JP4348570B2 - 装飾紙筒を内蔵した二重容器 - Google Patents

装飾紙筒を内蔵した二重容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4348570B2
JP4348570B2 JP7780398A JP7780398A JP4348570B2 JP 4348570 B2 JP4348570 B2 JP 4348570B2 JP 7780398 A JP7780398 A JP 7780398A JP 7780398 A JP7780398 A JP 7780398A JP 4348570 B2 JP4348570 B2 JP 4348570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
paper tube
decorative paper
outer container
inner container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7780398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11278559A (ja
Inventor
昇一 竹中
Original Assignee
リスパック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リスパック株式会社 filed Critical リスパック株式会社
Priority to JP7780398A priority Critical patent/JP4348570B2/ja
Publication of JPH11278559A publication Critical patent/JPH11278559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4348570B2 publication Critical patent/JP4348570B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、合成樹脂の内外両容器を備えた二重容器に関し、特に、両容器間に形成される空間内に装飾紙筒を内蔵してなる二重容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
二重容器は、所謂インスタントラーメンのための容器として多く用いられており、内外両容器を合成樹脂シート等によって薄く形成してもその間に断熱作用を発揮する空気層を形成できて、熱湯を注いでも十分手に持つことができるため、非常に便利なものである。
【0003】
ところで、この種の二重容器を商品化するにあたっては、その側面等に商品名や内容物の表示等を行わなければならないが、そのような表示等を行うためには、上述した合成樹脂製の容器ではなかなか困難となっている。このため、例えば実公平2−15818号公報にて提案されている「複合容器の本体」のように、
「底部と胴部と開口端部とから成る合成樹脂製の外容器と、この外容器と略同形状であってその内側に挿入される合成樹脂製の内容器と、これらの外容器と内容器との間に挿入される紙筒からなり、これらの外容器と紙筒と内容器とは少なくとも紙筒と内容器との間が遊離しており、前記内容器は内部の減圧に追随して撓むことが可能であり、前記外容器と内容器との開口端部は互いに一体化」
することが行われている。
【0004】
この実公平2−15818号公報に示された容器では、図8に示すように、内外両容器2及び1との間に紙筒3を介在させたものであり、紙筒3に印刷等の簡単な方法によって各種表示をしておけば、印刷等のしにくい外容器1に直接行わなくても当該容器での表示を行えることになるものである。
【0005】
ところで、この実公平2−15818号公報に示された容器では、当該公報の第4欄第32行目以下に記載されているように、「(紙筒3を密封するために)鍔部13と23とは互いに接着し」てあるものである。また、外容器1を紙筒3によって保持するために、加熱シール等の手段によって、外容器1と紙筒3とを部分的あるいは全面的に接着して構成することも記載されている。
【0006】
いずれにしても、図8に示した従来の二重容器では、外容器1に対して内容器2または紙筒3を接着するものであり、熱湯を内容器2に注いだときに両容器間の空気が膨張して容器全体の変形を来すおそれがある。それだけでなく、図8に示した二重容器では、外容器1に対して内容器2または紙筒3を接着するものであるため、材料が異なる紙筒3を他のものと簡単には分離できないものとなっている。つまり、この従来の二重容器は、異質な材料から一体化されていることから、合成樹脂のリサイクルを考えた場合、その手間は非常に大きくなって、結果的にリサイクルができないものとなっていると考えられるのである。
【0007】
また、この種の二重容器の製造工程について考慮してみると、一般的には完成後の二重容器内に中味を詰める直前において、別々に用意された内外容器と紙筒とを組み合わせて形成されるものである。このような製造状況を考慮して、二重容器の材料構成を決めておかなければならない。
【0008】
さらに、図8に示した従来の二重容器では、図示右方下部に拡大して示されているように、紙筒3の上端に空間が存在しているため、内外両容器13・23に力が加えられたとき、この空間の範囲で両容器13・23の変形が生じ易い。従って、この図8の二重容器では、この変形を原因として簡単に座屈してしまうと考えられるのである。
【0009】
