JP3658335B2 - エアーポット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポット本体内にお湯やコーヒー等の液体を収容して保温するエアーポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエアーポットは、液体を収容するポット本体の上端開口部に中栓が着脱可能に装着される。この中栓には、ポット本体内と外部とを連通させる連通孔が形成されている。また、この中栓には、前記ポット本体内に配設する揚水パイプが接続されている。この揚水パイプは、中栓を介して注出部と連通している。
【0003】
また、前記ポット本体の上部には、樹脂製の肩体が装着され、この肩体に蓋体が回動可能に取り付けられている。この蓋体には、内部に蛇腹形状のベローズが配設されている。このベローズは、ポット本体の上部を閉塞した状態で、前記中栓の連通孔に連通する。
【0004】
そして、前記蓋体の操作部を操作すると、前記ベローズが収縮する。これにより、前記ベローズ内の空気が前記ポット本体内に供給される。その結果、ポット本体内に収容した液体は、その液面が押し下げられ、揚水パイプから注水パイプを介して注水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記エアーポットでは、ポット本体内にお湯やコーヒー等の温かい液体を収容した場合には、その蒸気が蓋体の対向面に広がって付着し、その部分が汚れる。そして、その汚れた部分を洗浄するには、蓋体を取り外し、この蓋体全体を流し台で洗浄しなければならないため、非常に面倒である。
【0006】
そこで、本発明では、蒸気による汚れを簡単に洗い落とすことができるエアーポットを提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のエアーポットは、液体を収容する上端開口のポット本体と、該ポット本体の上端開口部に着脱可能に装着するとともに前記ポット本体内と外部とを連通させる連通孔を形成した中栓と、前記ポット本体の上部に開閉可能に配設した蓋体と、該蓋体内に配設し前記中栓の連通孔と連通する蛇腹形状のベローズとを備えたエアーポットにおいて、前記ベローズが収縮するときに開状態とする一方、伸長するときに閉状態として該ベローズ内への蒸気の侵入を防止する開閉弁を設けるとともに、前記ベローズと中栓との間に、前記中栓の連通孔を覆い、前記ポット本体からの蒸気を結露させるシール部材を配設した構成としている。
【0008】
前記エアーポットによれば、ベローズに開閉弁を設けているため、該ベローズ内にポット本体内の液体の蒸気が侵入することを防止できる。そのため、ベローズは、内部で蒸気が結露することにより汚れることはない。また、前記中栓を覆い、ポット本体からの蒸気を結露させるシール部材を設けているため、蒸気により汚れるのは殆どシール部材のみである。そのため、洗浄時の作業性を向上できる。
【0009】
前記エアーポットでは、前記シール部材は、前記中栓に略接する位置まで延びる周壁を備えた構成とすることが好ましい。このようにすれば、蓋体において、シール部材の外周部位が蒸気によって汚れることを防止できるとともに、結露した液体全部を確実に連通孔を通してポット本体内に戻すことができる。
【0010】
また、前記シール部材に、前記開閉弁を覆う被覆部を設けるとともに、該被覆部にスリットを設けることが好ましい。このようにすれば、開閉弁の汚れも確実に防止できる。
【0011】
さらに、前記シール部材に、前記ベローズの下部に着脱可能に取り付ける取付部を設けることが好ましい。このようにすれば、蓋体全体を流し台で洗う必要がなくなり、洗浄時の作業性を更に向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態であるエアーポットを示す。このエアーポットは、液体を収容するポット本体1と、該ポット本体1の上端開口部1aに装着する中栓20と、前記ポット本体1の上部に開閉可能に配設した蓋体30とからなる。
【0013】
前記ポット本体1は、ステンレス(SUS304)等からなる金属製の内瓶2と外瓶3とを備え、これらの間を真空排気した真空二重容器からなる。前記内瓶2の外周部には、メッキ層あるいは金属箔等からなる輻射伝熱防止層4が設けられている。また、内瓶2と輻射伝熱防止層4との間の所定位置には、内瓶2と外瓶3との間で発生したガスを吸着するためのゲッター5が配設されている。前記外瓶3の上部には嵌合取付部6が設けられ、その上部に肩体8が配設されている。この嵌合取付部6には、肩体8をネジ止めするための取付部7が設けられている。また、ポット本体1の下部には、後述する底体18が圧入嵌合によって取り付けられている。なお、ポット本体は、外装体の内部に真空二重容器からなる内容器を配設した構成としてもよい。また、真空二重容器の代わりに単一の容器としてもよい。
【0014】
