JPH09212162A - 電子擦弦楽器 - Google Patents

電子擦弦楽器

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JPH09212162A
JPH09212162A JP8042156A JP4215696A JPH09212162A JP H09212162 A JPH09212162 A JP H09212162A JP 8042156 A JP8042156 A JP 8042156A JP 4215696 A JP4215696 A JP 4215696A JP H09212162 A JPH09212162 A JP H09212162A
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light
string
light beam
rubbing
bow
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JP8042156A
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Koyo Nagoshi
公洋 名越
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初心者でも容易に擦弦操作が可能で、実際に
弦を有する擦弦楽器の擦弦操作と同じような感触が得ら
れ、擦弦操作検出機構を簡単にし、製品の特性の均一化
を図る。 【解決手段】 本体1には、複数の弦11が設けられ、
この弦11の近傍に透過型のフォトインタラプタからな
る簡単な構造の光センサ12が設けられている。弦11
を擦弦する弓部13には、擦弦する際に光ビームの照射
を受けて、その光ビームを透過する複数の孔を有してい
る。擦弦操作の際には、この孔及び孔以外の部分に光ビ
ームが当たって透過又は遮光することにより、光センサ
12から擦弦速度に応じた周期のパルスが、A/D変換
を経ることなくディジタル信号の状態で本体1内のマイ
クロコンピュータに入力される。マイクロコンピュータ
ではパルスの周期を算出して、発音する楽音の音量制御
をバラツキなく行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、電子バイオリン
や電子チェロ等の電子擦弦楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子擦弦楽器には、弓部による擦
弦動作すなわち運弓の際に、擦弦操作の速さや弓部を押
し当てる圧力に応じて、発生する楽音のパラメータであ
る音量や音色を制御するようにしたものがある。例え
ば、本体に設けられたブリッジに張られた弦を弓部で擦
弦すると、弦の振動をブリッジに設けられたピックアッ
プが検出して、アナログ信号の擦弦検出信号を出力す
る。A/Dコンバータはこのアナログ信号をディジタル
信号に変換しマイクロコンピュータに入力する。マイク
ロコンピュータは、この擦弦検出信号の波形を分析し
て、発音すべき楽音の音高や音量等のパラメータを含む
演奏情報を出力する。ところが、アナログ信号波形をデ
ィジタル信号に変換するための遅延時間、及び、波形が
安定して分析可能になるまでの遅延時間のため、擦弦操
作と発音との時間差が大きくなり、初心者はもちろんの
こと熟練者にとっても演奏に違和感があるという問題が
あった。
【0003】この問題を解決するために、弦の振動の代
わりにネックのフィンガーボード内の音高指定スイッチ
群によって音高を決定し、擦弦操作を音高指定と独立し
て検出する電子擦弦楽器が提案された。このような電子
擦弦楽器においては、楽器本体のボディ部に擦弦操作検
出機構が設けられている。この擦弦操作検出機構は、発
電機の回転軸を長く延長させ、その延長部分にゴム材料
等からなるローラがその中心孔を圧入して固定されてい
る。そして、このローラの外周面には摩擦係数を大きく
するためにローレットが形成されている。さらに、発電
機を収容する発電機ホルダーの支持アームが、ボディ部
に固定された支持部材の支持軸に片持ち状態で上下方向
に回動可能に取り付けられている。また、発電機ホルダ
ーはスプリングによって上方に付勢されており、発電機
ホルダーの下側には圧力センサが設けられている。この
ような擦弦操作検出機構によれば、擦弦操作の速度に応
じた速度検出電圧が発電機から出力され、弓を押し当て
る圧力に応じた圧力検出電圧が圧力センサから出力され
る。したがって、擦弦操作と発音との時間差が小さくな
るとともに、速度検出電圧に応じて発生する楽音の音量
を制御し、圧力検出電圧に応じて楽音の音色を制御する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな擦弦操作検出機構にローラを有する電子擦弦楽器に
おいては、擦弦操作によってローラが回転するため、実
際に弦を有する擦弦楽器の擦弦操作と感触が異なり、弦
楽器特有の微妙な演奏が困難であるという問題がある。
また、擦弦操作検出機構が複雑なため、製品の小型軽量
化及びコストダウンの障害になるとともに、部品点数が
多いために平均故障間隔(MTBF)が短くなるという
問題があった。さらにまた、発電機の特性のバラツキや
スプリングのバネ圧のバラツキ等のために、製品の特性
の均一化が図れないという問題があった。この発明の課
題は、初心者でも容易に違和感なく擦弦操作をすること
