JP3644183B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置に係り、特に画像データに対して疑似中間調処理を施す誤差拡散処理に補正を加える構成の画像処理装置に関する。
従来のプリンタは、特に文字の再現性を重視して設計されていた。しかし、近年では、パーソナルコンピュータ等で画像を処理する機会も多いため、プリンタにおいても自然画やグラフィック等の画像を忠実な再現性を持って印刷することが望まれている。
【0002】
【従来の技術】
文字の再現性を重視して設計されたプリンタでは、1ドットの大きさを1ドットピッチより大きく設定している。例えば、ドットの直径は、1ドットピッチの1.4〜2.0倍の範囲内で設定される。このような設定により、文字のコントラストと視認性が向上する。つまり、ドットの直径を1ドットピッチの例えば1.8倍に設定することにより、文字や線画の再現性が向上する。
【0003】
他方、自然画やグラフィック等の画像の場合には、面積階調処理を行って画像を印刷することが一般的である。面積階調処理の方式としては、各種方式が提案されているが、その中でも誤差拡散方式が注目されている。誤差拡散方式によれば、入力画像濃度と出力画像濃度との差をその周囲の画素に対して分配するので、画像全体としての濃度が保存され、解像度がかなり高い状態に保たれる。このため、誤差拡散方式は、低解像度のプリンタに適用されても、他の面積階調処理方式と比べて良い画質の画像を印刷することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、自然画等を印刷する場合に、1ドットの大きさを1ドットピッチより大きく設定すると、各ドットが本来のドット面積より大きな面積で印刷されてしまうため、画像全体の濃度が高めに印刷されてしまい、中間レベル以上では飽和してしまうという問題があった。又、上記の問題は、特に誤差拡散方式を用いて印刷を行う場合に顕著であった。
【0005】
そこで、本発明は、1ドットの大きさが1ドットピッチより大きく設定されていても、誤差拡散方式に補正を加えることで、画像の高い濃度における濃度の飽和を防止して、より忠実な階調性の再現を可能とする画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、入力画像データに、該入力画像データの値に応じて異なる係数を乗じて補正入力画像データを出力する補正手段と、前記補正入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記配分誤差データを前記補正入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と、前記出力画像データに、該出力画像データの値に応じて異なる係数を乗じて補正出力画像データを出力する補正手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、入力画像データに、該入力画像データ中の注目画素の周囲画素の値に応じて異なる係数を乗じて補正入力画像データを出力する補正手段と、前記補正入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記配分誤差データを前記補正入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と、前記出力画像データに、該出力画像データ中の注目画素の周囲画素の値に応じて異なる係数を乗じて補正出力画像データを出力する補正手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
また、請求項5の発明は、入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記出力画像データが最高濃度を示す値の場合に、該出力画像データに1より大きな係数を乗じて補正出力画像データを出力する補正手段と、前記補正値と前記補正出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記出力画像データが最高濃度を示す値の場合に、前記誤差信号に1より大きな係数を乗じて補正誤差信号を出力する補正手段と、前記補正誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また、請求項7の発明は、入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記出力画像データが最高濃度を示す値の場合に、前記配分誤差データに1より大きな係数を乗じて補正配分誤差データを出力する補正手段と、前記補正配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記補正値と前記閾値処理手段が出力する出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記誤差補正値と前記誤差信号とのいずれかに基づいて、複数の拡散マトリクスから1の拡散マトリクスを選択する選択手段と、前記減算手段が出力する誤差信号を、前記選択手段により選択された拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記エラーフィルタ手段が出力する配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、請求項9の発明は、入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、前記出力画像データに、前記入力画像データの値に応じて異なる係数を乗じて補正出力画像データを出力する補正手段と、前記補正値と前記補正出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、前記減算手段が出力する誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、前記エラーフィルタ手段が出力する配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかの発明において、前記入力画像データ中の注目画素およびその周辺画素からなるウィンドウ内の画素データが全て最高濃度又は全て最低濃度の場合に、前記誤差信号を0に設定して該ウィンドウ内での誤差拡散処理を禁止する処理禁止手段をさらに具備することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれかの発明において、前記補正手段または前記エラーフィルタ手段を、環境に応じて制御する制御手段をさらに具備することを特徴とする。
【0012】
また、請求項12の発明は、請求項1乃至11のいずれかの発明において、前記入力画像データのビットをLSB方向へシフトして処理されるビット数を減少させる減少手段をさらに具備することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12のいずれかの発明において、前記補正回路または前記エラーフィルタ手段のパラメータを設定する設定手段をさらに具備することを特徴とする。
【0013】
請求項1及び3記載の発明によれば、高い濃度における濃度の飽和現象を防止することができ、忠実な階調性の再現が可能であると共に、処理が簡単であるため、データの高速処理が可能である。また、入力画像データに応じて係数を決定するので、きめの細かい処理が可能となり、微妙なトーンカーブも再現可能となる。
【0014】
請求項2、4、5及び6記載の発明によれば、補正回路で行う処理を画像処理装置が適用される装置の特性に合わせて調整することもできる。請求項7記載の発明によれば、分散した値に対して補正を施すため、特別なオーバーフロー対策を行わなくてもオーバーフローによる問題が発生しにくい。請求項8記載の発明によれば、高い濃度における濃度の飽和現象を防止することができ、忠実な階調性の再現が可能であると共に、処理が簡単であるため、データの高速処理が可能である。又、例えばドットの形状に応じてきめの細かい誤差の拡散を行うことができ、微妙なトーンカーブも再現可能となる。
【0015】
