JP5179905B2 - 演奏装置 - Google Patents

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Description

本発明は、演奏装置に関し、特に簡単な操作で演奏位置とテンポとを変更することができる演奏装置に関する。
従来、演奏情報を発生する時刻順に記憶し、順次読み出して演奏を行う自動演奏装置や演奏された楽音の波形を記憶し、順次読み出して再生する波形再生装置などにおいて、演奏のテンポを設定するものが知られている。テンポを設定する方法の一つとして、スイッチが押下された時間間隔に応じてテンポを設定するタップ操作がある。
特開2003−150158号公報(特許文献1)には、ディレイのパラメータである遅延時間を絶対時間で設定したり、音楽の演奏の速さを示すテンポの値(BPM:Beat Per Minute)と音符長(四分音符、八分音符など)とで設定することができる演奏装置が開示されている。また、電気ギターなどを演奏する場合に、床に載置して電気ギターなどから出力される楽音信号に効果や伴奏を付与する演奏装置がある。このような演奏装置においては、足で操作するペダルスイッチが設けられ、そのペダルスイッチをタップ操作する時間間隔によりテンポが設定される機能を持つものがある。
また、特開2006−145721号公報(特許文献2)には、タップ操作によりテンポを設定すると共に、スイッチがオン操作されたタイミングで演奏位置を拍などの区切り位置に変更するものが開示されている。
特開2003−150158号公報 特開2006−145721号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置では、テンポを設定することができるが、演奏位置を修正する(例えば、1拍目を他の演奏の1拍目に一致させる)ことができないという問題点があった。
また、特許文献2に記載された装置では、タップ操作が行われる度に演奏位置が修正されるため、演奏が停止したり早送りされたりして演奏が不自然になるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、簡単な操作で演奏位置とテンポを変更することができる演奏装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の演奏装置は、演奏者により操作される操作子と、その操作子が前回操作された時刻からの時間を計時する計時手段と、演奏のテンポを設定するテンポ設定手段と、演奏情報を記憶する記憶手段から演奏情報を読み出し前記テンポ設定手段により設定されたテンポで演奏を行う演奏手段と、記計時手段により計時された時間が所定時間以上である場合は、前記操作子が操作されたタイミングで前記演奏手段により演奏される演奏位置を所定の演奏位置に変更する演奏位置変更手段と、記計時手段により計時された時間が前記所定時間より短い場合は、前記操作子が操作されるまで計時された時間に応じてテンポを変更するテンポ変更手段とを備えている。
請求項2記載の演奏装置は、請求項1記載の演奏装置において、前記記憶手段は、所定の演奏長の演奏情報を記憶し、前記演奏手段は、前記記憶手段に記憶された演奏情報を繰り返し読み出すことにより演奏を行うものであり、前記演奏位置変更手段は、演奏位置を前記記憶手段が記憶する演奏情報の先頭の位置に変更するものである。
請求項3記載の演奏装置は、請求項1または2記載の演奏装置において、前記テンポ変更手段は、テンポの変動を抑制するテンポ変動抑制手段を備えている。
請求項4記載の演奏装置は、請求項1から3のいずれかに記載の演奏装置において、前記計時手段により計時された時間が前記所定時間以上である場合にタップ入力待機状態であることを表示する表示手段を備え、前記演奏位置変更手段は、前記表示手段によりタップ入力待機状態であると表示されている場合において前記操作子が操作された時にのみ前記演奏手段により演奏される演奏位置を所定の演奏位置に変更するものである。
請求項1記載の演奏装置によれば、演奏者により操作される操作子を備え、その操作子が前回操作された時刻からの時間が計時手段により計時される。演奏のテンポがテンポ設定手段により設定され、演奏情報を記憶する記憶手段から演奏情報を読み出しテンポ設定手段により設定されたテンポで演奏手段により演奏される。時手段により計時された時間が所定時間以上である場合は、操作子が今回操作されたタイミングで演奏手段により演奏される演奏位置が所定の演奏位置に演奏位置変更手段により変更される。そして、時手段により計時された時間が所定時間より短い場合は、操作子が今回操作されるまで計時された時間に応じてテンポがテンポ変更手段により変更される。即ち、操作子が所定時間以上操作されない状態で、操作子が操作された場合にのみ、演奏位置が変更され、その後、操作子が所定時間より短い時間間隔で操作された場合は、演奏位置は変更されず、その時間間隔に応じてテンポが設定される。
このように、一つの操作子を使って演奏位置とテンポの変更とを一連の操作により容易に行うことができるという効果がある。さらに、初回の操作の場合のみ演奏位置が変更され、それに続く操作では演奏位置が変更されないので、演奏が停止したり早送りされることがなく、自然な演奏を行うことができるという効果がある。