ができるとともに、実際に弦を有する擦弦楽器の擦弦操
作と同じような感触が得られ、擦弦操作検出機構を簡単
にし、製品の特性の均一化を図るようにすることであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の弦を
有する本体及び弦を擦弦する弓部からなる電子擦弦楽器
において、本体は、弓部が弦を擦弦する際に通過する位
置に光ビームを発射する発光部及びこの発光部から発射
された光ビームを入射する受光部とからなる光センサ
と、発音すべき楽音のパラメータを制御する楽音生成手
段とを有し、弓部は、擦弦操作の際に受光部に入射する
光ビームの光量を変化させる光量変化手段を有し、楽音
生成手段は、光量変化手段による光ビームの光量の変化
に応じて受光部から出力される受光信号に基づいてパラ
メータを制御する構成になっている。したがってこの発
明によれば、擦弦操作によって弓部に設けた光量変化手
段が光ビームの光量を変化させ、その光量変化に応じて
受光部から出力される受光信号が変化する。楽音生成手
段は、この受光信号の変化に基づいて発音すべき楽音の
パラメータを制御する。この場合、光量変化を2値の変
化にすることにより、受光部からディジタル信号が出力
される。したがって、擦弦操作と発音との時間差を極め
て小さくすることができる。また、発電機やスプリング
のような可動部品を用いないので、擦弦操作検出機構の
構造が簡単になるとともに特性のバラツキを低減するこ
とができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照してこの
発明の第1実施形態を説明する。図1は第1実施形態の
電子擦弦楽器の外観を表したものである。この電子擦弦
楽器は、図1(A)に示すように、全体がバイオリン形
状をした楽器本体1を備えている。楽器本体1は、ボデ
ィ部2、ネック部3、ヘッド部4を有している。ボディ
部2には、後述する擦弦操作検出部5、スピーカ6が設
けられている。また、ネック部3のフィンガーボード3
a内には、マトリックス状の多数の音高指定スイッチか
らなるスイッチ群7が設けられている。さらに、音高指
定用の4本の弦8が、各一端をヘッド部4に固定され、
各他端を支持板9に固定された状態で、フィンガーボー
ド3a上の音高指定スイッチに対応する位置に張られて
いる。擦弦操作検出部5には、ベース10と支持板9と
の間に、音高指定用の弦8に対応して擦弦検出用の弦
(以下、単に「弦」という)11が張られている。この
弦11の近傍には、透過型のフォトインタラプタで構成
された光センサ12が設けられている。
【0007】一方、図1(B)に示すように、楽器本体
1に対して擦弦操作を行うための弓部13は、支柱部材
14及びこの支柱部材14に固定された薄板の遮光部材
からなる擦弦部15で構成されている。この擦弦部15
には、図2に示すように、細長いスリット状の多数の孔
16が弓部13の長手方向すなわち擦弦方向に配列され
て形成されている。擦弦方向における各孔16の幅は、
孔16から隣接する孔16までの間隔と等しくなってい
る。次に、この弓部13で擦弦操作を行う場合について
説明する。図3(A)は、光センサ12の凹部12aに
弓部13の擦弦部15を挿入させた状態で、任意の弦1
1に擦弦部15を接触させた状態を示す。図3(B)
は、接触状態の弦11に沿った断面を示す。擦弦操作を
行う場合には、図3(A)の矢印方向に摺動させる。こ
の場合において、光センサ12の発光部から発射する光
ビームは、擦弦部15の摺動に応じて孔16が光センサ
12の光ビームの位置にくると光ビームを透過させ、孔
16が光ビームの位置から外れると光ビームを遮光す
る。すなわち、弓部13によって擦弦操作を行うと、光
ビームの遮光又は透過の2値の光量変化が得られること
になる。このように、弓部13の擦弦部15は光量変化
手段を構成する。したがって、図4に示すシステムを構
成すると、弓部13の擦弦操作に応じて擦弦操作検出部
5から擦弦検出信号が波形検出部17に入力され、擦弦
検出信号の波形が分析されて、発音すべき楽音のパラメ
ータを制御するための演奏情報出力が波形検出部17か
ら得られる。
【0008】図5に、図4におけるシステムの詳細な構
成を示す。光センサ12は、光ビームを発射する発光ダ
イオード(発光部)18及びこの光ビームを入射して受
光信号を出力するフォトトランジスタ(受光部)19で
構成されている。そして、フォトトランジスタ19から
出力された受光信号は、シュミットトリガ回路等からな
る波形整形部20においてひずみのないパルスに変換さ
れ、マイクロコンピュータ21の入力ポートPinに入
力される。弓部13の孔16を透過した光ビームが入射
してフォトトランジスタ19がオンになると、光センサ
12からハイレベルの受光信号が出力されるので、Pi
nにはハイレベルのパルスが供給される。弓部13の孔
16と孔16との間で光ビームが遮光され、フォトトラ
ンジスタ19がオフになると、光センサ12からローレ
ベルの受光信号が出力されるので、Pinにはローレベ
ルのパルスが供給される。したがって、弓部13の擦弦
操作に応じて光ビームが遮光又は透過され、その2値の
光量変化がディジタルの擦弦検出信号としてマイクロコ
ンピュータ21に入力される。この場合、擦弦方向にお
ける各孔16の幅は孔16から隣接する孔16までの遮
光部材の幅と等しくなっているので、擦弦検出信号はデ