請求項9記載の発明によれば、高い濃度における濃度の飽和現象を防止することができ、忠実な階調性の再現が可能であると共に、処理が簡単であるため、データの高速処理が可能である。更に、入力画像データに応じた補正を行うため、微妙なトーンカーブも再現可能となる。
請求項10記載の発明によれば、誤差計算処理を行わない部分ができるので、データの処理速度が更に向上する。
【0016】
請求項11記載の発明によれば、環境が変化した場合でも、常に安定した濃度を得ることができる。
請求項12記載の発明によれば、処理を要するビット数を減少させることで、計算精度の著しい低下を伴うことなく、データの処理速度を向上することができる。
【0017】
請求項13記載の発明によれば、画像処理装置の特性或いは画像処理装置が接続されるホスト装置の要求に合わせて補正に使用する各種パラメータを自由に設定することができる。
従って、本発明によれば、高い濃度における濃度の飽和現象を防止することができ、忠実な階調性の再現が可能であると共に、処理が簡単であるため、データの高速処理が可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明になる画像処理装置では、1ドットの大きさが1ドットピッチより大きく設定されていても、誤差拡散方式に補正を加えることで、画像の高い濃度における濃度の飽和を防止して、より忠実な階調性の再現を可能とする。
具体的には、誤差拡散処理系の入力画像データ又は出力画像データに係数を乗算する。
【0019】
或いは、誤差拡散処理系の減算回路の入力側、減算回路の出力側又はエラーフィルタの出力側で、出力画像データの値に応じて異なる処理を行う。
更に、誤差拡散処理系において、誤差信号を、入力画像データ、誤差信号又は補正値に基づいた拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして、入力画像データの注目画素の周囲画素に分配しても良い。
【0020】
又、誤差拡散処理系において、出力画像データを入力画像データに応じて補正しても良い。
以下、実施例により本発明の詳細を説明する。
【0021】
【実施例】
先ず、本発明になる画像処理装置の第1実施例を説明する。図1は、本実施例が適用されるコンピュータシステムの概略構成を示すブロック図であり、図2は、プリンタシステムのコントローラの概略構成を示すブロック図である。本実施例では、本発明がプリンタシステムに適用されている。
【0022】
図1に示すコンピュータシステムは、大略プリンタシステム1と、ネットワーク4によりプリンタシステム1と接続された複数の端末装置5−1〜5−Nとからなる。プリンタシステム1は、エンジン2とコントローラ3とからなる。本実施例では、端末装置5−1〜5−Nは、夫々プリンタドライバ6−1〜6−Nを含むコンピュータである。
【0023】
プリンタシステム1のコントローラ3は、図2に示すように、大略プリンタコントローラ部3−1と、メカコントローラ部3−2とからなる。プリンタコントローラ部3−1は、ネットワークインタフェース(IF)11、ワークRAM12、フォントメモリ13、シリアルインタフェース(IF)14、CPU15、プログラムROM16、ハードディスク(HD)接続機構17、ハードディスク(HD)ユニット18、ページバッファ19、露光制御回路20及びバス21からなる。
【0024】
ネットワークIF11は、プリンタコントローラ部3−1をネットワーク4のネットワークケーブル4−1を介して端末装置5−1〜5−Nに接続する。ワークRAM12は、CPU15が処理するデータや計算時の中間データ等を格納する。フォントメモリ13は、フォントに関するフォントデータを格納する。シリアルIF14は、メカコントローラ部3−2のシリアルIF25と接続されている。CPU14は、プリンタコントローラ部3−1全体の制御を行う。プログラムROM16は、CPU15が実効するプログラム等を格納する。HD接続機構17は、データを格納するHDユニット18をバス21に接続する。ページバッファ19は、データを一時的に格納するために設けられており、HDユニット18と比較すると高速なデータアクセスが可能である。ネットワークケーブル4−1及びネットワークIF11を介して得られるデータは、一端ページバッファ19に格納されてからHD接続機構17を介してHDユニット18に格納される。又、プリンタコントローラ部3−1から出力されるデータも、一端HDユニット18から読み出されてページバッファ19に格納される。露光制御回路20は、ページバッファ19からのデータに基づいて、ビデオデータをメカコントローラ部3−2のビデオIF28に供給する。又、バス21は、CPU15とネットワークIF11、ワークRAM12、フォントメモリ13、シリアルIF14、プログラムROM16、HD接続機構17及びページバッファ19とを接続する。
【0025】
他方、メカコントローラ部3−2は、シリアルIF25、入出力(IO)ポート26、ワークRAM27、ビデオIF28、CPU29、プログラムROM30、入出力(IO)ポート31及びバス32からなる。
シリアルIF25は、シリアルIF14を介してデータの送受信をプリンタコントローラ部3−1と行う。IOポート26は、プリンタシステム1の表示器23と接続されており、バス32上の表示データを表示器23に供給する。ワークRAM27は、CPU29が処理するデータや計算時の中間データ等を格納する。ビデオIF28は、プリンタコントローラ部3−1の露光制御回路20からのビデオデータを受信して、周知のレーザ光学系(図示せず)にビデオデータを供給する。CPU29は、メカコントローラ部3−2全体の制御を行う。プログラムROM30は、CPU29が実効するプログラム等を格納する。IOポート31は、バス32上のデータ等をプリンタシステム1の周知のプリンタメカ部分(図示せず)に供給すると共に、プリンタメカ部分からの信号をバス32を介してCPU29に供給する。プリンタメカ部分としては、例えばモータ、ソレノイド、電源、スイッチ、センサ等が含まれる。バス32は、CPU29とシリアルIF25、IOポート26、ワークRAM27、プログラムROM30及びIOポート31とを接続する。
【0026】
尚、プリンタシステム1の構成は、上記説明の構成に限定されるものではなく、各種周知の構成のプリンタシステムにも本発明は適用可能である。本発明は、特にコントローラ3内の処理、特にプリンタコントローラ部3−1内のCPU15の処理に関するものである。
図3は、第1実施例の要部を示すブロック図である。図3は、図2に示すプリンタコントローラ部3−1内のCPU15の動作を機能的に示すもので、逆に言えば、CPU15の代わりに図3に示す構成を用いることで第1実施例の動作を実現できる。
【0027】
図3において、画像処理装置の誤差拡散処理系は、大略演算器(データ補正回路)41と、加算器42と、閾値処理回路43と、減算器44と、エラーフィルタ45とからなる。誤差拡散処理系の概略動作を説明すると、以下のステップ(i)〜(vii)からなる。ステップ(i)は、例えば端末装置5−1からの入力画像データから、注目画素に関する注目画素データを取り出す。ステップ(ii)は、既に処理された他の画素から注目画素に拡散された誤差値を注目画素データに加え、入力補正データとする。ステップ(iii)は、入力補正データと閾値とを比較する。ステップ(iv)は、ステップ(iii)での比較の結果、入力補正データの濃度が閾値以上の場合には、注目画素データを黒とし、入力補正データの濃度が閾値より小さい場合には、注目画素データを白とする。ステップ(v)は、入力補正データの値と注目画素データの値との差を示す誤差信号を計算する。ステップ(vi)は、誤差信号に拡散マトリクスの値を乗算した配分誤差データを、注目画素の周囲の画素に分配する。ステップ(vii)は、分配誤差データをページバッファ19等の記憶手段に保存して次の順番の画素に対する処理を行う。
【0028】
上記ステップ(i)は図3に示す以外のCPU15の機能を使って行われ、ステップ(ii)は加算器42で行われる。ステップ(iii)及び(iv)は閾値処理回路43で行われ、ステップ(v)は減算器44で行われる。ステップ(vi)及び(vii)はエラーフィルタ45で行わる。尚、ステップ(vii)は図3に示す以外のCPU15の機能を使って行っても良い。
【0029】