請求項2記載の演奏装置によれば、請求項1記載の演奏装置の奏する効果に加え、記憶手段は、所定の演奏長の演奏情報を記憶し、演奏手段は、記憶手段に記憶された演奏情報を繰り返し読み出すことにより演奏を行うものであり、演奏位置変更手段は、演奏位置を記憶手段が記憶する演奏情報の先頭の位置に変更するものであるので、繰り返し演奏される場合には、その先頭のタイミングで操作子を操作すればよいので、タイミングを取りやすいという効果がある。
請求項3記載の演奏装置によれば、請求項1または2記載の演奏装置の奏する効果に加え、テンポ変更手段は、テンポの変動を抑制するテンポ変動抑制手段を備えているので、テンポが大きく変化することがなく、円滑にテンポを変更することができるという効果がある。
請求項4記載の演奏装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の演奏装置の奏する効果に加え、計時手段により計時された時間が所定時間以上である場合にタップ入力待機状態であることを表示する表示手段を備えているので、演奏者は、その表示手段によりタップ入力待機状態であるか否かを識別することができる。よって、演奏者が演奏位置を変更したい場合は、表示手段によりタップ入力待機状態であることを視認して操作することができる。従って、演奏位置の変更を確実に行うことができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、効果装置1の外観を示す平面図である。効果装置1は、従来にない演奏の表現を豊富にすることができるものである。効果装置1は、電気ギターなどから出力される楽音信号に効果を付与するものであって、演奏を行う前に各種パラメータを操作パネルに設けられた操作子を用いて設定し、演奏を行う場合に床に載置し、演奏者が電気ギターなどを演奏しながら足で操作するものである。
図1に示すように、効果装置1の操作パネル17には、各種回転つまみやスイッチが設けられている。回転つまみとしては、エフェクトレベルつまみ2、ダイレクトレベルつまみ3、バンクつまみ5、パターンつまみ6、アタックつまみ7、デューティつまみ8、テンポつまみ9が設けられている。
効果装置1は、電気ギターなどから入力された信号と、その入力された信号に効果を付与した信号とを合成して出力する。エフェクトレベルつまみ2は、効果が付与された楽音の出力レベルであるエフェクトレベルを調整するものである。また、ダイレクトつまみ3は、効果が付与されない入力された楽音の出力レベルであるダイレクトレベルを調整するものである。
バンクつまみ5は、バンクを選択するつまみであり、各バンクには10の演奏パターンが予め設定されている。パターンつまみ6は、バンクつまみにより選択されたバンクに設定されている10の演奏パターンのいずれかを選択するものである。演奏パターンは、1小節または2小節の演奏データであって、ギターの弦に対応して形成されるフィルタの出力をオンするタイミングが記憶されたものである。演奏パターンの詳細については、図5を参照して後述する。
アタックつまみ7は、フィルタされた楽音を出力する際の立ち上がりであるアタック部分の波形を調整するものであり、このつまみを左に回すと立ち上がりがなだらかに、右に回すと立ち上がりが急峻に成形される。デューティつまみ8は、フィルタされた楽音が出力される際の期間の長さを調整するものであり、左に回すと期間が短くなり、右に回すと長くなる。
テンポつまみ9は、演奏テンポを調整するつまみであり、このつまみを左に回すとテンポが遅く、右に回すとテンポが速くなる。テンポは1秒間に計数される拍数で表され、30から250の値をとり、このテンポつまみ9と右スイッチRPとのいずれかによって設定され、最後に操作された値に設定される(後着優先)。テンポの値は、演奏の速さを示すもので、1分間に計数される拍の数(BPM:Beat Per Minute)などにより表される。
スイッチとしては、出力モードスイッチ4と、ペダルモードスイッチ10と、左ペダルスイッチLPと右ペダルスイッチRPとが設けられている。出力モードスイッチ4は、出力モードを設定するものである。出力モードには、モノーラルモード、ステレオモードがあり、ステレオモードには、さらにフィックスト、ランダム、ピンポンなどのモードがある。フィックストは、音像が固定されるモードであり、ランダムは、音像がランダムに移動するモードであり、ピンポンは、音像が左右チャネルを行き来するモードである。これらのモードに対応してLED51〜54が設けられている。出力モードスイッチ4を押下する度にこれらのモードが順次指定され、選択されたモードに対応するLEDが点灯される。
ペダルモードスイッチ10は、ペダルモードを切り替えるスイッチである。ペダルモードにはラッチモードとモメンタリモードとがあり、このスイッチがオンされる度にこれらのモードが交互に選択される。操作パネル17には、ラッチモードを示すLED56と、モメンタリモードを示すLED57が設けられ、ラッチモードが選択された場合はLED56が点灯され、左ペダルスイッチLPが押下される度にエフェクトのスタートとストップとが切り替えられる。
