JP3657550B2 - 真空濾過装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、略水平に走行可能とされた濾布上に供給されたスラリーを、この濾布の下に該濾布の走行方向に沿って進退可能に設けられた真空トレイによって真空吸引して濾過する真空濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の真空濾過装置としては、例えば特開昭62−79817号公報や特開平7−148404号公報などに、装置本体に設けられた複数のロールに濾布が無端状に巻き掛けられてその周回り方向に走行可能とされ、このうち装置本体上部の濾布が水平に走行させられる部分において、この濾布の下に、真空吸引手段に連結された複数の真空トレイを所定のストロークでこの濾布の走行方向に進退可能に設け、これらの真空トレイが濾布の走行方向に向けて前進するときには、上記真空吸引手段により濾布を介して真空吸引を行って濾布上に供給されたスラリーを濾過する一方、真空トレイがそのストロークエンドに達したときには、真空吸引を解除して真空トレイを後退させ、しかる後再び真空トレイを前進させつつ吸引・濾過を行うといった操作を繰り返すようにしたものが提案されている。また、例えば実開平3−109616号公報には、このような真空濾過装置において、上記濾布が水平に走行させられる部分の走行方向側の真空トレイの上に、濾布上のスラリーを加圧する加圧装置を設けて、上記走行方向側である程度脱水させられたスラリーをこの加圧装置で加圧することにより、さらなる脱水を図ったものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このうちまず初めの2つの公報に記載された真空濾過装置においては、上記真空トレイを進退させるに際して、各真空トレイの下部に車輪を設けて装置本体に敷設されたレール上を走行させることにより進退させるようにしており、このため真空トレイ全体の重量が重くなって該真空トレイを進退させるための駆動力の増大を招くという問題があった。また、個々の真空トレイの重量も重くなるため、例えば当該真空濾過装置の保守点検あるいは修理の際などに真空トレイを取り外すときでも、多くの時間と労力とを要する結果となる。一方、3つ目の公報に記載された真空濾過装置では、上記加圧装置が、装置本体の濾布の上に垂直に取り付けられた伸縮可能なシリンダー装置を伸張させて上記スラリーを加圧するものであるため、この加圧装置の部分で装置本体の高さが高くなってしまうことが避けられず、これに伴い当該真空濾過装置を収容する建て屋の天井高さも高くしなければならなくなって設置コストの増大を招いたり、この加圧装置の保守点検等が装置本体上の高所の作業となって、やはり多くの作業時間や労力が費やされたりするといった問題があった。
【0004】
本発明は、このような背景の下になされたもので、第1には、真空トレイの軽量化を図ってその進退のための駆動力の低減や保守点検等の作業の効率化を促し、またこれに合わせて第2に、装置本体の高さを抑えて、低い天井高さの建て屋でも収容可能とするとともに、やはり保守点検等の作業の時間や労力の軽減を図ることが可能な真空濾過装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決して、まず上記第1の目的を達成するために、本発明は、装置本体上に略水平に走行可能に設けられた濾布の下に、真空トレイが上記濾布の走行方向に沿って進退可能に設けられ、この濾布上に供給されたスラリーを上記真空トレイによって上記濾布を介して真空吸引することにより濾過する真空濾過装置であって、上記装置本体に、上記真空トレイにその下方から接して該真空トレイを支持する回転自在な複数の支持車輪を、上記濾布の幅方向に間隔をあけて備えたことを特徴とする。従って、このような真空濾過装置では、装置本体側に車輪が設けられていて、真空トレイ側に車輪を設ける必要がなく、その分この真空トレイの軽量化が図られるので、該真空トレイを進退させる際の駆動力を低減することができ、また保守点検時等に真空トレイを取り外す際でも作業が容易である。ここで、上記装置本体に、上記真空トレイに上記濾布の幅方向から接して該真空トレイをこの幅方向に位置決めする回転自在な位置決め車輪を備えた場合には、真空トレイがこの幅方向にずれて進退したりして確実な真空吸引が阻害されるような事態を防止することができる。また、この場合においては、上記真空トレイに上記走行方向に沿って延びるレール部材を備え、上記支持車輪および位置決め車輪をともにこのレール部材に接して上記真空トレイを支持するとともに位置決めするようにすることにより、幅方向に間隔をあけた支持車輪に対して設けられるこのレール部材を利用して真空トレイを上記幅方向に位置決めして真っ直ぐ走行させることができ、この真空トレイの一層の軽量化を図ることが可能となる。
【0006】
一方、上記第2の目的を達成するために、本発明はさらに、上記装置本体に、上記濾布上に配設されて該濾布の幅方向に延びる加圧ローラと、この加圧ローラを回転可能に支持するとともに昇降せしめる昇降手段とからなる加圧装置を備え、この加圧装置において、上記昇降手段には、上記加圧ローラと平行に延びる回動軸線回りに回動自在に支持された回動部材と、この回動部材を回動せしめる駆動手段とを備えて、この回動部材の上記回動軸線から離れた位置に上記加圧ローラを支持したことを特徴とする。しかるに、このような加圧装置においては、上記真空トレイが走行方向に前進させられて真空吸引を行う際には、加圧ローラが昇降手段によって降下させられて真空トレイとともに前進する濾布上のスラリーを加圧し、また真空吸引が解除されて真空トレイが後退する際には昇降手段によって加圧ローラは上昇させられるが、上記構成の昇降手段を備えた加圧装置では、上記駆動手段による回動部材の回動によって加圧ローラが昇降させられるため、この駆動手段は回動手段を回動させうる位置にあればその配置に制約を受けることが無く、従ってこの昇降手段を加圧ローラから下方に配設させることができて、その高さが必要以上に高くなることを防ぎ、装置本体の高さも抑えることができる。
【0007】
