JP3643251B2 - 記憶媒体の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光−磁気ディスクカートリッジなどの記憶媒体の駆動装置に係り、特に記憶媒体のローディング動作と駆動ユニットの昇降動作を1つの駆動モータで行なう記憶媒体の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディスクカートリッジのオートチェンジ装置は、複数枚のディスクカートリッジを収納するラックと、ディスク用ターンテーブルなどを有しかつ昇降可能な駆動ユニットと、前記ラックと駆動ユニットの間でディスクカートリッジを受け渡しするローディング機構とを備えている。
【0003】
ところで従来のこのオートチェンジ装置では、前記駆動ユニットを昇降させるためのモータと、ローディング機構を駆動するためのモータとが別々に設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の駆動装置では、駆動ユニット昇降用のモータとローディング機構駆動用のモータとが別々に設けられていたため、装置全体が大型化し重量が重く、またコスト高を招くという欠点を有している。
【0005】
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、小型、軽量でかつ安価な記憶媒体の駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、正逆転可能な1つの駆動モータと、記憶媒体を出し入れするためのローディング機構と、駆動ユニットを昇降するための昇降機構と、前記駆動モータからの動力が前記ローディング機構へ伝達されるのを遮断してローディング機構の動きを阻止する第1ロック手段と、前記駆動モータからの動力が前記昇降機構へ伝達されるのを遮断して昇降機構の動きを阻止する第2ロック手段とを備えている。
【0007】
そしてローディング機構の稼動時には、前記第1ロック手段によるローディング機構への動力伝達の遮断を解除するとともに、前記第2ロック手段で昇降機構の動きを阻止して、ローディング動作を行ない、
昇降機構の稼動時には、前記第2ロック手段による昇降機構への動力伝達の遮断を解除するとともに、前記第1ロック手段でローディング機構の動きを阻止して、昇降動作を行なうように構成されており、
前記ローディング機構は、前記駆動モータによって正逆転するローディング用従動歯車体と、互いに離れた状態で前記ローディング用従動歯車体によってそれぞれ回転する引込み用歯車ならびに送出し用歯車と、前記引込み用歯車に連結されて一体回転する引込み用ローラと、前記送出し用歯車に連結されて一体回転する送出し用ローラとを備え、
前記記憶媒体の引込み時には、前記駆動モータの正転で前記ローディング用従動歯車体と引込み用歯車ならびに送出し用歯車を介して引込み用ローラならびに送出し用ローラが共に前記ローディング用従動歯車体を中心として一方向へ公転し、引込み用ローラが前記記憶媒体に圧接して記憶媒体を引き込む方向に自転して、前記送出し用ローラは記憶媒体から離れた位置で自転して、前記記憶媒体の引込みを行い、
前記記憶媒体の送り出し時には、前記駆動モータの逆転で前記ローディング用従動歯車体と送出し用歯車ならびに引込み用歯車を介して送出し用ローラならびに引込み用ローラが共に前記ローディング用従動歯車体を中心として前記一方向とは反対方向へ公転し、送り出し用ローラが前記記憶媒体に圧接して記憶媒体を送り出し方向に自転して、前記引込み用ローラは記憶媒体から離れた位置で自転して、前記記憶媒体の送り出しを行なうように構成されており、
前記第1ロック手段は前記ローディング用従動歯車体と噛合するロック歯車を有し、ローディング機構の稼動時は前記ロック歯車が回転自在になっており、昇降機構の稼動時は前記ロック歯車が回転できなくなっており、前記ローディング用従動歯車体の回転が阻止されていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は前述のように、1つの駆動モータと、記憶媒体の出し入れするためのローディング機構と、駆動ユニットを昇降するための昇降機構と、前記駆動モータからの動力が前記ローディング機構へ伝達されるのを遮断してローディング機構の動きを阻止する第1ロック手段と、前記駆動モータからの動力が前記昇降機構へ伝達されるのを遮断して昇降機構の動きを阻止する第2ロック手段とを備えている。そしてローディング機構の稼動時には、前記第1ロック手段によるローディング機構への動力伝達の遮断を解除するとともに、前記第2ロック手段で昇降機構の動きを阻止して、ローディング動作を行なう。また昇降機構の稼動時には、前記第2ロック手段による昇降機構への動力伝達の遮断を解除するとともに、前記第1ロック手段でローディング機構の動きを阻止して、昇降動作を行なうように構成されている。