モメンタリモードが選択された場合はLED57が点灯され、左ペダルスイッチLPが押下されている間、エフェクトが入力楽音に付与され、左ペダルスイッチLPが押下されていない場合はエフェクトが停止される。
左ペダルスイッチLPと右ペダルスイッチRPとは、図1に示すように操作パネル17の下側の左右にそれぞれ配置される。左ペダルスイッチLPと右ペダルスイッチRPとの間には、複数のLED58〜62が配置されたパネルが設けられる。これらのLED58〜62は、電源LED58、エフェクトまたは録音、再生の開始または停止を示すLED59,録音状態を示すLED60、再生状態を示すLED61およびタップLED62である。
電源LED58は、電源が投入された場合に点灯される。効果装置1の電源は、内蔵される電池または外部からACアダプタによって供給される。電池で動作する場合は、入力ジャックにプラグが挿入されると電源が投入され、プラグが抜かれると電源が遮断される。ACアダプタを使用する場合は、ACアダプタのコネクタが挿入されると電源が投入され、電池は遮断される。
左ペダルスイッチLPは、上述の通りラッチモードとモメンタリモードとを有し、ラッチモードにおいて、2秒以上押下された場合は、録音モードに設定される。録音モードでは、まず、録音スタンバイ状態に設定され、LED60が点滅を開始する。その録音スタンバイ状態において、再度左ペダルスイッチLPが押下されると録音が開始されて録音状態となり、LED60は、点滅状態から点灯状態に移行され、RAM12の波形メモリに効果が付与された楽音が記憶される。
録音状態において、左ペダルスイッチLPが再度押下されると、録音が停止されて、録音された楽音の再生が開始される。この時、LED60は消灯され、LED61が点灯される。再生時には、録音された期間のうち、拍等により特定される区切りのよい区間が繰り返し再生される。この再生時にも、再生される速度は、設定されるテンポの値により変化する。
右ペダルスイッチRPは、テンポを設定する機能と、所定時間操作されない状態で操作された場合は、演奏位置を演奏パターンの先頭に移動する機能とを有する。右ペダルスイッチRPが所定時間以上操作されない場合は、タップ入力待機状態に設定され、このタップ入力待機状態では、タップLED62は消灯される。このタップ入力待機状態で右ペダルスイッチRPがオン操作されると、演奏位置が演奏パターンの先頭に設定される。この処理により、バンドなどと合奏を行っている最中に効果装置1から出力される演奏パターンのリズムとバンドによる演奏のリズムとのタイミングがずれた場合に、タップLED62が消灯している状態で効果装置1の右ペダルスイッチRPをバンド演奏によるリズムパターンの先頭のタイミングで踏むという動作を行うことにより、バンド演奏のリズムに効果装置1からの演奏パターンのリズムのタイミングを合わせる修正(頭出し)を容易に施すことができる。
このとき、タップLED62は点灯され、タップ入力待機状態ではないことが報知され、タップ入力待機状態でない状態では、右ペダルスイッチRPがオン操作された時間間隔によりテンポが設定される。そして右ペダルスイッチRPが所定時間以上操作されない場合に、タップ入力待機状態に設定され、タップLED62は消灯される。従って、演奏者はタップLED62によりタップ入力待機状態であるか否かを認識することができ、演奏位置を演奏パターンの先頭に変更したい場合は、タップLED62が消灯されているタップ入力待機状態において、右ペダルスイッチRPを操作すればよい。このように、タイミング設定とテンポ設定という2つの異なる設定を、右ペダルスイッチRPを共通の操作ペダルとして使用することによって容易に行うことができるという効果がある。
次に、図2を参照して、効果装置1の電気的構成について説明する。図2は、効果装置1全体の電気的構成を示したブロック図である。効果装置1は、CPU11と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)12と、ROM(リード・オンリ・メモリ)13と、A/D変換器14と、DSP15と、D/A変換器16と、操作パネル17とを主に備えている。
これらの構成のうち、CPU11と、RAM12と、ROM13と、DSP15と、操作パネル17とは、バス19を介して相互に接続されている。CPU11は、ROM13に記憶された制御プログラムを実行することにより、操作パネル17に設けられたつまみやスイッチの操作を検出し、その検出された状態に応じて入力される楽音に効果を付与する機能などを実行する。CPU11は、タイマ11aを内蔵し、右ペダルがオン操作された時間間隔を計時し、テンポを設定する。また、CPU11は、タイマ割込機能を有し、設定されたテンポに対応する時間間隔で割込処理を実行する。
RAM12は、CPU11がROM13に記憶された制御プログラムを実行する際に、変数などを一時記憶する書き換え可能なランダムにアクセスできるメモリである。RAM12には、各種フラグを記憶するフラグメモリ12aと、録音された楽音を記憶する波形メモリ12bと、タップ操作が行われた場合の計時された時間を記憶するタップバッファ12cとが設けられる。
