JP4197153B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

本発明は、自動演奏装置を備えた電子楽器に関し、特に操作子の操作により自動演奏に変化を与えることができる電子楽器に関する。
従来、電子楽器では、いわゆるステップシーケンサやアルペジオ演奏装置などのように、1小節あるいは2小節といった所定の小節数の自動演奏パターンをメモリに記憶し、設定されるテンポでその自動演奏パターンを繰り返し読出すことにより自動演奏されることが行われていた。
特開2002−333878号公報(特許文献1)に開示された発明では、リズム演奏装置において、操作子の操作により繰り返し自動演奏されるリズムのパターンを切り替え、自動演奏に変化を与えるように構成されている。
特開2002−333878号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、自動演奏に変化を与えるために多数の自動演奏パターンを予め用意しておく必要があるという問題点があった。
また、リボンコントローラなどの操作子を操作することにより、所定の音階の楽音を所定のタイミングで発生するいわゆるアドリブ演奏装置と呼ばれる装置も知られているが、自動演奏とは無関係に演奏されるため、発音されるタイミングや音高を自動演奏と調和させて演奏するのが難しいという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、演奏者による簡単な操作で変化に富んだ自動演奏を行うことができ、且つ簡単な構成の電子楽器を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の電子楽器は、順次時刻を計時する計時手段と、その計時手段により計時される時刻の経過に対応して一連の演奏情報を記憶する記憶手段と、操作位置に応じた値を検出し、その検出した値に対応する時刻を設定することが可能な操作子と、前記操作子により時刻が設定されない場合は、前記記憶手段に記憶された演奏情報を前記計時手段により計時される時刻に対応して読出し、その読出した演奏情報を前記計時手段により計時される時刻における演奏情報とする一方、前記操作子により時刻が設定された場合は、前記記憶手段に記憶された演奏情報を前記操作子により設定される時刻に対応して読出し、その読出した演奏情報を前記計時手段により計時される時刻における演奏情報とする読出し手段と、その読出し手段により読出された演奏情報で、前記計時手段により計時される時刻の経過に応じた演奏を行う演奏手段とを備えている。
請求項2記載の電子楽器は、請求項1記載の電子楽器において、前記操作子は、発光手段と、その発光手段により放射された光が物体により反射された反射光の光量を電気信号に変換する受光手段とを備えている。
請求項3記載の電子楽器は、請求項2記載の電子楽器において、前記操作子は、検出した値が所定の範囲である場合は、その検出された値に対応する時刻を設定し、検出した値が前記所定の範囲以外の場合は、時刻を設定しないものである。
請求項4記載の電子楽器は、請求項1から3のいずれかに記載の電子楽器において、前記計時手段は、前記記憶手段に記憶された一連の演奏情報に対応する時刻を繰り返し計時するものである。
請求項5記載の電子楽器は、請求項1から4のいずれかに記載の電子楽器において、前記記憶手段に記憶される一連の演奏情報は、第1のパートと第2のパートとにより構成され、前記操作子により時刻が設定された場合、前記読出し手段は、前記操作子により設定される時刻に対応する第1のパートの演奏情報を読出すとともに、前記計時手段により計時される時刻に対応する第2のパートの演奏情報を読出すものである。
