JP3878479B2 - 電子打楽器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は所望のテンポを設定することができ、このテンポに基づいてテンポを報知するメトロノーム機能を備えた電子打楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、所望のテンポを設定することができ、このテンポに基づいて楽器の演奏練習を行なう際に、この設定されたテンポ値で練習するためのメトロノームが知られている。
【0003】
また、打撃面に対する打撃を検出し、所望の楽音を発生する電子打楽器が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電子打楽器とメトロノームを一体に組み込み、メトロノームのテンポを設定する際の操作性の向上が本発明の目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の電子打楽器は、
打撃を受ける打撃部と、
上記打撃部への打撃を検出する打撃センサとを備えると共に、
テンポを設定するテンポ設定モードと、上記テンポ設定モードにおいて設定されたテンポの楽音信号と上記打撃センサによる打撃の検出に応じた楽音信号を出力する通常モードとを有する電子打楽器において、
所定の操作子と、
通常モードにあるときに上記操作子が操作されたことを受けてテンポ設定モードに入り、このテンポ設定モードにおいて上記打撃部への打撃が検出された場合にこの打撃部への打撃の間隔に応じたテンポを設定し、上記操作子が操作されたことを受けて上記通常モードに戻るテンポ設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
本発明の電子打楽器では、上記構成により、通常モードにおいては打撃に応じた楽音を発音させるために使用されている打撃部および打撃センサが、テンポ設定モードにおけるテンポの設定にも使用されている。これにより、演奏練習を行なうためのメトロノームなどのテンポを設定する操作性が向上する。
【0007】
ここで、本発明の電子打楽器の上記テンポ設定手段は、通常モードにあるときに上記操作子が操作されることを受けてテンポ設定モードに入り、このテンポ設定モードにおいて上記操作子への操作が検出された場合にこの操作子の操作の間隔に応じたテンポを設定し、この操作子の操作によりテンポが設定された場合においてこの操作子がテンポ設定のための操作とは異なる所定の態様で操作されたことを受けて上記通常モードに戻るものであることが好ましい。
【0008】
このようにすると、所定の操作子を、モードを切替えるためだけの操作子ではなく、テンポを設定するための操作子としても使用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の電子打楽器の一実施形態の、斜め上方からの外観斜視図である。
【0011】
図1に示す本実施形態の電子ドラムパッド1は、打撃部10、操作部20、および、スピーカ40(図4参照)とで構成されており、操作部20は、打撃部10の胴に付設され、打撃部10との間で信号の送受信を行なっている。操作部20からスピーカ40への信号の送信は図示しないケーブル経由で行われる。
【0012】
図2は、図1に示す電子ドラムパッドの打撃部の断面図である。
【0013】
図2に示す打撃部10は、打撃面であるメッシュヘッド11、電子ドラムパッド1を使用する場合の、演奏者の左側に該当する位置に備えられた発光ダイオードであるLEDL12、演奏者の右側に該当する位置に備えられた発光ダイオードであるLEDR13、メッシュヘッド11に対する打撃を信号で検出するメッシュヘッドセンサ14、円筒形状の胴15、LEDLとLEDRとメッシュヘッドセンサ14とを下から支持している支持部材16、およびメッシュヘッド11の外周部分を留める留め具17で構成されている。尚、図2には、打撃面であるメッシュヘッド11がスティック30で打撃されている様子が示されており、メッシュヘッドセンサ14は、メッシュヘッド11と支持部材16との間に挟まれ、円筒形状の胴の中心に位置している。ここで、メッシュヘッドとは、細かい網目状の打面であり、打撃の感覚は従来のヘッドと変わらなく、打撃音は小さいので練習用として好適である。
【0014】
図3は、図1に示す電子ドラムパッドの操作部の正面図である。
【0015】
