JPH09105571A - 製氷機 - Google Patents

製氷機

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JPH09105571A
JPH09105571A JP26029095A JP26029095A JPH09105571A JP H09105571 A JPH09105571 A JP H09105571A JP 26029095 A JP26029095 A JP 26029095A JP 26029095 A JP26029095 A JP 26029095A JP H09105571 A JPH09105571 A JP H09105571A
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JP
Japan
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ice making
ice
time
chamber
electrode
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JP26029095A
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Inventor
Mitsuru Kakinuma
盈 柿沼
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆セル型の製氷機において、製氷の完了を直
接的に検知して、円滑、且つ、効率的な製氷運転が行え
るようにする。 【解決手段】 逆セル型製氷機の冷却器2の上部から当
該冷却器2と離間した状態で製氷室2A内に挿入され、
水皿5に向けて降下する電極11Aを具備しており、こ
の電極11Aと冷却器2間の静電容量の変化に基づき、
製氷室2Aにおける氷の生成を検出して製氷完了検出信
号を出力する製氷完了センサと、この製氷完了センサの
前記出力に基づいて製氷行程を終了する制御装置とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下向きに開口する
多数の製氷室を備え、水皿より各製氷室に製氷用水を吐
出して製氷する所謂逆セル型製氷機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種逆セル型製氷機は、例え
ば実公昭57−10392号公報(F25C1/04)
に示される如く、下向きに開口する多数の製氷室を区画
形成した冷却器の下側に傾復動可能な水皿を設け、水皿
が製氷室を閉塞している状態にて水タンク内に貯留した
製氷用水を循環ポンプによって水皿表面の噴水孔から各
製氷室に吐出し、製氷行程を行うと共に、水皿が製氷室
を開放した状態にて冷却器の外側上面に設けた蒸発パイ
プに圧縮機からの高温高圧ガス冷媒(ホットガス)を流
し、加熱して離氷行程を行うよう構成されている。
【0003】そして、製氷行程において噴水孔から製氷
室に吐出され、氷結せずに落下する製氷用水は水皿表面
の戻り孔から水タンク内に回収され、再び循環ポンプに
て噴水孔より吐出されるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記製氷室に
おける製氷の完了(製氷行程の終了)は従来ではタイマ
を用い、所定の製氷時間の経過により製氷完了を間接的
に検知することにより制御していたが、氷の生成速度は
季節の変化等に伴う外気温によって異なって来るため、
製氷室にて常に一定の大きさ(一定の窪み)の氷を生成
するためには、前記外気温を直接若しくは間接的に検知
する複数のセンサを設け、それが検知する外気温に応じ
て前記タイマによる製氷時間を補正する必要があった。
【0005】そのため、センサの数が増加して制御装置
の回路構成が複雑となると共にコストも高騰する。ま
た、上記氷の生成速度は製氷機個々の性能のバラツキに
よっても異なって来るため、上述の如き補正を行っても
一定の大きさの氷を生成することは極めて困難となる問
題があった。本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、所謂逆セル型の製氷機に
おいて、製氷の完了を直接的に検知して、円滑、且つ、
効率的な製氷運転が行えるようにすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の製氷機は、下向
