JP3661655B2 - 回転電機のブラシ組体の組付けに用いるブラシサポート治具及びそれを用いたブラシ組体の組付け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機のブラシ組体を組付ける際に使用するブラシサポート治具、およびこのブラシサポート治具を用いたブラシ組体の組付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用交流発電機等の回転電機には、ブラシを保持するブラシホルダと、このブラシホルダに組付けられてブラシホルダとともにスリップリングの外周を筒状に覆うスリップリングカバーからなるブラシ組体を使用したものがある。そして、スリップリングに傷があると異音の発生やブラシの寿命低下の原因となるため、ブラシ組体を組付ける際にはスリップリングに傷を付けないようにする必要がある。
【0003】
従来より、スリップリングに傷を付けることなくブラシ組体を組付けるために、種々のブラシサポート治具が用いられている。
【0004】
例えば、図6に示すように、ブラシ組体をスリップリング134,135の外周に組付ける前に、予めブラシホルダ127内にピン形状のブラシサポート治具151を挿入して、スプリング144,145により付勢されるブラシ128,129の飛び出しを防止するようにした構造のものが知られている。この従来例では、直径2mm程度の鉄等の硬い材質の線材等を用いてピン形状のブラシサポート治具151を構成し、且つ、ブラシサポート治具151とスリップリング134,135との距離を十分に大きく(例えば、3mm程度)確保しつつ挿入され、ブラシサポート治具151がスリップリング134,135に絶対に当接しないようにすることにより、スリップリング134,135に傷を付けることを防止する構造となっている。また、ピン形状のブラシサポート治具151は、ブラシホルダ127中央に組み込まれた金具127aとリア側フレーム102に設けられた孔102aとを支持点として支持される構造となっている。
【0005】
また、特開昭63−310349号公報には、ブラシに孔を設けてピン形状のブラシサポート治具を挿通させ、ブラシホルダ端部の孔とリア側フレームに設けられた孔を支持点としてブラシサポート治具を支持することによりブラシの飛出しを防止するようにする構造のものが記載されている。この従来例は、ピン形状のブラシサポート治具が傾いても、ブラシがスリップリングに当接することが防止されるという効果を奏するものである。
【0006】
さらに、特開平9−117110号公報には、ブラシホルダとスリップリングカバーとで形成される筒部の内周に嵌合する円筒形状のブラシサポート治具が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示す従来構造のものでは、ピン形状のブラシサポート治具の外径が太く、さらに、スリップリングとの距離が大きい構造であるため、ブラシ組体が大型にならざるを得ないという問題がある。すなわち、ブラシサポート治具とスリップリングとの距離を小さくすると硬い材質のブラシサポート治具がスリップリングに当接してスリップリングを傷つけてしまうからである。そのため、近年の小型化要求に対応できないという問題があった。
【0008】
また、特開昭63−310349号公報に記載された従来構造のものでは、ブラシに孔を設けることによりブラシの寿命が低下するので、これを考慮してブラシの長さを長く設定する必要がある。このため、ブラシ組体が大型な構造となり、近年の小型化要求に対応できないという問題があった。
【0009】
一方、特開平9−117110号公報に記載された従来構造のものでは、ブラシ組体のスリップリング端部側に大きな開放部を設ける必要があり、この開放部をシールゴムにより塞ぐ必要がある。そして、リヤカバーやスリップリングカバー等構成部品の形状のばらつきにより、スリップリングカバーの縁部にシールゴムを均等に押圧できず、安定したシール性を得ることができないという問題があった。さらに、シールゴムを弾性変形させるため、シールゴムに形成される通風路面積が減少し、スリップリング及びブラシの摺接部の冷却風が不足するという問題点もあった。
【0010】