図3には、各種スイッチと表示器が、操作部の操作パネル上に設けられている様子が示されている。
【0016】
図3に示す表示器21には、現在設定されているテンポ値(120)が示される。
【0017】
図3に示す各種スイッチのうち、操作パネル22の左側には、表示器21に表示されるテンポ値をアップするために使用されるインクリメントスイッチ22a、テンポ値をダウンするために使用されるデクリメントスイッチ22bが備えられている。
【0018】
また、図3に示す各種スイッチのうち、操作パネル22の右側には、詳しくは後述するが、所望のテンポを設定するために押下されるタップスイッチ22c、練習用のリズムパターンを選択するために押下されるソングスイッチ22dが備えられている。尚、表示器21には、このソングスイッチ22dを押下するたびに、選択されている練習用リズムパターンに対応したパターン番号が表示される。図2に示す、LEDL12およびLEDR13は、上記ソングスイッチ22dによって選択した練習用リズムパターンに応じて点灯される。
【0019】
更に、操作パネル22の右側には、スタート/ストップスイッチ22eも備えられており、このスイッチの操作によって、選択したリズムパターンによるLEDの点灯、および、表示器21に現在表示されているテンポ値に応じたテンポでのメトロノーム音の発音のスタートおよびストップが行なわれる。
【0020】
図4は、本実施形態の電子ドラムパッドの内部ブロック図である。
【0021】
図4には、バス50に接続された、この電子ドラムパッド1全体を制御するCPU23、練習用のリズムパターンなどが記憶されているROM24、作業領域として使用されるRAM25が示されている。尚、ROM24には、アコースティックのドラムなどの楽音データも格納されている。
また、図4には、CPU23からの指示により、メッシュヘッドセンサ14で検出した信号に基づいて、ROM24から読み出した所定の楽音データから楽音信号を生成する楽音生成装置26、楽音生成装置26からの楽音信号を楽音として放音するスピーカ40も示されている。尚、この楽音生成装置26では、前述したように、メトロノーム音の基となる楽音信号も生成される。
【0022】
更に、図4には、LEDL12、LEDR13、メッシュヘッドセンサ14、および、これらと信号を送受信するI/Oコントローラ27も示されている。
【0023】
メッシュヘッドセンサ14は、図2に示すメッシュヘッド11に受けた打撃に応じた信号を出力し、I/Oコントローラ27経由でCPU23に送信する。
【0024】
以下、図2から図4までを参照しながら本実施形態の電子ドラムパッド1の動作について説明する。
【0025】
この電子ドラムパッド1は、打撃面であるメッシュヘッド11を打撃した場合に、その打撃位置に応じた楽音が発音される通常モードと、所望のテンポを設定するためのテンポ設定モードとの2つのモードを有している。
【0026】
まず、通常モードにおいて、メッシュヘッド11に対する打撃により、メッシュヘッドセンサ14はこの打撃に応じた信号を出力し、出力されたこの信号はCPU23に送られ、この打撃に対応した楽音が決定される。これにより、楽音生成装置26には、この楽音の楽音データの読み出しが指示される。指示を受けた楽音生成装置26は、所定の楽音データをROM24から読み出して楽音信号を生成し、この楽音信号をスピーカ40に送信する。このようにして通常モードでは、メッシュヘッド11に対する打撃に応じた楽音がスピーカ40から放音される。
【0027】
通常モードからテンポ設定モードへの切替は、図3に示すタップスイッチ22cの押下によって行なわれる。
【0028】
テンポ設定モードにおけるテンポの設定方法には、メッシュヘッド11を所望のテンポに応じた間隔で打撃する方法と、タップスイッチ22cを所望のテンポに応じた間隔で押下する方法の2通りの方法がある。
【0029】
メッシュヘッド11を所望のテンポに応じた間隔で打撃する方法では、メッシュヘッド11に対する打撃の間隔が計測され、タップスイッチ22cを所望のテンポに応じた間隔で押下する方法では、タップスイッチ22cに対する押下の間隔が計測される。
【0030】
上記のいずれかの方法でテンポを設定した後の、テンポ設定モードから通常モードへのモード切替は、テンポ設定モードで採られていたテンポの設定方法に応じて、以下のように異なる方法で行なわれる。
【0031】