ューティ比が50%のパルスとなる。また、擦弦操作の
速さに応じてパルスの周波数が変化する。
【0009】図6(a)〜(d)に擦弦検出信号のパル
スの波形を示す。擦弦操作が速くなるにしたがって図6
(a)から図6(d)に移行する。マイクロコンピュー
タ21では、この擦弦検出信号のパルスの波形を分析し
て、パルスの周波数から擦弦操作の速度を判定して演奏
情報を出力する。この場合、パルスの周波数を計測する
代わりにパルスの周期を計測する。このため、マイクロ
コンピュータ21内には、図5に示すように、タイマ2
2を具備している。図7は、擦弦操作速度を連続的に変
化させた場合の擦弦検出信号のパルスの波形である。一
般に、滑らかな擦弦操作では、ひき始めはゆっくりと操
作し、次第に操作を速くし、ひき終わりに近づくにつれ
て次第に操作の速度を緩める。図7(a)はひき始めの
推移を示すパルス波形であり、周期Tが設定されたON
Tより小さい場合に擦弦と判断する。図7(b)はひき
終わりの推移を示すパルス波形であり、周期Tが設定さ
れたOFFTより大きい場合に擦弦停止と判断する。
【0010】次に、マイクロコンピュータ21の波形分
析の動作について説明する。図8は波形分析のメインフ
ロー、図9はタイマインタラプトルーチンのフローであ
る。メインフローでは、まず、イニシャライズの処理を
行う(ステップS1)。この処理では、タイマインタラ
プトルーチンにおいてカウントアップされるカウンタP
countをリセットし、タイマ22をセットし、タイ
マインタラプトルーチンにおいてパルスの周期データを
得た場合に順次その周期データを格納するレジスタT
1、T2、T3及びこれらの平均値を格納するレジスタ
Tをそれぞれリセットする。この場合、T3には2つ前
の周期データを、T2には1つ前の周期データを、T1
には最新の周期データをそれぞれ格納する。また、この
イニシャライズでは、楽音を発音中(ON)であるか発
音中でないか(OFF)を示すフラグSoundbit
をOFFにセットする。この後はメインループに入る。
【0011】メインループにおいては、T1、T2、T
3の3つのレジスタの加算結果をレジスタTに格納する
(ステップS2)。実際には加算結果を「3」で除算し
た値を格納する。すなわち、周期データの移動平均値を
求めてフィルタリング処理することにより、擦弦操作の
速度に多少のバラツキがあっても安定した演奏情報を出
力できる。次に、ステップS3においてSoundbi
tフラグがONであるか否かを判別する。ONである場
合には、周期データTがOFFTより大きいか否かを判
別する(ステップS4)。TがOFFTより大きくない
と判別した場合には、Tに基づく音量制御データを出力
し(ステップS5)、再びステップS2に移行してTを
演算する。TがOFFTより大きい場合には、OFFデ
ータを出力し(ステップS6)、SoundbitをO
FFにセットし(ステップS7)、ステップS2に移行
する。一方、ステップS3においてSoundbitが
OFFである場合には、TがONTより小さいか否かを
判別する(ステップS8)。TがONTより小さい場合
には、Tに基づく音量でONデータを出力し(ステップ
S9)、SoundbitをONにセットして(ステッ
プS10)、ステップS2に移行する。ステップS8に
おいて、TがONTより小さい場合にはそのままステッ
プS2に移行する。
【0012】次に、図9に示すタイマインタラプト処理
について説明する。この処理は、パルスの周期を計測す
るための処理である。上記したように、パルスはそのデ
ューティ比が50%であるので、半周期のパルス幅を計
測して周期データを算出する。まず、Pcountをイ
ンクリメントして(ステップS11)、入力ポートPi
nをテストする(ステップS12)。そして、Pinが
「1」すなわちパルスがハイレベルであるか否かを判別
し(ステップS13)、ハイレベルである場合にはフラ
グPが「0」であるか否かを判別する(ステップS1
4)。フラグPが「1」である場合には、すでに前のタ
イマインタラプトのときにPinがハイレベルになって
いることを意味する。この場合には、そのまま図8のメ
インフローに戻る。そして、このルーチンでフラグPが
「1」である限りタイマインタラプトがかかるたびにP
countがインクリメントされていく。一方、ステッ
プS13においてPinが「0」すなわちパルスがロー
レベルである場合には、フラグPが「1」であるか否か
を判別する(ステップS15)。フラグPが「0」であ
る場合には、すでに前のタイマインタラプトのときにP
inがローレベルになっていることを意味する。この場
合には、そのまま図8のメインフローに戻る。そして、
このルーチンでフラグPが「0」である限りタイマイン
タラプトがかかるたびにPcountがインクリメント
されていく。
【0013】ステップS14において、フラグPが
「0」である場合には、前のタイマインタラプトではパ
ルスはローレベルであり、今回のタイマインタラプトで
パルスがハイレベルになったことを意味している。した
がって、パルスの立ち上がりエッジを検出したと判断し
て、フラグPを「1」にセットし(ステップS16)、
T2のデータをT3のデータとし、T1のデータをT2
のデータとし、T1のデータをPcountとする(ス
テップS17)。すなわち、このときのPcountが
パルスの最新のローレベル期間の計測値となる。一方、