ここで、上記昇降手段においては、例えば上記従来の加圧装置と同じシリンダー装置のような伸縮可能とされた駆動手段を備えて、この駆動手段の伸縮部を回動部材の上記回動軸線から離れた位置に連結することにより、この駆動手段の伸縮に伴って回動部材を所定の角度範囲内で回動させて加圧ローラを昇降させることができ、しかもこの駆動手段を回動部材との連結部から下方に延びるように配設することができて、装置本体の高さを抑制することができる。また、装置本体に、複数の上記加圧装置を上記濾布の走行方向に並べて配設すれば、一層効率的な加圧によるスラリーの脱水を図ることができるが、このときの複数の加圧装置の上記昇降手段が上述のような回動部材と駆動手段とを備えたものであるときには、このうち上記走行方向に隣接する少なくとも一対の加圧装置の間で、この走行方向において互いの昇降手段における上記回動部材の回動軸線同士の内側に、それぞれの加圧装置の加圧ローラが配設されるような配置とすることにより、これらの加圧ローラを近接して位置させることができ、スラリーの性状によっては濾布の走行とともに移動するスラリーを連続的に加圧してさらに効率的な脱水を図ることができる。
【0008】
他方、同じように装置本体に加圧ローラと昇降手段とからなる加圧装置を備える場合でも、この昇降手段を上方に向けて伸縮可能とされた例えばシリンダー装置のような駆動手段を備えたものとして、この駆動手段の伸縮部自体に上記加圧ローラを支持するようにしてもよく、この場合には、駆動手段の伸縮によって直接的に加圧ローラが昇降させられ、かつこの駆動手段自体が加圧ローラの端部から下方に延びるように配設されて装置本体の高さが抑えられる。また、この場合には、上記と同様に複数の加圧装置を濾布の走行方向に並べても、各加圧装置の駆動手段同士、例えばシリンダー装置同士を互いに平行に配置すれば、やはり加圧ローラ間の間隔を近接させることができ、しかも3つ以上の加圧装置を並べても、隣接するもの同士の加圧ローラを近接させることができる。さらに、これらのように加圧ローラと昇降手段とを備えた加圧装置においては、一対の昇降手段を濾布の幅方向において上記真空トレイの両外側に備えて、上記加圧ローラを、その両端がこれらの昇降手段に支持されるようにすることで、この加圧ローラの安定した昇降を図ることができるとともに、濾布の幅方向で加圧力に偏りが生じたりするのも防ぐことができる。さらにまた、上記加圧ローラの直下に上記支持車輪を配設すれば、この加圧ローラによる加圧力を支持車輪によって受け止めることができる。なお、この加圧ローラは、その自重によってスラリーを加圧するものでもよく、また上記昇降手段によってその加圧力が調節可能とされていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態の真空濾過装置では、その装置本体10において無端ベルト状の濾布11が複数のロール12…に順次巻き掛けられていて、この濾布11の上側部分は水平方向に延びるように配置されて濾過部11Aとされている。そして、この濾過部11Aの一端側(図1において右側)において濾布11が巻き掛けられるロール12Aは図示しない駆動装置に連結されていて、この駆動装置によって上記ロール12Aが図中時計回り方向に回転駆動されることにより、濾布11もロール12…間を連続的に周回駆動され、これに伴い濾布11の上記濾過部11Aは図中に矢線Fで示す走行方向に連続的に走行させられる。また、濾布11の濾過部11Aの他端側(図1において左側)、すなわち上記走行方向Fに対する後方側の上方には、濾布11上に上記スラリーSを供給するスラリー供給装置13が設けられる一方、濾布11を駆動する上記ロール12Aには、濾過されて脱水が終了したスラリーSの脱水ケーキを濾布11から掻き落として剥離させるためのナイフ14と、このナイフ14によってスラリーSが掻き落とされた後の濾布11を洗浄する洗浄装置15が設けられている。
【0010】
一方、濾布11の上記濾過部11Aの下には、スラリー供給装置13の略直下から上記走行方向Fに向けて、複数の真空トレイ16…が設けられている。これらの真空トレイ16…は、断面が略同形同大の上下に偏平した箱形をなすものであって、上記濾布11に密着するその上面部には多数の吸引孔(図示略)が形成されるとともに、濾布11の幅方向(図4における左右方向)におけるこの上面部の両側部には、上方に向かうに従い上記幅方向の両外側に向けてそれぞれ広がるように壁部16A,16Aが形成されていて、濾布11はこれらの壁部16A,16Aにまで密着してスラリーSを保持している。また、この真空トレイ16の上記箱形の内部は真空吸引室16Bとされていて、この真空吸引室16Bは真空トレイ16の下面部の上記幅方向中程に接続されたフレキシブル管17を介して図示されない真空吸引装置に連通されており、この真空吸引装置によって上記吸引孔から濾布11を介してスラリーSの水分が真空吸引室16Bに吸引されてフレキシブル管17を通して回収され、またこの真空吸引装置の弁機構を切り替えることにより真空吸引が解除されて真空吸引室16B内が大気圧に戻されるようになされている。
【0011】
なお、このフレキシブル管17は、真空トレイ16の下面部の幅方向中央に1つだけ接続されていてもよく、またその接続部分を分岐させるなどして、この幅方向に複数箇所で真空トレイ16に接続されていてもよい。また、上記真空吸引装置も、複数の真空トレイ16…に接続されたすべてのフレキシブル管17…を1つの真空吸引装置に接続してもよく、あるいは上記走行方向Fに向けて1または複数の真空トレイ16ごとに異なる真空吸引装置に接続されるようにしてもよい。さらに、これらの真空トレイ16…は、上記走行方向Fに隣接するもの同士が互いに連結されており、このうち最も走行方向Fの上記後方側に位置する真空トレイ16には、装置本体10のフレーム10Aに取り付けられて上記走行方向Fに向けて伸縮可能とされたエアシリンダー等の駆動シリンダー18に連結されていて、これにより全真空トレイ16…は該走行方向Fとその後方側に所定のストロークで一体に往復移動可能とされ、すなわちこの走行方向Fに沿って進退可能とされている。
【0012】
そして、装置本体10には、これらの真空トレイ16…にその下方から接して該真空トレイ16…を支持する回転自在な複数の支持車輪19…が、濾布11の上記幅方向に間隔をあけて備えられており、真空トレイ16…は自在に回転するこれらの支持車輪19…上を進退可能とされ、逆に支持車輪19…は上記駆動シリンダー18によるこの真空トレイ16の進退に伴って従動的に回転させられることとなる。ここで、これらの支持車輪19…は、それぞれ装置本体10のフレーム10Aに上向きに設けられたブラケット等を介して上記幅方向に延びる水平な回転軸回りに回転自在に取り付けられた互いに同形同大のものであって、この回転軸を中心とした外形肉厚の円板状もしくは軸長さの短い円柱状をなし、真空トレイ16…の上記下面部の幅方向における両側縁部に沿って上記走行方向Fに延びる互いに平行な2つの列をなすように配列されており、各列における支持車輪19…同士は上記走行方向Fに等間隔に配設されるとともに、両列間において支持車輪19…は幅方向に対をなして、これら対をなす支持車輪19,19同士が互いに上下方向に等しい高さで、かつ走行方向Fにも等しい位置に配設されている。従って、上記フレキシブル管17は、この幅方向に間隔をあけた対をなす支持車輪19,19の間を通して上記真空吸引装置から真空トレイ16の上記下面部に接続される。
