JP3030981B2 - 中間調画像再現方法及びその装置 - Google Patents
中間調画像再現方法及びその装置Info
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- H04N1/405—Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
- H04N1/4051—Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
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Description
【０００１】この発明は、階調成分を持つ画像データに
て中間調画像を再現する中間調画像再現方法及びその装
置に係り、特に、多階調の画像データを所定の閾値にて
多値レベルの濃度コードに変換することにより中間調画
像を再現する中間調画像再現方法及びその装置の改良に
関する。
て中間調画像を再現する中間調画像再現方法及びその装
置に係り、特に、多階調の画像データを所定の閾値にて
多値レベルの濃度コードに変換することにより中間調画
像を再現する中間調画像再現方法及びその装置の改良に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の中間調画像再現方法としては、例
えば注目画素の多階調画像データを二値化する際に、所
定のアルゴリズム、例えばフロイド（Ｆｌｏｙｄ）によ
る誤差拡散法［Ｒ．Ｆｌｏｙｄ＆Ｌ．Ｓｔｅｉｎｂｅｒ
ｇ：“Ａｎ ＡｄａｐｔｉｖｅＡｌｇｏｒｉｔｈｍ ｆ
ｏｒ Ｓｐａｔｉａｌ Ｇｒａｙｓｃａｌｅ”，ＳＩＤ
Ｓｙｍｐ．，Ｄｉｇｅｓｔ ｏｆ Ｐａｐｅｒｓ，ｐ
３６（１９７５）］に従って画像データと閾値との間の
差分誤差の影響を周囲の画素にも波及させ、二値化処理
による中間調画像の再現性を高めるようにしたものが既
に知られている（特開平１−２２８３７２号，特開平１
−１５８８７７号公報）。
えば注目画素の多階調画像データを二値化する際に、所
定のアルゴリズム、例えばフロイド（Ｆｌｏｙｄ）によ
る誤差拡散法［Ｒ．Ｆｌｏｙｄ＆Ｌ．Ｓｔｅｉｎｂｅｒ
ｇ：“Ａｎ ＡｄａｐｔｉｖｅＡｌｇｏｒｉｔｈｍ ｆ
ｏｒ Ｓｐａｔｉａｌ Ｇｒａｙｓｃａｌｅ”，ＳＩＤ
Ｓｙｍｐ．，Ｄｉｇｅｓｔ ｏｆ Ｐａｐｅｒｓ，ｐ
３６（１９７５）］に従って画像データと閾値との間の
差分誤差の影響を周囲の画素にも波及させ、二値化処理
による中間調画像の再現性を高めるようにしたものが既
に知られている（特開平１−２２８３７２号，特開平１
−１５８８７７号公報）。
【０００３】ところで、このような中間調画像再現方法
が採用されたフルカラー画像出力装置を実際にユーザが
使用した場合、最終的にハードコピーを出力してみる
と、使用環境や経時変化等が原因し、希望する色調と異
なっていることがしばしばある。このため、ユーザが簡
単な操作で希望に合うように色調整できるような機能を
提供することが要望されており、従来の色調整技術とし
ては、例えばＲＧＢ色表現系からＹＭＣ色表現系に色変
換する際のマスキング係数を変える方法や、出力ハード
ウエアによっては例えば電子写真方式の場合には現像バ
イアス電圧を変えたり、インクジェット記録方式や感熱
記録方式にあっては印加エネルギを変化させることによ
つて各色の濃度を調整する方法が採用されている。
が採用されたフルカラー画像出力装置を実際にユーザが
使用した場合、最終的にハードコピーを出力してみる
と、使用環境や経時変化等が原因し、希望する色調と異
なっていることがしばしばある。このため、ユーザが簡
単な操作で希望に合うように色調整できるような機能を
提供することが要望されており、従来の色調整技術とし
ては、例えばＲＧＢ色表現系からＹＭＣ色表現系に色変
換する際のマスキング係数を変える方法や、出力ハード
ウエアによっては例えば電子写真方式の場合には現像バ
イアス電圧を変えたり、インクジェット記録方式や感熱
記録方式にあっては印加エネルギを変化させることによ
つて各色の濃度を調整する方法が採用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の色調整技術のうちマスキング係数を変える方