前記肩体8は、下端開口の円環部9を備え、この円環部9が前記ポット本体1を構成する外瓶3の上部に嵌合されている。この円環部9の上板9aには、前記ポット本体1の上端開口部1aと対応する貫通孔10が設けられている。この貫通孔10の縁には、ポット本体1の上端開口部1aを囲繞する嵌合壁11が下向きに突設されている。この嵌合壁11とポット本体1との間には、これらの間をシールするパッキン12が配設されている。また、図1中、右側に位置する肩体8の背面側には、蓋体30を取り付けるためのヒンジ受部13が設けられている。このヒンジ受部13の近傍には、前記取付部7に対応するネジ止部14が設けられている。さらに、図1中、左側に位置する肩体8の正面側には、前方に突出するノーズ部15が形成されている。このノーズ部15の下側には注出部16が設けられ、前記円環部9からこの注出部16にかけて後述する揚水パイプ19に接続した注水パイプ29が配管される。さらにまた、肩体8の両側部には、把持用の取手17が回動可能に取り付けられている。
【0015】
前記底体18は、外瓶3の真空排気部を覆い隠し、エアーポット全体を安定状態に設置できるようにするものである。
【0016】
前記中栓20は、前記肩体8を介してポット本体1の上端開口部1aに着脱可能に装着もので、ポット本体1内に配設する揚水パイプ19が接続されている。この中栓20は樹脂製であり、図4に示すように、前記内瓶2の内周面に装着する略円筒状の中栓本体21と、該中栓本体21の上部に一体に形成した受皿部25とからなる。前記中栓本体21には、外周面に環状に突出するフランジ部22A,22Bが所定間隔をもって突設されている。これらフランジ部22A,22Bの間には、環状のパッキン23が配設されている。また、中栓本体21の内部には、円筒状に突出する揚水パイプ19の接続部24が設けられている。前記受皿部25には、前記ポット本体1の内部に連通する連通孔26が設けられている。また、受皿部25には、後述するシール部材64の下面に当接し、該シール部材64の撓みを防止することによってエア漏れを防止する凸部25aが所定間隔をもって突設されている。さらに、受皿部25には、前記揚水パイプ19の接続部24に連通し、接続パイプ27を接続する接続部28が上向きに膨出するように設けられている。なお、前記接続パイプ27には、前記注出部16に配管するL字形状の注水パイプ29が接続されている。即ち、中栓20に接続する揚水パイプ19は、該中栓20、接続パイプ27および注出パイプ29を介して外部と連通する。
【0017】
前記蓋体30は、図1に示すように、大略、蓋本体31と、注出機構36と、シール部材64と、注出操作機構70とからなる
【0018】
前記蓋本体31は、下端開口のケースであり、図1中、左側の背面部にはヒンジ接続部32が設けられている。また、蓋本体31の中央には、前後方向(図1中、左右方向)に延びる注出操作機構70の配設凹部33が設けられている。この配設凹部33は、後述する注出操作機構70の非使用状態において、その操作レバー71を略面一に収納する。また、この配設凹部33の背面側端部は開口されており、その背部に注出操作機構70のヒンジ受部34が設けられている。このヒンジ受部34には、2つの接続部35A,35Bが設けられている。
【0019】
前記注出機構36は、ベローズ37と、上板38と、下板43と、弁機構49とからなる。
【0020】
前記ベローズ37は、蛇腹形状をなす筒体であり、その内部の空気を前記ポット本体1内に供給するものである。
【0021】
前記上板38は、図1および図2に示すように、下向きに突出し、ベローズ37の上端部を気密状態で無理嵌めする段部39aを形成した環状の無理嵌め部39を備えている。この上板38には、その中央部に前記弁機構49の配設孔40が設けられている。また、上板38には、吸気孔41が設けられ、この吸気孔41の下面を薄肉の弾性片42によって閉鎖している。
【0022】
前記下板43は、図1および図3に示すように、前記蓋本体31の下端開口を閉塞する形状をなし、ポット本体1の上端開口部1aと対応する位置には空気供給孔44が設けられている。この空気供給孔44の縁には、下向きに略断面L字形状に突出するシール部材配設部45が設けられている。また、空気供給孔44の縁には、上向きに突出するガイド壁部46が設けられている。このガイド壁部46の周囲には、付勢部材63Bの配設部47と、ベローズ37の下端を気密状態で無理嵌めする段部48aを備えた無理嵌め部48とが設けられている。
【0023】
前記弁機構49は、図1および図4に示すように、前記ベローズ37が収縮するときに開状態とする一方、伸長するときに閉状態として該ベローズ37内への蒸気の侵入を防止する開閉弁である。具体的には、この弁機構49は、第1軸部材50と、第2軸部材56と、付勢部材63A,63Bとからなる。
【0024】
