JP3653342B2 - オーガ式製氷機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、氷片(チップアイス)を連続的に製造するオーガ式製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種オーガ式製氷機は、例えば特公平3−4827号公報(F25C1/14)に開示される如く、冷媒が通る通路(冷却器)を外面に設けた冷却円筒内にオーガを回転可能に挿入し、冷却円筒内には給水管から製氷用の水を供給すると共に、モータによってオーガを回転駆動して前記冷却円筒の内壁に生成した氷を削取しつつ上方に移送し、圧縮することによって連続的に氷片を生成するよう構成されている。
【0003】
一方、製氷用の水(通常水道水)にはカルシウムやマグネシウムなどの不純物が含まれており、製氷運転の継続によりそれらが水垢となって徐々に冷却円筒内壁に析出してくる。冷却円筒内壁にこのような水垢が付着すると、オーガやオーガモータ、軸受など(製氷部)に加わる負荷が増大し、異常音が発生すると共に、最終的には故障に至る問題があった。
【0004】
そこで、従来では前記公報の如く冷却円筒内下部に排水弁が介設された排水管を連通接続し、排水弁を一定の時間間隔で定期的に開放して冷却円筒内の水を排出すると共に、給水管から新たな水を冷却円筒内に供給することによって、冷却円筒内の洗浄を行うように構成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、水道水に含まれる上記不純物の濃度は、製氷機が設置された地域毎に異なるものであり、従って、冷却円筒内壁への水垢の付着速度も場所によってそれぞれ異なって来る。
【0006】
しかしながら、従来では係る不純物の濃度に拘わらず一定の間隔で排水動作を行っていたため、不純物濃度が濃い地域では排水量が少な過ぎ、短時間で故障に至る不都合が発生し、逆に、濃度が薄い地域では不必要に排水が行われて水の消費量が増大すると共に、製氷能力も低下してしまうなどの問題が発生していた。
【0007】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷却円筒内からの排水を適切に制御することにより、効率的な製氷運転を実現することができるオーガ式製氷機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のオーガ式製氷機は、外壁に冷却器が設けられた冷却円筒と、この冷却円筒内下部に連通接続された給水管及び排水管と、この排水管に介設された排水弁と、冷却円筒内に同心的且つ回転可能に挿入されたオーガと、このオーガを回転駆動するオーガモータとを備えており、冷却円筒の内壁に生成した氷をオーガにより削取し、上方に移送して圧縮することにより、連続的に氷片を生成するものであって、排水弁を定期的に開放することにより、排水管から冷却円筒内の水を排出する排水動作を実行する制御手段と、オーガモータの通電電流を検出する電流検出手段とを備え、制御手段は、この電流検出手段の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断し、各地域の不純物濃度における平均的な電流値の増加率を基準に、当該増加率が大きい場合には、排水動作の間隔を初期設定状態より短くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記間隔を長く調整するものである。
【0009】
製氷運転によって冷却円筒内壁に水垢が発生すると、オーガモータへの負荷が増大するため、運転開始初期に比較してオーガモータの通電電流値が上昇して来る。そして、水の不純物濃度が高い場合には、オーガモータの通電電流値の増加率は大きくなり、濃度が低い場合にはその増加率も小さくなる。
【0010】
請求項1の発明では、係る点に着目し、オーガモータの通電電流を検出する電流検出手段を設け、制御手段が、この電流検出手段の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断して、各地域の不純物濃度における平均的な電流値の増加率を基準に、当該増加率が大きい場合には、排水動作の間隔を初期設定状態より短くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記間隔を長く調整するので、製氷機が使用される地域の水の不純物濃度が高い場合には頻繁に冷却円筒の洗浄を行い、濃度が低い場合には不必要な洗浄を防止することが可能となる。
【0011】
従って、使用地域の水質に応じて適切な排水制御を実現することができるようになり、節水と製氷能力の向上を達成すると共に、異常音や故障の発生も効果的に防止することができるようになるものである。
【0012】