きに開口する多数の製氷室が区画形成された冷却器と、
各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿と、各製氷室に対
応して水皿表面に形成された噴水孔及び戻り孔と、水タ
ンク及び循環ポンプとを備えており、水皿にて各製氷室
を閉塞した状態で、循環ポンプにより水タンク内の製氷
用水を噴水孔から各製氷室に吐出し、戻り孔から水タン
クに製氷用水を回収することにより製氷行程を行うと共
に、水皿にて各製氷室を開放した状態で、冷却器を加熱
することにより離氷行程を行うものであって、冷却器の
上部から当該冷却器と離間した状態で製氷室内に挿入さ
れ、水皿に向けて降下する電極を具備しており、この電
極と冷却器間の静電容量の変化に基づき、製氷室におけ
る氷の生成を検出して製氷完了検出信号を出力する製氷
完了センサと、この製氷完了センサの前記出力に基づい
て製氷行程を終了する制御装置とを備えているものであ
る。
【0007】請求項2の発明の製氷機は、上記において
冷却器は製氷室の上面に対応した透孔を備えており、電
極はこの透孔より製氷室内に挿入されると共に、電極と
透孔周縁との間には隙間を形成したものである。請求項
3の発明の製氷機は、請求項1において電極は冷却器の
上面に絶縁状態で取り付けられると共に、電極の製氷室
への挿入度合いを調整する調整手段を設けたものであ
る。
【0008】請求項4の発明の製氷機は、請求項1にお
いて制御装置は、製氷開始から製氷完了検出信号が出力
されるまでの時間を積算する製氷タイマを備えており、
この製氷タイマの積算時間に所定時間加算して製氷行程
を終了すると共に、この加算時間を可変としたものであ
る。請求項5の発明の製氷機は、請求項1において制御
装置は、製氷開始から製氷完了検出信号が出力されるま
での時間を積算する製氷タイマを備えており、この製氷
タイマの積算時間に基づいて次回の最長製氷時間を算出
すると共に、次回の製氷において前記最長製氷時間が経
過した場合、製氷完了検出信号の有無に係わらず製氷を
終了するものである。
【0009】請求項6の発明の製氷機は、請求項1にお
いて制御装置は、製氷開始から製氷完了検出信号が出力
されるまでの時間を積算する製氷タイマを備えており、
この製氷タイマの積算時間に基づいて次回の最短製氷時
間を算出すると共に、次回の製氷において製氷完了検出
信号が出力された時点で前記最短製氷時間が経過してい
ない場合には、少なくとも当該最短製氷時間が経過する
まで製氷を継続するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。実施例の製氷機1は所謂逆セル型の製
氷機であり、図1乃至び図3に示す如く下向きに開口し
た多数の製氷室2Aを有し、上面に冷却装置の蒸発パイ
プ9を配設した冷却器2と、所定の水平閉塞位置にて製
氷室2Aを下方から十分余裕をもって閉塞し、表面には
各製氷室2Aにそれぞれ対応する一個の噴水孔3及びそ
の両側の戻り孔4、4を形成した水皿5と、この水皿5
に固定され、戻り孔4、4に連通する水タンク7と、水
タンク7内の製氷用水を水皿5内の分配管8を経て噴水
孔3から吐出(噴水)し、各製氷室2Aへ循環せしめる
循環ポンプ6と、水皿5を傾動及び復動せしめる正逆回
転可能な高ギヤ比の減速モータ(後述する)と、冷却器
2に設けられた製氷完了センサ11及びその電極11A
等から構成されている。尚、この冷却器2は接地されて
いる。
【0011】後述する製氷行程において、前記循環ポン
プ6が運転されると前記水タンク7内の製氷用水が汲み
上げられ、図2の如く各噴水孔3より冷却器2の各製氷
室2Aに吐出(噴水)される。そして、製氷室2A内壁
面に氷結せずに滴下した製氷用水は、図2中矢印で示す
如く戻り孔4、4に流入し、水タンク7内に回収される
循環が行われる。また、この水タンク7には後述する給
水弁を介して製氷用水が補給される。
【0012】前記蒸発パイプ9は後述するコンプレッサ
やコンデンサ及び減圧装置と共に周知の冷凍サイクルを
構成し、後述するホットガス弁が閉じているときにはコ
ンデンサにて凝縮され、減圧装置にて減圧された冷媒が
供給されて蒸発し、冷却作用を発揮して冷却器2の製氷
室2Aに吐出される製氷用水を冷却し、製氷室2Aの内
壁面に氷を生成すると共に、ホットガス弁が開いた場合
には、コンプレッサから吐出された高温冷媒(ホットガ
ス)が供給されて加熱作用を発揮し、製氷室2A内の氷
の外面を融解させる。
