JP3645698B2 - 光学プリズム、鏡枠および光学アッセンブリ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示素子のような映像表示素子によって映出される映像を観察者の眼球内網膜上に投影するための光学系の要素を構成する光学プリズムに関する。この光学プリズムは、例えば、映像表示ユニットを観察者の頭部に装着されるフレームメンバーによって所定位置に支持して、単眼式で、又は、両眼式で映像を観察するように構成される頭部装着型映像表示装置(Head Mounted Display:HMDと略称)の当該映像表示ユニットにおける、主要な光学要素を構成するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、上述のようなHMDの開発が進んでいる。この種の装置は、医療分野、建築分野、教育分野、或いは、ゲーム等のアミューズメント分野等、種々の分野での応用が進展しつつある。
また一方、VGA対応の高画質の表示を行なうことができるものや、OA(オフィス・オートメーション)機器の一つとして、情報機器のディスプレイ装置を構成するものなども開発されようとする趨勢にある。
【0003】
現時点で既に開発乃至は提案されている多くのHMDは、左右両眼に対応した左眼用映像表示部と右眼用映像表示部とを備え、これら映像表示部を夫々対応する眼で観察するような両眼式のものであるが、上述したOA用途のものなどでは、片方の眼で映像の表示を観察する一方、他方の眼では前方乃至手元の視野が確保されるようにして、キーボードその他の操作部に対する操作を同時に行えるような単眼式のものも提案されるようになっている。
【0004】
またOA用途のHMDなどでは、コンパクトで軽便な構成のもの、言わば眼鏡のような感覚で装着して用いることができるようなものが望まれる。
しかしながら、民生用の一般的な用途におけるHMDについては未だ開発の途上にあり、完成した製品として軽便であるばかりでなく、製造上の種々の具体的技術課題についても十分な解答を与えるような提案は未だなされていない。
【0005】
例えば特開平8−234147号公報には、LCD表示素子等の表示面からの光が入射するに適合した入射面からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させ、観察者の眼の瞳孔に導くように構成された光学プリズムが開示されている。
この特開平8−234147号公報に開示された光学プリズムは、非球面でなる複数の反射面を有して一体的に構成され、観察系として構成されたときにも光学的な諸条件を充足するものであるとされている。
【0006】
また一方、特開平9−73005号公報には、この種のプリズムの側部に他の部材との固定のための位置決め用凸部が形成されてなる光学プリズムが開示されている。
しかしながら、上記何れの光学プリズムを適用してHMD等を構成する場合においても、液晶表示素子によって映出される映像を正確に観察者の網膜上に投影するために、光学プリズムと液晶表示素子は高精度で正規の位置関係が保持されることが必要となるが、これらの位置決め精度を確保しつつ、製造の容易さをも両立させることは残された技術課題となっている。
【0007】
一方、近年に至り、光学プリズムを射出成形法によって製造することも一般化しつつある。この射出成形法ではスライド機構を用いることによって極めて多様な形状の成形品にも対応できる。
【0008】
図15は、このスライド機構を持つ金型について説明するための模式図である。同図(a)部はスライド型部Sが金型のキャビティーC内に突出して、これによりキャビティーC内の形が被成形品の形をなす状態を示している。また、同図(b)部はスライド型部Sが金型のキャビティーC内から後退して、これによりキャビティーC内で成形されたプラスチック等でなる被成形品を金型から取り出し得る状態を示している。更に同図(c)部は同図(a)部スライド型部Sと金型のキャビティーCの位置関係を別の角度から見た状態を示している。
【0009】
このようなスライド機構を持つ金型を用いることにより種々の形状のプリズムを成形することができる。このような金型はそれ自体は公知のものであり、本発明のプリズムを成形するためにも適用され得る。
【0010】
図16は、スライド機構を持つ金型のスライド部を移動させるための機構について説明するための模式図である。この機構は、スライド部SLに設けられた貫通孔にアンギラピンAPが嵌入した状態から離脱した状態に相対変位するに伴って、アンギラピンAPの傾斜に応じてスライド部SLが金型のキャビティーC内から後退するように変位するようになされている。
【0011】
図16の(a)部は固定側の金型FDと可動側の金型MDとが近接してアンギラピンAPがスライド部SLに設けられた貫通孔に深く嵌入し、スライド部SLが金型のキャビティーC内に突出し複雑な形状の成形品に対応したキャビティー内法形状が構成されている状態を示している。
同図(b)部は固定側の金型FDと可動側の金型MDとが離隔する方向に相対変位して、これに伴って、アンギラピンAPがスライド部SLに設けられた貫通孔から抜き出るように移動する結果、アンギラピンAPの傾斜に応じてスライド部SLが金型のキャビティーC内から後退し、遂には金型のキャビティーC内から外に出た状態を示している。
同図(c)部は上記同図(b)部のような状態に至ってから、エジェクターピンEPを突出変位させて、スライド部SLによってアンダーカット部UCが形成された成形品MMを取り出す様子を示している。
上述したようなスライド機構を適用した射出成形法を用いれば、種々多様な形状の光学プリズムを比較的容易に能率良く製造することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は叙上のような事情に鑑みてなされたものであり、OA機器分野やその他の種々の用途における装置の光学要素として適用された場合に、当該装置での映像表示素子との位置決め精度を確保しつつ、製造の容易さをも両立させることのできるこの種の光学プリズム、およびこの光学プリズムに適用する鏡枠、並びに、この光学プリズムと鏡枠とを含んでなるアセンブリを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】
上記課題を解決するための、一つの本願発明は:
所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成された光学プリズムであって、
上記光学プリズムは、自己に適合するように構成された鏡枠と結合されて用いられるようになされ、上記入射面及び出射面の各方向と交叉する方向に形成されてなる側面にこのプリズムを該鏡枠に取り付けるための凸部が形成されてなることを特徴とする光学プリズムというものである……………………………[1]
【0014】
上記[1]の発明によれば、上記凸部を利用してこの光学プリズムに適合する鏡枠への取付作業の簡素化が可能となる。
【0015】
また、他の一つの本願発明は:
上記凸部はその所定部に上記鏡枠との相対位置を所定の関係に維持するための位置決め用ボスが設けられてなるものであることを特徴とする上記[1]の光学プリズムというものである……………………………………………………[2]
【0016】
上記[2]の発明によれば、上記[1]の発明による光学プリズムと当該鏡枠との位置合わせ精度を向上させること可能となる。
【0017】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記光学プリズムは、射出成形法にて製造されるものであって、上記凸部は当該射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形されるようにしたことを特徴とする上記[1]の光学プリズムというものである…………………[3]
【0018】
上記[3]の発明によれば、上記[1]の光学プリズムの凸部を種々の機能に適合した所望の形状のものとして成形することができる。
【0019】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面における有効領域は上記スライド機構を利用して成形される部位から0.5乃至5.0ミリメートル離隔して設定されるようになされたことを特徴とする上記[3]の光学プリズムというものである…………………………………………………………[4]
【0020】
上記[4]の発明によれば、当該射出成形法に係るスライド機構の移動による光学プリズムの有効領域の歪みが極小となり、光学特性を利用する部分の性能を劣化させる虞れがない。
【0021】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記スライド機構を利用して成形される凸部に所定部材の取り付けに用いる複数の取り付け面が形成されてなることを特徴とする上記[3]の光学プリズムというものである………[5]
【0022】
上記[5]の発明によれば、複数の取り付け面を種々の関連部材の取付に利用することで取り付けの位置精度を確保することができると共に、所要に応じてこの光学プリズムに複合的な機能を持たせることができる。
【0023】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記スライド機構を利用して成形される凸部の所定領域に当該射出成形に適用されたキャビティ番号が刻印されてなることを特徴とする上記[3]の光学プリズムというものである…………………………………………………………[6]
【0024】
上記[6]の発明によれば、製造・品質管理において当該光学プリズムの来歴管理が容易となる。
【0025】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記複数の取り付け面は相互に平行に形成されてなることを特徴とする上記 [5]の光学プリズムというものである……………………………………[7]
【0026】
上記[7]の発明によれば、上記光学プリズムに適合する表示素子(LCD)やフィルター等の付属部品の実装が容易になる。