請求項2の発明のオーガ式製氷機は、外壁に冷却器が設けられた冷却円筒と、この冷却円筒内下部に連通接続された給水管及び排水管と、この排水管に介設された排水弁と、冷却円筒内に同心的且つ回転可能に挿入されたオーガと、このオーガを回転駆動するオーガモータとを備えており、冷却円筒の内壁に生成した氷をオーガにより削取し、上方に移送して圧縮することにより、連続的に氷片を生成するものであって、排水弁を定期的に開放することにより、排水管から冷却円筒内の水を排出する制御手段と、オーガモータの通電電流を検出する電流検出手段とを備え、制御手段は、この電流検出手段の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断し、各地域の不純物濃度における平均的な電流値の増加率を基準に、当該増加率が大きい場合には、排水弁の開放時間を初期設定状態より長くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記開放時間を短く調整するものである。
【0013】
請求項2の発明では、オーガモータの通電電流を検出する電流検出手段を設け、制御手段が、この電流検出手段の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断して、各地域の不純物濃度における平均的な電流値の増加率を基準に、当該増加率が大きい場合には、排水弁の開放時間を初期設定状態より長くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記開放時間を短く調整するので、製氷機が使用される地域の水の不純物濃度が高い場合には冷却円筒の洗浄時間を長くし、濃度が低い場合には短時間で洗浄を終了することが可能となる。
【0014】
従って、同様に使用地域の水質に応じて適切な排水制御を実現することができるようになり、節水と製氷能力の向上を達成すると共に、異常音や故障の発生も効果的に防止することができるようになるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。図1は本発明のオーガ式製氷機IMの縦断側面図、図2は本発明のオーガ式製氷機IMの電気回路図、図3はオーガ式製氷機IMの基本動作のタイミングチャート、図4及び図5は本発明のオーガ製氷機IMのコントロール基板Kのマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。
【0016】
オーガ式製氷機IMは、断熱箱体に構成された貯氷庫(図示せず)を備え、この貯氷庫内に製氷された氷を貯氷するもので、単に製氷機として用いられる他、自動販売機等にも搭載されるものである。
【0017】
このオーガ式製氷機IMは、製氷用水から氷を生成するための冷却器2を備えた製氷部1と、この製氷部1の冷却器2と共に冷凍サイクルを構成する凝縮器3、コンプレッサ4、及び、膨張弁5、デハイドレータ6とを冷媒配管にて順次接続して冷却装置を構成している。尚、7は前記凝縮器3を空冷するためのコンデンシングファンである。
【0018】
また、前記製氷部1に製氷用水(水道水)を供給するために、水道管8に給水弁WV2を介して接続され、水道水を貯溜するシスターン9が設けられており、このシスターン9には、オーバーフロー管10が接続されている。更に、このシスターン9内にはその満水位を検出するためのフロートスイッチから成る満水位スイッチ22と低水位スイッチ23がそれぞれ設けられている。
【0019】
また、シスターン9に貯溜された水は、給水管12にて前記製氷部1に導入され、不要な水は排水管13にて排水される。この排水管13は前記オーバーフロー管10に排水弁WV1を介して接続されている。
【0020】
一方、前記製氷部1は、内壁を平滑な円筒状内面とされたステンレス製の冷却円筒15内にオーガ(回転刃)16を同心的且つ回転可能に挿入し、前記冷却円筒15の外壁にはパイプ状の前記冷却器2を螺旋状に密着巻付して構成されている。尚、これら冷却円筒15と冷却器2との隙間には両者の結合と熱伝達性能の向上を目的としてハンダが注入される。
【0021】
また、前記オーガ16は、下部を下部軸受け17にて、上部を氷圧縮経路を構成する上部軸受け18にて軸支されている。また、この上部軸受け18にて圧縮された氷は、その上部に設けられている氷導出部19(シューター)から図示しない貯氷庫に導出される。
【0022】
前記給水管12と排水管13は冷却円筒15の下部においてその内部にそれぞれ連通すると共に、これらの下方における冷却円筒15の下部には、更にオーガ16を回転駆動するためオーガモータ45(後述)を備える駆動装置20が減速装置21を介して接続されている。
【0023】
次に、図2を参照してオーガ式製氷機IMの電気回路を説明する。図2において、Kはリミットセンサ30、凝縮器3の温度を検知する凝縮器センサ31、冷却器2の温度を検知する冷却器センサ32、前記貯氷庫内の貯氷量を検知する貯氷センサ33が接続されたコントロール基板であり、汎用のマイクロコンピュータ(制御手段)から構成され、基板用トランス34から電源を得ている。
【0024】