【0013】
さらに、装置本体10には、真空トレイ16に上記濾布11の幅方向から接して該真空トレイ16をこの幅方向に位置決めする回転自在な位置決め車輪20が備えられている。本実施形態では、この位置決め車輪20は、装置本体10のフレーム10Aに横向きに設けられたブラケット等を介して上記走行方向Fおよび幅方向に直交する垂直な回転軸回りに回転自在に取り付けられたものであって、支持車輪19よりも小さなやはり外形肉厚の円板状もしくは軸長さの短い円柱状をなし、互いに同形同大の複数のこのような位置決め車輪20…が、真空トレイ16…の両側方に、上記幅方向に間隔をあけて互いに等しい高さで上記走行方向Fに等しい位置に対をなすように、かつこうして対をなす位置決め車輪20,20が該走行方向Fに等間隔となるように複数対ずつ配列されて、互いに平行な2つの列をなすように設けられている。なお、これら対をなす位置決め車輪20,20は、上記幅方向に対向するようにブラケットを介して装置本体10のフレーム10Aに取り付けられ、この幅方向外側の側方から真空トレイ16に接するようにされている。
【0014】
また、上記真空トレイ16には、上記走行方向に沿って延びるレール部材16Cが備えられており、上記支持車輪19および位置決め車輪20は、ともにこのレール部材16Cに接して真空トレイ16を支持するとともに幅方向に位置決めするようになされている。ここで、このレール部材16Cは、断面が「コ」字形に形成されたアングル材状のものであって、一対のレール部材16C,16Cが真空トレイ16の上記下面部の幅方向両側に、その断面がなす「コ」字形の開口部を外側に向けて溶接等により接合されて取り付けられている。従って、上記フレキシブル管17は、上記幅方向においてこれらのレール部材16C,16C間で真空トレイ16の下面部に接続される。そして、上記対をなす支持車輪19,19は、それぞれその外周面がこれらレール部材16C,16Cの底面部に下方から接して真空トレイ16を支持するとともに、対をなす位置決め車輪20…は、上記幅方向の両側方から上記「コ」字形の開口部内に収容されてやはりその外周面が該レール部材16Cの垂直側面部に接することにより、該真空トレイ16を幅方向に位置決めするようになされている。なお、このレール部材16Cは、複数の真空トレイ16…のそれぞれに上述のように接合されて取り付けられていてもよく、またいくつかの真空トレイ16…ごと、あるいはすべての真空トレイ16…に対して、上記一対のレール部材16C,16Cが例えばボルト止めなどによって着脱可能に取り付けられるようにされていてもよい。
【0015】
一方、装置本体10には、上記複数の真空トレイ16…のうち走行方向F側の1または複数の真空トレイ16の進退範囲の上方に、この真空トレイ16上のスラリーSを加圧する加圧装置21が備えられている。この加圧装置21は、上記走行方向F側の真空トレイ16の上面部に密着した濾布11の上に配設されて該濾布11の上記幅方向に延びる加圧ローラ22と、この加圧ローラ22を回転可能に支持するとともに昇降せしめる昇降手段23とから構成されており、さらに本実施形態ではこの昇降手段23は、上記加圧ローラ22と平行に延びる回動軸線O回りに回動自在に支持された回動部材24と、この回動部材24を回動せしめる駆動手段25とを備え、この回動部材24の上記回動軸線Oから離れた位置に加圧ローラ22が支持されている。
【0016】
すなわち、本実施形態では、装置本体10の上記フレーム10Aに、上記走行方向F側の真空トレイ16の上記幅方向の両外側に位置してこの真空トレイ16を超える高さに達するように一対の支柱10B,10Bが立設されており、これらの支柱10B,10Bの上端部に、例えば断面「コ」字形のアングル材から形成された1直線状に延びるアーム状の上記回動部材24,24が、それぞれその長手方向を上記走行方向Fに向けて延ばすようにこの長手方向の中央部を軸支されて、上記濾布11の幅方向に延びる水平な1つの共通した上記回動軸線O回りに回転自在に取り付けられている。そして、これらの回動部材24,24の上記軸線Oから離れた一端部には、円柱状をなす上記加圧ローラ22の両端部が、この回動部材24の一端部下側に、軸受を備えたブラケット等を介して吊り下げられるようにして回転自在に取り付けられており、この加圧ローラ22の回転中心線すなわち該加圧ローラ22がなす上記円柱の中心線が上記軸線Oと平行とされている。
【0017】
一方、各回動部材24の長手方向において、この加圧ローラ22が取り付けられる上記一端部とは軸線Oを挟んで反対側のやはり軸線Oから離れた他端部には、本実施形態では上記駆動手段25としてエアシリンダー等の伸縮可能なシリンダー装置26が連結されている。このシリンダー装置26は、上記幅方向において支柱10Bと同じく真空トレイ16の外側に位置して、略垂直方向に延びるように配設されており、その伸縮するシリンダーロッド(伸縮部)の上端部が回動部材24の上記他端部に回転自在に取り付けられて連結されるとともに、シリンダー部の下端は上記支持車輪19よりも下方において装置本体10の上記フレーム10Aにやはり回転自在に連結されていて、これにより、この駆動手段25としてのシリンダー装置26と上記回動部材24とによって構成される昇降手段23は上記加圧ローラ22から下方に配設されることとなるとともに、この駆動手段25のシリンダー装置26を伸縮させることによって回動部材24が軸線O回りに所定の角度範囲内で回動させられ、これに伴いこの回動部材24の一端部に取り付けられた上記加圧ローラ22が昇降せしめられる。
【0018】