法では、通常少なくとも９個以上という多数のマスキン
グ係数を変更しなければならず、ルックアップテーブル
等を使用してマスキング処理を行う場合、膨大なデーブ
ル内容を書き換える等処理が極めて面倒になつてしま
う。また、電子写真方式、インクジェット記録方式、感
熱記録方式等を採用したカラー画像出力装置にあって
は、出力ハードウエア部分で濃度を微調整することには
限界があり、未だ不充分なものであった。
うな従来の色調整技術のうちマスキング係数を変える方
法では、通常少なくとも９個以上という多数のマスキン
グ係数を変更しなければならず、ルックアップテーブル
等を使用してマスキング処理を行う場合、膨大なデーブ
ル内容を書き換える等処理が極めて面倒になつてしま
う。また、電子写真方式、インクジェット記録方式、感
熱記録方式等を採用したカラー画像出力装置にあって
は、出力ハードウエア部分で濃度を微調整することには
限界があり、未だ不充分なものであった。
【０００５】尚、このような技術的課題は中間調フルカ
ラー画像の出力装置のみならず、中間調単色カラー画像
の出力装置であっても同様に生ずるものである。
ラー画像の出力装置のみならず、中間調単色カラー画像
の出力装置であっても同様に生ずるものである。
【０００６】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、出力レベル調整を簡単且
つ精度良く実現できるようにした中間調画像再現方法及
びその装置を提供するものである。
ためになされたものであって、出力レベル調整を簡単且
つ精度良く実現できるようにした中間調画像再現方法及
びその装置を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明に係
る中間調画像再現方法は、図１に示すように、各画素の
多階調画像データＤＴを予め定められた一若しくは複数
の閾値区分毎の多値レベルの濃度コードＣＤに変換する
に際し、注目画素の画像データＤＴと閾値レベルとの差
分誤差ＥＲに出力調整用誤差ＯＥＲを付加した後に、当
該出力調整誤差ＯＥＲが付加された差分誤差ＥＲを周辺
画素に拡散させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
る中間調画像再現方法は、図１に示すように、各画素の
多階調画像データＤＴを予め定められた一若しくは複数
の閾値区分毎の多値レベルの濃度コードＣＤに変換する
に際し、注目画素の画像データＤＴと閾値レベルとの差
分誤差ＥＲに出力調整用誤差ＯＥＲを付加した後に、当
該出力調整誤差ＯＥＲが付加された差分誤差ＥＲを周辺
画素に拡散させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【０００８】このような方法発明を具現化する装置発明
は、図１に示すように、各画素の多階調画像データＤＴ
を予め定められた一若しくは複数の閾値区分毎の多値レ
ベルの濃度コードＣＤに変換する濃度コード生成手段１
と、出力調整用誤差ＯＥＲを可変設定する出力調整手段
２と、注目画素の画像データＤＴと閾値レベルとの差分
誤差ＥＲに出力調整用誤差ＯＥＲを付加し、当該出力調
整用誤差ＯＥＲが付加された差分誤差ＥＲを周辺画素に
拡散させ、拡散された差分誤差ＥＲを濃度コード生成手
段１への多階調画像データＤＴに加算する誤差拡散処理
手段３とを備えたことを特徴とするものである。
は、図１に示すように、各画素の多階調画像データＤＴ
を予め定められた一若しくは複数の閾値区分毎の多値レ
ベルの濃度コードＣＤに変換する濃度コード生成手段１
と、出力調整用誤差ＯＥＲを可変設定する出力調整手段
２と、注目画素の画像データＤＴと閾値レベルとの差分
誤差ＥＲに出力調整用誤差ＯＥＲを付加し、当該出力調
整用誤差ＯＥＲが付加された差分誤差ＥＲを周辺画素に
拡散させ、拡散された差分誤差ＥＲを濃度コード生成手
段１への多階調画像データＤＴに加算する誤差拡散処理
手段３とを備えたことを特徴とするものである。
【０００９】このような技術的手段において、本願発明
の適用対象は中間調フルカラー画像の再現装置ばかりで
なく、中間調単色カラー（黒のみも含む）画像の再現装
置をも含む。
の適用対象は中間調フルカラー画像の再現装置ばかりで
