JP2002300971A - エアーポット - Google Patents

エアーポット

Info

Publication number
JP2002300971A
JP2002300971A JP2001109856A JP2001109856A JP2002300971A JP 2002300971 A JP2002300971 A JP 2002300971A JP 2001109856 A JP2001109856 A JP 2001109856A JP 2001109856 A JP2001109856 A JP 2001109856A JP 2002300971 A JP2002300971 A JP 2002300971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bellows
pot body
pot
inner plug
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001109856A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3658335B2 (ja
Inventor
Toyohiko Takatsuki
豊彦 高槻
Takashi Tono
隆 東野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP2001109856A priority Critical patent/JP3658335B2/ja
Publication of JP2002300971A publication Critical patent/JP2002300971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3658335B2 publication Critical patent/JP3658335B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気による汚れを簡単に洗い落とす。 【解決手段】 液体を収容する上端開口のポット本体1
と、該ポット本体1の上端開口部1aに着脱可能に装着
するとともにポット本体1内と外部とを連通させる連通
孔26を形成した中栓20と、ポット本体1の上部に開
閉可能に配設した蓋体30と、該蓋体30内に配設し中
栓20の連通孔26と連通する蛇腹形状のベローズ37
とを備えたエアーポットにおいて、ベローズ37が収縮
するときに開状態とする一方、伸長するときに閉状態と
して該ベローズ37内への蒸気の侵入を防止する開閉弁
(弁機構49)を設けるとともに、ベローズ37と中栓
20との間に、中栓20の連通孔26を覆い、前記ポッ
ト本体1からの蒸気を結露させるシール部材64を配設
した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポット本体内にお
湯やコーヒー等の液体を収容して保温するエアーポット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエアーポットは、液体を
収容するポット本体の上端開口部に中栓が着脱可能に装
着される。この中栓には、ポット本体内と外部とを連通
させる連通孔が形成されている。また、この中栓には、
前記ポット本体内に配設する揚水パイプが接続されてい
る。この揚水パイプは、中栓を介して注出部と連通して
いる。
【0003】また、前記ポット本体の上部には、樹脂製
の肩体が装着され、この肩体に蓋体が回動可能に取り付
けられている。この蓋体には、内部に蛇腹形状のベロー
ズが配設されている。このベローズは、ポット本体の上
部を閉塞した状態で、前記中栓の連通孔に連通する。
【0004】そして、前記蓋体の操作部を操作すると、
前記ベローズが収縮する。これにより、前記ベローズ内
の空気が前記ポット本体内に供給される。その結果、ポ
ット本体内に収容した液体は、その液面が押し下げら
れ、揚水パイプから注水パイプを介して注水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記エ
アーポットでは、ポット本体内にお湯やコーヒー等の温
かい液体を収容した場合には、その蒸気が蓋体の対向面
に広がって付着し、その部分が汚れる。そして、その汚
れた部分を洗浄するには、蓋体を取り外し、この蓋体全
体を流し台で洗浄しなければならないため、非常に面倒
である。
【0006】そこで、本発明では、蒸気による汚れを簡
単に洗い落とすことができるエアーポットを提供するこ