請求項1記載の電子楽器によれば、読出し手段は、操作子により時刻が設定されない場合には、記憶手段に記憶された演奏情報を計時手段により計時される時刻に対応して読出し、その読出した演奏情報を計時手段により計時される時刻における演奏情報とする。一方、読出し手段は、操作子により時刻が設定された場合には、記憶手段に記憶された演奏情報を操作子により設定される時刻に対応して読出し、その読出した演奏情報を計時手段により計時される時刻における演奏情報とする。そして、演奏手段は、読出し手段により読出された演奏情報で、計時手段により計時される時刻の経過に応じた演奏を行う。よって、計時手段により計時される時刻に対応して演奏情報が読み出され、その読み出された演奏情報で演奏が行われている場合に、操作子の操作が行われ、その操作子の操作位置に応じて時刻が設定されると、計時手段により計時される時刻ではなく、操作子により設定された時刻に対応して演奏情報が読み出され、その読み出された演奏情報で演奏が行われる。つまり、操作子の操作が行われた場合には、計時手段により計時される時刻に対応して読み出される演奏情報による演奏に代えて、即座に、操作子の操作位置に応じて設定される時刻に対応して読み出される演奏情報による演奏が行われる。従って、計時手段により計時される時刻に対応して読み出される演奏情報による繰り返し演奏を、操作子の操作位置によって、変化に富んだ演奏に即座に変更できるという効果がある。また、操作子の操作を行い、その後に、その操作子の操作を終了した場合には(操作子により時刻が設定されなくなった場合には)、演奏情報は、計時手段により計時される時刻に対応して記憶手段から読み出される。ここで、計時手段は、操作子の操作が行われ、その操作子により設定された時刻に対応して演奏情報が記憶手段から読み出されている期間中も、順次時刻を計時している(時刻を更新している)。よって、操作子の操作を終了した場合に読出し手段により読み出される演奏情報を、操作子の操作が行われている期間中に計時手段により更新された時刻に対応させることができる。従って、操作子の操作を終了した場合には、その後に演奏手段により行われる演奏を、操作子の操作が行われなければ演奏手段により継続して行われていた繰り返し演奏へ復帰させることができる。これにより、操作子の操作を終了した場合に演奏手段により行われる繰り返し演奏を、違和感のない演奏とすることができるという効果がある。また、読み出し手段は、操作子により時刻が設定された場合も、操作子により時刻が設定されない場合も、いずれの場合でも、記憶手段に記憶された演奏情報を読み出すので、演奏情報を多数用意しておく必要がなく、簡単な構成とすることができるという効果もある。
また、請求項2記載の電子楽器によれば、請求項1記載の電子楽器の奏する効果に加え、発光手段から発光される光を手などで反射させることによって、受光手段により受光される光量を簡単に変えることができる。よって、発光手段から放射された光を反射させ、受光手段にその反射光を入射させる経路において、手などを発光手段に近づけたり、或いは遠ざけたりすることにより簡単に、受光手段が検出する光量を連続的に変化させることができるという効果がある。また、受光手段が検出する光量をゼロにする場合には、発光手段から発光される光を反射させなければ良いので、発光手段から手などを遠ざければ良く、操作性が良いという効果がある。
また、請求項3記載の電子楽器によれば、請求項2記載の電子楽器の奏する効果に加え、操作子により検出された値が所定の範囲内であれば、その操作子により時刻が設定されてその時刻に応じた演奏情報が読出され、操作子により検出された値が所定の範囲以外であれば計時手段により計時された時刻に応じて演奏情報が読出される。よって、操作子を所定の範囲以内に操作したり、或いは所定の範囲以外に操作することにより、計時手段により計時される時刻に対応して読み出された演奏情報による繰り返し演奏に変化を与える場合と、変化を与えない場合とを簡単に切り替えることができるという効果がある。
また、請求項4記載の電子楽器によれば、請求項1から3のいずれかに記載の電子楽器の奏する効果に加え、計時手段は、記憶手段に記憶された一連の演奏情報に対応する時刻を繰り返し計時するので、計時手段により計時される時刻に対応して読み出された演奏情報による繰り返し演奏を同一のテンポで確実に演奏手段に行わせることができるという効果がある。
また、請求項5記載の電子楽器によれば、請求項1から4のいずれかに記載の電子楽器の奏する効果に加え、記憶手段に記憶される一連の演奏情報は、第1のパートと第2のパートとにより構成されている。そして、読出し手段は、操作子により時刻が設定された場合に、操作子により設定される時刻に対応する第1のパートの演奏情報を読出すとともに、計時手段により計時される時刻に対応する第2のパートの演奏情報を読出す。よって、第1のパートの演奏情報は、操作子により設定される時刻に対応する一方で、第2のパートの演奏情報は、操作子により設定される時刻に対応せず、計時手段により計時される時刻に対応する。これにより、第1のパートは、操作子を操作することにより演奏が変化する一方で、第2のパートは、操作子による操作が行われても演奏が変化しない。従って、より変化に富んだ演奏を行うことができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明による電子楽器の電気的構成を示すブロック図である。同図において、操作パネル10
