JPH096361A - メトロノーム機能付きドラム練習パッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ドラム練習パッドで練習する際には、メトロ
ノーム音とドラム打音が一致するときにメトロノーム音
を消音可能なメトロノーム機能付きドラム練習パッドを
提供する。 【構成】 メトロノーム装置は練習パッドの打撃を検出
するパッド信号検出手段と、メトロノームのテンポ信号
を発生するテンポ信号発生手段と、テンポ信号を練習パ
ッドの打撃により抑制する許容時間を設定する許容時間
設定手段と、許容時間に基づき、テンポ信号に所定の遅
延を与える遅延手段と、テンポ信号と遅延手段の信号に
基づき時間差を検出する時間差検出手段と、時間差検出
手段の信号とパッド信号検出手段の信号に基づくゲート
信号を発生するゲート信号発生手段と、ゲート信号が一
定のレベルの場合は遅延手段からの信号出力を抑制し、
ゲート信号の信号が他方のレベルであるときは遅延手段
からの信号を出力するトリガ発生手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明のメトロノーム機能付きド
ラム練習パッドは、メトロノーム機能を有し、メトロノ
ーム音とドラム練習パッドの打音が一致したときには、
メトロノーム音を消音する機能を有するドラム練習パッ
ドに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のドラム練習パッドは、低価格化等
を図るためにメトロノーム機能を有していなかった。し
かしながら、初心者のドラム練習においては、メトロノ
ームを必要とする場合が少なくない。

【０００３】このため、メトロノームを使用してドラム
練習パッドでドラム練習をする際には、メトロノームと
ドラム練習パッドを別個に用意する必要があり不便であ
った。

【０００４】また、電子メトロノームを使用する場合
は、メトロノームをライン端子に接続する必要があり面
倒であるとか、コードが邪魔になる等の問題点もあり、
改善が求められていた。

【０００５】また、ドラムの練習方法として、メトロノ
ームとドラムを用いて練習する場合に、ドラムの打音が
大きいので、メトロノームの発音とドラムを叩くタイミ
ングが合致したときにはメトロノームの音がマスキング
され、ドラムの打音のタイミングの適否の判断が容易で
あった。

【０００６】しかしながら、ドラムによる練習は非常に
音が大きく周囲に迷惑を掛けるため、ドラムの練習の際
に、ドラムの打音を極力小さくするようにしたドラム練
習パッドがある。

【０００７】このドラム練習パッドは、打音を小さくす
るように作られており、メトロノームを用いた練習をす
る際に、メトロノーム音と練習パッドの打撃が一致して
もメトロノーム音がマスキングされず、メトロノーム音
とドラムの打音のタイミングの適否が分かりにくいとい
う欠点がある。

【０００８】また、従来のドラム練習パッドは、メトロ
ノームが組み込まれたものは存在せず、メトロノームの
使用を希望する場合には、メトロノーム装置を別個に用
意する必要があり、取扱や操作が面倒であるという欠点
もあった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みなされたものであり、メトロノーム機能を備え、メ
トロノームとドラム練習パッドを用いて練習する際に
は、メトロノーム音とドラム音が一定の範囲内で一致す
るとメトロノーム音を消音するドラム練習パッドを提供
することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、メトロノーム
装置を装着したことを特徴とするメトロノーム機能付き
ドラム練習パッドである。