フラグメモリ12aには、タップフラグと、録音フラグと、プレイフラグとが記憶される。タップフラグは、タップ入力待機状態に設定されている場合に0に設定され、そのタップ入力待機状態において、右ペダルスイッチRPがオン操作されると演奏位置が演奏パターンの先頭に設定され、タップフラグは1に設定される。タップフラグが1である場合は、タップ入力待機状態ではなく、右ペダルスイッチRPがオン操作された間隔によりテンポが設定される。右ペダルスイッチRPがオン操作された時刻からの時間が所定時間(例えば、2.5秒)以上である場合に、タップフラグは0に設定され、タップ入力待機状態に設定される。タップLED62は、タップフラグが0である場合に消灯され、タップフラグが1である場合に点灯される。
録音フラグは、録音状態または再生状態を示すフラグであり、左ペダルスイッチLPが操作されて録音モードが開始された場合に1に設定される。録音モードでは、録音処理が停止されると同時に録音された楽音の再生が先頭より開始され、再生が停止された際に録音モードが終了し録音フラグは0に設定される。
エフェクトフラグは、エフェクトが掛けられている場合に1に、エフェクトが停止された場合に0に設定される。LED59は、エフェクトフラグが1の時点灯され、エフェクトフラグが0の時消灯される。
タップバッファ12cには、右ペダルスイッチRPが演奏者によって操作された間隔が順次記憶される。演奏者は、スライス効果のテンポや拍のタイミングを変更したい場合に右ペダルスイッチRPを操作し、演奏位置の調整およびテンポの調整を行うが、タップ入力待機状態において最初の操作が行われた場合は、演奏パターンの先頭に演奏位置が設定され、2回目以降の操作では、前の操作との時間が計時されて、その時間が順次タップバッファ12cに記憶される。そして、記憶された時間の平均値が算出され、その平均値に基づいてテンポが変更される。タップバッファ12cに次に記憶するアドレスを示すポインタが設けられ、計時された時間がポインタが示すアドレスに記憶され、ポインタが1つ進められる。記憶される時間は8個までであって、8個以上の時間が計時された場合は、古い時間が削除される。
A/D変換器14は、アナログ信号をデジタル信号に変換するものである。電気ギターなどの出力信号はアナログ信号であって、接続コードの先端に形成されるプラグを介してジャックJK1に接続され、A/D変換器14に入力される。A/D変換器14は、所定のサンプリング周波数(例えば、48kHz)で入力されるアナログ信号をサンプリングし、所定のビット数(例えば、16ビット)に量子化し、順次DSP15に出力する。
DSP15によりスライス効果が付与された楽音は、D/A変換器16によりアナログ信号に変換されジャックJK2から出力される。ジャックJK2には、アンプなどに接続するプラグが挿入され、アンプにより駆動されるスピーカなどにより放音される。
次に、図3を参照して、DSP15の機能について説明する。図3は、DSP15の機能を示す機能ブロック図である。DSP15は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor)であり、予め組み込まれたプログラムに従って、各種処理を実行する。図3に示すように、DSP15に形成される機能ブロックは、ギターの6本の弦にそれぞれ対応して構成される。図3では、第1弦に対応したブロックのみを示し、第2〜第6弦については省略するが、パラメータの値のみ異なり、機能ブロックは同一である。
電気ギター等から入力される信号は、これらの6つの弦に対応するブロックに共通に供給される。以下、第1弦に対応するブロックについて説明する。
各弦に対応する処理ブロックには、バンドパスフィルタ21、22,23と、コムフィルタ24と、ハイパスフィルタ25と、乗算器26〜29と、加算器30と、アタック波形処理部31と、ゲート部32と、乗算器33とが設けられている。
バンドパスフィルタ21は、ギターの第1弦の開放弦から4フレットまでの音高の楽音を通過させるように設定されている。具体的には330Hzから420Hzまでの周波数帯域を通過させ、この帯域以外の楽音を通過させない周波数特性である。
バンドパスフォルタ22は、バンドパスフィルタ21が通過させる周波数の2倍の周波数の楽音を通過させるように設定されている。具体的には660Hzから840Hzの周波数帯域の楽音を通過させる。同様に、バンドパスフィルタ23は、バンドパスフィルタ21が通過させる周波数の3倍の周波数の楽音を通過させるように設定されている。具体的には990Hzから1260Hzの周波数帯域の楽音を通過させる。
コムフィルタ24は、第2フレットの周波数である370Hzを基点として、この周波数の整数倍の周波数を通過させる周波数特性を有するコムフィルタであって、ハイパスフィルタ25は、1260Hz以上の周波数帯域を通過させるものである。
乗算器26〜29は、バンドパスフィルタ21〜23およびハイパスフィルタ25のそれぞれの出力にレベルを設定するための係数α1〜α4を乗算するものである。これらの係数α1〜α4は、予め設定された値としてもよいし、演奏パターンの各演奏情報に記憶し、演奏されるタイミング毎に異なる値とするなど、演奏パターンの態様に応じて変化するようにしてもよい。α1に比べα2〜α4を大きい値とすると、倍音を強調した音色にすることができる。
加算器30は、乗算器26〜29により係数α1〜α4が乗算された各楽音信号を合成し、アタック波形処理部31に出力する。アタック波形処理部31は、アタックつまみ7により設定された楽音の立ち上がりの形状を楽音に付して、ゲート部32に出力する。
ゲート部32は、アタック波形処理部31によりアタック波形が形成された波形の出力をオンオフするもので、CPU11から出力の指示を入力した場合にオンに設定され、オンする時間はデューティつまみ8により設定される。ゲート部32から出力された楽音は、乗算器33により係数α5が乗算され、加算器42に出力される。
第1〜第6の弦に対応する処理ブロックの乗算器33の出力が加算器42によって合成され、D/A変換器16に出力される。
なお、図示しないが、入力された信号を直接出力するバイパス経路が形成され、左ペダルスイッチLPが操作されてエフェクトを開始するように指示された場合は、このバイパス経路が遮断されるとともにスライス効果が付与された楽音が出力され、エフェクトを停止するように指示された場合は、このバイパス経路が接続されるとともに加算器42の出力が遮断され、入力された信号がエフェクト回路をバイパスしてダイレクトに出力される。
図4は、ギターの各弦に対応して形成されるバンドパスフィルタ21〜23の周波数帯域を示す図であって、各弦毎に、横軸を周波数(対数)とし、縦軸を通過させる信号レベルとして示している。これらのバンドパスフィルタの周波数帯域は、入力される楽音の周波数によりいずれの弦で演奏されたかを識別することができるように設定されたものである。
例えば、第6弦に対応するフィルタは、基音に対応するバンドパスフィルタ21の周波数帯域を82〜105Hzとする。これは、第6弦のオープン(いずれのフレットも押さえない場合)の周波数は82.4Hzであり、第4フレットを押さえた場合の周波数は103.8であり、第6弦のオープン〜第4フレットの楽音のみを通過させるように設定されている。
同様に、第5弦に対応するフィルタは、基音に対応するバンドパスフィルタ21の周波数帯域を110〜140Hzとする。これは、第5弦のオープンの周波数が110Hz、第4フレットの周波数が138.6Hzであり、第5弦のオープン〜第4フレットの楽音のみを通過させるように設定されている。以下同様に各弦に対応して設定されている。但し、第3弦のみオープン〜第3フレットの楽音を通過するように設定されている。
また、各弦に対応して基音の第2倍音に対応してバンドパスフィルタ22が、第3倍音に対応してバンドパスフィルタ23が形成されている。例えば、第6弦については、バンドパスフィルタ22は、基音の第2倍音の周波数帯域である164〜210Hz、バンドパスフィルタ23は、基音の第3倍音の周波数帯域である246〜315Hzが設定されている。これらの基音の倍音の帯域は、基音のみを通過させると倍音がカットされるために元の音色が損なわれるので、音色が損なわれないようにするためである。
なお、これらの周波数帯域は、ギターの0〜4フレット(第6、5、4、2、1弦)、または0〜3フレット(第3弦)の音域に対応する周波数帯域である。バンドパスフィルタのカットオフ周波数におけるフィルタの特性の傾きがなだらかであれば、周波数帯域を理論値に対してより狭く設定した方が、各弦の音がよりよく分離される場合がある。例えば、第6弦の基音に対応するバンドパスフィルタ21の周波数帯域を85〜100Hzなどとする。
逆にカットオフ周波数におけるフィルタの特性の傾きが急峻であれば、通過する周波数の幅を理論値に対してより広く設定することで、各弦の音の分離を良好に保ちつつ、より原音に近い音色を持つ音を取り出すことができる。
次に、図5を参照して、演奏パターンについて説明する。図5は、演奏パターンを模式的に示すものである。この演奏パターンは、横軸をティック、縦軸を弦番号とし、ゲート部32を開く位置に丸印を記載したものである。ここで、ティックとは、1拍を細分化した時刻を示す単位である。上述の通り、テンポを示す値は、1分間に計数される拍の数であり、ティックは、その拍を整数値で除した時間の単位である。この実施形態ではその整数値を12として説明する。この整数値が大きいほど時間分解能が高く、微細なタイミングの設定を行うことができる。
図5(a)(b)は、それぞれ演奏パターンの例であって、いずれも8拍を一つのパターンとして繰り返し演奏されるものである。例えば、図5(a)に示す例では、ティック0においては、第6弦に対応するゲート部32を所定時間オンする。このオンする時間は、上述のデューティつまみ8により設定され、そのオンされる場合の立ち上がり波形に形状は、アタックつまみ7により設定される。
次に、12ティックにおいては第4弦に対応するゲート部32が、36ティックにおいては第3弦に対応するゲート部32がオンされるように設定されている。以下同様に、ティックにより示される時刻に、いずれかの弦に対応するゲート部32をオンするように演奏パターンが設定されている。図5(a)では、一つの拍には一つのゲート部32をオンにするような演奏パターンであるが、図5(b)では、12ティックや36ティックのように、同一のティックに複数のゲート部32をオンするように設定されている。
パターンメモリ13bに記憶される演奏情報は、ティックで表される時刻に対応して、第1弦から第6弦の処理ブロックのいずれを出力するかを記憶したものである。アタック波形やデューティや係数であるα1〜α5を演奏情報として記憶し、出力する処理ブロックをその都度制御するようにしてもよい。
次に、図6を参照して、CPU11により実行されるメイン処理について説明する。図6は、メイン処理を示すフローチャートである。なお、このメイン処理は、ROM13に記憶された制御プログラムを実行することにより行われる処理である。
このメイン処理は、効果装置1の電源が投入されると開始され、電源が遮断されるまで繰り返し行われる処理である。このメイン処理では、まず初期設定を行う(S1)。この初期設定では、録音フラグ、エフェクトフラグおよびタップフラグを0に設定する。
また、テンポつまみ9により設定されるテンポの値によりティックの時間間隔が求められ、その時間間隔でタイマ割込が発生するように設定する。
次に、左ペダルスイッチLPがオフからオンに操作されたか否かを判断し(S2)、オンに操作された場合は(S2:Yes)、録音フラグが1に設定されているか否かを判断する(S3)。録音フラグが1に設定されていない場合は(S3:No)、左ペダルスイッチLPが2秒以上連続して押下されていたかを判断する(S4)。左ペダルスイッチLPが押下されていた時間は、タイマ11aにより計時され、その計時された時間に基づき、この判断が行われる。
左ペダルスイッチLPが2秒以上連続して押下されていた場合(S4:Yes)は、LED60の点滅を開始する(S5)。このLED60の点滅により、ユーザは効果装置1が録音スタンバイ状態にあることを認識することができる。
この録音スタンバイ状態において、左ペダルスイッチLPがオフからオンに操作されたか否かを判断し(S6)、左ペダルスイッチLPが押下された場合は(S6:Yes)、録音処理を開始するようにDSP15を指示する(S7)。この録音処理は、DSP15により効果が付与された楽音信号を所定のサンプリング周波数で出力するとともに、RAM12に設けられた波形メモリ12bに記憶する処理であり、DSP15によりRAM12に書き込みが行われる。このときLED60を点灯し、録音フラグを1に設定する(S8)。
一方、S4の判断処理において、左ペダルがオンされた時間が2秒より短い場合は(S4:No)、エフェクトフラグが1に設定されているか否かを判断し(S9)、エフェクトフラグが1に設定されていなければ(S9:No)エフェクトを開始し(S10)、スタートLED59を点灯するとともにエフェクトフラグを1に設定する(S11)。
エフェクトフラグが1に設定されていれば(S9:Yes)、エフェクトを停止し(S12)、スタートLED59を消灯すると共にエフェクトフラグを0に設定する(S13)。なお、エフェクトを開始する場合は、タイマ割込を発生するタイマ11aが計時する時刻を0に設定するとともにDSP15のバイパス経路を遮断し、エフェクトを停止する場合は、そのバイパス経路を接続して加算器42の出力を遮断する処理を行う。
S3の判断処理において、録音フラグが1に設定されている場合は(S3:Yes)、録音を停止するようにDSP15を指示し(S14)、続いて録音した楽音を再生するようにDSP15を指示する(S15)。この時LED60を消灯し、LED61を点灯する(S16)。
再生が行われている間は、左ペダルスイッチLPがオン操作されるか否かを監視し(S17)オン操作された場合は(S17:Yes)、再生を停止するようにDSP15を制御し(S18)、LED61を消灯し、録音フラグを0に設定する(S19)。
S2の判断処理で左ペダルスイッチLPがオン操作されない場合(S2:No)、または、S8,S11,S13,S19のいずれかの処理を終了した場合は、タップ処理を行う(S20)。このタップ処理については、図7に示すフローチャートを参照して、後述する。S20のタップ処理を終了した場合は、その他の処理を行い(S21)、S2の処理に戻る。その他の処理では、操作パネル17に設けられた操作子の状態を検出し、その検出された状態に応じた処理を行う。
次に、図7を参照してタップ処理について説明する。図7は、タップ処理を示すフローチャートである。タップ処理では、まず、タップフラグが1に設定されているか否かを判断する(S31)。タップフラグが1に設定されていなければ(S31:No)、タップ入力待機状態であって、右ペダルスイッチRPがオン操作されたか否かを判断する(S32)。右ペダルスイッチRPがオン操作された場合は(S32:Yes)、タイマ11aによる計時を開始し(S33)、演奏パターンの現在の演奏位置を示すポインタを演奏パターンの先頭位置に移動する(S34)。そして、タップフラグを1に設定すると共にタップLED62を点灯し(S35)、タップバッファのポインタを最初のアドレスである1に設定する(S36)。
一方、S31の判断処理において、タップフラグが1である場合は(S31:Yes)、タップ入力待機状態ではなくタップ操作が行われている状態であり、タイマ11aが計時する現在の時間が閾値であるTHR以上であるか否かを判断する(S37)。この閾値THRは、テンポの最小値に基づいて設定される値である。通常、最も遅いテンポの値は30BPMであり、この30BPMにおける拍の時間間隔は2秒である。よって、THRを例えば2.5秒に設定する。
タイマ11aにより計時される現在の時間がTHR以上であれば(S37:Yes)、タイマ11aを停止し(S38)、タップフラグを0に設定してタップ入力待機状態とすると共にタップLED62を消灯する(S39)。
タイマ11aにより計時される現在の時間がTHR以上でない場合は(S37:No)、右ペダルスイッチRPがオン操作されたか否かを判断する(S41)。なお、S37における判断基準となる時間は、必ずしもTHRとする必要はなく、THRより短い所定時間であってもよい。右ペダルスイッチRPがオン操作された場合は(S41:Yes)、タイマ11aが計時する時間INTが、前回計時された時間の2/3から3/2の範囲内であるか否かを判断する(S42)。
タップ入力待機状態から第2回目にオン操作された場合には、前回計時された時間は、タップ入力待機状態におけるテンポの値に対応する時間である。タイマ11aが今回計時した時間INTが前回計時した時間の2/3から3/2の範囲内であれば(S42:Yes)、計時した時間INTをタップバッファ12cのポインタが示す位置に記憶し、タップバッファのポインタを1進める(S44)。なお、タップバッファ12cには、計時された時間INTを8個記憶するものとし、8個以上の時間INTが計時された場合は、最も古く計時された時間INTを削除して、新たに計時された時間INTを記憶する。
次に、タップバッファ12cに記憶された8個の時間INTの平均値を求め、その平均値からティックの時間間隔を算出し、そのティック時間でタイマ割込が発生するようにタイマ11aを設定する(S45)。このようにしてタップ操作によりテンポが変更される。
タイマ11aが計時する時間INTが、前回計時された時間の2/3から3/2の範囲内でない場合(S42:No)、またはS45の処理を終了した場合は、タイマ11aによる計時を0に戻してから再度計時を開始するように設定する(S46)。このようにタップ処理では、タイマ11aが計時する時間INTが前回計時された時間の2/3から3/2の範囲内でない場合(S42:No)は、その時間INTを採用しない。これは、通常のタップ操作においてはテンポが大きく変化することはないものとみなし、計時した時間INTが前回の計時INTに比べて大きく異なる場合は、誤った操作であると考えられるからである。
S32の判断処理において左ペダルスイッチLPがオン操作されない場合(S32:No)またはS41の判断処理において左ペダルスイッチLPがオン操作されない場合(S41:No)、S36、S39またはS46の処理を終了した場合は、メイン処理に戻る。
以上のように、タップ処理では、タップ入力待機状態においてタップペダルである右ペダルスイッチRPがオン操作された場合にのみ演奏位置を演奏パターンの先頭に設定するが、それ以降のオン操作では演奏位置の変更は行わずテンポ値のみを変更する。この結果、タップオン操作ごとに演奏位置が飛ぶことによる不自然な演奏を防止するとともに、エフェクトの演奏パターンの頭出しなどのタイミング合わせ(演奏タイミングの変更)を任意のタイミングで行うことができるという効果がある。
例えば、バンド演奏と合わせて効果装置を使って演奏パターンを発生している状態において、繰り返して演奏される演奏パターンの先頭のタイミングがバンド演奏とずれた場合、演奏者はバンド演奏の曲中のきりのいいタイミング(例えばイントロ終了後、メロディー開始小節の一拍目など)でタップペダルを踏むという簡単な操作で、効果装置からの演奏パターンの開始タイミングを、バンドの演奏シーケンスに自然な感覚で合わせることができる。
次に、図8を参照して、タイマ割込処理について説明する。図8は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割込処理は、テンポの値に対応するティック時間毎に起動される処理である。
このタイマ割込処理では、まず演奏される演奏パターン(バンクつまみ5とパターンつまみ6とにより指定される演奏パターン)の現在時刻tに、演奏情報が存在するか否かを判断する(S51)。この現在時刻tは、ティックを時間の単位とする時刻である。演奏情報が存在する場合は(S51:Yes)、その演奏情報が指示する弦に対応するゲート部32に対し、デューティつまみ8により設定される時間だけオンするように指示する(S52)。
現在時刻に演奏情報が存在しない場合(S51:No)、または、S52の処理を終了した場合は、時刻tを1だけ進める(S53)。次に、その時刻tが演奏パターンの終端であるEndに達したか否かを判断し(S54)、終端に達した場合は(S54:Yes)、時刻を0に設定する(S55)。時刻tが終端に達していない場合(S54:No)、またはS55の処理を終了した場合は、このタイマ割込処理を終了する。なお、終端であるEndの値は、図5に示す例では96である。
