JP3652090B2 - 釣糸ガイドを装着した釣竿と釣糸ガイド - Google Patents
釣糸ガイドを装着した釣竿と釣糸ガイド Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は外通しの釣糸ガイドと、釣糸ガイドを装着した釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
後方のリールから引出した釣糸を、竿の外側に設けた釣糸ガイドを通して先端に導く釣竿が従来からあるが、その一例として実開昭52−103181号公報に開示の釣竿がある。この釣竿の釣糸ガイドは、板状部材で形成された保持体でガイドリングを保持しており、このガイドリングを竿の長手方向に対して45度程度の傾斜角度に寝かせていることに特徴がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上記のように寝かせた形態の釣糸ガイドが何等かの障害物に当れば容易に押し倒され、それを引き起こして使用することになるが、例えばこれを数回繰り返せば、ガイドリングを保持している本体部と、竿に装着している足部との屈曲境界部が応力集中の繰り返しによって破損することがある。これでは釣竿としての信頼性に乏しく、対策が望まれる。
【0004】
依って本発明は、保持体によって保持されたガイドリングを有する釣糸ガイドの応力集中による永久変形や破損を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑みて本発明は、請求項1において、ガイドリングを保持する保持体が金属板状部材で形成されていると共に、竿の長手方向に延伸して竿に装着するための足部と、該足部の延伸方向に対して30度以下の小さな角度傾斜した緩い傾斜部と、該緩い傾斜部に連続し、前記足部の延伸方向に対して30度を超えて70度以下の大きな角度傾斜した本体部とを有し、該本体部はガイドリングを保持する部位であると共に、裏面側に向かって折返したフランジが前記緩い傾斜部に形成したフランジと連続して形成されており、ガイドリングが保持体によって保持された釣糸ガイドを、前記足部から前記緩い傾斜部の領域にまで亘って形成された固定部材によって竿に装着固定し、該固定部材のガイドリング側端部位置付近であって、該端部位置の両側に亘る領域の前記保持体の曲げ剛性が、当該領域を除いた領域であって、前記固定部材によって固定された部位の保持体の曲げ剛性よりも一段と高いことを特徴とする釣糸ガイドを装着した釣竿を提供する。
請求項2では、ガイドリングを保持する保持体が金属板状部材で形成されていると共に、竿に装着するための延伸した足部と、該足部の延伸方向に対して30度以下の小さな角度傾斜した緩い傾斜部と、該緩い傾斜部に連続し、前記足部の延伸方向に対して30度を超えて70度以下の大きな角度傾斜した本体部とを有し、該本体部はガイドリングを保持する部位であると共に、裏面側に向かって折返したフランジが前記緩い傾斜部に形成したフランジと連続して形成されており、本体部と緩い傾斜部との境界付近を除いた残りの緩い傾斜部を含む意味での足部領域と比較して一段と曲げ剛性を向上させた部位を前記境界の両側に亘って形成していることを特徴とする釣糸ガイドを提供する。
足部領域には、直線状の狭義の足部以外に該狭義の足部に対する小さめの傾斜(30度以下、好ましくは15度以下)の部位(緩い傾斜部)を含み得る。小さな傾斜とは固定用の糸等がずり落ち難い程度の傾斜という意味である。
【0006】
請求項1では、固定部材のガイドリング側端部位置の両側領域の保持体が、固定部材に固定された部位の保持体に比べて、曲げ剛性が一段と高いため、釣糸ガイドが不用意に何等かの障害物に当っても、前記端部位置付近は応力集中に耐えられ、永久変形や破損が生じ難い。
請求項2では、緩い傾斜部と本体部との境界付近を除いた残りの緩い傾斜部を含む意味での足部領域と比較して、一段とその曲げ剛性を向上させた部位を境界の両側に亘って形成しているため、釣糸ガイドが不用意に何等かの障害物に当っても、境界付近は応力集中に耐えられ、永久変形や破損が生じ難い。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す形態例に基づき、更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る釣糸ガイドの側面図、図2は図1の矢視A方向による上面図、図3は図1の矢視B方向による裏面図、図4はこの釣糸ガイドを竿に装着固定した状態の縦断面図である。セラミックス等の硬質部材によって形成されたガイドリング14は、金属によって形成された板状の保持体13によって保持されている。この保持体13はガイドリング14から遠い端部側の狭義の足部10Aと、この狭義の足部に対して角度θ2だけ傾斜した緩い傾斜部10Bとを、竿に装着するための足部10として有している。
【0008】
この角度θ2は30度以下であり、好ましくは15度以下である。この程度の角度であれば、図4に示すように巻回用の糸18を巻回してもずり落ち難い。従って、緩い傾斜部10Bと下記の本体部12との境界位置Pまでの範囲L1の領域を足部10といい、この足部に対して屈曲した本体部12は、狭義の足部10Aに対して例えば45度の角度θ1だけ傾斜している。角度θ1は、30度を超え、70度程度以下の範囲とすると糸抜け性等も向上できる。
【0009】
本体部12は楕円型のガイドリング14を受け入れる孔を有すると共に、本体部の周辺部を保持体13の屈曲方向とは逆の裏面側に向って折返したフランジ16を形成している。この折返し角度は、45度以上、90度未満が好ましいが、この範囲外でもよく、例えば90度以上でもよい。この折返しフランジ16の存在によって本体部12の曲げ強度が向上すると共に、90度未満の折返し角度にしておけば、ガイドリングを本体部12の裏面側から挿入させる作業がし易くなり、また、汚れの掃除も容易になり、更には釣糸ガイドが障害物等に押された場合に竿を傷つけ難い。
【0010】