【００１１】本発明に係る前記メトロノーム装置は、ド
ラム練習パッドが打撃されたことを検出するパッド信号
検出手段４と、メトロノームの発音の基準となるテンポ
信号を発生するテンポ信号発生手段１と、前記テンポ信
号発生手段１の発生したテンポ信号を、ドラム練習パッ
ドの打撃により抑制する許容時間を設定する許容時間設
定手段１１と、前記許容時間設定手段１１により設定さ
れた許容時間に基づき、前記テンポ信号発生手段１の発
生したテンポ信号に、所定の遅延を与える遅延手段２
と、前記テンポ信号発生手段１の発生した信号と、前記
遅延手段２により遅延された信号に基づき時間差を検出
する時間差検出手段３と、前記時間差検出手段３の検出
した信号と、前記パッド信号検出手段４の検出した信号
に基づくゲート信号を発生するゲート信号発生手段６
と、前記ゲート信号発生手段６からの信号が一定のレベ
ルの場合は、遅延手段２からの信号出力を抑制し、ゲー
ト信号発生手段６からの信号が他方のレベルであるとき
は、遅延手段２からの信号を出力するトリガ発生手段７
と、を有し、前記許容時間外にドラム練習パッドが打撃
されたときはメトロノーム音を発音し、許容時間内にド
ラム練習パッドが打撃されたときは、メトロノーム音の
発音を抑制することを特徴とする。

【００１２】前記パッド信号検出手段４により検出され
た信号波形は、波形整形手段５により整形されることを
特徴とする。

【００１３】前記テンポ信号発生手段１により発生する
テンポ信号のテンポは、テンポ設定手段１２により設定
されることを特徴とする。

【００１４】前記許容時間設定手段１１により設定され
る許容時間は、メトロノームの発音タイミングより前に
設定されることを特徴とする。

【００１５】また、本発明はメトロノーム機能を利用す
るか否かを選択するメトロノーム選択手段を有すること
を特徴とする。

【００１６】

【作用】本発明のメトロノーム機能付きドラム練習パッ
ドは、メトロノーム機能を内蔵し、メトロノーム音が必
要なときにはメトロノームスイッチ１４をオンするだけ
の簡単な操作でメトロノーム機能を使用可能にするもの
である。

【００１７】これにより、メトロノームを別個に用意す
る必要はなく、メトロノームが必要な時には何時でもメ
トロノームが使用可能な、取扱・操作や保管が容易な扱
いやすいメトロノーム機能付きドラム練習パッドが提供
できる。

【００１８】さらに、本発明のドラム練習パッドは、パ
ッドを叩くタイミングとメトロノーム発音のタイミング
が一定の範囲内で合致すると、メトロノーム音を消音す
る機能を備えることにより、パッドを叩くタイミングが
メトロノームの発音タイミングと一致しているかの判断
が容易にでき、パッドを打撃したタイミングの適否が容
易に把握できる。

【００１９】

【実施例】図１は本発明のメトロノーム機能付きドラム
練習パッドの全体構成を示す概略ブロック図である。以
下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に
説明する。

【００２０】図において、１はテンポ信号発生器であ
り、メトロノームが発音するテンポ音の基準となるテン
ポ信号Ａ（図４参照）を生成するものである。該テンポ
信号発生器１の生成するテンポ信号Ａのテンポは、テン
ポ設定スイッチ１２により設定される。なお、該テンポ
設定スイッチは、例えばスライド式スイッチで構成され
る。

【００２１】２は遅延回路であり、テンポ信号発生器１
の生成したテンポ信号Ａに所定の許容時間の遅れを与え
た遅延信号Ｂを生成するものである。なお、本発明にお
けるメトロノームの発音は、該遅延信号Ｂに基づいて行
われる。

【００２２】許容時間とは、練習パッド１６を打撃する
タイミングとメトロノームの発音するタイミングが合致
したものと見なすことを許容する一定時間であり、該許
容時間内においてメトロノームの発音を抑制する時間帯
である。該許容時間は許容時間設定スイッチ１１により
設定される。該許容時間設定スイッチは、例えばセンス
ボリュームにより構成される。

【００２３】なお、本実施例における許容時間はメトロ
ノームの発音タイミング、即ち遅延信号Ｂの立上がりよ
り前に設定されている。

【００２４】３は時間差検出回路であり、テンポ信号発
生器１の生成したテンポ信号Ａと、遅延回路２で生成さ
れた遅延信号Ｂに基づき、ＡとＢの時間差を検出して練
習パッドの打撃によりメトロノームの発音を抑制する時
間帯を設定するものである。該時間差検出回路３で生成
された時間差信号Ｃはゲート信号発生回路６に送られ
る。