テンポの設定が、メッシュヘッド11に対する打撃によって行なわれた場合には、タップスイッチ22cを普通に押下することでモード切替が行なわれ、テンポの設定が、タップスイッチ22cを押下して行なわれた場合には、タップスイッチ22cを所定時間以上押下しつづけることでモード切替が行なわれる。
【0032】
ここで、所望のテンポが設定された電子ドラムパッド1の利用態様について説明する。
【0033】
テンポ設定モードにおけるテンポの設定が、テンポ値120を有するものであったとすると、図3に示すように表示器21には、テンポ値「120」が表示される。
【0034】
次に、図3に示すソングスイッチ22dを押下して、練習用のリズムパターンの選択を行なう。図3に示す表示器21には、このソングスイッチ22dの押下の度に、パターン名が順繰りに表示される。
【0035】
所望のパターン名が表示され、スタート/ストップスイッチ22eを押下すると、表示器21に表示されているパターン名に対応するリズムパターンが、設定したテンポの下、LEDL12およびLEDR13の点灯で表現される。
【0036】
図5は、選択したリズムパターンに応じて点灯するLEDLおよびLEDRを示した図である。
【0037】
図5には、演奏者の左側に位置するLEDL12と演奏者の右側に位置するLEDR13の点灯タイミングが示されている。
【0038】
この電子ドラムパッド1では、設定したテンポによるLEDL12およびLEDR13の点灯と共に、設定したテンポでメトロノーム音が発音され、LEDL12およびLEDR13の点灯に追随した打撃をメッシュヘッド11に対して行なうことで、所望のテンポによるリズムパターンの習得が行なわれる。尚、現在設定されているテンポは、図3に示すインクリメントスイッチ22aおよびデクリメントスイッチ22bを操作することで変更することが可能である。
【0039】
ここで、この電子ドラムパッド1の動作を、CPU23において実行されるルーチンのフローチャートを参照しながら更に詳しく説明する。
【0040】
図6は、本実施形態の電子ドラムパッドにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。
【0041】
この電子ドラムパッド1の図示しない電源スイッチがオンされると、図6に示すメインルーチンのステップS1において、システムの初期化を行なうサブルーチン‘初期化処理’が行なわれる。尚、このサブルーチン‘初期化処理’については、本発明とは無関係であるのでフローチャートの図示および説明は省略する。その後、ステップS2に進み、サブルーチン‘パッド処理’が実行される。
【0042】
図7は、サブルーチン‘パッド処理’のフローチャートである。
【0043】
図7に示すサブルーチンのステップS11では、メッシュヘッド11が打撃されたか否かが判定される。これは、メッシュヘッドセンサ14から信号が送られて来るか否かで判定される。
【0044】
ステップS11において、メッシュヘッド11が打撃されていないと判定されると、このサブルーチン‘パッド処理’を抜けて、メインルーチンに戻る。
【0045】
ステップS11において、メッシュヘッド11が打撃されたと判定されると、ステップS12に進み、現在のモードが、通常モードとテンポ設定モードのうちのテンポ設定モードであるか否かが判定される。
【0046】
ここで、この電子ドラムパッド1のRAM25に設けられているレジスタ領域について説明する。表1に、その詳細を示す。
【0047】
【表1】
【0048】
この表1に示すように、RAM25に設けられているレジスタ領域には、‘CurMode’レジスタ、‘TapSwOn’レジスタ、および‘PadOn’レジスタに格納されている値が記録されている。
【0049】
この電子ドラムパッド1のモードが通常モードであるときは、‘CurMode’レジスタに「0」が格納され、モードがテンポ設定モードであるときは‘CurMode’レジスタに「1」が格納される。システムに対する初期化処理が行なわれると、このレジスタには「0」が格納される。
【0050】
通常モードからテンポ設定モードへの切替後の、最初の、タップスイッチ22cに対する押下が検出されると、‘TapSwOn’レジスタに「1」が格納される。ただし、システムの初期化処理の時と、通常モードからテンポ設定モードへの切替時には、‘TapSwOn’レジスタに「0」が格納される。
【0051】
