JP4136398B2 - セルタイプ製氷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ギアモータの駆動によりレバーが回動し、このレバーの回動にともなって、水皿が開閉するとともに、アクチュエータスイッチが切り換えられる製氷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
セルタイプ製氷機は、ギアモータに駆動信号が出力されて、ギアモータが駆動すると、このギアモータの駆動によりレバーが回動している。そして、レバーが閉動作位置に来た時および開動作位置に来た時に、アクチュエータスイッチが切り換わっている。しかしながら、何らかの原因で、ギアモータに駆動信号が出力されているにも係わらず、アクチュエータスイッチが切り換わらないことがある。そこで、従来のセルタイプ製氷機においては、ギアモータに駆動信号を出力してから、ある一定の時間内に、アクチュエータスイッチが切り換わらないと、異常信号を出力して警報装置(所謂、サービスコール)を作動させるとともに、製氷運転サイクルを停止する。その後、電源を入れ直さない限り、停止した状態を維持する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、セルタイプ製氷機のギアモータの作動においては、異常信号を出力したにもかかわらず、明確な理由は不明であるが正常に復帰する場合がある。また、異常検出が誤作動である場合がある。この様な場合には、当然修理する必要はなく、製氷運転サイクルは再開可能である。しかしながら、従来のセルタイプ製氷機では、製氷運転サイクルの再開が可能か否かの判定機能を有しておらず、修理をする必要がない場合でも、サービスコールにつながり、修理作業者が現場まで行って確認する必要があった。また、アクチュエータスイッチが切り換わっていないにもかかわらず、切り換わったと判断して誤作動し、製氷運転サイクルが正常に作動しないことがある。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、異常検出の誤作動を防止するとともに、より信頼性の高い制御を実現することができるセルタイプ製氷機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のセルタイプ製氷機は、ギアモータ(9)の駆動により閉動作位置と開動作位置との間を回動するレバー(8)と、このレバーの回動にともなって、冷却器(3)の製氷室(1)の開口を覆う閉位置と前記製氷室の開口を開放する開位置との間を往復動する水皿(7)と、前記レバーが開動作位置になると開検出位置に切り換わり、前記レバーが閉動作位置になると閉検出位置に切り換わるアクチュエータスイッチ(10)と、前記レバーを閉動作位置から開動作位置に回動させる際に前記ギアモータに正転信号を出力し、一方、前記レバーを開動作位置から閉動作位置に回動させる際に前記ギアモータに逆転信号を出力して、前記ギアモータを制御する制御装置(41)とを備え、初回洗浄工程、この初回洗浄工程の後の排水工程、この排水工程の後の製氷工程と離氷工程の繰り返しを具備する製氷運転サイクルを実行する。そして、前記制御装置は複数の入力端子を具備し、前記アクチュエータスイッチの出力部が枝分かれして、前記制御装置の第1入力端子(46a)および第2入力端子(46b)に接続されており、かつ、前記制御装置は、前記第2入力端子からの信号を一定時間間隔毎にサンプリングする割込手段と、前記ギアモータへの駆動信号の出力後、前記第1入力端子からの信号をサンプリングする読込手段と、前記割込手段および読込手段により、前記第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の両者が略同時に切り換わったことを検知すると正常であると 判断する正常判断手段と、前記第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の両者が略同時に切り換わらなかったことを検知すると異常であると判断し、初回洗浄工程を実行させるリセット手段と、前記リセット手段が作動した回数をカウントするエラー回数カウント手段と、このエラー回数カウント手段のエラー回数が制限回数に達すると製氷運転サイクルを停止させる製氷運転サイクル停止手段とを具備している。
【0006】
また、前記アクチュエータスイッチが2個設けられ、第1アクチュエータスイッチが前記制御装置の第1入力端子に、また、第2アクチュエータスイッチが第2入力端子に各々接続されていることがある。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明におけるセルタイプ製氷機の実施の一形態を図1ないし図10を用いて説明する。図1は本発明にかかるセルタイプ製氷機の製氷部の正面図である。図2は水皿が開いた状態での製氷部の正面図である。図3は冷凍機の冷凍回路の主要部の概略図である。図4は製氷機の制御装置の説明図である。図5は製氷運転サイクルの概略のフローチャートである。図6は初回洗浄工程におけるギアモータの作動のフローチャートである。図7は貯氷工程におけるギアモータの作動のフローチャートである。図8はギアモータ・アクチュエータスイッチ関連の異常検出のフローチャートである。図9は異常検出の変形例1のフローチャートである。図10は異常検出の変形例2のフローチャートである。