【0009】
このようにローディング機構の稼動時と昇降機構の稼動時で動力伝達の系を切り換えることができるから、駆動モータは1つで済む。従って従来の駆動装置に比べて小型、軽量でかつ安価な記憶媒体の駆動装置を提供することができる。
【0010】
以下、本発明の実施の形態に係る記憶媒体の駆動装置を図に基づいて説明する。図1はその駆動装置の概略構成を示すブロック図、図2はその駆動装置を備えたディスクドライブ装置の概略斜視図である。
【0011】
図2に示すようにディスクドライブ装置1の前部には、縦方向に複数段(本実施の形態では3段)の収納部2を形成したラック3が一体に取り付けられている。この収納部2に対してディスクカートリッジ4が後述するローディング機構よって出し入れされる。ラック3の後方には、ディスク用ターンテーブル(図示せず)などを有しかつ昇降機構によって上下動する駆動ユニット5が設けられている。図2では示されていないが本実施の形態に係るローディング機構は、前記ラック3の両側の対称位置に設けられ、また昇降機構は駆動ユニット5の側面に一体に設けられている。
【0012】
本実施形態に係る駆動装置は図1に示すように駆動源であるモータ6と、第1ロック手段7と、前記ディスクカートリッジ4の出し入れを行なうローディング機構8と、第2ロック手段9と、前記駆動ユニット5を上下動する昇降機構10とから主に構成されている。前記第1ロック手段7は前記モータ6からの駆動力の伝達を遮断してローディング機構8の動きを阻止する機能を有し、前記第2ロック手段9は前記モータ6からの駆動力の伝達を遮断して昇降機構10の動きを阻止する機能を有している。同図に示すように本実施形態に係る駆動装置は、第1ロック手段7と第2ロック手段9を制御しながら1つのモータ6でローディング機構8と昇降機構10の2つを駆動する構成になっている。
【0013】
(A)駆動伝達機構
次にこの駆動装置の駆動伝達機構を具体的に図3とともに説明する。駆動源となる正逆転可能なモータ6の駆動歯車11は歯車群12を介して主動歯車13に連結されている。主動歯車13は図4に示すように支軸14に回転自在に支持され、主動歯車13の中間部にほぼ皿形をした伝達歯車15が回転自在に嵌合され、その伝達歯車15の上に等間隔に3つの遊星歯車16(図5参照)が配置されている。各遊星歯車16は前記主動歯車13の上側歯部17ならびに伝達歯車15の内側歯部18と噛合し、これら3つの遊星歯車16はその上側に配置された連結歯車19の下面に形成された突出軸20(図4参照)に回転自在に支持されている。従って連結歯車19は3つの遊星歯車16を連結する機能を有しており、連結歯車19は支軸14の上部に回転自在に支持されている。
【0014】
これら主動歯車13と伝達歯車15と遊星歯車16と連結歯車19で遊星歯車群を構成している。そして第2ロック手段9(詳細は後述)によって連結歯車19の回転が阻止されている場合は、モータ6によって主動歯車13が回転すると、固定位置にある3つの遊星歯車16を介して伝達歯車15が回転する。また第1ロック手段7(詳細は後述)によって伝達歯車15の回転が阻止されている場合は、モータ6によって主動歯車13が回転すると、それと噛合している3つの遊星歯車16は自転しながら主動歯車13の周りを公転し、その公転力によって連結歯車19が回転するようになっており、2つの出力系統を有している。
【0015】
(B)ローディング機構
次にローディング機構について説明する。図4に示すように前記伝達歯車15の外周部には、下側歯部21と上側歯部22が形成されている。図3に示すように伝達歯車15の上側歯部22に中間歯車23が噛合しており、中間歯車23は同軸上にプーリ24を一体に有している。モータ6を挟んでプーリ24と反対側にはプーリ25が配置され、両プーリ24,25間にベルト26が張架されている。前記プーリ25は、同軸上に中間歯車27を一体に有している。
【0016】