なく、中間調単色カラー（黒のみも含む）画像の再現装
置をも含む。
【００１０】また、濃度コード生成手段１としては、少
なくとも、各色成分の多階調入力画像データの濃度階調
数を所定の閾値で仕切って色成分毎の画像濃度コードと
するコード設定手段を備えていれば、画像濃度コードの
生成個数、生成方式等については適宜設計変更すること
ができる。
なくとも、各色成分の多階調入力画像データの濃度階調
数を所定の閾値で仕切って色成分毎の画像濃度コードと
するコード設定手段を備えていれば、画像濃度コードの
生成個数、生成方式等については適宜設計変更すること
ができる。
【００１１】更に、出力調整手段２としては、手動操作
によって適宜調整できるように構成してもよいし、ま
た、出力調整モード時や画像再現時の適宜タイミングで
出力画像の色濃度を実測し、これに基づいて自動調整す
るように構成してもよい。
によって適宜調整できるように構成してもよいし、ま
た、出力調整モード時や画像再現時の適宜タイミングで
出力画像の色濃度を実測し、これに基づいて自動調整す
るように構成してもよい。
【００１２】更にまた、誤差拡散処理手段３の周辺画素
への誤差拡散方式としては、注目画素の周辺に位置する
所定画素の差分誤差ＥＲ（出力調整用誤差ＯＥＲが付加
されたもの）を所定の重み付けで注目画素の現データに
付加するようにする等適宜選定することができる。
への誤差拡散方式としては、注目画素の周辺に位置する
所定画素の差分誤差ＥＲ（出力調整用誤差ＯＥＲが付加
されたもの）を所定の重み付けで注目画素の現データに
付加するようにする等適宜選定することができる。
【００１３】
【作用】上述したような技術的手段によれば、濃度コー
ド生成手段１は、各画素の多階調画像データＤＴを予め
定められた一若しくは複数の閾値区分毎の多値レベルの
濃度コードＣＤに変換する。このとき、出力調整手段２
は出力調整用誤差ＯＥＲを可変設定し、誤差拡散処理手
段３は、注目画素の画像データＤＴと閾値レベルとの差
分誤差ＥＲに上記出力調整用誤差ＯＥＲを付加した後
に、当該出力調整用誤差ＯＥＲが付加された差分誤差Ｅ
Ｒを周辺画素に拡散させる。
ド生成手段１は、各画素の多階調画像データＤＴを予め
定められた一若しくは複数の閾値区分毎の多値レベルの
濃度コードＣＤに変換する。このとき、出力調整手段２
は出力調整用誤差ＯＥＲを可変設定し、誤差拡散処理手
段３は、注目画素の画像データＤＴと閾値レベルとの差
分誤差ＥＲに上記出力調整用誤差ＯＥＲを付加した後
に、当該出力調整用誤差ＯＥＲが付加された差分誤差Ｅ
Ｒを周辺画素に拡散させる。
【００１４】このような中間調画像再現方法において
は、差分誤差ＥＲ（出力調整用誤差ＯＥＲが付加）は入
力された多階調画像データと実際に出力された濃度コー
ドＣＤに基づく画像データとの差（言い換えれば、入力
すなわちこの画素で本来表現すべきデータに対し、出力
この画素で実際に表現されるデータの差）により計算さ
れる。ここで、例えば出力画像の濃度が高すぎるのはこ
の画素で実際に表現される出力データが予想より高かっ
たことを意味する。従って、誤差計算時の濃度コードに
基づく画像データの出力レベル、例えば二値化処理によ
る画像データのハイ、ロー２つのレベルを調整すれば正
しい出力が計算されることになる。
は、差分誤差ＥＲ（出力調整用誤差ＯＥＲが付加）は入
力された多階調画像データと実際に出力された濃度コー
ドＣＤに基づく画像データとの差（言い換えれば、入力
すなわちこの画素で本来表現すべきデータに対し、出力
この画素で実際に表現されるデータの差）により計算さ
れる。ここで、例えば出力画像の濃度が高すぎるのはこ
の画素で実際に表現される出力データが予想より高かっ
たことを意味する。従って、誤差計算時の濃度コードに
基づく画像データの出力レベル、例えば二値化処理によ
る画像データのハイ、ロー２つのレベルを調整すれば正
しい出力が計算されることになる。
【００１５】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。図２はこの実施例において用い
られるカラーインクジェット記録装置の概略構成を示
す。これは、所謂ドロップオンデマンド方式のカラーイ
