JP3651297B2 - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器においては、鍵盤シャーシ上に複数の鍵を上下方向に回動自在に配置するとともに、これら各鍵の下方に対応する鍵盤シャーシ上に複数の発光素子を設け、この状態で鍵が押鍵されると、その鍵に対応する発光素子のみを点灯させ、これにより押鍵された鍵を照明して光らせるようにしたもの、あるいは予め記憶部に記憶された演奏曲データに応じて複数の発光素子を選択的に点灯させることにより、押鍵すべき鍵を順次照明して光らせるナビゲート機構を備えたものなどが開発されている。
この場合、複数の鍵は、複数の白鍵および複数の黒鍵からなり、そのいずれもが透光性を有する合成樹脂からなり、発光素子により下方から照明されると、その照明光の一部が鍵を透過して上方に出射し、これにより鍵そのものが光って見えるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような電子鍵盤楽器では、鍵盤シャーシ上に発光素子が鍵の下方にそれぞれ対応して設けられているため、押鍵時に鍵が発光素子に接近し、鍵が初期状態に復帰する離鍵時に鍵が発光素子から離れることになり、このため押鍵時には発光素子による鍵の照度が次第に高くなり、離鍵時には発光素子による鍵の照度が次第に低くなり、押鍵状態によって鍵の光り具合、つまり鍵の輝度が変化するという問題がある。
【0004】
この発明の課題は、押鍵状態によって鍵の発光素子に対する位置が変化しても、鍵に対する照度をほぼ一定にし、ほぼ均一な輝度で鍵を光らせるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動自在に配置された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシ上に前記複数の鍵それぞれに対応して配置された複数の発光素子と、前記複数の鍵の押鍵状態をそれぞれ検出する検出手段と、この検出手段で検出された検出信号に基づいて前記押鍵された鍵に対応する前記発光素子の輝度を制御する発光制御手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、鍵の押鍵状態を検出手段で検出し、その検出信号に基づいて発光制御手段が押鍵された鍵に対応する発光素子の輝度を制御するので、押鍵時に鍵が発光素子に接近しても、また離鍵時に鍵が発光素子から離れても、発光素子による鍵の照度をほぼ一定にすることができ、これにより押鍵状態に応じてほぼ均一な輝度で鍵を光らせることができる。
【0006】
この場合、請求項2に記載のごとく、検出手段が、鍵の押鍵操作に応じて第1、第2スイッチが順次スイッチ信号を出力するスイッチ部材であれば、押鍵された鍵の発光素子に対する位置を検出することができ、その鍵の発光素子に対する位置に応じて発光素子の輝度を制御することができる。
また、請求項3に記載のごとく、検出手段が、互いに対応する鍵と発光素子との距離を測定する距離センサであれば、鍵と発光素子との距離に応じて発光素子の輝度を制御することができ、常に均一な輝度で鍵を光らせることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図6を参照して、この発明の電子鍵盤楽器の第1実施形態について説明する。
図1は電子鍵盤楽器の非押鍵状態を示した断面図、図2はその押鍵状態を示した断面図である。
この電子鍵盤楽器は、楽器ケース内に組み込まれる鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に上下方向に回動可能に設けられた複数の鍵2(ただし、白鍵と黒鍵とからなるが、ここでは白鍵のみを示す)と、これら複数の鍵2の押鍵動作に伴って各鍵2にそれぞれアクション荷重を付与するハンマーアーム3と、各鍵2の押鍵動作時にそれぞれスイッチ信号を出力するゴムスイッチ(スイッチ部材)4と、各鍵2の前部(図1では左部)をそれぞれ下方から照明する照明部材5とを備えた構成になっている。
【0008】
鍵盤シャーシ1は合成樹脂からなり、その前端部(図1では左端部)には前板部6が底部1aから上方に突出して形成されている。この突出した前板部6の前側上端にはガイド部7が形成されており、前板部6の平坦部上には後述する照明部材5が取り付けられている。また、鍵盤シャーシ1の中間部前側には中板部8が底部1aから上方に突出して形成されており、鍵盤シャーシ1の中間部後側には、ハンマー取付部9が上方に突出して形成されている。この場合、中板部8とハンマー取付部9との間には、スイッチ取付部10が後上がり(図1では右上がり)に傾斜した状態で形成されている。また、ハンマー取付部9上には、ハンマーアーム3を上下方向に回動可能に支持するハンマー支持軸11が設けられている。さらに、鍵盤シャーシ1の後端部(図1では右端部)には、鍵取付部12が側壁リブ13によってハンマー取付部9よりも高い位置に形成されており、この鍵取付部12上には、各鍵2を上下方向に回動自在に支持する鍵支持軸14が設けられている。なお、側壁リブ13の後端下部には、鍵盤シャーシ1を楽器ケースに取り付けるためのシャーシ取付部15が形成されている。
【0009】
複数の鍵2は、鍵盤シャーシ1上に並列に配置され、その各後端部が鍵取付部12上の鍵支持軸14に回動自在に取り付けられ、この鍵支持軸14を中心に上下方向に回動するように構成されている。この場合、各鍵2の中間部には、押鍵時にゴムスイッチ4を押圧するためのスイッチ押圧部16が設けられており、このスイッチ押圧部16の内部には中空部16aが形成されている。また、各鍵2は、後述するハンマーアーム3によって上方に付勢され、通常は各鍵2の前端部に垂設されたL字状のストッパ片17が鍵盤シャーシ1の前板部6の下面にそれぞれ設けられたフェルトなどの上限ストッパ18に当接することにより、所定の初期位置(上限位置)に位置規制されている。なお、各鍵2は、その先端部内に鍵盤シャーシ1の前板部6上のガイド部7が挿入し、このガイド部7によって横振れが阻止されている。