【0013】前記製氷完了センサ11の電極11Aはバ
ネ性を有し、図3に示す如く二股に分岐して、蒸発パイ
プ9を避けた位置の冷却器2の上面の製氷室2A上方に
対応した位置に取り付けられている。この場合、電極1
1Aの基部は絶縁体13にモールドされており、この絶
縁体13はネジ15にて冷却器2に固定されている。そ
して、電極11Aの先端は製氷室2Aの上面に対応して
形成された透孔16、16より製氷室2A内に挿入さ
れ、水皿5方向に降下する。
【0014】このとき、各電極11A、11Aと透孔1
6、16の周縁との間には隙間が形成されている。ま
た、ネジ15の周囲には絶縁体13と冷却器2との間に
コイルバネ14が介設されており、このコイルバネ14
の弾性力に抗してネジ15のねじ込み度合いを調整する
ことによって、製氷室2A内への各電極11A、11A
の挿入の度合い(電極11Aの先端の高さ)を調整でき
るように構成されている。
【0015】次に、図4は製氷機1の制御装置23の電
気回路図を示している。交流電源ACにはマイクロコン
ピュータ24が接続され、このマイクロコンピュータ2
4には前記製氷完了センサ11と、離氷終了センサ12
と、図示しない貯氷室内の満氷を検出する静電容量式の
満氷センサ20が接続されている。また、交流電源AC
には満氷スイッチ26と、切換スイッチ27のコモン端
子cが直列に接続されており、この切換スイッチ27の
a端子には前記コンデンサ空冷用のファンモータ28と
循環ポンプ6(厳密には循環ポンプ6のモータ。以下、
同じ。)が並列に接続されている。そして、切換スイッ
チ27のb端子には前記給水弁29とホットガス弁31
が並列に接続されている。
【0016】一方、前記コンプレッサ32は満氷スイッ
チ26に対して切換スイッチ27以降の回路と並列に接
続されている。また、このコンプレッサ32には傾復動
スイッチ33及び切換スイッチ34と減速モータ36の
直列回路が並列に接続されている。この減速モータ36
は切換スイッチ34がa端子側に閉じて正転し、b側で
は逆転する。
【0017】他方、前記製氷完了センサ11の電気回路
を図5に示す。製氷完了センサ11は大別して発振回路
部41と平滑・増幅回路部42とから成る。発振回路部
41はOPアンプIC1と、正帰還抵抗R4と、可変の
負帰還抵抗R3と、OPアンプIC1の+入力端子に接
続された分圧抵抗R1、R2とから構成されており、前
記電極11Aは、電極11Aと冷却器2間の静電容量の
限界値を決めるためのコンデンサC1を介してOPアン
プIC1の−入力端子に接続されている。尚、前記電極
11Aと冷却器2間の静電容量はCで示す。
【0018】そして、抵抗R1とR2で分圧されたOP
アンプIC1の+入力電圧が−入力電圧よりも高い場
合、OPアンプIC1の出力電圧は高電位(以下、
「H」と称す。)となり、抵抗R3を介してコンデンサ
C1とCに充電電流が流れるため、OPアンプIC1の
−入力電圧は+入力電圧よりも高くなり、OPアンプI
C1の出力電圧は「H」から低電位(以下、「L」と称
す。)に反転する。すると今度はコンデンサC1、Cの
電荷が抵抗R3を介して放電するので、徐々に−入力電
圧が減少して+入力電圧よりも下がり、OPアンプIC
1の出力電圧は「L」から「H」に切り替わる。これを
繰り返して発振が継続されると共に、発振周期は抵抗R
3とコンデンサC1、Cで決まる。
【0019】ここで、前記Cは電極11Aの回り、即
ち、電極11Aと冷却器2間の氷または水若しくは空気
の等価容量であり、この容量は電極11Aの回りが水の
場合はC1より著しく大きく、空気又は氷の場合はC1
より小さくなる。従って、電極11Aの回りが水の場合
は略C1が発振周期を決め、空気又は氷の場合はCの値
が発振周期を決めることになる。そして、図7の如く製
氷室2A内に氷が成長して電極11Aが氷に包まれ、電
極11Aの周囲に水が無くなって、極端にCの値が小さ
くなると発振回路部41の発振は停止するか振幅が小さ
くなる。
【0020】逆に、図3の如く製氷室2A内に氷が無い
か少ない場合には、電極11Aの周囲には製氷用水が吐
出されている。従って、コンデンサC1がCにより結合
され、発振回路の閉回路を形成するため、発振回路部4
1は発振を開始するか、振幅を大きくする。一方、平滑
・増幅回路部42はOPアンプIC2と、負帰還抵抗R
7、R8及びこの抵抗R7に並列接続されたコンデンサ
C3と、+入力端子に接続されたコンデンサC2及び抵
抗R5と、+入力端子と接地間に接続された抵抗R6と
