JP3702039B2 - 製氷機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、氷片(チップアイス)を連続的に製造する、例えばオーガ式製氷機等の製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種製氷機は、例えば実公平4−52621号公報(F25C1/04)に開示される如く、冷凍系に接続する蒸発器を配設した製氷部と、この製氷部に製氷水を供給する製氷水供給系と、前記製氷部に生成された氷を離脱させる装置とを備えた自動製氷機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この様な製氷機は、工場での生産時、必ず検査を行う必要がある。この検査とは製氷能力の検査で、具体的には、何台もの製氷機を並べて、1台づつ製氷運転を開始させ、所定時間(20分間)経過したものを順次製氷運転を停止させ、20分間にできた氷の量を計測し、合否判定するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述目的を達成するための手段として、請求項1の発明では、内外両箱間に断熱材を設けて形成し、第1冷却室を画成する横長の断熱箱体と、この断熱箱体の側部に設けられた機械室と、この機械室及び前記断熱箱体の上方に設けられ、上面が開口した第2冷却室を画成する断熱突出壁体と、前記第1冷却室の側部に設けられ、冷却器及び冷気循環ファンを設けた冷却部と、この冷却部からの冷気の一部を前記第1冷却室の上方の前記第2冷却室に導入する前記冷却部側の導入部と、該導入部とは反対側に位置する断熱箱体の側部に形成され、第2冷却室と第1冷却室とを連通する導出部と、前記冷却部からの冷気の一部を第1冷却室内の上部に設けられ冷却部の反対側の導出部側に導入する第1冷却ダクトとよりなる横型冷却貯蔵庫を提供する。
【0005】
本発明は係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、製氷機の検査の簡素化を目的とする製氷機を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、連続して製氷を行う製氷機において、製氷運転を開始し、該開始してから所定時間後、製氷運転を停止する検査開始スイッチを備え、該検査開始スイッチが動作してから前記所定時間経過後、前記所定時間中の凝縮器温度、若しくは冷却器温度、又は両方の温度の平均値を表示する表示部を設けた製氷機を提供する。
このため、検査時に検査員が製氷運転を停止する必要はなく、検査作業の簡素化を図ることができ、しかも、製氷運転中の凝縮器温度や冷却器温度を知ることができ、検査作業時の良否判定に貢献するとこができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。図1は本発明のオーガ式製氷機IMの縦断側面図、図2は本発明のオーガ式製氷機IMの回路図、図3はオーガ式製氷機IMの基本動作のタイミングチャート、図4は本発明のフローチャートを示している。
【0009】
オーガ式製氷機IMは、断熱箱体に構成された貯氷庫を備え、この貯氷庫内に製氷された氷を貯氷するもので、単に製氷機IMとして用いられる他、自動販売機等にも搭載される。
このオーガ式製氷機IMは、製氷するため冷却器2を備える製氷部1と、この製氷部1の冷却器2と共に冷凍サイクルを構成する凝縮器3、圧縮機4、及び膨張弁5、デハイドレータ6とを冷媒配管にて接続して構成している。尚、7は前記凝縮器3を冷却するための凝縮器冷却用送風機である。
【0010】
また、前記製氷部1に水を供給するため、水道管8と給水弁WV2を介して接続され、水道水を貯溜するシスターン9が設けられており、このシスターン9には、オーバーフロー管10が接続されると共に、シスターン9内に満水位スイッチ22と低水位スイッチ23とからなる水位検出装置が設けられている。
更に、シスターン9に貯溜された水は、給水管12にて前記製氷部1に導入され、不要な水は排水管13にて排水される。また、この排水管13は前記オーバーフロー管10に排水弁WV1を介して接続されている。
【0011】
前記製氷部1は、内壁を平滑な円筒状内面とされたステンレス製の冷却円筒15内にオーガ16を同心的に挿入し、前記冷却円筒15の外壁にパイプ状の前記冷却器2を螺旋状に密着巻付して構成されている。また、これら冷却円筒15と冷却器2との隙間には両者の結合と熱伝達性能の向上を目的としてハンダが注入される。