本実施例では、上記ステップ(i)とステップ(ii)との間に、注目画素データに係数1/Aを乗算するステップ(S)を設けたことを特徴とする。このステップ(S)は、図3に示す演算器41で行われる。これにより、注目画像データの画素データの値を変化させて、ドットの個数を調整することで画像の濃度を調整することができる。
【0030】
ここで、説明の便宜上、入力画像データが白を0、黒を255とする8ビットのビットマップデータとし、閾値処理回路43から出力される2値の出力画像データが白の場合0で黒の場合1であるものとすると、A=2の場合の図3に示す誤差拡散処理系の処理は図4に示す如くとなる。図4中、左側は図3に示す演算器41を設けない場合の処理を示し、右側は図3に示す演算器41が設けられている場合の処理を示す。又、図4中、(a)は注目画素データ、即ち、入力画素データの値が140の場合、(b)は入力画素データの値が80の場合を示す。
【0031】
先ず、演算器41が設けられない場合の処理を説明する。この場合、図4(a)の左側に示すように、入力画素データの値が140であり、エラーフィルタ45から出力されるエラー値が20であると、加算器42が出力する入力補正データの値は160(=140+20)となる。エラー値は、周囲画素から注目画素に対して拡散された誤差値の和である。閾値が128で閾値処理回路43の出力画素データの値が1(黒)であると、減算器44が出力する誤差信号の値は−95(=160−255)となる。この誤差信号は、エラーフィルタ45の拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして周囲画素に分配される。
【0032】
次に、演算器41が設けられる本実施例の場合の処理を説明する。この場合、図4(a)の右側に示すように、入力画素データの値が140であり、エラーフィルタ45から出力されるエラー値が20であると、演算器41は入力画素データの値に係数1/2を乗算するので、演算器41の出力画素データの値は70(=140÷2)となり、加算器42が出力する入力補正データの値は90(=70+20)となる。閾値が64(=128÷2)で閾値処理回路43の出力画素データの値が1(黒)であると、減算器44が出力する誤差信号の値は−165(=90−255)となる。この誤差信号は、拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして周囲画素に分配される。例えば、図5中「*」印で示す注目画素の周囲画素に対する配分が同図に示すように設定されていると、注目画素の右下の画素に対する分配は−165×(1/16)≒−10.3となり、注目画素の下の画素に対する分配は−165×(5/16)≒−51.6となる。
【0033】
このように、演算器41を設けない場合には誤差信号の値が−105であるのに対し、本実施例によれば、演算器41を設けることにより誤算信号の値が−165となり、演算器41を設けない場合に比べてより大きなマイナスの誤差が周囲画素に拡散される。従って、本実施例によれば、黒画素になるドットを減少させることができ、ドットの直径が大きいことによる濃度の過度な増加が抑さえられ、本来求めたかった画像の濃度を得ることができる。
【0034】
尚、演算器41が設けられない場合、図4(b)の左側に示すように、入力画素データの値が80であり、エラーフィルタ45から出力されるエラー値が20であると、加算器42が出力する入力補正データの値は100(=80+20)となる。閾値が128で閾値処理回路43の出力画素データの値が0(白)であると、減算器44が出力する誤差信号の値は100(=100−0)となる。この誤差信号は、エラーフィルタ45の拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして周囲画素に分配される。
【0035】
又、演算器41が設けられる場合、図4(b)の右側に示すように、入力画素データの値が80であり、エラーフィルタ45から出力されるエラー値が20であると、演算器41は入力画素データの値に係数1/2を乗算するので、演算器41の出力画素データの値は40(=80÷2)となり、加算器42が出力する入力補正データの値は60(=40+20)となる。閾値が64(=128÷2)で閾値処理回路43の出力画素データの値が0(白)であると、減算器44が出力する誤差信号の値は60(=60−0)となる。この誤差信号は、拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして周囲画素に分配される。
【0036】
このように、演算器41を設けない場合には誤差信号の値が100であるのに対し、本実施例によれば、演算器41を設けることにより誤算信号の値が60となり、演算器41を設けない場合に比べてより小さなプラスの誤差が周囲画素に拡散される。従って、本実施例によれば、白画素になるドットを増加させることができ、ドットの直径が大きいことによる濃度の過度な増加が抑さえられ、本来求めたかった画像の濃度を得ることができる。
【0037】
図6は、入力補正データの値を変えた場合のドット数の変化を、係数Aが1,1.2,1.4,1.6,1.8,2,2.5,3の場合について示す図である。説明の便宜上、同図は入力画像データを16×16ドットの範囲で注目して処理を行った場合の処理結果を示す。同図中、縦軸はドット数、横軸は注目画素データ、即ち、入力画素データの値を示す。
【0038】
又、図7は、本実施例に基づいて誤差拡散方式による処理を行った画像データをプリンタシステム(レーザプリンタ)により印刷したサンプル画像の階調特性を示す図である。同図中、縦軸はCIELAB色空間のL*,a*,b*軸のうちL*軸(明度)を示し、横軸は注目画素データ、即ち、入力画素データの値(輝度、濃度)を示す。又、黒丸印は演算器41が設けられており係数1/A=1/2の場合の階調特性を示し、白丸印は演算器41が設けられない場合の階調特性を示す。
【0039】
本実施例では、A=2の場合を例に取って説明したが、Aの値は勿論2に限定されるものではない。しかし、A=2の場合は、演算器41において2値のデータを1ビットシフトすることで簡単に演算を行うことができるので、高速なデータ処理が可能である。
又、データの処理の高速化を実現するため、演算器41を2のべき乗で除算を行った後に加算を行う構成とすることにより、演算時間を短縮することができる。つまり、係数1/Aが例えば120/256の場合、120は128−8で表せるので、120/256を120/256−8/256に分解する。入力画素データの値を1ビット右(LSB方向)へシフトすると、入力画素データの128/256倍の値Bが得られ、入力画素データの値を5ビット右(LSB方向)へシフトすると、入力画素データの8/256倍の値Cが得られる。そこで、B−Cを計算することで、入力画素データの120/256倍の画素データを得ることができる。このように、シフト演算、加算及び減算を行うと、乗算及び除算を行う場合と比べて短時間で演算が行え、データの高速処理が可能となる。
【0040】
尚、演算器41で用いる係数1/Aは、プリンタシステム1のエンジン2の特性等に応じて予め設定すれば良く、図6等に基づいて設定することもできる。
図8は、演算器41の構成の一実施例を示すブロック図である。演算器41は、図8に示す如く接続された比較器411と、閾値テーブル412と、係数テーブル413と、係数決定回路414と、演算回路415とからなる。注目画素データ、即ち、入力画素データは、比較器411及び演算回路415に供給される。比較器411は、入力画素データの値と、閾値テーブル412に格納されている複数の閾値とを比較し、比較結果を係数決定回路414に供給する。係数テーブル413は、閾値テーブル412に格納されている複数の閾値に対応する複数の係数を格納しており、閾値テーブル412から比較器411に供給される閾値に対応する係数が係数テーブル413から係数決定回路414に供給される。係数決定回路414は、比較器411からの比較結果が所定範囲内であると、係数テーブル413からの係数を演算回路415に供給する。これにより、演算回路415は、入力画素データに係数決定回路414により決定された係数を乗算した結果を出力する。つまり、図8に示す構成によれば、入力画素データの値に応じて、乗算される係数が自動的に最適値に切り替えられる。