本発明は、上述した問題点に鑑み、スリップリングに当接しても傷を付けることなくブラシ組体の組付けが可能なブラシサポート治具及びそのブラシサポート治具を用いたブラシ組体の組付け方法を提供することを解決すべき課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載のブラシサポート治具は、回転電機の回転軸に設けられたスリップリングの外周面に摺接するブラシ、このブラシをスプリングを介して保持するブラシホルダ、このブラシホルダに組付けられて前記ブラシホルダとともに前記スリップリングの外周を筒状に覆うスリップリングカバー等から成ると共に軸方向後端部が塞がれた構造を有するブラシ組体を前記スリップリングの外周に組付ける際に使用するものであり、前記ブラシ組体を前記スリップリングの外周に組付ける前に、予め前記ブラシホルダと前記スリップリングカバーとから形成される空間部に挿入されて前記ブラシの飛び出しを防止するブラシサポート治具において、
前記ブラシ組体の軸方向後端部に設けられた孔に貫通する略ピン形の形状であり且つ前記ブラシの先端面と前記スリップリングの外周面との間に配置されるように構成されると共に、少なくとも前記スリップリングに対向する面をそのスリップリングよりも硬度の低い材質により構成したことを特徴とする。
【0012】
従って、ブラシサポート治具は、ブラシ組体の軸方向後端部に設けられた孔に貫通する略ピン形の形状であり且つブラシの先端面とスリップリングの外周面との間に配置されるように構成され、前記孔にブラシサポート治具を挿通してブラシを保持するため、簡単な構造で確実にブラシの飛出しを防止でき、且つ安価に製造することができる。また、ブラシサポート治具を円筒状に形成した場合のように、ブラシ組体のスリップリング後方側端面を大きく開放させる必要が無いため、開放部を塞ぐためのシールゴムが不要となり、シールゴムとの間に隙間が形成される等の不具合が無く、安定したシール性を得ることができる。また、ブラシサポート治具の少なくともスリップリングに対向する面をそのスリップリングよりも硬度の低い材質により構成したので、ブラシ組体の組付けの際にブラシサポート治具がスリップリングに当接しても、スリップリングに傷を付けることがなく、これにより回転電機における異音の発生やブラシの寿命低下等の不具合が生じることを防止できる。また、ブラシホルダとスリップリングとの距離を小さくすることにより、ブラシ組体を小型化することができる。
【0013】
また、請求項2に記載のブラシサポート治具は、前記ブラシ組体の軸方向前後両端部のみにおいて前記ブラシの付勢力に抗して支持されることを特徴とする。
【0014】
従って、ブラシサポート治具は、ブラシ組体の軸方向前後両端部のみにおいてブラシの付勢力に抗して支持されるので、支持金具等を別途設ける必要がなく、且つブラシに孔を開けてブラシを長くする必要もないため、ブラシホルダとスリップリングとの距離を小さくすることにより、ブラシ組体を小型化することができる。また、ブラシサポート治具を引き抜く際にブラシサポート治具がスリップリングに当接した場合でも、少なくともスリップリングに対向する面をそのスリップリングよりも硬度の低い材質により構成したので、スリップリングを傷つけることはない。
【0015】
また、請求項3に記載のブラシサポート治具は、第1の部材と、その第1の部材及びスリップリングよりも硬度の低い材質からなる第2の部材とから構成され、その第2の部材は、前記第1の部材の少なくとも前記スリップリングに対向する面を覆うように設けられたことを特徴とする。
【0016】
従って、第1の部材と、その第1の部材及びスリップリングよりも硬度の低い材質からなる第2の部材とから構成され、その第2の部材は、前記第1の部材の少なくとも前記スリップリングに対向する面を覆うように設けられているので、ブラシがスプリングにより押し出されても、スリップリングよりも硬度の低いブラシサポート治具の第2の部材がスリップリングに当接するので、スリップリングに傷を付けることがない。また、少なくともスリップリングに対向する面をそのスリップリングよりも硬度の低い材質により構成したブラシサポート治具を簡単且つ確実に製造することができる。
【0017】
また、請求項4に記載のブラシサポート治具は、前記第1の部材が、金属材料からなり、前記第2の部材が、樹脂材料又はゴム材料からなることを特徴とする。
【0018】
従って、第1の部材が金属材料からなるので、強度に優れており、スプリングにより付勢されるブラシの飛出しを確実に防止することができる。また、第2の部材が樹脂材料又はゴム材料からなるので、スリップリングに当接してもスリップリングを傷つけることがない。尚、かかる構成のブラシサポート治具は、例えば、鉄等の金属材料からなる第1の部材を、溶融樹脂又は溶融ゴム中に浸漬することにより第1の部材表面に第2の部材である樹脂材料又はゴム材料をコーティングすることにより製造することができる。
