JP3637950B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一若しくは複数の画像形成ユニットにて形成された画像を記録材に転写する画像形成装置に係り、特に、画像形成ユニットに対向する部位に循環搬送される記録搬送体を配設し、この記録搬送体に吸着保持された記録材に対し、画像形成ユニットで形成された画像を転写するようにした画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の画像形成装置としては、一若しくは複数の画像形成ユニット(例えば電子写真方式を採用)を有し、この画像形成ユニットに対向する部位には例えば一対の張架ロールに掛け渡されて循環搬送する搬送ベルトを配設すると共に、画像形成ユニットに対向する搬送ベルトの背面にコロトロン等の転写デバイスを配設し、前記搬送ベルトに記録材(用紙やOHPシート等)を吸着保持させ、画像形成ユニットにて形成されたトナー像を記録材に転写させるようにしたものが既に知られている(例えば特開平2−163777号公報,特開平5−53412号公報,特開平8−87145号公報参照)。
【0003】
ところで、この種の搬送ベルトを用いたベルト搬送方式にあっては、搬送ベルトに記録材を静電吸着させるために、最上流画像形成ユニットの上流側に位置する搬送ベルト表面に吸着ロールを圧接配置すると共に、この吸着ロールに対向する搬送ベルトの裏面側に対向電極(例えば搬送ベルトの張架ロールを利用)を設け、吸着ロールに所定の吸着バイアスを印加することで、吸着ロールと搬送ベルトとの間に記録材を通過させた際に記録材を静電吸着させるようにする手法が採用されている。
【0004】
また、この種のベルト搬送方式にあっては、記録材のサイズ選択ミスや記録材のジャム処理に伴って、画像形成ユニットからのトナー像が記録材以外の搬送ベルト上に誤って転移したり、あるいは、プロセスコントロール(画像濃度コントロール)等において、搬送ベルト上にトナーパッチを転写させてその濃度をセンサ等で読み取り画像濃度を制御するというように、搬送ベルト上に積極的にトナー像を転移させるものがある。
このようなタイプにあっては、搬送ベルト上に転移したトナー像をそのままに放置すると、次の記録材の裏面汚れを引き起こすことになるため、これを防止する上で、通常転写ベルト上の転移トナー像を清掃するために、ブレード又はブラシ若しくは両方を有するベルトクリーナが配設されている。
【0005】
更に、搬送ベルトの回転動作を阻害しないように、搬送ベルトによる記録材搬送時、言い換えれば、画像形成ユニットによる画像形成動作時には、搬送ベルトからベルトクリーナを一時的に離間させる技術も既に提案されている(例えば特開平2−163777号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のベルト搬送方式にあっては、例えば図13(a)〜(c)に示すように、搬送ベルト200の張架ロール201に対向して吸着ロール210が常時圧接配置される一方、その上流側にはベルトクリーナ220(例えばブレード221クリーニング方式を採用)が搬送ベルト200に対して接離自在に配設されている。尚、図13(a)〜(c)中、符号240は画像形成ユニットの像担持体(感光体ドラムなど)、241は転写ロール、Lはブレード221当接位置から吸着ロール210当接位置までの搬送ベルト移動長を示す。
ここで、通常クリーニング時には、ベルトクリーナ220は、図13(a)に示すように、搬送ベルト200に対してブレード221を当接配置する当接状態に設定されるため、搬送ベルト200上の残留トナーがブレード221にて掻き取られるが、ブレード221の先端当接位置にはトナー溜り230が生ずる。
【0007】
このため、通常クリーニングサイクルの後にベルトクリーナ220を離間する時には、図13(b)に示すように、ベルトクリーナ220によるクリーニングポイント(ブレード221の先端当接位置に相当)PCに対応する搬送ベルト200上に残留トナー痕231が残存してしまう。
そして更に、搬送ベルト200が循環回転すると、図13(c)に示すように、クリーニングポイントPCにあった残留トナー痕231が所定距離Lだけ移動して吸着ロール210による記録材吸着ポイントPVに到達し、吸着ロール210が汚れてしまい、記録材(図示せず)の吸着不良や、記録材の表面汚れ等の技術的課題が新たに見出された。