通常モードからテンポ設定モードへの切替後の、最初の、メッシュヘッド11に対する打撃が検出されると、‘PadOn’レジスタに「1」が格納される。ただし、システムの初期化処理の時と、通常モードからテンポ設定モードへの切替時には、‘PadOn’レジスタに「0」が格納される。
【0052】
ここで、図7のステップS12において、現在のモードがテンポ設定モードでないと判定された場合、すなわち、上述した‘CurMode’レジスタに格納されている値が「0」だった場合に話を戻して説明する。この場合、単なる通常モードにおける打撃であるとして、ステップS15に進み、サブルーチン‘発音指示処理’が実行される。この‘発音指示処理’サブルーチンでは、通常モードにおける、メッシュヘッド11に対する打撃があったことを意味する‘打撃’フラグ(不図示)が立てられる。尚、この‘打撃’フラグもRAM25に備えられている。その後、このサブルーチン‘パッド処理’を抜けて、メインルーチンのステップS3に戻る。
【0053】
ステップS12において、現在のモードがテンポ設定モードであると判定されると、ステップS13に進み、タップスイッチ22cの押下が行なわれたか否かの判定が、前述した‘TapSwOn’レジスタに格納されている値を基に行なわれる。
【0054】
この‘TapSwOn’レジスタに「1」が格納されている場合は、タップスイッチ22cの押下によるテンポの設定が行なわれている最中にメッシュヘッド11が打撃されたことを意味し、ステップS15に進む。ステップS15における処理については、前述してあるので省略する。
【0055】
一方、この‘TapSwOn’レジスタに「0」が格納されていると、メッシュヘッド11に対する打撃によるテンポ設定の終了を意味するタップスイッチ22cの押下がいまだ行なわれていないこととなり、ステップS14に進む。
【0056】
ステップS14では、メッシュヘッド11に対する打撃の間隔が計測される。今回の打撃がテンポ設定モードに設定されて初めての打撃であれば、所定時間間隔でカウントアップされるカウンタをスタートさせる。次回の打撃からは、その時のカウント値をメモリに順次記憶する(このことにより、打撃毎の時間間隔がメモリに記憶され、テンポ設定モードを終了したとき(ステップS454、後述)、これらのメモリに記憶した値から、テンポを設定する)。この処理の後、メインルーチンのステップS3に戻る。メインルーチンでは、ステップS3においてサブルーチン‘発音処理’が実行される。
【0057】
このサブルーチン‘発音処理’では、前述した、RAM25に備えられている‘打撃’フラグが立っているか否かが判定され、‘打撃’フラグが立っていればメッシュヘッドセンサ14で検出された信号に応じた楽音を発音するための処理が行なわれ、‘打撃’フラグが立っていなければ、ステップS4に進む。尚、サブルーチン‘発音処理’についての図示および詳細な説明は、公知の技術であるため省略する。
【0058】
図8は、サブルーチン‘操作子処理’のフローチャートである。
【0059】
図8に示すサブルーチンのステップS41では、この電子ドラムパッド1に備えられているスイッチ群に変化があったか否かが判定される。ステップS41において、これらスイッチ群のいずれのスイッチにも変化がないと判定されると、このサブルーチン‘操作子処理’を抜けて、メインルーチンのステップS5に進む。尚、本実施形態の電子ドラムパッド1では、このタップスイッチ22cに対する押下は、タップスイッチ22cに対する‘ON’操作と、タップスイッチ22cに対する‘OFF’操作とで構成されていると認識されている。したがって、ステップS41にいう、状態の変化には、‘OFF’状態から‘ON’状態への変化、‘ON’状態から‘OFF’状態への変化の双方が含まれる。
【0060】
ステップS41において、これらスイッチ群のいずれかのスイッチの状態に変化があったと判定されると、ステップS42に進み、変化のあったスイッチがタップスイッチ22cであるか否かが判定される。
【0061】
ステップS42において、変化のあったスイッチがタップスイッチ22cではないと判定されると、ステップS46に進み、変化のあったスイッチがタップスイッチ22c以外のスイッチであるか否かが判定される。
【0062】
ステップS46において、変化のあったスイッチがタップスイッチ22c以外のスイッチでもなかったと判定されたときは、このサブルーチン‘操作子処理’を抜けて、メインルーチンのステップS5に進む。
【0063】
ステップS46において、変化のあったスイッチがタップスイッチ22c以外のスイッチであったと判定されたときは、ステップS47に進み、その変化がスイッチに対するオン操作であったか否かが判定される。