上記フランジ16は前記緩い傾斜部10Bに亘ってまで連続して形成されている。このため、図4に示すように、糸18を図1に示すL1の範囲に亘って巻回して竿22に装着固定すると、釣糸ガイドに外力が作用しても、糸18に糸止合成樹脂19を充填含浸させた固定部材20のガイドリング側端部20Eの位置の釣糸ガイドは、フランジ16によってその曲げ剛性が高くなっており、応力集中に耐えられ、永久変形や破損が防止される。竿22は合成樹脂をマトリックスとして強化繊維で強化して形成している。
【0011】
曲げ剛性を向上させるには、前記フランジの他、板を厚肉化することや幅寸法を大きくすること等がある。この形態例では、図2にも示されるように、足部10と本体部12との境界位置Pの幅も狭義の足部10Bの幅に比べて大きく形成されている。保持体13の材料としては、錆びを防止可能なSUS304、SUS303、黄銅材、アルミ材等がある。また、繰り返しの曲げに強いバネ鋼を使用してもよい。軽量化のため、厚さは0.9mm以下にすると好ましく、更に好ましくは0.3〜0.7mm程度がよい。また、狭義の足部10Bの裏面10ASは、図3に示すように幅方向には曲面状に形成しており、竿の表面に沿い易くしている。糸18は、綿糸やナイロン糸等であり、糸止合成樹脂19はウレタンやエポキシ等であるが、固定部材20としては、熱収縮チューブや弾性管状部材でもよい。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、保持体によって保持されたガイドリン
グを有する釣糸ガイドの応力集中による永久変形や破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に係る釣糸ガイドの側面図である。
【図2】 図2は図1の矢視Aによる上面図である。
【図3】 図3は図1の矢視Bによる裏面図である。
【図4】 図4は図1の釣糸ガイドを装着した釣竿の要部縦断面図である。
【符号の説明】
10A 足部
10B 緩い傾斜部
12 本体部
13 保持体
14 ガイドリング
16 折返しフランジ
20 固定部材
20E 固定部材端部
22 竿
Claims (2)
- ガイドリングを保持する保持体が金属板状部材で形成されていると共に、
竿の長手方向に延伸して竿に装着するための足部と、
該足部の延伸方向に対して30度以下の小さな角度傾斜した緩い傾斜部と、
該緩い傾斜部に連続し、前記足部の延伸方向に対して30度を超えて70度以下の大きな角度傾斜した本体部とを有し、
該本体部はガイドリングを保持する部位であると共に、裏面側に向かって折返したフランジが前記緩い傾斜部に形成したフランジと連続して形成されており、
ガイドリングが保持体によって保持された釣糸ガイドを、前記足部から前記緩い傾斜部の領域にまで亘って形成された固定部材によって竿に装着固定し、
該固定部材のガイドリング側端部位置付近であって、該端部位置の両側に亘る領域の前記保持体の曲げ剛性が、当該領域を除いた領域であって、前記固定部材によって固定された部位の保持体の曲げ剛性よりも一段と高い
ことを特徴とする釣糸ガイドを装着した釣竿。 - ガイドリングを保持する保持体が金属板状部材で形成されていると共に、
竿に装着するための延伸した足部と、
該足部の延伸方向に対して30度以下の小さな角度傾斜した緩い傾斜部と、
該緩い傾斜部に連続し、前記足部の延伸方向に対して30度を超えて70度以下の大きな角度傾斜した本体部とを有し、
該本体部はガイドリングを保持する部位であると共に、裏面側に向かって折返したフランジが前記緩い傾斜部に形成したフランジと連続して形成されており、
本体部と緩い傾斜部との境界付近を除いた残りの緩い傾斜部を含む意味での足部領域と比較して一段と曲げ剛性を向上させた部位を前記境界の両側に亘って形成している
ことを特徴とする釣糸ガイド。
Priority Applications (1)
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JP34067997A JP3652090B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 釣糸ガイドを装着した釣竿と釣糸ガイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34067997A JP3652090B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 釣糸ガイドを装着した釣竿と釣糸ガイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11155428A JPH11155428A (ja) | 1999-06-15 |
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Family
ID=18339282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34067997A Expired - Lifetime JP3652090B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 釣糸ガイドを装着した釣竿と釣糸ガイド |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (3)
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JP5975888B2 (ja) * | 2013-01-15 | 2016-08-23 | グローブライド株式会社 | 釣糸ガイドを備える釣竿及び釣糸ガイド |
JP7190958B2 (ja) * | 2019-04-19 | 2022-12-16 | 株式会社シマノ | 釣糸ガイドのガイドフレーム及び釣糸ガイド並びに釣竿 |
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-
1997
- 1997-11-26 JP JP34067997A patent/JP3652090B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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