【0027】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記光学プリズムは、射出成形法にて製造されるものであって、上記入射面或いは出射面として機能する面等この光学プリズムの外形を規定する面同士が接して形成される稜線のうちの隣接せず対向する位置にある2本の稜線を概略含む仮想平面に沿うようにして射出成形に係る金型分割線が設定されてなるものであることを特徴とする上記[1]の光学プリズムというものである…………[8]
【0028】
上記[8]の発明によれば、上記光学プリズムを射出成形法にて製造する場合の金型分割線の設定が容易である。
【0029】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記金型分割線は、上記射出成形に係って設定される基準金型分割線に対して自然数で表わされる角度をなすように設定されることを特徴とする上記[8]の光学プリズムというものである………………………………………………[9]
【0030】
上記[9]の発明によれば、上記射出成形に係る金型の精度を確認するための計測が容易であり、ひいては、精度を確保し易く、製造が容易である。
【0031】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記光学プリズムは、その外形を規定する面同士が接して形成される稜線のうち上記出射面の下端を規定する稜線が、この出射面内の所定位置と当該出射光による像を観察する観察者の瞳の旋回中心に相当する設計上の仮想点の位置とを通る光軸方向に対し、該仮想点から出射面に向けて所定の下向きの角度をもって引いた直線を含む仮想平面と該出射面とが交わる位置に沿うようにして形成されてなることを特徴とする上記[1]の光学プリズムというものである。………………………………………………………………………………………………[10]
【0032】
上記[10]の発明によれば、光学特性を有効に用いる領域外の部分を最小にすることができ、上記光学プリズムを極限まで小型化できる。
【0033】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記光学プリズムは、射出成形法にて製造されるものであって、射出成形に係る金型分割線が所定部位に対応して設定され、この金型分割線に対応する所定部位に、樹脂を注入するためのゲートが形成され、及び/又は、突き出し用の凸部が突き出し力に係る重心から等距離の位置に複数形成されてなるものであることを特徴とする上記[1]の光学プリズムというものである……………[11]
【0034】
上記[11]の発明によれば、上記[1]の光学プリズムを射出成形法にて製造するに際して、加工能率が向上する。
【0035】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記突き出し用の凸部はそれらの厚みが実質的に等しく形成されたものであることを特徴とする上記[11]記載の光学プリズムというものである………………………………………………………………………………………………[12]
【0036】
上記[12]の発明によれば、上記突き出し用の凸部を最終的に切除するときの剪断ストロークが均一になるため加工性が向上する。
【0037】
また、更に、他の一つの本願発明は:
所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成された光学プリズムであって、
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面のうちの一の面に隣接して当該光学面とは異なる定義になるゴースト防止面が該一の面に対し所定の角度をもって設けられてなることを特徴とする光学プリズムというものである………………………………………………………………………………[13]
【0038】
上記[13]の発明によれば、当該光学プリズムを通して観察される画像に関するゴーストが抑制される。
【0039】
また、更に、他の一つの本願発明は:
所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成された光学プリズムであって、
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面のうちの一の面と同一平面上に当該光学面とは異なる定義になる梨地処理されたゴースト防止面が設けられてなることを特徴とする光学プリズムというものである………………………………[14]
【0040】
上記[14]の発明によれば、当該光学プリズムを通して観察される画像に関するゴーストが抑制される。
【0041】
また、更に、他の一つの本願発明は:
所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成された光学プリズムであって、
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面はアルミコート及びマルチコートが施され、これら光学面のうちの一の面と同一平面上に当該光学面とは異なる定義になる特定の面が設けられ、且つ、この特定の面には当該光学面との境界部位に幅1mm以下のコート代が設定されてなることを特徴とする光学プリズムというものである……………………………………………[15]
【0042】
上記[15]の発明によれば、特定の面と当該光学面との境界部位に成膜するといった加工上困難な工程を実施することなく容易にマルチコートを施すことができる。
【0043】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面のうち少なくとも相対する2面は光軸に交差する幅方向の寸法が実質的に等しくなるように形成されてなることを特徴とする上記[1]の光学プリズムというものである…………………………………………………………………………………………[16]
【0044】
上記[16]の発明によれば、外形寸法を基準にしての光学プリズムとしての品質評価がし易い。
【0045】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面は、それらのうち相隣る2面で形成される稜線が曲線を成すような曲面として成形されてなることを特徴とする上記[1]の光学プリズムというものである…………[17]
【0046】
上記[17]の発明によれば、当該光学プリズムを射出成形法にて光学プリズムを製造する為の金型の構成が容易である。
【0047】
また、更に、他の一つの本願発明は:
所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成され、上記入射面及び出射面の各方向と交叉する方向に形成されてなる側面に当該射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形される部材取り付け用の凸部が形成されてなる光学プリズムに適合するように構成された鏡枠であって、
上記光学プリズムの凸部と上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面のうちの所定の面に形成される段状部とに対応した形状になされた装着部が形成されたことを特徴とする鏡枠というものである……………[18]
【0048】
上記[18]の発明によれば、光学プリズムの鏡枠に対する実装の精度を確保し易い。
【0049】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記光学プリズムの入射面に対向する部位である入射面対向部を有してなり、この入射面対向部は、所定の光源から上記入射面に向かった光乃至その一部が該入射面で入射せず自己に向かって反射されたとき該反射によって自己に投射された光が再び上記光学プリズムの入射面に向かう方向に反射することが回避されるべく、当該反射に係る面が上記入射面の基準軸に対して直交しない所定の角度をなすように設定されたものであることを特徴とする上記[18]の鏡枠というものである……………………………………………………………[19]
【0050】
上記[19]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面からの反射が大幅に抑制される。
【0051】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記鏡枠は、上記光学プリズムの入射面に対向する部位である入斜面対向部を有してなり、この入射面対向部は、所定の光源から上記入射面に向かった光乃至その一部が該入射面で入射せず自己に向かって反射されたとき該反射によって自己に投射された光が再び上記光学プリズムの入射面に向かう方向に反射することが回避されるべく、当該面に反射防止加工が施されてなることを特徴とする上記[19]の鏡枠というものである…………………………………………[20]
【0052】
上記[20]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面からの反射が一層抑制される。
【0053】
また、更に、他の一つの本願発明は:
所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成され、上記入射面及び出射面の各方向と交叉する方向に形成されてなる側面に当該射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形される部材取り付け用の凸部が形成されてなる光学プリズムと、上記光学プリズムの入射面の周囲を囲むように形成された自己の遮蔽部材の所定部が該光学プリズムに対しその入射面側から嵌め合わされ得るように構成された鏡枠と、を含んでなる光学アッセンブリであって、
上記鏡枠の遮蔽部材の内面所定部と該内面所定部に対応する上記光学プリズムの外面所定部との間にシール及び/又は接着のための物質を介在させてなることを特徴とする光学アッセンブリというものである………………………[21]
【0054】
上記[21]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側に閉空間を構成し易く入射面側に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