【0064】
ステップS47において、その変化がスイッチに対する‘ON’操作であったと判定されると、ステップS49に進み、サブルーチン‘その他スイッチON処理’が実行され、その変化がスイッチに対する‘ON’操作でないと判定されると、ステップS48に進み、サブルーチン‘その他スイッチOFF処理’が実行される。尚、これらのサブルーチン‘その他スイッチON処理’および‘その他スイッチOFF処理’の説明については、本発明と無関係であるので省略する。
【0065】
これらのサブルーチン‘その他スイッチON処理’および‘その他スイッチOFF処理’を実行した後は、このサブルーチン‘操作子処理’を抜けて、メインルーチンのステップS5に進む。
【0066】
一方、ステップS42において、変化のあったスイッチがタップスイッチ22cであると判定されると、ステップS43に進み、その変化がスイッチに対する‘ON’操作であったか否かが判定される。
【0067】
ステップS43において、その変化がスイッチに対する‘ON’操作(‘OFF’状態から‘ON’状態への変化)であると判定されると、ステップS45に進み、サブルーチン‘タップスイッチON処理’が実行される。
【0068】
図9は、サブルーチン‘タップスイッチON処理’のフローチャートである。
【0069】
図9に示すサブルーチンのステップS451では、現在のモードがテンポ設定モードであるか否かが判定される。これは、前述した‘CurMode’レジスタに格納されている値で判定される。
【0070】
ステップS451において、‘CurMode’レジスタに格納されている値が「0」であって、現在のモードがテンポ設定モードではないと判定されると、ステップS452に進み、現在のモードをタップ設定モードに切替える。これにより、‘CurMode’レジスタには、値「1」が格納され、‘TapSwOn’レジスタ’および‘PadOn’レジスタには値「0」が格納される。その後、このサブルーチン‘タップスイッチON処理’を抜け、図8に示すサブルーチン‘操作子処理’のステップS46に進んだ後、メインルーチンのステップS5に戻る。
【0071】
ステップS451において、‘CurMode’レジスタに格納されている値が「1」であって、現在のモードがテンポ設定モードであると判定されると、ステップS453に進み、メッシュヘッド11が未だ打撃されていないのか否かが判定される。これは、‘PadOn’レジスタに格納されている値によって判定される。
【0072】
ステップS453において、メッシュヘッド11が既に打撃されていると判定されたとき、すなわち‘PadOn’レジスタに格納されている値が「1」であったときには、ステップS454に進み、メッシュヘッド11に対する打撃によるテンポ設定が終了されたとして、テンポ設定モードから通常モードへのモード切替えが行なわれる。このとき、‘CurMode’レジスタに値「0」が格納される。その後、このサブルーチン‘タップスイッチON処理’を抜け、図8に示すサブルーチン‘操作子処理’のステップS46に進んだ後、メインルーチンのステップS5に戻る。
【0073】
ステップS453において、メッシュヘッド11が未だ打撃されていないと判定されたとき、すなわち‘PadOn’レジスタに格納されている値が「0」であったときには、ステップS455に進み、タップスイッチ22cの押下の間隔を計測するための‘テンポ計測処理’が実行される。このテンポ計測処理では、テンポ設定モードに設定されて始めてこのスイッチがオンされた場合は、所定時間間隔でカウントアップされるカウンタをスタートさせる。それ以降のオンの場合は、その時のカウント値をメモリに順次記憶する(このオン操作が所定時間に達した場合は、(S64、65)テンポ設定モードを抜け、これらのメモリに記憶した時間間隔に基づいてテンポを設定する)。その後、ステップS456に進み、タップスイッチ22cの押下時間を計測するために、タイマスイッチONインターバルカウンタのゼロクリアおよびスタートが行なわれる。このタイマスイッチONインターバルカウンタのスタートは、このカウンタを、詳しくは後述するタイマインターラプトルーチンである‘タイマスイッチONインターバルカウンタ処理’によるカウントアップの対象とするための処置である。尚、このタップスイッチONインターバルカウンタ用のレジスタに格納される値もRAM25に設けられたレジスタ領域に記録される。その後、このサブルーチン‘タップスイッチON処理’を抜け、図8に示すサブルーチン‘操作子処理’のステップS46に進んだ後、メインルーチンのステップS5に戻る。