ステップS15においてフラグPが「1」である場合に
は、前のタイマインタラプトではパルスはハイレベルで
あり、今回のタイマインタラプトでパルスがローレベル
になったことを意味している。したがって、パルスの立
ち下がりエッジを検出したと判断して、フラグPを
「0」にセットし(ステップS18)、T2のデータを
T3のデータとし、T1のデータをT2のデータとし、
T1のデータをPcountとする(ステップS1
7)。すなわち、このときのPcountがパルスの最
新のハイレベル期間の計測値となる。ステップS17に
おいて、T1、T2、T3のデータを決定した後は、次
のパルス幅の計測に備えてPcountをクリアして
(ステップS19)、図8のメインフローに戻る。
【0014】このように、上記第1実施形態によれば、
弓部13に設けたスリット状の孔16が擦弦操作によっ
て、光センサ12の発光ダイオード18から発射された
光ビームを遮光又は透過させてフォトトランジスタ19
に入射する光量を変化させ、その光量変化に応じて光セ
ンサ12から出力される受光信号が変化する。マイクロ
コンピュータ21は、この受光信号の変化に基づいて発
音すべき楽音のパラメータを制御する。したがって、擦
弦操作と発音との時間差を極めて小さくすることができ
る。また、従来の発電機やスプリングのような可動部品
の代わりにフォトインタラプタを用いたので、擦弦操作
検出機構の構造が簡単になるとともに、擦弦操作を直接
ディジタル信号に変換するので特性のバラツキを低減す
ることができる。
【0015】なお、上記第1実施形態においては、ある
1つの弦11を擦弦した場合について説明したが、弓部
13がいずれの弦11に接触して擦弦しているかを検出
する弓接触検出手段を設ける。例えば、各弦11又はそ
の表面を導電部材で構成し、弦11に接触する弓部13
の支柱部材14及び擦弦部15の部分あるいは表面を導
電部材で構成する。そして、本体1内に弓部13が任意
の弦11に接触したとき、静電気の作用により弦11に
印加されている電位の変化から擦弦に係る弦11を検出
するセンサ(擦弦判別手段)を設ける。あるいは、反射
型の光センサを各弦11の下側に配置し、光ビームを弦
11に照射して擦弦による弦11の擦弦方向の偏移を弦
11で反射される光ビームの光量により検出し、擦弦さ
れた弦11を判別する。あるいは、各弦11ごとに光セ
ンサ12と同様の光センサを設けて、その光センサによ
り擦弦操作のみならず擦弦に係る弦11の判別も行う。
あるいは、各弦11の端部又は各弦11の中間位置に設
けたブリッジに感圧ゴム等の圧力センサを設けて、擦弦
操作によって弦11にかかる圧力を検出して擦弦に係る
弦11を判別する。
【0016】次に、図10〜図14を参照してこの発明
の第2実施形態について説明する。この実施形態では、
弓部13の圧力を検出して、その圧力に応じて楽音パラ
メータを制御する。図10(A)は接触状態にある1つ
の弦11に沿った断面図である。光センサ12の近傍に
は、印加される圧力によって抵抗値が変化する感圧ゴム
23が各弦11に対応して設けられている。この感圧ゴ
ム23は、弓部13の圧力がない場合には、各弦11に
接触しているが、弓部の圧力が大きい場合には、図10
(B)に示すように、撓んだ弦11によって変形する。
すなわち、弓部13の圧力に応じて感圧ゴム23の抵抗
値が変化する。
【0017】図11にこの第2実施形態のシステムの構
成を示す。図11において、図5に示す第1実施形態の
構成と同じものは同じ符号で示すとともにその説明は省
略する。可変抵抗24は感圧ゴム23の等価回路であ
り、印加される圧力が大きくなると抵抗値が小さくな
る。図12(A)に圧力に対する抵抗値の変化特性を示
す。可変抵抗24の一端は電源電圧に接続され、その他
端は固定抵抗25に接続されている。すなわち、可変抵
抗24及び固定抵抗25は電源電圧を分圧し、分圧電圧
VinがA/Dコンバータ26に供給される。したがっ
て、Vinの電圧は弓部13の圧力が大きい程大きい値
となる。図12(B)に圧力に対するVinの変化特性
を示す。A/Dコンバータ26は、アナログ値のVin
をディジタルデータに変換してマイクロコンピュータ2
1の入力ポートDinに供給する。マイクロコンピュー
タ21は、入力ポートPin及びDinからの2つのデ
ータに基づいて発音すべき楽音の音量を制御する。
【0018】図13に第2実施形態における音量制御の
メインフローを示す。このメインフローにおいて、図8
に示す第1実施形態のメインフローと同じ処理の部分は
同じ符号で示す。また、タイマインタラプト処理につい
ては、図9に示す第1実施形態と同じであるので説明は
省略する。まず、イニシャライズの処理を行い(ステッ
プS1)、カウンタPcountをリセットし、タイマ
22をセットし、レジスタT1、T2、T3及びレジス
タTをそれぞれリセットする。次に、T1、T2、T3
の3つのレジスタの加算結果をレジスタTに格納する
(ステップS2)。次に、ステップS3においてSou
ndbitフラグがONであるか否かを判別する。ON
である場合には、周期データTがOFFTより大きいか
否かを判別する(ステップS4)。TがOFFTより大
きい場合には、OFFデータを出力し(ステップS
6)、SoundbitをOFFにセットし(ステップ
S7)、ステップS2に移行する。一方、ステップS3
においてSoundbitがONである場合には、Tが