【0055】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記シール及び/又は接着のための物質は光の反射が抑制される属性を有するものであることを特徴とする上記[21]記載の光学アッセンブリというものである……………………………………………………………………………[22]
【0056】
上記[22]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側の反射が抑制される。
【0057】
また、更に、他の一つの本願発明は:
所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成され、上記入射面及び出射面の各方向と交叉する方向に形成されてなる側面に当該射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形される部材取り付け用の凸部が形成されてなる光学プリズムと、上記光学プリズムの入射面に入射せしめるための表示パターン乃至画像を形成する表示素子を保持し該光学プリズムに適合するように構成された鏡枠と、を含んでなる光学アッセンブリであって、
上記鏡枠側又は上記光学プリズム側の少なくとも何れか一方の側に上記鏡枠に保持された表示素子及び上記光学プリズムの入射面と共働して実質的に密閉された空間部を構成する遮蔽部材が設けられてなることを特徴とする光学アッセンブリというものである…………………………………………………………[23]
【0058】
上記[23]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
【0059】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記遮蔽部材は上記光学プリズム側に設けられてなることを特徴とする上記 [23]の光学アッセンブリというものである…………………………[24]
【0060】
上記[24]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
【0061】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記遮蔽部材は上記光学プリズム側及び上記鏡枠側の双方に設けられ、該双方から延出してなる各遮蔽部材がそれらの延出端縁に各設けられたフランジ部で接合されてなることを特徴とする上記[23]の光学アッセンブリというものである………………………………………………………………………………[25]
【0062】
上記[25]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
【0063】
また、更に、他の一つの本願発明は:
上記遮蔽部材は上記光学プリズム側及び上記鏡枠側の双方に設けられ、該双方から延出してなる各遮蔽部材がそれらの延出端縁に各設けられたフランジ部で接合されてなることを特徴とする上記[23]の光学アッセンブリというものである………………………………………………………………………………[26]
【0064】
上記[26]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本願発明の実施の形態につき詳述することにより本発明を明らかにする。
【0066】
図1は本願発明の一つの実施の形態としての光学プリズムの外形を示す図である。尚、図1のものは、入射面からの光線が内部で2回反射して出射する2回反射型の光学プリズムであるが、本願発明はこれに限定される技術思想ではなく、例えば3回反射して出射する3回反射型の光学プリズムにも及ぶものである。
図1において、その(a)部は本実施の形態としての光学プリズム及び同光学プリズムに対応する鏡枠をそれらの斜め前方上部からの視点で望む斜視図、同図(b)部は上記鏡枠と上記光学プリズムとを組み合わせてなる光学アセンブリの側面部分断面図、同図(c)部は上記光学アセンブリを、その前面側からの視線で見た部分破断図である。
特に同図(b)部には、この光学プリズム内の光線の進行経路が破線図示してある。
【0067】
図中、この光学プリズム100の上方の傾斜した面が、鏡枠30に備えられた表示素子(例えばLCD20、その表示面21)からの光が入射するに適合するように形成された入射面(表示素子対向面)12である。また、この光学プリズム100の背面側のカーブした面が、上記表示素子対向面12から入射した光線が光学プリズム100内で最初に反射する反射面としても機能すると共に最終的にこの光学プリズム100から光線が外部に出射する反射面兼出射面14である。更に、上記表示素子対向面12の下方に稜線を境に連なる符号13で示す前面側の面が、その内部側の面が上記反射面兼出射面14の内部側の面で1回目の反射をした光線が光学プリズム100内で2回目の反射をする反射面である。上述の表示素子対向面12,反射面13及び反射面兼出射面14はそれぞれ所要の光学特性を満たすように成形された曲面である。
【0068】
上記入射面(表示素子対向面)12及び反射兼出射面14並びに反射面13の各方向と交叉する方向に形成されてなる左側面60L,右側面60Rに上記入射光が該入射面12から反射兼出射面14に到るまでの有効径内における光路を妨げないようにしてそれぞれ凹部70L,70Rが形成されている。ここに、有効径内とは、同図(c)部に図示の2点鎖線により囲まれた領域ED内である。
【0069】
図1の例では、上記凹部70L,70Rは反射兼出射面14と表示素子対向面12とで前後の面が構成された光学プリズム100の上方側のブロック部が反射兼出射面14と反射面13とで前後の面が構成された光学プリズム100の下方側のブロック部より左右の各段部80L,80Rによって狭められるような形状に成形されているが、この部位は射出成形の金型のスライド機構によって成形され、且つ、上記2点鎖線により囲まれた有効径内領域EDはこの部位より0.5〜5.0ミリメートル内方に後退して設定されている。このため、本実施の形態によれば、当該射出成形法に係るスライド機構の移動による光学プリズムの有効領域の歪みが極小となり、光学特性を利用する部分の性能を劣化させる虞れがない。
【0070】
上記左側面60L,右側面60Rの上記各段部80L,80Rの水準位置から夫々外部側方に突出するようにしてこの光学プリズム100を鏡枠30に取り付けるための左右の各凸部90L,90Rが設けられている。本実施の形態では、これら左右の各凸部90L,90Rは、この光学プリズム100の成形における射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形される。これら光学プリズム100側の各凸部90L,90Rに対応して、鏡枠30にも左右の各凸部31L,31R(図では見えない)が設けられ、これら光学プリズム100側の各凸部90L,90Rと鏡枠30側の各凸部31L,31Rを合わせることにより、光学プリズム100と鏡枠30との結合がなされる。更に、上記左右の各段部80L,80R上の外各凸部90L,90Rに臨む部位には、鏡枠30との位置決め用の左右の各ボス91L,91Rが設けられている
この各ボス91L,91Rとこれに対応して鏡枠30側に設けられた凹部とを嵌合させることにより、光学プリズム100と鏡枠30との位置合わせ精度を向上させること可能となる。
図1の(c)部等から理解される通り、鏡枠30の下端の光学プリズム100への装着部は上記上記凹部70L,70R乃至左右の各段部80L,80Rによって形成される段状部に対応した形状になされている。このため、光学プリズム100の鏡枠30に対する実装の精度を確保し易い。
【0071】
図1(b)に基づき、本実施の形態の一つの特徴について次に説明する。
即ち、上記光学プリズム100は、その外形を規定する面同士が接して形成される稜線のうち上記反射兼出射面14(この場合注目する機能としては出射面)の下端を規定する稜線部14BLが、この出射面内の所定位置と当該出射光による像を観察する観察者の瞳の旋回中心Oに相当する設計上の仮想点の位置とを通る光軸方向(一点鎖線図示)に対し、該仮想点Oから出射面14に向けて所定の下向きの角度θをもって引いた直線を含む仮想平面と該出射面とが交わる位置に沿うようにして形成されている。尚、PLでシンボリックに示される線がこの光学プリズム100を射出成形法で成形する際の金型分割線(パーディングライン)である。
上記実施の形態によれば、光学特性を有効に用いる領域外の部分を最小にすることができ、上記光学プリズムを極限まで小型化できる。
【0072】
図2は図1に基づき説明したような光学プリズムと鏡枠とを用いて構成された表示用光学系(光学アセンブリ)を内蔵してなる映像表示ユニット41を有する単眼式の頭部装着型映像表示装置HMDを装着者Mが装着した状態を示す図である。
【0073】
図2において、頭部装着型映像表示装置HMDの構造部であるフレーム10は、装着状態において装着者Mの前頭部2Fに当接する位置を占め本装置の主たる構造部材をなすメインフレーム10Mと、このメインフレーム10Mに対し左側ヒンジ部10Lhで回動自在に結合された左リヤフレーム10Lおよび同メインフレーム10M対し右側ヒンジ部10Rhで回動自在に結合された右リヤフレーム10Rを含んで構成されている。
【0074】
メインフレーム10Mの上方部位には、映像信号の伝送路であるコード11cを通して供給される映像を自己の表示部に映出する映像表示ユニット41を所定位置に懸架するための連結機構10Cが設けられている。尚、本例の映像表示ユニット41にはこの映像表示ユニットによる映像を観察しない方の眼に対してその前方視野に係る可視光透過率を70パーセント以下に規制して映像の観察が妨げられないようにするためのバイザー11Vが設けられている。即ち、このバイザー11Vによって両眼での観察時における視野闘争が効果的に抑制される。
【0075】
更に、装着者Mの前頭部位2F乃至同部位近傍部位に対して該部位の概略法線方向に所定の押圧力を以て接触することによって自己と装着者2の頭部の該当接触位置との相対変位を規制するようになされた前頭押圧支持部10Fが、上述したメインフレーム10Mに設けられている。
【0076】