【0010】
ゴムスイッチ4は、鍵盤シャーシ1のスイッチ取付部10の下面に設けられたスイッチ基板19と、このスイッチ基板19上に各鍵2と対応して設けられた膨出ゴム20とを備えている。これら膨出ゴム20はその各上部がスイッチ取付部10の開口部10aを通して上方に突出しており、各膨出ゴム20の内部にはそれぞれ第1、第2スイッチSW1、SW2が2組ずつ設けられている。第1、第2スイッチSW1、SW2は、それぞれスイッチ基板19上に設けられた固定接点と、膨出ゴム20内に設けられた可動接点とからなり、可動接点が固定接点に接離可能に離間対向した構成になっている。このゴムスイッチ4では、鍵2の押鍵時に膨出ゴム20がスイッチ押圧部16により押圧されて弾性変形したときに、第1、第2スイッチSW1、SW2が時間差をおいて順次オン信号を出力し、また押鍵された鍵2が初期位置に復帰する離鍵時に膨出ゴム20が弾性復帰するときに、第1、第2スイッチSW1、SW2が時間差をおいて上記と逆順で順次オフ信号を出力する。
【0011】
ハンマーアーム3は、合成樹脂製のアーム本体21と、このアーム本体21の下部に取り付けられた錘22と、アーム本体21の上端部に設けられた鍵当接部23と、アーム本体21の下部先端に設けられたストッパ当接部24とを備え、鍵当接部23がスイッチ押圧部16の中空部16a内に差し込まれた状態で、アーム本体21のほぼ中間部がハンマー支持軸11に上下方向に回動自在に支持されている。この状態では、アーム本体21の下部が鍵盤シャーシ1の開口部1bを通して鍵取付部12の下側に配置され、その下部に設けられた錘22の重量によって図1において時計回りに付勢され、これにより鍵当接部23が鍵2の内側下面に当接して鍵2を上方に付勢しているとともに、ストッパ当接部24が鍵盤シャーシ1の後端部の側壁リブ13の下端に設けられたフェルトなどの下限ストッパ25に当接して所定の下限位置に位置規制されている。また、錘22の重量に抗して鍵2が押鍵された際には、ハンマーアーム3が鍵2にアクション荷重を付与し、ストッパ当接部24が鍵取付部12の下面に設けられたフェルトなどの上限ストッパ26に当接して所定の上限位置に位置規制される。
【0012】
照明部材5は、図1および図2に示すように、鍵盤シャーシ1の前板部6上に取り付けられた取付基板27と、この取付基板27上に各鍵2と対応して設けられた発光ダイオード(発光素子)28とを備えている。この場合、各発光ダイオード28は、印加される電圧または電流に応じて輝度が変化する構造のもので、非押鍵状態で各鍵2の下方に所定間隔Kだけ離れて配置され、鍵2の押鍵状態に応じて各鍵2がそれぞれ接近するように構成されている。また、各鍵2は、発光ダイオード28からの光をある程度透過して各鍵2の前部(図1では左部)の表面が光るように、顔料や光拡散剤が適宜混入された透光性を有する合成樹脂によって形成されている。
なお、各鍵2として、図1および図2では、白鍵のみについて述べたが、黒鍵も、その長さおよび高さが白鍵と異なる以外は上記と同様に構成されている。
【0013】
次に、このような電子鍵盤楽器の回路構成について、図3のブロック図および図4のタイムチャートを参照して説明する。
CPU30は、プログラムを実行するための各種プログラムに従って電子鍵盤楽器のシステム全体の動作を制御する中央演算処理装置であり、各処理データや実行命令を一時保管するワーキングエリアを有している。このCPU30には、その入出力周辺デバイスである操作パネル31、記憶部32、検出部33、発光部34、および楽音発生部35が接続されており、それらの動作をCPU30が入出力プログラムに従って制御する。この場合、操作パネル31は、演奏モード、テンポ、リズム、音色などを指定する各種スイッチを備えており、演奏モードには、通常の演奏に応じて鍵発光させる通常演奏モードと、予め記憶した演奏曲データに基づいて鍵発光させるナビゲートモードとがある。記憶部32は、予め複数の演奏曲データを記憶している。
【0014】
検出部33は、鍵盤シャーシ1に設けられたゴムスイッチ4からなり、鍵2が押鍵された際、図4に示すように、ゴムスイッチ4の第1、第2スイッチSW1、SW2が時間差をもってオン信号を出力し、また押鍵された鍵2が初期位置に復帰する離鍵時に、図4に示すように、ゴムスイッチ4の第2、第1スイッチSW2、SW1が時間差をもってオフ信号を出力する。CPU30は、第1、第2スイッチSW1、SW2からのオン信号の時間差T1により、押鍵速度(押鍵強さ)を算出し、この押鍵速度に応じたベロシティ信号の出力を指示するとともに、第1、第2スイッチSW1、SW2からの各オン信号および各オフ信号に基づいて発光部34に対する発光制御を指令する。
発光部34は、各鍵2の下方にそれぞれ対応して配置された発光ダイオード28からなり、CPU30からの発光指令に基づいて指定された輝度で発光する。楽音発生部35は、CPU30からの発音指令に基づいて楽音データを発生し、この楽音データに基づいて楽音をスピーカ36から放音させる。
【0015】
次に、この電子鍵盤楽器の動作フローについて、図5および図6を参照して説明する。
図5に示す基本フローがスタートすると、操作パネル31による演奏モード、テンポ、リズム、音色などの設定処理をする(ステップS1)。この場合、演奏モードには、通常演奏モードとナビゲートモードとがあり、そのいずれかが操作パネル31により指定される。テンポ、リズム、音色などにも、それぞれ複数の種類があり、それらのいずれかが操作パネル31により指定される。この操作パネル31による設定処理が行われると、演奏モードが通常演奏モードであるか、ナビゲートモードであるかを判断し(ステップS2)、通常演奏モードであれば通常演奏の鍵発光制御処理を行い(ステップS3)、ナビゲートモードであればナビゲート演奏の鍵発光制御処理を行う(ステップS4)。