とを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のエアーポットは、液体を収容する上端開口
のポット本体と、該ポット本体の上端開口部に着脱可能
に装着するとともに前記ポット本体内と外部とを連通さ
せる連通孔を形成した中栓と、前記ポット本体の上部に
開閉可能に配設した蓋体と、該蓋体内に配設し前記中栓
の連通孔と連通する蛇腹形状のベローズとを備えたエア
ーポットにおいて、前記ベローズが収縮するときに開状
態とする一方、伸長するときに閉状態として該ベローズ
内への蒸気の侵入を防止する開閉弁を設けるとともに、
前記ベローズと中栓との間に、前記中栓の連通孔を覆
い、前記ポット本体からの蒸気を結露させるシール部材
を配設した構成としている。
【0008】前記エアーポットによれば、ベローズに開
閉弁を設けているため、該ベローズ内にポット本体内の
液体の蒸気が侵入することを防止できる。そのため、ベ
ローズは、内部で蒸気が結露することにより汚れること
はない。また、前記中栓を覆い、ポット本体からの蒸気
を結露させるシール部材を設けているため、蒸気により
汚れるのは殆どシール部材のみである。そのため、洗浄
時の作業性を向上できる。
【0009】前記エアーポットでは、前記シール部材
は、前記中栓に略接する位置まで延びる周壁を備えた構
成とすることが好ましい。このようにすれば、蓋体にお
いて、シール部材の外周部位が蒸気によって汚れること
を防止できるとともに、結露した液体全部を確実に連通
孔を通してポット本体内に戻すことができる。
【0010】また、前記シール部材に、前記開閉弁を覆
う被覆部を設けるとともに、該被覆部にスリットを設け
ることが好ましい。このようにすれば、開閉弁の汚れも
確実に防止できる。
【0011】さらに、前記シール部材に、前記ベローズ
の下部に着脱可能に取り付ける取付部を設けることが好
ましい。このようにすれば、蓋体全体を流し台で洗う必
要がなくなり、洗浄時の作業性を更に向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の実施形態であるエ
アーポットを示す。このエアーポットは、液体を収容す
るポット本体1と、該ポット本体1の上端開口部1aに
装着する中栓20と、前記ポット本体1の上部に開閉可
能に配設した蓋体30とからなる。
【0013】前記ポット本体1は、ステンレス(SUS
304)等からなる金属製の内瓶2と外瓶3とを備え、
これらの間を真空排気した真空二重容器からなる。前記
内瓶2の外周部には、メッキ層あるいは金属箔等からな
る輻射伝熱防止層4が設けられている。また、内瓶2と
輻射伝熱防止層4との間の所定位置には、内瓶2と外瓶
3との間で発生したガスを吸着するためのゲッター5が
配設されている。前記外瓶3の上部には嵌合取付部6が
設けられ、その上部に肩体8が配設されている。この嵌
合取付部6には、肩体8をネジ止めするための取付部7
が設けられている。また、ポット本体1の下部には、後
述する底体18が圧入嵌合によって取り付けられてい
る。なお、ポット本体は、外装体の内部に真空二重容器
からなる内容器を配設した構成としてもよい。また、真
空二重容器の代わりに単一の容器としてもよい。
【0014】前記肩体8は、下端開口の円環部9を備
え、この円環部9が前記ポット本体1を構成する外瓶3
の上部に嵌合されている。この円環部9の上板9aに
は、前記ポット本体1の上端開口部1aと対応する貫通
孔10が設けられている。この貫通孔10の縁には、ポ
ット本体1の上端開口部1aを囲繞する嵌合壁11が下
向きに突設されている。この嵌合壁11とポット本体1
との間には、これらの間をシールするパッキン12が配
設されている。また、図1中、右側に位置する肩体8の
背面側には、蓋体30を取り付けるためのヒンジ受部1
3が設けられている。このヒンジ受部13の近傍には、
前記取付部7に対応するネジ止部14が設けられてい
る。さらに、図1中、左側に位置する肩体8の正面側に
は、前方に突出するノーズ部15が形成されている。こ
のノーズ部15の下側には注出部16が設けられ、前記
円環部9からこの注出部16にかけて後述する揚水パイ
プ19に接続した注水パイプ29が配管される。さらに
また、肩体8の両側部には、把持用の取手17が回動可
能に取り付けられている。
【0015】前記底体18は、外瓶3の真空排気部を覆
い隠し、エアーポット全体を安定状態に設置できるよう
にするものである。
【0016】前記中栓20は、前記肩体8を介してポッ
ト本体1の上端開口部1aに着脱可能に装着もので、ポ
ット本体1内に配設する揚水パイプ19が接続されてい
る。この中栓20は樹脂製であり、図4に示すように、