【0074】
ここで、図8に示すサブルーチン‘操作子処理’のステップS43において、その変化がタップスイッチ22cに対する‘ON’操作ではなく‘OFF’操作(‘ON’状態から‘OFF’状態への変化)であると判定されたときに話を戻して説明する。
【0075】
このときは、ステップS44に進み、サブルーチン‘タップスイッチOFF処理’が実行される。
【0076】
図10は、サブルーチン‘タップスイッチOFF処理’のフローチャートである。
【0077】
図10に示すサブルーチンのステップS441では、現在のモードが、テンポ設定モードであるか否かが判定される。これは、‘CurMode’レジスタに格納されている値によって判定される。
【0078】
ステップS441において、現在のモードがテンポ設定モードではないと判定されると、このサブルーチン‘タップスイッチOFF処理’を抜けて、図8に示すサブルーチン‘操作子処理’のステップS46に進んだ後、メインルーチンのステップS5に戻る。
【0079】
ステップS441において、現在のモードがテンポ設定モードであると判定されると、ステップS442に進み、図9に示すサブルーチン‘タップスイッチON処理’のステップS456で行なわれる、タップスイッチONインターバルカウンタのスタートがなされているか否かが判定される。
【0080】
ステップS442において、スタートされていないと判定されると、すなわち、テンポ設定モードにいるものの、タップスイッチ22cの押下によるテンポの設定が始まっていないときは、このサブルーチン‘タップスイッチOFF処理’を抜けて、図8に示すサブルーチン‘操作子処理’のステップS46に進んだ後、メインルーチンのステップS5に戻る。
【0081】
ステップS442において、このカウンタがスタートされていると判定されると、ステップS443に進み、詳しくは後述するが、タップスイッチONインターバルカウンタをカウントアップの対象から外すことを示すタップスイッチONインターバルカウンタのストップが行なわれる。その後、このサブルーチン‘タップスイッチOFF処理’を抜けて、図8に示すサブルーチン‘操作子処理’のステップS46に進んだ後、メインルーチンのステップS5に戻る。
【0082】
図6に示すメインルーチンのステップS5では、図3および図4に示す表示器21に対する表示の処理を行なう、図示しないサブルーチン‘表示処理’が実行される。その後、ステップS2に戻る。尚、このサブルーチン‘表示処理’についての説明は、本発明と無関係であるため省略する。
【0083】
次に、この電子ドラムパッド1において、図6に示すメインルーチンとは別にタイマインターラプトで実行されるルーチン‘タップスイッチONインターバルカウンタ処理’について説明する。
【0084】
図11は、ルーチン‘タップスイッチONインターバルカウンタ処理’のフローチャートである。
【0085】
図11に示すこのルーチンは、タップスイッチ22cに対する押下時間、すなわち、前述した、タップスイッチ22cに対する‘ON’操作時間を検出するためのタイマインターラプトルーチンであり、前述した、スタートされたタップスイッチONインターバルカウンタのカウントアップを行なう。
【0086】
このルーチンのステップS61では、タップスイッチONインターバルカウンタがスタートされているか否かが判定される。ステップS61において、カウンタがスタートされていないと判定されると、このルーチンを終了する。
【0087】
ステップS61において、カウンタがスタートされていると判定されると、ステップS62に進み、そのカウンタ値がインクリメントされる。その後、ステップS63に進む。
【0088】
ステップS63では、そのカウンタ値がタップテンポモードExitインターバルと同じか否かが判定される。これは、カウンタ値が表わすタップスイッチ22cの‘ON’操作時間が、タップスイッチによるテンポ設定の終了を表わす所定の時間(タップテンポモードExitインターバル)に到達したか否かを判定している。
【0089】
ステップS63において、カウンタ値がまだタップテンポモードExitインターバルに及ばなければ、このルーチンを終了する。
【0090】