【0016】
ステップS3の通常演奏の鍵発光制御処理がスタートすると、図6に示すように、通常演奏モードであるかを判断し(ステップS5)、通常演奏モードでなければ基本フローに戻り、通常演奏モードであれば、鍵2がハンマーアーム3の錘22の重量に抗して押鍵され、その押鍵された音高(n)の鍵2に対応する検出部31の第1スイッチSW1がオンしたかを判断する(ステップS6)。このとき、第1スイッチSW1がオンしていなければ、ステップS5に戻って、第1スイッチSW1がオンするまで待機する。そして、第1スイッチSW1がオンしたときには、タイマTがカウントを開始し(ステップS7)、押鍵された音高(n)の鍵2に対応する発光部34の発光ダイオード28に電圧V1を印加して発光ダイオード28を点灯させる(ステップS8)。このときには、鍵2が発光ダイオード28の上方に離れているので、高い電圧V1を印加し、発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させて、鍵2を下方から照明する。
【0017】
この状態で、押鍵された音高(n)の鍵2に対応する検出部31の第2スイッチSW2がオンしたかを判断する(ステップS9)。このとき、第2スイッチSW2がオンしていなければ、ステップS7に戻り、第2スイッチSW2がオンするまで上記動作を継続する。そして、第2スイッチSW2がオンしたときには、タイマTのカウントを停止し、そのタイマTのカウント値T1を押鍵速度として検出し、このカウント値T1に応じたベロシティ(音量)で押鍵された音高(n)の発音を楽音発生部35に指示し、その楽音をスピーカ36から放音させるとともに(ステップS10)、押鍵された音高(n)の鍵2に対応する発光部34の発光ダイオード28に印加する電圧を電圧V1から電圧V2に切り換える(ステップS11)。このときには、鍵2が発光ダイオード28に接近しているので、前回の電圧V1よりも低い電圧V2(<V1)を印加させ、発光ダイオード28を低い輝度B2(<B1)で点灯させて、鍵2を下方から照明する。
【0018】
このように、鍵2が押鍵されて第1スイッチSW1がオンしたときには、発光ダイオード28に高い電圧V1を印加して発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させ、第2スイッチSW2がオンしたときには、発光ダイオード28に低い電圧V2を印加して発光ダイオード28を低い輝度B2で点灯させることにより、鍵2が発光ダイオード28から離れているときの鍵2の照度と、鍵2が発光ダイオード28に接近しているときの鍵2の照度とをほぼ一定にする。このため、鍵2が発光ダイオード28から離れていても、また接近していても、いずれの押鍵状態においても、ほぼ均一な輝度で鍵2が光ることになる。
【0019】
そして、押鍵された鍵2がハンマーアーム3の錘22の重量により初期位置に復帰する離鍵時には、復帰する音高(n)の鍵2に対応する第2スイッチSW2がオフであるかを判断し(ステップS12)、オフでなければ、オフになるまで発光ダイオード28に低い電圧V2を継続して印加し、第2スイッチSW2がオフになると、その音高(n)の鍵2に対応する発光ダイオード28に印加する電圧を電圧V2から電圧V1に切り換える(ステップS13)。このときには、鍵2が発光ダイオード28の上方に離れるので、発光ダイオード28に高い電圧V1を印加し、発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させて、鍵2を下方から照明する。これにより、鍵2が発光ダイオード28に接近していても、また離れても、いずれの離鍵状態においても、鍵2の照度がほぼ一定となり、ほぼ均一な輝度で鍵2が光ることになる。
【0020】
この状態で、復帰する鍵2に対応する第1スイッチSW1がオフであるかを判断し(ステップS14)、オフでなければ、オフになるまで発光ダイオード28を高い輝度B1で継続して点灯させ、オフになると、タイマTをリセットし(ステップS15)、発音中の音高(n)の楽音を消音させ(ステップS16)、その音高(n)に対応する発光ダイオード28への電圧印加を停止して発光ダイオード28を消灯させる(ステップS17)。この後、基本フローに戻り、上述した動作を押鍵された各鍵2ごとに順次繰り返す。
【0021】
なお、図5の基本フローで、ナビゲートモードが指定されると、ステップS4のナビゲート演奏の鍵発光制御処理を実行する。このときには、記憶部32から選択指定された演奏曲データを読み出し、この演奏曲データに基づいて押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させ、その鍵2を光らせるとともに、次に押鍵すべき音高(n2)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点滅させ、その鍵2を点滅状態で光らせる。そして、点灯した音高(n1)の鍵2が押鍵されると、通常演奏モードと同様、検出部33の第1、第2スイッチSW1、SW2のオン信号に基づいたベロシティ(音量)で、押鍵された音高(n1)の楽音を放音するとともに、押鍵された音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28に印加する電圧を電圧V1から電圧V2に切り換え、発光ダイオード28を低い輝度B2で点灯させて、鍵2を照明する。また、離鍵時においても、通常演奏モードと同様、発光ダイオード28を低い輝度B2から高い輝度B1に切り換えて点灯させ、この後、発光ダイオード28を消灯させて消音する。
【0022】