【0008】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、記録搬送体による記録材搬送方式を前提とし、接離自在なクリーナによる残留痕に基づく吸着部材の汚れを回避し、もって、記録材の吸着不良や記録材の表面汚れ等の不具合を解消するようにした画像形成装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1に示すように、一若しくは複数の画像形成ユニット1を有し、この画像形成ユニット1と対向する部位に循環搬送される記録搬送体2を配設し、この記録搬送体2に吸着保持された記録材3に対し、画像形成ユニット1で形成された画像を転移させるようにした画像形成装置において、一若しくは複数の画像形成ユニット1の最上流画像形成ユニット1の上流側に配設されて記録搬送体2に記録材3を吸着保持する吸着部材5と、記録搬送体2に対して吸着部材5を接離自在に移動させる吸着接離手段6と、記録搬送体2上の残留物を清掃するクリーナ7と、記録搬送体2に対してクリーナ7を接離自在に移動させるクリーナ接離手段8と、クリーナ7離間時におけるクリーナ7によるクリーニングポイントPCに対応した記録搬送体2部位が吸着部材5による記録材吸着ポイントPVを通過するタイミングでは、少なくとも吸着部材5を記録搬送体2から離間させ、クリーナ7当接時におけるクリーナ7によるクリーニングポイントP C に対応した記録搬送体2部位が吸着部材5による記録材吸着ポイントP V を通過するタイミングでは、少なくとも吸着部材5を記録搬送体2から離間させる接離タイミング制御手段9とを備えたことを特徴とするものである。
尚、図1は電子写真方式の所謂タンデム型の画像形成装置を例示している。
【0010】
このような技術的手段において、本願の対象となる画像形成装置は、図1に示すように、複数の画像形成ユニット1を並列配置した所謂タンデム型の態様(縦型、横型いずれをも含む)でもよいし、あるいは、一つの画像形成ユニット1を有する態様でもよい。
また、画像形成ユニット1の画像形成方式については、電子写真方式、静電記録方式等が用いられ、記録材3への画像転移方法についても、電子写真方式や静電記録方式のように、画像形成ユニット1で形成された画像を転写手段4(図1参照)を介して記録材3側へ転写させる方式が主に用いられている。
更に、記録搬送体2については、記録材3を搬送するものであれば、ベルト状、ドラム状を問わないが、例えば図1に示すように、複数の画像形成ユニット1を並列配置した所謂タンデム型にあっては、画像形成ユニットの配置及び画像位置合わせの観点より、ベルト状の記録搬送体2が用いられることが多い。
【0011】
また、吸着部材5としては、記録搬送体2との間で記録材3をニップしたときに、記録搬送体2に記録材3を吸着させられるものであれば、導電性、半導電性部材のいずれをも問わず、また、その形態についても、ロール状部材であってもよいし、記録搬送体2面に弾接する可撓性シート等適宜選定して差し支えない。
更に、吸着部材5については、通常記録搬送体2を挟んで対向電極を設けることが必要であるが、部品点数の低減という観点から、例えばベルト状の記録搬送体2の張架ロールを兼用する態様が好ましい。
【0012】
更にまた、クリーナ7については、記録搬送体2の表面残留物を清掃し得るものであれば、図1に示すようなブレード7a、ブラシ、あるいは、これらを組み合わせた態様など適宜選定して差し支えない。
また、クリーナ7のレイアウトについては適宜選定して差し支えないが、例えばベルト状の記録搬送体2については少なくとも記録搬送体2を支持するバックアップ部材を必要とするが、部品点数の低減という観点からすれば、例えばベルト状の記録搬送体2の張架ロールをバックアップ部材として利用する態様が好ましい。
【0013】
また、接離タイミング制御手段9については、吸着接離手段6及びクリーナ接離手段8を制御することで、クリーナ7離間時におけるクリーナ7によるクリーニングポイントPCに対応した記録搬送体2部位が吸着部材5による記録材吸着ポイントPVを通過するタイミングでは、少なくとも吸着部材5を記録搬送体2から離間させるものであれば、適宜選定して差し支えない。
ここで、吸着部材5の当接タイミングについては、クリーナ7離間時に、記録搬送体2がクリーナ7によるクリーニングポイントPCから吸着部材5による記録材吸着ポイントPVに至るまでの搬送路長分Lを超えて移動したタイミングで、離間状態の吸着部材5を記録搬送体2に当接させるようにすればよい。