ONTより小さいか否かを判別する(ステップS8)。
TがONTより小さい場合には、Tに基づく音量でON
データを出力し(ステップS9)、Soundbitを
ONにセットして(ステップS10)、ステップS2に
移行する。ステップS8において、TがONTより小さ
い場合にはそのままステップS2に移行する。
【0019】ステップS4において、TがOFFTより
大きくないと判別した場合には、Dinからのデータを
レジスタPに取り込み(ステップS21)、周期データ
であるT及び圧力データであるPに基づいて音量制御デ
ータを出力して(ステップS22)、再びステップS2
に移行してTを演算する。すなわち、擦弦操作が所定値
より速くなってSoundbitがONになった後、弓
部13の圧力を加味して音量制御を行う。このため、図
14に示すような周期データ及び圧力データの2種類の
パラメータの組み合わせに対する音量制御データのテー
ブルをROM等のメモリ(図示せず)にあらかじめ格納
している。
【0020】このように、上記第2実施形態によれば、
弓部13の擦弦速度及び弦11に加わる圧力の組み合わ
せに基づいて音量制御を行うので、より一層のきめ細か
な音量制御が可能となる。
【0021】次に、この発明の第3実施形態について図
15〜図19を参照して説明する。この実施形態におけ
る弓部13の構造は、図15に示すように、擦弦部15
に設けられた孔27の形状が長方形でなく、支持部材1
4側にいく程次第にその幅が小さくなるような「くさび
形」の二等辺三角形となっている。すなわち、光ビーム
を透過する孔27の幅と孔27以外の光ビームを遮光す
る部分の幅との比率が、擦弦部15の端部15aからの
位置により異なる。このような弓部13で擦弦操作を行
うと、図16に示すように、弦11を押える圧力に応じ
て光センサ12の発光ダイオード(図示せず)からの光
ビームが照射する位置が変化する。弓部13の圧力が小
さい場合には、光ビームの照射位置は端部15aに近い
位置になるので、擦弦操作によって光ビームが孔27を
透過する時間は遮光する時間より長くなる。一方、弓部
13の圧力が大きい場合には、光ビームの照射位置は端
部15aから離れた位置になるので、擦弦操作によって
光ビームが孔27を透過する時間は遮光する時間より短
くなる。この結果、図5に示す第1実施形態のシステム
構成を用いると、弓部13の圧力に応じてマイクロコン
ピュータ21に入力されるパルスのデューティ比が変化
する。
【0022】図17に弓部13の圧力の変化によるパル
スのデューティ比の波形を示す。(a)の波形は、圧力
が小さい場合であり、光ビームの透過時間であるハイレ
ベルの期間が遮光時間であるローレベルの期間よりかな
り大きい。次の(b)の波形は、やや圧力を大きくした
場合であり、ハイレベルの期間がやや小さくなってい
る。以下、弓部13の圧力が大きくなるにしたがって、
(c)の波形、(d)の波形、(e)の波形となり、パ
ルスのハイレベルの期間が小さくなっていく。したがっ
て、パルスのハイレベルの期間(又はローレベルの期
間)を計測すれば、弓部13の圧力の大きさを検出する
ことができる。このため、マイクロコンピュータ21内
に、パルスのハイレベルの期間の値を格納するレジスタ
HiD、及びパルスのローレベルの期間の値を格納する
レジスタLowDを設けている。
【0023】図18は波形分析のメインフロー、図19
はタイマインタラプトルーチンのフローである。メイン
フローでは、まず、イニシャライズの処理を行う(ステ
ップS31)。この処理では、タイマインタラプトルー
チンにおいてカウントアップされるカウンタPcoun
tをリセットし、レジスタLowD及びレジスタHiD
をリセットし、タイマ22をセットし、タイマインタラ
プトルーチンにおいてパルスの周期データを格納するレ
ジスタTをリセットする。また、楽音を発音中(ON)
であるか発音中でないか(OFF)を示すフラグSou
ndbitをOFFにセットする。この後はメインルー
プに入る。なお、第1実施形態と同様、T1、T2、T
3の3つのレジスタの加算結果をレジスタTに格納する
が、同じ処理手順であるためその説明及び図は省略す
る。
【0024】メインループにおいては、Soundbi
tフラグがONであるか否かを判別する(ステップS3
2)。ONである場合には、周期データTがOFFTよ
り大きいか否かを判別する(ステップS33)。TがO
FFTより大きくないと判別した場合には、レジスタD
にHiD/Tすなわちデューティ比を格納し(ステップ
S34)、T及びDに基づく音量制御データを出力し
(ステップS35)、再びステップS32に移行する。
ステップS33においてTがOFFTより大きい場合に
は、OFFデータを出力し(ステップS36)、Sou
ndbitをOFFにセットし(ステップS37)、ス
テップS32に移行する。一方、ステップS32におい
てSoundbitがONである場合には、TがONT
より小さいか否かを判別する(ステップS38)。Tが
ONTより小さい場合には、Tに基づく音量でONデー
タを出力し(ステップS39)、SoundbitをO
Nにセットして(ステップS40)、ステップS32に
移行する。ステップS8において、TがONTより小さ
い場合にはそのままステップS32に移行する。
【0025】次に、図19に示すタイマインタラプト処
理について説明する。この処理では、パルスの一周期T
及びパルスのハイレベル期間又はローレベル期間を計測