【0019】
また、請求項5に記載のブラシサポート治具は、前記略ピン形状の先端部がR形状に形成されていることを特徴とする。
【0020】
従って、略ピン形状の先端部がR形状に形成されているので、ブラシサポート治具のブラシ組体への挿入や引き抜きの際に、先端部によりスリップリングを傷つけることを防止できる。尚、第1の部材の先端部をR形状に形成する加工方法としては、線材の折り曲げ加工(折り曲げ部を先端部とする)や板材のプレス加工等を採用することができる。
【0021】
また、請求項6に記載のブラシサポート治具は、金属材料からなる線材又は板材の先端部をR形状に形成するとともに、その線材又は板材上に樹脂材料又はゴム材料をコーティングしたものであることを特徴とする。
【0022】
従って、先端部をR形状に形成した金属材料からなる線材又は板材上に樹脂材料又はゴム材料をコーティングしたので、先端部における樹脂材料又はゴム材料が破れにくくなり、先端部においてスリップリングを傷つけることを、より一層効果的に防止することができる。
【0023】
また、請求項7に記載のブラシサポート治具は、前記ブラシホルダ又は前記スリップリングカバーにて軸方向と平行に同軸的に形成された複数の支持部により支持されるように構成されたことを特徴とする。
【0024】
従って、ブラシサポート治具は、ブラシホルダ又はスリップリングカバーにて軸方向と平行に同軸的に形成された複数の支持部により支持されるように構成されているので、ブラシサポート治具が正確に位置決めされ、且つ確実に支持されて、ブラシの飛出しを確実に防止することができる。また、ブラシホルダ又はスリップリングカバーの成型時に、複数の貫通孔を軸方向と平行な方向に同軸的に形成し、これら複数の貫通孔にブラシサポート治具を挿通させて支持する構成とした場合には、支持金具等を別途設ける必要がなく、且つブラシに孔を開けてブラシを長くする必要もないため、ブラシ組体を小型化することができる。
【0025】
また、請求項8に記載のブラシサポート治具は、前記ブラシ組体への挿入量を規制する規制部材を備えたことを特徴とする。
【0026】
従って、ブラシ組体への挿入量を規制する規制部材を備えているので、ブラシサポート治具をブラシ組体へ正確に挿入することができる。また、ブラシ組体へ必要以上に挿入しようとして、ブラシ組体のブラシホルダ又はスリップリングホルダやブラシサポート治具自体が損傷することを防止できる。
【0027】
また、請求項9に記載のブラシ組体をスリップリングの外周に組付ける方法は、前記スプリングの付勢力に抗して前記ブラシを押さえながら、前記ブラシ組体における前記ブラシホルダと前記スリップリングカバーとにより形成される空間部に前記ブラシサポート治具を挿入する工程と、前記ブラシ組体を前記スリップリングの外周に配置する工程と、前記ブラシサポート治具を前記ブラシ組体から引き抜いて前記ブラシを前記スリップリングの外周面に当接させる工程とを備えたことを特徴とする。
【0028】
従って、ブラシ組体にブラシサポート治具を挿入してブラシの飛出しを防止した状態でブラシ組体をスリップリングの外周に配置し、その後、ブラシサポート治具を引き抜くことにより、ブラシ組体の組付けを容易に、且つ短時間に行うことができる。また、ブラシホルダとスリップリングとの距離が小さく設定された小型のブラシ組体の組付けを容易に行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のブラシサポート治具を適用した車両用交流発電機の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0030】
図1は、本実施形態のブラシサポート治具を挿入したブラシ組体を組付けた状態の車両用交流発電機の軸方向断面を示す要部拡大図である。
【0031】
ブラシ組体26は、図1に示すように、周方向に並設される一対の接続端子30,31が埋設される樹脂製のブラシホルダ27と、一対のブラシ28,29と、接続端子30,31を電気的に接続するピグテール32と、樹脂製のスリップリングカバー33と、ブラシ28,29をそれぞれスリップリング34,35方向へ付勢するスプリング44,45等とから構成されている。
【0032】