と、鍵盤20と、音源30と、CPU40と、ROM50と、RAM60とがバスラインで相互に接続されている。
操作パネル10は、各種操作子や表示器が備えられ、ユーザにより電子楽器を制御するパラメータ等が設定されるとともに、それらの設定されているパラメータ等を表示するもので、本発明に関する操作部を図2に示す。
鍵盤20は、複数の鍵から構成され、所望の楽音の発音又は消音を指示するもので、鍵盤20の鍵が操作されると、その鍵に対応する音高情報および速度情報を含む押鍵情報又は離鍵情報がCPU40に入力される。
音源30は、CPU40から送られてくる押鍵情報および離鍵情報などの演奏情報に応じて楽音を形成することができる複数の発音チャネルを有し、それぞれの発音チャネルは、押鍵情報に含まれる音高情報および速度情報に応じた楽音を形成して出力し、離鍵情報に応じて形成している楽音を消音するものである。
CPU40は、中央演算処理装置であり、ROM50に記憶される制御プログラムを実行することにより各種の処理を行う。上記の通り鍵盤20から入力される演奏情報を音源30に供給したり、操作パネル10の操作子により設定される各種パラメータに基づいて各部の制御を行う。CPU40は、タイマ40aを内蔵し、設定されるテンポの値に応じた時間間隔で時刻を計時する機能を有し、この計時された時刻に基づいて自動演奏処理を行う。
ROM50は、図4および図5に示すフローチャートの制御プログラム以外に、各種の自動演奏パターン50aや固定値などを記憶している。
RAM60は、CPU40が制御プログラムを実行する際に必要な各種レジスタ群などが設定されたワーキングエリアや、処理中のデータを一時的に格納するテンポラリエリア等を有しランダムにアクセスできる書き換え可能なメモリである。自動演奏が行われる際には、スタートフラグSF、ビームフラグBF、カレントステップCS、プレイステップPSなどが記憶される。
図2は、本発明の電子楽器において使用される主な操作子や表示器を有する操作パネル10を示す図である。
ビームコントローラ11は、赤外線発光ダイオードと赤外線センサを備えるもので、赤外線発光ダイオードは、操作パネル面に対して垂直な上方向へ赤外線を放射するものである。赤外線が放射される範囲を比較的狭い円錐状にするために、赤外線発光ダイオードは、すり鉢状に成形された壁の底部に配置されている。この放射された赤外線を反射する物体(例えば手)を赤外線発光ダイオードの上部にかざすと、赤外線は反射され、赤外線センサがこの反射光を受光し、赤外線センサは、受光量(光強度)に応じた電気信号を発生する。この電気信号は、図示しないA/D変換器によりデジタル値に変換されてCPU40に読み込まれる。
したがって、ビームコントローラ11の上部で物体を上下あるいは水平方向へ移動することにより、反射光の赤外線センサへ入射する量あるいは強度が変化し、物体の位置に応じた電気信号を得ることができる。物体を上下方向へ移動する場合には、物体をビームコントローラ11に近づけるほど反射光は強くなり、物体を離すほど反射光は弱くなるので、滑らかに連続した値の変化を得ることができる。一方、物体を水平方向へ移動する場合には、物体をビームコントローラ11の真上にかざすと反射光が強く、真上から少しでもはずれると反射光が弱くなるので、急激に所定の値に設定したり、急激に所定の値から反射光がない状態へ変えることができる。
ビームボタン12は、このビームコントローラ11の機能を有効とするか無効とするかを選択するスイッチであり、この機能が有効の場合にこのボタンを押すとこの機能が無効になり、この機能が無効の場合にこのボタンを押すとこの機能が有効になるというトグル動作を行うものである。図示はしないが、この機能の有効、無効を示すLED等を設けるのが好ましい。
スタートボタン13は、自動演奏の開始または停止を設定するスイッチであり、ビームボタン12と同様にトグル動作をするものである。