【0014】
また、複数枚の記録材3に対し連続画像形成が行われる連続画像形成モードを有する態様においては、接離タイミング制御手段9としては、クリーナ7離間時におけるクリーナ7によるクリーニングポイントPCに対応した記録搬送体2部位が吸着部材5による記録材吸着ポイントPVを通過するタイミングで、当接状態の吸着部材5を記録搬送体2から一時的に離間させるようにすればよい。
【0015】
更に、クリーナ7当接時にも、例えばブレード7aの先端に付着していた残留物が記録搬送体2に付着する懸念があるため、接離タイミング制御手段9としては、クリーナ7当接時におけるクリーナ7によるクリーニングポイントPCに対応した記録搬送体2部位が吸着部材5による記録材吸着ポイントPVを通過するタイミングでは、少なくとも吸着部材5を記録搬送体2から離間させるようになっている。
【0016】
次に、上述した技術的手段の作用について説明する。
図1において、接離タイミング制御手段9は、クリーナ7離間時におけるクリーナ7によるクリーニングポイントPCに対応した記録搬送体2部位が吸着部材5による記録材吸着ポイントPVを通過するタイミングでは、少なくとも吸着部材5を記録搬送体2から離間させ、クリーナ7当接時におけるクリーナ7によるクリーニングポイントP C に対応した記録搬送体2部位が吸着部材5による記録材吸着ポイントP V を通過するタイミングでは、少なくとも吸着部材5を記録搬送体2から離間させる。
従って、少なくともクリーナ7を離間又は当接させたときに、例えばブレード7aの先端のトナー等の残留物溜りによる残留痕が記録搬送体2上に残存したとしても、当該残留痕が吸着部材5による記録材吸着ポイントPVを通過する際には、吸着部材5は記録搬送体2から離間しているため、前記残留痕によって吸着部材5が汚れることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図2はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実施の一形態を示す。
同図において、カラー画像形成装置は、本体ハウジング21内に4つの色(本実施の形態ではもブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の画像形成ユニット22(具体的には22a〜22d)を縦方向に配列し、その下方には供給用の用紙等の記録材(図示せず)が収容される記録材供給カセット23を配設すると共に、各画像形成ユニット22に対応した箇所には記録材供給カセット23からの記録材の搬送路となる記録材搬送路24を垂直方向に配置したものである。
【0018】
本実施の形態において、画像形成ユニット22(22a〜22d)は、記録材搬送路24の上流側から順に、ブラック用、イエロ用、マゼンタ用、シアン用(配列は必ずしもこの順番とは限らない)のトナー像を形成するものであり、感光体カートリッジ30と、露光ユニット40とを備えている。
ここで、感光体カートリッジ30は、例えば感光体ドラム31と、この感光体ドラム31を予め帯電する帯電ロール32と、帯電された感光体ドラム31上に前記露光ユニット40にて露光形成された静電潜像を対応する色トナー(本実施の形態では例えば負極性)で現像する現像器33と、感光体ドラム31上の残留トナーを除去するクリーナ34とを一体的にカートリッジ化したものである。
一方、露光ユニット40は、ケース41内に図示外の半導体レーザ、ポリゴンミラー42、結像レンズ43及びミラー44を格納し、図示外の半導体レーザからの光をポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ43、ミラー44を介して感光体ドラム31上の露光ポイントに光像を導くようにしたものである。
【0019】
更に、本実施の形態では、図2及び図3に示すように、各画像形成ユニット22の各感光体ドラム31に対応した箇所には記録材搬送路24に沿って循環移動する搬送ベルト80が配設されている。
この搬送ベルト80は記録材25を静電吸着し得るベルト素材(ゴム又は樹脂)にて構成されており、場合によってはその表面に106〜1012Ω・cm程度の高抵抗コート層(図示せず)を形成したものである。
そして、この搬送ベルト80は一対の張架ロール81,82に掛け渡されており、本実施の形態では、上方側の張架ロール82が駆動ロール、下方側の張架ロール81が従動ロールになっている。
【0020】
更にまた、各画像形成ユニット22の感光体ドラム31に対応した搬送ベルト80の裏面側には転写ロール50(本例では例えば103〜1010Ω・cm)が配設されており、この転写ロール50により感光体ドラム31と搬送ベルト80上の記録材25とを密着させるようになっている。そして、転写ロール50には図示外の転写バイアス電源が接続されており、所定の転写バイアス(本例では例えば正極性で、+700V)が適宜タイミングで印加されるようになっている。
【0021】
また、本実施の形態では、記録材供給カセット23には記録材25をピックアップするテイクアウェイロール61が設けられ、このテイクアウェイロール61と最上流画像形成ユニット22aの転写部位との間に位置する記録材搬送路24には記録材25を所定のタイミングで送出するフィードロール62が設けられている。
更に、最下流画像形成ユニット22dの下流側に位置する記録材搬送路24には定着装置64が設け、この定着装置64の下流側には記録材排出用の排出ロール66が設けられており、本体ハウジング21の上部に形成された収容トレイ67に排出記録材が収容されるようになっている。尚、図2中、符号65は搬送ベルト80から送出された記録材25を定着装置64に案内する記録材ガイドである。
【0022】
更にまた、本実施の形態では、図3及び図4に示すように、搬送ベルト80の入口部位に吸着ロール90が配設されている。
この吸着ロール90は、搬送ベルト80の記録材搬送路24の入口側の張架ロール81に対応した箇所に圧接配置されており、張架ロール81には例えば転写バイアスと同極性の吸着バイアス(本例では+1000V)が適宜タイミングで印加されると共に、前記吸着ロール90が適宜高抵抗体(主として最上流転写位置からの転写電流の漏れ量を阻止)を介して接地されている。
【0023】
特に、本実施の形態では、吸着ロール90は、図4及び図5に示すように、吸着接離機構100によって搬送ベルト80に対して接離自在に支承されている。ここで、吸着接離機構100は、図示外の固定フレームに固着される支持プレート101に電磁ソレノイド102を取付け、この電磁ソレノイド102の作動ロッド103を上下方向に進退動させる一方、吸着ロール90の軸方向長さに略対応し上下方向に延びる連結片104a及びこの連結片104aの軸方向両端に折曲形成される保持片104bからなるロール保持プレート104を用意し、前記この作動ロッド103の先端にはロール保持プレート104の連結片104aをピン105連結すると共に、このロール保持プレート104の保持片104bに吸着ロール90の両端軸部を回転自在に支承し、更に、ロール保持プレート104の連結片104aのピン105連結部を挟んだ両側には上下方向に延びる長孔状のガイドスリット106を形成すると共に、上記支持プレート101のガイドスリット106に対応した箇所には一対のガイドピン107を突設し、ガイドスリット106の沿って上下方向にガイドピン107を摺動自在に係合させるようにしたものである。
【0024】
そして、吸着接離機構100は、吸着ロール90当接時には、図4(a)及び図5に示すように、電磁ソレノイド102を開放状態(オフ)とすることで、作動ロッド103を自重により進出させ、吸着ロール90を搬送ベルト80に当接配置する。
一方、吸着接離機構100は、吸着ロール90離間時には、図4(b)に示すように、電磁ソレノイド102を吸引状態(オン)とすることで、作動ロッド103を後退させ、吸着ロール90を搬送ベルト80から離間配置する。
このような吸着ロール90の当接、離間動作時には、ガイドピン107がガイドスリット106に沿って規制移動されることから、ロール保持プレート104は上下方向に沿って真っ直ぐに移動することになり、吸着ロール90は、一定の水平姿勢を保ったまま上下動する。
【0025】
また、本実施の形態では、図3〜図5に示すように、搬送ベルト80の吸着ロール90位置の上流側にはベルトクリーナ110が配設されている。
このベルトクリーナ110は、搬送ベルト80の上流側に位置する張架ロール81に対向して配置されており、揺動支点111を中心として揺動自在なクリーナハウジング112を設け、このハウジング112内にはクリーニング用のブレード113を取り付け、クリーニング動作時に搬送ベルト80表面にブレード113を当接させるようにしたものである。
【0026】
更に、ベルトクリーナ110は、図4及び図5に示すように、クリーナ接離機構120によって搬送ベルト80に対して接離自在に支承されている。
このクリーナ接離機構120は例えば図示外の支持ブラケットに電磁ソレノイド121を固定し、クリーナハウジング112の揺動支点111から離れた背面部に突設された連結片114に、電磁ソレノイド121の作動ロッド122の先端をピン連結する一方、クリーナハウジング112の両端に突設された係合ピン115と固定フレーム118に設けられた固定ピン116との間には、クリーナハウジング112が揺動支点111を回転中心として搬送ベルト80に接近する方向に付勢される付勢スプリング117を介在させたものである。
【0027】
そして、クリーナ接離機構120は、ベルトクリーナ110当接時には、図4(a)及び図5に示すように、電磁ソレノイド121を開放状態(オフ)とすることで、作動ロッド122を自重により進出させ、付勢スプリング117の付勢力にてクリーナハウジング112を揺動支点111を回転中心として搬送ベルト80に接近する方向に移動させ、ベルトクリーナ110のブレード113先端を搬送ベルト80に当接配置する。
一方、クリーナ接離機構120は、ベルトクリーナ110離間時には、図4(b)に示すように、電磁ソレノイド121を吸引状態(オン)とすることで、付勢スプリング117の付勢力に抗して作動ロッド122を後退させ、クリーナハウジング112を揺動支点111を回転中心として搬送ベルト80から離間する方向へ移動させ、ベルトクリーナ110のブレード113先端を搬送ベルト80から離間配置する。
【0028】
また、本実施の形態に係る吸着ロール90及びベルトクリーナ110の駆動制御系を図6に示す。
同図において、駆動制御装置130は例えばCPU、RAM、ROM及びI/Oポートからなるマイクロコンピュータシステムにて構成されており、CPUは、搬送ベルト80の駆動モータ83からの位置信号を取り込み、クリーニングサイクル、レジコン(レジストレーションコントロールの略)モード、プロコン(プロセスコントロールの略)モード、プリントモードに応じてROM内の駆動制御プログラム(本例では図7〜図9)を実行し、吸着接離機構100及びクリーナ接離機構120を駆動制御するものである。
【0029】
次に、本実施の形態に係るカラー画像形成装置の作動について説明する。
本実施の形態では、▲1▼クリーニングサイクル、▲2▼レジコンモード、▲3▼プロコンモード、▲4▼プリントモードの4つの基本動作が行われる。
▲1▼クリーニングサイクル
これは、画像形成装置の電源オン直後又はジャム発生後又は数ジョブ毎に搬送ベルト80上のトナー・異物等を除去するために、ベルトクリーナ110を動作させるサイクルである。
この場合には、駆動制御装置130は、図7に示すように、搬送ベルト80に対し、吸着ロール90を離間させ、かつ、ベルトクリーナ110を当接させる。
従って、クリーニングサイクルにあっては、図10に示すように、搬送ベルト80上のトナー・異物はベルトクリーナ110のブレード113にて掻き取られ、クリーナハウジング112内に回収される。
但し、ブレード113の先端当接部にはトナー溜り230が生じている。
【0030】
▲2▼レジコンモード
これは、カラーの色ずれを補正するために、搬送ベルト80上に例えば各色のラダーパターンを作像し、ラダーパターンのピッチ等を所定のセンサで読取り、各色のレジストレーションの位置合わせを行うモードである。
この場合には、搬送ベルト80上にトナー像を書かせるために、図7に示すように、上述したクリーニングサイクルが実行される。
【0031】
▲3▼プロコンモード
これは、画像の濃度を補正するために、搬送ベルト80上に例えば各色のパッチを作像し、パッチの濃度を所定のセンサで読み取り、濃度合わせを行うモードである。
この場合にも、搬送ベルト80上にトナー像を書かせるために、図7に示すように、上述したクリーニングサイクルが実行される。
【0032】
▲4▼プリントモード
これは、通常の画像形成処理を行うモードである。
この場合において、画像を書き出す前には、図8に示すように、搬送ベルト80に対し、吸着ロール90を離間させ、かつ、ベルトクリーナ110を当接させた状態で、搬送ベルト80を一周移動させる。
このとき、搬送ベルト80上にトナー・異物などがあったとしても、図11(a)に示すように、ベルトクリーナ110のブレード113先端で掻き取られ、クリーナハウジング112内に回収される。
【0033】
この後、画像を書き出す際には、図8に示すように、搬送ベルト80に対しベルトクリーナ110を離間させた後、搬送ベルト80が所定距離L(ブレード113の当接位置[クリーニングポイントPC]から吸着ロール90の当接位置[記録材吸着ポイントPV]までの距離)だけ移動した時点で、搬送ベルト80に対し吸着ロール90を当接させる。
このとき、図11(b)に示すように、ベルトクリーナ110離間時には、ベルトクリーナ110によるクリーニングポイントPCに対応する搬送ベルト80上に残留トナー痕231が残存してしまうが、図11(c)に示すように、クリーニングポイントPCにあった残留トナー痕231が所定距離Lだけ移動して吸着ロール90による記録材吸着ポイントPVに到達した時点では、吸着ロール90は未だ離間位置にあり、前記残留トナー痕231が記録材吸着ポイントPVを通過した時点で吸着ロール90が搬送ベルト80に当接することになるため、吸着ロール90が残留トナー痕231によって汚れることはない。
【0034】
この状態において、記録材25が記録材吸着ポイントPVに搬送されてくると、当該記録材25は吸着ロール90と搬送ベルト80とのニップ部に挟持された後搬送ベルト80に静電吸着される。
この後、記録材25は、搬送ベルト80によって搬送され、各画像形成ユニット22(22a〜22d)の転写部位を順次通過すると、感光体ドラム31上の各色成分トナー像は転写ロール50による転写電界によって記録材25上に順次転写される。
そして、記録材25の先端部が定着装置64に突入して通過し終わると、未定着トナー像が定着された記録材25は排出ロール66を通じて収容トレイ67へと排出される。
【0035】
ところで、複数枚の記録材25に対して連像的に画像を形成する連続プリントモードの場合には、図9に示すように、ベルトクリーナ110離間後搬送ベルト80が一周移動したか否かをチェックし、搬送ベルト80が一周した時点で吸着ロール90を離間させ、吸着ロール90を離間させてから搬送ベルト80を更にLだけ移動させた後に、搬送ベルト80に対して吸着ロール90を当接する。
このような吸着ロール90の離間、当接動作の繰り返しは連続プリントモードが終了する(最後の枚数の記録材25に対する画像形成工程が終了する)まで続く。
【0036】
このような動作過程においては、図12(a)に示すように、ベルトクリーナ110離間後に搬送ベルト80が一周すると、ベルトクリーナ110によるクリーニングポイントPCに対応する搬送ベルト80上に残留トナー痕231が再度到達する。
しかしながら、この時点で、図12(b)に示すように、吸着ロール90が離間配置され、かつ、図12(c)に示すように、クリーニングポイントPCにあった残留トナー痕231が所定距離Lだけ移動して吸着ロール90による記録材吸着ポイントPVに到達した時点では、吸着ロール90は未だ離間位置にあり、前記残留トナー痕231が記録材吸着ポイントPVを通過した時点で吸着ロール90が搬送ベルト80に当接することになるため、吸着ロール90が残留トナー痕231によって汚れることはない。
【0037】
従って、プリントモード開始時あるいは連続プリントモード時において、吸着ロール90が残留トナー痕231によって汚れることはないため、記録材25の吸着不良や、記録材25の表面汚れが生ずることはない。
【0038】
尚、本実施の形態では、ベルトクリーナ110離間時において搬送ベルト80上に残存する残留トナー痕231が吸着ロール90に付着しないように制御しているが、これに限定されるものではなく、更に加えて、ベルトクリーナ110当接時においてブレード113先端に付着したトナーの再転移に伴う残留トナー痕が吸着ロール90に付着しないように制御することが好ましい。
この場合には、搬送ベルト80に対しベルトクリーナ110を当接させた後、搬送ベルト80が所定距離L(ブレード113の当接位置[クリーニングポイントPC]から吸着ロール90の当接位置[記録材吸着ポイントPV]までの距離)だけ移動した時点で、搬送ベルト80に対し吸着ロール90を当接させるようにすればよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録搬送体による記録材搬送方式を採用した画像形成装置において、少なくとも記録搬送体に対してクリーナを離間又は当接させたときに、例えばクリーニング部材先端のトナー等の残留物溜りによる残留痕が記録搬送体上に残存したとしても、当該残留痕が吸着部材による記録材吸着ポイントを通過する際には、吸着部材を記録搬送体から離間させるようにしたので、前記残留痕によって吸着部材が汚れる事態を有効に回避でき、もって、記録材の吸着不良や記録材の表面汚れ等の不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図2】 本発明が適用された画像形成装置の実施の一形態の全体構成を示す説明図である。