ブラシホルダ27は、略箱形形状をなす部材であり、スリップリング34,35に対向する側面には、ブラシ収納部27a,27bと、ピグテール収納部27c,27dと、スリップリングカバー33の蓋部33eの延伸部33fが挿入される径方向溝27eとがそれぞれ設けられている。また、ブラシホルダ27には、軸方向後端部を塞ぐ蓋部27fが形成されている。ピグテール32は、銅粉かしめによりブラシ28,29に接続固定されており、ピグテール32を径方向端部でブラシホルダ27に埋設される接続端子30,31に半田付けすることにより、接続端子30,31に接続される他部品との電気的接続を図っている。ブラシ28,29は、後端に配設されるスプリング44,45によって付勢されてスリップリング21,22に押し当てられる。
【0033】
また、ブラシホルダ27とスリップリングカバー33とは、ブラシホルダ27の軸方向後端部を塞ぐ蓋部27fに設けられた孔27gに、スリップリングカバー33の軸方向後端部に設けられて軸方向後方側へ突出する凸部33aが嵌合されることにより結合されている。
【0034】
スリップリングカバー33の軸方向後端部に設けられた凸部33aには軸方向に貫通する孔33bが形成され、スリップリングカバー33の軸方向前端部には軸方向前方側へ突出する凸部33cが設けられ、孔33bと同軸的に形成されて軸方向に貫通する孔33dが形成されている。
【0035】
ブラシサポート治具51の直線部51aは、スリップリングカバー33後端部の孔33bから軸方向前方に向かって、ブラシホルダ27とスリップリングカバー33とから形成される空間部33g内に挿入され、先端部51bがスリップリングカバー33前端部の孔33dに挿通される。つまり、ブラシサポート治具51は、孔33b及び孔33dのみを支持点としてスリップリングカバー33により支持される構造となっている。よって、ブラシ28,29は、ブラシサポート治具51の直線部51aに当接して、ブラシホルダ27のブラシ収納部27a,27b内に収納され、スリップリング34,35側への飛出しが防止される。尚、孔33b及び孔33dが本発明の複数の支持部を構成するものである。
【0036】
そして、ブラシサポート治具51が挿入されたブラシ組体26は、ブラシホルダ27とスリップリングカバー33とから形成されたリア側フレーム2側端部の円筒部分が、リア側フレーム2の回転軸貫通用の中心孔に嵌合されることにより車両用交流発電機Aに組付けられる。
【0037】
図2は、本実施形態のブラシサポート治具51を使用してブラシ組体26を組付けた車両用交流発電機Aの軸方向断面図である。
【0038】
アルミダイカスト製のフロント側フレーム1及びリア側フレーム2は共に椀状でで、その開口部同士を直接当接させて、複数個のボルト3により相互に固定されている。フロント側フレーム1の内周には、ステータ4が固定されている。ステータ4は、周知の如くステータコア5及びステータコイル6より構成されている。
【0039】
回転子10は、周知の如く界磁コイル11、ポールコア12,13、シャフト14等によって構成されており、フロント側フレーム1、リア側フレーム2にそれぞれ設けられた一対のボールベアリング7,8により回転自在に保持されている。ポールコア12,13の軸方向端面には遠心型の冷却ファン17,18が取付けられている。フロント側冷却ファン17は、界磁コイル11への冷却風を生成するように、ブレードが回転子10の回転方向に対して前傾させた斜流式になっている。シャフト14の前端には、プーリ19がナット20により結合されており、図示しない車両エンジンにより回転駆動される。リア側フレーム2の外側に位置するシャフト14の後端には、一対のスリップリング34,35が設けられており、界磁コイル11に導体23を介して電気的に接続されている。
【0040】
リア側フレーム2の外側の軸方向端面には、整流装置24、電圧調整器25及びブラシ組体26等のいわゆる電気部品がボルト等の締結手段によって固定されている。電気部品は、冷却風導入窓がブラシ組体26の周辺に同心円状に形成されている鋼板製、或いは、樹脂製のリアカバー15により覆われている。
【0041】
次に、本発明の第1の実施形態のブラシサポート治具51について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
【0042】
図3は、ブラシ組体26にブラシサポート治具51を挿入した状態を示す外観斜視図、図4はブラシサポート治具51の平面図である。
【0043】