また、前記コントロール基板Kには、各センサ30、31、32、33の他、操作基板35、表示基板36、高圧スイッチ37、及び、前記満水位スイッチ22、低水位スイッチ23が接続されている。
【0025】
38は運転操作スイッチで、オーガ式製氷機IMの動作を開始するものである。そして、運転操作スイッチ38には、前記コンプレッサ4のコンプレッサモータ39をON−OFFするコンプレッサ用リレー接点40、始動コンデンサ41、及び、運転コンデンサ42、コンプレッサモータ始動リレー43、コンプレッサモータ用オーバーロードリレー44が直列に接続されている。
【0026】
更に、コンプレッサモータ始動リレー43とコンプレッサモータ用オーバーロードリレー44との間から前記コントロール基板Kに接続している。
【0027】
また、前記コントロール基板Kには、前記オーガモータ45及び運転コンデンサ46に接続されたリレーR4と、コンデンシングファンモータ56及びコンプレッサ用リレーRLに接続されたリレーR3と、排水弁WV1に接続されたリレーR2と、給水弁WV2に接続されたリレーR1とを備えている。尚、コンプレッサ用リレーRLは、コンプレッサ用リレー接点40をON−OFFさせるもので、47は前記オーガモータ45のオーバーロードリレーである。
【0028】
また、前記操作基板35には、モード切換スイッチ48、リセットスイッチ49、送りスイッチ50、排水スイッチ51、排水ランプ52がそれぞれ設けられている。更に、55はオーガモータ45の通電電流値を検出する電流検出手段としてのカレントトランスであり、コントロール基板Kに設けられ、接続されている。尚、コントロール基板Kのマイクロコンピュータはその機能として後述する運転時間タイマを備えている。
【0029】
更に、表示基板36は、点検ランプ53、停止ランプ54を備えると共に、7セグメントの表示構造となっている。尚、点検ランプ53は他にブザー等で構成しても良い。
【0030】
上述した構造において、本発明のオーガ式製氷機IMの基本動作を図3のタイミングチャートを参照して説明する。
【0031】
最初の初回洗浄工程では、低水位スイッチ23がONとなっており、コントロール基板Kのマイクロコンピュータは給水弁WV2及び排水弁WV1を開き、冷却円筒15内に給水すると共に排水を行う。
【0032】
尚、初回洗浄工程と製氷工程においては、マイクロコンピュータは初期設定状態で排水弁WV1を1時間毎(定時排水間隔)に30秒間(定時排水時間)開く排水動作を実行する。それによって、冷却円筒15内の製氷水を廃棄し、冷却円筒15内の洗浄を行う。従って、この初回洗浄工程においても排水弁WV1を30秒開く。
【0033】
また、給水弁WV2は排水弁WV1が閉じた後も開としており、この初回洗浄工程で満水位スイッチ22がONされるまで給水される。尚、この給水管12からの給水量は、排水管13による排水量より水量が多くなるよう設定されており、そのため、排水弁WV1が開であっても、給水弁WV2を開いていると、所定時間経過後、低水位スイッチ23はOFFとなる。
【0034】
係る初回洗浄工程開始と同時に、オーガモータ45へ通電され、オーガ16が回転駆動される。
【0035】
また、満水位スイッチ22がONすると、続いて製氷工程に入り、給水弁WV2をOFFし、コンプレッサ4(コンプレッサモータ39)及びファンモータ56をONして製氷を行う。
【0036】
この製氷工程においては、オーガ16により冷却円筒15の内壁に生成した氷を削取しつつ上方に移送し、上部軸受け18の氷圧縮経路にて圧縮することによって、連続的に氷片を生成する。生成された氷片はその上部に設けられている氷導出部19(シューター)から図示しない貯氷庫に導出され、蓄えられる。
【0037】
係る製氷工程で、シスターン9内の製氷用水が無くなると、低水位スイッチ23がONし、コントロール基板Kのマイクロコンピュータにより給水弁WV2が開放されて給水が開始され、満水位スイッチ22がONすると給水弁WV2が閉じられる。
【0038】
この製氷、給水の動作を繰り返し、貯氷センサ33は満氷を検知すると、30秒間経過後、コントロール基板Kのマイクロコンピュータはコンプレッサ4及びファンモータ56をOFFし、その90秒間経過後、オーガモータ45をOFFし、製氷工程(製氷動作)を停止する。
【0039】
次いで貯氷工程に入り、貯氷センサ33が満氷検知しなくなってから150秒後にコントロール基板Kのマイクロコンピュータは製氷開始と判断し、オーガモータ45をON、排水弁WV1を開とする。
ここでは、一度排水しているため、低水位スイッチ23がONとなる。この低水位スイッチ23がONとなると同時に、コントロール基板Kのマイクロコンピュータは給水弁WV2を開とし、満水位スイッチ22が満水検知するまで給水を継続する。
【0040】
満水位スイッチ22がONすると、再び製氷工程に移行し、コンプレッサ4(コンプレッサモータ39)及びファンモータ56をONとして製氷を再開する。