から構成されており、前記コンデンサC2が発振回路部
41のOPアンプIC1の出力に接続されている。そし
て、OPアンプIC1の出力変化はコンデンサC2によ
り交流分のみ取り出され、抵抗R5、R6で分割されて
OPアンプIC2の+入力端子に入力される。OPアン
プIC2は抵抗R7、R8及びコンデンサC3で増幅す
ると共に平滑し、直流電圧を出力する。
【0021】従って、電極11Aの周囲が氷により包ま
れていない状態ではOPアンプIC2の出力は「H」と
なり、氷の成長により電極11Aの周囲が氷により包ま
れると出力は「L」となる。そして、製氷完了センサ1
1のOPアンプIC2の出力がマイクロコンピュータ2
4に入力されており、マイクロコンピュータ24はこの
製氷完了センサ11の出力(「H」か「L」。(「H」
から「L」に切り替わる出力変化が後述する製氷完了検
出信号となる。))に応じて切換スイッチ27、34及
び傾復動スイッチ33のコイル27C、34C、33C
への通電を制御する。
【0022】以上の構成で次に図6を参照しながら本発
明の製氷機1の動作を説明する。図6はマイクロコンピ
ュータ24のプログラムを示すフローチャートである。
今、貯氷室内に氷が無いものとし、また、水皿5が冷却
器2を下から閉塞している状態で電源が投入されると、
マイクロコンピュータ24は製氷運転を開始する。そし
て、ステップS1で満氷センサ20の出力に基づきマイ
クロコンピュータ24は満氷スイッチ26を閉じ、且
つ、製氷完了センサ11の出力(OPアンプIC2の出
力)も「L」のままで変化がないので、マイクロコンピ
ュータ24は切換スイッチ27をa端子に閉じる。これ
によって、コンプレッサ32と循環ポンプ6及びファン
モータ28が運転(ON)され、製氷行程が開始され
る。
【0023】また、マイクロコンピュータ24はステッ
プS2で、その機能として有する最長タイマ、製氷タイ
マ及び最短タイマの積算を開始(ON)し、ステップS
3で前記最長タイマの積算が終了(up)したか否か判
断する。ここで、最長タイマの積算終了値は前回の製氷
タイマの積算値T+2T/10と記憶されており、ここ
では積算開始したばかりであるからステップS4に進
む。尚、初回の製氷行程では前回の積算値Tは当然に存
在しないので、予め所定の初期値がセットされているも
のとする。
【0024】一方、製氷行程では、上述の如く蒸発パイ
プ9が冷却器2を冷却すると共に、水タンク7内の製氷
用水は循環ポンプ6により水皿5表面の噴水孔3から各
製氷室2Aに向け吐出されるので、冷却器2の製氷室2
A内壁面には図7に示す如く徐々に氷Iが生成されて行
く。製氷室2Aにて氷結しなかった製氷用水は前述の如
く戻り孔4に流入すると共に、電極11Aの周囲は製氷
用水の吐出により水となる。従って、製氷完了センサ1
1の出力(OPアンプIC2の出力)は「H」となる
が、この時点ではマイクロコンピュータ24は製氷行程
を継続する。
【0025】そして、製氷室2A内の氷Iが徐々に成長
して行き、図7下段に示す如く製氷室2A内が氷Iで満
たされると、やがて電極11Aの全体が氷Iに包まれ、
電極11Aの回りは氷I(又は空気)となるため、前述
の如く製氷完了センサ11の出力が「L」に反転する。
この「H」から「L」への変化は前述の如く製氷完了検
出信号となってマイクロコンピュータ24に入力され
る。
【0026】マイクロコンピュータ24はステップS4
でこの製氷完了検出信号が有ったか否か判断しており、
上述の如く製氷完了センサ11の出力が反転(「H」か
ら「L」)すると、その時点までの前記製氷タイマの積
算値T(製氷行程の開始から製氷完了検出信号が出力さ
れるまでの時間)を記憶すると共に、ステップS5で前
記最短タイマの積算が終了(up)したか否か判断す
る。
【0027】ここで、最短タイマの積算終了値は前回の
製氷タイマの積算値T−T/10と記憶されており、こ
こでは経過しているものとすると、ステップS6に進
む。尚、初回の製氷行程では前回の積算値Tは当然に存
在しないので、前述同様に予め所定の初期値がセットさ
れているものとする。ステップS6ではマイクロコンピ
ュータ24は前記製氷タイマの積算値Tの1/10、即
ち、T/10を積算値とする加算タイマの積算を開始す
る(ON)。尚、この加算タイマの積算値(T/1
0)、即ち加算時間は×0〜×10の範囲で可変とされ
ている。そして、ステップS7で当該加算タイマの積算
が終了(up)したか否か判断し、終了したらステップ