なお、本実施形態では、支柱10B,10Bの両上端部に取り付けられた一対の回動部材24,24の上記他端部それぞれに、このような駆動手段25としてのシリンダー装置26,26が連結されており、従って当該加圧装置21においては、これら回動部材24と駆動手段25とから成る昇降手段23が一対、濾布11の幅方向において上記真空トレイ16の両外側に備えられることとなり、加圧ローラ22は、その両端がこれらの昇降手段23,23に支持されて昇降させられる。また、本実施形態では、上記装置本体10に複数(本実施形態では2つ)のこのような加圧装置21,21が上記走行方向F側の真空トレイ16の上に該走行方向Fに並んで配設されている。そして、これらの走行方向Fに隣接することとなる2つの加圧装置21,21の間では、上記走行方向Fにおいて互いの昇降手段23,23における上記回動部材24,24の回動軸線O,O同士の内側に、それぞれの加圧ローラ22,22が配設されるように配置されており、すなわち該加圧装置21,21は互いの回動部材24,24の上記一端部同士を突き合わせるようにして、その加圧ローラ22,22同士が互いに対向するように配置されている。ただし、両加圧装置21,21間には、互いの回動部材24,24の回動動作や加圧ローラ22,22同士が干渉しないように、走行方向Fに間隔があけられている。さらに、この回動部材24,24の回動によって昇降する加圧ローラ22,22の直下には、上記幅方向に対をなす支持車輪19,19がそれぞれ一対ずつ配設されている。
【0019】
このように構成された真空濾過装置においては、濾布11の濾過部11Aは上述のようにロール12Aの回転に伴って走行方向Fに連続的に一定の走行速度で走行させられる一方、真空トレイ16…は真空吸引力が作用させられた状態で濾過部11Aの走行速度に合わせて上記駆動シリンダー18によって走行方向Fに前進させられ、これにより各真空トレイ16…上のスラリーSが濾布11を介して真空吸引されて脱水される。また、駆動シリンダー18がそのストロークエンドに達すると、真空トレイ16…の真空吸引が一旦解かれ、駆動シリンダー18によって真空トレイ16…が走行方向Fの後方側に後退された後、再び真空吸引力が作用させられるとともに真空トレイ16…が前進させられる。
【0020】
しかして、このように真空トレイ16…を進退させるに際して、上記構成の真空濾過装置では、装置本体10のフレーム10Aに、この真空トレイ16…にその下方から接して該真空トレイ16を支持する回転自在な複数の支持車輪19…が上記幅方向に間隔をあけて備えられており、真空トレイ16…はこれらの支持車輪19…にその幅方向両側部が支持された状態で、回転する該支持車輪19…上を滑らかに走行方向Fに向けて進退させられる。従って、このような真空濾過装置では、従来のように真空トレイ側に車輪が設けられてるのに対し、真空トレイ16の軽量化を図ることができ、これに伴い該真空トレイ16…を進退せしめる上記駆動シリンダー18の駆動力も軽減して効率的な操作を行うことが可能となるとともに、例えば真空トレイ16…を後退させる際の時間も短縮することができて、この後退の際の真空吸引が行われないタイムラグを低減し、これによりスラリーSの一層均一な濾過を促すことが可能となる。しかも、このように支持車輪19が濾布11の幅方向に間隔をあけて設けられていることにより、例えば本実施形態のように真空トレイ16の真空吸引室16Bに連通するフレキシブル管17を該真空トレイ16の下面部に接続する場合でも、該フレキシブル管17を上述のようにこの下面部の幅方向中央に接続したり、接続部分を分岐させて幅方向に複数箇所で接続したりすることができ、このフレキシブル管17を介しての上記真空吸引装置からの吸引力を真空吸引室16Bの全体に均一に作用させて、該真空トレイ16上面部の吸引孔から濾布11を介してスラリーSにも均一な吸引力を作用させることができ、従ってスラリーSを偏り無く均一に濾過することが可能となる。
【0021】
また、本実施形態では、装置本体10に、上記真空トレイ16にその側方から接して該真空トレイ16を濾布11の幅方向に位置決めするやはり回転自在な位置決め車輪20が備えられており、このように支持車輪19…上を進退する真空トレイ16がこの幅方向にずれて進退して確実な真空吸引が阻害されたり、あるいはこうして幅方向にずれて進退する真空トレイ16…に引きずられるように濾布11も幅方向にずれてしまって蛇行を生じたりするような事態を未然に防止することができ、円滑かつ安定した濾過を促すことが可能となる。そして、さらに本実施形態では、こうして装置本体10のフレーム10Aに支持車輪19…と位置決め車輪20…とを備えて真空トレイ16…を支持、位置決めするに際し、この真空トレイ16に該真空トレイ16が進退する上記走行方向Fに沿って延びるレール部材16Cを設けて、このレール部材16Cにこれら支持車輪19と位置決め車輪20とがともに接するようにしており、すなわち濾布11の幅方向に間隔をあけて下方から真空トレイ16に接する上記支持車輪19と、側方から上記幅方向に真空トレイ16に接する位置決め車輪20とを、共通したレール部材16Cに接触させて真空トレイ16の支持と位置決めとを行うことができ、従ってこれら支持車輪19と位置決め車輪20とに対して個別にレール部材を設けるのに比べ、さらなる真空トレイ16の軽量化を図ることができる。
【0022】
なお、本実施形態では上述のように、このレール部材16Cを断面「コ」字形に形成して、その底面部に上記支持車輪19の外周面が接するように、また上記「コ」字形の開口部内に位置決め車輪20が収容されてやはりその外周面がこのレール部材16Cの垂直側面部に外側から接するようにされているが、例えばこのレール部材16Cは、その断面が長方形状のものであったり、断面「I」字形のものであったり、あるいは断面「日」字形、「目」字形、横向きの「円」字形等の補強部が設けられたりしてもよい。一方、このレール部材16Cに上記幅方向から接する位置決め車輪20についても、例えばこの幅方向においてレール部材16Cに内側から接するようにされていてもよく、また上記一対のレール部材16C,16Cの少なくとも一方に内外両側から接するようにされていてもよい。さらに、こうして支持車輪19と位置決め車輪20とを別々に設けてそれぞれ下方と側方とからレール部材16Cに接触させるのに代えて、例えば支持車輪19の上記幅方向内外側の少なくとも一方に大径のフランジ部を設けてレール部材16Cの底面部の幅方向側部に接触させたり、逆にレール部材の底面部の幅方向内外側の少なくとも一方に下方に突出する凸壁部を設けて支持車輪19の幅方向側部に接触させたりすることにより、この支持車輪19によって真空トレイ16の幅方向の位置決めも可能とするようにしてもよい。
【0023】