テンポツマミ14は、自動演奏のテンポを設定するものである。テンポは、1分間当たりの4分音符の数であり、40から240までの値に設定される。このテンポツマミ14により設定されたテンポの値をCPU40が読み取り、そのテンポの値に対応する時間間隔をタイマ40aに設定する。この設定されたテンポに同期してLEDを点滅するようにするのが好ましい。
表示器15は、各種パラメータ等を表示するもので、ここでは、複数の自動演奏パターン50aのうち4つの自動演奏パターン50aが表示されている様子を示している。
トーンボタン16は、自動演奏が行われる音色を選択する場合に使用されるスイッチで、このスイッチを押すと、ピアノ、バイオリン、トランペットなどの楽器名が表示器15に表示され、そのうちのいずれかを、選択スイッチ18の2つのボタンを操作することにより選択することができる。
パターンボタン17は、自動演奏パターン50aを選択するためのスイッチで、この図に示されているようにROM50に記憶されている複数の自動伴奏パターンの名称が表示器15に表示され、その表示された自動伴奏パターンのいずれかを選択スイッチ18の2つのボタンを操作することにより選択することができる。この図では、「アルペジオ2」という名称の自動演奏パターン50aが選択されている様子を示している。
図3に、自動演奏パターン50aの一例を示す。この自動演奏パターン50aは、横軸をステップとし、縦軸を音高(ノート)とする碁盤の目のように示され、一つのステップは16分音符に対応し、16ステップで構成されるパターンである。升目が黒く塗られている所が発音させることを表し、白い所は、発音させないことを表している。
例えば、最初のステップ0では、音高C3が、つぎの16分音符後のステップ1では、音高D3が黒く塗られている。したがって、ステップ0のタイミングでは、音高C3の楽音を発生させ、ステップ1では、音高D3の楽音を発生させるということを示している。一つのステップに、複数の音高が黒く塗られている場合は、それらの複数の楽音が同時に発生される。
ROM50には、各ステップが16分音符であることと、ステップ0は、C3、ステップ1は、D3というように記憶されている。この図3に示す自動演奏パターン50aは、すべてのステップが16分音符としたが、ステップ毎に異なる音符(符長)としてもよいし、各ステップの長さをテンポに応じて発生されるクロック数により設定し、クロック数と音高を表す情報とを組として記憶するようにしてもよい。
上記のように構成された電子楽器において、ユーザは、自動演奏パターン50aとその自動演奏の音色とを選択し、テンポを設定してスタートボタン13を押すと自動演奏が開始される。
図4は、CPU40が実行するメイン処理ルーチンを表すフローチャートで、この電子楽器の電源スイッチが投入されると起動される。図5は、このメイン処理ルーチン中で実行される自動演奏処理ルーチンを表すフローチャートで、この2つのルーチンで使用されるフラグは、スタートフラグSFとビームフラグBFで、スタートフラグSFは、「1」のとき、自動演奏を開始するように設定されたことを表し、「0」のとき、自動演奏を停止するように設定されたことを表す。ビームフラグBFは、「1」のとき、ビームコントローラ11の機能が有効に設定されたことを表し、「0」のとき、ビームコントローラ11の機能が無効に設定されたことを表す。
また、このルーチンで使用される変数は、カレントステップCSとプレイステップPSで、カレントステップCSは、計時手段であるタイマ40aの計時により進行するステップであり、プレイステップPSは、ビームコントローラ11が操作され、その操作値により設定されるステップである。
この実施例では、選択された自動伴奏パターンは、第1のパートと第2のパートにより構成されているものとする。第1のパートの音色は、例えば、ピアノ音であり、第2のパートの音色は、ベース音であり、これらのパートが同期して演奏されるよう構成されている。
図4に示すメイン処理について、そのフローチャートに従って説明する。まず、初期化として、スタートフラグSF、カレントステップCS、およびプレイステップPSを「0」に設定する(S10)。つぎにスタートボタン13が押されたか否かを検出する(S12)。スタートボタン13が押されたと判断した場合は(S12:Yes)スタートフラグSFが「1」に設定されているか否かを判断する(S14)。