ンクジェット記録装置であり、イエロ、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色の印字ヘッド１１（具体的には１１
ｙ，１１ｍ，１１ｃ，１１ｋ）を４色分並列に並べ、図
示外のキャリッジによって主走査方向Ｓ１に移動自在と
し、キャリッジの一回の主走査後に、紙送りロール１２
により記録用紙１３を副走査方向Ｓ２へ移動させ、次の
キャリッジの主走査を行い、更に、各色の印字ヘッド１
１では、インクのドロップ量が変調される所謂ドット径
変調を行うことなく、ドロップを打つか打たないかのオ
ンオフ制御を行い、入力画像信号に応じた画像を４色重
ねて記録用紙１３へ印字するようになつている。
発明を詳細に説明する。図２はこの実施例において用い
られるカラーインクジェット記録装置の概略構成を示
す。これは、所謂ドロップオンデマンド方式のカラーイ
ンクジェット記録装置であり、イエロ、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色の印字ヘッド１１（具体的には１１
ｙ，１１ｍ，１１ｃ，１１ｋ）を４色分並列に並べ、図
示外のキャリッジによって主走査方向Ｓ１に移動自在と
し、キャリッジの一回の主走査後に、紙送りロール１２
により記録用紙１３を副走査方向Ｓ２へ移動させ、次の
キャリッジの主走査を行い、更に、各色の印字ヘッド１
１では、インクのドロップ量が変調される所謂ドット径
変調を行うことなく、ドロップを打つか打たないかのオ
ンオフ制御を行い、入力画像信号に応じた画像を４色重
ねて記録用紙１３へ印字するようになつている。
【００１６】図３はこの実施例に係るカラーインクジェ
ット記録装置で用いられるカラー画像二値化装置の具体
例を示す。同図において、符号２０（具体的には２０
ｙ，２０ｍ，２０ｃ，２０ｋ）は、イエロ、マゼンタ、
シアン、ブラックの各色成分の二値化ユニットであり、
夫々の色の画像入力Ｇ（ｙ），Ｇ（ｍ），Ｇ（ｃ），Ｇ
（ｋ）を二値化処理し、二値化データＤ（ｙ），Ｄ
（ｍ），Ｄ（ｃ），Ｄ（ｋ）を出力するようになってい
る。
ット記録装置で用いられるカラー画像二値化装置の具体
例を示す。同図において、符号２０（具体的には２０
ｙ，２０ｍ，２０ｃ，２０ｋ）は、イエロ、マゼンタ、
シアン、ブラックの各色成分の二値化ユニットであり、
夫々の色の画像入力Ｇ（ｙ），Ｇ（ｍ），Ｇ（ｃ），Ｇ
（ｋ）を二値化処理し、二値化データＤ（ｙ），Ｄ
（ｍ），Ｄ（ｃ），Ｄ（ｋ）を出力するようになってい
る。
【００１７】また、この実施例において用いられる各二
値化ユニット２０の具体的構成例を図４に示す。同図に
おいて、３１は入力画像データ（注目画素のインク面積
率相当データ：この実施例では２５６階調の画像デー
タ）が一旦蓄積する入力バッファ、３２は入力バッファ
３１からの入力画像データと後述する差分データとを加
算する加算器、３３は二値化する上での閾値（この実施
例では１２７階調）を設定する閾値設定回路、３４は加
算器３２からの出力と閾値設定回路３３にて設定された
閾値とを大小比較して二値化する比較器、３５は比較器
３４からの二値化データを一旦蓄積する出力バッファ、
３６は比較器３４による二値化の際に発生する誤差成分
を演算する誤差演算回路、３７は比較器３４による二値
化の際に発生する誤差成分に対し出力調整を施す色調補
正回路、３８は誤差演算回路３７から出力される誤差成
分に所定の重み付け係数（周辺画素への誤差拡散度合い
に相当）を乗じて周辺画素に拡散させる誤差データを算
出する重み付け回路、３９は重み付け回路３８からの誤
差データを一旦蓄積する誤差バッファである。
値化ユニット２０の具体的構成例を図４に示す。同図に
おいて、３１は入力画像データ（注目画素のインク面積
率相当データ：この実施例では２５６階調の画像デー
タ）が一旦蓄積する入力バッファ、３２は入力バッファ
３１からの入力画像データと後述する差分データとを加
算する加算器、３３は二値化する上での閾値（この実施
例では１２７階調）を設定する閾値設定回路、３４は加
算器３２からの出力と閾値設定回路３３にて設定された
閾値とを大小比較して二値化する比較器、３５は比較器
３４からの二値化データを一旦蓄積する出力バッファ、
３６は比較器３４による二値化の際に発生する誤差成分