【0041】
尚、係数は、入力画素データの値に応じて切り替える代わりに、例えば、注目画素の周辺画素に関する画素データの値又はそれらの平均値に応じて切り替える構成としても良い。
次に、本発明になる画像処理装置の第2実施例を説明する。図9は、第2実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図3と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
【0042】
図9において、画像処理装置の誤差拡散処理系は、大略加算器42と、閾値処理回路43と、減算器44と、エラーフィルタ45と、データ補正回路46とからなる。本実施例では、上記ステップ(v)において、入力補正データの値と注目画素データの値との差を示す誤差信号を計算する際に、データ補正回路46により補正を加えることを特徴とする。具体的には、データ補正回路46は、閾値処理回路43が出力する画素データの値に係数Bを乗算する。
【0043】
ここで、説明の便宜上、入力画像データが白を0、黒を255とする8ビットのビットマップデータとし、閾値処理回路43から出力される2値の出力画像データが白の場合0で黒の場合1であるものとすると、B=2の場合の図9に示す誤差拡散処理系の処理は図10に示す如くとなる。図10中、左側は図9に示すデータ補正回路46を設けない場合の処理を示し、右側は図9に示すデータ補正回路46が設けられている場合の処理を示す。又、図10中、(a)は注目画素データ、即ち、入力画素データの値が140の場合、(b)は入力画素データの値が80の場合を示す。
【0044】
先ず、データ補正回路46が設けられない場合の処理を説明する。この場合、図10(a)の左側に示すように、入力画素データの値が140であり、エラーフィルタ45から出力されるエラー値が20であると、加算器42が出力する入力補正データの値は160(=140+20)となる。エラー値は、周囲画素から注目画素に対して拡散された誤差値の和である。閾値が128で閾値処理回路43の出力画素データの値が1(黒)であると、減算器44が出力する誤差信号の値は−95(=160−255)となる。この誤差信号は、エラーフィルタ45の拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして周囲画素に分配される。
【0045】
次に、データ補正回路46が設けられる本実施例の場合の処理を説明する。この場合、図10(a)の右側に示すように、入力画素データの値が140であり、エラーフィルタ45から出力されるエラー値が20であると、加算器42が出力する入力補正データの値は160(=140+20)となる。閾値が128で閾値処理回路43の出力画素データの値が1(黒)であると、データ補正回路46は、黒を示す出力画素データの値である1を255に補正すると共に、この補正値255に係数B=2を乗算する。これにより、データ補正回路46は、出力補正値510(=255×2)を減算器44に供給する。従って、この場合に減算器44が出力する誤差信号の値は−350(=160−510)となる。この誤差信号は、拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして周囲画素に分配される。例えば、図5中「*」印で示す注目画素の周囲画素に対する配分が同図に示すように設定されていると、注目画素の右下の画素に対する分配は−350×(1/16)≒−21.9となり、注目画素の下の画素に対する分配は−350×(5/16)≒−109.4となる。
【0046】
このように、データ補正回路46を設けない場合には誤差信号の値が−95であるのに対し、本実施例によれば、データ補正回路46を設けることにより誤算信号の値が−350となり、データ補正回路46を設けない場合に比べてより大きなマイナスの誤差が周囲画素に拡散される。従って、本実施例によれば、黒画素になるドットを減少させることができ、ドットの直径が大きいことによる濃度の過度な増加が抑さえられ、本来求めたかった画像の濃度を得ることができる。
【0047】
尚、データ補正回路46が設けられない場合、図10(b)の左側に示すように、入力画素データの値が80であり、エラーフィルタ45から出力されるエラー値が20であると、加算器42が出力する入力補正データの値は100(=80+20)となる。閾値が128で閾値処理回路43の出力画素データの値が0(白)であると、減算器44が出力する誤差信号の値は100(=100−0)となる。この誤差信号は、エラーフィルタ45の拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして周囲画素に分配される。
【0048】
又、データ補正回路46が設けられる場合、図10(b)の右側に示すように、入力画素データの値が80であり、エラーフィルタ45から出力されるエラー値が20であると、加算器42が出力する入力補正データの値は100(=80+20)となる。閾値が128で閾値処理回路43の出力画素データの値が0(白)であると、データ補正回路46は、白を示す出力画素データの値である0に係数B=2を乗算する。これにより、データ補正回路46は、出力補正値0(=0×2)を減算器44に供給する。従って、この場合も減算器44が出力する誤差信号の値は100(=100−0)となる。この誤差信号は、エラーフィルタ45の拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データとして周囲画素に分配される。
【0049】
本実施例では、画像の濃度を予め変換して得た画像データを加算器42に供給する必要がないため、データの処理が簡単であり、データの高速処理が可能となる。更に、データ補正回路46で用いる係数Bは、プリンタシステム1のエンジン2の特性等に応じて予め設定すれば良い。
次に、本発明になる画像処理装置の第3実施例を説明する。図11は、第3実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図9と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
【0050】
図11において、画像処理装置の誤差拡散処理系は、大略加算器42と、閾値処理回路43と、減算器44と、エラーフィルタ45と、データ補正回路47とからなる。本実施例では、上記ステップ(v)において、入力補正データの値と注目画素データの値との差を示す誤差信号を計算する際に、データ補正回路47により補正を加えることを特徴とする。具体的には、データ補正回路47は、閾値処理回路43が出力する画素データの値が1であるか0であるかに応じて、減算器44が出力する誤差信号の値に乗算する係数を切り替える。つまり、閾値処理回路43が出力する画素データの値が黒を示す1である場合、減算器44の出力する誤差信号の値がマイナスであるため、データ補正回路47は誤差信号の値に1より大きな係数Cを乗算して出力する。他方、閾値処理回路43が出力する画素データの値が白を示す0である場合、減算器44の出力する誤差信号の値がプラスであるため、データ補正回路47は誤差信号の値をそのまま、即ち、係数1を乗算して出力する。
【0051】
本実施例においても、上記第2実施例と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明になる画像処理装置の第4実施例を説明する。図12は、第4実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図9と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
図12において、画像処理装置の誤差拡散処理系は、大略加算器42と、閾値処理回路43と、減算器44と、エラーフィルタ45と、データ補正回路48とからなる。本実施例では、上記ステップ(vi)において、誤差信号に拡散マトリクスの値を乗算した配分誤差データを、注目画素の周囲の画素に分配する際に、データ補正回路48により補正を加えることを特徴とする。具体的には、データ補正回路48は、エラーフィルタ45が出力するエラー値がマイナスであるかプラスであるかに応じて、エラーフィルタ45が出力するエラー値に乗算する係数を切り替える。つまり、閾値処理回路43が出力する画素データの値が黒を示す1である場合、減算器44が出力する誤差信号の値及びエラーフィルタ45の出力するエラー値が夫々マイナスであるため、データ補正回路48はエラー値に1より大きな係数Cを乗算して出力する。他方、閾値処理回路43が出力する画素データの値が白を示す0である場合、減算器44の出力する誤差信号の値及びエラーフィルタ45の出力するエラー値が夫々プラスであるため、データ補正回路48はエラー値をそのまま、即ち、係数1を乗算して出力する。