【0041】
次に、図4のフローチャートを参照しながら、コントロール基板Kのマイクロコンピュータによる排水動作制御を説明する。コントロール基板Kのマイクロコンピュータは、製氷工程が開始した後動作が安定した時点(運転開始初期)で、先ず前記カレントトランス55の出力に基づき、オーガモータ45の通電電流値を取り込み、記憶する(ステップS1)。
【0042】
次に、前記運転時間タイマをカウント(+1)すると共に(ステップS2)、運転が1ヶ月乃至3ヶ月などの所定時間経過したか否か判断する(ステップS3)。ここで、経過していない場合にはステップS2に戻り、運転時間タイマのカウントを継続する。
【0043】
そして、運転時間のカウント開始から前記所定期間(1月〜3月の間の何れかの期間)が経過すると、運転時間タイマをクリアする(ステップS4)。次に、前記カレントトランス55の出力に基づいて、その時点のオーガモータ45の通電電流値を取り込み、記憶している運転開始初期の電流値との差の絶対値から電流値の増加率を算出し、差が所定の上限値より大きく増加率が大きいか否か判断する(ステップS5)。
【0044】
そして、増加率が大きい場合には前記定時排水間隔(初期設定では1時間)から10分マイナスして、定時排水間隔を短くする(ステップS8)。また、差が上限値より小さい場合には、今度は所定の下限値より小さく増加率が小さいか否か判断する(ステップS6)。そして、増加率が小さい場合には前記定時排水間隔に10分プラスして、定時排水間隔を長くする(ステップS7)。尚、電流値の差が上記上限値と下限値の間である場合には、定時排水間隔の変更は行わない。また、水道水に含まれる不純物の濃度は、オーガ式製氷機IMが設置された地域毎に異なることから、上記上限値及び下限値は、通常の判断基準値の設定方法と同様に、各地域の水道水に含まれる不純物濃度を平均化し、当該平均的な不純物濃度の水道水を使用した場合における運転開始初期からの平均的な電流値の増加率を基準として、その上下それぞれ設定される値とする(以下、同じ)。更に、この場合の制御では前記定時排水時間の変更は行わないものとする。
【0045】
ところで、前述の如く製氷運転によって冷却円筒15の内壁に水垢が発生すると、オーガモータ45の負荷が増大するため、運転開始初期に比較してオーガモータ45の通電電流値は上昇する。そして、水の不純物濃度が高い場合には、水垢の付着速度も早いため、オーガモータ45の通電電流値の増加率は大きくなり、濃度が低い場合には逆にその増加率は小さくなる。
【0046】
本発明では、上述の如くオーガモータ45の通電電流を検出するカレントトランス55を設け、このカレントトランス55の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断して、当該増加率が大きい場合には、排水動作の間隔を短くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記間隔を長く調整するので、製氷機IMが使用される地域の水の不純物濃度が高い場合には頻繁に冷却円筒15の洗浄を行い、濃度が低い場合には不必要な洗浄を防止することが可能となる。
【0047】
従って、使用地域の水質に応じて適切な排水制御を実現することができるようになり、節水と製氷能力の向上を達成すると共に、異常音や故障の発生も効果的に防止することができるようになる。
【0048】
次に、図5はコントロール基板Kのマイクロコンピュータによるもう一つの排水制御を説明するフローチャートである。尚、図5においてステップS1からステップS6までは図4と同様である。この場合、オーガモータ45の通電電流の増加率が大きい場合には前記定時排水時間(初期設定では30秒)に10秒プラスして、定時排水時間を長くする(ステップS10)。また、差が上限値より小さい場合には、今度は所定の下限値より小さく増加率が小さいか否か判断し(ステップS6)、増加率が小さい場合には前記定時排水時間から10秒マイナスして、定時排水時間を短くする(ステップS9)。尚、電流値の差が上記上限値と下限値の間である場合には、定時排水時間の変更は行わない。また、この場合の制御では前記定時排水間隔の変更は行わないものとする。
【0049】
即ち、この場合運転開始初期からの電流値の増加率が大きい場合には、排水弁WV1の開放時間を長くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記開放時間を短く調整するので、製氷機IMが使用される地域の水の不純物濃度が高い場合には冷却円筒15の洗浄時間を長くし、濃度が低い場合には短時間で洗浄を終了することが可能となる。
【0050】