スタートフラグSFが「1」に設定されている場合は(S14:Yes)、スタートフラグSFを「0」に設定する(S18)。このことにより演奏されている自動演奏は停止される。
一方、スタートフラグSFが「1」ではない場合は(S14:No)、スタートフラグSFを「1」に、カレントステップCSを「0」に、プレイステップPSを「0」にそれぞれ設定し、タイマ40aがテンポに応じた時間間隔で時刻「0」から計時を開始するように設定する。このことにより停止していた自動演奏が開始される。S12の処理で、スタートボタン13が押されていないと判断した場合は(S12:No)、S20の処理に進む。
S20の処理では、ビームボタン12が押されたか否かを検出する(S20)。ビームボタン12が押されたと判断した場合は(S20:Yes)、ビームフラグBFが「1」に設定されているか否かを判断する(S22)。ビームフラグBFが「1」に設定されている場合は(S22:Yes)ビームフラグBFを「0」に設定する(S26)。このことによりビームコントローラ11の機能が無効に設定される。ビームフラグBFが「1」に設定されていない場合は(S22:No)ビームフラグBFを「1」に設定する(S24)。このことによりビームコントローラ11の機能が有効に設定される。一方、S20の処理でビームボタン12が押されていないと判断した場合は(S20:No)S28の処理に進む。
S28の処理では、スタートフラグSFが「1」に設定されているか否かを判断し、「1」に設定されている場合は(S28:Yes)、タイマ40aが計時する時刻が、演奏情報の1つのステップに対応する時刻(図3に示す自動演奏パターン50aの場合には16分音符に対応する時刻)に達しているか否かを判断する(S30)。演奏情報のステップの時刻に達している場合は(S30:Yes)自動演奏処理を実行する(S32)。この自動演奏処理については、図5に記載するフローチャートを参照して後述する。S28の処理でスタートフラグSFが「1」でないと判断した場合(S28:No)およびS30の処理で1つのステップ時刻に達していないと判断した場合は(S30:No)、S34のその他の処理へ進む。
その他の処理としては、テンポツマミ14により設定されるテンポの値を検出し、テンポの値が変更された場合は、タイマ40aが計時する時間間隔を変更する。また、鍵盤でいずれかの鍵が操作されたかを検出し、いずれかの鍵が操作された場合は、その操作に応じて音源30にノートオンやノートオフなどの制御信号を送る。S34の処理が終了するとS12の処理へ戻り、電子楽器の電源が切断されるまで、この処理が繰り返す。
次に、上記メイン処理ルーチンのS32の自動演奏処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ビームフラグBFが「1」か否かを判断する(S40)。ビームフラグBFが「1」である場合は(S40:Yes)、ビームコントローラ11の機能を有効にするという設定であるので、ビームコントローラ11の赤外線センサの検出値を調べる。次に赤外線センサの検出値が所定値以上であるか否かを判断し(S42)、所定値以上であれば(S42:Yes)赤外線センサの検出値をステップの値に変換し、その変換した値をプレイステップPSとする。
ここで、赤外線センサの検出値とステップの値との関係について説明する。ビームコントローラ11の上方に物体がなく、反射光がない場合の赤外線センサの値を「0」とし、物体がビームコントローラ11に近づけられて反射光の強度が強くなるほど、赤外線センサは、大きな値を出力し、最大「100」の値を取るとする。すなわち、赤外線センサの出力値は「0」から「100」までの値を取るものとする。一方、ステップの値としては、図3に示すように、自動演奏パターン50aが16ステップにより構成されている場合を例にとる。赤外線センサの値が「4」以下の場合は、ノイズなどが含まれる可能性があるのでいずれのステップには対応付けせず、「5」以上の場合に対応付ける。したがって、この場合は、上記所定値は「5」である。赤外線センサの検出値が「5」から「100」までの間には、「96」の値があるので、これをステップの数である「16」で割ると商は「6」となる。したがって、赤外線センサの検出値が「5」から「10」までの値であれば、ステップ0に、赤外線センサの検出値が「11」から「16」までの値であれば、ステップ1に、というように対応付ける。このことにより赤外線センサの値が対応するステップの値に変換することができる。この赤外線センサの値とステップの値との対応関係は、予めテーブルとしてROM50に記憶しておいてもよいし、演算により変換するようにしてもよい。
