JP3371586B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3371586B2
JP3371586B2 JP31529794A JP31529794A JP3371586B2 JP 3371586 B2 JP3371586 B2 JP 3371586B2 JP 31529794 A JP31529794 A JP 31529794A JP 31529794 A JP31529794 A JP 31529794A JP 3371586 B2 JP3371586 B2 JP 3371586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写体に保持された記
録シートに像担持体上のトナー像を転写させる方式を採
用した複写機、プリンター等の画像形成装置に係り、特
に、記録シートの表裏両面への画像形成を良好に行う上
で有効な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置である複写機
としては、像担持体としての感光ドラムと転写体として
の転写ドラムとを同期して回転させ、転写ドラム上のシ
ート保持面に保持された記録シートに対して感光ドラム
上に帯電器、像露光器、現像器等のトナー像形成手段に
て形成されるトナー像を転写させた後にそのトナー像を
定着器にて定着させることにより画像形成を行うものが
知られている。しかも、このようなタイプの画像形成装
置においては、記録シートの片面(第1シート面)に画
像形成を行った後の記録シートを裏返した状態で転写ド
ラムに再び給紙して第1シート面がシート保持面に吸着
されるように保持させ、その他面(第2シート面)側に
も所望の画像形成を行う、いわゆる両面コピー機能を有
するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな両面コピー機能を有する画像形成装置においては、
その両面コピー機能のモードを選択して両面コピーを行
う場合、第2シート面(第2面目)のコピー工程におい
てトナー像の第2シート面への転写が良好になされず画
質不良が発生し、このため第2面目の画質を第1面目の
画質と同レベルに維持することが難しく、両面コピーを
良好に行うことができないという問題点があった。かか
る問題は特にカラー画像形成装置、さらには多重転写タ
イプのフルカラー画像形成装置において顕著に起こって
いた。
【0004】この第2面目のコピー工程において発生す
る画質不良は、主に記録シートの含水率が第1面目の定
着工程や環境状況(温度や湿度)等の影響を受けて変動
することによって発生するもので、具体的には次のよう
なものであった。
【0005】すなわち、通常の環境(常温、常湿)下で
は、記録シートの含水率が第1シート面のコピー時の定
着工程における定着加熱により下がり過ぎるため(例え
ば含水率が5〜6%から2〜3%程度に低下)、転写ド
ラムと感光ドラムが対向する転写部に配設された転写帯
電器による静電的な転写作用が不足し、記録シートへの
トナー転写が十分になされず転写画像の濃度が全体的に
低下するという画質不良が発生した。また、高湿環境下
では、記録シートの含水率が第1シート面のコピー終了
時点では上記のごとく定着加熱の影響により一瞬下がる
ものの、その後、第2シート面のコピーが開始されるま
での間に高湿雰囲気内に放置されてシート表面部分が
(用紙の地合い等が原因で)部分的に含水することによ
り含水率が部分的に増加してシート全体からみるとばら
つくため、その含水率のバラツキによる転写むらや高濃
度ベタ画像の転写不良(モトル不良)が起こるという画
質不良が発生した。更に、低湿環境下では、記録シート
の含水率が第1シート面コピー時の定着加熱により通常
環境下に比べて尚一層低下するため、転写帯電器による
転写作用が不足し、全体的に転写画像の濃度が低下する
という画質不良が発生した。
【0006】なお、従来においては、転写帯電器とは別
に転写部の手前位置となる感光ドラム周囲に転写前処理
帯電器を設け、この転写前処理帯電器により感光ドラム
上の転写前のトナー像が記録シートへ転写しやすくなる
ような転写前処理を施すことも行われていたが、両面画
像形成を行う際に第2シート面の画像形成時に発生する
前述のごとき画質不良を解消する等の目的で、その第2
シート面の画像形成工程における転写条件について着目
した改良技術などは特になかった。
【0007】従って、本発明の目的は、両面画像形成時
の第2シート面の画像形成工程における転写不良による
画質不良問題を解消し、第2シート面の画質を第1シー
ト面の画質と同等レベルに維持して記録シート両面への
画像形成を良好に行うことができる画像形成装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、回動する像担持体と、その像担持体上に画像情報に
応じたトナー像を形成するトナー像形成手段と、記録シ
ートが保持されるシート保持面を有し、像担持体と同期
して回動するシート保持面に保持された記録シートに像
担持体上のトナー像を転写させる転写体と、転写体の像
担持体と対向する転写部付近に配設される転写帯電器又
はその転写帯電器並びに転写部手前側の像担持体周囲に
配設される転写前処理帯電器と、転写工程終了後に転写
体から剥離される記録シートを定着手段に挿通させて未
定着トナー像を定着させる定着手段とを備えてなり、か
つ、一方のシート面である第1シート面への画像形成が
終了した後の記録シートを裏返した状態で転写体へ供給
して第1シート面とは反対面の第2シート面にも画像形
成を行う両面画像形成機能を有する画像形成装置におい
て、両面画像形成時の第2シート面の画像形成工程にお
ける転写帯電器及び転写前処理帯電器の少なくとも1つ
の出力を環境検知情報に基づき第1シート面の画像形成
工程における当該各帯電器の各出力を基準にして設定変
更する転写制御手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】このような技術的手段において、像担持体
としては、潜像を形成でき、しかもその潜像をトナー現
像したトナー像を担持できるものであれば感光体、誘電
体等のいずれのものであってもよく、また、その形態に
ついてもドラム状、ベルト状のいずれのものであっても
よい。
【0010】トナー像形成手段としては、上記像担持体
上に画像情報に応じたトナー像を形成できるものであれ
ば特に限定されるものではなく、例えば、公知の帯電
器、像露光装置(潜像形成装置)、現像器、転写前処理
帯電器、清掃手段、除電器等にて構成されるものを適用
することができる。画像情報としては、例えば、本発明
の画像形成装置を複写機として構成する場合には原稿台
に載置又は供給される原稿を原稿読み取り装置にて読み
取った画像情報を利用し、また、本発明の画像形成装置
をプリンターとして構成する場合には外部等から送信又
は入力される画像情報を利用する。
【0011】転写体としては、少なくとも記録シートを
保持するシート保持面を有し、また、シート吸着手段、
転写手段(転写帯電器など)、剥離手段、清掃手段等が
配設された構成のものであればよい。転写体の形態につ
いてはドラム状、ベルト状のいずれのものであってもよ
い。シート保持面は、記録シートを1枚だけ保持する一
丁掛けモードを実行できる構成のものの他、記録シート
2枚を保持することが可能な二丁掛けモードを実行でき
る構成のものであってもよい。シート保持面のシート保
持方法としては、例えば、静電吸着力を利用する方式や
静電吸着力とグリッパを併用する方式等が適用される。
【0012】定着手段としては、従来公知の加熱定着方
式等を採用した定着装置であればよく、また、その形態
については例えば記録シートをロール間やロール及び圧
接部材等の間を挿通させる構成のものが適用される。
【0013】両面画像形成機能は、片面側(第1シート
面)の画像形成終了後の記録シートをユザー自身が記録
シート給紙部にセットし直してからその他面側となる第
2シート面への画像形成を行うという手動式の両面画像
形成方法や、或いは、第1シート面の画像形成終了後の
記録シートを装置内に自動的に一旦待機させた後、再度
シート搬送路に給紙して第2シート面への画像形成を行
う自動式の両面画像形成方法を採用したものである。な
お、本発明の画像形成装置においてはこの両面画像形成
機能の両面画像形成モードを選択するモード切換手段が
設けられる。
【0014】転写制御手段は、両面画像形成時における
第2シート面の画像形成を行うに際し、第2シート面の
画像形成工程における転写帯電器及び転写前処理帯電器
の少なくとも1つの出力を設定変更するものであって、
その設定変更を環境検知情報に基づいて行うことができ
る構成のものであればよい。ここで、環境検知情報とは
装置内における温度や湿度を所定の検知手段にて測定し
た情報をいう。この制御手段による出力制御は、第2シ
ート面の画像形成時における前記した転写不良問題が解
消可能であれば転写帯電器及び転写前処理帯電器のいず
れか一方の出力についてのみ行えばよいが、装置内の電
力容量の制約等の観点からすると、望ましくは両方の出
力について行う。
【0015】また、この転写制御手段は、例えば、転写
帯電器及び転写前処理帯電器の各電源部の出力電圧等を
制御する制御部(マイクロコンピュータなど)と、その
制御部の制御処理に使用される環境情報を検知する環境
制御部(温度及び湿度検知センサーなど)とでその主要
部が構成される。
【0016】そして、この転写制御手段は、制御部によ
り、以下に説明するような各環境条件に応じた各帯電器
の出力制御がそれぞれ行われるように設定される。しか
も、以下に説明する各帯電器の出力制御はすべて、第1
シート面の画像形成工程における転写帯電器及び転写前
処理帯電器の各出力を基準にして設定変更するように行
われる。
【0017】すなわち、常湿環境(常温、常湿)下で
は、転写帯電器の出力を増加させると同時に転写前処理
帯電器の出力を低下させる制御を行う。特に、この環境
下の場合には記録シートの含水率低下による転写帯電器
の転写作用不足をその転写帯電器の出力増加のみで補う
のではなく、その不足分を転写前処理帯電器の出力効果
で補助するような制御を行う。この常湿環境下におい
て、両帯電器の出力値を変更せず第1シート面画像形成
工程の出力値のままにした場合には転写帯電器の転写作
用不足により全体的に転写されたトナー画像の濃度が低
下してしまう。
【0018】また、低湿環境(湿度が約30%RH以
下)下では、常湿環境下の場合と同様に、転写帯電器の
出力を増加させると同時に転写前処理帯電器の出力を低
下させる制御を行う。但し、この低湿環境下における転
写帯電器出力の増加割合と転写前処理帯電器出力の低下
割合は、上記常湿環境下における当該増加又は低下割合
よりも多くする。また、この低湿環境下では、転写帯電
器の転写作用不足がみられるため当該転写帯電器の出力
を単純に増加させてその不足分を補う制御対応も考えら
れるが、その場合に転写帯電器の出力のみを多く上げる
と記録シートに転写したトナーが再度像担持体側へ転移
する、いわゆるトナー再転写現象が発生する。この低湿
環境下において、両帯電器の出力値を変更せず第1シー
ト面画像形成工程時の出力値のままにした場合には記録
シートの含水率低下が助長されるため全体的な画像濃度
の低下がより顕著となる。
【0019】更に、高湿環境(湿度が約70%RH以
上)下では、転写帯電器の出力を低下させると同時に転
写前処理帯電器の出力を増加させる制御を行う。この場
合、転写前処理帯電器の出力を増加させればさせる程有
効であるが、電源容量の制約がありその出力増加にも限
界があるため、その出力増加の限界による不足分を転写
帯電器の出力効果により補うような制御を行う。この環
境下において、両帯電器の出力値を変更せず第1シート
面画像形成工程時の出力値のままにした場合には転写む
らや高濃度ベタ画像の転写不良が発生する。また、この
環境下において転写帯電器の出力のみを増加させた場合
や反対に転写帯電器の出力を増加させ転写前処理帯電器
の出力を低下させた場合にはいずれも、上記した転写む
らや高濃度ベタ画像の転写不良現象が逆に悪化してしま
う。
【0020】転写制御手段は、第2シート面の画像形成
工程における転写帯電や転写前処理帯電器の出力制御
を、第1シート面の画像形成終了後における記録シート
の含水率や表面電気抵抗値の検知情報に基づいて行うよ
うにしてもよい。
【0021】本発明は、白黒画像、カラー画像のいずれ
の画像を形成する装置であってもよいが、特にカラー画
像形成装置の場合に有効である。また、カラー画像形成
装置の場合、その転写方式は各色成分トナー像を各色毎
に像担持体から転写して記録シート上で重ね合わせる多
重転写タイプのものであっても、或いは、各色成分トナ
ー像を像担持体上で重ね合わせた後に一括して記録シー
トに転写する一括転写タイプのものであってもよい。更
に、カラー画像形成装置の場合、その各色成分トナー像
の形成を1つの像担持体上で順次行うタイプの装置であ
っても、或いは、色数に応じた複数の像担持体でそれぞ
れ分担して行うタイプの装置であってもよい。
【0022】
【作用】このような技術的手段によれば、両面画像形成
を行う際に、転写制御手段により、その第2シート面の
画像形成工程における転写帯電器や転写前処理帯電器の
出力が環境検知情報に基づいて適切な値に設定変更され
るため、記録シートの含水率が第1シート面画像形成終
了後に変動しても或いはその含水率がさらに温度や湿度
等の環境条件の影響を受けて変動しても、第2シート面
の画像形成時における転写が良好に行われるようにな
り、転写不良による画質不良が発生しない。
【0023】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明について詳細に
説明する。
【0024】図1〜図3は本発明の第1実施例に係るカ
ラー複写機を示し、図1はその装置の全体構成を示す概
略図、図2はその装置の主要部を示す拡大図、図3は転
写制御手段の構成を示す説明図である。
【0025】図1〜3において、符号1は潜像担持体と
しての円筒状の感光ドラムであり、この感光ドラム1の
周囲にはトナー像形成手段2としての各ユニットが配設
されている。すなわち、感光ドラム1の周囲には、トナ
ー像形成手段2を構成する帯電器10、半導体レーザー
やポリゴン回転ミラーや各種光学系等にて構成される潜
像形成ユニット11、複数色のトナー例えばイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各トナーがそれぞれ収容される4つの現像器1
2(Y,M,C,K)が回転自在に配設されて適宜切り
換え選択されるロータリ式現像ユニット13、マイナス
電荷を放電する転写前処理コロトロン14、クリーニン
グ装置15等がこの順に配設されている。この実施例に
おいては、公知の原稿台、露光読み取り光学系等で構成
される原稿読み取り部(図1の2点鎖線16)により原
稿の画像情報を読み取り、その読み取った画像情報を潜
像形成ユニット11に接続されている画像信号処理装置
17へ送るようになっている。なお、本発明では、上記
原稿読み取り部から得られる画像情報以外にも、外部か
ら送信されたり入力される画像情報を同じく画像信号処
理装置17へ送るように構成してもよい。
【0026】符号3は、周囲に記録シート(普通紙、O
HPシートなど)4が保持され、この記録シート4に感
光ドラム1上の各色成分のトナー像を順次多重転写する
転写ドラムである。この転写ドラム3は、図2に示すよ
うに、一対のリング体30が一本のタイバー31で連結
されるドラム枠32にプラスチックフィルム等からなる
ドラムフィルム33を張りわたして固定した構造からな
るもので、そのドラムフィルム33を予め帯電すること
により記録シート4を静電吸着するようにしたものであ
る。従って、この転写ドラム3は、ドラムフィルム33
を張りわたしたドラム表面をシート保持面35として使
用するようになっている。
【0027】そして、この転写ドラム3には、記録シー
ト4の保持時にドラムフィルム33を帯電する吸着コロ
トロン40と、プラス電荷を放電して感光ドラム1上の
トナー像を記録シート4側へ転写させる転写コロトロン
41と、ドラムフィルム33を感光ドラム1表面に当接
させたり或いは感光ドラム1表面から離間させる転写部
押圧シート板42と、最終色の転写工程が終了した記録
シート4を除電する除電コロトロン43と、最終色の転
写工程が終了したドラムフィルム33上の電荷を除去す
るクリーニング除電コロトロン44と、最終色の転写工
程が終了したドラムフィルム33に付着した紙粉等を清
掃するクリーニング回転ブラシ45を備えたクリーナ4
6と、シート保持面に保持された記録シート等を剥離す
る剥離爪47とが適宜配設されている。上記転写部押圧
シート板42、クリーナ46及び剥離爪47はいずれ
も、不図示のリトラクト機構などにより変位可能に支持
されている。また、符号48は記録シートの保持搬送状
況を検知するためのジャムセンサーである。
【0028】符号5は転写工程が終了した記録シート4
を挿通させ、記録シート4上に転写された未定着トナー
像を定着させる定着器であり、この実施例では内部にヒ
ータが内蔵された加熱ロール50とこの加熱ロール50
に圧接配設される加圧ロール51とで構成され、転写ド
ラム3からの記録シート4が案内プレートを介して上記
ロール50、51間に搬送されるようになっている。符
号52は定着器5内の記録シートを排出するための出口
ロールである。
【0029】符号20〜22は所定サイズや種類の記録
シート4をセット収容する複数の給紙カセット、23は
記録シート4を手でセットして自動給紙させる手差しト
レイ、24は搬送ロールや案内プレート等にて構成され
るシート搬送系、25は記録シートなどを装置外に排出
するための排出ロール、26は装置外に排出される記録
シートの排出トレイである。
【0030】この実施例では、装置操作パネル内に両面
コピーモードを切り換え設定できるモード選択スイッチ
が装備されている。この両面コピーモードは、手動式の
両面コピー方法を採用したもので、具体的には、第1シ
ート面へのコピー(トナー像の転写及び定着)がなされ
た後の記録シート4を一旦排出トレイ26上に排出させ
て回収し、次いでその排出された記録シート4を第1シ
ート面側が転写ドラム3に吸着保持されるように手差し
トレイ23や給紙カセットに一旦セットし直してから第
2シート面へのコピー動作を行うようになっている。
【0031】符号6は、上記両面コピーモード(詳しく
は第1シート面の画像形成モード)が選択された場合に
自動的に作動する転写制御手段であり、この転写制御手
段6は、図3に示すように転写コロトロン41の電源部
60及び転写前処理コロトロン14の電源部61の各出
力を制御する制御部62とその制御部62に接続される
環境検知手段としての温度及び湿度用検知センサー63
とでその主要部が構成されている。この制御部62に
は、不図示のモード選択スイッチから両面コピースター
ト信号など、制御処理に必要な種々の情報信号が入力さ
れるようになっている。
【0032】この実施例では、制御部62が、以下に示
すように第2シートの画像形成時における転写コロトロ
ン41及び転写前処理コロトロン14の各電源部60、
61の出力を、検知センサー63により検知される各環
境条件に応じて変更するように設定されている。なお、
このときの各出力は第1シート面の画像形成時における
各コロトロンの出力値を「100」とした場合の百分率
で表示している。つまり、各出力表示が100%を越え
る場合は出力増加を、100%未満の場合は出力低下を
それぞれ意味する。 常湿環境(温度20〜25°C、湿度50〜60%R
H)の場合、転写コロトロンの出力:110%、転写前
処理コロトロンの出力:90%。 低湿環境(温度20°C以下、湿度50%RH以下)
の場合、転写コロトロンの出力:120%、転写前処理
コロトロンの出力:80%。 高湿環境(温度25°C以上、湿度60〜85%R
H)の場合、転写コロトロンの出力:80%、転写前処
理コロトロンの出力:120%。
【0033】次に、この実施例に係るカラー複写機の両
面コピーモード選択時の動作について説明する。
【0034】モード切換手段において両面コピーモード
が選択されると、まず、記録シート4の第1シート面へ
のコピーが行われる。
【0035】すなわち、原稿読み取り部16で読み取ら
れた第1シート面用の画像情報に基づき、トナー像形成
手段2の帯電器10、潜像形成ユニット11及び現像ユ
ニット12による帯電、潜像形成、現像等のトナー像形
成プロセスが複数回繰り返されて感光ドラム1上に各色
成分のトナー像がそれぞれ形成される。一方、所定サイ
ズの記録シート4が所定の給紙カセット21〜23から
転写ドラム3に供給され、そのシート保持面35の所定
位置に保持されると転写回数に応じて回転搬送される。
そして、感光ドラム1と転写ドラム3が対向する転写部
において、感光ドラム1上に順次形成される各色成分の
トナー像が転写ドラム3上の記録シート4(第1シート
面)に多重転写される。この転写工程では、転写前処理
コロトロン14及び転写コロトロン41による静電的転
写処理や、押圧部材42の押圧動作が行われる。また、
この実施例における転写は、図4に示すように、感光ド
ラム1上のマイナス電荷に帯電したトナーTが、必要に
応じて転写前処理コロトロン14によりマイナス電荷の
放電を受けて転写前処理された後、転写コロトロン41
によるプラス電荷の放電により記録シート4上に転移す
ることで行われる。転写工程が終了すると、記録シート
4は除電コロトロン47や剥離爪47の剥離動作により
転写ドラム3上から剥離され、しかる後、定着器5に搬
送されて定着工程を経て排出トレイ26上に排出され
る。また、記録シート剥離後の転写ドラムのシート保持
面35は、除電コロトロン44により除電された後、ク
リーナ46によってクリーニングされる。以上のプロス
セを経て第1シート面へのコピーが終了する。
【0036】続いて、第1シート面のコピー終了後の記