ブラシサポート治具51は、全体が略ピン形状をなしている。ブラシサポート治具51は、金属製の丸線材からなる本体52と、本体52の後述する直線部52aを覆うように設けられたコーティング部53とからなる。そして、本体52の直線部52a及びそれを覆うコーティング部53が、ブラシサポート治具51の直線部51aをなし、その先端部分が先端部51bをなしている。
【0044】
本体52は、直線部52aと、把手部52bとからなる。直線部52aは、所定長さの直線状の丸線材をプレス曲げにより折り返して2本の直線部分が平行に隣接して並ぶ略ヘアピン形状をなす部分である。また、直線部52aの先端部52cは、折り返し曲げによりR形状が形成されている。
【0045】
また、直線部52aを覆うように、コーティング部53が形成されている。コーティング部53は、直線部52aを溶融樹脂中に浸漬することにより樹脂材料をコーティングした部分であり、先端部53aは丸線材からなる先端部52cの形状に沿ってR形状となっている。尚、コーティング部53を含む直線部51aの厚みは約1.5mm、幅は約3mmである(丸線材部分である直線部52aの厚みは約1mm、幅は約2mmである)。
【0046】
コーティング部53が形成された直線部51aは、ブラシ組体26に挿入された状態では、スリップリングカバー33の孔33b及び孔33dによって支持され、ブラシ28,29が当接されることによりこれらの飛出しを防止する。
【0047】
把手部52bは、折り返された丸線材の両端を互いに離れる方向へU字状に折り曲げた部分である。把手部52bは、ブラシサポート治具51の挿入及び引き抜きを行う際に作業者の手で把持される。さらに、把手部52bの端部52dは、ブラシサポート治具51がブラシ組体26の軸方向後方側の孔33bより挿入され、軸方向前方側の孔33dに挿通された状態において、ブラシホルダ27の蓋部27fに当接する長さに切断されており、ブラシサポート治具51の挿入量を規制するように構成されている。
【0048】
次に、上述したブラシサポート治具51を用いたブラシ組体26の組付け方法について説明する。
【0049】
まず、スプリング44,45の付勢力に抗してブラシ28,29を押さえながら軸方向後方側の孔部33bより軸方向前方に向かってブラシサポート治具51を挿入していき、把手部52bの先端部52dが蓋部27fに当接した時点で挿入が完了する。
【0050】
ブラシサポート治具51の挿入が完了してスリップリングカバー33の孔33b及び孔33dによって支持されると、ブラシサポート治具51によりブラシ28,29の飛出しが防止されるため、ブラシ組体26の組付けスペースが確保される。
【0051】
次に、シャフト14の他方の端部側からブラシサポート治具51が取付けられたブラシ組体26をスリップリング34,35の外周に嵌め合わせて、ブラシ28,29がそれぞれスリップリング34,35の外周に配置される所定の位置でブラシ組体26をリア側フレーム2に固定する。この時、ブラシサポート治具51とスリップリング34,35との間は微小な間隙(両部材間の距離は約0.8mm)となっているが、ブラシサポート治具51がスリップリング34,35に当接した場合でも、直線部51aは樹脂からなるコーティング部53に覆われているためスリップリング34,35を傷つけることはない。
【0052】
続いて、ブラシ組体26からブラシサポート治具51を軸方向に引き抜いて、それまでブラシサポート治具51で押さえられていたブラシ28,29をスリップリング34,35の外周面に当接させる。ここで、ブラシサポート治具51を引き抜く際にブラシサポート治具51がスリップリング34,35に当接した場合でも、直線部51aは樹脂からなるコーティング部53に覆われているためスリップリング34,35を傷つけることはない。
【0053】
以上の工程を経て、ブラシ組体26の組付けを完了する。
【0054】
次に、上述した構成を有するブラシサポート治具51の作用及び効果について説明する。
【0055】
ブラシサポート治具51のスリップリング34,35に対向する面である直線部51aに、スリップリング34,35よりも硬度の低い材質である樹脂をコーティングしたので、ブラシ組体26の組付けの際にブラシサポート治具51がスリップリング34,35に当接しても、スリップリング34,35に傷を付けることがなく、これにより車両用交流発電機Aにおける異音の発生やブラシ28,29の寿命低下等の不具合が生じることを防止できる。また、ブラシホルダ27とスリップリング34,35との距離を小さくすることにより、ブラシ組体26を小型化することができる。