【0052】
本実施例においても、上記第2実施例と同様の効果を得ることができる。更に、本実施例では、誤差信号に拡散マトリクスの値を乗算した配分誤差データを、注目画素の周囲の画素に分配してから補正を加えるため、特別なオーバーフロー対策を取らなくても、オーバーフローによる問題が発生しにくいというメリットもある。
【0053】
次に、本発明になる画像処理装置の第5実施例を説明する。図13は、第5実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図9と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
図13において、画像処理装置の誤差拡散処理系は、大略加算器42と、閾値処理回路43と、減算器44と、エラーフィルタ51,52と、切り換え器53とからなる。本実施例では、上記ステップ(vi)において、誤差信号に拡散マトリクスの値を乗算した配分誤差データを、注目画素の周囲の画素に分配する際に、閾値処理回路43が出力する画素データの値が黒を示すが白を示すかに応じて異なる拡散マトリクスを用いることを特徴とする。具体的には、減算器44の出力する誤差信号は、エラーフィルタ51,52及び切り換え器53に供給される。エラーフィルタ51は、閾値処理回路43の出力する画素データの値が黒を示す1の場合、即ち、減算器44の出力する誤差信号の値がマイナスの場合に適した拡散マトリクスを用いて配分誤差データを注目画素の周囲の画素に分配する。他方、エラーフィルタ52は、閾値処理回路43の出力する画素データの値が白を示す0の場合、即ち、減算器44の出力する誤差信号の値がプラスの場合に適した拡散マトリクスを用いて配分誤差データを注目画素の周囲の画素に分配する。エラーフィルタ51,52の出力エラー値は、切り換え器53に供給される。切り換え器53は、減算器44からの誤差信号の値がマイナスの場合はエラーフィルタ51の出力エラー値を加算器42に供給し、減算器44からの誤差信号の値がプラスの場合はエラーフィルタ52の出力エラー値を加算器42に供給するように、誤差信号により切り換えられる。
【0054】
本実施例によれば、例えばドットの形状に応じて、エラーフィルタ51,52の構成、即ち、使用する拡散マトリクス等を変更することで、きめの細かい誤差拡散を行えるというメリットがある。
次に、本発明になる画像処理装置の第6実施例を説明する。図14は、第6実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図13と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。本実施例では、上記第5実施例を更に拡張している。
【0055】
図14において、画像処理装置の誤差拡散処理系は、大略加算器42と、閾値処理回路43と、減算器44と、エラーフィルタ54〜57と、誤差信号弁別器58と、切り換え器59とからなる。本実施例では、上記ステップ(vi)において、誤差信号に拡散マトリクスの値を乗算した配分誤差データを、注目画素の周囲の画素に分配する際に、減算器44が出力する誤算信号のレベルに応じて異なる拡散マトリクスを用いることを特徴とする。具体的には、減算器44の出力する誤差信号は、エラーフィルタ54〜57に供給されると共に、誤算信号弁別器58にも供給される。エラーフィルタ54〜57は、減算器44の出力する誤差信号の値の4つの範囲に夫々に適しており、且つ、互いに異なる拡散マトリクスを用いて配分誤差データを注目画素の周囲の画素に分配する。エラーフィルタ54〜57の出力エラー値は、切り換え器59に供給される。切り換え器59には、誤差信号のレベルに応じた切り換え信号が補正値弁別器58より供給されている。これにより、切り換え器59は誤差信号弁別器58からの切り換え信号に基づいて、誤差信号の値の範囲に適した拡散マトリクスを使用するエラーフィルタの出力エラー値を選択出力するように切り換えられる。
【0056】
本実施例によれば、上記第5実施例より更にきめの細かい誤差拡散を行えるというメリットがある。又、誤差信号のレベルに応じて誤差拡散処理を換えることができるので、微妙なトーンカーブの再現も可能となる。
次に、本発明になる画像処理装置の第7実施例を説明する。図15は、第7実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図14と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。本実施例では、上記第5実施例を上記第6実施例とは異なる手法を用いて更に拡張している。
【0057】
図15において、画像処理装置の誤差拡散処理系は、大略加算器42と、閾値処理回路43と、減算器44と、エラーフィルタ54〜57と、切り換え器59と、補正値弁別器60とからなる。本実施例では、上記ステップ(vi)において、誤差信号に拡散マトリクスの値を乗算した配分誤差データを、注目画素の周囲の画素に分配する際に、加算器42が出力する補正値のレベルに応じて異なる拡散マトリクスを用いることを特徴とする。具体的には、減算器44の出力する誤差信号は、エラーフィルタ54〜57に供給され、加算器42の出力する補正値は、補正値弁別器60に供給される。エラーフィルタ54〜57は、減算器44の出力する誤差信号の値の4つの範囲に夫々に適しており、且つ、互いに異なる拡散マトリクスを用いて配分誤差データを注目画素の周囲の画素に分配する。エラーフィルタ54〜57の出力エラー値は、切り換え器59に供給される。切り換え器59には、補正値のレベルに応じた切り換え信号が補正値弁別器60より供給されている。これにより、切り換え器59は補正値弁別器60からの切り換え信号に基づいて、誤差信号の値の範囲に適した拡散マトリクスを使用するエラーフィルタの出力エラー値を選択出力するように切り換えられる。
【0058】
本実施例によれば、上記第5実施例より更にきめの細かい誤差拡散を行えるというメリットがある。又、補正値のレベルに応じて誤差拡散処理を換えることができるので、微妙なトーンカーブの再現も可能となる。
次に、本発明になる画像処理装置の第8実施例を説明する。図16は、第8実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図3と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。本実施例では、上記第5実施例を上記第7実施例とは異なる手法を用いて更に拡張している。
【0059】
図16において、画像処理装置の誤差拡散処理系は、大略加算器42と、閾値処理回路43と、エラーフィルタ45と、補正値算出回路63と、減算器64とからなる。本実施例では、上記ステップ(v)の代わりに、補正値算出回路63及び減算器64による処理を行うことを特徴とする。具体的には、補正値算出回路63は、閾値処理回路43の出力画素データを、入力画素データに基づいて補正し、補正値データを減算器64に供給する。減算器64は、入力画素データから補正値算出回路63の出力補正値データを減算することで、誤差信号を生成してエラーフィルタ45に供給する。
【0060】
図17は、補正値算出回路63の動作を説明する図である。同図中、縦軸は補正値算出回路63から出力される補正値を任意単位で示し、横軸は補正値算出回路63に入力される入力値、即ち、閾値処理回路43の出力画素データを、任意単位で示す。同図(A)は、入力値と補正値との関係を階段状とした場合を示し、同図(B)は、入力値と補正値との関係を折れ線状とした場合を示す。
【0061】
本実施例によれば、入力画像データのレベルに応じて誤差拡散処理を換えることができるので、微妙なトーンカーブの再現も可能となる。