前記内瓶2の内周面に装着する略円筒状の中栓本体21
と、該中栓本体21の上部に一体に形成した受皿部25
とからなる。前記中栓本体21には、外周面に環状に突
出するフランジ部22A,22Bが所定間隔をもって突
設されている。これらフランジ部22A,22Bの間に
は、環状のパッキン23が配設されている。また、中栓
本体21の内部には、円筒状に突出する揚水パイプ19
の接続部24が設けられている。前記受皿部25には、
前記ポット本体1の内部に連通する連通孔26が設けら
れている。また、受皿部25には、後述するシール部材
64の下面に当接し、該シール部材64の撓みを防止す
ることによってエア漏れを防止する凸部25aが所定間
隔をもって突設されている。さらに、受皿部25には、
前記揚水パイプ19の接続部24に連通し、接続パイプ
27を接続する接続部28が上向きに膨出するように設
けられている。なお、前記接続パイプ27には、前記注
出部16に配管するL字形状の注水パイプ29が接続さ
れている。即ち、中栓20に接続する揚水パイプ19
は、該中栓20、接続パイプ27および注出パイプ29
を介して外部と連通する。
【0017】前記蓋体30は、図1に示すように、大
略、蓋本体31と、注出機構36と、シール部材64
と、注出操作機構70とからなる
【0018】前記蓋本体31は、下端開口のケースであ
り、図1中、左側の背面部にはヒンジ接続部32が設け
られている。また、蓋本体31の中央には、前後方向
(図1中、左右方向)に延びる注出操作機構70の配設
凹部33が設けられている。この配設凹部33は、後述
する注出操作機構70の非使用状態において、その操作
レバー71を略面一に収納する。また、この配設凹部3
3の背面側端部は開口されており、その背部に注出操作
機構70のヒンジ受部34が設けられている。このヒン
ジ受部34には、2つの接続部35A,35Bが設けら
れている。
【0019】前記注出機構36は、ベローズ37と、上
板38と、下板43と、弁機構49とからなる。
【0020】前記ベローズ37は、蛇腹形状をなす筒体
であり、その内部の空気を前記ポット本体1内に供給す
るものである。
【0021】前記上板38は、図1および図2に示すよ
うに、下向きに突出し、ベローズ37の上端部を気密状
態で無理嵌めする段部39aを形成した環状の無理嵌め
部39を備えている。この上板38には、その中央部に
前記弁機構49の配設孔40が設けられている。また、
上板38には、吸気孔41が設けられ、この吸気孔41
の下面を薄肉の弾性片42によって閉鎖している。
【0022】前記下板43は、図1および図3に示すよ
うに、前記蓋本体31の下端開口を閉塞する形状をな
し、ポット本体1の上端開口部1aと対応する位置には
空気供給孔44が設けられている。この空気供給孔44
の縁には、下向きに略断面L字形状に突出するシール部
材配設部45が設けられている。また、空気供給孔44
の縁には、上向きに突出するガイド壁部46が設けられ
ている。このガイド壁部46の周囲には、付勢部材63
Bの配設部47と、ベローズ37の下端を気密状態で無
理嵌めする段部48aを備えた無理嵌め部48とが設け
られている。
【0023】前記弁機構49は、図1および図4に示す
ように、前記ベローズ37が収縮するときに開状態とす
る一方、伸長するときに閉状態として該ベローズ37内
への蒸気の侵入を防止する開閉弁である。具体的には、
この弁機構49は、第1軸部材50と、第2軸部材56
と、付勢部材63A,63Bとからなる。
【0024】前記第1軸部材50は、前記上板38の配
設孔40に気密状態で固着するもので、円筒状の第1軸
部本体51を備えている。この第1軸部本体51の上端
には、円板形状のフランジ部52が設けられている。こ
のフランジ部52の下面には、付勢部材63Aの位置決
めリブ53が略円錐状に突設されている。また、第1軸
部本体51の下端には、周方向に突出する係止爪部54
が設けられている。さらに、この第1軸部本体51の下
端には、弾性を付与するための切欠部55が対向位置に
設けられている。なお、この第1軸部材50は、前記上
板38に一体成形してもよい。
【0025】前記第2軸部材56は、前記下板43の空
気供給孔44にスライド可能に配設するもので、長手方
向に沿って対向位置を切り欠いた第2軸部本体57を備
えている。この第2軸部本体57の上端には、円板形状
のフランジ部58が設けられている。このフランジ部5
8の中央には、前記第1軸部材50をスライド可能に挿
通する挿通孔59が設けられている。また、第2軸部本
体57の下端には、円板形状のパッキン配設部60が設
けられている。このパッキン配設部60は、その外周面