【0056】
また、ブラシサポート治具51の全体が略ピン形状に形成されているので、簡単な構造で確実にブラシ28,29の飛出しを防止でき、且つ安価に製造することができる。また、ブラシサポート治具を円筒状に形成した従来例のように、ブラシ組体のスリップリング後方側端面を大きく開放させる必要が無いため、開放部を塞ぐためのシールゴムが不要となり、シールゴムとの間に隙間が形成される等の不具合が無く、安定したシール性を得ることができる。
【0057】
また、略ピン形状の先端部53aがR形状に形成されているので、ブラシサポート治具51のブラシ組体26への挿入や引き抜きの際に、先端部53aによりスリップリング34,35を傷つけることを防止できる。
【0058】
また、先端部52cをR形状に形成した金属材料からなる線材上に樹脂材料をコーティングしたので、先端部53aにおける樹脂材料が破れにくくなり、先端部53aにおいてスリップリング34,35を傷つけることを、より一層効果的に防止することができる。
【0059】
また、ブラシサポート治具51は、スリップリングカバー33にて軸方向と平行に同軸的に形成された複数の孔33b、33dに挿通されるように構成されているので、ブラシサポート治具51が正確に位置決めされ、且つ確実に支持されて、ブラシ28,29の飛出しを確実に防止することができる。また、スリップリングカバー33の成型時に、孔33b、33dが形成されるので、支持金具等を別途設ける必要がなく、且つブラシに孔を開けてブラシを長くする必要もないため、ブラシ組体を小型化することができる。
【0060】
また、把手部52bの先端部52dが、ブラシ組体26への挿入量を規制する規制部材として機能するので、ブラシサポート治具51をブラシ組体26へ正確に挿入することができる。また、ブラシ組体26へ必要以上に挿入しようとして、ブラシ組体26のブラシホルダ27又はスリップリングホルダ33やブラシサポート治具51自体が損傷することを防止できる。
【0061】
次に、本発明の第2の実施形態におけるブラシサポート治具61について図5を参照しつつ説明する(ブラシサポート治具61をブラシ組体26へ挿入した状態については、図1参照)。
【0062】
本実施形態のブラシサポート治具61は、金属製の丸線材に代えて、金属製の平板状の板材を用いて本体62を形成し、全体を略ピン形状に加工したものである。ブラシサポート治具61も、上述した第1の実施形態と同様、直線部62aを覆うように樹脂材料からなるコーティング部63が設けられている。そして、本体62の直線部62a及びそれを覆うコーティング部63が、ブラシサポート治具61の直線部61aをなし、その先端部分が先端部61bをなしている。
【0063】
直線部62aの先端部62cはプレス加工によりR形状が形成されている。従って、コーティング部63の先端部63aも先端部62cに沿ってR形状に形成される。一方、直線部62a後端側には把手部62bが設けられている。把手部62bは、直線部62a及び孔33bの直径よりも幅広の略矩形状に形成されており、作業者が手で掴みやすくなっているとともに、直線部61aがブラシ組体26へ過度に挿入されることを防止する役割を有している。
【0064】
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0065】
例えば、前記各実施形態では、本体52,62を鉄等の金属材料により構成したが、スプリング44,45により付勢されたブラシ28,29が当接することによって変形が生じない程度の強度が確保できれば、他の材質により構成しても構わない。
【0066】
また、前記各実施形態では、コーティング部53,63を樹脂材料により形成したが、ゴム材料により形成しても構わない。要するに、スリップリングに傷をつけない材質、すなわち、スリップリングよりも硬度の低い材質を用いればよいのである。
【0067】
また、前記各実施形態では、本体52、62の直線部52a、62a全体を覆うようにコーティング部53,63を設けたが、スリップリング34,35に対向する面のみに設けても構わない。更に、把手部52b、62bを含む本体52,62全体を覆うようにコーティング部53,63を設けても構わないことは勿論である。
【0068】
また、前記第2の実施形態では、本体62を金属製の平板を用いて細長いピン形状としたが、本体の幅を周方向に広げるとともにスリップリング34,35の外周(又は、ブラシ28,29下端の摺接面の形状)に沿うように円弧状に湾曲したピン形状(円筒形を軸方向に分割して得られる半円筒形など)としても構わない。