次に、本発明になる画像処理装置の第9実施例を説明する。図18は、第9実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図9と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
【0062】
図18において、画像処理装置は、ウィンドウ切り出し回路71と、データ判定回路72と、図9同様な誤差拡散処理系73とからなる。ウィンドウ切り出し回路71は、入力画像データから所定範囲のウィンドウを切り出して、注目画素及びその周囲画素に関する画素データを抽出してデータ判定回路72に供給する。例えば、説明の便宜上、ウィンドウ切り出し回路71が3×3ドットのウィンドウを切り出すものとすると、このウィンドウの中央に位置する注目画素の画素データ及び注目画素の周囲に存在する8つの周囲画素に関する画素データが抽出されてデータ判定回路72に供給される。データ判定回路72は、計9つの注目及び周囲画素データが全て同じ値であるか否かに応じて、画素データをそのまま2値データに変換して出力するか、或いは、後段の誤差拡散処理系73にて処理するかを判定する。つまり、ウィンドウ内の画素データが全て黒又は全て白を示している場合、ウィンドウ内では黒ベタ又は白ベタの印刷が行われるので、誤差拡散処理系73による誤差拡散処理は行わずに、画素データをそのまま1又は0の2値データに変換してデータ判定回路72から出力画素データとして出力する。他方、ウィンドウ内の画素データが全て黒又は全て白を示していない場合、即ち、ウィンドウ内で1つでも他の画素と異なるデータ値の画素が存在する場合には、画素データはデータ判定回路72から誤差拡散処理系73に供給され、上記第2実施例と同様な誤差拡散処理が行われ、処理された結果が出力画素データとして出力される。
【0063】
本実施例によれば、補正値によっては黒ベタの部分でも濃度が上がりきらない問題を解決することができる。又、黒ベタ又は白ベタの部分では、誤差拡散処理を行わないので、全体としてもデータ処理速度が向上する。
図19は、上記第9実施例の処理をCPU15で行う場合のCPU15の動作を説明するためのフローチャートである。同図中、破線Sで囲まれたステップS11〜S20の処理は、図18に示す誤差拡散処理系73の処理に対応している。
【0064】
プリンタシステム1に入力画像データが供給されると、図19に示すステップS0で入力画像データが入力バッファ(図示せず)に蓄積される。この入力バッファは、例えば図2に示すプリンタコントローラ部3−1内のページバッファ19であっても良い。この状態で、図18に示す画像処理装置の処理が開始される。
【0065】
ステップS1は、入力バッファから読み出した入力画像データのうち、注目画素を中心とする3×3ドットのウィンドウ内の画素データを切り出す。ステップS2は、ウィンドウ内の画素データの値が全て0であるか否かを判定し、判定結果がYESであると、ステップS3で出力画素データの値を0に変換し、処理は後述するステップS4へ進む。他方、ステップS2の判定結果がNOであると、ステップS5は、ウィンドウ内の画素データの値が全て255であるか否かを判定し、判定結果がYESであると、ステップS6で出力画素データの値を1に変換し、処理はステップS4へ進む。ステップS4は、誤差信号の値を0に設定し、処理は後述するステップS16へ進む。尚、ステップS3又はS6の後、処理は後述するステップS13へも平行して進む。
【0066】
ステップS5の判定結果がNOであると、ステップS11は、入力画素データと既に計算された誤差信号との和を求めて補正信号(入力補正値)を生成する。ステップS12は、閾値処理回路43の処理に対応する閾値処理を行い、処理はステップS13へ進む。ステップS13は、出力画像データを例えばページバッファ19に書き込むことにより、出力画像データの保存を行う。ステップS14は、データ補正回路46の処理に対応する補正処理を行い、ステップS15は、出力画素データと補正信号との差から誤差信号を求める。
【0067】
ステップS16は、誤差信号に拡散マトリクスの値を乗算した配分誤差データを、注目画素の周囲の画素に分配する。つまり、ステップS16は、エラーフィルタ45の係数に応じて周囲画素に分配する値を計算して保持する。ステップS17は、入力画像データが示す画像のラインが最後のラインであるか否かを判定し、判定結果がNOであると、ステップS18で処理の対象となる次の画素に移動して、処理はステップS1へ戻る。他方、ステップS17の判定結果がYESであると、ステップS19で入力画像データが示す画像の最後の画素に達したか否かを判定し、判定結果がYESであると処理は終了する。ステップS19の判定結果がNOであると、ステップS20は処理の対象となる次のラインに移動して、処理はステップS1へ戻る。
【0068】
次に、本発明になる画像処理装置の第10実施例を説明する。図20は、第10実施例の要部を示すブロック図である。同図中、図1及び図9と実質的に同じ機能を有する部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
本実施例では、データ補正回路76が、エンジン2から得られる環境変動に関するデータに基づいて誤差拡散処理のデータ補正を行うことを特徴とする。つまり、環境変動に対する印刷特性の変動を予め測定して対応する補正データを作成しておくことで、環境が変動しても対応する補正データを用いてデータ補正を制御することにより、常に安定した濃度で印刷を行うことができる。
【0069】
環境変動には、例えば、温度変化、湿度変化、印刷に使用する記録紙を変更することに伴う記録紙の特性変化等が含まれる。本実施例では、説明の便宜上、環境変動が温度変化である場合を例に取って説明するが、環境変動は温度変化に限定されるものではない。
図21は、レーザ光学系の感光体のうち、レーザ光により露光された部分の表面電位(以下、明部電位)VLと温度との関係を示す図である。又、図22は、ドット径と温度との関係を夫々任意単位で示す図である。従って、図21及び図22から、温度に対するデータ補正値を予め作成しておくことができる。図23は、温度センサから得られる電圧データV1〜VMと対応するデータ補正値C1〜CMとを格納するテーブルを示す図である。データ補正回路76は、温度センサから得られる電圧データに基づいて、図23に示す如きテーブルを使用して対応するデータ補正値、即ち、検出された温度に最適なデータ補正値を読み出してデータ補正を行うことで、環境変動(この場合は温度変化)に対しての印刷特性(ドット径)の変動を補正して、安定な階調特性を再現することができる。
【0070】
図24は、本実施例で使用し得る温度センサの一実施例を示す図である。温度センサは、同図に示す如く接続されたサーミスタ81と、抵抗R1〜R7と、オペアンプ82と、アナログ/デジタル(AD)コンバータ83とからなる。サーミスタ81で検出された温度データは、抵抗及びオペアンプ82を介してADコンバータ83に供給され、検出された温度に対応するデジタル電圧データに変換される。ADコンバータ83が出力するデジタル電圧データは、図1に示すコントローラ3のプリンタコントローラ部3−1に、具体的には図2に示すネットワークIF11及びバス21を介してCPU15に供給される。
【0071】
尚、本実施例は、上記第1〜第9実施例において、乗算に使用する係数やエラーフィルタの係数等を環境変動に応じたデータ補正値で補正することにより、組み合わせてプリンタシステムに適用することも可能である。
次に、本発明になる画像処理装置の第11実施例を図25と共に説明する。本実施例における誤差拡散処理系は、図3に示す第1実施例と同様の構成を使用できるので、その図示及び説明は省略する。本実施例は、演算器41で乗算する係数の値を、入力画素データの値に応じて切り換えることを特徴とする。
【0072】
図25は、本実施例の処理をCPU15で行う場合のCPU15の動作を説明するためのフローチャートである。図25中、図19と実質的に同じステップには同一符号を付し、その説明は省略する。尚、図25中、破線SAで囲まれたステップS11A〜S20の処理は、図3に示す誤差拡散処理系の処理に対応しており、破線12Aで囲まれたステップS12A−1〜12A−3は、図19に示すステップS12に対応している。