前記第1軸部材50は、前記上板38の配設孔40に気密状態で固着するもので、円筒状の第1軸部本体51を備えている。この第1軸部本体51の上端には、円板形状のフランジ部52が設けられている。このフランジ部52の下面には、付勢部材63Aの位置決めリブ53が略円錐状に突設されている。また、第1軸部本体51の下端には、周方向に突出する係止爪部54が設けられている。さらに、この第1軸部本体51の下端には、弾性を付与するための切欠部55が対向位置に設けられている。なお、この第1軸部材50は、前記上板38に一体成形してもよい。
【0025】
前記第2軸部材56は、前記下板43の空気供給孔44にスライド可能に配設するもので、長手方向に沿って対向位置を切り欠いた第2軸部本体57を備えている。この第2軸部本体57の上端には、円板形状のフランジ部58が設けられている。このフランジ部58の中央には、前記第1軸部材50をスライド可能に挿通する挿通孔59が設けられている。また、第2軸部本体57の下端には、円板形状のパッキン配設部60が設けられている。このパッキン配設部60は、その外周面が円弧形状に切り欠かれ、その部分にOリングからなるパッキン61が配設されている。また、このパッキン配設部60の上面には、付勢部材63Aの位置決めリブ60aが設けられている。さらに、パッキン配設部60の下面には、放射状に突出する空気流通用突部60bが設けられている。さらに、前記第2軸部本体57には、前記下板43のガイド壁部46に当接し、下板43に対するスライドを抑制する突片62が設けられている。なお、この第2軸部材56は、前記下板43の空気供給孔44に対して上方から挿通され、前記パッキン配設部60にパッキン61を配設することにより、離脱が不可能になる。
【0026】
前記付勢部材63A,63Bはスプリングからなる。付勢部材63Aは、前記第1軸部材50と第2軸部材56との間に配設され、第1軸部材50の下降に連動して第2軸部材56を下降させるものである。付勢部材63Bは、前記下板43の配設部47と第2軸部材56のフランジ部58との間に配設され、第1軸部材50の下向きの押圧が解除された際に、第2軸部材56を上向きに付勢するものである。
【0027】
前記シール部材64は、ベローズ37と中栓20との間である前記下板43に配設し、ポット本体1からの蒸気を結露させ、その結露水を前記ポット本体1内に戻すものである。具体的には、このシール部材64はゴム製であり、前記中栓20の受皿部25より小径の皿形状をなす。このシール部材64の周壁65は、前記中栓20の連通孔26を覆い、受皿部25に略接する位置まで延びるように構成されている。また、このシール部材64には、上面に前記下板43のシール部材配設部45に着脱可能に取り付ける略逆L字形状の取付部66が設けられている。さらに、このシール部材64には、取付部66の内部に位置し、前記第2軸部材56のパッキン配設部60より小径の開口部67が設けられている。この開口部67の縁には、前記パッキン配設部60を覆う被覆部68が設けられている。この被覆部68には、+字形状のスリット69が設けられている。
【0028】
前記注出操作機構70は、図1および図5に示すように、操作レバー71と、押圧レバー76と、押圧部材80とからなる。
【0029】
前記操作レバー71は、前記蓋本体31におけるヒンジ受部34の接続部35Aに回動可能に接続される接続部72を備えている。この操作レバー71には、前記接続部72の側に押圧レバー76を回動可能にヒンジ接続する接続部73が設けられている。この接続部73は、図1に示すように、操作レバー71の非使用状態において、押圧レバー76を略面一に収容するための凹部74と、押圧レバー76を挿通するための開口部75とからなる。
【0030】
前記押圧レバー76は、前記操作レバー71の接続部73に回動可能にヒンジ接続する軸部77を備えている。この軸部77には、操作レバー71の内側に位置し、後述する押圧部材80に係止して押圧するための押圧片78が突設されている。また、軸部77には、操作レバー71の外側に位置し、使用を止めるときに該押圧レバー76と押圧部材80との係止を解除する収納操作部79が設けられている。
【0031】
前記押圧部材80は、前記蓋体30におけるヒンジ受部34の接続部35Bに回動可能に接続する接続部81と、前記上板38に装着した第1軸部材50を押圧する操作部82とからなる略L字形状のものである。前記操作部82には、前記押圧片78を係止する係止凹部83が設けられている。この係止凹部83の前側には、係止状態の解除を防止するための突部84が設けられている。
【0032】
次に、前記エアーポットの動作について説明する。
まず、前記エアーポットは、例えば、ポット本体1から蓋体30を取り外した状態で、コーヒーのドリップ注出機に配置し、注出したコーヒーを保温する目的で使用する。この際、注出されたコーヒーは、中栓20に形成した受皿部25により、周囲の肩体8に漏出することなく、内部に収容できる。
【0033】