このように、この電子鍵盤楽器によれば、鍵2の押鍵状態を検出部33の第1、第2スイッチSW1、SW2で検出し、その検出信号に基づいてCPU30が押鍵された鍵2に対応する発光ダイオード28に印加する電圧を制御することにより、発光ダイオード28の輝度を制御し、押鍵時に鍵2が発光ダイオード28に接近しても、また離鍵時に鍵2が発光ダイオード28から離れても、発光ダイオード28による鍵2の照度をほぼ一定にすることができ、これにより押鍵状態に応じてほぼ均一な輝度で鍵2を光らせることができる。この場合、検出部33として、押鍵された鍵2の押鍵速度(押鍵強さ)を検出するゴムスイッチ4を用い、このゴムスイッチ4のスイッチ信号を兼用して発光ダイオード28の輝度を制御しているので、部品点数の増大を防ぐことができ、これにより構造の簡素化および組立て作業の簡略化を図ることができる。
【0023】
[第2実施形態]
次に、図7〜図9を参照して、この発明の電子鍵盤楽器の第2実施形態について説明する。なお、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この電子鍵盤楽器は、検出部33のゴムスイッチ4に代えて、鍵盤シャーシ1上に鍵2の発光ダイオード28に対する位置を検出する距離センサ40を各鍵2に対応させて設け、これら距離センサ40で検出した検出データに基づいて発光ダイオード28の発光状態およびベロシティの両方を制御するように構成されており、これら以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、距離センサ40は、例えば、発光素子と受光素子とからなる光センサ、発信素子と受信素子とかなる超音波センサ、磁力を検出する磁気センサなどからなり、図7に示すように、鍵盤シャーシ1の中間部分に位置する中板部8上に各鍵2に対応して設けられ、鍵2の内面の所定箇所の高さを検出することにより、発光ダイオード28に対する鍵2の位置、つまり発光ダイオード28と鍵2との距離Kaを検出するように構成されている。
【0024】
CPU30は、鍵2の初期状態における鍵2の高さ、つまり初期状態における発光ダイオード28と鍵2との距離Kを基準値として設定し、この距離Kの基準値に最も近い値を近地点K1として設定し、最も遠い値を遠地点K2として設定し、鍵2が押鍵されたときに、図8に示すように、距離センサ40の測定値Kaが近地点K1から遠地点K2の値になるまでの時間T1を測定して押鍵速度(押鍵強さ)を算出し、この押鍵速度に応じたベロシティ信号の出力を指示する。また、このCPU30は、押鍵時に距離センサ40の測定値Kaが近地点K1とほぼ同じ値のときに、発光ダイオード28に高い電圧V1を印加させて発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させ、また距離センサ40の測定値Kaが近地点K1から遠地点K2の値になるまでの間は、押鍵速度に応じて発光ダイオード28に印加する電圧を高い電圧V1から徐々に低い電圧V2になるように比例的に制御し、発光ダイオード28を高い輝度B1から次第に低い輝度B2になるように制御する。なお、CPU30は、押鍵された鍵2が初期位置に復帰する離鍵時に、距離センサ40の測定値Kaが遠地点K2から近地点K1の値になるまでの間、その鍵速度に応じて発光ダイオード28に印加する電圧を高い電圧V2から徐々に低い電圧V1になるように比例的に制御し、発光ダイオード28を低い輝度B2から次第に高い輝度B1になるように制御する。
【0025】
次に、この電子鍵盤楽器における通常演奏の鍵発光制御処理について、図9を参照して説明する。
この通常演奏の鍵発光制御処理がスタートすると、通常演奏モードであるかを判断する(ステップS20)。このとき、通常演奏モードでなければ基本フローに戻り、通常演奏モードであれば、鍵2が押鍵され、その押鍵された音高(n)の鍵2とこれに対応する発光ダイオード28との距離を距離センサ40で測定し(ステップS21)、その測定値Kaが初期状態の距離Kに近い値(Ka≒K)、つまり近地点K1と同じ値(Ka=K1)であるかを判断する(ステップS22)。このとき、距離センサ40の測定値Kaが近地点K1と同じ値でなければ、ステップS21に戻って近地点K1と同じ値になるまで待機する。そして、距離センサ40の測定値Kaが近地点K1と同じ値になると、タイマTがカウントを開始し(ステップS23)、押鍵された音高(n)の鍵2に対応する発光ダイオード28に電圧V1を印加して、発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させ、鍵2を下方から照明する。
【0026】
この状態で、距離センサ40の測定値Kaが近地点K1と遠地点K2との間の値(K1≦Ka<K2)であるかを判断する(ステップS24)。このとき、距離センサ40の測定値Kaが近地点K1と遠地点K2との間の値でなければ、ステップS21に戻って上記動作を繰り返す。距離センサ40の測定値Kaが近地点K1と遠地点K2との間の値であれば、距離センサ40の測定値Kaに応じた電圧Va(V1≧Va>V2)を高い電圧V1から徐々に低い電圧V2になるように選択し(ステップS25)、この選択した電圧Vaを発光ダイオード28に印加し、発光ダイオード28の輝度Ba(B1≧Ba>B2)を高い輝度B1から徐々に低い輝度B2になるように制御して、発光ダイオード28を点灯させ、鍵2を下方から照明する(ステップS26)。この後、距離センサ40の測定値Kaが遠地点K2とほぼ同じ値(Ka≒K2)であるかを判断する(ステップS27)。このとき、測定値Kaが遠地点K2とほぼ同じ値でなければ、ステップS21に戻ってほぼ同じ値になるまで上記動作を繰り返し、ほぼ同じ値になると、タイマTのカウントを停止し、そのカウント値T1に応じたベロシティで押鍵された音高(n)の発音を指示し(ステップS28)、その音高(n)の鍵2に対応する発光ダイオード28に電圧V2を印加して、発光ダイオード28を低い輝度B2で点灯させ、鍵2を下方から照明する(ステップS29)。