前記伝達歯車15の下側歯部21ならびに中間歯車27には、従動歯車体28の下側歯部29a,29bがそれぞれ噛合している。従動歯車体28は図8に示すように支軸30に回転自在に外嵌され、支軸30は従動歯車体28を貫通して上方に延びている。
【0017】
前記下側歯部29の上方に中間歯部31と上側歯部32が形成され、上側歯部32には、互いに離れた状態で送出し用歯車33と引込み用歯車34が噛合されている。そして送出し用歯車33には軸35を介して送出し用ローラ36が一体に連結され、前記引込み用歯車34には軸37を介して引込み用ローラ38が一体に連結されている。送出し用ローラ36と引込み用ローラ38は、少なくとも外周部がゴムなどの弾性体から構成されている。
【0018】
図6ないし図8に示すように送出し用ローラ36と引込み用ローラ38はローラホルダー39、40にそれぞれ回転可能に保持され、ローラホルダー39、40は前記支軸30の頭部に回動可能に支持されている。またローラホルダー39、40の上面にはバネ掛け部41、42がそれぞれ設けられ、両バネ掛け部41、42間に引張りバネ43が張架されている。図7に示すようにローラホルダー39、40の一方(本実施の形態ではローラホルダー39側)にはストッパー44(図9では円で示している)が突設され、前記引張りバネ43の引張力によりストッパー44が他方のローラホルダー40、39(本実施の形態ではローラホルダー40)に当接することにより、送出し用ローラ36と引込み用ローラ38との間に所定の間隔が常に保持されている。
【0019】
また図6、図8に示すように、前記引込み用ローラ38を保持しているローラホルダー40と引込み用歯車34との間にはコイルスプリング45が介在され、そのコイルスプリング45の押圧力により引込み用歯車34に常に制動力が付与されている。図8に示すように送り出し用ローラ36と引込み用ローラ38の高さ方向の位置は、ディスクカートリッジ4の側端面46と当接する位置に設定されている。
【0020】
図10ならびに図12に示すように送出し用ローラ36と引込み用ローラ38は上側歯車32よりディスクカートリッジ4側に設けられ、しかも右側の上側歯車32a,送り出し用ローラ36a,引込み用ローラ38aと左側の上側歯車32b,送り出し用ローラ36b,引込み用ローラ38bはディスクカートリッジ4を間にして、左右対称位置に配置されている。モータ6からの駆動力の伝達系は図3に示すような機構になっているから、モータ6が回転すると、左右の上側歯車32a,32b、送り出し用ローラ36a,36bならびに引込み用ローラ38a,38bは同時に回転する。
【0021】
なお、図9ないし図12では、送り出し用ローラ36と引込み用ローラ38の回転方向を上側歯車32の回転方向との関係で説明するため、便宜上同一平面上に描いているが、実際には図6に示すように上側歯車32は送り出し用ローラ36ならびに引込み用ローラ38の下方に配置されている。
【0022】
次にこのローディング機構によるディスクカートリッジ4の送り出し動作について説明する。前述のように上側歯車32には送出し用歯車33と引込み用歯車34がそれぞれ噛合され、送出し用歯車33には送り出し用ローラ36が同軸上に取り付けられ、引込み用歯車34には引込み用ローラ38が同軸上に取り付けられている。従って上側歯車32が一方向に回転すると、送り出し用ローラ36と引込み用ローラ38は上側歯車32とは反対方向に自転しながら上側歯車32の周りを公転することになる。
【0023】
このような構成において、図10ならびに図11に示すように上側歯車32が時計回り方向に回転すると送り出し用ローラ36と引込み用ローラ38は反時計回り方向に自転しながら、送り出し用ローラ36と引込み用ローラ38は上側歯車32の周りを公転して、送り出し用ローラ36がディスクカートリッジ4に当たり、引込み用ローラ38はディスクカートリッジ4から離れる方向に変位する。そして図11に示すように送り出し用ローラ36の公転力により送り出し用ローラ36はF1の力でディスクカートリッジ4の側端面46に弾接する。このようにしてディスクカートリッジ4は図10に示す如く左右の送り出し用ローラ36a,36bに挟まれた状態で、送り出し用ローラ36a,36bの回転力で矢印方向に移動し、ラック3から駆動ユニット5側に送り出される。
【0024】