【0015】
まず初めに、セルタイプ製氷機の構造を説明する。図1および図2において、逆セルタイプ製氷機の製氷室1は、熱伝導性の良い金属たとえば銅、または銅合金、アルミ、またはアルミ合金などで構成され、下面が開口するとともに、内部が仕切り壁で仕切られている。この製氷室1の天壁の上面には、冷却パイプ2が蛇行して配設され固定されている。この冷却パイプ2には冷媒が流れており、製氷室1を冷却することができる。この製氷室1および冷却パイプ2で冷却器3は構成され、セルタイプ製氷機のフレーム4に取り付けられて固定されている。また、製氷室1の下面開口を開閉自在に覆う水皿7は、フレーム4に傾動可能に取り付けられている。さらに、フレーム4に、レバー8が回動可能に取り付けられており、水皿傾動装置であるギアモータ9(図4参照)で揺動駆動される。レバー8は第1アーム8aおよび、この第1アーム8aとは反対側の第2アーム8bを具備しており、そして、レバー8の第1アーム8aの端部と、水皿7の先端部との間に、付勢手段であるコイルバネ11が取り付けられている。
【0016】
製氷工程時には、図1に図示するように、レバー8は閉動作位置に回動し、レバー8の第1アーム8aの先端は上方にあり、水皿7は略水平となって、閉位置となる。そして、図1の製氷状態から、レバー8が反時計方向に回動し、レバー8が開動作位置まで回動して、第1アーム8aの先端が下方になると、図2に図示するように、水皿7は時計方向に傾動して開位置となり、離氷状態となる。この状態で、製氷室1から離脱した氷は、図示しない氷貯蔵庫に落下する。逆に、図2の離氷状態から、レバー8が時計方向に回動すると、水皿7は反時計方向に回動して図1の水平状態の閉位置に復動する。レバー8の回動位置は、アクチュエータスイッチ10で検出されている。レバー8が開動作位置から閉動作位置に回動して、第1アーム8aが上方に来ると、第1アーム8aがアクチュエータスイッチ10を右側に押圧し、アクチュエータスイッチ10は閉検出位置に変移して閉位置信号であるON信号を出力する。一方、レバー8が閉動作位置から開動作位置に回動して、第2アーム8bが上方に来ると、第2アーム8bがアクチュエータスイッチ10を左側に押圧し、アクチュエータスイッチ10は開検出位置に変移して開位置信号であるOFF信号を出力する。
【0017】
また、氷貯蔵庫には、満氷検知スイッチ12(図4参照)が設けられており、氷貯蔵庫が満氷になると、満氷検知スイッチ12はONとなり、満氷検知信号であるON信号を出力する。氷貯蔵庫が満氷でない場合には、満氷検知スイッチ12はOFFとなり、非満氷信号であるOFF信号を出力する。
【0018】
さらに、水皿7の下側には、この水皿7と一体に移動する貯水タンク16が設けられており、この貯水タンク16に溜められた水は、循環ポンプ17が駆動すると、水皿7に供給され、製氷室1に噴水する。製氷室1から水皿7へ落下した水は貯水タンク16に戻っており、水は循環している。そして、フレーム4には、貯水タンク16に給水する給水パイプ21が取り付けられ、この給水パイプ21には電磁式の給水弁22が設けられている。また、冷却器3には冷却器温度を検出する冷却器温度センサ26が、また、貯水タンク16には貯水タンク16の水の温度を検出する貯水タンク温度センサ27、および、水位を検出するフロートスイッチである水位スイッチ28が設けられている。水位スイッチ28は、貯水タンク16が満水するとONとなり満水信号であるON信号を出力し、一方、満水水位未満の場合はOFFとなっている。さらに、外気温度を検出する外気温度センサ29(図4参照)が設けられている。
【0019】
図3に図示するように、セルタイプ製氷機の冷凍サイクルは、前述の冷却器3、圧縮機31、ホットガス切換弁32、凝縮器33、および、膨張弁34などの減圧装置などからなり、冷凍機を構成している。そして、冷却器3、圧縮機31、ホットガス切換弁32、凝縮器33および膨張弁34を順次配管で接続し、冷却器3に戻る回路が冷却回路である。また、ホットガス切換弁32から、膨張弁34と冷却器3との間の配管にホットガス回路36が接続されている。ホットガス切換弁32は、圧縮機31から吐出された冷媒を、ホットガス回路36に流れるように切り換えたり、凝縮器33側すなわち冷却回路側に流れる様に切り換えたりする。さらに、凝縮器33の温度を検出する凝縮器温度センサ37が設けられている。そして、凝縮器33は送風機38で空冷されている。
【0020】
ホットガス切換弁32が冷却回路側に切り換わっている状態で、圧縮機31が稼働すると、冷媒は圧縮機31で圧縮されて、ホットガス切換弁32を通って凝縮器33に吐出され、この凝縮器33で放熱されて、膨張弁34などの減圧装置を通って、冷却器3で蒸発して低温となり、製氷室1内に噴水された水を冷却して、製氷室1の内面に氷を生成している。ついで、冷却器3を通過した冷媒は、圧縮機31に戻る。一方、ホットガス切換弁32がホットガス回路36側に切り換わっている状態で、圧縮機31が稼働すると、冷媒は圧縮機31で圧縮されて、高温冷媒であるホットガスとなり、ホットガス切換弁32およびホットガス回路36を通って冷却器3に吐出され、製氷室1内の氷の表面を溶融して製氷室1から離氷させる。ついで、冷却器3を通過した冷媒は、圧縮機31に戻る。このホットガス運転時には、冷媒は凝縮器33および膨張弁34をバイパスして圧縮機31から直接冷却器3に流れている。