S40の処理においてビームフラグBFが「1」ではないと判断した場合(S40:No)とS42の処理において赤外線センサの検出値が所定値以上ではないと判断した場合(S42:No)は、カレントステップCSの値をプレイステップPSとする(S46)。こうしてプレイステップPSを設定し、プレイステップPSが示すステップに記憶されているパート1の演奏情報を自動演奏パターン50aから読出し、この演奏情報を音源30へ送る(S48)。次にカレントステップCSが示すステップに記憶されているパート2の演奏情報を自動演奏パターン50aから読出し、この演奏情報を音源30へ送る(S49)。音源30は、これらの演奏情報を入力すると、それぞれの演奏情報に対応した楽音を発生する。
つぎにカレントステップCSに「1」を加算し(S50)、カレントステップCSが最終のステップ(MAX)を越えるか否かを判断する(S52)。図3に記載の自動演奏パターン50aの場合は、この「MAX」は、「15」である。カレントステップCSが「MAX」を越えた場合は(S52:Yes)カレントステップCSを「0」とし、カレントステップCSが「MAX」を越えない場合(S52:No)は、そのままこのルーチンを終了してメイン処理ルーチンへ戻る。
以上説明したように、自動演奏パターン50aのパート1については、ビームコントローラ11の機能が有効に設定されていて、赤外線センサの検出値が所定値以上であれば、その検出値に対応するステップにより指定される演奏情報により楽音が発生され、ビームコントローラ11の機能が無効に設定されているか、有効に設定されている場合であっても赤外線センサの検出値が所定値以上でなければ、順次進行するカレントステップCSにより指定される演奏情報により楽音が発生される。
一方、自動演奏パターン50aのパート2については、ビームコントローラ11の機能が有効に設定されていて、赤外線センサの検出値が所定値以上であっても赤外線センサの検出値には影響されず、順次進行されるカレントステップにより指定される演奏情報が読出される。
なお、請求項1記載の計時手段は、タイマ40aが該当し、この計時手段により計時される時刻が、カレントステップCSに該当する。また、請求項1記載の操作子は、ビームコントローラ11に該当し、この操作子により設定される時刻が、プレイステップPSに該当する。また、請求項1記載の読出し手段は、CPU40が該当し、特に図5に示すフローチャートのS48およびS49の処理が該当する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、スタートボタン13をオンにすることで、自動演奏が開始されたが、鍵盤のいずれかの鍵が押下された時、自動演奏が開始されるようにしてもよい。
また、鍵盤のいずれかの鍵が押下された場合には、その鍵が示す音高に応じて演奏情報の音高を変更するようにしてもよい。例えば、Cの鍵が押された場合は、変更しないが、C#の鍵が押下された場合は、演奏情報を半音高くし、Dの鍵の場合は、1音高くし、D#の鍵の場合は、1音半高くする。逆に、Bの鍵の場合は、演奏情報を半音低くし、B♭の場合は、1音低くし、Aの場合は、1音半低くする。このようにすることで、より自動演奏に変化を与えることができる。
また、上記実施例では、自動演奏パターンは、演奏ステップごとに演奏情報が予め記憶されているものとしたが、いわゆるアルペジオ装置と言われる、鍵盤等で和音に対応する複数の鍵を同時に押下するとステップに応じて、複数の押鍵のいずれかの押鍵により指定される音高の楽音が形成される装置に、本発明を適用してもよい。すなわち、アルペジオ装置の場合には、演奏情報として、時刻の経過に応じて複数の押鍵の内、何番目の押鍵の楽音を発生するかということが記憶されている。
また、同様に自動伴奏装置と言われる、鍵盤等で和音を指定すると、和音の根音や和音の種類に応じた伴奏を自動的に発生する装置に、本発明を適用してもよい。自動伴奏パターンとしては、和音の種類であるメジャーやマイナーやセブンスに対応して自動伴奏パターンを記憶し、鍵盤で指定された和音の種類に応じていずれかの自動伴奏パターンを読出し、和音の根音に応じて移調するものである。