一方、本実施形態では、こうして支持車輪19…上を進退させられる真空トレイ16…が配設された濾布11の上記濾過部11Aの走行方向F側において、装置本体10に、この濾布11上に配設されて該濾布11の幅方向に延びる加圧ローラ22と、この加圧ローラ22を回転可能に支持するとともに昇降せしめる昇降手段23とからなる加圧装置21が備えられており、この走行方向F側の真空トレイ16が濾布11とともに前進しながら真空吸引を行うときには、上記昇降手段23の駆動手段25としてのシリンダー装置26が伸張させられ、これに伴い同昇降手段23の回動部材24がその回動軸線O回りに回動することにより、このシリンダー装置26とは反対側に取り付けられた加圧ローラ22が下降させられて濾布11上のスラリーSに回転しながら接触し、該スラリーSを加圧する。従って、上記濾過部11Aにおいて濾布11の走行に伴い走行方向F側に送り出されながら上記真空トレイ16…によって濾過されて脱水されたスラリーSは、その走行方向F側においてこうして加圧ローラ22に加圧されることにより圧縮されてさらに脱水濾過されるので、排出されるスラリーSの脱水ケーキの含水量の低減を図ることができ、より効率的な脱水濾過を促すことができる。また、この真空トレイ16が後退するときには、昇降手段25の上記シリンダー装置26を収縮させることにより回動部材24が上記とは逆に回動させられて加圧ローラ22が上昇させられ、真空トレイ16上のスラリーSから離されるので、この真空トレイ16の後退動作やその間も走行を続ける濾布11およびその上のスラリーSと干渉することはなく、円滑な真空トレイ16…の進退と濾布11の走行とを維持することができる。
【0024】
そして、上記構成の真空濾過装置では、この加圧装置21の上記昇降手段23が、上述のように加圧ローラ22と平行に延びる回動軸線O回りに回動自在に支持された回動部材24と、この回動部材24を回動せしめる駆動手段25とを備えていて、この昇降手段23の回動部材24の上記回動軸線Oから離れた位置に加圧ローラ22が支持されており、すなわち駆動手段25による回動部材24の回動動作によって加圧ローラ22の昇降を行うことができるので、この駆動手段25を配設する位置が制約を受けるのを避けることができる。このため、従来の加圧装置と同様に、長尺となる伸縮可能なシリンダー装置26を上記駆動手段25として用いたとしても、これを回動部材24の下方に延びるように配置してその上記他端部に連結させることにより、加圧装置21の高さが必要以上に高くなるのを防ぎつつ、回動部材24を回動させて加圧ローラ22の昇降を行うことができ、従って装置本体10の高さも抑えることができて、当該真空濾過装置を収容する建て屋を比較的天井高さの低いものとすることができ、設置コストの低減を図ることができる。また、こうして加圧装置21の高さが抑えられることにより、その昇降手段23の回動部材24や駆動手段25、あるいは加圧ローラ22自体の保守、点検、修理等の作業が低い位置での作業となって容易となり、作業時間の短縮やその労力の軽減を図ることが可能となる。
【0025】
ここで、本実施形態では、上記昇降手段23において、伸縮可能とされた駆動手段25が備えられていて、この駆動手段25の伸縮部が上記回動部材24の回動軸線Oから離れた位置の他端部に連結されており、上述のようにこの駆動手段25の伸縮によって回動部材24が回動してその一端部に取り付けられた上記加圧ローラ22が昇降するようにされているが、この駆動手段としては、回動部材24を回動可能であるなら、例えば回動部材にその回動軸線Oを中心としたギアを取り付けて、これに直接噛合し、あるいはチェーン等を介して連結されるギアを有するモータ等の回転駆動手段を用いて回動部材を回動させることも可能ではある。しかしながら、このような場合には、両ギア間の減速比によっては回動部材のギア外径が大きくなって加圧装置の高さが高くなってしまうおそれがあるので、本実施形態のように伸縮可能な駆動手段25を回動部材24の上記軸線Oから離れた位置に連結すれば、回動部材24を上述のようなアーム状として回動軸線Oより必要以上に高くなるのを防ぐことができ、装置本体10の高さをより確実に抑えることが可能となる。
【0026】
また、この伸縮可能な駆動手段25として本実施形態ではエアシリンダー等のシリンダー装置26を採用しており、その伸縮動作が速やかであるため、加圧ローラ22の昇降も即座に行うことができ、従って真空トレイ16の進退を切り替える際のタイムラグも短くて済んで、やはりスラリーSの均一な濾過を促すことが可能となる。しかも、加圧ローラ22を降下させてスラリーSを加圧する際でも、このようなシリンダー装置26によれば、これを無負荷の状態としておけばスラリーSは加圧ローラ22の自重によってのみ加圧される一方、シリンダー装置26内の圧力を加減圧してそのシリンダーロッドに突出または引き込み方向の負荷を作用させれば、この加圧ローラ22による加圧力を調整することも可能となり、スラリーSの性状や加圧装置21部分における脱水状態などに応じて適切な加圧力を作用させることができる。
【0027】
加えて、本実施形態のように回動部材24の回動軸線Oからそれぞれ離れた位置に加圧ローラ22を支持するとともに駆動手段25を連結した場合には、これら回動軸線Oから加圧ローラ22までの間隔と駆動手段25の連結部までの間隔とを適宜調整することによっても、この加圧ローラ22による加圧力を調節することが可能となる。しかも、軸線Oから加圧ローラ22までの間隔に対して上記連結部までの間隔を大きくすれば、より少ない駆動手段25の駆動力で加圧ローラ22を昇降させることができて、駆動手段25としての個々のシリンダー装置26の小型化を図ることができる一方、逆に連結部までの間隔を小さくすれば、加圧装置21の上記走行方向Fにおける長さを小さくしてそのコンパクト化を図ることができるとともに、短いストロークのシリンダー装置26でより速やかな加圧ローラ22の昇降を行うことができる。勿論、これらの間隔が互いに等しくてもよく、この場合にはコンパクト化を図りつつ駆動手段25の駆動力の低減を図ることができる。
【0028】