する。まず、Pcountをインクリメントして(ステ
ップS41)、入力ポートPinをテストする(ステッ
プS42)。そして、Pinが「1」すなわちパルスが
ハイレベルであるか否かを判別し(ステップS43)、
ハイレベルである場合にはフラグPが「0」であるか否
かを判別する(ステップS44)。フラグPが「1」で
ある場合には、すでに前のタイマインタラプトのときに
Pinがハイレベルになっていることを意味する。この
場合には、そのまま図8のメインフローに戻る。そし
て、フラグPが「1」である限りタイマインタラプトが
かかるたびにPcountがインクリメントされてい
く。一方、ステップS43においてPinが「0」すな
わちパルスがローレベルである場合には、フラグPが
「1」であるか否かを判別する(ステップS45)。フ
ラグPが「0」である場合には、すでに前のタイマイン
タラプトのときにPinがローレベルになっていること
を意味する。この場合には、そのまま図18のメインフ
ローに戻る。そして、フラグPが「0」である限りタイ
マインタラプトがかかるたびにPcountがインクリ
メントされていく。
【0026】ステップS45においてフラグPが「1」
である場合には、前のタイマインタラプトではパルスは
ハイレベルであり、今回のタイマインタラプトでパルス
がローレベルになったことを意味している。したがっ
て、パルスの立ち下がりエッジを検出したと判断して、
フラグPを「0」にセットし(ステップS46)、パル
スの最新のハイレベル期間の計測値であるPcount
をレジスタHiDに格納する(ステップS47)。この
後、Pcountをクリアして(ステップS48)、図
18のメインフローに戻る。一方、ステップS44にお
いて、フラグPが「0」である場合には、前のタイマイ
ンタラプトではパルスはローレベルであり、今回のタイ
マインタラプトでパルスがハイレベルになったことを意
味している。したがって、パルスの立ち上がりエッジを
検出したと判断して、フラグPを「1」にセットし(ス
テップS49)、パルスの最新のローレベル期間の計測
値であるPcountをレジスタLowDに格納する
(ステップS50)。次に、レジスタHiDの値とレジ
スタLowDの値とを加算してパルスの一周期Tを算出
する(ステップS51)。この後、Pcountをクリ
アする(ステップS48)。すなわち、このタイマイン
タラプトのフローでは、パルスのローレベル期間を計測
するたびにパルスの一周期を算出する。なお、第2実施
形態と同様、図14に示す周期データ及び圧力データの
2種類のパラメータの組み合わせに対する音量制御デー
タのテーブルをROM等のメモリ(図示せず)にあらか
じめ格納している。
【0027】このように、上記第3実施形態によれば、
弓部13に設けた孔27の形状を擦弦操作の方向と直角
方向に「くさび型」に形成し、擦弦操作の際に弓部13
の圧力による弦11の変位量に応じて、フォトトランジ
スタ19に入射する光ビームの量を変化させ、光センサ
12から出力される受光信号のパルスデューティ比を変
化させる。したがって、弓部13の擦弦速度及び弦11
に加わる圧力の組み合わせに基づいて音量制御を行うの
で、より一層のきめ細かな音量制御が可能となる。さら
に、感圧ゴム等の圧力センサ、可変抵抗、A/Dコンバ
ータを用いる必要がないので、より一層安価な製品を実
現することができる。
【0028】次に、この発明の第4実施形態について図
20〜図22を参照して説明する。図20及び図21
は、この実施形態における弓部28の側面を示す図であ
る。図20において、弓部28の擦弦部29は光ビーム
を反射する薄板の反射部材で構成されており、その片側
表面には細長いスリット状の多数の黒色のパターン30
が弓部13の長手方向すなわち擦弦方向に配列されて形
成されている。この黒色のパターン30は光を吸収する
光吸収領域であるため、パターン30以外の部分よりも
反射率がかなり低い。なお、擦弦方向における各パター
ン30の幅は、パターン30と隣接するパターン30と
の間隔と等しくなっている。したがって、図1(A)に
示す本体1の透過型の光センサ12の代わりに反射型の
光センサを弦11の近傍に設ける。すると、その光セン
サの発光部から発射する光ビームは、擦弦部29の摺動
に応じてパターン30が光ビームの位置にくると光ビー
ムを吸収し、パターン30が光ビームの位置から外れる
と光ビームを反射する。すなわち、弓部28によって擦
弦操作を行うと、光ビームの吸収又は反射の2値の光量
変化が得られ、この光ビームを入射する受光部から2値
の受光信号が得られる。
【0029】図22にこの実施形態のシステムの構成を
示す。反射型の光センサ32は、光ビームを発射する発
光部である発光ダイオード33と、弓部28の擦弦部2
9で反射される光ビームを入射する受光部であるフォト
トランジスタ34で構成されている。波形整形部20、
マイクロコンピュータ21及びタイマ22については、
図5に示す第1実施形態の構成と同じである。したがっ
て、弓部28により擦弦操作を行うと、図6及び図7と
同様のデューティ比が50%のパルスがマイクロコンピ
ュータ21に入力される。この結果、図8及び図9のフ
ローと同じ処理手順によって、擦弦速度に応じて発音す
べき楽音の音量制御を行うことができる。
【0030】図21に示す弓部28は、黒色のパターン
31が「くさび形」の二等辺三角形の形状となってい