【0027】
このように、鍵2が押鍵され、その鍵2とこれに対応する発光ダイオード28との距離を距離センサ40で測定し、その測定値Kaが近地点K1と同じ値になってから遠地点K2とほぼ同じ値になるまでの間、距離センサ40の測定値Kaに応じた電圧Vaを高い電圧V1から徐々に低い電圧V2になるように比例的に選択し、この選択した電圧Vaを発光ダイオード28に印加して、発光ダイオード28の輝度Baを高い輝度B1から徐々に低い輝度B2になるように制御していることにより、押鍵時に鍵2が発光ダイオード28に徐々に接近しているときの鍵2の照度が常に一定となる。このため、鍵2が発光ダイオード28から離れた位置から徐々に接近しても、常に均一な輝度で鍵2が光ることになる。
【0028】
そして、押鍵された鍵2が初期位置に復帰する離鍵時のときにも、押鍵された音高(n)の鍵2とこれに対応する発光ダイオード28との距離を距離センサ40で測定し(ステップS30)、その測定値Kaに応じた電圧Va(V1>Va≧V2)を低い電圧V2から徐々に高い電圧V1になるように選択し(ステップS31)、この選択した電圧Vaを発光ダイオード28に印加して、発光ダイオード28の輝度Ba(B1>Ba≧B2)を低い輝度B2から徐々に高い輝度B1になるように制御して、発光ダイオード28を点灯させ、鍵2を下方から照明する(ステップS32)。そして、距離センサ40の測定値Kaが近地点K1とほぼ同じ値(Ka≒K1)であるかを判断し(ステップS33)、ほぼ同じ値でなければ、ステップS30に戻り、ほぼ同じ値になるまで上記動作を繰り返す。距離センサ40の測定値Kaが近地点K1とほぼ同じ値になると、タイマTをリセットし(ステップS34)、発音中の音高(n)の楽音を消音させ(ステップS35)、その音高(n)に対応する発光ダイオード28への電圧印加を停止して発光ダイオード28を消灯させる(ステップS36)。この後、基本フローに戻り、上述した動作を押鍵された各鍵2ごとに順次繰り返す。
【0029】
このように、この電子鍵盤楽器によれば、押鍵時に鍵2と発光ダイオード28との距離を距離センサ40で測定しているので、鍵2の押鍵状態を精度良く測定することができ、この距離センサ40の測定値Kaに応じてCPU30がその鍵2に対応する発光ダイオード28に印加する電圧Vaを制御し、発光ダイオード28の輝度Baを制御しているので、押鍵時に鍵2が発光ダイオード28に徐々に接近しても、また離鍵時に鍵2が発光ダイオード28から徐々に離れても、発光ダイオード28による鍵2の照度を常に一定に保つことができ、これにより押鍵状態に応じて鍵2の光り具合が変化せず、常に均一な輝度で鍵2を光らせることができる。
【0030】
[第3実施形態]
次に、図10および図11を参照して、この発明の電子鍵盤楽器の第3実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この電子鍵盤楽器は、ナビゲートモードにおける鍵発光制御処理が第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
このナビゲートモードでは、選択指定された演奏曲データを記憶部32から読み出し、この演奏曲データに基づいて押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点灯させ、その鍵2を光らせるとともに、次に押鍵すべき音高(n2)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点滅させ、その鍵2を点滅状態で光らせることにより、押鍵すべき鍵2を順次指示してナビゲートする。
この場合、検出部33のゴムスイッチ4は、押鍵すべき鍵2が押鍵された際、図10に示すように、第1、第2スイッチSW1、SW2が時間差をもってオン信号を出力する。CPU30は、第1、第2スイッチSW1、SW2からのオン信号の時間差により、押鍵速度を算出し、この押鍵速度に応じたベロシティ信号の出力を指示するとともに、第1、第2スイッチSW1、SW2からの各オン信号に基づいて発光部34に対する発光制御を指令する。
【0031】
次に、この電子鍵盤楽器におけるナビゲート演奏の鍵発光制御処理について説明する。このナビゲート演奏の鍵発光制御処理がスタートすると、図11に示すように、まず、ナビゲートモードが選択されているかを判断し(ステップS40)、ナビゲートモードでなければ、基本フローに戻り、ナビゲートモードであれば、ナビゲート用の演奏曲データを操作パネル31で選択指定し(ステップS41)、この選択されたナビゲート用の演奏曲データを再生する再生用スイッチがオンされたかを判断する(ステップS42)。このとき、再生用スイッチがオンしていなければ、基本フローに戻り、オンされるまで待機し、オンされると、選択された演奏曲データを記憶部32から読み出す(ステップS43)。
【0032】
そして、読み出した演奏曲データのうちから今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28に電圧V1を印加して、発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させるとともに、次回押鍵すべき音高(n2)の鍵2に対応する発光ダイオード28に電圧V1を間歇的に印加して、発光ダイオード28を高い輝度B1で点滅させる(ステップS44)。この状態で、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応するゴムスイッチ4の第1、第2スイッチSW1、SW2がオフ状態であるかを判断し(ステップS45)、オフ状態であれば、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28に引き続き電圧V1を印加して、その発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させ(ステップS46)、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する第1スイッチSW1がオンしたかを判断する(ステップS47)。なお、ステップS45で第1、第2スイッチSW1、SW2がオフ状態でなければ、ステップS47に進んで、第1スイッチSW1がオンしたかを判断する。