を演算する誤差演算回路、３７は比較器３４による二値
化の際に発生する誤差成分に対し出力調整を施す色調補
正回路、３８は誤差演算回路３７から出力される誤差成
分に所定の重み付け係数（周辺画素への誤差拡散度合い
に相当）を乗じて周辺画素に拡散させる誤差データを算
出する重み付け回路、３９は重み付け回路３８からの誤
差データを一旦蓄積する誤差バッファである。
【００１８】この実施例において、上記色調補正回路３
７の具体的構成例を図５に示す。同図において、符号４
１は操作盤４２からの手動操作に応じて所定範囲で濃度
調整係数Ａ（ーα＜Ａ＜α：この実施例ではα＝０．２
５）を可変設定する濃度補正回路、４３は比較器３４か
らの出力二値化データ（‘１’又は‘０’）と濃度調整
係数Ａとを加算入力し、以下の数１（１）（２）式のよ
うな演算を行ってＢ（１）（出力二値化データ‘１’に
対する実際の画像出力），Ｂ（０）（出力二値化データ
‘０’に対する実際の画像出力）を出力する加算演算回
路である。尚、入力される画像データは０，２５５のフ
ルレンジではなく狭いレンジになっているので、ここに
デフォルトの設定を設ければどちらの方向にも調整が可
能である。
７の具体的構成例を図５に示す。同図において、符号４
１は操作盤４２からの手動操作に応じて所定範囲で濃度
調整係数Ａ（ーα＜Ａ＜α：この実施例ではα＝０．２
５）を可変設定する濃度補正回路、４３は比較器３４か
らの出力二値化データ（‘１’又は‘０’）と濃度調整
係数Ａとを加算入力し、以下の数１（１）（２）式のよ
うな演算を行ってＢ（１）（出力二値化データ‘１’に
対する実際の画像出力），Ｂ（０）（出力二値化データ
‘０’に対する実際の画像出力）を出力する加算演算回
路である。尚、入力される画像データは０，２５５のフ
ルレンジではなく狭いレンジになっているので、ここに
デフォルトの設定を設ければどちらの方向にも調整が可
能である。
【００１９】
【数１】
【００２０】次に、この実施例に係るカラーインクジェ
ット記録装置の作動について説明する。各二値化ユニッ
ト２０において、入力画像データは、入力バッファ３１
に一旦蓄積され、１画素ずつ読み出される。その後、加
算器３２で処理済み画素の誤差データが入力画像データ
に加算され、比較器３４に入力される。そして、比較器
３４においては、閾値と入力データとが比較され、その
大小に応じて‘１’又は‘０’に二値化された後、当該
出力が出力バッファ３５に蓄積される。
ット記録装置の作動について説明する。各二値化ユニッ
ト２０において、入力画像データは、入力バッファ３１
に一旦蓄積され、１画素ずつ読み出される。その後、加
算器３２で処理済み画素の誤差データが入力画像データ
に加算され、比較器３４に入力される。そして、比較器
３４においては、閾値と入力データとが比較され、その
大小に応じて‘１’又は‘０’に二値化された後、当該
出力が出力バッファ３５に蓄積される。
【００２１】一方、比較器３４により出力された出力二
値化データは色調補正回路３７へと送られ、この色調補
正回路３７は、操作盤４１の手動操作により設定された
濃度補正係数Ａに応じて数１（１）（２）の演算を行
い、出力二値化データに対して所定の色調補正処理を行
う。すなわち、もし出力画像のある色濃度が低い場合に
は、濃度補正係数Ａを負の値に適宜設定すればよく、こ
の場合には、出力二値化データ‘１’に対する出力画像
データＢ（１）は‘２５５’よりも小さな値、例えば
‘２４５’に設定され、また、出力二値化データ‘０’
に対する出力画像データＢ（０）は‘０’よりも小さな
値、例えば‘ー１０’に設定される。
値化データは色調補正回路３７へと送られ、この色調補
正回路３７は、操作盤４１の手動操作により設定された
濃度補正係数Ａに応じて数１（１）（２）の演算を行
い、出力二値化データに対して所定の色調補正処理を行
う。すなわち、もし出力画像のある色濃度が低い場合に
は、濃度補正係数Ａを負の値に適宜設定すればよく、こ
の場合には、出力二値化データ‘１’に対する出力画像
データＢ（１）は‘２５５’よりも小さな値、例えば
‘２４５’に設定され、また、出力二値化データ‘０’
に対する出力画像データＢ（０）は‘０’よりも小さな
値、例えば‘ー１０’に設定される。
【００２２】そして、色調補正回路３７からの出力は誤