なお、本実施形態では、この回動部材24を1直線状に延びるアーム状として、その長手方向中央部を回動軸線O回りに回動自在に軸支し、またその一端部に加圧ローラ22を取り付けるとともに他端部に略垂直方向に延びるシリンダー装置26を連結していて、このシリンダー装置26に曲げ応力が作用するのを防いでいるが、例えばこの回動部材24を上記回動軸線O部分で下向きに折れ曲がるL字状に形成し、この折れ曲がった他端部に水平配置されたシリンダー装置を連結するようにしてもよく、この場合にはシリンダー装置全体を下方に配置することができるので、保守、点検等が一層容易となる。また、加圧ローラ22は、本実施形態ではこの回動部材24の一端部の下側にその回転中心線が位置するようにブラケット等を介して吊り下げられた状態で取り付けられているが、1直線状に延びるアーム状の回動部材24の一端部に上記回転中心線が位置するようにされていていたり、逆にこの一端部の上側に回転中心線が位置させられていたりしてもよい。さらに、回動部材24上の回動軸線Oと加圧ローラ22および駆動手段25の連結部との位置関係についても、回動部材24の軸線Oから一方の側に加圧ローラ22と連結部とが配置されていてもよく、この場合には、軸線Oと連結部との間に加圧ローラ22が配置されていてもよいのは勿論、駆動手段25による駆動力が十分に確保されていれば、軸線Oと加圧ローラ22の回転中心線との間隔と等間隔の位置に連結部が設けられていたり、軸線Oと加圧ローラ22との間に連結部が設けられていたりしてもよい。
【0029】
ただし、本実施形態のように、装置本体10に複数の加圧装置21…が濾布11の走行方向Fに並んで配設されている場合においては、スラリーSの性状によっては、このうち該走行方向Fに隣接する少なくとも一対の加圧装置21,21の間で、この走行方向Fにおいて互いの昇降手段23,23における回動部材24,24の回動軸線O同士の内側に、それぞれの加圧ローラ22,22が配設されるのが望ましい。すなわち、このように複数の加圧装置21…を濾布11の走行方向Fに並んで配設すれば、走行方向Fの後方側の先の加圧装置21で加圧されて脱水されたスラリーSを、その走行方向F側に並ぶ後の加圧装置21によってさらに加圧して一層の脱水濾過を図ることができる。しかして、このときスラリーSによっては、先の加圧装置21による加圧から間隔をあけて後の加圧装置21による加圧が行われた方が脱水効率が高いものもあるが、多くのスラリーSでは、これら前後の加圧装置21,21による加圧が間隔をあけると先の加圧で脱水された水分の一部がスラリーSに吸収されてしまうおそれがあるため、間隔をおかずにできるだけ連続させて加圧した方が脱水効率が高い。
【0030】
従って、この後者のような性状を呈するスラリーSに対しては、本実施形態のように上記一対の加圧装置21,21を、互いの回動部材24,24の上記一端部同士が突き合わされるようにして、その加圧ローラ22,22同士が互いに対向するように配置し、上記走行方向Fにおいて互いの昇降手段23,23における回動部材24,24の回動軸線O同士の内側に、それぞれの加圧ローラ22,22が配設されるのが望ましく、このような構成を採ることにより、これら加圧ローラ22,22同士の間隔をできるだけ小さくすることができてスラリーSを連続的に加圧し、効率的な脱水を図ることができる。なお、上述のように回動軸線Oから一方の側に加圧ローラ22と駆動手段25の連結部とが配置されている場合でも、加圧ローラ22と連結部とを同位置に配置したり、連結部を軸線Oと加圧ローラ22との間に配置したりすれば、このように加圧ローラ22,22同士を対向させてその間隔を小さくすることができる。また、例えば図1に破線で示すように、これらの加圧ローラ22,22間の下側において上記走行方向Fに走行可能に加圧ベルト27をスラリーSとの間に設けるようにすれば、これら隣接する加圧ローラ22,22同士の間でもある程度の加圧力をスラリーSに作用させてより一層のスラリーSの脱水効率の向上を図ることができる。
【0031】
さらに、本実施形態では、上記加圧装置21に一対の昇降手段23,23が濾布11の幅方向において真空トレイ16の両外側に配設されていて、上記加圧ローラ22はその両端がこれら一対の昇降手段23,23にそれぞれ支持されて昇降可能とされている。このため、加圧ローラ22の重量が大きくてもこれを安定して昇降させることが可能となり、例えば加圧ローラ22が傾いた状態でスラリーSを加圧することによって確実かつ均一な加圧による脱水が図られなくなったりするような事態を防止することが可能となる。また、個々の昇降手段23においては、例えばその駆動手段25としてのシリンダー装置26を駆動力の小さいものとすることができるので、その小型化を図ることができ、これによっても加圧装置21のコンパクト化を図って、装置本体10が高さだけでなく全長についても小さい真空濾過装置を提供することが可能となり、その設置コストの一層の削減を図ることができる。さらにまた、本実施形態では、各加圧装置21の加圧ローラ22の直下に、真空トレイ16を挟んで該真空トレイ16を下方から支持する上記支持車輪19,19が配設されており、この加圧ローラ22から濾布11上のスラリーSに作用する加圧力をこれらの支持車輪19,19により真空トレイ16を介して受け止めることができるので、この加圧力を確実にスラリーSに作用させて効果的な脱水を図ることができ、また真空トレイ16が上記走行方向Fにおいて下方に撓んでしまうような事態を防止することができる。
【0032】
なお、本実施形態では、この加圧装置21の昇降手段23が、駆動手段25により回動部材24を介して加圧ローラ22を昇降させる構成とされているが、この昇降手段が上記シリンダー装置のように上方に向けて伸縮可能とされた駆動手段を備えたものである場合には、例えば図5ないし図7に示す本発明の第2の実施形態の加圧装置31のように、その加圧ローラ32を昇降せしめる昇降手段33において、この伸縮可能な駆動手段34の伸縮部に加圧ローラ32を直接回転可能に支持するようにしてもよい。ただし、これら図5ないし図7に示す第2の実施形態においては、この加圧装置31の部分が第1の実施形態と異なるだけであるので、その他の部分については第1の実施形態と同一の符号を配して説明および図示を省略する。
【0033】