【0033】
このステップS47で第1スイッチSW1がオンしていなければ、ステップS44に戻って、上記動作を繰り返し、第1スイッチSW1がオンすると、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28に低い電圧V2(<V1)を印加して、その発光ダイオード28を中間の輝度B2(<B1)で点灯させ(ステップS48)、更に今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する第2スイッチSW2がオンしたかを判断する(ステップS49)。このとき、第2スイッチSW2がオンしていなければ、ステップS44に戻って、上記動作を繰り返し、第2スイッチSW2がオンすると、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28に更に低い電圧V3(<V2<V1)を印加して、その発光ダイオード28を更に低い輝度B3(<B2<B1)で点灯させ(ステップS50)、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2の音高データの発音を指示して楽音を放音させる(ステップS51)。
【0034】
そして、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2の音高データの発音が開始されてから所定時間経過したかを判断し(ステップS52)、所定時間経過していなければ、ステップS44に戻って、上記動作を繰り返し、所定時間経過すると、押鍵された音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28への電圧印加を停止させ、その発光ダイオード28を消灯させ(ステップS53)、発音中の音高データの楽音を消音させる(ステップS54)。この後、演奏曲データの再生ステップを1つ歩進させ(ステップS55)、前回点滅されていた音高(n2)の発光ダイオード28を点灯させて、押鍵すべき音高(n2)の鍵2として照明し、次回の押鍵すべき音高(n3)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点滅させる。この状態で、ステップS44に戻り、上記動作を繰り返し、押鍵すべき音高(n2)の鍵2が押鍵されて、その押鍵された鍵2の音高データの楽音を放音させる。そして、これらの動作を演奏曲データのすべての音高データについて行い、演奏曲データが終了したかを判断し(ステップS56)、演奏曲データが終了していなければ、残りの各音高データについてステップS44からの動作を繰り返し、すべての音高データの楽音が放音されて演奏曲データが終了すれば、このフローを終了する。
【0035】
このように、この電子鍵盤楽器では、押鍵すべき鍵2を順次指示するナビゲートモードのときに、CPU30が記憶部32に記憶された演奏曲データを読み出して、その演奏曲データに基づいて押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点灯させるとともに、次に押鍵すべき音高(n2)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点滅させるので、押鍵すべき音高(n1)の鍵2および次に押鍵すべき音高(n2)の鍵2を順次光らせて指示することができ、これにより良好にナビゲートすることができる。この場合、押鍵すべき鍵2に対応するゴムスイッチ4の第1、第2スイッチSW1、SW2のオン信号に基づいて、CPU30が発光ダイオード28に印加する電圧を段階的に制御して、発光ダイオード28の輝度を次第に低くなるように変化させているので、押鍵すべき鍵2が押鍵された際、鍵2が発光ダイオード28に接近しても、発光ダイオード28による鍵2の照度をほぼ一定にすることができ、これにより第1実施形態と同様、押鍵状態に応じてほぼ均一な輝度で鍵2を光らせることができる。
【0036】
なお、上記第3実施形態では、ステップS52で押鍵すべき鍵2の音高データの発音が開始されてから所定時間経過したかを判断し、所定時間経過したときに、ステップS53で押鍵された鍵2に対応する発光ダイオード28への電圧印加を停止させて、その発光ダイオード28を消灯させ、ステップS54で発音中の音高データの楽音を消音させているが、これに限らず、例えば、押鍵すべき鍵2の音高データの発音中にその鍵2が初期位置に復帰する際、ゴムスイッチ4の第2スイッチSW2のオフ状態、および第1スイッチSW1のオフ状態に基づいて、発光ダイオード28への電圧印加を段階的に切り換えるように制御し、発光ダイオード28の輝度を次第に高くさせるように変化させた後に、消灯させて発音中の音高データの楽音を消音させるようにしても良い。
【0037】
[第4実施形態]
次に、図12および図13を参照して、この発明の電子鍵盤楽器の第4実施形態について説明する。この場合には、図7〜図9に示された第2実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この電子鍵盤楽器は、第2実施形態と同様、検出部33のゴムスイッチ4に代えて、距離センサ40を用いた構成で、かつナビゲートモードにおける鍵発光制御処理が第2実施形態と異なり、これら以外は第2実施形態と同じ構成になっている。