差演算回路３６に入力され、所定の誤差演算がなされ
る。この実施例では、（誤差成分）＝（入力画像デー
タ）ー（出力二値画像データ）であり、ここでの出力二
値画像データとしては、ＯＮ＝（１＋Ａ）×２５５，Ｏ
ＦＦ＝Ａ×２５５（Ａ＝０であれば０）が用いられる。
従つて、この誤差演算回路３６においては、実際の色濃
度に対応した出力データから正確な誤差成分が計算され
ることになり、その分、実際の印字ドット径に対応する
誤差拡散処理が行われる。
差演算回路３６に入力され、所定の誤差演算がなされ
る。この実施例では、（誤差成分）＝（入力画像デー
タ）ー（出力二値画像データ）であり、ここでの出力二
値画像データとしては、ＯＮ＝（１＋Ａ）×２５５，Ｏ
ＦＦ＝Ａ×２５５（Ａ＝０であれば０）が用いられる。
従つて、この誤差演算回路３６においては、実際の色濃
度に対応した出力データから正確な誤差成分が計算され
ることになり、その分、実際の印字ドット径に対応する
誤差拡散処理が行われる。
【００２３】このように算出された誤差成分は、重み付
け回路２８において所定の重み付け係数を乗じられて誤
差バッファ３９に格納される。この誤差バッファ３９に
格納される誤差データは未処理の画素に対して累計値と
して格納され、加算器３２において対応する入力画像デ
ータに加算される。
け回路２８において所定の重み付け係数を乗じられて誤
差バッファ３９に格納される。この誤差バッファ３９に
格納される誤差データは未処理の画素に対して累計値と
して格納され、加算器３２において対応する入力画像デ
ータに加算される。
【００２４】このような処理過程を経たカラー画像と、
色調補正処理のない比較例によって得られるカラー画像
とを比較したところ、比較例にあっては、色調が損なわ
れる場合が見られたが、実施例のものの色調は極めて良
好であることが確認された。
色調補正処理のない比較例によって得られるカラー画像
とを比較したところ、比較例にあっては、色調が損なわ
れる場合が見られたが、実施例のものの色調は極めて良
好であることが確認された。
【００２５】尚、この実施例にあっては、色調補正回路
３７は出力二値化データのハイ、ローの両方のレベルを
可変にしているが、必ずしもこれに限定されるものでは
なく、いずれか一方のみを可変にしてもよい。
３７は出力二値化データのハイ、ローの両方のレベルを
可変にしているが、必ずしもこれに限定されるものでは
なく、いずれか一方のみを可変にしてもよい。
【００２６】また、上記実施例にあっては、色調補正回
路３７にて色調を手動調整するようにしているが、これ
に限られるものではなく、例えば図６に示すように、出
力調整モード時や画像再現時の適宜タイミングで出力画
像の色濃度を濃度センサ５１にて計測し、データ変換回
路５２にて二値化データを上記実測濃度データに基づく
出力レベルに自動調整するように構成してもよい。
路３７にて色調を手動調整するようにしているが、これ
に限られるものではなく、例えば図６に示すように、出
力調整モード時や画像再現時の適宜タイミングで出力画
像の色濃度を濃度センサ５１にて計測し、データ変換回
路５２にて二値化データを上記実測濃度データに基づく
出力レベルに自動調整するように構成してもよい。
【００２７】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項１又は
２記載の発明によれば、多階調画像データを複数レベル
の多値コードに変換し、多値化処理に伴う差分誤差を周
辺画素へ拡散させるようにした中間調画像再現方式にお
いて、誤差拡散処理過程で差分誤差中に出力調整用誤差
を考慮するようにしたので、既存の誤差拡散処理に出力
レベル調整を容易に組み込むことができ、その分、装置
を不必要に複雑化することなく、出力レベル調整を簡単
且つ精度良く実現することができる。
２記載の発明によれば、多階調画像データを複数レベル
の多値コードに変換し、多値化処理に伴う差分誤差を周
辺画素へ拡散させるようにした中間調画像再現方式にお
いて、誤差拡散処理過程で差分誤差中に出力調整用誤差
を考慮するようにしたので、既存の誤差拡散処理に出力
レベル調整を容易に組み込むことができ、その分、装置
を不必要に複雑化することなく、出力レベル調整を簡単
且つ精度良く実現することができる。