図11に示すように搬送時、上側歯車32の回転中心と送出し用ローラ36(または引込み用ローラ38)の回転中心を結ぶ仮想直線47がディスクカートリッジ4の側端面46に対して交差する角度θが鋭角になるように、ディスクカートリッジ4に対して送出し用ローラ36(ならびに引込み用ローラ38)が配置されていることにより、送出し用ローラ36(ならびに引込み用ローラ38)がディスクカートリッジ4に対して有効に摩擦力を発揮できる。
【0025】
図12は、ディスクカートリッジ4の引込み動作を示している。同図に示すように上側歯車32が反時計回り方向に回転すると送り出し用ローラ36と引込み用ローラ38は時計回り方向に自転しながら、送り出し用ローラ36と引込み用ローラ38は上側歯車32の周りを公転して、引込み用ローラ38がディスクカートリッジ4に当たり、送り出し用ローラ36はディスクカートリッジ4から離れる方向に変位する。そして引込み用ローラ38の公転力により引込み用ローラ38がディスクカートリッジ4の側端面27に弾接する。このようにしてディスクカートリッジ4は図12に示す如く左右の引込み用ローラ38a,38bに挟まれた状態で、引込み用ローラ38a,38bの回転力で矢印方向に移動し、駆動ユニット5からラック3側に引き込まれる。
【0026】
(第1ロック手段)
次にローディング機構を停止する第1ロック手段について説明する。図13に示すように前記従動歯車体28の外側には、アーム体48の筒状部56が回動自在に嵌合されている。なお、図6、図8は図面が煩雑になるためアーム体48は省略している。アーム体48の下部には従動歯車体28の中間歯車31と噛合するロック歯車49が回転自在に支持されており、アーム体48の自由端側の上部にはスライド板50の開口51に挿入されるピン52が立設されている。
【0027】
このアーム体48は従動歯車体28に回動自在に支持されており、アーム体48の回動領域の両側には図14に示すように前記ロック歯車49と噛合する固定歯体53a,53bが固着されている。
【0028】
前記スライド板50は図16に示すような形状をしており、前記開口51は前記ピン52の外径とほぼ等しいスリット54と、それと連通した幅広の広角部55とから構成されている。そしてスライド板50がA方向に移動すると前記ピン52がスリット54内に入り込んでその位置で保持されるから、図14の状態、すなわちロック歯車49が固定歯体53a,53bから離れた非噛合状態となる。この状態ではロック歯車49は回転自在であるから、それと噛合している中間歯車(図13参照)も回転自在であって、モータ6からの回転力により従動歯車体28が回転して、前述のようにディスクカートリッジ4の出し入れがなされる。
【0029】
スライド板50がB方向に移動すると、前記ピン52が相対的にスリット54から抜けて広角部55側に移り、ピン52はフリーな状態となる。そして駆動ユニット5を上昇するためにモータ6を正転させて、前記伝達歯車15の下側歯車21が図14において実線で示すように矢印C方向に回転すると、従動歯車体28の下側歯車29も実線で示す方向に回転し、そのときの従動歯車体28とアーム体48の筒状部56との摩擦力により、アーム体48が筒状部56を中心にして実線で示すように矢印D方向に振れる。そしてこの回動でロック歯車49が固定歯体53aと噛合し、ロック歯車49が回転できなくなり、それにより従動歯車体28の回転が阻止され、結局、図4に示す伝達歯車15の回転が停止する。
【0030】
また駆動ユニット5を下降するためにモータ6を逆転させると、前記伝達歯車15の下側歯車21が図14において点線で示すように矢印E方向に回転して、従動歯車体28の下側歯車29も点線で示す方向に回転し、そのときの従動歯車体28と筒状部56との摩擦力により、アーム体48が筒状部56を中心にして点線で示すように矢印F方向に振れる。そしてこの回動でロック歯車49が他方の固定歯体53bと噛合し、この場合もロック歯車49が回転できなくなり、それにより従動歯車体28の回転が阻止され、結局、図4に示す伝達歯車15の回転が停止する。
【0031】
またスライド板50をA方向に移動すればピン52が相対的にスリット54内に入り込み、それに伴いロック歯車49が固定歯体53から離れ、伝達歯車15ならびに従動歯車体28に回転力が伝達される。第1ロック手段は以上のような機構になっている。
【0032】
(駆動ユニットの昇降機構)