【0021】
図4において、セルタイプ製氷機の制御装置41は、マイコン42、入出力回路43、センサ入力回路44、表示出力回路45、スイッチ入力回路46および書換え可能な不揮発性メモリーであるEEPROM(電気的消去再書き込み可能なROM)47などから構成されている。マイコン42は、ROM52、RAM53、タイマ54およびCPU(中央演算装置)55などを具備しているとともに、前述のEEPROM47に接続されている。マイコン42は、記憶部としてのROM52やEEPROM47に各種プログラムや各種設定値が記憶されるとともに、CPU55でプログラムを実行する。
【0022】
そして、制御装置41のマイコン42には、種々の電気部品が接続されているが、本発明に関係する電気部品としては、前述の入出力回路43を介してギアモータ9,循環ポンプ17,給水弁22,圧縮機31、ホットガス切換弁32、送風機38および警報装置58が、また、センサ入力回路44を介して冷却器温度センサ26,貯水タンク温度センサ27,外気温度センサ29および凝縮器温度センサ37が、さらに、表示出力回路45を介して液晶表示装置などの表示装置59が、そして、スイッチ入力回路46を介してアクチュエータスイッチ10、満氷検知スイッチ12および水位スイッチ28が接続されている。
【0023】
ところで、アクチュエータスイッチ10は1個設けられているが、このアクチュエータスイッチ10の出力部は枝分かれして、スイッチ入力回路46の第1入力端子46aおよび第2入力端子46bの2カ所の入力端子に接続される。そのため、この入力端子46a,46bには同じ信号が入力される。しかしながら、スイッチ入力回路46に何らかの損傷がある場合には、第1入力端子46aからの信号と第2入力端子46bからの信号が異なることがある。したがって、第1入力端子46aからの信号と第2入力端子46bからの信号とが異なっていると、入力端子46a,46bの異常などが判明する。そして、スイッチ入力回路46の損傷の領域が広がっていることがあるため、第1入力端子46aと第2入力端子46bとはできるだけ離れた位置にすることが好ましい。
【0024】
ところで、セルタイプ製氷機の電源が投入されると、製氷運転サイクルが開始するが、この製氷運転サイクルは、一般的に、図5のフローチャートで図示するように、ステップ0において、セルタイプ製氷機に電源が投入されて開始し、ステップ1の初回洗浄工程、ついで、ステップ2の排水工程、この排水工程の後に、ステップ3の製氷工程、ステップ4の離氷工程を実行し、ステップ5において、制御装置41は、満氷検知スイッチ12がONであるか否かを判定し、OFFの場合には、氷貯蔵庫が満杯となっていないと判断して、ステップ3の製氷工程とステップ4の離氷工程を繰り返す。一方、ステップ5において、満氷検知スイッチ12がONである場合には、制御装置41は氷貯蔵庫が満杯であると判断して、ステップ6に行き、貯氷工程を実行している。このステップ6において、氷貯蔵庫の氷が消費されて、満氷検知スイッチ12がOFFとなると、ステップ3に戻り、再び、ステップ3とステップ4とを繰り返している。この様にして、セルタイプ製氷機の製氷運転サイクルは、初回洗浄工程、この初回洗浄工程の後の排水工程、この排水工程の後の製氷工程と離氷工程の繰り返し、そして、満氷検知スイッチ12がONした後の貯氷工程とからなっている。以下に、製氷運転サイクルの各工程の代表例の概略を説明する。
【0025】
初回洗浄工程は、初期条件として、ギアモータ9を駆動させて、レバー8を閉動作位置に回動して、水皿7を閉じ水平位置とする。この初回洗浄工程の開始時のギアモータ9の作動は後述する。また、圧縮機31は停止している。そして、初回洗浄工程のその後の手順は以下の様にして行われる。(1)制御装置41は給水弁22に開信号を出力し、給水弁22を開けて貯水タンク16に注水する。(2)制御装置41は、水位スイッチ28がONかOFFかをチェックし、ONとなると、貯水タンク16が満水したと判断して、給水弁22に閉信号を出力して給水弁22を閉じさせる。(3)ついで、制御装置41は、循環ポンプ17に稼働信号を出力し、循環ポンプ17を稼働させ、循環ポンプ17により製氷室1に水を噴水する。(4)制御装置41は噴水開始からの経過時間を計測し、この経過時間が予め記憶部に設定されている洗浄設定時間に達すると、循環ポンプ17に停止信号すなわちOFF信号を出力して、循環ポンプ17を停止させる。
【0026】
この初回洗浄工程の後に排水工程が行われる。この排水工程は以下の手順で行われる。(1)制御装置41はギアモータ9に正転の駆動信号を出力し、ギアモータ9を正転させて、レバー8を開動作位置に回動する。すると、レバー8の第2アーム8bがアクチュエータスイッチ10を左側に押圧し、OFFとする。制御装置41は、アクチュエータスイッチ10からOFF信号が入力されると、ギアモータ9へ停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させる。そして、レバー8が開動作位置に回動したことにより、水皿7は開いて開位置に変位する。水皿7が開位置に変位すると、貯水タンク16の水は貯水タンク16の外に排水される。(2)ついで、制御装置41は、アクチュエータスイッチ10がOFFに切り換わってから、冷却器温度センサ26で氷がないことが確認されると、ギアモータ9に逆転の駆動信号を出力し、レバー8を閉動作位置に回動する。すると、レバー8の第1アーム8aがアクチュエータスイッチ10を右側に押圧し、ONとする。制御装置41は、アクチュエータスイッチ10からON信号が入力されると、ギアモータ9へ停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させる。そして、レバー8が閉動作位置に回動したことにより、水皿7は閉じて閉位置に変位する。