本例の頭部装着型映像表示装置は上述のようにフレーム10自体がそれら全体として有する弾性力によって装着者Mの頭部に対して位置規制されるように構成されているため、別途のばね等の弾性体を用いない簡素な構成をとることができ、小型化および軽量化が容易である。
【0077】
また、この装置では、上述した弾性力を得るために、左リヤフレーム10Lおよび右リヤフレーム10Rは、ポリアミド,ポリカーボネイト,ポリプロピレン,ABS,ポリエチレン,ポリエチレンテレフタレートまたはポリアセタールうちのいずれかのプラスチック材料により構成されている。
【0078】
一方、上述したメインフレーム10Mはカーボンを含有したエンジニアリングプラスチックにより構成されている。
フレーム10をこのような材料で構成することにより、適度な位置規制状態を得るために十分な弾性力が生起され得る。また、カーボンを含有したエンジニアリングプラスチックを用いることで剛性の点でも優れたものとなり、映像観察時にフレームが歪んで観察に支障を来すような虞れが少なくなる。
【0079】
左リヤフレーム10Lおよび右リヤフレーム10Rは上記メインフレーム10Mに対して屈曲可能な連結機構によって連結されている。既述のとおり、この実施の形態ではメインフレーム10Mに対し左リヤフレーム10Lはこの連結機構である左側ヒンジ部10Lhにより回動自在に結合され、右リヤフレーム10Rはこの連結機構である右側ヒンジ部10Rhにより回動自在に結合されている。
【0080】
図3は図1に基づいて説明した実施の形態の一つの変形例を示す図であり、同図(a)部は光学プリズム100-1と鏡枠30-1とを組付けてなる光学アセンブリの側面部分断面図であり、同図(b)部は同図(a)部の光学アセンブリを斜め前方上部より望む斜視図である。図3において、既述の図1との対応部は同一の符号を附して詳細な説明は省略する。
この図3の例では、上述のようにスライド機構を利用して成形される凸部90L-1(90R-1…図3では見えない)に所定部材の取り付けに用い得る、水平に対する傾斜角度を異にして隣接する、複数の取り付け面90L-1a ,90L-1b (90R-1a ,90R-1b …図3では見えない)が形成されている。また、図1の形態における左右の各段部80L,80Rに対応する左右の各段部80L-1,(80R-1…図3では見えない)も、水平に対する傾斜角度を異にして隣接する、複数の取り付け面80L-1a ,80L-1b (80R-1a ,80R-1b …図3では見えない)が形成されている。
【0081】
上記形態によれば、複数の取り付け面を種々の関連部材の取付に利用することで取り付けの位置精度を確保することができると共に、所要に応じてこの光学プリズムに複合的な機能を持たせることができる。
例えば、図3の例では、電子部品を実装したプリント配線基板200を第2の取り付け面90L-1b (90R-1b )を利用してその取り付けの位置精度(傾斜角度等)を確保しながら基板取付ビス200a を用いる等して適切に取り付けることができる。またこれと共に、第1の取り付け面90L-1a (90R-1a )を利用して鏡枠30-1をその取り付けの位置精度を確保しながら、安定して取り付けることができる。
【0082】
図4は図1に基づいて説明した光学プリズムの他の一つの変形例を示す図であり、同図(a)部は光学プリズム100-2の側面図であり、同図(b)部は同図(a)部の光学プリズムを斜め前方上部より望む斜視図である。図4において、既述の図1、図3との対応部は同一の符号を附してある。
この図4の例では、射出成形法により製造されるときにスライド機構を利用して成形される上述の左右の凸部90L-1,90R-1に所定部材の取り付けに用い得る、水平に対する傾斜角度を異にして隣接する、複数の取り付け面90L-1a ,90L-1b 及び90R-1a ,90R-1b が形成されている。また、図1の形態における左右の各段部80L,80Rに対応する左右の各段部80L-1,(80R-1…図3では見えない)も、水平に対する傾斜角度を異にして隣接する、複数の取り付け面80L-1a ,80L-1b (80R-1a ,80R-1b …図3では見えない)が形成されている。
特に、この図4の実施の形態では、これら複数の面のうちの所定の面(例えば90L-1b )に、この光学プリズムの製造に用いた金型のキャビディ番号90caを刻印してある。
【0083】
上記形態によれば、上記複数の面のうちの所定のものを利用して当該光学プリズムの製造に用いた金型のキャビディ番号を刻印してあるため、製造・品質管理等において当該光学プリズムの来歴管理が容易となる。
【0084】
図5は図1に基づいて説明した光学プリズムの他の一つの変形例としての光学プリズム100-3を斜め前方上部より望む斜視図である。図5において、既述の図1、図3及び図4との対応部は同一の符号を附してある。
この図5の例では、射出成形法により製造されるときにスライド機構を利用して成形される上述の左右の凸部90L-3,90R-3の上面と同水準位置で前後方向に平行に延長されるようにして左右の各面90L-3a ,90R-3a が設けられ、これら各面90L-3a ,90R-3a から所定深さ(LCD表示素子20の厚み相当の深さ)ステップ状に凹陥した位置にも前後方向に平行に延長されるようにして左右の各面90L-3b ,90R-3b が形成されている。
この左右の各面90L-3b ,90R-3b がLCD表示素子20の取付面として用いられる。
【0085】
図6は図5に基づいて説明した光学プリズムの更に他の一つの変形例としての光学プリズム100-4を斜め前方上部より望む斜視図である。図6のものは、既述の図5ものと多くの点で相似しているが、図5のものが上述の左右の各面90L-3b ,90R-3b の部分について一段ステップ状に凹陥した形状をなしているのに対し、この図6のものでは、二段のステップ状の凹陥形状部が設けられていに点に特徴がある。
【0086】
即ち、この図6の例では、射出成形法により製造されるときにスライド機構を利用して成形される上述の左右の凸部90L-4,90R-4の上面と同水準位置で前後方向に平行に延長されるようにして左右の各面90L-4a ,90R-4a が設けられ、これら各面90L-4a ,90R-4a から所定深さ(バックライト22の厚み相当の深さ)ステップ状に凹陥した位置にも前後方向に平行に延長されるようにして左右の各面90L-4b ,90R-4b が形成されている。そして更に、これら一段ステップ状に凹陥した位置の上記左右の各面90L-4b ,90R-4b から所定深さ(LCD表示素子20の厚み相当の深さ)ステップ状に凹陥した位置にも前後方向に平行に延長されるようにして左右の各面90L-4c ,90R-4c が形成されている。
この一段目の左右の各面90L-4b ,90R-4b がバックライト22の取付面として用いられ、更に、二段目の左右の各面90L-4c ,90R-4c がLCD表示素子20の取付面として用いられる。
上記図5,図6の形態によれば、上記光学プリズムに適合する表示素子(LCD)や、バックライト、或いは所要に応じてフィルター等の付属部品の取り付けがし易くなる。
【0087】
図7は図1に基づいて説明した光学プリズム100のパ−ティングラインの設定について説明するための図であり、同図(a)部は光学プリズム100の側面図であり、同図(b)部は同図(a)部の光学プリズム100を斜め前方上部より望む斜視図である。図7において、既述の図1との対応部は同一の符号を附してある。
【0088】
図1について既述のように、このプリズム100は射出成形法にて製造されるものであるが、上述した表示素子対向面12と反射面13とが接して一つの稜線E1が形成され、また、反射面兼出射面14と反射面13とが接して他の一つの稜線E2が形成されている。尚、言うまでもないが、上記において、稜線とは数学的な厳密な定義におけるそれではなく、略々図示の程度で2つの平面部によって構成される縁の部分を指す。以下、上記同様の概略的表現で説明する。
上記の隣接せず対向する位置にある2本の稜線E1,E2を概略含む仮想平面に沿うようにして射出成形に係る金型分割線PL3が設定されている。この金型分割線PL3は、図示の通り、反射面13と左右の側面60L,60Rとが接して形成される反射面13の両側の縁部13EL,13ERから弧状に前方に張り出すように若干離隔して形成される。
図7のように金型分割線PL3を設定するのであれば、光学プリズム100を射出成形法にて製造する場合の金型分割線の設定が容易である。
【0089】
また、図7により説明した金型分割線PL3は基準金型分割線P.L.に対してθの角度をなすように設定されているが、この例では特にこの角度θが自然数で表される度数に選ばれている。このため、上記射出成形に係る金型の精度を確認するための計測が容易であり、ひいては、精度を確保し易く、製造が容易である。
【0090】
図8は図1,図7に基づいて説明した光学プリズム100を射出成形法で製造する場合のゲートの設定について説明するための図であり、同図(a)部は光学プリズム100を斜め前方上部より望む斜視図であり、同図(b)部は同図(a)部の光学プリズム100の側面図である。図8において、既述の図7との対応部は同一の符号を附してある。
【0091】
図8の(a)部に図示のように、左側面60L側の金型分割線PL3に沿って上下に適宜に離隔して射出成形法で製造する場合の樹脂を注入するためのゲ−トGT-L1 及び突き出し用オーバーフローGT-L2 が設けられ、右側面60R側についても同様に金型分割線に沿って上下に適宜に離隔して突き出し用オーバーフローGT-R1 及びGT-R2 が設けられている。左側面60L側のゲ−トGT-L1 及び突き出し用オーバーフローGT-L2 は同図(b)部に図示のように、金型から取り出されるときには、各対応するエジェクターピンEP-L1 及びEP-L2 によって突き出されるようになされるが、これは、右側面60R側の突き出し用オーバーフローGT-R1 及びGT-R2 についても同様である。即ち、これらのゲ−トGT-L1 及び突き出し用オーバーフローGT-L2 ,GT-R1 及びGT-R2 は、射出成形法で製造する場合の樹脂を注入するための機能部及び金型から突き出すためにエジェクターピンからの押圧力を受けるための凸部(受圧部)をなしている。
【0092】