その後、蓋体30を取り付け、ポット本体1内のコーヒーを注出する際には、まず、図6に示すように、注出操作機構70の操作レバー71を上方に持ち上げる。これにより、該操作レバー71にヒンジ接続した押圧レバー76が自重で回動し、押圧片78の下端が押圧部材80の係止凹部83に係止する。
【0034】
この状態で、前記操作レバー71を下向きに押し下げると、ノーズ部15の注出部16からポット本体1内のコーヒーを注出できる。
【0035】
具体的には、前記操作レバー71を押し下げると、図7に示すように、押圧レバー76によって押圧部材80が押し下げられる。そうすると、この押圧部材80が回動し、その操作部82で注出機構36の第1軸部材50が下向きに押圧される。
【0036】
そうすると、前記第1軸部材50とともに上板38が下向きに移動される。その結果、該上板38と下板43との間に配設したベローズ37が収縮する。また、第2軸部材56が付勢部材63Aを介して下向きに押圧され、この第2軸部材56が付勢部材63Bの付勢力に抗して下降する。
【0037】
前記第2軸部材56が移動すると、図8に示すように、その下端でシール部材64が下向きに押圧変形する。そして、このシール部材64の被覆部68が中栓20の連通孔26の上端縁をシールする。
【0038】
その結果、ベローズ37から第2軸部材56、スリット69および連通孔26を介して吐き出される空気は、全てポット本体1内に供給される。これにより、ポット本体1内に収容した液体(コーヒー)は、その液面が空気により押し下げられ、揚水パイプ19から注水パイプ29を介して注出部16から注水される。
【0039】
一方、ユーザが操作レバー71の操作を止めると、ベローズ37は自身の弾性力と付勢部材63Aの弾性力でもって伸長して原状の復元する。なお、この際には、上板38に配設した吸気孔41から外部の空気がベローズ37内に流入する。そして、吸気孔41に配設した弾性片42は、その流入による圧力で下向きに撓み、流入が完了すると自身の弾性力で再び吸気孔41を閉塞する。また、第2軸部材56は、付勢部材63Bの付勢力でもって上向きに移動して、下板43の空気供給孔44を閉鎖してシールする。
【0040】
なお、このエアーポットでは、従来と同様に、ポット本体1内に収容した熱い液体(コーヒー)の蒸気および熱により膨張した空気が上端開口部1aより外部に流出する。
【0041】
そして、前記蒸気は、ベローズ37との間に配設したシール部材64に付着し、このシール部材64の下面で結露する。ここで、本実施形態のシール部材64は、図9に示すように、その周壁65を受皿部25に略接する位置まで延びるように構成しているため、蒸気がシール部材64から外側に漏れることを防止できる。また、結露した液体は、シール部材64より大径の受皿部25上に滴下し、連通孔26を通してポット本体1内に戻る。
【0042】
一方、前記膨張した空気は、前記シール部材64の周壁65と受皿部25との間の若干の隙間から外部に抜ける。
【0043】
なお、何らかの原因で、シール部材64に設けたスリット69から蒸気が上方に通過しても、前記弁機構49により蒸気がベローズ37内に侵入することはない。
【0044】
このように、本発明のエアーポットでは、ポット本体1内から発生する蒸気が洗浄が困難なベローズ37内に侵入し、汚すことを確実に防止できる。しかも、流出した蒸気は、略全てがシール部材64で結露されるため、汚れる部分は殆どこのシール部材64のみである。そして、このシール部材64は下板43に対して着脱可能に取り付けている。そのため、シール部材64を取り外してこのシール部材64のみを洗浄することができる。即ち、蓋体30全体を流し台で洗う必要はないため、洗浄時の作業性を大幅に向上できる。
【0045】
なお、本発明のエアーポットは、前記実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、シール部材64に弁機構49を覆う被覆部68を設けたが、この被覆部68は必ずしも設ける必要はない。即ち、この被覆部68を設けない構成としても、弁機構49によりベローズ37内への蒸気の侵入は確実に防止できる。
【0046】
また、前記シール部材64は、蓋体30の下板43に対して離脱不可能に固着してもよい。このようにしても、洗浄する際には前記シール部材64だけを拭き取るだけでよいため、作業性はよい。
【0047】
または、シール部材64は、下板43に対して固定せず、単に中栓20の受皿部25の上に載置した構成としてもよい。このようにしても前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0048】
さらに、シール部材64は、図10に示すように、中栓20の受皿部25より大径の皿形状をなすようにし、その周壁65で受皿部25の上端周囲を囲繞するようにしてもよい。このようにしても、ポット本体1からの蒸気は、このシール部材64で結露させ、殆どの結露水をポット本体1内に戻すことができる。
【0049】