【0069】
また、前記各実施形態では、孔33b及び孔33dを支持点としてブラシサポート治具51,61を支持するようにしたが、更に多くの支持点をブラシホルダ27又はスリップリングカバー33に設ける構成としてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の請求項1に記載のブラシサポート治具によれば、簡単な構造で確実にブラシの飛出しを防止でき、且つ安価に製造することができるという効果を奏する。また、ブラシサポート治具を円筒状に形成した場合のように、ブラシ組体のスリップリング後方側端面を大きく開放させる必要が無いため、開放部を塞ぐためのシールゴムが不要となり、シールゴムとの間に隙間が形成される等の不具合が無く、安定したシール性を得ることができるという効果を奏する。また、ブラシ組体の組付けの際にブラシサポート治具がスリップリングに当接しても、スリップリングに傷を付けることがなく、これにより回転電機における異音の発生やブラシの寿命低下等の不具合が生じることを防止できるという効果を奏する。また、ブラシホルダとスリップリングとの距離を小さくすることにより、ブラシ組体を小型化することができるという効果をも奏する。
【0071】
また、請求項2に記載のブラシサポート治具によれば、支持金具等を別途設ける必要がなく、且つブラシに孔を開けてブラシを長くする必要もないため、ブラシホルダとスリップリングとの距離を小さくすることにより、ブラシ組体を小型化することができるという効果を奏する。また、ブラシサポート治具を引き抜く際にブラシサポート治具がスリップリングに当接した場合でも、少なくともスリップリングに対向する面をそのスリップリングよりも硬度の低い材質により構成したので、スリップリングを傷つけることはないという効果を奏する。
【0072】
また、請求項3に記載のブラシサポート治具によれば、ブラシがスプリングにより押し出されても、スリップリングよりも硬度の低いブラシサポート治具の第2の部材がスリップリングに当接するので、スリップリングに傷を付けることがないという効果を奏する。また、少なくともスリップリングに対向する面をそのスリップリングよりも硬度の低い材質により構成したブラシサポート治具を簡単且つ確実に製造することができるという効果をも奏する。
【0073】
また、請求項4に記載のブラシサポート治具によれば、強度に優れた第1の部材により、スプリングによって付勢されるブラシの飛出しを確実に防止することができるとともに、樹脂材料又はゴム材料からなる第2の部材がスリップリングに当接してもスリップリングを傷つけることがないという効果を奏する。
【0074】
また、請求項5に記載のブラシサポート治具によれば、ブラシサポート治具のブラシ組体への挿入や引き抜きの際に、先端部によりスリップリングを傷つけることを防止できるという効果を奏する。
【0075】
また、請求項6に記載のブラシサポート治具によれば、先端部における樹脂材料又はゴム材料が破れにくくなり、先端部においてスリップリングを傷つけることを、より一層効果的に防止することができる。
【0076】
また、請求項7に記載のブラシサポート治具によれば、ブラシサポート治具が正確に位置決めされ、且つ確実に支持されて、ブラシの飛出しを確実に防止することができるという効果を奏する。
【0077】
また、請求項8に記載のブラシサポート治具によれば、ブラシサポート治具をブラシ組体へ正確に挿入することができるとともに、ブラシ組体へ必要以上に挿入しようとして、ブラシ組体のブラシホルダ又はスリップリングホルダやブラシサポート治具自体が損傷することを防止できるという効果を奏する。
【0078】
また、請求項9に記載のブラシ組体をスリップリングの外周に組付ける方法によれば、ブラシ組体の組付けを容易に、且つ短時間に行うことができるとともに、特に、ブラシホルダとスリップリングとの距離が小さく設定された小型のブラシ組体の組付けを容易に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるブラシサポート治具が挿入されたブラシ組体を組付けた車両用交流発電機の軸方向断面を示す要部拡大図である。
【図2】 ブラシサポート治具を使用してブラシ組体を組付けた車両用交流発電機の軸方向断面図である。
【図3】 ブラシ組体にブラシサポート治具を挿入した状態を示す斜視図である。