この場合、距離センサ40は、第2実施形態と同様、光センサ、超音波センサ、磁気センサなどからなり、鍵盤シャーシ1の中間部分に位置する中板部8上に各鍵2に対応して設けられ、鍵2の内面の所定箇所の高さを検出することにより、発光ダイオード28と鍵2との距離Kaを検出するように構成されている。
【0038】
CPU30は、鍵2の初期状態における鍵2の高さ、つまり初期状態における発光ダイオード28と鍵2との距離Kを基準値として設定し、この距離Kの基準値に最も近い値を近地点K1として設定し、最も遠い値を遠地点K2として設定し、鍵2が押鍵されたときに、図12に示すように、距離センサ40の測定値Kaが近地点K1から遠地点K2の値になるまでの時間T1を測定して押鍵速度(押鍵強さ)を算出し、この押鍵速度に応じたベロシティ信号の出力を指示する。また、このCPU30は、押鍵時に距離センサ40の測定値Kaが近地点K1と同じ値になるまで、発光ダイオード28に高い電圧V1を印加させて発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させ、また距離センサ40の測定値Kaが近地点K1から遠地点K2と同じ値になるまでの間は、押鍵速度に応じて発光ダイオード28に印加する電圧を高い電圧V1から徐々に低い電圧V3になるように比例的に制御し、発光ダイオード28を高い輝度B1から次第に低い輝度B3になるように制御する。
【0039】
次に、この電子鍵盤楽器におけるナビゲート演奏の鍵発光制御処理について説明する。このナビゲート演奏の鍵発光制御処理がスタートすると、図13に示すように、まず、ナビゲートモードであるかを判断し(ステップS60)、ナビゲートモードでなければ、基本フローに戻り、ナビゲートモードであれば、ナビゲート演奏曲を操作パネル31で選択指定し(ステップS61)、選択されたナビゲート演奏曲を再生する再生用スイッチがオンされたかを判断する(ステップS62)。このとき、再生用スイッチがオンされていなければ、基本フローに戻り、オンされるまで待機し、オンされると、選択された演奏曲データを記憶部32から読み出す(ステップS63)。
【0040】
そして、読み出した演奏曲データのうちから今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28に電圧V1を印加して、発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させるとともに、次回押鍵すべき音高(n2)の鍵2に対応する発光ダイオード28に電圧V1を間歇的に印加して、発光ダイオード28を高い輝度B1で点滅させる(ステップS64)。この状態で、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する距離センサ40によりその鍵2とこれに対応する発光ダイオード28との距離Kaを測定し(ステップS65)、その測定値Kaが近地点K1と同じ値であるかを判断する(ステップS66)。このとき、測定値Kaが近地点K1と同じ値でなければ、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28に引き続き電圧V1を印加して、その発光ダイオード28を高い輝度B1で点灯させて(ステップS67)、ステップS64に戻って上記動作を繰り返す。測定値Kaが近地点K1と同じ値であれば、距離センサ40の測定値Kaに応じた電圧Va(V1≧Va>V3)を高い電圧V1から徐々に低い電圧V3になるように選択して発光ダイオード28に印加し、この発光ダイオード28の輝度Ba(B1≧Ba>B2)を高い輝度B1から徐々に低い輝度B2になるように比例的に制御して、発光ダイオード28を点灯させ、鍵2を照明し(ステップS68)、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2の音高データの楽音をその押鍵速度に応じたベロシティで発音を指示する(ステップS69)。
【0041】
この状態で、今回押鍵すべき音高(n1)の鍵2の音高データの発音が開始されて所定時間経過したかを判断し(ステップS70)、所定時間経過していなければ、ステップS64に戻って、上記動作を繰り返し、所定時間経過すると、押鍵された音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28への電圧印加を停止させて、その発光ダイオード28を消灯させ(ステップS71)、発音中の音高データの楽音を消音させる(ステップS72)。この後、演奏曲データの再生ステップを1つ歩進させ(ステップS73)、前回点滅されていた音高(n2)の発光ダイオード28を点灯させて、押鍵すべき音高(n2)の鍵2として照明し、次回の押鍵すべき音高(n3)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点滅させる。この状態で、ステップS64からの動作を繰り返し、押鍵すべき音高(n2)の鍵2が押鍵され、その押鍵された鍵2の音高データの楽音を放音させる。この動作を演奏曲データのすべての音高データについて行い、演奏曲データが終了したかを判断し(ステップS74)、演奏曲データが終了していなければ、残りの各音高データについてステップS64からの動作を繰り返し、演奏曲データが終了していれば、距離センサ40の測定値Kaをすべてクリアして(ステップS75)、このフローを終了する。
【0042】