【0073】
プリンタシステム1に入力画像データが供給されると、図25に示すステップS0で入力画像データが入力バッファ(図示せず)に蓄積される。この状態で、図18に示す画像処理装置の処理が開始される。
ステップS40は、入力バッファから入力画素データを読み出し、ステップS41は、入力画素データが閾値TH1より小さいか否かを判定する、ステップS41の判定結果がNOであると、ステップS42は、入力画素データが閾値TH2より小さいか否かを判定する。ステップS42の判定結果がNOであると、以下同様な処理が行われ、ステップS4nは、入力画素データが閾値THnより小さいか否かを判定する。ステップS51は、ステップS41の判定結果がYESであると、入力画素データに係数K1を乗算する。ステップS52は、ステップS42の判定結果がYESであると、入力画素データに係数K2を乗算する。以下同様な処理が行われ、ステップS4nの判定結果がYESであると、ステップS5nは入力画素データに係数Knを乗算する。又、ステップS4nの判定結果がNOであると、ステップS5n+1は入力画素データに係数Kn+1を乗算する。
【0074】
ステップS51〜S5n+1のうちいずれかの後、処理はステップS11Aへ進む。ステップS11Aは、入力画素データと既に拡散されているエラー値との和、即ち、既に計算された誤差信号との和を求めて補正信号(入力補正値)を生成する。ステップS12Aは、閾値処理回路43の処理に対応する閾値処理を行い、処理はステップS15へ進む。ステップS12Aでは、ステップS12A−1が入力補正値が閾値より小さいか否かを判定し、判定結果がYESであると、ステップS12A−2で出力画素データを白画素とし、処理はステップS15へ進む。他方、ステップS12A−1の判定結果がNOであると、ステップS12A−3が出力画素データを黒画素とし、処理がステップS15へ進む。ステップS15は、出力画素データと補正信号との差から誤差信号を求める。ステップS15以降の処理は、図19の場合と実質的に同じである。
【0075】
本実施例では、入力画素データの値に応じて乗算器41で乗算に用いる係数の値を切り換えるので、濃度を細かく制御し、特に高い濃度での濃度の飽和現象を防止することができる。尚、ステップS41〜S4nで使用する閾値TH1〜THnの数が比較的大きい場合には、先ず入力画素データの値が取り得る範囲の中心付近の閾値と入力画素データとを比較し、次に前回の比較に使用した範囲の中心付近の閾値と入力画素データとを比較することを繰り返すことで、平均の比較回数を少なくし、全体としてのデータ処理時間を短縮することができる。
【0076】
次に、本発明になる画像処理装置の第12実施例を説明する。上記第1〜第11実施例において、入力画素データが8ビットであっても、誤差拡散処理は16ビットのデータで行うと、誤差の計算精度が向上する。しかし、処理速度の面から見ると、データのビット数が大きい程処理時間が長くなってしまう。そこで、本実施例では、計算精度を著しく低下させることなく処理速度を向上する手段を設ける。
【0077】
つまり、例えば上記第2実施例におけるデータ補正回路46によるデータ補正を行わない場合には誤差信号の値が255程度までであるが、上記第2実施例の場合、データ補正回路46によるデータ補正により誤差信号の値は500程度にまでなる。このため、8ビットでデータ処理を行うことは困難である。そこで、本実施例では、入力画素データの値を例えば2ビットLSB方向へシフトすることで、値を1/4に変換する処理を行う。この変換処理は、上記第1実施例の場合は、演算器41の前段又は演算器41内で行え、シフト処理には例えばシフトデジスタ等を使用できる。演算器41内で変換処理を行う場合、例えば図8において、比較器411の入力段にシフトレジスタ411Aを設けても良い。このような変換処理を行うことで、誤差拡散処理系全体の計算を8ビットで行うことができ、処理速度の低下を防止することができる。尚、上記変換処理により計算精度は若干低下するが、実用上問題はない。
【0078】
上記変換処理は、上記第2〜第11実施例で行う夫々の処理に応じた位置で行えば良い。
次に、本発明になる画像処理装置の第13実施例を説明する。図26は、本実施例を説明するためのブロック図であり、同図中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0079】
プリンタシステム1のエンジン2は、ホスト装置(ホストコンピュータ)91と接続されている。エンジン2のパネル(図示せず)で設定された値は、ホスト装置91へ送られる。これにより、ホスト装置91は、プリンタシステム1で設定された各種条件や情報を認識することができる。そこで、本実施例では、エンジン2のパネルで演算器41で用いる係数、データ補正回路46〜48,76で用いる係数、エラーフィルタ45,51,52,54〜57で用いる係数、補正値算出回路63で用いる入力値対補正値特性等のパラメータを設定し、ホスト装置91にこれらのパラメータを送ることで、ホスト装置91側でもこれらのパラメータに基づいてプリンタシステム1側と同じ条件で誤差拡散処理を行うことができる。これにより、ホスト装置91側で処理された画像データと、プリンタシステム1側で処理された画像データとの間で互換性があり、ホスト装置91を含むシステム全体の統一性が保たれる。
【0080】
又、同様にして、ホスト装置91からパラメータを設定してプリンタシステム1に送ることで、ホスト装置91により演算器41で用いる係数、データ補正回路46〜48,76で用いる係数、エラーフィルタ45,51,52,54〜57で用いる係数、補正値算出回路63で用いる入力値対補正値特性等を切り換え設定することも可能である。
【0081】
ところで、本発明はプリンタへの適用に限定されるものではなく、例えばファクシミリ装置を含む各種画像処理装置に適用可能であることは言うまでもない。以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が本発明の範囲内で可能である。
【0082】
【発明の効果】
請求項1及び3記載の発明によれば、高い濃度における濃度の飽和現象を防止することができ、忠実な階調性の再現が可能であると共に、処理が簡単であるため、データの高速処理が可能である。また、入力画像データに応じて係数を決定するので、きめの細かい処理が可能となり、微妙なトーンカーブも再現可能となる。
【0083】
請求項2、4、5及び6記載の発明によれば、補正回路で行う処理を画像処理装置が適用される装置の特性に合わせて調整することもできる。請求項7記載の発明によれば、分散した値に対して補正を施すため、特別なオーバーフロー対策を行わなくてもオーバーフローによる問題が発生しにくい。請求項8記載の発明によれば、高い濃度における濃度の飽和現象を防止することができ、忠実な階調性の再現が可能であると共に、処理が簡単であるため、データの高速処理が可能である。又、例えばドットの形状に応じてきめの細かい誤差の拡散を行うことができ、微妙なトーンカーブも再現可能となる。
【0084】
請求項9記載の発明によれば、高い濃度における濃度の飽和現象を防止することができ、忠実な階調性の再現が可能であると共に、処理が簡単であるため、データの高速処理が可能である。更に、入力画像データに応じた補正を行うため、微妙なトーンカーブも再現可能となる。
請求項10記載の発明によれば、誤差計算処理を行わない部分ができるので、データの処理速度が更に向上する。
【0085】
請求項11記載の発明によれば、環境が変化した場合でも、常に安定した濃度を得ることができる。
請求項12記載の発明によれば、処理を要するビット数を減少させることで、計算精度の著しい低下を伴うことなく、データの処理速度を向上することができる。
【0086】
請求項13記載の発明によれば、画像処理装置の特性或いは画像処理装置が接続されるホスト装置の要求に合わせて補正に使用する各種パラメータを自由に設定することができる。
従って、本発明によれば、高い濃度における濃度の飽和現象を防止することができ、忠実な階調性の再現が可能であると共に、処理が簡単であるため、データの高速処理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例が適用されるコンピュータシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】プリンタシステムのコントローラの概略構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の要部を示すブロック図である。