以上、実施形態に基づいて説明したように、本発明による演奏装置1は、右ペダルスイッチRPを操作することにより演奏位置とテンポとを容易に変更することができる。右ペダルスイッチRPが所定時間以上オン操作されない場合は、タップ入力待機状態となって、そのタップ入力待機状態において、右ペダルスイッチRPがオン操作されると演奏パターンの先頭に演奏位置が設定される。そして、その後引き続き行われる右ペダルスイッチRPのオン操作の時間間隔によりテンポが設定される。
よって、演奏位置とテンポとを容易に変更することができるとともに、タップ入力待機状態において右ペダルスイッチRPが操作された場合にのみ演奏位置が変更され、それ以降の操作では演奏位置は変更されないので、演奏が停止したり早送りされることがなく自然な演奏を行うことができるという効果がある。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、タップ入力待機状態において右ペダルスイッチがオン操作された場合は、演奏位置を演奏パターンの先頭に設定するものとしたが、これを先頭以外の位置、例えば、2拍目や3拍目などに設定するようにしてもよい。また、演奏者が、先頭、2拍目、3拍目などの任意の位置を設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スライス効果を付与する演奏装置について本発明を適用したが、演奏データに基づいて自動演奏を行う自動演奏装置や、リズムパターンを自動演奏するリズム演奏装置や、サンプリングされた波形を記憶し、その記憶された波形を再生するサンプラと呼ばれる波形再生装置などに適用してもよい。
また、上記実施形態では、タップ操作により操作間隔が複数回計時された場合に、その平均を算出し、その平均値に基づいてテンポを設定するものとしたが、平均値を取る場合に、例えば、新しく計時された時間の重みを大きくし、古く計時された時間の重みを小さくするような加重平均をとるようにしてもよい。あるいは、計時された時間間隔の全ての平均をとるのではなく、特定の拍だけの時間間隔だけの平均をとるようにしてもよい。例えば、4拍子の場合に、第1拍と第3拍の時間間隔だけを平均の対象とし、第2拍と第4拍の時間間隔を無視するなどとしてもよい。
また、上記実施形態では、演奏パターンは所定の演奏長で繰返し演奏されるものとしたが、必ずしも繰返し演奏される必要はなく、演奏パターンの終端まで演奏された時点で終了されるものとしてもよい。
本発明の実施形態による演奏装置の外観を示す平面図である。 演奏装置の電気的構成を示すブロック図である。 DSPの機能を示すブロック図である。 バンドパスフィルタの周波数特性を示す図である。 演奏パターンを模式的に示す模式図である。 メイン処理を示すフローチャートである タップ処理を示すフローチャートである。 タイマ割込処理を示すフローチャートである。
1 演奏装置
9 テンポつまみ(テンポ設定手段の一例)
11 CPU
11a タイマ(計時手段の一例)
15 DSP
21 バンドパスフィルタ
22 第2倍音バンドパスフィルタ
23 第3倍音バンドパスフィルタ
62 タップLED(表示手段の一例)
LP 左ペダルスイッチ
RP 右ペダルスイッチ(操作子の一例)
S34 演奏位置変更手段の一例
S42 テンポ変動抑制手段の一例
S45 テンポ変更手段の一例
S51〜S55 タイマ割込処理(演奏手段の一例)

Claims (4)

  1. 演奏者により操作される操作子と、
    その操作子が前回操作された時刻からの時間を計時する計時手段と、
    演奏のテンポを設定するテンポ設定手段と、
    演奏情報を記憶する記憶手段から演奏情報を読み出し前記テンポ設定手段により設定されたテンポで演奏を行う演奏手段と、
    記計時手段により計時された時間が所定時間以上である場合は、前記操作子が操作されたタイミングで前記演奏手段により演奏される演奏位置を所定の演奏位置に変更する演奏位置変更手段と、
    記計時手段により計時された時間が前記所定時間より短い場合は、前記操作子が操作されるまで計時された時間に応じてテンポを変更するテンポ変更手段とを備えていることを特徴とする演奏装置。
  2. 前記記憶手段は、所定の演奏長を持つ演奏情報を記憶し、
    前記演奏手段は、前記記憶手段に記憶された演奏情報を繰り返し読み出すことにより演奏を行うものであり、
    前記演奏位置変更手段は、演奏位置を前記記憶手段が記憶する演奏情報の先頭の位置に変更するものであることを特徴とする請求項1記載の演奏装置。
  3. 前記テンポ変更手段は、テンポの変動を抑制するテンポ変動抑制手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の演奏装置。
  4. 前記計時手段により計時された時間が前記所定時間以上である場合にタップ入力待機状態であることを表示する表示手段を備え、
    前記演奏位置変更手段は、前記表示手段によりタップ入力待機状態であると表示されている場合において前記操作子が操作された時にのみ前記演奏手段により演奏される演奏位置を所定の演奏位置に変更するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の演奏装置。
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