【図4】 第1の実施形態におけるブラシサポート治具の平面図である。
【図5】 第2の実施形態におけるブラシサポート治具の平面図である。
【図6】 従来例におけるブラシサポート治具が挿入されたブラシ組体を組付けた車両用交流発電機の軸方向断面を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
A…車両用交流発電機(回転電機)、14…シャフト(回転軸)、26…ブラシ組体、27…ブラシホルダ、28,29…ブラシ、33…スリップリングカバー、33b,33d…孔(複数の支持部)、34,35…スリップリング、44,45…スプリング、51…ブラシサポート治具、51a…直線部、51b…先端部、52…本体(第1の部材)、52a…直線部、52b…把手部(規制部材)、52c…先端部、52d…端部(規制部材)、53…コーティング部(第2の部材)、53a…先端部、61…ブラシサポート治具、61a…直線部、61b…先端部、62…本体、62a…直線部、62b…把手部(規制部材)、62c…先端部、63…コーティング部、63a…先端部。
Claims (9)
- 回転電機の回転軸に設けられたスリップリングの外周面に摺接するブラシ、このブラシをスプリングを介して保持するブラシホルダ、このブラシホルダに組付けられて前記ブラシホルダとともに前記スリップリングの外周を筒状に覆うスリップリングカバー等から成ると共に軸方向後端部が塞がれた構造を有するブラシ組体を前記スリップリングの外周に組付ける際に使用するものであり、前記ブラシ組体を前記スリップリングの外周に組付ける前に、予め前記ブラシホルダと前記スリップリングカバーとから形成される空間部に挿入されて前記ブラシの飛び出しを防止するブラシサポート治具において、
前記ブラシ組体の軸方向後端部に設けられた孔に貫通する略ピン形の形状であり且つ前記ブラシの先端面と前記スリップリングの外周面との間に配置されるように構成されると共に、少なくとも前記スリップリングに対向する面をそのスリップリングよりも硬度の低い材質により構成したことを特徴とするブラシサポート治具。 - 前記ブラシ組体の軸方向前後両端部のみにおいて前記ブラシの付勢力に抗して支持されることを特徴とする請求項1に記載のブラシサポート治具。
- 前記第1の部材と、
その第1の部材及びスリップリングよりも硬度の低い材質からなる第2の部材とからなり、
その第2の部材は、前記第1の部材の少なくとも前記スリップリングに対向する面を覆うように設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のブラシサポート治具。 - 前記第1の部材は、金属材料からなり、
前記第2の部材は、樹脂材料又はゴム材料からなることを特徴とする請求項3に記載のブラシサポート治具。 - 前記略ピン形状の先端部がR形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のブラシサポート治具。
- 金属材料からなる線材又は板材の先端部をR形状に形成するとともに、その線材又は板材上に樹脂材料又はゴム材料をコーティングしたものであることを特徴とする請求項5に記載のブラシサポート治具。
- 前記ブラシホルダ又は前記スリップリングカバーにて軸方向と平行に同軸的に形成された複数の支持部により支持されるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のブラシサポート治具。
- 前記ブラシ組体への挿入量を規制する規制部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のブラシサポート治具。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載のブラシサポート治具を用いて前記ブラシ組体を前記スリップリングの外周に組付ける方法であって、
前記スプリングの付勢力に抗して前記ブラシを押さえながら、前記ブラシ組体における前記ブラシホルダと前記スリップリングカバーとにより形成される空間部に前記ブラシサポート治具を挿入する工程と、
前記ブラシ組体を前記スリップリングの外周に配置する工程と、
前記ブラシサポート治具を前記ブラシ組体から引き抜いて前記ブラシを前記スリップリングの外周面に当接させる工程と
を備えたことを特徴とする回転電機のブラシ組体の組付け方法。
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