【図4】第1実施例の動作を説明する図である。
【図5】注目画素の周囲画素に対する配分を説明する図である。
【図6】入力補正データの値を変えた場合のドット数の変化を各係数について示す図である。
【図7】第1実施例に基づいて誤差拡散処理を行った画像データをプリンタシステムにより印刷したサンプル画像の階調特性を示す図である。
【図8】第1実施例の演算器の構成の一実施例を示すブロック図である。
【図9】第2実施例の要部を示すブロック図である。
【図10】第2実施例の動作を説明する図である。
【図11】第3実施例の要部を示すブロック図である。
【図12】第4実施例の要部を示すブロック図である。
【図13】第5実施例の要部を示すブロック図である。
【図14】第6実施例の要部を示すブロック図である。
【図15】第7実施例の要部を示すブロック図である。
【図16】第8実施例の要部を示すブロック図である。
【図17】第8実施例の補正値算出回路の動作を説明する図である。
【図18】第9実施例の要部を示すブロック図である。
【図19】第9実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図20】第10実施例の要部を示すブロック図である。
【図21】明部電位対温度特性を示す図である。
【図22】ドット径対温度特性を示す図である。
【図23】第10実施例のデータ補正回路が用いるテーブルを説明する図である。
【図24】第10実施例における温度センサを示す図である。
【図25】第11実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図26】第13実施例の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 プリンタシステム
2 エンジン
3 コントローラ
3−1 プリンタコントローラ部
15,29 CPU
19 ページバッファ
41 演算器
42 加算器
43 閾値処理回路
44,64 減算器
45,51,52,54〜57 エラーフィルタ
46〜48,76 データ補正回路
53,59 切り換え器
58 誤差信号弁別器
60 補正値弁別器
63 補正値算出回路
71 ウィンドウ切り出し回路
72 データ判定回路
73 誤差拡散処理系
91 ホスト装置

Claims (13)

  1. 入力画像データに、該入力画像データの値に応じて異なる係数を乗じて補正入力画像データを出力する補正手段と、
    前記補正入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記配分誤差データを前記補正入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と、
    前記出力画像データに、該出力画像データの値に応じて異なる係数を乗じて補正出力画像データを出力する補正手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  3. 入力画像データに、該入力画像データ中の注目画素の周囲画素の値に応じて異なる係数を乗じて補正入力画像データを出力する補正手段と、
    前記補正入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記配分誤差データを前記補正入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  4. 入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と、
    前記出力画像データに、該出力画像データ中の注目画素の周囲画素の値に応じて異なる係数を乗じて補正出力画像データを出力する補正手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  5. 入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記出力画像データが最高濃度を示す値の場合に、該出力画像データに1より大きな係数を乗じて補正出力画像データを出力する補正手段と、
    前記補正値と前記補正出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  6. 入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記出力画像データが最高濃度を示す値の場合に、前記誤差信号に1より大きな係数を乗じて補正誤差信号を出力する補正手段と、
    前記補正誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  7. 入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記補正値と前記出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記出力画像データが最高濃度を示す値の場合に、前記配分誤差データに1より大きな係数を乗じて補正配分誤差データを出力する補正手段と、
    前記補正配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  8. 入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記補正値と前記閾値処理手段が出力する出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差補正値と前記誤差信号とのいずれかに基づいて、複数の拡散マトリクスから1の拡散マトリクスを選択する選択手段と、
    前記減算手段が出力する誤差信号を、前記選択手段により選択された拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記エラーフィルタ手段が出力する配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  9. 入力画像データに対して誤差拡散処理を施した誤差補正値に閾値処理を施して出力画像データを出力する閾値処理手段と、
    前記出力画像データに、前記入力画像データの値に応じて異なる係数を乗じて補正出力画像データを出力する補正手段と、
    前記補正値と前記補正出力画像データとの差から誤差信号を出力する減算手段と、
    前記減算手段が出力する誤差信号を拡散マトリクスの値に応じた配分誤差データに変換するエラーフィルタ手段と、
    前記エラーフィルタ手段が出力する配分誤差データを前記入力画像データ中の注目画素の周囲画素に分配して前記誤差補正値を出力する誤差拡散手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記入力画像データ中の注目画素およびその周辺画素からなるウィンドウ内の画素データが全て最高濃度又は全て最低濃度の場合に、前記誤差信号を0に設定して該ウィンドウ内での誤差拡散処理を禁止する処理禁止手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記補正手段または前記エラーフィルタ手段を、環境に応じて制御する制御手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 前記入力画像データのビットをLSB方向へシフトして処理されるビット数を減少させる減少手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像処理装置。
  13. 前記補正回路または前記エラーフィルタ手段のパラメータを設定する設定手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の画像処理装置。
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