【図１】 この発明に係る中間調画像再現方法及びその
装置の概要を示す説明図である。
装置の概要を示す説明図である。
【図２】 実施例で用いられるカラーインクジェット記
録装置を示す説明図である。
録装置を示す説明図である。
【図３】 実施例で用いられるカラー画像二値化装置の
全体構成を示す説明図である。
全体構成を示す説明図である。
【図４】 図３の二値化ユニットの具体的構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図５】 図４の色調補正回路の具体的構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図６】 色調補正回路の変形例を示す説明図である。
１…濃度コード生成手段，２…出力調整手段，３…誤差
拡散処理手段，ＤＴ…多階調画像データ，ＣＤ…濃度コ
ード，ＥＲ…差分誤差，ＯＥＲ…出力調整用誤差
拡散処理手段，ＤＴ…多階調画像データ，ＣＤ…濃度コ
ード，ＥＲ…差分誤差，ＯＥＲ…出力調整用誤差
Claims (2)
- 【請求項１】 各画素の多階調画像データ（ＤＴ）を予
め定められた一若しくは複数の閾値区分毎の多値レベル
の濃度コード（ＣＤ）に変換するに際し、注目画素の画
像データ（ＤＴ）と閾値レベルとの差分誤差（ＥＲ）に
出力調整用誤差（ＯＥＲ）を付加した後に、当該出力調
整誤差（ＯＥＲ）が付加された差分誤差（ＥＲ）を周辺
画素に拡散させるようにしたことを特徴とする中間調画
像再現方法。 - 【請求項２】 各画素の多階調画像データ（ＤＴ）を予
め定められた一若しくは複数の閾値区分毎の多値レベル
の濃度コード（ＣＤ）に変換する濃度コード生成手段
（１）と、出力調整用誤差（ＯＥＲ）を可変設定する出
力調整手段（２）と、注目画素の画像データ（ＤＴ）と
閾値レベルとの差分誤差（ＥＲ）に出力調整用誤差（Ｏ
ＥＲ）を付加し、当該出力調整用誤差（ＯＥＲ）が付加
された差分誤差（ＥＲ）を周辺画素に拡散させ、拡散さ
れた差分誤差（ＥＲ）を濃度コード生成手段（１）への
多階調画像データ（ＤＴ）に加算する誤差拡散処理手段
（３）とを備えたことを特徴とする中間調画像再現装
置。
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|---|---|---|---|
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| US07/950,692 US5387987A (en) | 1991-09-26 | 1992-09-25 | Method and apparatus for reproducing half-tone images |
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|---|---|---|---|
| JP3273497A JP3030981B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 中間調画像再現方法及びその装置 |
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| JPH0591329A JPH0591329A (ja) | 1993-04-09 |
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Family
ID=17528727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3273497A Expired - Fee Related JP3030981B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 中間調画像再現方法及びその装置 |
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| JP2007318244A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像処理装置及び画像処理方法 |
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|---|---|---|---|---|
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| JP2692838B2 (ja) * | 1988-03-09 | 1997-12-17 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置 |
| US5068914A (en) * | 1988-08-29 | 1991-11-26 | Eastman Kodak Company | Apparatus for reducing artifacts in error diffused images |
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| US5107332A (en) * | 1989-05-17 | 1992-04-21 | Hewlett-Packard Company | Method and system for providing closed loop color control between a scanned color image and the output of a color printer |
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| JPH03131173A (ja) * | 1989-10-17 | 1991-06-04 | Canon Inc | 画像処理方式 |
| US5060284A (en) * | 1990-03-23 | 1991-10-22 | Eastman Kodak Company | Adaptive error diffusion thresholding for document images |
| JP3038816B2 (ja) * | 1990-06-27 | 2000-05-08 | 株式会社リコー | 画像処理装置 |
| US5140432A (en) * | 1990-09-12 | 1992-08-18 | Hewlett-Packard Company | Method and system for printing in one or more color planes with improved control of error diffusion |
| US5278671A (en) * | 1990-10-05 | 1994-01-11 | Nippon Steel Corporation | Image processing apparatus with correction of diffusion errors of overlapping dots |
| US5130823A (en) * | 1991-06-27 | 1992-07-14 | Cactus | Error diffusion system |
| US5268774A (en) * | 1991-11-27 | 1993-12-07 | Xerox Corporation | Halftoning with enhanced dynamic range and edge enhanced error diffusion |
| US5245678A (en) * | 1991-12-20 | 1993-09-14 | Xerox Corporation | Image conversion with lossy adaptive error diffusion |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP3273497A patent/JP3030981B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-09-25 US US07/950,692 patent/US5387987A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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