【0027】
この排水工程の後に製氷工程が行われる。この製氷工程は以下の手順で行われる。(1)制御装置41は給水弁22に開信号を出力し、給水弁22を開けて貯水タンク16に注水する。(2)制御装置41は、水位スイッチ28がONかOFFかをチェックし、ONとなると、貯水タンク16が満水したと判断して、給水弁22に閉信号を出力して給水弁22を閉じさせる。(3)ついで、制御装置41は、循環ポンプ17に稼働信号を出力し、循環ポンプ17を稼働させ、循環ポンプ17により製氷室1に水を噴水する。なお、冷凍機は前もって稼働させておく。また、ホットガス切換弁32は冷却回路側に切り換えられている。(4)制御装置41は、貯水タンク温度センサ27が検知した貯水タンク温度を得て、この貯水タンク温度が、予め記憶部に設定されている製氷開始温度(略0℃)以下になったか否かを判断する。(5)制御装置41は、貯水タンク温度が製氷開始温度に達すると、貯水タンク温度が前記製氷開始温度に達してからの経過時間をタイマ54で計測して、予め記憶部に設定されている製氷完了設定時間に達したか否かを判断する。そして、経過時間が前記製氷完了設定時間に達すると、製氷室1内に完全な氷が生成したと判断する。(6)ついで、制御装置41は循環ポンプ17に停止信号すなわちOFF信号を出力して、循環ポンプ17を停止させて、製氷工程を終了させる。
【0028】
この製氷工程の後に離氷工程が行われる。この離氷工程は以下の手順で行われる。(1)制御装置41はホットガス切換弁32に切換信号を出力し、ホットガス切換弁32をホットガス回路36側に切り換える。なお、圧縮機31は稼働を維持している。(2)(1)と略同時に、制御装置41はギアモータ9に正転の駆動信号を出力し、レバー8を開動作位置に回動する。すると、レバー8の第2アーム8bがアクチュエータスイッチ10を左側に押圧し、OFFとする。制御装置41は、アクチュエータスイッチ10からOFF信号が入力されると、ギアモータ9へ停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させる。そして、レバー8が開動作位置に回動したことにより、水皿7は開いて開位置に変位する。水皿7が開位置に変位すると、ホットガスにより製氷室1から離脱した氷は氷貯蔵庫に落下する。また、貯水タンク16の水は貯水タンク16の外に排水される。(3)ついで、制御装置41は、アクチュエータスイッチ10がOFFに切り換わった後に、冷却器温度センサ26の検出値により製氷室1の温度が約7℃以上であると判定すると、製氷室1内に氷がないことが確認され、ギアモータ9に逆転の駆動信号を出力し、レバー8を閉動作位置に回動する。すると、レバー8の第1アーム8aがアクチュエータスイッチ10を右側に押圧し、ONとする。制御装置41は、アクチュエータスイッチ10からON信号が入力されると、ギアモータ9へ停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させる。そして、レバー8が閉動作位置に回動したことにより、水皿7は閉じて閉位置に変位する。ついで、製氷工程と離氷工程とを、氷貯蔵庫が満氷になるまで、すなわち、満氷検知スイッチ12がONとなるまで繰り返す。
【0029】
そして、離氷工程の際に、満氷検知スイッチ12がONとなると、貯氷工程となり、製氷運転サイクルを一旦停止する。この貯氷工程は、図示しない氷貯蔵庫の氷が使用され、満氷検知スイッチ12がOFFとなるまで行われる。満氷検知スイッチ12がOFFとなると、製氷工程が再開する。この貯氷工程におけるギアモータ9の作動は後述する。
【0030】
この様にして、ギアモータ9は、初回洗浄工程、排水工程、離氷工程および貯氷工程において作動している。そして、排水工程および離氷工程においては、ギアモータ9は、単純に、レバー8を閉動作位置から開動作位置まで正転させ、その後、開動作位置から閉動作位置に逆転させている。しかしながら、初回洗浄工程および貯氷工程では、少し複雑な作動をしているので、以下に説明する。
【0031】
まず、始めに、初回洗浄工程の開始時のギアモータ9の作動のフローを、図6のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ10において、初回洗浄工程が開始すると、ステップ11において、制御装置41は、アクチュエータスイッチ10がON(すなわち、閉検出位置側に切り換わっている)か否かを判定する。そして、ONの場合には、ステップ12に行き、制御装置41はギアモータ9に正転の駆動信号を出力し、ギアモータ9を正転させる。すると、レバー8が正転し、レバー8が開動作位置に達すると、ステップ13において、アクチュエータスイッチ10が切り換わりOFFとなるとともに、水皿7は開位置となる。そして、ステップ14に行く。一方、ステップ11において、アクチュエータスイッチ10がOFF(すなわち、開検出位置側に切り換わっている)と判定された場合には、ステップ12およびステップ13を行わず、直接、ステップ14に行く。