このように、この電子鍵盤楽器では、押鍵すべき鍵2を順次指示するナビゲートモードのときに、CPU30が記憶部32に記憶された演奏曲データを読み出して、その演奏曲データに基づいて押鍵すべき音高(n1)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点灯させるとともに、次に押鍵すべき音高(n2)の鍵2に対応する発光ダイオード28を点滅させるので、押鍵すべき音高(n1)の鍵2および次に押鍵すべき音高(n2)の鍵2を順次光らせて指示することができ、これにより良好にナビゲートすることができる。この場合、距離センサ40により押鍵すべき鍵2とこれに対応する発光ダイオード28との距離を測定し、その測定値に基づいてCPU30が発光ダイオード28に印加する電圧Vaを制御して、発光ダイオード28の輝度Baを制御するので、押鍵すべき鍵2が押鍵された際、鍵2が発光ダイオード28に徐々に接近しても、発光ダイオード28による鍵2の照度を常に一定に保つことができ、これにより第2実施形態と同様、押鍵状態に応じて鍵2の光り具合が変化せず、常に均一な輝度で鍵2を光らせることができる。
【0043】
なお、上記第4実施形態では、ステップS70で押鍵すべき鍵2の音高データの発音が開始されてから所定時間経過したかを判断し、所定時間経過したときに、ステップS71で押鍵された鍵2に対応する発光ダイオード28への電圧印加を停止させて、その発光ダイオード28を消灯させ、ステップS72で発音中の音高データの楽音を消音させているが、これに限らず、例えば、押鍵すべき鍵2の音高データの発音中にその鍵2が初期位置に復帰する際、距離センサ40により鍵2と発光ダイオード28との距離を測定し、その測定値に基づいて発光ダイオード28への電圧印加を制御し、発光ダイオード28の輝度を変化させた後に、消灯させて発音中の音高データの楽音を消音させるようにしても良い。
【0044】
また、上記第1〜第4実施形態では、各鍵2に対応させてハンマーアーム3をそれぞれ設け、これらハンマーアーム3により押鍵時に鍵2にアクション荷重を付与する電子鍵盤楽器について述べてが、これに限らず、各鍵2と鍵盤シャーシ1との間にコイルばねをそれぞれ設け、これらコイルばねで各鍵2を初期位置に復帰させるようにした電子鍵盤楽器にも適用できる。また、これに限らず、各鍵2の後端部にそれぞれ薄肉部を形成し、これら薄肉部をヒンジ部として共通の連結部に連結形成することにより、各鍵2を一体に形成し、この状態で鍵盤シャーシ上に一体に組み付けた一体鍵構造の簡易型の電子鍵盤楽器にも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、鍵の押鍵状態を検出手段で検出し、その検出信号に基づいて発光制御手段が押鍵された鍵に対応する発光素子の輝度を制御するので、押鍵時に鍵が発光素子に接近しても、また離鍵時に鍵が発光素子から離れても、発光素子による鍵の照度をほぼ一定にすることができ、これにより、押鍵状態に応じてほぼ均一な輝度で鍵を光らせることができる。
この場合、検出手段が、鍵の押鍵操作に応じて第1、第2スイッチが順次スイッチ信号を出力するスイッチ部材であれば、押鍵された鍵の発光素子に対する位置を検出することができ、その鍵の発光素子に対する位置に応じて発光素子の輝度を制御することができる。また、検出手段が、互いに対応する鍵と発光素子との距離を測定する距離センサであれば、鍵と発光素子との距離に応じて発光素子の輝度を制御することができ、常に均一な輝度で鍵を光らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子鍵盤楽器の第1実施形態における非押鍵状態を示した断面図。
【図2】図1の電子鍵盤楽器の押鍵状態を示した断面図。
【図3】図1の電子鍵盤楽器の回路構成を示したブロック図。
【図4】図1の電子鍵盤楽器のタイムチャートを示した図。
【図5】図3の電子鍵盤楽器の基本フローを示した図。
【図6】図5の通常演奏の鍵発光制御処理の動作フローを示した図。
【図7】この発明の電子鍵盤楽器の第2実施形態を示した断面図。
【図8】図7の電子鍵盤楽器のタイムチャートを示した図。
【図9】図7の電子鍵盤楽器における通常演奏の鍵発光制御処理の動作フローを示した図。
【図10】この発明の電子鍵盤楽器の第3実施形態におけるタイムチャートを示した図。
【図11】図10の電子鍵盤楽器におけるナビゲート演奏の鍵発光制御処理の動作フローを示した図。
【図12】この発明の電子鍵盤楽器の第4実施形態におけるタイムチャートを示した図。
【図13】図12の電子鍵盤楽器におけるナビゲート演奏の鍵発光制御処理の動作フローを示した図。
【符号の説明】
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
4 ゴムスイッチ
28 発光ダイオード
30 CPU
33 検出部
34 発光部
40 距離センサ
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
Ka 距離センサの測定値
K1 近地点
K2 遠地点
B1 高い輝度
B2 低い輝度

Claims (3)

  1. 鍵盤シャーシと、
    この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動自在に配置された複数の鍵と、
    前記鍵盤シャーシ上に前記複数の鍵それぞれに対応して配置された複数の発光素子と、
    前記複数の鍵の押鍵状態をそれぞれ検出する検出手段と、
    この検出手段で検出された検出信号に基づいて前記押鍵された鍵に対応する前記発光素子の輝度を制御する発光制御手段と
    を備えたことを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 前記検出手段は、前記鍵の押鍵操作に応じて第1、第2スイッチが順次スイッチ信号を出力するスイッチ部材であることを特徴とする請求項1記載の電子鍵盤楽器。
  3. 前記検出手段は、互いに対応する前記鍵と前記発光素子との距離を測定する距離センサであることを特徴とする請求項1記載の電子鍵盤楽器。
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