【0012】
また、前記オーガ16は、下部を下部軸受け17にて、上部を氷圧縮経路を構成する上部軸受け18にて軸支されている。また、この上部軸受け18にて圧縮された氷は、その上部に設けられている氷導出部19(シューター)から図示しない貯氷庫に導出される。
更に、冷却円筒15の下部には、オーガ16を回転駆動するためオーガモータ45を備える駆動装置20が減速装置21を介して接続されている。
【0013】
次に、図2を参照して以下に回路図を説明する。Kは、リミットセンサ30、凝縮器の温度を検知する凝縮器センサ31、冷却器の温度を検知する冷却器センサ32、貯氷センサ33が接続されたコントロール基板で、基板用トランス34から電源を得ている。
また、前記コントロール基板Kには、各センサ30、31、32、33の他、操作基板35、表示基板36、高圧スイッチ37、及び前記満水位スイッチ22、低水位スイッチ23が接続されている。
【0014】
38は運転操作スイッチで、オーガ式製氷機IMの動作を開始するものである。そして、運転操作スイッチ38には、コンプレッサ4のコンプレッサモータ39をON、OFFするコンプレッサ用リレー40、始動コンデンサ41及び運転コンデンサ42、コンプレッサモータ始動リレー43、コンプレッサモータ用オーバーロードリレー44が直列に接続されている。
【0015】
更に、コンプレッサモータ始動リレー43とコンプレッサモータ用オーバーロードリレー44との間から前記コントロール基板Kに接続している。
また、前記コントロール基板Kには、オーガモータ45及び運転コンデンサ46に接続されたリレーR4と、コンデンシングファンモータ56及びコンプレッサ用リレーRLに接続されたリレーR3と、排水弁WV1に接続されたリレーR2と、給水弁WV2に接続されたリレーR1とを備えている。尚、コンプレッサ用リレーRLは、コンプレッサ用リレー40をON、OFFさせるもので、47は前記オーガモータ45のオーバーロードリレーである。
【0016】
また、前記操作基板35には、モード切換スイッチ48、リセットスイッチ49、送りスイッチ50、排水スイッチ51、排水ランプ52、検査開始スイッチ55が夫々設けられている。
尚、コントロール基板Kには、検査開始スイッチ55が押された後、所定時間(20分間)を計測する計測手段が設けられており、この計測時間中の冷却器2及び凝縮器3の温度を記憶し、平均温度を算出する算出手段も設けられている。
【0017】
更に、表示基板36は、警報手段として点検ランプ53、停止ランプ54を備えると共に、7セグメントの表示構造となっている。尚、警報手段として点検ランプ53の他、ブザー等であっても良い。
上述した構造において、オーガ式製氷機IMの基本動作を図3のタイミングチャートを参照して説明する。
【0018】
最初の初回洗浄工程では、低水位スイッチ23がONとなっており、給水弁WV2及び排水弁WV1を開き、給水すると共に排水を行う。排水弁WV1は1時間毎に30秒間開くもので、この初回洗浄工程でも排水弁WV1開から30秒開くものである。
また、給水弁WV2は排水弁WV1が閉じた後も開としており、この初回洗浄工程で満水位スイッチ22がONされるまで給水される。
【0019】
尚、給水量は排水量より水量が多いため、排水弁WV1が開であっても、給水弁WV2を開いていると、所定時間経過後、低水位スイッチ23はOFFされる。
初回洗浄工程開始と同時に、オーガモータ45へ通電され、オーガ16が回転駆動される。
【0020】
また、製氷工程では、満水スイッチ22がONするため、給水弁WV2をOFFし、コンプレッサ4及びファンモータ56をONして製氷を行う。
製氷工程で、シスターン9内の製氷用水が無くなると、低水位スイッチ23がONし、給水弁WV2が開されて給水が開始され、満水位スイッチ22がONすると給水弁WV2を閉とする。
【0021】
この製氷、給水の動作を繰り返し、貯氷センサ33は満氷を検知し、30秒間経過後、コンプレッサ4及びファンモータ56をOFFし、その90秒間経過後、オーガモータ45をOFFし、製氷動作を終了する。
次いで、貯氷工程に入り、貯氷センサ33が満氷検知しなくなってから150秒後に製氷開始と判断し、オーガモータ45をON、排水弁WV1を開とする。
【0022】
ここでは、一度排水しているため、低水位スイッチ23がONとなる。この低水位スイッチ23がONとなると同時に、給水弁WV2を開とし、満水位スイッチ22が満水検知するまで給水を継続する。