が円弧形状に切り欠かれ、その部分にOリングからなる
パッキン61が配設されている。また、このパッキン配
設部60の上面には、付勢部材63Aの位置決めリブ6
0aが設けられている。さらに、パッキン配設部60の
下面には、放射状に突出する空気流通用突部60bが設
けられている。さらに、前記第2軸部本体57には、前
記下板43のガイド壁部46に当接し、下板43に対す
るスライドを抑制する突片62が設けられている。な
お、この第2軸部材56は、前記下板43の空気供給孔
44に対して上方から挿通され、前記パッキン配設部6
0にパッキン61を配設することにより、離脱が不可能
になる。
【0026】前記付勢部材63A,63Bはスプリング
からなる。付勢部材63Aは、前記第1軸部材50と第
2軸部材56との間に配設され、第1軸部材50の下降
に連動して第2軸部材56を下降させるものである。付
勢部材63Bは、前記下板43の配設部47と第2軸部
材56のフランジ部58との間に配設され、第1軸部材
50の下向きの押圧が解除された際に、第2軸部材56
を上向きに付勢するものである。
【0027】前記シール部材64は、ベローズ37と中
栓20との間である前記下板43に配設し、ポット本体
1からの蒸気を結露させ、その結露水を前記ポット本体
1内に戻すものである。具体的には、このシール部材6
4はゴム製であり、前記中栓20の受皿部25より小径
の皿形状をなす。このシール部材64の周壁65は、前
記中栓20の連通孔26を覆い、受皿部25に略接する
位置まで延びるように構成されている。また、このシー
ル部材64には、上面に前記下板43のシール部材配設
部45に着脱可能に取り付ける略逆L字形状の取付部6
6が設けられている。さらに、このシール部材64に
は、取付部66の内部に位置し、前記第2軸部材56の
パッキン配設部60より小径の開口部67が設けられて
いる。この開口部67の縁には、前記パッキン配設部6
0を覆う被覆部68が設けられている。この被覆部68
には、+字形状のスリット69が設けられている。
【0028】前記注出操作機構70は、図1および図5
に示すように、操作レバー71と、押圧レバー76と、
押圧部材80とからなる。
【0029】前記操作レバー71は、前記蓋本体31に
おけるヒンジ受部34の接続部35Aに回動可能に接続
される接続部72を備えている。この操作レバー71に
は、前記接続部72の側に押圧レバー76を回動可能に
ヒンジ接続する接続部73が設けられている。この接続
部73は、図1に示すように、操作レバー71の非使用
状態において、押圧レバー76を略面一に収容するため
の凹部74と、押圧レバー76を挿通するための開口部
75とからなる。
【0030】前記押圧レバー76は、前記操作レバー7
1の接続部73に回動可能にヒンジ接続する軸部77を
備えている。この軸部77には、操作レバー71の内側
に位置し、後述する押圧部材80に係止して押圧するた
めの押圧片78が突設されている。また、軸部77に
は、操作レバー71の外側に位置し、使用を止めるとき
に該押圧レバー76と押圧部材80との係止を解除する
収納操作部79が設けられている。
【0031】前記押圧部材80は、前記蓋体30におけ
るヒンジ受部34の接続部35Bに回動可能に接続する
接続部81と、前記上板38に装着した第1軸部材50
を押圧する操作部82とからなる略L字形状のものであ
る。前記操作部82には、前記押圧片78を係止する係
止凹部83が設けられている。この係止凹部83の前側
には、係止状態の解除を防止するための突部84が設け
られている。
【0032】次に、前記エアーポットの動作について説
明する。まず、前記エアーポットは、例えば、ポット本
体1から蓋体30を取り外した状態で、コーヒーのドリ
ップ注出機に配置し、注出したコーヒーを保温する目的
で使用する。この際、注出されたコーヒーは、中栓20
に形成した受皿部25により、周囲の肩体8に漏出する
ことなく、内部に収容できる。
【0033】その後、蓋体30を取り付け、ポット本体
1内のコーヒーを注出する際には、まず、図6に示すよ
うに、注出操作機構70の操作レバー71を上方に持ち
上げる。これにより、該操作レバー71にヒンジ接続し
た押圧レバー76が自重で回動し、押圧片78の下端が
押圧部材80の係止凹部83に係止する。
【0034】この状態で、前記操作レバー71を下向き
に押し下げると、ノーズ部15の注出部16からポット
本体1内のコーヒーを注出できる。
【0035】具体的には、前記操作レバー71を押し下
げると、図7に示すように、押圧レバー76によって押
圧部材80が押し下げられる。そうすると、この押圧部
材80が回動し、その操作部82で注出機構36の第1