S8に進んで切換スイッチ27をb端子に切り換える。
【0028】これによって、ファンモータ28及び循環
ポンプ6は停止し、製氷行程が終了すると共に、ステッ
プS9で給水弁29が開いて(ON)水タンク7に製氷
用水を補充する。また、マイクロコンピュータ24は傾
復動スイッチ33を閉じ、且つ、切換スイッチ34をa
端子に閉じて減速モータ36を正転させ、水皿5を所定
の傾斜開放位置まで傾動させることにより冷却器2の製
氷室2Aを開放すると共に、ホットガス弁31も開いて
(ON)蒸発パイプ9にホットガスを流し、離氷行程が
開始される。
【0029】このように、マイクロコンピュータ24は
製氷完了検出信号の出力からT/10加算して製氷行程
を終了すると共に、この加算時間は可変とされているの
で、製氷室2A内に生成される氷Iの大きさ(窪みの大
きさ)を任意に調整することができる。尚、この氷Iの
大きさは、前述のネジ15のねじ込み度合いを調整する
ことによっても調整することができる。即ち、製氷室2
A内への各電極11A、11Aの挿入の度合いを調整し
てその先端の高さを変更すれば、電極11Aの全体が氷
Iに包まれた時点での窪みの大きさを容易に調整するこ
とができる。
【0030】他方、離氷行程が開始されると、冷却器2
の製氷室2A内の氷Iは加熱されるので、冷却器2から
剥がされて下方に落下する。このとき、氷Iは先ず透孔
16部分から融解し始めると共に、電極11Aと透孔1
6の周縁間には隙間が形成されているので、この隙間か
ら空気が製氷室2A内に進入する。従って、氷Iは容易
に落下することができる。そして、製氷室2Aから落下
した氷Iは、傾斜している水皿5に当たって図示しない
貯氷室内に案内され、そこに貯えられることになる。
【0031】離氷が終了して冷却器2の温度が所定の離
氷終了温度まで上昇すると、離氷終了センサ12がこの
温度を検出するので、マイクロコンピュータ24はステ
ップS10からステップS11に進んで満氷センサ20
により貯氷室内が満氷か否か判断する。そして、満氷で
なければ傾復動スイッチ33を閉じると共に、切換スイ
ッチ34をb端子に閉じて減速モータ36を逆転させ、
水皿5にて冷却器2を閉じる。そして、ステップS1に
戻り製氷行程を再開する。
【0032】そして、貯氷室内が満氷となると、満氷セ
ンサ20の出力に基づき、マイクロコンピュータ24は
ステップS11からステップS12に進んで満氷スイッ
チ26を開く。これによって、コンプレッサ32、給水
弁29、ホットガス弁31、減速モータ36他が非通電
となるので、製氷機1の製氷運転が停止される。ここ
で、電極11Aに何らかの異常が発生するなどの原因に
よって製氷完了センサ11が故障し、電極11Aの周囲
が氷Iに包まれているにも係わらず前述の製氷完了検出
信号が出力されない場合は、ステップS4からステップ
S3を繰り返し、前記最長タイマの積算値T+2T/1
0に達した時点で、マイクロコンピュータ24はステッ
プS3からステップS8に進み、前述同様に製氷行程を
終了する。
【0033】従って、製氷完了センサ11の故障など、
何らかの原因で製氷完了検出信号が出力されない場合に
も、確実に製氷行程を終了して離氷行程に移行すること
ができるようになる。また、同じく電極11Aに何らか
の異常が発生するなどの原因によって製氷完了センサ1
1が故障し、電極11Aの周囲が氷Iに包まれていない
にも係わらず早期に製氷完了検出信号が出力された場合
は、ステップS4からステップS5に進んだ時点で、前
記最短タイマの積算値T−T/10に達していないの
で、マイクロコンピュータ24はステップS3に戻って
製氷を継続する。そして、前記T−T/10に達した時
点で、マイクロコンピュータ24はステップS5からス
テップS6に進む。
【0034】従って、製氷完了センサ11の故障など、
何らかの原因で製氷完了検出信号が早期に出力された場
合にも、製氷室2A内に確実に氷を生成することができ
るようになる。尚、前記加算タイマの積算値(加算時
間)や最長タイマ及び最短タイマの各積算値は、実施例
に限定されるものでは無く、適宜設定可能であることは
云うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、冷却
器の上部から当該冷却器と離間した状態で製氷室内に挿
入され、水皿に向けて降下する電極を具備した製氷完了
センサを設けており、前記電極の回りが空気又は氷の場
合には電極と冷却器間の静電容量は小さく、水の場合に
は大きくなる。従って、製氷行程中に製氷室に氷が生成
されて行く過程では、電極は製氷用水により濡れるた
め、電極と冷却器間の静電容量は大きいが、製氷室にお
ける氷の生成が完了して電極が氷で包まれると、電極の
回りは空気又は氷となって静電容量は減少する。
【0036】係る静電容量の変化により製氷完了センサ
は製氷室における氷の製氷完了を検出し、製氷完了検出
信号を出力すると共に、制御装置は、係る製氷完了セン
サの出力に基づいて製氷行程を終了するので、外気温等
に影響されること無く、製氷室内の氷の生成状態を直接
的に検知して、常に一定の大きさの氷を生成することが
可能となる。
【0037】また、機械式のスイッチを用いること無く
電気的に氷の生成完了を検出できるので、氷結等にて動
作不良となることも無く、安定、且つ、確実な製氷運転
を実現することができるようになる。請求項2の発明に
よれば、上記に加えて冷却器は製氷室の上面に対応した
透孔を備えており、電極はこの透孔より製氷室内に挿入
されると共に、電極と透孔周縁との間には隙間を形成し
たので、電極と透孔周縁の冷却器との間の絶縁が確保さ
れると共に、離氷行程においては上記隙間から空気が入
るため、製氷室内に生成された氷が落下し易くなる。従
って、離氷行程も円滑に行われるようになるものであ
る。
【0038】請求項3の発明によれば、請求項1に加え
て電極は冷却器の上面に絶縁状態で取り付けられると共
に、電極の製氷室への挿入度合いを調整する調整手段を
設けたので、電極と冷却器との間の絶縁が確保されると
共に、電極の挿入度合いを調整することによって、製氷
行程で製氷室内に生成される氷の大きさ(窪みの大き
さ)を極めて容易に調整することができるようになるも
のである。
【0039】請求項4の発明によれば、請求項1に加え
て制御装置は、製氷開始から製氷完了検出信号が出力さ
れるまでの時間を積算する製氷タイマを備え、この製氷
タイマの積算時間に所定時間加算して製氷行程を終了す
ると共に、この加算時間を可変としたので、前記加算時
間を零を含む所定の値に可変することによって、製氷行
程で製氷室内に生成される氷の大きさ(窪みの大きさ)
を極めて容易に調整することができるようになるもので
ある。
【0040】特に、前記製氷タイマの積算時間は、製氷
完了センサの直接検知に基づいたものであるので、同様
に外気温度などに影響されることも無くなるものであ
る。請求項5の発明によれば、請求項1に加えて制御装
置は、製氷開始から製氷完了検出信号が出力されるまで
の時間を積算する製氷タイマを備え、この製氷タイマの
積算時間に基づいて次回の最長製氷時間を算出すると共
に、次回の製氷において前記最長製氷時間が経過した場
合、製氷完了検出信号の有無に係わらず製氷を終了する
ようにしたので、製氷が完了したにも係わらず製氷完了
検出信号が出力されない場合にも、最長製氷時間が経過
した時点で製氷は終了されるようになる。
【0041】従って、製氷完了センサの故障など、何ら
かの原因で製氷完了検出信号が出力されない場合にも、
確実に製氷行程を終了して離氷行程に移行することがで
きるようになるものである。請求項6の発明によれば、
請求項1に加えて制御装置は、製氷開始から製氷完了検
出信号が出力されるまでの時間を積算する製氷タイマを
備え、この製氷タイマの積算時間に基づいて次回の最短
製氷時間を算出すると共に、次回の製氷において製氷完
了検出信号が出力された時点で前記最短製氷時間が経過
していない場合には、少なくとも当該最短製氷時間が経
過するまで製氷を継続するようにしたので、製氷が完了
していないにも係わらず製氷完了検出信号が出力されて
しまった場合にも、少なくとも最短製氷時間が経過する
まで製氷は行われるようになる。
【0042】従って、製氷完了センサの故障など、何ら
かの原因で製氷完了検出信号が早期に出力された場合に
も、製氷室内に確実に氷を生成することができるように
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷機の斜視図である。
【図2】冷却器と水皿の拡大断面図である。
【図3】冷却器と水皿のもう一つの拡大断面図である。
【図4】本発明の製氷機の電気回路図である。
【図5】本発明の製氷機の製氷完了センサの電気回路図
である。
【図6】本発明の製氷機のマイクロコンピュータのプロ
グラムを示すフローチャートである。
【図7】本発明の製氷機の製氷行程における水皿内の氷
の成長を説明する図である。
【符号の説明】
1 製氷機 2 冷却器 2A 製氷室 3 噴水孔 4 戻り孔 5 水皿 6 循環ポンプ 7 水タンク 11 製氷完了センサ 11A 電極 15 ネジ 16 透孔 24 マイクロコンピュータ 41 発振回路部 42 平滑・増幅回路部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下向きに開口する多数の製氷室が区画形
    成された冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水
    皿と、各製氷室に対応して前記水皿表面に形成された噴
    水孔及び戻り孔と、水タンク及び循環ポンプとを備え、
    前記水皿にて各製氷室を閉塞した状態で、前記循環ポン
    プにより前記水タンク内の製氷用水を前記噴水孔から各
    製氷室に吐出し、前記戻り孔から前記水タンクに製氷用
    水を回収することにより製氷行程を行うと共に、前記水
    皿にて各製氷室を開放した状態で、前記冷却器を加熱す
    ることにより離氷行程を行う製氷機において、 前記冷却器の上部から当該冷却器と離間した状態で前記
    製氷室内に挿入され、前記水皿に向けて降下する電極を
    具備し、この電極と前記冷却器間の静電容量の変化に基
    づき、前記製氷室における氷の生成を検出して製氷完了
    検出信号を出力する製氷完了センサと、この製氷完了セ
    ンサの前記出力に基づいて前記製氷行程を終了する制御
    装置とを備えたことを特徴とする製氷機。
  2. 【請求項2】 冷却器は製氷室の上面に対応した透孔を
    備え、電極はこの透孔より前記製氷室内に挿入されると
    共に、電極と透孔周縁との間には隙間を形成したことを
    特徴とする請求項1の製氷機。
  3. 【請求項3】 電極は冷却器の上面に絶縁状態で取り付
    けられると共に、前記電極の製氷室への挿入度合いを調
    整する調整手段を設けたことを特徴とする請求項1の製
    氷機。
  4. 【請求項4】 制御装置は、製氷開始から製氷完了検出
    信号が出力されるまでの時間を積算する製氷タイマを備
    え、この製氷タイマの積算時間に所定時間加算して製氷
    行程を終了すると共に、この加算時間を可変としたこと
    を特徴とする請求項1の製氷機。
  5. 【請求項5】 制御装置は、製氷開始から製氷完了検出
    信号が出力されるまでの時間を積算する製氷タイマを備
    え、この製氷タイマの積算時間に基づいて次回の最長製
    氷時間を算出すると共に、次回の製氷において前記最長
    製氷時間が経過した場合、製氷完了検出信号の有無に係
    わらず製氷を終了することを特徴とする請求項1の製氷
    機。
  6. 【請求項6】 制御装置は、製氷開始から製氷完了検出
    信号が出力されるまでの時間を積算する製氷タイマを備
    え、この製氷タイマの積算時間に基づいて次回の最短製
    氷時間を算出すると共に、次回の製氷において製氷完了
    検出信号が出力された時点で前記最短製氷時間が経過し
    ていない場合には、少なくとも当該最短製氷時間が経過
    するまで製氷を継続することを特徴とする請求項1の製
    氷機。
JP26029095A 1995-10-06 1995-10-06 製氷機 Pending JPH09105571A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011145025A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Hoshizaki Electric Co Ltd ドラム式製氷機
JP2012207821A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Nidec Sankyo Corp 製氷装置
JP2012207824A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Nidec Sankyo Corp 製氷装置
JP2012207820A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Nidec Sankyo Corp 製氷装置

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