満水位スイッチ22がONすると、製氷工程に移行し、コンプレッサ4及びファンモータ56をONとして製氷を再開する。
【0023】
以下に図4のフローチャートを参照して本発明の工場検査時の動作を説明する。
先ず、ステップS1では、検査開始スイッチ55がONか否か判断する。検査開始スイッチ55がONでなければ(N)、ONされるまで待ち、ONされた場合(Y)、上述した製氷運転を開始すると共に、所定時間タイマのカウントを開始する(ステップS2)。そして、冷却器2及び凝縮器3の温度データを格納し(ステップS3)、計測手段が所定時間(20分間)経過したか否か判断する(ステップS4)。所定時間経過していない場合(N)、所定時間経過するまで待ち、所定時間経過した場合(Y)、冷却器2及び凝縮器3の平均温度を算出手段にて算出する(ステップS5)。次いで、この算出データを表示基板36に表示し(ステップS6)、製氷運転を停止する(ステップS7)。
【0024】
このため、検査員は、検査時に検査開始スイッチ55を押すことのみで、一度に何台ものオーガ式製氷機IMの製氷能力の検査を行うことができ、検査員の負担を大幅に減少することができる。
即ち、請求項1の発明では、連続して製氷を行うオーガ式製氷機IMにおいて、製氷運転中に操作され、この操作により、所定時間後、製氷運転を停止する検査開始スイッチ55を備えたオーガ式製氷機IMを提供する。
【0025】
このため、検査時に検査員が製氷運転を停止する必要はなく、検査作業の簡素化を図ることができる。
また、請求項2の発明では、検査開始スイッチ55による所定時間経過後、所定時間中の凝縮器3温度、若しくは冷却器2温度、又は両方の温度を表示する請求項1記載のオーガ式製氷機IMを提供する。
【0026】
このため、製氷運転中の凝縮器3温度や冷却器2温度を知ることができ、検査作業時の良否判定に貢献することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、連続して製氷を行う製氷機において、製氷運転を開始し、該開始してから所定時間後、製氷運転を停止する検査開始スイッチを備え、該検査開始スイッチが動作してから前記所定時間経過後、前記所定時間中の凝縮器温度、若しくは冷却器温度、又は両方の温度の平均値を表示する表示部を設けた製氷機を提供する。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、内外両箱間に断熱材を設けて形成し、第1冷却室を画成する横長の断熱箱体と、この断熱箱体の側部に設けられた機械室と、この機械室及び前記断熱箱体の上方に設けられ、上面が開口した第2冷却室を画成する断熱突出壁体と、前記第1冷却室の側部に設けられ、冷却器及び冷気循環ファンを設けた冷却部と、この冷却部からの冷気の一部を前記第1冷却室の上方の前記第2冷却室に導入する前記冷却部側の導入部と、該導入部とは反対側に位置する断熱箱体の側部に形成され、第2冷却室と第1冷却室とを連通する導出部と、前記冷却部からの冷気の一部を第1冷却室内の上部に設けられ冷却部の反対側の導出部側に導入する第1冷却ダクトとよりなる横型冷却貯蔵庫を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーガ式製氷機IMの縦断側面図である。
【図2】本発明のオーガ式製氷機IMの回路図である。
【図3】製氷機の基本動作のタイミングチャートである。
【図4】本発明のフローチャートである。
【符号の説明】
IM オーガ式製氷機
1 製氷部
2 冷却器
3 凝縮器
55 検査開始スイッチ
Claims (1)
- 連続して製氷を行う製氷機において、製氷運転を開始し、該開始してから所定時間後、製氷運転を停止する検査開始スイッチを備え、該検査開始スイッチが動作してから前記所定時間経過後、前記所定時間中の凝縮器温度、若しくは冷却器温度、又は両方の温度の平均値を表示する表示部を設けたことを特徴とする製氷機。
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JP12580396A JP3702039B2 (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 製氷機 |
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