この第2の実施形態においても、加圧装置31は濾布11による濾過部11Aの上記走行方向F側に設けられていて、この走行方向F側の装置本体10のフレーム10Aには、当該加圧装置31の昇降手段33における伸縮可能な上記駆動手段34として、やはりエアシリンダー等のシリンダー装置35が取り付けられている。このシリンダー装置35も、濾布11の幅方向において真空トレイ16の外側に位置して略垂直方向に延びるように配設されており、そのシリンダー部の下端は上記支持車輪19よりも下方において装置本体10の上記フレーム10Aに回転自在に連結されて支持されているが、このシリンダー部から垂直上方に突出して伸縮するシリンダーロッド(伸縮部)の上端部は、例えばフレーム10Aに取り付けられた昇降ガイド36によって上記垂直方向への上下動のみが許容されたブラケット37に連結されていて、このブラケット37を介して上記加圧ローラ32の両端部を回転自在に支持するようにされている。従って、この駆動手段34としてのシリンダー装置35を伸縮させることにより、昇降ガイド36によって案内される上記ブラケット37を介して加圧ローラ32が直接的に昇降され、真空トレイ16…が前進している間は該加圧ローラ32が降下して濾布11上のスラリーSを加圧する一方、真空トレイ16…が後退するときは加圧ローラ32が上昇させられる。
【0034】
また、本実施形態の加圧装置31でも、このようなシリンダー装置35よりなる駆動手段34を備えた昇降手段33が、濾布11の幅方向において真空トレイ16の両外側に備えられており、加圧ローラ32は、その両端部がこれらの昇降手段33,33に回転自在に支持されて、その回転中心線を上記幅方向に延びる水平状態としたまま昇降させられる。さらに、本実施形態でも、装置本体10に複数(本実施形態では2つ)のこのような加圧装置31,31が上記走行方向F側の真空トレイ16の上に該走行方向Fに並んで配設されていて、これらの走行方向Fに隣接することとなる2つの加圧装置31,31の間でその加圧ローラ32,32同士が僅かな間隔をあけて互いに対向するように配置されているとともに、これらの加圧ローラ32,32の直下には、上記幅方向に対をなす支持車輪19,19がそれぞれ一対ずつ配設されている。
【0035】
従って、このように構成された第2の実施形態の真空濾過装置においても、真空トレイ16が装置本体10側に設けられたこの支持車輪19によって下方から支持されて進退させられるため、真空トレイ16の軽量化によってこの進退のための駆動力の軽減を図ったり、保守点検を容易としたりすることができるのは勿論、この真空トレイ16の走行方向F側には加圧装置31が設けられていて、ある程度脱水されて濾過されたスラリーSを加圧してさらなる脱水を図ることができ、脱水効率の向上を図ることができる。そして、この加圧装置31において、加圧ローラ32は、上方に向けて伸縮可能とされた駆動手段34を備えた昇降手段33のこの駆動手段34の伸縮部に支持されており、従って該昇降手段33を加圧ローラ32の高さから下方に延びるように配設することができるので、加圧装置31によって装置本体10の高さが高くなるのを防ぐことができ、当該真空濾過装置の収容スペースを小さくして設置コストの低減を図るとともに、保守点検等に要する時間や労力の軽減を促すことができる。
【0036】
さらに、本実施形態の加圧装置31では、この加圧ローラ32が、昇降手段33における駆動手段34としての上記シリンダー装置35の上端部に直接的に取り付けられて支持されており、第1の実施形態の回動部材24のような部材が間に介在することがないため、駆動手段34による駆動動作によって直接的に加圧ローラ32を昇降せしめることができて、効率的かつ速やかな加圧ローラ32の昇降を図ることができるとともに、当該昇降手段34のコンパクト化すなわち加圧装置31のコンパクト化を促進することができるので、装置本体10の一層の小型化を促して上記収容スペースおよび設置コストのさらなる低減を図ることが可能となる。しかも、こうして加圧ローラ32が略垂直方向に延びる駆動手段34としてのシリンダー装置35の上端部に取り付けられた構成とされているため、個々の加圧装置31の上記走行方向Fの幅は、このシリンダー装置35か加圧ローラ32の幅と同じくらいにまで小さくすることができ、例えば本実施形態のように2つの加圧装置31,31を走行方向Fに並べて設けた場合は勿論、3つ以上の加圧装置31…を並べたとしても、互いに隣接する加圧ローラ32…間の間隔をすべて最小限に抑えることが可能となる。このため、こうして3つ以上の加圧装置31…を並べてスラリーSを加圧する場合でも、該スラリーSに連続的かつ集中して加圧力を作用させることができ、特に上述したような多くのスラリーSに対してより高い脱水効率を奏することができる。
【0037】
また、この第2の実施形態でも、上記加圧ローラ32の両端部が一対の昇降手段33,33に支持されているので、昇降動作の安定化および個々の駆動手段34の小型化を図ることができるとともに、この駆動手段35がシリンダー装置であるため、速やかな昇降を行うとともに加圧力の調整を図ることができる。しかも、この第2の実施形態や上記第1の実施形態でも、装置本体10に備えられた複数の加圧装置21…,31…はそれぞれに昇降手段23,33を備えてその加圧ローラ22,32によりスラリーSを加圧可能であるので、これらの加圧装置21…,31…による加圧力を個々に調整可能であり、例えばこれらの加圧装置21…,31…が設けられる濾過部11Aの上記走行方向F側のうちでも、さらに走行方向F側の加圧装置21,31では、加圧ローラ22,32の重量を大きくしたり駆動手段34によって加圧力を調整したりするなどして、より大きな加圧力を作用させるようにすれば、一層効率的なスラリーSの脱水濾過を促すことも可能となる。
【0038】
なお、これら第1、第2の実施形態では、上述のように濾布11をロール12Aによって連続的に走行させるとともに真空トレイ16…をシリンダー装置によって所定のストロークで間欠的に進退させるようにしているが、例えばこの濾布11の走行もシリンダー装置等によって間欠的に行うようにし、この濾布11が走行している間に真空トレイ16…もこれと合わせて前進させて真空吸引を行い、濾布11を走行させるシリンダー装置がそのストロークエンドに達して元の状態に戻る間に、真空トレイ16…も真空吸引を解除して後退させるようにしてもよい。また、濾布11の濾過部11A上には、上記加圧装置21,31が設けられる走行方向F側よりもその後方側に、この後方側である程度濾過されたスラリーSのケーキに洗浄液を供給して洗浄する洗浄装置や、該ケーキを撹拌する撹拌装置、あるいはリパルプ装置などを設けるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、まず第1に、真空トレイが装置本体に設けられた車輪によって支持されているので、この真空トレイの軽量化を図ることができ、これにより該真空トレイの進退のための駆動力の低減や保守点検等の作業の効率化を促すことができる。また、この真空トレイに濾布の幅方向から接する位置決め車輪を設けることにより、真空トレイを安定して進退せしめてより確実な濾過を促すことができ、さらにこれら支持車輪と位置決め車輪とをともに真空トレイに設けたレール部材に接しさせることにより、こうして安定した進退を図りつつも真空トレイの確実な軽量化を図ることができる。