【図3】 本実施の形態で用いられる吸着ロール及びクリーナのレイアウトを示す説明図である。
【図4】 (a)は吸着接離機構及びクリーナ接離機構の詳細を示す説明図、(b)は各接離機構による離間状態を示す説明図である。
【図5】 図4(a)をV方向から見た矢視図である。
【図6】 本実施の形態に係る吸着接離機構及びクリーナ接離機構の駆動制御系を示すブロック図である。
【図7】 図6の駆動制御系の処理内容を示すフローチャートである。
【図8】 図6の駆動制御系の処理内容を示すフローチャートである。
【図9】 図6の駆動制御系の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】 本実施の形態に係る通常クリーニングサイクル、レジコンモード、プロコンモードにおける吸着ロール及びベルトクリーナの動作状態を示す説明図である。
【図11】 (a)〜(c)は本実施の形態に係るプリントモード開始における吸着ロール及びベルトクリーナの動作状態を示す説明図である。
【図12】 (a)〜(c)は本実施の形態に係る連続プリントモードにおける吸着ロール及びベルトクリーナの動作状態を示す説明図である。
【図13】 (a)は従来における吸着ロール及びベルトクリーナの通常クリーニング時の状態を示す説明図、(b)は同ベルトクリーナ離間時直後の状態を示す説明図、(c)は同ベルトクリーナ離間時のベルト距離L移動時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…画像形成ユニット,2…記録搬送体,3…記録材,4…転写手段,5…吸着部材,6…吸着接離手段,7…クリーナ,8…クリーナ接離手段,9…接離タイミング制御手段
Claims (3)
- 一若しくは複数の画像形成ユニットを有し、この画像形成ユニットと対向する部位に循環搬送される記録搬送体を配設し、この記録搬送体に吸着保持された記録材に対し、画像形成ユニットで形成された画像を転移させるようにした画像形成装置において、
一若しくは複数の画像形成ユニットの最上流画像形成ユニットの上流側に配設されて記録搬送体に記録材を吸着保持する吸着部材と、
記録搬送体に対して吸着部材を接離自在に移動させる吸着接離手段と、
記録搬送体上の残留物を清掃するクリーナと、
記録搬送体に対してクリーナを接離自在に移動させるクリーナ接離手段と、
クリーナ離間時におけるクリーナによるクリーニングポイントに対応した記録搬送体部位が吸着部材による記録材吸着ポイントを通過するタイミングでは、少なくとも吸着部材を記録搬送体から離間させ、クリーナ当接時におけるクリーナによるクリーニングポイントに対応した記録搬送体部位が吸着部材による記録材吸着ポイントを通過するタイミングでは、少なくとも吸着部材を記録搬送体から離間させる接離タイミング制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
接離タイミング制御手段は、クリーナ離間時に、記録搬送体がクリーナによるクリーニングポイントから吸着部材による記録材の吸着ポイントに至るまでの搬送路長分を超えて移動したタイミングで、離間状態の吸着部材を記録搬送体に当接させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置のうち、複数枚の記録材に対し連続画像形成が行われる連続画像形成モードを有する態様において、
接離タイミング制御手段は、クリーナ離間時におけるクリーナによるクリーニングポイントに対応した記録搬送体ポイントが吸着部材による記録材吸着ポイントを通過するタイミングで、当接状態の吸着部材を記録搬送体から一時的に離間させることを特徴とする画像形成装置。
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-
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