特に、上記各ゲートGT-L1 及び突き出し用オーバーフローGT-L2 ,GT-R1 及びGT-R2 は、各対応するエジェクターピンEP-L1 ,EP-L2 及び(不図示のEP-R1 ,EPR-2 )から受ける突き出し力に係る重心から等距離の位置に形成され、且つ、それらの厚み寸法が均等となるように形成されている。
【0093】
図8について説明した構成によれば、金型から突き出すことが容易且つ確実に行われるため、光学プリズムを射出成形法にて製造するに際して、加工能率が向上する。
また更に、突き出し用の凸部(上記各ゲートGT-L1 及び突き出し用オーバーフローGT-L2 ,GT-R1 及びGT-R2 )の厚み寸法が揃っているため、それらを最終的に切除するときの剪断ストロークが均一になるため加工性が向上する。
【0094】
図9は図1に基づいて説明した光学プリズムの更に他の変形例を示す図であり、同図(a)部は光学プリズム100-5を斜め前方上部より望む斜視図であり、同図(b)部は同図(a)部の光学プリズム100-5の側面図であり、更に同図(c)部は同図(a)部の光学プリズム100-5の光学的特性を説明するための概念図である。図9において、既述の図1等との対応部は同一の符号を附してある。
【0095】
図9の光学プリズム100-5はその反射面13の所定範囲、即ち、光学的特性を利用する有効領域の略々全域に亘ってマルチ・コートが施されて被コーティング領域13CDが形成されている。そしてこの被コーティング領域13CDの上方の限定的領域には梨地処理が施されてこの光学プリズム100-5をLCD表示画像を観察する等の際にゴーストを防止するようになされた被梨地処理領域13AVが形成されている。これら被コーティング領域13CDと被梨地処理領域13AVとの境界にはマルチ・コート処理を適切に行なうための所定幅(例えば1mm以下)のコート代13CDM が設けられている。コート代13CDM があるため、特定の面と当該光学面との境界部位に成膜するといった加工上困難な工程を実施することなく容易にマルチコートを施すことができる。
【0096】
上記被梨地処理領域13AVは、上記被コーティング領域13CDに対して所定の角度をもって設定され、該被コーティング領域13CDとは異なる定義になる領域を構成して、上述のゴースト防止効果を生じるようになされている。
【0097】
上記構成の光学プリズム100-5ではその光学的特性を説明するための概念図である同図(c)部を参照して説明するように、LCD20から発した光線は、上記被コーティング領域13CDの被梨地処理領域13AVとの境界である上側最外光線ライン13UBL と領域13CDの有効範囲の下側の限界である下側最外光線ライン13LBL との間で反射して瞳旋回中心Oに向かう。このとき被梨地処理領域13AVの作用により、LCD20の表示画像を観察する等の際にゴースト防止効果が奏せられる。
【0098】
図10は図1に基づいて説明した光学プリズムの外形に係る特徴を説明するための模式図であり、同図(a)部は光学プリズム100の側面図、同図(b)部は同図(a)部の光学プリズム100を上方から見た図、同図(c)部は同様に背面側から見た図、更に同図(d)部は同様に下面側から見た図である。図10において、既述の図1等との対応部は同一の符号を附してある。
【0099】
図10より理解される通り、上記入射面12及び反射面13並びに上記反射面兼出射面14等の光学面は、それらのうち相隣る2面で形成される稜線が曲線を成す(曲率R)ような曲面として成形されてなる。この為、射出成形法にて光学プリズムを製造する為の金型の構成が容易である。更にまた、この光学プリズムは、上記各光学面のうち少なくとも相対する2面は光軸に交差する幅方向の寸法が実質的に等しくなるように形成されているため、外形寸法を基準にしての光学プリズムとしての品質評価がし易い。
【0100】
図11は図1に基づいて説明した光学アセンブリの他の形態を示す図であり、同図(a)部は鏡枠と光学プリズムとを組み合わせてなる光学アセンブリの側面部分断面図、同図(b)部は上記光学アセンブリの鏡枠の特徴部を拡大して示す要部拡大図、同図(c)部は、同図(b)部に示す鏡枠の変形例の要部拡大図である。図11において既述の図1との対応部には同一の符号を附してある。
【0101】
図11の(a)部に示すように、この鏡枠30-1は前述のものと同様、表示素子としてのLCD20とこれに対応するバックライト22を支持してなり、その下部のスカート部30-12 が光学プリズム100-6の入射面12側の頭頂部に嵌挿されるようにして光学プリズム100-6と組み合わせられている。同図(b)部も併せ参照して理解される通り、鏡枠30-1の内面側にはLCD20を支持するための張出部30-11 が形成され、その下方側の面は光学プリズム100-6の入射面12に対向した入射面対向部30-111となっている。
【0102】
そして、この入射面対向部30-111に対して、バックライト22により照射されて表示画像に対応した光を発するLCD20(光源)から上記入射面12に向かった光乃至その一部が該入射面12で入射せず自己に向かって反射されたとき該反射によって自己に投射された光が再び上記光学プリズムの入射面12に向かう方向に反射することが回避されるべく、当該反射に係る面、即ちこの入射面対向部30-111が、上記入射面12の基準軸LDAに対して直交しない所定の角度θをなすように設定されている。
このため、光学プリズム100-6の入射面12からの反射の影響が大幅に抑制される。
【0103】
また、図11の(b)部に示す鏡枠の変形例の要部拡大図である同図(c)部のように、入射面対向部を(b)部に示す入射面対向部30-111のように特定方向に傾斜させるに替えて、入射面対向部30-112のように表面を荒らす等の反射防止加工を施したものとして、自己に投射された光が再び上記光学プリズムの入射面12に向かう方向に反射することが回避されるようにしてもよい。
【0104】
図12は図1に基づいて説明した光学アセンブリの更に他の形態を示す図である。図12において既述の図1及び図7との対応部には夫々同一の符号を附してある。
図12の鏡枠30-2は前述のものと同様、表示素子としてのLCD20とこれに対応するバックライト22を支持してなり、その下部のスカート部30-21 が光学プリズム100-6の入射面12側の頭頂部に嵌挿されるようにして光学プリズム100-6と組み合わせられている。
この図12の光学アセンブリでは、鏡枠30-2の下部のスカート部30-21 がその内面側で光学プリズム100-6の頭頂部に接する部位にシール剤30SLが充填されている。また、この例の場合は、シール剤30SLは鏡枠30-2と光学プリズム100-6とを接合するための接着剤がこのシール剤30SLとして機能するような種類のものとして選択され、更にまた、この接着剤はその属性として光の反射が抑制されるような特性を呈するものである。
【0105】
上記部図12の光学アセンブリでは、光学プリズム100-6の入射面12側に閉空間を構成し易く入射面12側に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
また、接着剤即ちシール剤30SLはその属性として光の反射が抑制されるような特性を呈するものであるため、光学プリズム100-6の入射面12側の反射が抑制される。
【0106】
図13は図1、図11及び図12に基づいて説明した光学アセンブリの更に他の形態を示す図であり、同図(a)はこの光学アセンブリの側面図、同図(b)は同図(a)の光学アセンブリの部分断面図である。図13において既述の図1、図11及び図12との対応部には夫々同一の符号を附してある。
図13の鏡枠30-3は前述のものと同様、表示素子としてのLCD20とこれに対応するバックライト22を支持してなり、その下部のスカート部30-31 が光学プリズム100-6の入射面12側の頭頂部に嵌挿されるようにして光学プリズム100-6と組み合わせられている。
【0107】
図13の光学アセンブリでは、鏡枠30-3はその下部のスカート部30-31 とそれより上部に位置してLCD20とバックライト22を支持しつつ、外光を遮光する側壁部30-32 とを有してなり、これらスカート部30-31 と側壁部30-32 は表示素子としてのLCD20及び上記光学プリズム100-6の入射面12と共働して実質的に密閉された空間部を構成する遮蔽部材をなしている。換言すれば、この形態では、遮蔽部材は光学プリズム100-6側からスカート部30-31 が上方に延出し、これと鏡枠30-3から延出した側壁部30-32 とがフランジ部で接合されている。
この図13の形態によれば、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
【0108】
図14は図13に基づいて説明した光学アセンブリの更に他の形態を示す図であり、同図(a)はこの光学アセンブリの側面図、同図(b)は同図(a)の光学アセンブリの部分断面図である。図14において既述の図1、図11、図12及び図13との対応部には夫々同一の符号を附してある。
図14の鏡枠30-4は前述のものと同様、表示素子としてのLCD20とこれに対応するバックライト22を支持してなり、その下部のスカート部30-41 が光学プリズム100-6の入射面12側の頭頂部に嵌挿されるようにして光学プリズム100-6と組み合わせられている。
【0109】
図14の光学アセンブリでは、鏡枠30-4は、その下部のスカート部30-41 と、それより上部に位置してLCD20とバックライト22を支持しつつ外光を遮光する側壁部30-42 とが継ぎ目なく連接して、LCD20及び光学プリズム100-6の入射面12と共働して実質的に密閉された空間部を構成する遮蔽部材をなしている。換言すれば、この形態では、遮蔽部材は鏡枠30-3から下方に延出して光学プリズム100-6の凸部であるフランジ部で接合されている。
この図14の形態でも、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
【0110】
以下に、本願に含まれる発明とその特徴について要約する。
[1]所定の表示素子(20)等の光源からの光が入射するに適合した入射面(12)からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面(14)から出射光として外部に出射させるように構成された光学プリズム(100)であって、
上記光学プリズムは、自己に適合するように構成された鏡枠(30)と結合されて用いられるようになされ、上記入射面(12)及び出射面(14)の各方向と交叉する方向に形成されてなる側面にこのプリズムを該鏡枠に取り付けるための凸部(90L,90R)が形成されてなることを特徴とする光学プリズム。
【0111】
上記[1]の発明以前は、光学プリズムと鏡枠とを簡単に作業能率良く結合・組み立てすることができなかった。
【0112】
上記[1]の発明によれば、上記凸部を利用して、当該光学プリズムと表示素子を支持してなる鏡枠とを簡単に作業能率良く結合・組み立てすることが可能となる。
上記[1]の発明は、図1で説明した実施形態が対応する。
【0113】
[2]上記凸部はその所定部に上記鏡枠との相対位置を所定の関係に維持するための位置決め用ボスが設けられてなるものであることを特徴とする上記[1]の光学プリズム。
【0114】
上記[2]の発明以前は、光学プリズムと鏡枠とを結合・組み立てするに際し両者の位置決めを簡単且つ確実に行なうことが困難であった。
【0115】
上記[2]の発明によれば、上記[1]の発明による効果に加えて光学プリズムと当該鏡枠との位置合わせ精度を向上させること可能となる。
上記[2]の発明は、図1で説明した実施形態が対応する。
【0116】
[3]上記光学プリズムは、射出成形法にて製造されるものであって、上記凸部は当該射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形されるようにしたことを特徴とする上記[1]の光学プリズム。
【0117】
上記[3]の発明以前は、上記[1]の光学プリズムの凸部を種々の機能に適合した所望の形状のものとして成形することが困難であった。
【0118】
上記[3]の発明によれば、上記[1]の発明による効果に加えて上記[1]の光学プリズムの凸部を種々の機能に適合した所望の形状のものとして成形することができる。
上記[3]の発明は、図1で説明した実施形態が対応する。
【0119】
[4]上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面における有効領域は上記スライド機構を利用して成形される部位から0.5乃至5.0ミリメートル離隔して設定されるようになされたことを特徴とする上記[3]の光学プリズム。
【0120】
上記[4]の発明以前は、当該射出成形法に係るスライド機構の移動による光学プリズムの有効領域の歪みが極小としたり、光学特性を利用する部分の性能を劣化させる虞れを一掃することが困難であった。
【0121】
上記[4]の発明によれば、上記[3]の発明による効果に加えて、当該射出成形法に係るスライド機構の移動による光学プリズムの有効領域の歪みが極小となり、光学特性を利用する部分の性能を劣化させる虞れがない。
上記[4]の発明は、図1(c)で説明した実施形態が対応する。
【0122】
[5]上記スライド機構を利用して成形される凸部に所定部材の取り付けに用いる複数の取り付け面が形成されてなることを特徴とする上記[3]の光学プリズム。
【0123】
上記[5]の発明以前は、複数の取り付け面を種々の関連部材の取付に利用することで取り付けの位置精度を確保したり、所要に応じてこの光学プリズムに複合的な機能を持たせることは困難であった。
【0124】
上記[5]の発明によれば、上記[3]の発明による効果に加えて、複数の取り付け面を種々の関連部材の取付に利用することで取り付けの位置精度を確保することができると共に、所要に応じてこの光学プリズムに複合的な機能を持たせることができる。
上記[5]の発明は、図3で説明した実施形態が対応する。
【0125】
[6]上記スライド機構を利用して成形される凸部の所定領域に当該射出成形に適用されたキャビティ番号が刻印されてなることを特徴とする上記[3]の光学プリズム。
【0126】
上記[6]の発明以前は、製造・品質管理において当該光学プリズムの来歴管理が容易でなかった。
【0127】
上記[6]の発明によれば、上記[3]の発明による効果に加えて、製造・品質管理において当該光学プリズムの来歴管理が容易となる。
上記[6]の発明は、図4で説明した実施形態が対応する。
【0128】
[7]上記複数の取り付け面は相互に平行に形成されてなることを特徴とする上記[5]の光学プリズム。
【0129】
上記[7]の発明以前は、上記光学プリズムに適合する表示素子(LCD)やフィルター等の付属部品の取り付けは必ずしも容易でなかった。
【0130】
上記[7]の発明によれば、上記[5]の発明による効果に加えて、上記光学プリズムに適合する表示素子(LCD)やフィルター等の付属部品の実装が容易となる。
上記[7]の発明は、図5と図6で説明した実施形態が対応する。
【0131】
[8]上記光学プリズムは、射出成形法にて製造されるものであって、上記入射面或いは出射面として機能する面等この光学プリズムの外形を規定する面同士が接して形成される稜線のうちの隣接せず対向する位置にある2本の稜線を概略含む仮想平面に沿うようにして射出成形に係る金型分割線が設定されてなるものであることを特徴とする上記[1]の光学プリズム。
【0132】
上記[8]の発明以前は、上記光学プリズムを射出成形法にて製造する場合の金型分割線の設定が容易でなかった。
【0133】
上記[8]の発明によれば、上記[1]の発明による効果に加えて、上記光学プリズムを射出成形法にて製造する場合の金型分割線の設定が容易である。
上記[8]の発明は、図7で説明した実施形態が対応する。
【0134】
[9]上記金型分割線は、上記射出成形に係って設定される基準金型分割線に対して自然数で表わされる角度をなすように設定されることを特徴とする上記 [8]の光学プリズム。
【0135】
上記[9]の発明以前は、上記射出成形に係る金型の精度を確認するための計測が容易でなかった。
【0136】
上記[9]の発明によれば、上記[8]の発明による効果に加えて、上記射出成形に係る金型の精度を確認するための計測が容易であり、ひいては、精度を確保し易く、製造が容易である。
上記[9]の発明は、図7で説明した実施形態が対応する。
【0137】
[10]上記光学プリズムは、その外形を規定する面同士が接して形成される稜線のうち上記出射面の下端を規定する稜線が、この出射面内の所定位置と当該出射光による像を観察する観察者の瞳の回旋中心に相当する設計上の仮想点の位置とを通る光軸方向に対し、該仮想点から出射面に向けて所定の下向きの角度をもって引いた直線を含む仮想平面と該出射面とが交わる位置に沿うようにして形成されてなることを特徴とする上記[1]の光学プリズム。
【0138】
上記[10]の発明以前は、光学特性を有効に用いる領域外の部分を最小にすることが困難であり、上記光学プリズムを極限まで小型化できなかった。
【0139】
上記[10]の発明によれば、上記[1]の発明による効果に加えて、光学特性を有効に用いる領域外の部分を最小にすることができ、上記光学プリズムを極限まで小型化できる。
上記[10]の発明は、図1(b)で説明した実施形態が対応する。
【0140】
[11]上記光学プリズムは、射出成形法にて製造されるものであって、射出成形に係る金型分割線が所定部位に対応して設定され、この金型分割線に対応する所定部位に、樹脂を注入するためのゲートが形成され、及び/又は、突き出し用の凸部が突き出し力に係る重心から等距離の位置に複数形成されてなるものであることを特徴とする上記[1]の光学プリズム。
【0141】
上記[11]の発明以前は、上記[1]の光学プリズムを射出成形法にて製造するに際して、加工能率の点では十分でなかった。
【0142】
上記[11]の発明によれば、上記[1]の発明による効果に加えて、上記 [1]の光学プリズムを射出成形法にて製造するに際して、加工能率が一段と向上する。
上記[11]の発明は、図8で説明した実施形態が対応する。
【0143】
[12]上記突き出し用の凸部はそれらの厚みが実質的に等しく形成されたものであることを特徴とする上記[11]記載の光学プリズム。
【0144】
上記[12]の発明以前は、上記突き出し用の凸部を最終的に切除するときの剪断ストロークが必ずしも均一にならないため加工性が悪かった。
【0145】
上記[12]の発明によれば、上記突き出し用の凸部を最終的に切除するときの剪断ストロークが均一になるため加工性が向上する。
上記[12]の発明は、図8で説明した実施形態が対応する。
【0146】
[13]所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成された光学プリズムであって、
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面のうちの一の面に隣接して当該光学面とは異なる定義になるゴースト防止面が該一の面に対し所定の角度をもって設けられてなることを特徴とする光学プリズム。
【0147】
上記[13]の発明以前は、当該光学プリズムを通して観察される画像に関するゴーストが発生していた。
【0148】
上記[13]の発明によれば、当該光学プリズムを通して観察される画像に関するゴーストが抑制される。
上記[13]の発明は、図9で説明した実施形態が対応する。
【0149】
[14]所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成された光学プリズムであって、
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面のうちの一の面と同一平面上に当該光学面とは異なる定義になる梨地処理されたゴースト防止面が設けられてなることを特徴とする光学プリズム。
【0150】
上記[14]の発明以前は、当該光学プリズムを通して観察される画像に関するゴーストが発生していた。
【0151】
上記[14]の発明によれば、当該光学プリズムを通して観察される画像に関するゴーストが抑制される。
上記[14]の発明は、図9で説明した実施形態が対応する。
【0152】
[15]所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成された光学プリズムであって、