【0040】
一方、この真空トレイによる濾過部の走行方向側に設ける加圧ローラと昇降手段とを備えた加圧装置を、この昇降手段に備えた回動部材を介して加圧ローラを昇降させるものとしたり、あるいは昇降手段に上方に向けて伸縮可能な駆動手段を備えてその伸縮部に加圧ローラを支持したものとしたりすることにより、該昇降手段を加圧ローラから下方に位置するように配設することができ、加圧装置の高さを抑えることによって装置本体の高さも抑えることができる。このため、当該真空濾過装置を低い天井高さの建て屋でも収容可能とし、その設置コストの低減を図ることができるとともに、真空トレイが装置本体側に設けられた支持車輪によって支持されることとも相俟って、保守点検等の作業の時間や労力の一層の軽減を図ることが可能となる。
【0041】
さらに、このような加圧装置を複数設けたときに、回動部材を介した場合には隣接する加圧装置間でその回動軸線の内側に加圧ローラが位置するように配設することにより、あるいは上述のように昇降手段の伸縮可能な駆動手段に直接的に加圧ローラを取り付けることにより、隣接する加圧ローラ間の間隔を小さくすることができて、多くのスラリーに対して高い脱水効率を得ることができる。また、一対の昇降手段を加圧装置に備えて加圧ローラの両端部を支持することにより、この加圧ローラを安定して昇降させることが可能となる。さらにまた、この加圧ローラの直下に上記支持車輪を配設することにより、該加圧ローラによる加圧力を真空トレイを介してこの支持車輪により受け止めることができ、この加圧力を確実にスラリーに作用させて効果的な脱水を図ることができるとともに、真空トレイに撓みが生じてその進退や真空濾過に支障を来してしまうような事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1、第2の実施形態に共通の側面図である。
【図2】 第1の実施形態における加圧装置21部分の側面図である。
【図3】 第1の実施形態における加圧装置21部分の平面図である。
【図4】 図2におけるZZ断面図である。
【図5】 第2の実施形態における加圧装置31部分の側面図である。
【図6】 第2の実施形態における加圧装置31部分の平面図である。
【図7】 図5におけるZZ断面図である。
【符号の説明】
10 装置本体
11 濾布
11A 濾過部
16 真空トレイ
16C レール部材
19 支持車輪
20 位置決め車輪
21,31 加圧装置
22,32 加圧ローラ
23,33 昇降手段
24 回動部材
25,34 駆動手段
26,35 シリンダー装置
F 濾布11の走行方向
S スラリー
O 回動部材24の回動軸線

Claims (10)

  1. 装置本体上に略水平に走行可能に設けられた濾布の下に、真空トレイが上記濾布の走行方向に沿って進退可能に設けられ、この濾布上に供給されたスラリーを上記真空トレイによって上記濾布を介して真空吸引することにより濾過する真空濾過装置であって、上記装置本体には、上記真空トレイにその下方から接して該真空トレイを支持する回転自在な複数の支持車輪が、上記濾布の幅方向に間隔をあけて備えられていることを特徴とする真空濾過装置。
  2. 上記装置本体には、上記真空トレイに上記濾布の幅方向から接して該真空トレイをこの幅方向に位置決めする回転自在な位置決め車輪が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の真空濾過装置。
  3. 上記真空トレイには上記走行方向に沿って延びるレール部材が備えられており、上記支持車輪および位置決め車輪はともにこのレール部材に接して上記真空トレイを支持するとともに位置決めすることを特徴とする請求項2に記載の真空濾過装置。
  4. 上記装置本体には、上記濾布上に配設されて該濾布の幅方向に延びる加圧ローラと、この加圧ローラを回転可能に支持するとともに昇降せしめる昇降手段とからなる加圧装置が備えられており、この加圧装置において、上記昇降手段には、上記加圧ローラと平行に延びる回動軸線回りに回動自在に支持された回動部材と、この回動部材を回動せしめる駆動手段とが備えられていて、この回動部材の上記回動軸線から離れた位置に上記加圧ローラが支持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の真空濾過装置。
  5. 上記昇降手段は、伸縮可能とされた上記駆動手段を備えていて、この駆動手段の伸縮部が上記回動部材の上記回動軸線から離れた位置に連結されていることを特徴とする請求項4に記載の真空濾過装置。
  6. 上記装置本体には、複数の上記加圧装置が上記濾布の走行方向に並んで配設されており、このうち該走行方向に隣接する少なくとも一対の加圧装置の間では、上記走行方向において互いの上記昇降手段における上記回動部材の回動軸線同士の内側に、それぞれの上記加圧ローラが配設されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の真空濾過装置。
  7. 上記装置本体には、上記濾布上に配設されて該濾布の幅方向に延びる加圧ローラと、この加圧ローラを回転可能に支持するとともに昇降せしめる昇降手段とからなる加圧装置が備えられており、この加圧装置において、上記昇降手段は、上方に向けて伸縮可能とされた駆動手段を備えていて、この駆動手段の伸縮部に上記加圧ローラが支持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の真空濾過装置。
  8. 伸縮可能とされた上記駆動手段が、シリンダー装置であることを特徴とする請求項5または請求項7に記載の真空濾過装置。
  9. 上記加圧装置においては、一対の上記昇降手段が上記濾布の幅方向において上記真空トレイの両外側に備えられていて、上記加圧ローラは、その両端がこれらの昇降手段に支持されていることを特徴とする請求項4ないし請求項8のいずれかに記載の真空濾過装置。
  10. 上記加圧ローラの直下に上記支持車輪が配設されていることを特徴とする請求項4ないし請求項9のいずれかに記載の真空濾過装置。
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