記憶内容を保
持する必要がある旨をクリア処理切替手段23に伝達す
る。
【0033】クリア処理切替手段23は、入力回路22
からの伝達情報に従って、マイコン11のリセット時に
RAM10のクリア処理を行わない旨を決定する。した
がって、ステップS02におけるRAM10のクリア処
理を省略して、そのままステップS03に進む。以後、
ステップS03において出力端子OUTの電圧をハイ状
態からロー状態に切り替えた後、RAM10のクリア処
理以外の所定のリセット処理を行い(ステップS0
4)、その後、ステップS05において出力端子OUT
の電圧をロー状態からハイ状態に切り替えた後、メイン
ルーチンを呼び出して通常制御処理を実行する。
【0034】一方、電源瞬断時等において、電源電圧V
ccがRAM10の記憶保持電圧(例えば2V)未満ま
で低下した場合(図3中の符号T2)は、ツェナーダイ
オード33がオフとなることにより、第2のNPNトラ
ンジスタ32がオフとなり、その結果、第1のNPNト
ランジスタ31がオンになって、蓄電部20の蓄電電圧
V1を放電するため、マイコン11の入力端子INへの
入力はロー状態となる。したがって、入力回路22がR
AM10のクリア処理の必要性を判断してクリア処理切
替手段23に伝達するため、電源電圧Vccが4V以下
となってマイコン11をリセット処理する際に、RAM
10のクリア処理が実施されることになる。
【0035】さらに、プログラム暴走時において、ウォ
ッチドッグ回路14によってウォッチドッグリセットを
行う場合は、電源電圧Vccの状態に変化はない(5V
のままである)ため、放電回路21による放電は行われ
ず、蓄電部20の電圧V1が上述した説明と同様に満充
電電圧Vhに保持された状態のままイニシャル処理を行
うため、イニシャル処理の際に、RAM10のクリア処
理が実行されることはない。
【0036】これらの動作に対し、通常の処理手順でメ
インスイッチ13aをオフに切り替えたときには、マイ
コン11への電源電圧Vccの供給が途絶えるため、R
AM10の記憶保持電圧(2V)未満となった時点でR
AM10の内容は揮発して消失される。
【0037】以上のように、高価な不揮発性メモリ等を
用いることなく、簡単な構成で、電圧低下がマイコンの
RAM保持電圧以上の場合にRAM10内の必要な記憶
内容を消失させずにリセット処理することが可能とな
る。
【0038】また、マイコン11の制御により、充電切
替回路24のオン/オフを自由に切り替えて、蓄電部2
0の蓄電制御を機動的に行うことができるので、RAM
10の記憶内容を初期状態に戻した直後に蓄電部20の
蓄電を速やかに開始できる。
【0039】なお、上記実施の形態では、マイコン11
内のRAM10のうち全ての記憶内容についてその保持
又はクリア処理を切り替えるように説明したが、RAM
10のうち一部に限定してその保持又はクリア処理を切
り替えるようにしてもよい。
【0040】また、上記実施の形態では、入力回路22
に入力を与える入力端子INとして通常ポートを割り当
てた例を示したが、例えばA/Dポートを割り当てても
よい。
【0041】
【発明の効果】請求項1及び請求項3に記載の発明によ
れば、電源電圧が瞬断し又は低下した際に、その電源電
圧が揮発性記憶部の記憶保持電圧以上であるときは、蓄
電部に蓄電された指示電圧を保持し、この指示電圧に基
づいて集積回路内で集積回路の内部の揮発性記憶部をク
リアせずに集積回路をリセットできる。即ち、高価な不
揮発性メモリ等を用いることなく、簡単な構成で、必要
な記憶内容を消失させずにおくことが可能となる。一
方、電源電圧が揮発性記憶部の記憶保持電圧未満まで低
下した際に、蓄電部に蓄電された指示電圧を放電し、こ
れに応じて揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に戻すこ
とができる。
【0042】請求項2及び請求項3に記載の発明によれ
ば、集積回路の制御により、自由に蓄電部の蓄電制御を
機動的に行うことができるので、例えば、揮発性記憶部
の記憶内容を初期状態に戻した直後に蓄電部の蓄電を速
やかに開始できる等が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態の集積回路の電源監
視回路を示す回路ブロック図である。
【図2】この発明の一の実施の形態の集積回路の電源監
視回路の動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の一の実施の形態の集積回路の電源監
視回路の各部の電圧変化を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】従来の集積回路の電源監視回路を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 RAM 11 マイコン 12 電源変化検出回路 13 バッテリ電源 13a メインスイッチ 14 ウォッチドッグ回路 15 リセット手段 20 蓄電部 21 放電回路 22 入力回路 23 クリア処理切替手段 24 充電切替回路 31 第1のNPNトランジスタ 32 第2のNPNトランジスタ 33 ツェナーダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リセット処理機能を有するとともに、揮
    発性記憶部が内蔵され、所定の入力端子に与えられる指
    示電圧が所定の第1の状態のときに前記揮発性記憶部の
    記憶状態を保持する一方、前記所定の入力端子に与えら
    れる電圧が前記所定の第1の状態より低い所定の第2の
    状態のときに前記揮発性記憶部の記憶状態を初期状態に
    戻すようにされた集積回路について、その電源監視を行
    う電源監視回路であって、 電源電圧の一部が前記指示電圧として蓄電されて前記集
    積回路の前記所定の入力端子に接続される蓄電部と、 前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部の記憶保持
    電圧以上であるときに、その旨を検出して前記蓄電部に
    蓄電された前記指示電圧を前記所定の第1の状態に保持
    する一方、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部
    の記憶保持電圧未満まで低下した際に、その旨を検出し
    て前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を前記所定の第
    2の状態にまで放電する放電回路とを備えることを特徴
    とする電源監視回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電源監視回路であっ
    て、前記集積回路からの制御信号に従って前記蓄電部へ
    の充電の有無を切り替える充電切替回路をさらに備える
    ことを特徴とする電源監視回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電源監視回路を利用し
    た電源監視方法であって、 前記集積回路の使用時において、当該集積回路から前記
    充電切替回路へ制御信号を出力して前記蓄電部へ充電
    し、 前記放電回路によって、前記集積回路の電源電圧が前記
    揮発性記憶部の記憶保持電圧以上であるときに、その旨
    を検出して前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を保持
    する一方、前記集積回路の電源電圧が前記揮発性記憶部
    の記憶保持電圧未満まで低下した際に、その旨を検出し
    て前記蓄電部に蓄電された前記指示電圧を放電し、 前記所定の入力端子に接続された前記蓄電部の前記指示
    電圧が前記所定の第1の状態のときに前記揮発性記憶部
    の記憶状態を保持する一方、前記所定の入力端子に与え
    られる電圧が前記所定の第2の状態のときに前記揮発性
    記憶部の記憶状態を初期状態に戻すようにすることを特
    徴とする集積回路の電源監視方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003271251A (ja) * 2002-03-19 2003-09-26 Ricoh Co Ltd ボルテージレギュレータ
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