上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面はアルミコート及びマルチコートが施され、これら光学面のうちの一の面と同一平面上に当該光学面とは異なる定義になる特定の面が設けられ、且つ、この特定の面には当該光学面との境界部位に幅1mm以下のコート代が設定されてなることを特徴とする光学プリズム。
【0153】
上記[15]の発明以前は、特定の面と当該光学面との境界部位に成膜するといった加工上困難な工程を実施しなくてはマルチコートを施すことができなかった。
【0154】
上記[15]の発明によれば、特定の面と当該光学面との境界部位に成膜するといった加工上困難な工程を実施することなく容易にマルチコートを施すことができる。
上記[15]の発明は、図9で説明した実施形態が対応する。
【0155】
[16]上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面のうち少なくとも相対する2面は光軸に交差する幅方向の寸法が実質的に等しくなるように形成されてなることを特徴とする上記[1]の光学プリズム。
【0156】
上記[16]の発明以前は、外形寸法を基準にしての光学プリズムとしての品質評価がし難かった。
【0157】
上記[16]の発明によれば、上記[1]の発明による効果に加えて、外形寸法を基準にしての光学プリズムとしての品質評価がし易い。
上記[16]の発明は、図10で説明した実施形態が対応する。
【0158】
[17]上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面は、それらのうち相隣る2面で形成される稜線が曲線を成すような曲面として成形されてなることを特徴とする上記[1]の光学プリズム。
【0159】
上記[17]の発明以前は、当該光学プリズムを射出成形法で得る為の金型の構成が難しかった。
【0160】
上記[17]の発明によれば、上記[1]の発明による効果に加えて、当該光学プリズムを射出成形法で得る為の金型の構成が容易である。
上記[17]の発明は、図10で説明した実施形態が対応する。
【0161】
[18]所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成され、上記入射面及び出射面の各方向と交叉する方向に形成されてなる側面に当該射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形される部材取り付け用の凸部が形成されてなる光学プリズムに適合するように構成された鏡枠であって、
上記光学プリズムの凸部と上記入射面及び出射面並びに上記反射に係る反射面等の光学面のうちの所定の面に形成される段状部とに対応した形状になされた装着部が形成されたことを特徴とする鏡枠。
【0162】
上記[18]の発明以前は、光学プリズムの鏡枠に対する実装の精度を確保し難かった。
【0163】
上記[18]の発明によれば、光学プリズムの鏡枠に対する実装の精度を確保し易い。
上記[18]の発明は、図1で説明した実施形態が対応する。
【0164】
[19]上記光学プリズムの入射面に対向する部位である入斜面対向部を有してなり、この入射面対向部は、所定の光源から上記入射面に向かった光乃至その一部が、該入射面で入射せず自己に向かって反射されたとき該反射によって自己に投射された光が再び上記光学プリズムの入射面に向かう方向に反射することが回避されるべく、当該反射に係る面が上記入射面の基準軸に対して直交しない所定の角度をなすように設定されたものであることを特徴とする上記[18]の鏡枠。
【0165】
上記[19]の発明以前は、当該光学プリズムの入射面からの反射が表示画像観察の障害になることがあった。
【0166】
上記[19]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面からの反射が大幅に抑制される。
上記[19]の発明は、図11で説明した実施形態が対応する。
【0167】
[20]上記鏡枠は、上記光学プリズムの入射面に対向する部位である入斜面対向部を有してなり、この入射面対向部は、所定の光源から上記入射面に向かった光乃至その一部が該入射面で入射せず自己に向かって反射されたとき該反射によって自己に投射された光が再び上記光学プリズムの入射面に向かう方向に反射することが回避されるべく、当該面に反射防止加工が施されてなることを特徴とする上記[19]の鏡枠。
【0168】
上記[20]の発明以前は、当該光学プリズムの入射面からの反射が表示画像観察の障害になることがあった。
【0169】
上記[20]の発明によれば、上記[19]の発明による効果に加えて、当該光学プリズムの入射面からの反射が一層抑制される。
上記[20]の発明は、図11で説明した実施形態が対応する。
【0170】
[21]所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成され、上記入射面及び出射面の各方向と交叉する方向に形成されてなる側面に当該射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形される部材取り付け用の凸部が形成されてなる光学プリズムと、上記光学プリズムの入射面の周囲を囲むように形成された自己の遮蔽部材の所定部が該光学プリズムに対しその入射面側から嵌め合わされ得るように構成された鏡枠と、を含んでなる光学アッセンブリであって、
上記鏡枠の遮蔽部材の内面所定部と該内面所定部に対応する上記光学プリズムの外面所定部との間にシール及び/又は接着のための物質を介在させてなることを特徴とする光学アッセンブリ。
【0171】
上記[21]の発明以前は、当該光学プリズムの入射面側に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れがあった。
【0172】
上記[21]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側に閉空間を構成し易く入射面側に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
上記[21]の発明は、図12で説明した実施形態が対応する。
【0173】
[22]上記シール及び/又は接着のための物質は光の反射が抑制される属性を有するものであることを特徴とする上記[21]記載の光学アッセンブリ。
【0174】
上記[22]の発明以前は、当該光学プリズムの入射面側の反射が表示画像観察の障害になることがあった。
【0175】
上記[22]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側の反射が抑制される。
上記[22]の発明は、図12で説明した実施形態が対応する。
【0176】
[23]所定の表示素子等の光源からの光が入射するに適合した入射面からの反射光を自己の内部で2回以上反射させて所定の出射面から出射光として外部に出射させるように構成され、上記入射面及び出射面の各方向と交叉する方向に形成されてなる側面に当該射出成形法に適用されるスライド機構を利用して成形される部材取り付け用の凸部が形成されてなる光学プリズムと、上記光学プリズムの入射面に入射せしめるための表示パターン乃至画像を形成する表示素子を保持し該光学プリズムに適合するように構成された鏡枠と、を含んでなる光学アッセンブリであって、
上記鏡枠側又は上記光学プリズム側の少なくとも何れか一方の側に上記鏡枠に保持された表示素子及び上記光学プリズムの入射面と共働して実質的に密閉された空間部を構成する遮蔽部材が設けられてなることを特徴とする光学アッセンブリ。
【0177】
上記[23]の発明以前は、当該光学プリズムの入射面側に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れがあった。
【0178】
上記[23]の発明によれば、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
上記[23]の発明は、図13,図14で説明した実施形態が対応する。
【0179】
[24]上記遮蔽部材は上記光学プリズム側に設けられてなることを特徴とする上記[23]の光学アッセンブリ。
【0180】
上記[24]の発明以前は、当該光学プリズムの入射面側に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れがあった。
【0181】
上記[24]の発明によれば、上記[23]の発明による効果に加えて、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
上記[24]の発明は、図13で説明した実施形態が対応する。
【0182】
[25]上記遮蔽部材は上記光学プリズム側及び上記鏡枠側の双方に設けられ、該双方から延出してなる各遮蔽部材がそれらの延出端縁に各設けられたフランジ部で接合されてなることを特徴とする上記[23]の光学アッセンブリ。
【0183】
上記[25]の発明以前は、当該光学プリズムの入射面側に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れがあった。
【0184】
上記[25]の発明によれば、上記[23]の発明による効果に加えて、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
上記[25]の発明は、図14で説明した実施形態が対応する。
【0185】
[26]上記遮蔽部材は上記光学プリズム側及び上記鏡枠側の双方に設けられ、該双方から延出してなる各遮蔽部材がそれらの延出端縁に各設けられたフランジ部で接合されてなることを特徴とする上記[23]の光学アッセンブリ。
【0186】
上記[26]の発明以前は、当該光学プリズムの入射面側に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れがあった。
【0187】
上記[26]の発明によれば、上記[23]の発明による効果に加えて、当該光学プリズムの入射面側に閉空間が構成されるため入射面に塵埃等が付着して光学特性が阻害される虞れが低減される。
上記[26]の発明は、図13,図14で説明した実施形態が対応する。
【0188】
【発明の効果】
本願発明によれば、OA機器分野やその他の種々の用途における装置の光学要素として適用された場合に、当該装置での映像表示素子との位置決め精度を確保しつつ、製造の容易さをも両立させることのできるこの種の光学プリズム、およびこの光学プリズムに適用する鏡枠、並びに、この光学プリズムと鏡枠とを含んでなるアセンブリを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一つの実施の形態としての光学プリズムの外形を示す図である。
【図2】図1に基づき説明したような光学プリズムと鏡枠とを用いて構成された表示用光学系(光学アセンブリ)を内蔵してなる映像表示ユニットを有する単眼式の頭部装着型映像表示装置HMDを装着者Mが装着した状態を示す図である。
【図3】図1に基づいて説明した実施の形態の一つの変形例を示す図である。
【図4】図1に基づいて説明した光学プリズムの他の一つの変形例を示す図である。
【図5】図1に基づいて説明した光学プリズムの他の一つの変形例としての光学プリズムを斜め前方上部より望む斜視図である。
【図6】図5に基づいて説明した光学プリズムの更に他の一つの変形例としての光学プリズムを斜め前方上部より望む斜視図である。
【図7】図1に基づいて説明した光学プリズムパ−ティングラインの設定について説明するための図である。
【図8】図1,図7に基づいて説明した光学プリズムを射出成形法で製造する場合のゲートの設定について説明するための図である。
【図9】図1に基づいて説明した光学プリズムの更に他の変形例を示す図である。
【図10】図1に基づいて説明した光学プリズムの外形に係る特徴を説明するための模式図である。
【図11】図1に基づいて説明した光学アセンブリの他の形態を示す図である。
【図12】図1に基づいて説明した光学アセンブリの更に他の形態を示す図である。
【図13】図1、図11及び図12に基づいて説明した光学アセンブリの更に他の形態を示す図である。
【図14】図13に基づいて説明した光学アセンブリの更に他の形態を示す図である。
【図15】スライド機構を持つ金型について説明するための模式図である。
【図16】スライド機構を持つ金型のスライド部を移動させるための機構について説明するための模式図である。
【符号の説明】
12 表示素子対向面
13 反射面
14 反射面兼出射面
20 LCD
21 表示面
22 バックライト
30 鏡枠
31L,31R 凸部
60L,60R 側面
70L,70R 凹部
80L,80R 段部
90L,90R 凸部
91L,91R ボス
100 プリズム
Claims (10)
- 鏡枠に備え付けられた表示素子等の光源からの光が入射する入射面と、
前記入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させ、反射された光を出射光として外部に出射させる出射面と、
入射光が前記光学プリズム内で反射する際の反射に係る反射面と、
前記入射面、前記出射面、及び前記反射面の各方向と交叉する方向に形成される側面と、
前記側面から外部側方に突出するように形成され、前記鏡枠に取り付けるための凸部と、
前記入射面と前記側面とが交叉する位置に形成され、前記凸部の上面と同水準位置の面を底面とするL字状の段部と
を備えることを特徴とする光学プリズム。 - 鏡枠に備え付けられた表示素子等の光源からの光が入射する入射面と、
前記入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させ、反射された光を出射光として外部に出射させる出射面と、
入射光が前記光学プリズム内で反射する際の反射に係る反射面と、
前記入射面、前記出射面、及び前記反射面の各方向と交叉する方向に形成された側面と、
前記側面から外部側方に突出するように形成され、前記鏡枠に取り付けるための凸部と
を備え
前記入射面が、前記凸部の上面から所定深さステップ状に凹陥して構成されることを特徴とする光学プリズム。 - 前記入射面及び前記出射面並びに前記反射面の光学面における有効領域は、前記反射面から見たときに、前記段部から0.5乃至5.0ミリメートル離間して設定されることを特徴とする請求項1に記載の光学プリズム。
- 前記凸部の上面が、水平に対して傾斜角度を異にする複数の取り付け面からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学プリズム。
- 前記光学プリズムは、その外形を規定する面同士が接して形成される稜線のうち前記出射面の下端を規定する稜線が、この出射面内の所定位置と出射光による像を観察する観察者の瞳の回旋中心に相当する設計上の仮想点の位置とを通る光軸方向に対し、該仮想点から、出射面における光学特性を利用する有効領域外であって該有効領域と非有効領域との略境界部分に向けて下向きの角度をもって引いた直線を含む仮想平面と前記出射面とが交わる位置に沿うように形成されることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の光学プリズム。
- 前記反射面は、光学特性を利用する有効領域の略々全域に亘ってマルチ・コートが施された被コーティング領域と、前記被コーティング領域上方の前記有効領域外に梨地処理が施された被梨地処理領域と、前記被コーティング領域と前記被梨地処理領域との境界部位に、マルチ・コート処理を適切に行うための幅1ミリメートル以下のコート代とを備えることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の光学プリズム。
- 表示素子等の光源からの光が入射する入射面と、前記入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させ、反射された光を出射光として外部に出射させる出射面と、入射光が前記光学プリズム内で反射する際の反射に係る反射面と、前記入射面、前記出射面、及び前記反射面の各方向と交叉する方向に形成された側面と、前記側面から外部側方に突出するように形成され、前記鏡枠に取り付けるための凸部と、前記入射面と前記側面とが交叉する位置に形成され、前記凸部の上面と同水準位置の面を底面とするL字状の段部とを備える光学プリズムの前記入射面の周囲を囲むように取り付けられる鏡枠であって、
前記鏡枠は、前記表示素子と、前記鏡枠の内面側に設けられ、前記表示素子の縁部を前記入射面側から支持するための張出部とを有し、
前記張出部は、前記入射面に対向する面であって、前記入射面の基準軸に対して直交しない所定の角度をなすように設定される入射面対向部を備えることで、表示素子等から前記入射面に向かった光乃至その一部が該入射面で入射せずに自己に向かって反射されたとき、前記入射対向部により、該反射によって自己に投射された光が再び前記入射面に向かう方向に反射することを防止することを特徴とする鏡枠。 - 表示素子等の光源からの光が入射する入射面と、前記入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させ、反射された光を出射光として外部に出射させる出射面と、入射光が前記光学プリズム内で反射する際の反射に係る反射面と、前記入射面、前記出射面、及び前記反射面の各方向と交叉する方向に形成された側面と、前記側面から外部側方に突出するように形成され、前記鏡枠に取り付けるための凸部と、前記入射面と前記側面とが交叉する位置に形成され、前記凸部の上面と同水準位置の面を底面とするL字状の段部とを備える光学プリズムの前記入射面の周囲を囲むように取り付けられる鏡枠であって、
前記鏡枠は、前記表示素子と、前記鏡枠の内面側に設けられ、前記表示素子の縁部を前記入射面側から支持するための張出部とを備え、
前記張出部の前記入射面に対向する面に、反射防止加工を施すことで、前記表示素子から前記入射面に向かった光乃至その一部が前記入射面で入射せずに自己に向かって反射されたとき、前記入射対向部により、該反射によって自己に投射された光が再び前記入射面に向かう方向に反射することを防止することを特徴とする鏡枠。 - 表示素子等の光源からの光が入射する入射面と、前記入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させ、反射された光を出射光として外部に出射させる出射面と、入射光が前記光学プリズム内で反射する際の反射に係る反射面と、前記入射面、前記出射面、及び前記反射面の各方向と交叉する方向に形成された側面と、前記側面から外部側方に突出するように形成され、前記鏡枠に取り付けるための凸部と、前記入射面と前記側面とが交叉する位置に形成され、前記凸部の上面と同水準位置の面を底面とするL字状の段部とを備える光学プリズムと、
前記表示素子等を備え、前記光学プリズムの入射面の周囲を囲むように形成された自己の遮蔽部材の内面所定部が前記光学プリズムに対し、その入射面側から嵌め合わされ得るように構成された鏡枠と
を含んでなる光学アッセンブリであって、
前記鏡枠と前記光学プリズムとが嵌め合わされるときに、前記内面所定部に対応する前記光学プリズムの外面所定部との間に、光の反射が抑制される属性を有するシール及び/又は接着のための物質を介在させてなることを特徴とする光学アッセンブリ。 - 表示素子等の光源からの光が入射する入射面と、前記入射面からの入射光を自己の内部で2回以上反射させ、反射された光を出射光として外部に出射させる出射面と、入射光が前記光学プリズム内で反射する際の反射に係る反射面と、前記入射面、前記出射面、及び前記反射面の各方向と交叉する方向に形成された側面と、前記側面から外部側方に突出するように形成され、前記鏡枠に取り付けるための凸部とを備える光学プリズムと、
前記表示素子等を備え、前記光学プリズムの入射面の周囲を囲むように形成され、自己の内面所定部が前記光学プリズムに対し、その入射面側から嵌め合わされ得るように構成された鏡枠と
を含んでなる光学アッセンブリであって、
前記光学アッセンブリは、前記光学プリズムと前記鏡枠が互いに嵌め合わされたときに、前記入射面と、前記表示素子と、前記入射面と前記表示素子間の空間を周囲で塞ぐ側壁の内面とによって囲まれる密閉された空間部を備えることを特徴とする光学アッセンブリ。
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