【００２５】４はパッド信号検出器であり、練習パッド
１６が打撃されたことを検出するものである。該パッド
信号検出器４は、例えばセンサー等で構成される。

【００２６】５は波形整形回路であり、パッド信号検出
器４の検出した、例えばＳｉｎカーブのような滑らかな
波形を、シャープでデジタルな波形に整形することによ
りパッド信号を正確に送信するものである。該波形整形
回路５で整形されたパッド信号Ｄはゲート信号発生回路
６に送られる。

【００２７】６はゲート信号発生回路であり、時間差検
出回路３から送られる時間差信号Ｃと、波形整形回路５
から送られるパッド信号Ｄが信号が、ともにＨレベルの
時はＨレベルの信号を、その他の場合にはＬレベルの信
号を出力するものである。該ゲート信号発生回路６から
の出力はトリガ発生器７に送られる。

【００２８】７はトリガ発生器であり、ゲート信号発生
回路６からの抑制信号ＥがＨレベルの時には、遅延回路
２から送られた遅延信号Ｂの出力を抑制し、ゲート信号
発生回路６からの抑制信号ＥがＬレベルの時には、遅延
回路２から入力された遅延信号Ｂをメトロノーム音源８
に送りメトロノーム音を発音させるものである。

【００２９】８はメトロノーム音源であり、トリガ発生
器７からの信号に基づいてメトロノーム音を生成するも
のである。

【００３０】メトロノーム音源８で生成されたメトロノ
ーム音信号は増幅器９、スピーカ１５を通じて発音され
ることになる。

【００３１】なお、図中Ａ〜Ｆは各ブロックで発生する
信号を示すものであり、各信号Ａ〜Ｆについては、図４
の説明で詳述する。

【００３２】図２は本実施例のメトロノーム機能付きド
ラム練習パッドの概略平面図である。図において１１は
許容時間設定スイッチとしてのセンスボリュームであ
り、該センスボリューム１１を調節することにより、パ
ッドの打撃によりメトロノーム音の消音される許容時間
を設定するものである。

【００３３】１２はメトロノームのテンポを設定するテ
ンポ設定スイッチとしてのスライドスイッチであり、該
スライドスイッチ１２を左右にスライドさせることによ
り、テンポ信号発生器１より発生されるメトロノームの
テンポ信号Ａは調節される。

【００３４】１３は音量調節機能を備えた電源スイッチ
であり、該スイッチ１３をオンすることによりメトロノ
ーム装置の電源は投入され、電源スイッチ１３を回転さ
せることによりメトロノーム音の音量が調節される。な
お、メトロノームに供給される電源は、例えばバッテリ
を用い本発明に係る練習パッドに内蔵される。

【００３５】１４はメトロノーム選択手段としてのメト
ロノーム機能のオン／オフを行うメトロノームスイッチ
であり、該スイッチ１４をオン／オフすることにより、
メトロノームを使用するか否かを任意に選択できる。

【００３６】このように、ドラム練習にメトロノーム機
能の選択を任意にできるようにすることにより、ドラム
練習パッドの利用者層が、初心者から熟練者に至まで広
くなり、操作性の優れたドラム練習パッドを提供でき
る。

【００３７】１５はスピーカであり、該スピーカ１５を
通じてメトロノーム音は外部に放音される。スピーカ１
５の配設箇所はこれに限られず、例えばドラム練習パッ
ドの側面、或いは操作者の全面に配置してもよい。

【００３８】なお、本実施例ではメトロノーム音をスピ
ーカ１５から外部に放音する場合を例に説明している
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばメ
トロノーム音はヘッドホンで聴く、あるいはヘッドホン
とスピーカ１５を切換え可能に構成してもよい。

【００３９】１６は練習パッドであり、演奏者は該練習
パッド１６を打撃することによりドラムの練習を行う。
なお、練習パッドの構成については周知であるので説明
を省略する。

【００４０】図３は、練習パッドの打撃によりメトロノ
ーム音が消音される過程を説明する図である。なお、本
実施例においては練習パッドを叩くタイミングがメトロ
ノームの発音タイミングより許容時間の範囲内であって
早い場合、または発音タイミングが同時の場合にメトロ
ノーム音が抑制される場合を例に説明する。

【００４１】図において、Ａはメトロノームの音信号を
示し、許容時間Ｒt1はメトロノームの発音時間Ｔm より
前に設定されている。

【００４２】図において、Ｂは練習パッドを打撃するこ
とにより生ずるパッドの音信号を示しており、本実施例
の場合、練習パッドは許容時間、即ち、Ｔm −Ｒt1≦Ｔ
≦Ｔm の範囲内に打撃されているのでメトロノーム音は
発音されない。

【００４３】図４は、各ブロックでメトロノーム音を抑
制する過程を説明するタイミングチャートである。

【００４４】図において、Ａはテンポ設定スイッチ１２
で予め設定されたテンポでテンポ信号発生器１が発生す
るテンポ信号Ａを示している。該テンポ信号Ａは、メト
ロノームが発音するタイミングの基準となる信号であ
る。

【００４５】Ｂは上記テンポ信号Ａに許容時間分の遅延
が加えられた遅延信号Ｂを示している。該遅延信号Ｂは
テンポ信号発生器１が発生したテンポ信号Ａに、遅延回
路２が許容時間Ｒt1の遅延を加えた信号である。なお、
本実施例の場合、メトロノームの発音は、該遅延信号Ｂ
に基づいて行われる。

【００４６】Ｃは、上記テンポ信号Ａ及び遅延信号Ｂに
基づき合成された時間差信号Ｃを示している。該時間差
信号Ｃは時間差検出回路３により生成されるものであ
り、テンポ信号ＡがＨレベルになると該時間差信号Ｃは
Ｈレベルになり、遅延信号ＢがＬレベルになると該時間
差信号ＣはＬになる。

【００４７】従って、上記時間差信号Ｃは、テンポ信号
Ａの立上がり、即ち、発音タイミングＴm でＨレベルに
なり、、遅延信号Ｂの立下り、即ち、許容時間Ｒt1の遅
延を与えられた信号の立下り時にＬに切り替わる。

【００４８】Ｄは練習パッドを打撃した際に生ずるパッ
ド信号を示しており、該パッド信号Ｄは、例えばセンサ
ー等のパッド信号検出器４により検出され、波形整形回
路５に送られデジタルな信号に整形される。。

【００４９】Ｅはゲート信号発生回路６から出力される
メトロノーム音を抑制するための抑制信号Ｅを示してい
る。該メトロノーム音の抑制信号Ｅは、時間差検出回路
３から入力される時間差信号ＣがＨレベルで、しかも、
波形整形回路５から入力されるパッド信号ＤがＨレベル
のときにＨレベルになる。

【００５０】一方、時間差信号Ｃ及び／又はパッド信号
ＤがＬレベルになると、該抑制信号ＥはＬレベルに切り
替わり、メトロノーム音が発音される。

【００５１】即ち、抑制信号Ｅはパッド信号Ｄと時間差
信号ＣがともにＨレベルになる際に立上がり、時間差信
号Ｃが立ち下がると立ち下がる信号である。従って、該
抑制信号ＥがＨレベルの際に遅延回路２から送られてき
た遅延信号は、トリガ発生器７において発音が抑制され
る。

【００５２】Ｆはトリガ発生器７からメトロノーム音源
８に送られるメトロノーム信号を示しており、Ｅの抑制
信号のａ，ｂにおいては時間差信号ＣがＨレベルの時、
即ち、許容時間内にパッドが打撃されているので、該時
間帯におけるメトロノーム音は抑制されている。

【００５３】一方、メトロノーム信号Ｆのｃ，ｄにおい
ては時間差信号ＣがＨレベルの時間帯内にはパッドは打
撃されていない、即ちパッド信号ＤはＬレベルである。
従って、メトロノーム音、即ち、遅延信号はそのままメ
トロノーム音源８に送られ発音される。

【００５４】このように、本発明によればＣＰＵを使用
することなく論理回路の組み合わせで、練習パッドが許
容時間の範囲内に打撃された場合には、メトロノームの
発音を抑制可能となる。

【００５５】従って、構造が簡単で低価格のメトロノー
ム機能付きドラム練習パッドが提供可能となる。

【００５６】なお、本実施例では、メトロノームの発音
タイミングの前に許容時間を設けた場合を例に説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、メトロノ
ームの発音タイミングの後に許容時間を設ける、あるい
はメトロノームの発音タイミングの前後にわたって許容
時間を設けてもよい。

【００５７】図５は本発明の実施例の動作を説明するフ
ローチャートである。以下、図面を参照しながら動作に
ついて説明する。

【００５８】メトロノームの電源スイッチ１３がオンさ
れ、メトロノーム選択スイッチ１４がオンされるとメト
ロノームは動作を開始し、テンポ信号発生器１はテンポ
設定スイッチ弍より設定されたテンポ信号Ａを発生し、
発生されたテンポ信号Ａは遅延回路２に送られるとも
に、一部は分岐して時間差検出回路３に送られる。

【００５９】遅延回路２に送られた信号は、許容時間設
定スイッチ１１で設定された所定の許容時間の遅延が加
えられたのち、トリガ発生器７に送られる。この際、一
部は分岐して時間差検出回路３に送られる。

【００６０】時間差検出回路３は、テンポ信号Ａと遅延
信号Ｂに基づき、練習パッドが打撃された際にメトロノ
ームの発音を抑制する時間帯を示す時間差信号Ｃを生成
し、ゲート信号発生回路６に送る。

【００６１】一方、ドラム練習パッドに設けられたパッ
ド信号検出器４はパッドスキャンを開始し（ステップＳ
１１）、パッドの打撃があったか否かを調べる（ステッ
プＳ１２）。

【００６２】これは、練習パッドを打撃するイベントが
あったか否かを調べる処理であり、練習パッドの打撃が
なかった場合は、波形整形回路５から出力されるパッド
信号ＤはＬレベルとなり、メトロノーム音を発音するの
でステップＳ１４にスキップする。

【００６３】一方、ステップＳ１２でパッドイベントが
あった場合、即ち、波形整形回路５から出力されるパッ
ド信号ＤがＨレベルの場合には、当該イベントが許容時
間の範囲内にあったか否かが調べられる（ステップＳ１
３）。

【００６４】これはゲート信号発生回路６でなされる処
理であり、時間差検出回路３から送られた時間差信号Ｃ
がＨレベルの間に、Ｈレベルのパッド信号が送られてき
た場合には、許容時間内に起こったイベントであるので
抑制信号Ｅが生成され、該抑制信号ＥがＨレベルである
とステップＳ１５に分岐し、トリガ発生器７で遅延回路
２から送られた遅延信号Ｂを抑制して消音し（ステップ
Ｓ１５）、ステップＳ１１に戻る。

【００６５】一方、ステップＳ１３で許容時間の範囲
外、即ち、時間差検出回路３から送られた時間差信号Ｃ
がＬレベルの間にパッド信号Ｄが送られてきた場合に
は、許容時間外に起こったイベントであるので、メトロ
ノーム音の発音を抑制する必要はない。

【００６６】従って、遅延信号Ｂがトリガ発生器７を通
じてメトロノーム音源８に送られ、メトロノーム音を発
音し（ステップＳ１４）、ステップＳ１１に戻り次のイ
ベントのスキャンを行う。

【００６７】このように、本発明に係るドラム練習パッ
ドは、メトロノーム音のマスキング処理をゲート回路の
原理を応用した簡単な構造で実現している。上記ステッ
プＳ１２及びステップＳ１３のゲート回路の原理を応用
した処理は、ゲート信号発生回路６及びトリガ発生器７
により実現されている。

【００６８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ド
ラム練習パッドを用いた練習の際に、別個にメトロノー
ム装置を用意する必要はなく、操用性に優れた扱いやす
いドラム練習パッドが低価格で提供できる。

【００６９】また、メトロノームの発音とドラム練習パ
ッドの打撃のタイミングが一致した場合は、メトロノー
ム音が抑制されるので、打撃のタイミングの適否の判断
が分かりやすいドラム練習パッドが提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のメトロノーム機能付きドラム練習パッ
ドの全体構成を示す概略ブロック図である。

【図２】本発明のメトロノーム機能付きドラム練習パッ
ドの概略平面図である。

【図３】メトロノーム音とドラム音のマスキングの関係
を説明する図である。

【図４】メトロノーム音を抑制する過程を説明するタイ
ミングチャートである。

【図５】本実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ テンポ信号発生器（テンポ信号発生手段） ２ 遅延回路（遅延手段） ３ 時間差検出回路（時間差検出手段） ４ パッド信号検出器（パッド信号検出手段） ５ 波形整形回路（波形整形手段） ６ ゲート信号発生回路（ゲート信号発生手段） ７ トリガ発生器（トリガ発生手段） ８ メトロノーム音源 ９ 増幅器 １１ 許容時間設定スイッチ（許容時間設定手段） １２ テンポ設定スイッチ（テンポ設定手段） １３ 電源スイッチ １４ メトロノーム選択スイッチ（メトロノーム選択
手段） １５ スピーカ １６ 練習パッド Ａ テンポ信号 Ｂ 遅延信号 Ｃ 時間差信号 Ｄ パッド信号 Ｅ 抑制信号 Ｆ メトロノーム信号

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ１０Ｈ 1/00 Ｇ１０Ｈ 1/00 Ａ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 メトロノーム装置を装着したことを特徴
   とするメトロノーム機能付きドラム練習パッド。
2. 【請求項２】 前記メトロノーム装置は、 ドラム練習パッドが打撃されたことを検出するパッド信
   号検出手段と、 メトロノームの発音の基準となるテンポ信号を発生する
   テンポ信号発生手段と、 前記テンポ信号発生手段の発生したテンポ信号を、ドラ
   ム練習パッドの打撃により抑制する許容時間を設定する
   許容時間設定手段と、 前記許容時間設定手段により設定された許容時間に基づ
   き、前記テンポ信号発生手段の発生したテンポ信号に、
   所定の遅延を与える遅延手段と、 前記テンポ信号発生手段の発生した信号と、前記遅延手
   段により遅延された信号に基づき時間差を検出する時間
   差検出手段と、 前記時間差検出手段の検出した信号と、前記パッド信号
   検出手段の検出した信号に基づくゲート信号を発生する
   ゲート信号発生手段と、 前記ゲート信号発生手段からの信号が一定のレベルの場
   合は、遅延手段からの信号出力を抑制し、ゲート信号発
   生手段からの信号が他方のレベルであるときは、遅延手
   段からの信号を出力するトリガ発生手段と、を有し、 前記許容時間外にドラム練習パッドが打撃されたとき
   は、メトロノーム音を発音し、許容時間内にドラム練習
   パッドが打撃されたときには、メトロノーム音の発音を
   抑制することを特徴とする請求項１記載のメトロノーム
   機能付きドラム練習パッド。
3. 【請求項３】 前記パッド信号検出手段により検出され
   た信号波形は、波形整形手段により整形されることを特
   徴とする請求項２記載のメトロノーム機能付きドラム練
   習パッド。
4. 【請求項４】 前記テンポ信号発生手段により発生する
   テンポ信号のテンポは、テンポ設定手段により設定され
   ることを特徴とする請求項２乃至３記載のメトロノーム
   機能付きドラム練習パッド。
5. 【請求項５】 前記許容時間設定手段により設定される
   許容時間は、メトロノームの発音タイミングより前に設
   定されることを特徴とする請求項２乃至４記載のメトロ
   ノーム機能付きドラム練習パッド。
6. 【請求項６】 メトロノーム機能を利用するか否かを選
   択するメトロノーム選択手段を有することを特徴とする
   請求項１乃至５記載のメトロノーム機能付きドラム練習
   パッド。