軸部材50が下向きに押圧される。
【0036】そうすると、前記第1軸部材50とともに
上板38が下向きに移動される。その結果、該上板38
と下板43との間に配設したベローズ37が収縮する。
また、第2軸部材56が付勢部材63Aを介して下向き
に押圧され、この第2軸部材56が付勢部材63Bの付
勢力に抗して下降する。
【0037】前記第2軸部材56が移動すると、図8に
示すように、その下端でシール部材64が下向きに押圧
変形する。そして、このシール部材64の被覆部68が
中栓20の連通孔26の上端縁をシールする。
【0038】その結果、ベローズ37から第2軸部材5
6、スリット69および連通孔26を介して吐き出され
る空気は、全てポット本体1内に供給される。これによ
り、ポット本体1内に収容した液体(コーヒー)は、そ
の液面が空気により押し下げられ、揚水パイプ19から
注水パイプ29を介して注出部16から注水される。
【0039】一方、ユーザが操作レバー71の操作を止
めると、ベローズ37は自身の弾性力と付勢部材63A
の弾性力でもって伸長して原状の復元する。なお、この
際には、上板38に配設した吸気孔41から外部の空気
がベローズ37内に流入する。そして、吸気孔41に配
設した弾性片42は、その流入による圧力で下向きに撓
み、流入が完了すると自身の弾性力で再び吸気孔41を
閉塞する。また、第2軸部材56は、付勢部材63Bの
付勢力でもって上向きに移動して、下板43の空気供給
孔44を閉鎖してシールする。
【0040】なお、このエアーポットでは、従来と同様
に、ポット本体1内に収容した熱い液体(コーヒー)の
蒸気および熱により膨張した空気が上端開口部1aより
外部に流出する。
【0041】そして、前記蒸気は、ベローズ37との間
に配設したシール部材64に付着し、このシール部材6
4の下面で結露する。ここで、本実施形態のシール部材
64は、図9に示すように、その周壁65を受皿部25
に略接する位置まで延びるように構成しているため、蒸
気がシール部材64から外側に漏れることを防止でき
る。また、結露した液体は、シール部材64より大径の
受皿部25上に滴下し、連通孔26を通してポット本体
1内に戻る。
【0042】一方、前記膨張した空気は、前記シール部
材64の周壁65と受皿部25との間の若干の隙間から
外部に抜ける。
【0043】なお、何らかの原因で、シール部材64に
設けたスリット69から蒸気が上方に通過しても、前記
弁機構49により蒸気がベローズ37内に侵入すること
はない。
【0044】このように、本発明のエアーポットでは、
ポット本体1内から発生する蒸気が洗浄が困難なベロー
ズ37内に侵入し、汚すことを確実に防止できる。しか
も、流出した蒸気は、略全てがシール部材64で結露さ
れるため、汚れる部分は殆どこのシール部材64のみで
ある。そして、このシール部材64は下板43に対して
着脱可能に取り付けている。そのため、シール部材64
を取り外してこのシール部材64のみを洗浄することが
できる。即ち、蓋体30全体を流し台で洗う必要はない
ため、洗浄時の作業性を大幅に向上できる。
【0045】なお、本発明のエアーポットは、前記実施
形態の構成に限定されるものではない。例えば、前記実
施形態では、シール部材64に弁機構49を覆う被覆部
68を設けたが、この被覆部68は必ずしも設ける必要
はない。即ち、この被覆部68を設けない構成として
も、弁機構49によりベローズ37内への蒸気の侵入は
確実に防止できる。
【0046】また、前記シール部材64は、蓋体30の
下板43に対して離脱不可能に固着してもよい。このよ
うにしても、洗浄する際には前記シール部材64だけを
拭き取るだけでよいため、作業性はよい。
【0047】または、シール部材64は、下板43に対
して固定せず、単に中栓20の受皿部25の上に載置し
た構成としてもよい。このようにしても前記と同様の作
用、効果を得ることができる。
【0048】さらに、シール部材64は、図10に示す
ように、中栓20の受皿部25より大径の皿形状をなす
ようにし、その周壁65で受皿部25の上端周囲を囲繞
するようにしてもよい。このようにしても、ポット本体
1からの蒸気は、このシール部材64で結露させ、殆ど
の結露水をポット本体1内に戻すことができる。
【0049】さらにまた、前記実施形態では、受皿部2
5にシール部材64の下面に当接してエア漏れを防止す
る凸部25aを設けたが、この凸部はシール部材64の
側に設けてもよい。
【0050】そして、前記実施形態では、操作レバー7
1によってポット本体1内の液体を注出する構成とした
が、前記上板38を兼用する操作部82をユーザが下向