次に駆動ユニット5の昇降機構について説明する。図4に示すように連結歯車19の外周部には外側歯部57が形成されており、この連結歯車19は図3ならびに図17に示すように中間歯車58を介してラック59と連結されている。ラック59の外面には複数本(本実施の形態では2本)のピン60が突設され、これらのピン60は図18に示すようにディスクドライブ装置の筐体側板(図示せず)に形成された複数本の傾斜溝61にそれぞれスライド可能に挿入されている。図示していないがこのラック59の内側に、ディスク用ターンテーブルなどを備えた駆動ユニット5が配置されている。
【0033】
従って図17に示すように連結歯車19が実線で示すようにG方向に回転すると中間歯車58を介してラック59が実線で示すようにH方向に移動し、その移動でピン60が傾斜溝61を昇り、ラック59とともに駆動ユニット5が上昇する。反対に連結歯車19が点線で示すようにI方向に回転すると中間歯車58を介してラック59が点線で示すようにJ方向に移動し、その移動でピン60が傾斜溝61に沿って下がり、ラック59とともに駆動ユニット5が降下する仕組みになっている。図18ではラック59(駆動ユニット5)の3ポジションの停止位置を実線、破線、一点鎖線に分けて示している。
【0034】
(第2ロック手段)
次に駆動ユニット5の昇降を停止する第2ロック手段について説明する。図17に示すように前記スライド板50には回動レバー62の基端部が支持されており、中間に支点63を有するほぼL字形の駆動レバー64の自由端が前記回動レバー62の基端部に連結されている。回動レバー62の先端部側にはホールド部材65が固定され、図18に示すようにホールド部材65には前記ラック59(駆動ユニット5)の3ポジションに合わせて3つのスリット66が形成されている。
【0035】
前記スライド板50、回動レバー62、駆動レバー64も駆動ユニット5に連結されて一体に昇降するようになっている。ラック59の移動中(駆動ユニット5の昇降中)は図17、図18に示すように前記回動レバー62の先端部はホールド部材65から離れており、ラック59の移動(駆動ユニット5の昇降)を干渉しない。そして駆動ユニット5が所望の位置に到達すると、前記駆動レバー64を図17で実線に示す方向に回動することにより、回動レバー62も実線に示す方向に回動して、先端部がホールド部材65のスリット66に入り込む。
【0036】
このようにして回動レバー62がホールド部材65に係止されることにより、ラック59の移動が阻止され、それに伴い中間歯車58、連結歯車19の回転が停止する。駆動レバー64を実線と反対の方向に回動すれば、回動レバー62の先端部がスリット66から抜けて、ラック59が移動可能となる。第2ロック手段は以上のような機構になっている。
【0037】
【発明の効果】
本発明は前述のように、1つの駆動モータと、記憶媒体の出し入れするためのローディング機構と、駆動ユニットを昇降するための昇降機構と、前記駆動モータからの動力が前記ローディング機構へ伝達されるのを遮断してローディング機構の動きを阻止する第1ロック手段と、前記駆動モータからの動力が前記昇降機構へ伝達されるのを遮断して昇降機構の動きを阻止する第2ロック手段とを備えている。そしてローディング機構の稼動時には、前記第1ロック手段によるローディング機構への動力伝達の遮断を解除するとともに、前記第2ロック手段で昇降機構の動きを阻止して、ローディング動作を行なう。また昇降機構の稼動時には、前記第2ロック手段による昇降機構への動力伝達の遮断を解除するとともに、前記第1ロック手段でローディング機構の動きを阻止して、昇降動作を行なうように構成されている。
【0038】
このようにローディング機構の稼動時と昇降機構の稼動時で動力伝達の系を切り換えることができるから、駆動モータは1つで済む。従って従来の駆動装置に比べて小型、軽量でかつ安価な記憶媒体の駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る駆動装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】その駆動装置を備えたディスクドライブ装置の概略斜視図である。
【図3】その駆動伝達機構を説明するための概略構成図である。
【図4】遊星歯車群の断面図である。
【図5】その遊星歯車群の平面図である。
【図6】搬送ローラ機構の正面図である。
【図7】その搬送ローラ機構の平面図である。
【図8】その搬送ローラ機構の断面図である。
【図9】その搬送ローラ機構の概略平面図である。
【図10】その搬送ローラ機構によりディスクカートリッジを送り出す際の動作原理を説明するための図である。
【図11】その搬送ローラ機構によりディスクカートリッジを送り出す際の動作原理を説明するための図である。
【図12】その搬送ローラ機構によりディスクカートリッジを引き込む際の動作原理を説明するための図である。
【図13】第1ロツク手段の断面図である。
【図14】第1ロツク手段のロック機構を説明するための一部平面図である。
【図15】第1ロツク手段に用いるアーム体の平面図である。
【図16】スライド板の平面図である。
【図17】第2ロツク手段の平面図である。
【図18】ラックの移動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスクドライブ装置
2 収納部
3 ラック
4 ディスクカートリッジ
5 駆動ユニット
6 モータ
7 第1ロック手段
8 ローディング手段
9 第2ロック手段
10 昇降機構
11 駆動歯車
12 歯車群
13 主動歯車
14 支軸
15 伝達歯車
16 遊星歯車
17 上側歯部
18 内側歯部
19 連結歯車
20 突出軸
21 下側歯部
22 上側歯部
23 中間歯車
24,25 プーリ
26 ベルト
27 中間歯車
28 従動歯車体
29 下側歯部
30 支軸
31 中間歯部
32 上側歯部
33 送り出し用歯車
34 引込み用歯車
35,37 軸
36 送り出し用ローラ
38 引込み用ローラ
39,40 ローラホルダ
43 引張りバネ
44 ストッパー
45 コイルスプリング
46 側端面
47 仮想直線
48 アーム体
49 ロック歯車
50 スライド板
51 開口
52 ピン
53 固定歯体
54 スリット
55 広角部
56 筒状部
57 外側歯部
58 中間歯車
59 ラック
60 ピン
61 傾斜溝
62 回動レバー
63 支点
64 駆動レバー
65 ホールド部材
66 スリット

Claims (1)

  1. 正逆転可能な1つの駆動モータと、記憶媒体を出し入れするためのローディング機構と、駆動ユニットを昇降するための昇降機構と、前記駆動モータからの動力が前記ローディング機構へ伝達されるのを遮断してローディング機構の動きを阻止する第1ロック手段と、前記駆動モータからの動力が前記昇降機構へ伝達されるのを遮断して昇降機構の動きを阻止する第2ロック手段とを備え、
    ローディング機構の稼動時には、前記第1ロック手段によるローディング機構への動力伝達の遮断を解除するとともに、前記第2ロック手段で昇降機構の動きを阻止して、ローディング動作を行ない、
    昇降機構の稼動時には、前記第2ロック手段による昇降機構への動力伝達の遮断を解除するとともに、前記第1ロック手段でローディング機構の動きを阻止して、昇降動作を行なうように構成されており、
    前記ローディング機構は、前記駆動モータによって正逆転するローディング用従動歯車体と、互いに離れた状態で前記ローディング用従動歯車体によってそれぞれ回転する引込み用歯車ならびに送出し用歯車と、前記引込み用歯車に連結されて一体回転する引込み用ローラと、前記送出し用歯車に連結されて一体回転する送出し用ローラとを備え、
    前記記憶媒体の引込み時には、前記駆動モータの正転で前記ローディング用従動歯車体と引込み用歯車ならびに送出し用歯車を介して引込み用ローラならびに送出し用ローラが共に前記ローディング用従動歯車体を中心として一方向へ公転し、引込み用ローラが前記記憶媒体に圧接して記憶媒体を引き込む方向に自転して、前記送出し用ローラは記憶媒体から離れた位置で自転して、前記記憶媒体の引込みを行い、
    前記記憶媒体の送り出し時には、前記駆動モータの逆転で前記ローディング用従動歯車体と送出し用歯車ならびに引込み用歯車を介して送出し用ローラならびに引込み用ローラが共に前記ローディング用従動歯車体を中心として前記一方向とは反対方向へ公転し、送り出し用ローラが前記記憶媒体に圧接して記憶媒体を送り出し方向に自転して、前記引込み用ローラは記憶媒体から離れた位置で自転して、前記記憶媒体の送り出しを行なうように構成されており、
    前記第1ロック手段は前記ローディング用従動歯車体と噛合するロック歯車を有し、ローディング機構の稼動時は前記ロック歯車が回転自在になっており、昇降機構の稼動時は前記ロック歯車が回転できなくなっており、前記ローディング用従動歯車体の回転が阻止されていることを特徴とする記憶媒体の駆動装置。
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