従って、同様に使用地域の水質に応じて適切な排水制御を実現することができるようになり、節水と製氷能力の向上を達成すると共に、異常音や故障の発生も効果的に防止することができるようになる。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、オーガモータの通電電流を検出する電流検出手段を設け、制御手段が、この電流検出手段の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断して、各地域の不純物濃度における平均的な電流値の増加率を基準に、当該増加率が大きい場合には、排水動作の間隔を初期設定状態より短くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記間隔を長く調整するので、製氷機が使用される地域の水の不純物濃度が高い場合には頻繁に冷却円筒の洗浄を行い、濃度が低い場合には不必要な洗浄を防止することが可能となる。
【0052】
従って、使用地域の水質に応じて適切な排水制御を実現することができるようになり、節水と製氷能力の向上を達成すると共に、異常音や故障の発生も効果的に防止することができるようになるものである。
【0053】
請求項2の発明では、オーガモータの通電電流を検出する電流検出手段を設け、制御手段が、この電流検出手段の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断して、各地域の不純物濃度における平均的な電流値の増加率を基準に、当該増加率が大きい場合には、排水弁の開放時間を初期設定状態より長くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記開放時間を短く調整するので、製氷機が使用される地域の水の不純物濃度が高い場合には冷却円筒の洗浄時間を長くし、濃度が低い場合には短時間で洗浄を終了することが可能となる。
【0054】
従って、同様に使用地域の水質に応じて適切な排水制御を実現することができるようになり、節水と製氷能力の向上を達成すると共に、異常音や故障の発生も効果的に防止することができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオーガ式製氷機の縦断側面図である。
【図2】 本発明のオーガ式製氷機の電気回路図である。
【図3】 本発明のオーガ式製氷機の基本動作のタイミングチャートである。
【図4】 本発明のオーガ式製氷機のコントロール基板のマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。
【図5】 同じく本発明のオーガ式製氷機のコントロール基板のマイクロコンピュータのもう一つのプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
IM オーガ式製氷機
K コントロール基板
WV1 排水弁
1 製氷部
2 冷却器
3 凝縮器
12 給水管
13 排水管
15 冷却円筒
16 オーガ
55 カレントトランス
Claims (2)
- 外壁に冷却器が設けられた冷却円筒と、この冷却円筒内下部に連通接続された給水管及び排水管と、この排水管に介設された排水弁と、前記冷却円筒内に同心的且つ回転可能に挿入されたオーガと、このオーガを回転駆動するオーガモータとを備え、前記冷却円筒の内壁に生成した氷を前記オーガにより削取し、上方に移送して圧縮することにより、連続的に氷片を生成するオーガ式製氷機において、
前記排水弁を定期的に開放することにより、前記排水管から前記冷却円筒内の水を排出する排水動作を実行する制御手段と、前記オーガモータの通電電流を検出する電流検出手段とを備え、前記制御手段は、この電流検出手段の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断し、各地域の不純物濃度における平均的な電流値の増加率を基準に、当該増加率が大きい場合には、前記排水動作の間隔を初期設定状態より短くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記間隔を長く調整することを特徴とするオーガ式製氷機。 - 外壁に冷却器が設けられた冷却円筒と、この冷却円筒内下部に連通接続された給水管及び排水管と、この排水管に介設された排水弁と、前記冷却円筒内に同心的且つ回転可能に挿入されたオーガと、このオーガを回転駆動するオーガモータとを備え、前記冷却円筒の内壁に生成した氷を前記オーガにより削取し、上方に移送して圧縮することにより、連続的に氷片を生成するオーガ式製氷機において、
前記排水弁を定期的に開放することにより、前記排水管から前記冷却円筒内の水を排出する制御手段と、前記オーガモータの通電電流を検出する電流検出手段とを備え、前記制御手段は、この電流検出手段の出力に基づき、運転開始初期からの電流値の増加率を判断し、各地域の不純物濃度における平均的な電流値の増加率を基準に、当該増加率が大きい場合には、前記排水弁の開放時間を初期設定状態より長くすると共に、前記増加率が小さい場合には、前記開放時間を短く調整することを特徴とするオーガ式製氷機。
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