きに操作することにより、注出を可能としたプッシュ操
作方式のエアーポットでも、開閉弁である弁機構49お
よびシール部材64を設けることにより、前記と同様の
作用、効果を得ることができる。
【0051】また、加熱保温機構を備えたエアーポット
でも、開閉弁である弁機構49およびシール部材64を
設けることにより、前記と同様の作用、効果を得ること
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のエアーポットでは、ベローズに開閉弁を設けているた
め、該ベローズ内にポット本体内から流出する蒸気が侵
入することを防止できる。そのため、洗浄が困難なベロ
ーズの内部が汚れることはない。また、ポット本体から
の蒸気を結露させるシール部材を設けているため、蒸気
により汚れるのは殆どシール部材のみである。そのた
め、洗浄する際には、このシール部材のみを洗えばよい
ため、洗浄作業性を向上できる。
【0053】また、前記シール部材には、前記中栓に略
接する位置まで延びる周壁を設けているため、蒸気がシ
ール部材の外周に漏れ、その外周部位が蒸気で汚れるこ
とを防止できる。そして、その結露した液体は、確実に
連通孔を通してポット本体内に戻すことができる。
【0054】さらに、前記シール部材には、前記開閉弁
を覆う被覆部を設けているため、開閉弁が汚れることも
確実に防止できる。
【0055】さらにまた、前記シール部材を、前記ベロ
ーズの下部に着脱可能に取り付ける構成としているた
め、蓋体全体を流し台で洗う必要がなくなり、洗浄時の
作業性を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアーポットの断面図である。
【図2】 図1の上板を示す断面図である。
【図3】 図1の下板を示す断面図である。
【図4】 図1の要部分解斜視図である。
【図5】 図1の注出操作機構を示す拡大断面図であ
る。
【図6】 図1の第1操作状態を示す断面図である。
【図7】 図1の第2操作状態を示す断面図である。
【図8】 ベローズ内の空気をポット本体内に供給して
いる状態を示す部分断面図である。
【図9】 非操作状態を示す部分断面図である。
【図10】 シール部材の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ポット本体、1a…上端開口部、8…肩体、15…
ノーズ部、16…注出部、18…底体、19…揚水パイ
プ、20…中栓、25…受皿部、26…連通孔、27…
接続パイプ、29…注水パイプ、30…蓋体、36…注
出機構、37…ベローズ、38…上板、43…下板、4
9…弁機構、50…第1軸部材、56…第2軸部材、6
0…パッキン配設部、61…パッキン、63A,63B
…付勢部材、64…シール部材、65…周壁、68…被
覆部、69…スリット、70…注出操作機構、71…操
作レバー、76…押圧レバー、80…押圧部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B002 AA14 BA01 BA04 BA44 CA32 CA50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する上端開口のポット本体
    と、該ポット本体の上端開口部に着脱可能に装着すると
    ともに前記ポット本体内と外部とを連通させる連通孔を
    形成した中栓と、前記ポット本体の上部に開閉可能に配
    設した蓋体と、該蓋体内に配設し前記中栓の連通孔と連
    通する蛇腹形状のベローズとを備えたエアーポットにお
    いて、 前記ベローズが収縮するときに開状態とする一方、伸長
    するときに閉状態として該ベローズ内への蒸気の侵入を
    防止する開閉弁を設けるとともに、 前記ベローズと中栓との間に、前記中栓の連通孔を覆
    い、前記ポット本体からの蒸気を結露させるシール部材
    を配設したことを特徴とするエアーポット。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は、前記中栓に略接する
    位置まで延びる周壁を備えたことを特徴とする請求項1
    に記載のエアーポット。
  3. 【請求項3】 前記シール部材に、前記開閉弁を覆う被
    覆部を設けるとともに、該被覆部にスリットを設けたこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアー
    ポット。
  4. 【請求項4】 前記シール部材に、前記ベローズの下部
    に着脱可能に取り付ける取付部を設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアー
    ポット。
JP2001109856A 2001-04-09 2001-04-09 エアーポット Expired - Fee Related JP3658335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001109856A JP3658335B2 (ja) 2001-04-09 2001-04-09 エアーポット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001109856A JP3658335B2 (ja) 2001-04-09 2001-04-09 エアーポット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002300971A true JP2002300971A (ja) 2002-10-15
JP3658335B2 JP3658335B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=18961739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001109856A Expired - Fee Related JP3658335B2 (ja) 2001-04-09 2001-04-09 エアーポット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3658335B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142415A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 液体容器
CN113738981A (zh) * 2021-09-16 2021-12-03 中国五冶集团有限公司 一种管道与检查井连接的辅助装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142415A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 液体容器
CN113738981A (zh) * 2021-09-16 2021-12-03 中国五冶集团有限公司 一种管道与检查井连接的辅助装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3658335B2 (ja) 2005-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8336724B2 (en) Beverage container
JPH10314027A (ja) 容器の蓋取付け構造
JP2020029307A (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP4203912B1 (ja) 飲料用容器の栓体
JP2002300971A (ja) エアーポット
US20230180975A1 (en) Toilet cover plate and toilet
JP2000116542A (ja) 液体容器の栓
JP3658338B2 (ja) エアーポット
JP2017030829A (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP2009274731A (ja) 携帯用真空二重ボトル
JP2594222Y2 (ja) ジャーポット
JP2891031B2 (ja) 電気貯湯容器
JP2594223Y2 (ja) ジャーポット
JPH114764A (ja) 電気湯沸器
JP5874371B2 (ja) 液体容器
JP2013124116A (ja) 液体容器
JP3464643B2 (ja) 電気ポット
JP2022016048A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
KR200253622Y1 (ko) 압력조리기의뚜껑열림보조장치
JPH0516986Y2 (ja)
JPS5941780Y2 (ja) ポンプ注液式液体容器
JP2574418Y2 (ja) ジャーポット
KR200151097Y1 (ko) 액체용기용 뚜껑
JP2513117B2 (ja) 電気貯湯容器
JP3638212B2 (ja) 液体容器の中栓

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees