JP3635777B2 - 試料セル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば蛍光X線分析において用いる試料セル、ならびに、該試料セルの一部として用いられる使い捨て容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蛍光X線分析用の試料セルとしては、たとえば図9および図10に示すものが知られている(特公昭54−20360号公報参照)。図9において試料セル1は、外枠2と、窓材(放射線透過シート)3と、使い捨て容器100と、内枠5とで構成される。使い捨て容器100は、軟質で厚肉の樹脂フィルムを成型したもので、試料を流し込む有底円筒状の試料充填部101と、試料充填部101の上端を全周にわたって外側へ折り返した折り返し部102と、折り返し部102に連なって下方に下がり、試料充填部101の外周面に対向するスカート部103とを備えている。
【0003】
前記試料セル1は、以下のように組み立てられて用いられる。
図10(a)に示すように、まず、使い捨て容器100における試料充填部101とスカート部103との間に形成された挿入空間104に、内枠5を嵌め込む。ついで、図10(b)のように、試料充填部101内に試料wを充填した後、試料充填部101内の試料充填空間Sを被うようにして窓材3を被せる。この後、図10(c)のように、窓材3の上方から使い捨て容器100のスカート部103の外周に外枠2を嵌め込む。これにより、窓材3の窓部(放射線透過部)30は皺のない状態で、かつ、一定の張力で張設される。
【0004】
こうして組み立てた試料セル1を逆さにした状態で、一次X線を窓材3の窓部30を透過させて試料wに照射する。これにより、試料w中の元素を励起させて、試料wからの蛍光X線のエネルギーや強度を測定し、測定値に基づいて試料wの分析を行う。この先行技術では、皺や弛みなく窓部30を一定の張力で張設することができ、そのため、分析に誤差が生じにくく(再現性に優れ)、また、窓材3のシール部31と使い捨て容器100との間から毛管現象による試料wの滲み出しも生じにくいという利点がある。
【0005】
ここで、窓材3の窓部30を皺や弛みなく張るためには、図10(c)の外枠2を上方から嵌め込む際に、窓部30に対し半径方向Rに略均等な引張り力を与える必要がある。そのため、この先行技術では、図10(a)の使い捨て容器100のスカート部103の内径を、内枠5の外周面51の外径よりも若干小さく設定して、使い捨て容器100に内枠5を装着した際に、スカート部103を若干張ったような状態に設定して、スカート部103を保形している。また、使い捨て容器100を軟質で厚肉の樹脂フィルムにより構成すると共に、更に、図10(c)の突条部20と凹溝50との間で使い捨て容器100と窓材3とを挟み付けることで、使い捨て容器100と窓材3との間のシール性を高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この先行技術では前述のように、使い捨て容器100のスカート部103に張力を与えるために、スカート部103の内径を内枠5の外周面51の外径よりも若干小さくしているので、内枠5を使い捨て容器100の挿入空間104に挿入しにくいという欠点がある。かかる欠点は、分析に供する試料セル1の数が多量であることから、分析の準備作業が極めて面倒になる要因となっている。
【0007】
なお、前述の使い捨て容器100に代えて、図11のように、袋状に成形した薄いフィルム200を用いることもなされている(実公昭60−23719号公報)。しかし、この方法では、袋状の薄いフィルム200のスカート部203および窓材3のシール部31における窓部30の近くに皺ができ、両者203,31の間から試料wが滲み出すことがある。また、窓材3の窓部30に皺ができ易いという問題もある。
【0008】
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、皺や弛みが生じることなく窓材を張設できると共に、内枠への装着が容易な使い捨て容器を提供することである。
【0009】
【発明の原理】
つぎに、本発明の構成の説明に先立って本発明の原理について説明する。
図10(c)の試料セル1から試料wが滲み出るのは、流体圧によるのではなく、毛管現象であるから、試料wの滲み出しを防止するには、窓部30近傍における使い捨て容器100と窓材3との間に皺による隙間が生じなければ十分であり、したがって、使い捨て容器100を軟質の合成樹脂で形成する必要はないと推測される。また、皺や弛みを生じることなく、窓材3を張るには、図10(a)の使い捨て容器100の折り返し部102および折り返し部102の近傍のスカート部103が保形されていれば十分であり、試料充填部101やスカート部103の下部の保形性は必要でないと推測される。
【0010】
【課題を解決するための手段】
つぎに、本発明の構成を図面を用いて説明する。
第1発明は、図6(a)〜(d)のように、内枠5の上端部52によって使い捨て容器4の折り返し部42の外周側を保形しようとするものである。
すなわち、第1発明は、図6(a)〜(d)のように、使い捨て容器4の折り返し部42の近傍のスカート部43aを、折り返し部42の近傍を除く部分のスカート部43bよりも径小に形成している。かかる構成によれば使い捨て容器4の折り返し部42の外側が内枠5の上端部52によって保形されるので、窓材を張設した際に、窓材に皺や弛みが生じない。ここで、第1発明では、使い捨て容器4の試料充填部41の円筒状部41bやスカート部43の大部分43bを内枠5に接触させる必要がないので、つまり、挿入空間44を広く形成できるから、内枠5に使い捨て容器4を装着する操作が容易になる。
【0011】
第2および第3発明は、図7(a)〜(d)のように、使い捨て容器4の折り返し部42自体の剛性を大きくして、折り返し部42の外周側を保形しようとするものである。
すなわち、第2発明では、図7(a)の折り返し部42からスカート部43へ至る部分42aの縦断面を断面L字状に形成している。一方、第3発明では、図7(b)の折り返し部42の縦断面を断面逆凹字状に形成している。かかる第2および第3発明によれば折り返し部42の偏平に対する剛性(以下、「偏平剛性」という。)が大きくなる。
図8のように、外枠2を嵌め込んで、窓材3を張る際には、使い捨て容器4の折り返し部42に径方向の外方から圧縮力が作用する。ここで、該圧縮力は、折り返し部42に略均等に加わるので、偏平剛性を大きくすれば、つまり、折り返し部42を座屈しにくいような形状(L字状ないし逆凹字状)および硬質の合成樹脂で形成すれば、使い捨て容器4の折り返し部42が保形されるから、スカート部43と内枠5との間に微小な隙間S1があっても、窓材3には皺や弛みが生じない。
したがって、使い捨て容器4のスカート部43と内枠5との間に隙間S1を設けることができるから、内枠5に使い捨て容器4を装着する操作が容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図5は第1実施形態を示す。
図2において、外枠2は、下端に鍔部21を有する円筒形に形成されており、円筒部22の内側にシール用の環状の突条部20を有している。一方、内枠5は下端に鍔部53を有する円筒形に形成されており、円筒部54の外側にシール用の環状の凹溝50を有している。
【0013】
図2および図1の使い捨て容器4は、硬質の合成樹脂(たとえばポリエチレンテレフタレート)フィルムからなり、試料充填部41、折り返し部42およびスカート部43が一体に成形されてなる。前記試料充填部41は、試料を流し込む部分で、底部41aおよび円筒状部41bからなる有底円筒状に形成されている。本実施形態では、円筒状部41bがたとえばテーパ円筒形に形成されていることで、下方に行くに従い径小に形成されている。なお、前記テーパの勾配は、金型の抜き勾配よりも大きく、たとえば10/100〜20/100程度に設定される。
【0014】
折り返し部42は、試料充填部41の上端を図2のように、全周にわたって外側へ折り返すことで、断面逆凹字状に形成されていると共に、折り返し部42の肉厚が、試料充填部41およびスカート部43の肉厚よりも大きく設定されていることによって、折り返し部42の偏平剛性が他の部分41,43よりも大きく設定されている。なお、ここでいう「肉厚」とは平均肉厚をいう。
【0015】
図1のスカート部43は、折り返し部42に連なって下方に下がり試料充填部41の円筒状部41bの外周面に対向している。このスカート部43は、たとえばテーパ円筒形に形成されていることで、下方に行くに従い径大に形成されている。なお、スカート部43の上端部分の内径D1は、内枠5の上端部52の外径D2と略同程度の大きさに設定されている。また、スカート部43のテーパの勾配は、金型の抜き勾配よりも大きく、たとえば、 5/100〜20/100程度に設定される。
【0016】
その他の構成は前記従来例と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0017】
前記試料セル1は、以下のように組み立てられて用いる。
図3(a)に示すように、まず、使い捨て容器4における試料充填部41とスカート部43との間に形成された挿入空間44に、内枠5を嵌め込む。ここで、前述のように、使い捨て容器4の円筒状部41bおよびスカート部43がテーパ円筒状に形成されていることにより、挿入空間44が下に向って広がるテーパ状になっているから、円筒状部41bおよびスカート部43と内枠5との間には、若干の隙間が保たれているので、内枠5を嵌め込む操作が極めて容易になる。ついで、図3(b)のように、試料充填部41内に試料wを充填した後、試料充填部41内の試料充填空間Sを被うようにして窓材3を被せる。この後、図3(c)のように、窓材3の上方から使い捨て容器4のスカート部43の外周に外枠2を嵌め込む。
【0018】
なお、本実施形態では、図1の使い捨て容器4の円筒状部41bおよびスカート部43がテーパ円筒形に形成されているので、多数の使い捨て容器4を上下に積み重ねることができるから、輸送や保管時のスペースが著しく小さくなるという利点もある。
【0019】
なお、試料セル1を組み立てたり、分解したりする際には、図4のように挿入用治具6や、図5のように分解用治具7,8を用いて行ってもよい。
【0020】
つぎに、本発明の内容および範囲をより明確にするために、他の実施形態を図6および図7に示す。
使い捨て容器4を軟質の合成樹脂で形成する場合は、使い捨て容器4自体に十分な保形性がない。したがって、この場合は、図6(a)〜(d)に示すように、スカート部43の上端部分の内径D1(図1)を内枠5の上端部52の外径D2(図1)と同程度の大きさに設定して、内枠5の上端部52によって使い捨て容器4の折り返し部42からスカート部43に至る部分に若干の張力を与えて保形するか、あるいは、使い捨て容器4の折り返し部42からスカート部43に至る部分を内枠5の上端部52に密着させる必要がある。このようにすれば、折り返し部42の外周側が内枠5の上端部52によって保形されるので窓材3の窓部30(図3)に皺が生じにくく、また、窓材3と使い捨て容器4との間から試料wが滲み出すおそれもない。但し、スカート部43が窓材3とのシール性を発揮するためには、スカート部43の上部の形状が滑らかに変化している必要がある。
【0021】
また、スカート部43は、テーパ円筒状でなくても、図6(a)のように、折り返し部42の近傍のスカート部43aが折り返し部42近傍を除く部分のスカート部43bよりも径小に形成されておれば、内枠5を挿入空間44に挿入し易いので、本発明の範囲に含まれる。
【0022】
ここで、「有底円筒状」とは、底部41aおよび円筒状部41bを有していることを意味し、「円筒状」とは完全な円筒である必要はなく、テーパ円筒形の他に、図6(a),(b)のように単なる円筒形や図6(c),(d)のように、断面が異形であっても筒状であればよいことを意味する。また、図6(c)のように、試料充填部41の円筒状部41bは、折り返し部42の近傍の部分41cが、該部分41cを除く部分41dよりも径大に形成されていればよい。
【0023】
なお、本発明の使い捨て容器4における「容器」とは、内枠5を装着していない状態で試料wを充填し得る程度の剛性を有していることをいい、従って、図11のフィルム200は本発明の使い捨て容器4と区別される。
【0024】
図7は使い捨て容器4自体の保形性が大きい場合の他の実施形態を示す。
使い捨て容器4を硬質の合成樹脂で形成すると共に使い捨て容器4の折り返し部42からスカート部43に至る部分に角部42aを形成すれば、角部42a自体が十分な保形性を発揮するので、図7(a)のように、角部42aと上端部52との間に微小な隙間S1があってもよい。すなわち、図8のように、外枠2を使い捨て容器4の外周に装着する際には、折り返し部42には外圧が付加されたときのような応力が発生するが、折り返し部42が保形性を有していることにより、窓材3には皺や弛みが生じにくくなる。また、外枠2を使い捨て容器4に装着する際に折り返し部42(使い捨て容器4)が楕円形に若干偏平しても、スカート部43と内枠5との隙間S1(図7(a))を小さくしておけば、使い捨て容器4の偏平が小さいので、窓材3を皺や弛みなく張設することができる。
【0025】
かかる観点から、折り返し部42を断面逆凹字状に形成する必要はなく、図7(a)のように、折り返し部42からスカート部43に至る部分(角部42a)の縦断面が断面L字状に形成されていれば、折り返し部42の偏平剛性が大きくなるので、本発明の範囲に含まれる。また、折り返し部42の偏平剛性が大きければ、図7(a),(b)のように、角部42aの内径D1は内枠5の上端部52の外径D2よりも僅かに大きくしてもよく、したがって、この場合はスカート部43を単なる円筒形としてもよい。
【0026】
もちろん、図7(c),(d)のように、角部42aの内径D1と内枠5の上端部52の外径D2とを同程度とすることにより、窓材3をより確実に皺や弛みなく張設することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の使い捨て容器は、折り返し部近傍のスカート部が、折り返し部近傍を除く部分のスカート部よりも径小に形成されているから、スカート部と内枠との間に隙間があるので、使い捨て容器を内枠に装着し易くなると共に、使い捨て容器の折り返し部を内枠によって保形し得るので、窓材の窓部に皺や弛みが生じにくく、また、試料の滲み出しも生じにくい。
【0028】
また、使い捨て容器における試料充填部の円筒状部を下方に行くに従い径小に形成すると共に、スカート部を下方に行くに従い径大に形成すれば、多数の使い捨て容器を積み重ねることができるので、輸送・保管時のスペースが著しく小さくなるから、コストダウンを図ることもできる。
【0029】
また、請求項5の使い捨て容器は、折り返し部からスカート部へ至る部分の縦断面が断面L字状に形成されているから、使い捨て容器を硬質の合成樹脂で形成することにより、使い捨て容器の折り返し部の保形性を著しく大きくすることができる。したがって、スカート部と内枠との間に微小な隙間を設けても窓材を所期の状態に張設することができると共に、微小な隙間を設けることで、使い捨て容器を内枠に装着し易くなる。
【0030】
また、請求項6の発明によれば、折り返し部の縦断面が断面逆凹字状に形成されているので、折り返し部自体の保形性を更に大きくすることができる。
【0031】
更に、請求項8の発明によれば、折り返し部の肉厚をスカート部の肉厚よりも大きくしているので、折り返し部の保形性を更に大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す試料セルの分解断面図である。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】試料セルの組立方法を示す工程図である。
【図4】挿入用治具を使う場合の挿入方法を示す断面図である。
【図5】分解用治具を使う場合の分解方法を示す断面図である。
【図6】第1発明にかかる他の実施形態を示す使い捨て容器および内枠の断面図である。
【図7】第2発明および第3発明にかかる他の実施形態を示す使い捨て容器および内枠の断面図である。
【図8】外枠を装着している状態を示す試料セルの断面図である。
【図9】従来例を示す試料セルの分解断面図である。
【図10】同試料セルの組立方法を示す工程図である。
【図11】他の従来例を示す試料セルの組立前の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:試料セル
2:外枠
3:窓材
4:使い捨て容器
41:試料充填部
42:折り返し部
42a:角部
43:スカート部
43a:スカート部
43b:スカート部
44:挿入空間
5:内枠
S:試料充填空間
w:試料
Claims (10)
- 使い捨て容器、内枠、窓材および外枠を備えた試料セルであって、
前記使い捨て容器は、試料を流し込む有底円筒状の試料充填部と、この試料充填部の上端を全周にわたって外側へ折り返した折り返し部と、この折り返し部に連なって下方に下がり前記有底円筒状の試料充填部の外周面に対向するスカート部とを備え、前記内枠を装着していない状態で試料を充填し得る程度の剛性を有し、
前記使い捨て容器は前記折り返し部近傍のスカート部が、前記折り返し部近傍を除く部分のスカート部よりも径小に形成されており、
前記内枠は前記使い捨て容器における前記試料充填部とスカート部との間に形成された円筒状の挿入空間に嵌め込まれ、
前記窓材は前記試料充填部内の試料充填空間を被い、
前記外枠は、前記窓材の上方から前記スカート部の外周に嵌め込まれ、
前記外枠を装着する前において前記スカート部と前記内枠との間には、内枠を嵌め込む操作を容易にする隙間が設定されていることを特徴とする試料セル。 - 請求項1において、前記スカート部が下方に行くに従い径大に形成されている試料セル。
- 請求項1もしくは2において、前記折り返し部近傍の試料充填部の円筒状部が、前記折り返し部近傍を除く部分の試料充填部よりも径大に形成されている試料セル。
- 請求項2において、前記試料充填部の円筒状部が下方に行くに従い径小に形成されている試料セル。
- 使い捨て容器、内枠、窓材および外枠を備えた試料セルであって、
前記使い捨て容器は、試料を流し込む有底円筒状の試料充填部と、この試料充填部の上端を全周にわたって外側へ折り返した折り返し部と、この折り返し部に連なって下方に下がり前記有底円筒状の試料充填部の外周面に対向するスカート部とを備え、前記内枠を装着していない状態で試料を充填し得る程度の剛性を有 し、
前記使い捨て容器は前記折り返し部からスカート部へ至る部分の縦断面が断面L字状に形成されており、
前記内枠は前記使い捨て容器における前記試料充填部とスカート部との間に形成された円筒状の挿入空間に嵌め込まれ、
前記窓材は前記試料充填部内の試料充填空間を被い、
前記外枠は、前記窓材の上方から前記スカート部の外周に嵌め込まれ、
前記外枠を装着する前において前記スカート部と前記内枠との間には、内枠を嵌め込む操作を容易にする隙間が設定されていることを特徴とする試料セル。 - 使い捨て容器、内枠、窓材および外枠を備えた試料セルであって、
前記使い捨て容器は、試料を流し込む有底円筒状の試料充填部と、この試料充填部の上端を全周にわたって外側へ折り返した折り返し部と、この折り返し部に連なって下方に下がり前記有底円筒状の試料充填部の外周面に対向するスカート部とを備え、前記内枠を装着していない状態で試料を充填し得る程度の剛性を有し、
前記使い捨て容器は前記折り返し部の縦断面が断面逆凹字状に形成されており、
前記内枠は前記使い捨て容器における前記試料充填部とスカート部との間に形成された円筒状の挿入空間に嵌め込まれ、
前記窓材は前記試料充填部内の試料充填空間を被い、
前記外枠は、前記窓材の上方から前記スカート部の外周に嵌め込まれ、
前記外枠を装着する前において前記スカート部と前記内枠との間には、内枠を嵌め込む操作を容易にする隙間が設定されていることを特徴とする試料セル。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記折り返し部の縦断面が断面逆凹字状に形成されている試料セル。 - 請求項1ないし7のいずれか1項において、
前記折り返し部の肉厚が前記スカート部および試料充填部の肉厚よりも大きく設定されている試料セル。 - 請求項1ないし7のいずれか1項において、
前記使い捨て容器が硬質の合成樹脂フィルムからなる試料セル。 - 請求項1ないし7のいずれか1項において、
前記使い捨て容器がポリエチレンテレフタレートからなる試料セル。
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