る。このため、図15に示す第3実施形態の弓部13と
同様に、このような弓部28で擦弦操作を行うと、図1
7に示すように、弓部28の圧力に応じてマイクロコン
ピュータ21に入力されるパルスのデューティ比が変化
する。したがって、図22に示すシステム構成により、
図18及び図19のフローと同じ処理手順によって、擦
弦速度及び圧力の組み合わせに応じて、図14に示すテ
ーブルを用いることにより、発音すべき楽音のきめ細か
な音量制御を行うことができる。
【0031】このように、上記第4実施形態によれば、
弓部28に設けたスリット状のパターン30が擦弦操作
によって、光センサ32の発光ダイオード33から発射
された光ビームを吸収又は反射させてフォトトランジス
タ34に入射する光量を変化させ、その光量変化に応じ
て光センサ32から出力される受光信号が変化する。マ
イクロコンピュータ21は、この受光信号の変化に基づ
いて発音すべき楽音のパラメータを制御する。したがっ
て、擦弦操作と発音との位相差を極めて小さくすること
ができる。また、従来の発電機やスプリングのような可
動部品の代わりにフォトインタラプタを用いたので、擦
弦操作検出機構の構造が簡単になるとともに、擦弦操作
を直接ディジタル信号に変換するので特性のバラツキを
低減することができる。さらに、弓部28に孔加工を施
す工程がないため、弓部28を容易かつ安価に製造する
ことができる。
【0032】この場合において、パターン30の形状を
「くさび形」にすることにより、擦弦操作の際に弓部2
8により弦11に加えられる圧力に応じて、マイクロコ
ンピュータ21に入力される受光信号のパルスのデュー
ティ比が変化する。したがって、弓部28の擦弦速度及
び弦11に加わる圧力の組み合わせに基づいて音量制御
を行うので、より一層のきめ細かな音量制御が可能とな
る。さらに、感圧ゴム等の圧力センサ、可変抵抗、A/
Dコンバータを用いる必要がないので、より一層安価な
製品を実現することができる。
【0033】なお、上記第2〜第4実施形態において
も、第1実施形態の場合と同様に、弓部13又は28が
複数の弦11のいずれに接触して擦弦しているかを検出
する弓接触検出手段、及び、この弓接触検出手段から得
られる検出信号に基づいていずれの弦が擦弦されたかを
判別する擦弦判別手段を有するものとする。
【0034】また、上記第1〜第4実施形態において
は、楽音の音量のパラメータを制御する構成について説
明したが、制御の対称は音量に限定するものではない。
例えば、フィルタの制御やエンベロープの制御であって
もよく、複数の制御対称であってもよい。さらに、第2
〜第4実施形態において、擦弦速度及び擦弦の圧力の組
み合わせに応じて音量を制御するようにしたが、擦弦速
度と擦弦の圧力とで異なるパラメータをそれぞれ制御す
るようにしてもよい。
【0035】また、上記各実施形態においては、電子擦
弦楽器のマイクロコンピュータ21から出力される演奏
情報は、本体1に設けられたスピーカ6に音響信号を出
力する音源回路(楽音生成手段)に供給するようにした
が、演奏情報の供給先は音源回路に限定されない。例え
ば、MIDI、その他の音楽情報I/F手段等であって
もよい。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、擦弦操作によって弓
部に設けた光量変化手段が光ビームの光量を変化させ、
その光量変化に応じて受光部から出力される受光信号が
変化する。楽音生成手段は、この受光信号の変化に基づ
いて発音すべき楽音のパラメータを制御する。この場
合、光量変化を2値の変化にすることにより、受光部か
らディジタル信号が出力される。したがって、擦弦操作
と発音との時間差を極めて小さくすることができる。ま
た、発電機やスプリングのような可動部品を用いないの
で、擦弦操作検出機構の構造が簡単になるとともに特性
のバラツキを低減することができる。このため、初心者
でも容易に違和感なく擦弦操作をすることができるとと
もに、実際に弦を有する擦弦楽器の擦弦操作と同じよう
な感触が得られ、擦弦操作検出機構を簡単にし、製品の
特性の均一化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の電子擦弦楽器の外観
図であり、(A)はその楽器本体、(B)はその弓部。
【図2】図1における弓部の側面図。
【図3】(A)は弓部の擦弦操作の状態を示す図であ
り、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図4】第1実施形態におけるシステムの構成を示す概
念図。
【図5】第1実施形態におけるシステムの構成を示すブ
ロック図。
【図6】第1実施形態においてマイクロコンピュータに
入力される擦弦検出信号のパルスの波形を示す図。
【図7】第1実施形態において擦弦操作速度を連続的に
変化させた場合の擦弦検出信号のパルスの波形を示す
図。
【図8】第1実施形態における波形分析の動作を示すメ
インフローチャート。
【図9】第1実施形態におけるタイマインタラプトのフ
ローチャート。
【図10】この発明の第2実施形態における圧力センサ
の構造及び作用を示す図。
【図11】第2実施形態におけるシステムの構成を示す
ブロック図。
【図12】(A)は弓部の圧力に対する抵抗値の変化を
示す図、(B)は弓部の圧力に対する入力電圧の変化を
示す図。
【図13】第2実施形態における波形分析の動作を示す
メインフローチャート。
【図14】擦弦速度及び圧力の組み合わせに対する音量
制御の数値を示すテーブルを示す図。
【図15】この発明の第3実施形態における弓部の構成
を示す平面図。
【図16】第3実施形態における擦弦操作を示す弦に沿
った断面図。
【図17】第3実施形態においてマイクロコンピュータ
に入力される擦弦検出信号のパルスの波形を示す図。
【図18】第3実施形態における波形分析の動作を示す
メインフローチャート。
【図19】第3実施形態におけるタイマインタラプトの
フローチャート。
【図20】この発明の第4実施形態における弓部の構成
を示す平面図。
【図21】第4実施形態における弓部の他の構成を示す
平面図。
【図22】第4実施形態におけるシステムの構成を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1 楽器本体 11 弦 12 透過型光センサ 13 弓部 16 孔 18 発光ダイオード 19 フォトトランジスタ 21 マイクロコンピュータ 23 感圧ゴム 27 くさび形の孔 28 弓部 30 黒色のパターン 31 くさび形の黒色のパターン 32 反射型光センサ 33 発光ダイオード 34 フォトトランジスタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の弦を有する本体及び前記弦を擦弦
    する弓部からなる電子擦弦楽器において、 前記本体は、前記弓部が前記弦を擦弦する際に通過する
    位置に光ビームを発射する発光部及びこの発光部から発
    射された光ビームを入射する受光部とからなる光センサ
    と、発音すべき楽音のパラメータを制御する楽音生成手
    段とを有し、 前記弓部は、擦弦操作の際に前記受光部に入射する前記
    光ビームの光量を変化させる光量変化手段を有し、 前記楽音生成手段は、前記光量変化手段による前記光ビ
    ームの光量の変化に応じて前記受光部から出力される受
    光信号に基づいて前記パラメータを制御することを特徴
    とする電子擦弦楽器。
  2. 【請求項2】 前記光量変化手段は、前記光ビームを遮
    光する遮光部材及びこの遮光部材に前記擦弦操作の方向
    に複数に配列されて前記光ビームを透過する孔を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の電子擦弦楽器。
  3. 【請求項3】 前記光量変化手段は、前記光ビームを反
    射する反射部材及びこの反射部材に前記擦弦操作の方向
    に複数に配列されて前記光ビームを吸収する光吸収領域
    を有することを特徴とする請求項1記載の電子擦弦楽
    器。
  4. 【請求項4】 前記光量変化手段は、前記弓部の擦弦操
    作速度に応じて前記受光部から出力される前記受光信号
    の周波数を変化させることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の電子擦弦楽器。
  5. 【請求項5】 前記孔又は前記光吸収領域は、前記擦弦
    操作の方向と直角方向にくさび型に形成され、前記擦弦
    操作の際に押圧による前記弦の変位量に応じて前記受光
    部に入射する光ビームの量を変化させ、前記受光部から
    出力される受光信号のパルスのデューティ比を変化させ
    ることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電
    子擦弦楽器。
  6. 【請求項6】 前記本体は、前記弓部よる前記擦弦操作
    の際に前記弦に加えられる圧力に応じて前記パラメータ
    を制御する検出信号を生成する圧力検出手段を有するこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電子擦
    弦楽器。
  7. 【請求項7】 前記楽音生成手段は、前記受光信号の周
    波数に応じて前記楽音の音量を変化させることを特徴と
    する請求項4〜6のいずれかに記載の電子擦弦楽器。
  8. 【請求項8】 前記楽音生成手段は、前記受光信号のデ
    ューティ比に応じて前記楽音の音量を変化させることを
    特徴とする請求項4及び6のいずれかに記載の電子擦弦
    楽器。
  9. 【請求項9】 前記楽音生成手段は、前記受光信号の周
    波数及びデューティ比の組み合わせに応じて前記楽音の
    音量を変化させることを特徴とする請求項5及び6のい
    ずれかに記載の電子擦弦楽器。
  10. 【請求項10】 前記複数の弦の各々は、前記弓部が接
    触したことを検出する弓接触検出手段を有し、 前記本体は、前記弓接触検出手段から得られる検出信号
    に基づいていずれの弦が擦弦されたかを判別する擦弦判
    別手段を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    かに記載の電子擦弦楽器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006522951A (ja) * 2003-04-14 2006-10-05 新世代株式会社 自動演奏装置、自動演奏方法、及び、自動演奏プログラム
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