また、上記実施例では、操作子としてビームコントローラとしたが、例えば、リボンコントローラでもよい。リボンコントローラは、帯状の感圧抵抗素子であって、押圧した位置により電気抵抗値が変化するものであり、押圧していない状態では抵抗値は「0」であるが、リボンの所定の位置を押圧することで、途中の抵抗値を経ずに、抵抗値を所定値に設定でき、押圧を停止することにより、抵抗値を「0」にすることができる。
また、上記実施例では、自動演奏パターンは、ステップ毎に所定の音高情報を有する演奏情報を記憶しているものとしたが、いわゆるリズムパターンのように、音高情報を有さず、打楽器や効果音の発音を指示する演奏情報としてもよい。
また、上記実施例では、操作子により設定される値が所定値以上の場合に、演奏情報が操作子により設定される時刻に対応する演奏情報に置き換わるだけであったが、置き換えられる演奏情報のテンポを、元のテンポとは異なるテンポに変更してもよい。例えば、テンポを倍にして、16分音符を32分音符とするなどとしてもよい。
また、上記実施例では、電子楽器に音源を一体に備えているものとしたが、音源装置を別体とし、電子楽器にはMIDIなどの演奏情報を出力する端子を設け、音源装置に演奏情報を送信するようにしてもよい。
本発明の電子楽器の電気的構成を示したブロック図である。 電子楽器の操作パネルを表す図である。 自動演奏パターンを表す図である。 メイン処理を表すフローチャートである。 自動演奏処理を表すフローチャートである。
符号の説明
10 操作パネル
11 ビームコントローラ(操作子、発光手段、受光手段)
20 鍵盤
30 音源(演奏手段)
40 CPU
40a タイマ(計時手段)
50 ROM(記憶手段)
50a 自動演奏パターン(演奏情報)
60 RAM
S44,S46,S48,S49 自動演奏処理(読出し手段)

Claims (5)

  1. 順次時刻を計時する計時手段と、
    その計時手段により計時される時刻の経過に対応して一連の演奏情報を記憶する記憶手段と、
    操作位置に応じた値を検出し、その検出した値に対応する時刻を設定することが可能な操作子と、
    前記操作子により時刻が設定されない場合は、前記記憶手段に記憶された演奏情報を前記計時手段により計時される時刻に対応して読出し、その読出した演奏情報を前記計時手段により計時される時刻における演奏情報とする一方、前記操作子により時刻が設定された場合は、前記記憶手段に記憶された演奏情報を前記操作子により設定される時刻に対応して読出し、その読出した演奏情報を前記計時手段により計時される時刻における演奏情報とする読出し手段と、
    その読出し手段により読出された演奏情報で、前記計時手段により計時される時刻の経過に応じた演奏を行う演奏手段とを備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 前記操作子は、発光手段と、その発光手段により放射された光が物体により反射された反射光の光量を電気信号に変換する受光手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
  3. 前記操作子は、検出した値が所定の範囲である場合は、その検出された値に対応する時刻を設定し、検出した値が前記所定の範囲以外の場合は、時刻を設定しないものであることを特徴とする請求項2記載の電子楽器。
  4. 前記計時手段は、前記記憶手段に記憶された一連の演奏情報に対応する時刻を繰り返し計時するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子楽器。
  5. 前記記憶手段に記憶される一連の演奏情報は、第1のパートと第2のパートとにより構成され、前記操作子により時刻が設定された場合、前記読出し手段は、前記操作子により設定される時刻に対応する第1のパートの演奏情報を読出すとともに、前記計時手段により計時される時刻に対応する第2のパートの演奏情報を読出すものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子楽器。
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