さらにまた、前記実施形態では、受皿部25にシール部材64の下面に当接してエア漏れを防止する凸部25aを設けたが、この凸部はシール部材64の側に設けてもよい。
【0050】
そして、前記実施形態では、操作レバー71によってポット本体1内の液体を注出する構成としたが、前記上板38を兼用する操作部82をユーザが下向きに操作することにより、注出を可能としたプッシュ操作方式のエアーポットでも、開閉弁である弁機構49およびシール部材64を設けることにより、前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0051】
また、加熱保温機構を備えたエアーポットでも、開閉弁である弁機構49およびシール部材64を設けることにより、前記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のエアーポットでは、ベローズに開閉弁を設けているため、該ベローズ内にポット本体内から流出する蒸気が侵入することを防止できる。そのため、洗浄が困難なベローズの内部が汚れることはない。また、ポット本体からの蒸気を結露させるシール部材を設けているため、蒸気により汚れるのは殆どシール部材のみである。そのため、洗浄する際には、このシール部材のみを洗えばよいため、洗浄作業性を向上できる。
【0053】
また、前記シール部材には、前記中栓に略接する位置まで延びる周壁を設けているため、蒸気がシール部材の外周に漏れ、その外周部位が蒸気で汚れることを防止できる。そして、その結露した液体は、確実に連通孔を通してポット本体内に戻すことができる。
【0054】
さらに、前記シール部材には、前記開閉弁を覆う被覆部を設けているため、開閉弁が汚れることも確実に防止できる。
【0055】
さらにまた、前記シール部材を、前記ベローズの下部に着脱可能に取り付ける構成としているため、蓋体全体を流し台で洗う必要がなくなり、洗浄時の作業性を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアーポットの断面図である。
【図2】 図1の上板を示す断面図である。
【図3】 図1の下板を示す断面図である。
【図4】 図1の要部分解斜視図である。
【図5】 図1の注出操作機構を示す拡大断面図である。
【図6】 図1の第1操作状態を示す断面図である。
【図7】 図1の第2操作状態を示す断面図である。
【図8】 ベローズ内の空気をポット本体内に供給している状態を示す部分断面図である。
【図9】 非操作状態を示す部分断面図である。
【図10】 シール部材の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ポット本体、1a…上端開口部、8…肩体、15…ノーズ部、16…注出部、18…底体、19…揚水パイプ、20…中栓、25…受皿部、26…連通孔、27…接続パイプ、29…注水パイプ、30…蓋体、36…注出機構、37…ベローズ、38…上板、43…下板、49…弁機構、50…第1軸部材、56…第2軸部材、60…パッキン配設部、61…パッキン、63A,63B…付勢部材、64…シール部材、65…周壁、68…被覆部、69…スリット、70…注出操作機構、71…操作レバー、76…押圧レバー、80…押圧部材。

Claims (4)

  1. 液体を収容する上端開口のポット本体と、該ポット本体の上端開口部に着脱可能に装着するとともに前記ポット本体内と外部とを連通させる連通孔を形成した中栓と、前記ポット本体の上部に開閉可能に配設した蓋体と、該蓋体内に配設し前記中栓の連通孔と連通する蛇腹形状のベローズとを備えたエアーポットにおいて、
    前記ベローズが収縮するときに開状態とする一方、伸長するときに閉状態として該ベローズ内への蒸気の侵入を防止する開閉弁を設けるとともに、
    前記ベローズと中栓との間に、前記中栓の連通孔を覆い、前記ポット本体からの蒸気を結露させるシール部材を配設したことを特徴とするエアーポット。
  2. 前記シール部材は、前記中栓に略接する位置まで延びる周壁を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエアーポット。
  3. 前記シール部材に、前記開閉弁を覆う被覆部を設けるとともに、該被覆部にスリットを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアーポット。
  4. 前記シール部材に、前記ベローズの下部に着脱可能に取り付ける取付部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアーポット。
JP2001109856A 2001-04-09 2001-04-09 エアーポット Expired - Fee Related JP3658335B2 (ja)

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