【0032】
ついで、ステップ14において、制御装置41はギアモータ9に逆転の駆動信号を出力し、ギアモータ9を逆転させる。すると、レバー8が逆転し、レバー8が閉動作位置に達すると、ステップ15において、アクチュエータスイッチ10が切り換わりONとなるとともに、水皿7は閉位置となる。また、アクチュエータスイッチ10がONとなると、制御装置41は、ギアモータ9に停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させる。そして、ステップ16において、初回洗浄工程の開始時のギアモータ9の作動は終了する。
【0033】
次に、貯氷工程時のギアモータ9の作動のフローを、図7のフローチャートに基づいて説明する。
ところで、貯氷工程は、満氷検知スイッチ12がONとなると、開始する。そして、この満氷検知スイッチ12のチェックは割り込み処理されており、必ずしも離氷工程が完全に終了してから、貯氷工程が実行されるわけではない。そのため、アクチュエータスイッチ10がONとなっているとは限らない。したがって、下記の様なフローとなっている。
【0034】
ステップ20において、離氷工程の際に、満氷検知スイッチ12がONとなって、貯氷工程が開始すると、ステップ21において、制御装置41は、アクチュエータスイッチ10がON(すなわち、閉検出位置側に切り換わっている)か否かを判定する。そして、ONの場合には、ステップ22に行き、制御装置41はギアモータ9に正転の駆動信号を出力し、ギアモータ9を正転させる。すると、レバー8が正転し、レバー8が開動作位置に達すると、ステップ23において、アクチュエータスイッチ10が切り換わりOFFとなるとともに、水皿7は開位置となる。そして、ステップ24に行く。一方、ステップ21において、アクチュエータスイッチ10がOFF(すなわち、開検出位置側に切り換わっている)と判定された場合には、ステップ22およびステップ23を行わず、直接、ステップ24に行く。
【0035】
ついで、ステップ24において、制御装置41は満氷検知スイッチ12がON(すなわち、氷貯蔵庫が満氷になっている)か否かを判定する。そして、ONの場合には、待機する。一方、ステップ24において、満氷検知スイッチ12がOFFであると判定された場合には、ステップ25に行く。ステップ25において、ギアモータ9に逆転の駆動信号を出力し、ギアモータ9を逆転させる。すると、レバー8が逆転し、レバー8が閉動作位置に達すると、ステップ26において、アクチュエータスイッチ10が切り換わりONとなるとともに、水皿7は閉位置となる。また、アクチュエータスイッチ10がONとなると、制御装置41は、ギアモータ9に停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させる。そして、ステップ27において、貯氷工程時のギアモータ9の作動は終了し、製氷工程と離氷工程の繰り返しを再開する。
【0036】
上記の様にして、製氷運転サイクルは実行されているが、この製氷運転サイクルにおけるレバー8の揺動時に、ギアモータ・アクチュエータスイッチに関連して異常が発生することがある。このギアモータ・アクチュエータスイッチの関連の異常検出のフローを、図8のフローチャートに基づいて説明する。
なお、前述の様に初回洗浄工程、排水工程、離氷工程および貯氷工程において、レバー8は作動しているが、その代表例として、図8のフローチャートにおいては、制御装置41からギアモータ9に駆動信号を出力した後に、アクチュエータスイッチ10が切り換わるまでのフローを開示している。
【0037】
ステップ30において、制御装置41は、第2入力端子46bに入力されているアクチュエータスイッチ10の信号(以下「第2信号」と呼ぶ)を一定時間間隔で読み取りサンプリングしている。このサンプリングは制御装置41の作動開始時から継続して行われる。ステップ31において、制御装置41からギアモータ9にモータ駆動信号が出力され、ギアモータ9が回動する。また、ステップ32において、制御装置41はモータ駆動信号の出力と同時に、タイマ54で、モータ駆動信号を出力してからの経過時間であるエラー検出用経過時間の計測を開始する。そして、ステップ33に行く。ステップ33において、制御装置41は、第1入力端子46aに入力されているアクチュエータスイッチ10の信号(以下「第1信号」と呼ぶ)を読み取ってサンプリングする。ついで、ステップ34において、制御装置41は、第1信号または第2信号が切り換わったか否かを判定する。そして、切り換わった場合には、ステップ35において、アクチュエータスイッチ10が正常に切り換わり、正常であると判断して、次の作動(たとえば、ギアモータ9の反転や次の工程)に行く。一方、ステップ34において、第1信号および第2信号の何れもが切り換わっていない場合には、ステップ36に行く。ステップ36において、制御装置41は、上記エラー検出用経過時間が、予め記憶部(ROM52やEEPROM47)に記憶設定されているスイッチ切換制限時間内か否かを判定する。スイッチ切換制限時間内の場合には、ステップ33に戻り、第1信号または第2信号が切り換わるのを、ステップ33、ステップ34およびステップ36を繰り返しながら待つ。