録シート4を例えば手差しトレー23等にセットするこ
とにより第2シート面へのコピーが行われるが、この
際、転写制御手段6による転写コロトロン41及び転写
前処理コロトロン14の出力制御がなされる。すなわ
ち、制御部62に対して検知センサー62にて検知され
た機内の温度及び湿度の検知情報が入力されるため、そ
の検知情報に基づき制御部62により上記した設定内容
に従って各コロトロンの電源部60、61の出力につい
ての設定変更が行われる。
【0037】この転写制御手段6による各転写コロトロ
ン41、14の出力制御が終了すると、第2シート面へ
のコピー動作が開始される。但し、第2シート面へのコ
ピー動作は基本的に前記した第1シート面へのコピープ
ロセスと同様であるため、その詳細な説明については省
略する。すなわち、原稿読み取り部16で読み取られた
第2シート面用の画像情報に基づき、トナー像形成手段
2により感光ドラム1上に各色成分のトナー像がそれぞ
れ形成され、その一方で、第1シート面へのコピー終了
後の記録シート4が転写ドラム3に給紙され、その第1
シート面が対向するようにシート保持面35の所定位置
に保持されて回転搬送される。そして、感光ドラム1上
の各色成分のトナー像が転写ドラム3上の記録シート4
(第2シート面)に多重転写された後、その転写後の記
録シートが転写ドラム3から剥離されて定着器5へ搬送
され、定着工程を経た後に排出トレイ26上に排出され
る。このときの転写は、第1シート面の転写時の転写コ
ロトロン41及び転写前処理コロトロン14の出力値と
は異なり、転写制御手段6により上記のように設定変更
された各出力値に基づいて実行される。以上のプロセス
を経て第2シート面への(両面)コピーが終了する。
【0038】この第2シート面のコピー時においては、
環境条件の如何にかかわらず、転写が良好に行われ、全
体的な画像濃度の低下をはじめ転写ムラや高濃度ベタ画
像の転写不良も発生しなかった。その結果、第2シート
面にも第1シート面の画質とほぼ同等レベルの画質から
なる画像形成を行うことができた。
【0039】図5は、本発明の他の実施例を示すもので
ある。この実施例は、前記実施例における転写制御手段
6の温度及び湿度用検知サンセー63に代えて第1シー
ト面画像形成終了後の記録シート4aの表面電気抵抗値
又は含水率を実測するための表面抵抗又は含水率用検出
器64を適用した以外は前記実施例と同じ構成からなる
カラー複写機である。
【0040】そして、この実施例では、転写制御手段6
による転写コロトロン41及び転写前処理コロトロン1
4の出力制御を、検出器64による記録シート4aの表
面電気抵抗値又は含水率の検知情報に基づいてそれぞれ
行うようになっている。記録シート4aの表面電気抵抗
値が高い場合はその含水率が少ない場合に相当するた
め、例えば常湿環境又は低湿環境下に準じた出力制御を
行い、反対に表面電気抵抗値が低い場合はその含水率が
多い場合に相当するため、例えば高湿環境下に準じた出
力制御を行うことができる。このような出力制御を第2
シート面の画像形成を行う際に実行することにより、前
記した実施例とほぼ同様の効果が得られる。特にこの実
施例の場合には、第1シート面画像形成終了後の記録シ
ート4aの含水率について直接的に又は間接的(表面電
気抵抗値の場合)に検出して出力制御を行うため、前記
実施例に比べてより適切な第2シート面の転写工程を実
現することができる。
【0041】なお、前記の実施例では両面コピーモード
として手動式の両面コピー方法を採用した例を挙げて説
明したが、本発明では自動式の両面コピー方法を採用し
てもよく、この場合でも前記実施例のごとき効果が同様
に得られる。この場合、自動式の両面コピー方法として
は公知のものが適用可能であるが、例えば次のように構
成したものを適用することができる。すなわち、図1に
示すように、第1シート面のコピー終了後の記録シート
を一時的に装置内に収容待機させる両面コピートレイ2
5と、定着工程通過後の記録シートを裏返した状態で両
面コピートレイ25内に搬送収容するシート搬送路28
とを設けてなり、両面コピー時には、第1シート面のコ
ピー終了後の記録シートを排出トレイ26側ではなくシ
ート搬送路28側に搬送させ、その搬送路28を経由さ
せて両面コピートレイ25内に一旦収容し、第2シート
面のコピー時に通常のシート搬送路29に送り出して転
写ドラム3に向けて給紙するように構成したものが適用
可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写制御手段により、両面画像形成時の第2シート面の
画像形成工程における転写帯電器や転写前処理帯電器の
出力が環境検知情報に基づいて適切な値に設定変更され
るため、第1シート面画像形成終了後の記録シートの含
水率変動に起因する転写不良が発生せず、転写不良によ
る画質不良が発生しない。
【0043】しかも、第2シート面の画像形成工程にお
ける転写帯電器及び転写前処理帯電器の出力制御を常
湿、低湿又は高湿環境下に応じてそれぞれ行うため、第
1シート面画像形成終了後における記録シートの含水率
が環境条件によって大幅に変動しても、第2シート面の
画像形成時に発生しやすい転写不良をより確実に防止
し、良好な画質を確保することができる。
【0044】従って、本発明の装置においては、両面画
像形成時の第2シート面画像形成工程における従来の転
写不良問題が解消されるため、第2シート面においても
第1シート面の画質と同等レベルの画質を実現すること
ができ、記録シート両面への画像形成をより高画質で良
好に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るカラー複写機の全体
構成を示す概略図である。
【図2】 図1の転写ドラム周辺の構成を示す拡大図で
ある。
【図3】 転写制御手段の構成を示す説明図である。
【図4】 転写工程の様子を示す説明図である。
【図5】 本発明の他の実施例に係る転写制御手段の構
成を示す説明図である。
【符号の説明】
1…潜像担持体、3…転写体、4…記録シート、5…定
着手段、6…転写制御手段、63…温度及び湿度用検知
センサ。
フロントページの続き (72)発明者 徳永 雅彰 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−307305(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/00 303

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する像担持体と、 その像担持体上に画像情報に応じたトナー像を形成する
    トナー像形成手段と、 記録シートが保持されるシート保持面を有し、像担持体
    と同期して回動するシート保持面に保持された記録シー
    トに像担持体上のトナー像を転写させる転写体と、 転写体の像担持体と対向する転写部付近に配設される転
    写帯電器又はその転写帯電器並びに転写部手前側の像担
    持体周囲に配設される転写前処理帯電器と、 転写工程終了後に転写体から剥離される記録シートを定
    着手段に挿通させて未定着トナー像を定着させる定着手
    段とを備えてなり、 かつ、一方のシート面である第1シート面への画像形成
    が終了した後の記録シートを裏返した状態で転写体へ供
    給して第1シート面とは反対面の第2シート面にも画像
    形成を行う両面画像形成機能を有する画像形成装置にお
    いて、 両面画像形成時の第2シート面の画像形成工程における
    転写帯電器及び転写前処理帯電器の少なくとも1つの出
    力を環境検知情報に基づき第1シート面の画像形成工程
    における当該各帯電器の各出力を基準にして設定変更す
    る転写制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、転写制
    御手段は、環境検知情報が高湿環境である場合、第1シ
    ート面の画像形成工程における転写帯電器及び転写前処
    理帯電器の各出力に対し、転写帯電器の出力を低下させ
    ると同時に転写前処理帯電器の出力を増加させる制御を
    行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、転写制
    御手段は、環境検知情報が常湿環境又は低湿環境である
    場合、第1シート面の画像形成工程における転写帯電器
    及び転写前処理帯電器の各出力に対し、転写帯電器の出
    力を増加させると同時に転写前処理帯電器の出力を低下
    させる制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
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