ステップS63において、カウンタ値がタップテンポモードExitインターバルと等しくなったときは、ステップS64に進み、タップスイッチONインターバルカウンタをストップし、ステップS65に進む。
【0091】
ステップS65では、タップスイッチ22cの押下によるテンポ設定が終了したことにより、テンポモードから通常モードへの切替えが行なわれる。その後、このルーチンを終了する。
【0092】
以上説明したように、通常モードにおいて、打撃を検出した場合は、楽音が発生され、タップスイッチがオンされるとテンポ設定モードになる。このテンポ設定モードにおいて、打撃を検出した場合は、打撃の時間間隔が検出され、再度、タップスイッチがオンされると通常モードに戻ると同時に、設定された時間間隔に基づいて、テンポが設定される。ここで、設定された時間間隔を四分音符に対応させてもよいし、八分音符に対応させてもよい。
【0093】
また、テンポ設定モードに設定された後、打撃が検出される前にタップスイッチが再度オンされた場合には、タップスイッチがオンされる時間間隔が検出される。この場合に、タップスイッチが所定時間以上オンされるとテンポ設定モードから通常モードに戻り、タップスイッチがオンされた時間間隔に基づいてテンポが設定される。
【0094】
以上説明した本実施形態の電子ドラムパッドでは、打撃面を打撃することにより、所望の楽音を発生することができると共に、メトロノームのテンポをタップスイッチや打撃面を打撃する間隔で設定することができ、操作性がよい。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子打楽器によれば、所望のテンポの設定を操作性よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子打楽器の一実施形態の、斜め上方からの外観斜視図である。
【図2】図1に示す電子ドラムパッドの打撃部の断面図である。
【図3】図1に示す電子ドラムパッドの操作部の正面図である。
【図4】本実施形態の電子ドラムパッドの内部ブロック図である。
【図5】選択したリズムパターンに応じて、交互に点灯するLEDLおよびLEDRを示した図である。
【図6】本実施形態の電子ドラムパッドにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。
【図7】サブルーチン‘パッド処理’のフローチャートである。
【図8】サブルーチン‘操作子処理’のフローチャートである。
【図9】サブルーチン‘タップスイッチON処理’のフローチャートである。
【図10】サブルーチン‘タップスイッチOFF処理’のフローチャートである。
【図11】このルーチン‘タップスイッチONインターバルカウンタ処理’のフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子ドラムパッド
10 打撃部
11 メッシュヘッド
12、13 LED
14 メッシュヘッドセンサ
22 操作パネル
22a インクリメントスイッチ
22b デクリメントスイッチ
22c タップスイッチ
22d ソングスイッチ
22e スタート/ストップスイッチ
Claims (2)
- 打撃を受ける打撃部と、前記打撃部への打撃を検出する打撃センサとを備えると共に、
テンポを設定するテンポ設定モードと、前記テンポ設定モードにおいて設定されたテンポの楽音信号と前記打撃センサによる打撃の検出に応じた楽音信号を出力する通常モードとを有する電子打楽器において、
所定の操作子と、
通常モードにあるときに前記操作子が操作されたことを受けてテンポ設定モードに入り、このテンポ設定モードにおいて前記打撃部への打撃が検出された場合に該打撃部への打撃の間隔に応じたテンポを設定し、前記操作子が操作されたことを受けて前記通常モードに戻るテンポ設定手段とを備えたことを特徴とする電子打楽器。 - 前記テンポ設定手段は、通常モードにあるときに前記操作子が操作されることを受けてテンポ設定モードに入り、このテンポ設定モードにおいて前記操作子への操作が検出された場合に該操作子の操作の間隔に応じたテンポを設定し、該操作子の操作によりテンポが設定された場合において該操作子がテンポ設定のための操作とは異なる所定の態様で操作されたことを受けて前記通常モードに戻ることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。
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