【0038】
一方、ステップ36において、エラー検出用経過時間が、スイッチ切換制限時間を越えると、ステップ37に行く。ステップ37において、制御装置41は異常であると判断し、異常信号を表示装置59に出力する。表示装置59はこの異常信号が入力されると、異常である旨を表示して警報する。また、制御装置41はギアモータ9に停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させ、製氷運転サイクルを停止する。
【0039】
ところで、上記フローでは、アクチュエータスイッチ10が切り換わっていないにもかかわらず、第1信号または第2信号の一方に異常が発生し、第1信号または第2信号の一方が切り換わった場合に、誤作動し、ギアモータ9の回動を停止して、次の作動を実行することになる。そこで、下記変形例1のフローの如く、第1信号と第2信号とが一致した場合のみ正常とすることも可能である。
【0040】
次に、変形例1のフローを図9のフローチャートに基づいて説明する。変形例1のステップ40〜44およびステップ48,49は図8のステップ30〜34およびステップ36,37と同じであり、説明は省略する。そして、ステップ44において、制御装置41は、第1信号または第2信号が切り換わったか否かを判定する。そして、切り換わった場合には、ステップ45に行く。一方、ステップ44において、第1信号および第2信号の何れもが切り換わっていない場合には、ステップ48に行く。
【0041】
ステップ45において、制御装置41は第1信号と第2信号とが等しいか否かを判定し、等しい場合には、ステップ46に行き、正常であると判断して、次の作動に行く。一方、ステップ45において、第1信号と第2信号とが一致しない場合には、ステップ47に行く。ステップ47において、制御装置41は異常であると判断し、異常信号を表示装置59に出力する。表示装置59はこの異常信号が入力されると、異常である旨を表示して警報する。また、制御装置41はギアモータ9に停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させ、製氷運転サイクルを停止する。
【0042】
ところで、上記変形例1のフローでは、アクチュエータスイッチ10が切り換わったにもかかわらず、第1信号または第2信号の一方に異常が発生し、第1信号または第2信号の一方が切り換わらなかった場合に、異常検出を行い、製氷運転サイクルを停止することになる。そこで、下記変形例2のフローの如く、異常検出時に、再度、制御装置41をリセットして、初回洗浄工程を開始することも可能である。
【0043】
次に、変形例2のフローを図10のフローチャートに基づいて説明する。変形例2のステップ60〜65およびステップ72,73は図9のステップ40〜45およびステップ48,49と同じであり、説明は省略する。そして、ステップ65において、制御装置41は第1信号と第2信号とが等しいか否かを判定し、等しい場合には、ステップ66に行き、エラー回数カウンタをリセットしエラー回数を0とし、ステップ67に行く。ステップ67において、制御装置41は正常であると判断して、次の作動に行く。一方、ステップ65において、第1信号と第2信号とが一致しない場合には、ステップ68に行く。ステップ68において、制御装置41は異常であると判断し、エラー回数をカウントし、エラー回数カウンタのエラー回数に1加算し、ステップ69に行く。ステップ69において、制御装置41は、エラー回数が制御装置41に予め設定されている制限回数になったか否かを判定し、制限回数に達していない場合にはステップ70に行く。そして、ステップ70において、初回洗浄工程を開始する。一方、ステップ69において、エラー回数が制限回数に達した場合には、ステップ71に行き、制御装置41は異常信号を表示装置59に出力する。表示装置59はこの異常信号が入力されると、異常である旨を表示して警報する。また、制御装置41はギアモータ9に停止信号を出力し、ギアモータ9を停止させ、製氷運転サイクルを停止する。
【0044】
次に、他の変形例を説明する。図4においては、1個のアクチュエータスイッチ10の出力部が枝分かれして、第1入力端子46aおよび第2入力端子46bに接続されているが、アクチュエータスイッチ10を2個設け、一方のアクチュエータスイッチ10の出力部を第1入力端子46aに、また、他方のアクチュエータスイッチ10の出力部を第2入力端子46bに各々接続することも可能である。
【0045】
また、制御装置41が、第1入力端子46aからの第1信号と第2入力端子46bからの第2信号とが一致しているか否かを適宜判断し、一致していない場合に異常であると判断することも可能である。さらに、この場合に、制御装置41からギアモータ9に駆動信号が出力されていない際には、上記判断を無視することも可能である。
【0046】
前述の様にして、制御装置は、(1)レバーを閉動作位置から開動作位置に回動させる際にギアモータに正転信号を出力し、一方、レバーを開動作位置から閉動作位置に回動させる際にギアモータに逆転信号を出力して、ギアモータを制御する手段、(2)第2入力端子からの信号を一定時間間隔毎にサンプリングする割込手段、(3)ギアモータへの駆動信号の出力後、第1入力端子からの信号をサンプリングする読込手段、(4)第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号に基づいて、アクチュエータスイッチの切り換わりを検知すると正常であると判断する正常判断手段などを具備している。
この様に、制御装置は、上記手段以外にも、実行される各作用に対応して各作用を実行する手段を具備している。また、全ての手段を具備している必要は必ずしもない。
【0047】
前述のように、この実施の形態では、制御装置41の第1入力端子46aおよび第2入力端子46bに、アクチュエータスイッチ10の信号を入力しているので、第1入力端子46aまたは第2入力端子46bの何れか一方が損傷していても、製氷運転サイクルを極力続行することができる。
また、制御装置41は種々の処理を同時に処理しており、アクチュエータスイッチ10の信号の読み込みを誤るおそれがあるが、この実施の形態では、第2入力端子46bの信号を一定時間間隔毎の割り込み処理で読み込み、一方、第1入力端子46aの信号をメインプログラムのフローにおいて読み込んでおり、読み込み間隔は不定期の時間間隔である。したがって、実施の形態では2種類の方法でアクチュエータスイッチ10の信号を読み込んでおり、読み込みを誤る可能性が減少する。その結果、製氷運転サイクルを極力継続することができる。
さらに、第1入力端子46aからの第1信号と、第2入力端子46bからの第2信号とが一致していない際には、異常であると判断しており、異常であるにも係わらず、製氷運転サイクルが継続することを極力防止することができる。その結果、より信頼性の高い制御を実現することができる。
【0048】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)セルタイプ製氷機の製氷運転サイクルは、初回洗浄工程、排水工程、この排水工程の後の製氷工程と離氷工程の繰り返し、および、氷貯蔵庫が満杯となった後の貯氷工程からなっているが、その各工程の具体的なフローは適宜変更可能である。なお、前記製氷工程は、水皿7が閉位置の状態で製氷室1内に氷を生成する工程であり、また、前記離氷工程は、水皿7を閉位置から開位置にし、ついで閉位置に往復動させて製氷室1から氷を離氷させる工程である。
(2)制御装置41から異常信号を出力した後の処理は適宜選択可能である。たとえば、表示装置59にその旨を表示させたり、警報装置を作動させたり、また、製氷運転サイクルを停止させたりすることができる。
(3)制御装置41が第1入力端子46aに入力されている第1信号のサンプリングを開始する時期は、適宜選択可能であり、たとえば、制御装置41がモータ駆動信号を出力する前でも後でも可能である。同様に、制御装置41が第1入力端子46aに入力されている第1信号のサンプリングを終了する時期も、適宜選択可能であり、たとえば、アクチュエータスイッチ10の切り換わりを確認すると終了することも可能であるし、プログラム実行中は終了しないで、サンプリングを継続することも可能である。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、アクチュエータスイッチの出力部が枝分かれして、制御装置の第1入力端子および第2入力端子に接続されているので、第1入力端子または第2入力端子の何れかが損傷していても、アクチュエータスイッチの信号を制御装置は読み取ることができる。
【0050】
また、アクチュエータスイッチが2個設けられ、第1アクチュエータスイッチが前記制御装置の第1入力端子に、また、第2アクチュエータスイッチが第2入力端子に各々接続されている場合には、2個のアクチュエータスイッチの一方が損傷していても、正常なアクチュエータスイッチの信号を制御装置が読み取ることができる。
【0051】
そして、制御装置が、第2入力端子からの信号を一定時間間隔毎にサンプリングする割込手段と、ギアモータへの駆動信号の出力後、第1入力端子からの信号をサンプリングする読込手段とを具備しており、読み取り手段を第1入力端子と第2入力端子とで異ならしめているので、より正確に読み取ることができる。しかも、正常判断手段は、第1入力端子または第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の何れかが切り換わったことを検知すると正常であると判断しており、第1入力端子または第2入力端子の何れか一方が損傷していても、製氷運転サイクルを継続することができる。
【0052】
さらに、正常判断手段が、第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の両者が略同時に切り換わったことを検知すると正常であると判断しており、第1入力端子または第2入力端子の何れか一方が誤って切り換わり信号を出力しても、アクチュエータスイッチの信号が正常に切り換わったとは判断しないので、制御の信頼性が向上する。
【0053】
また、リセット手段が、第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の両者が略同時に切り換わらなかったことを検知すると異常であると判断し、初回洗浄工程を実行させるので、異常を検出した際にも、初回洗浄工程から再度製氷運転サイクルを行うことができ、自動復帰が可能となる。
【0054】
そして、製氷運転サイクル停止手段が、エラー回数が制限回数に達すると製氷運転サイクルを停止させており、異常であるにもかかわらず、自動復帰を必要以上に行うことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明にかかるセルタイプ製氷機の製氷部の正面図である。
【図2】 図2は水皿が開いた状態での製氷部の正面図である。
【図3】 図3は冷凍機の冷凍回路の主要部の概略図である。
【図4】 図4は製氷機の制御装置の説明図である。
【図5】 図5は製氷運転サイクルの概略のフローチャートである。
【図6】 図6は初回洗浄工程におけるギアモータの作動のフローチャートである。
【図7】 図7は貯氷工程におけるギアモータの作動のフローチャートである。
【図8】 図8はギアモータ・アクチュエータスイッチ関連の異常検出のフローチャートである。
【図9】 図9は異常検出の変形例1のフローチャートである。
【図10】 図10は異常検出の変形例2のフローチャートである。
【符号の説明】
1 製氷室
3 冷却器
7 水皿
8 レバー
9 ギアモータ
10 アクチュエータスイッチ
41 制御装置
46 スイッチ入力回路
46a 第1入力端子
46b 第2入力端子

Claims (2)

  1. ギアモータの駆動により閉動作位置と開動作位置との間を回動するレバーと、
    このレバーの回動にともなって、冷却器の製氷室の開口を覆う閉位置と前記製氷室の開口を開放する開位置との間を往復動する水皿と、
    前記レバーが開動作位置になると開検出位置に切り換わり、前記レバーが閉動作位置になると閉検出位置に切り換わるアクチュエータスイッチと、
    前記レバーを閉動作位置から開動作位置に回動させる際に前記ギアモータに正転信号を出力し、一方、前記レバーを開動作位置から閉動作位置に回動させる際に前記ギアモータに逆転信号を出力して、前記ギアモータを制御する制御装置とを備え、
    初回洗浄工程、この初回洗浄工程の後の排水工程、この排水工程の後の製氷工程と離氷工程の繰り返しを具備する製氷運転サイクルを実行するセルタイプ製氷機において、
    前記制御装置は複数の入力端子を具備し、
    前記アクチュエータスイッチの出力部が枝分かれして、前記制御装置の第1入力端子および第2入力端子に接続されており、
    前記制御装置は、前記第2入力端子からの信号を一定時間間隔毎にサンプリングする割込手段と、前記ギアモータへの駆動信号の出力後、前記第1入力端子からの信号をサンプリングする読込手段と、前記割込手段および読込手段により、前記第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の両者が略同時に切り換わったことを検知すると正常であると判断する正常判断手段と、前記第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の両者が略同時に切り換わらなかったことを検知すると異常であると判断し、初回洗浄工程を実行させるリセット手段と、前記リセット手段が作動した回数をカウントするエラー回数カウント手段と、このエラー回数カウント手段のエラー回数が制限回数に達すると製氷運転サイクルを停止させる製氷運転サイクル停止手段とを具備していることを特徴とするセルタイプ製氷機。
  2. ギアモータの駆動により閉動作位置と開動作位置との間を回動するレバーと、
    このレバーの回動にともなって、冷却器の製氷室の開口を覆う閉位置と前記製氷室の開口を開放する開位置との間を往復動する水皿と、
    前記レバーが開動作位置になると開検出位置に切り換わり、前記レバーが閉動作位置になると閉検出位置に切り換わるアクチュエータスイッチと、
    前記レバーを閉動作位置から開動作位置に回動させる際に前記ギアモータに正転信号を出力し、一方、前記レバーを開動作位置から閉動作位置に回動させる際に前記ギアモータに逆転信号を出力して、前記ギアモータを制御する制御装置とを備え、
    初回洗浄工程、この初回洗浄工程の後の排水工程、この排水工程の後の製氷工程と離氷工程の繰り返しを具備する製氷運転サイクルを実行するセルタイプ製氷機において、
    前記制御装置は複数の入力端子を具備し、
    前記アクチュエータスイッチは2個設けられ、第1アクチュエータスイッチが前記制御装置の第1入力端子に、また、第2アクチュエータスイッチが第2入力端子に各々接続されており、
    前記制御装置は、前記第2入力端子からの信号を一定時間間隔毎にサンプリングする割込手段と、前記ギアモータへの駆動信号の出力後、前記第1入力端子からの信号をサンプリングする読込手段と、前記割込手段および読込手段により、前記第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の両者が略同時に切り換わったことを検知すると正常であると判断する正常判断手段と、前記第1入力端子および第2入力端子に入力されたアクチュエータスイッチの信号の両者が略同時に切り換わらなかったことを検知すると異常であると判断し、初回洗浄工程を実行させるリセット手段と、前記リセット手段が作動した回数をカウントするエラー回数カウント手段と、このエラー回数カ ウント手段のエラー回数が制限回数に達すると製氷運転サイクルを停止させる製氷運転サイクル停止手段とを具備していることを特徴とするセルタイプ製氷機。
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