以上のことをまとめると、この種の二重容器においては、次のような条件を満たすことが要望されているのである。
(1)所謂リサイクル法に適合する容器とするために、リサイクルする際の作業性を考慮した構造のものとしなければならない。つまり、材料の種類に応じた分割が行えるようにしておかなければならないのである。
(2)上記(1)を守りながら、簡単に製造できるものとしなければならない。
(3)当然のことながら、断熱性と、容器として必要な剛性を十分備えたものでなければならない。
【0010】
そこで、本発明者は、この種の二重容器において、少なくとも上記(1)〜(3)の要望を満たすにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この種の二重容器における上記実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、この種の二重容器を、リサイクルがし易くて剛性の高いものとすることである。
【0012】
すなわち、まず、本発明の目的とするところは、その製造を簡単に行えることができて、しかも使用済のもののリサイクルを行う場合の仕分作業を簡単に行うことのできる二重容器を、簡単な構成によって提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的とするところは、内外両容器が比較的柔らかいものであったとしても、十分な剛性を有することのできる二重容器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「透明または半透明の合成樹脂により一体成形した外容器10と、この内側に挿入されて合成樹脂により一体成形した内容器20との間に形成される空間40内に、装飾紙筒30を内装して構成される二重容器100であって、
内容器20と外容器10とを、その開口部にて嵌合させるにあたり、少なくとも、外容器10側の上縁フランジ11の全体を内容器20側の上縁フランジ21によって包み込むことにより行って、これらの内外両容器20・10を一体化するとともに、
内容器20の外側周縁、または外容器10の内側周縁に、装飾紙筒30の上端縁を直接押圧することになる段部23または15を形成し、
さらに、装飾紙筒30の上端縁を段部23または15に、下端縁を外容器10内の底面に当接させて、両外容器10及び内容器20を装飾紙筒30によって保持させたことを特徴とする二重容器100」
である。
【0015】
すなわち、この二重容器100は、外容器10と、その中に挿入される内容器20と、これら外容器10及び内容器20によって側部に形成される空間40内に内装される装飾紙筒30とを備えたものであり、これら三者の一体化を、内容器20と外容器10との開口部にての嵌合により行ったものであるが、その際に、少なくとも、外容器10側の上縁フランジ11の全体を内容器20側の上縁フランジ21によって包み込むようにしながら行うこと条件としているものである
【0016】
この内容器20と外容器10との開口部にての嵌合方法は、後述する実施の形態において説明している例としては、次の四種類の具体的方法が挙げられるのであるが、本発明はこれら四種類の嵌合の内の、少なくとも下記4).を採用することを条件にするものである。
1).図3の上端部分にて示すように、内容器20の開口部に存在している上縁フランジ21に形成した係止部22を、外容器10側の上縁フランジ11の外周に係合させることにより行った第一の嵌合。
2).図3の上部部分にて示すように、両上縁フランジ11・21の直下に連なる両アンダーカット部13・24(上部が下部より大径となっている部分)間の強制嵌合により行った第二の嵌合。
3).図3または図5に示した両アンダーカット部13・24の直下に位置する嵌合溝14・25間の強制嵌合により行った第三の嵌合。
4).図4に示すように、内容器20の上縁フランジ21によって、外容器10側の上縁フランジ11の全体を包み込むことにより行った第四の嵌合。
【0017】
すなわち、本発明における内容器20と外容器10との開口部にての嵌合方法においては、少なくとも、内容器20側の上縁フランジ21によって、図4に示すように、外容器10側の上縁フランジ11の全体を上方から包み込むようにして行えるようにしたことを条件にするものであり、このようにすることによって、後述する係止部22を設けなくても、外容器10の開口部に対する内容器20の開口部の嵌合が行えるのである。
【0018】
外容器10及び内容器20側の上部におけるアンダーカット部13・24や嵌合溝14・25、内容器20側の上縁フランジ21の外周縁に位置する係止部22は、型による成形が簡単に行えるものであり、これらの係合あるいは嵌合は、外容器10に対して内容器20を押圧することにより簡単に行えるものである。従って、この二重容器100によれば、外容器10及び内容器20の開口部にての嵌合は、溶着工程、接着工程、あるいは加熱シール等の別工程を必要とせずに非常に簡単に行うことができるのである。
【0019】
また、内外容器10・20を一体化する前においては、これらの内外容器10・20及び装飾紙筒30をそれぞれ別個に梱包しておくことができるため、各部品の収納スペースが少なくて済むものとなっている。
【0020】
さらに、内外容器10・20の一体化を、その上端の開口部にての単なる嵌合によって行う、特に、内容器20側の上縁フランジ21によって、外容器10側の上縁フランジ11の全体を上方から包み込むようにして行うようにしているため、使用後の二重容器100について、これを合成樹脂である外容器10及び内容器20に対して、文字通りの紙である装飾紙筒30を分離するため仕分の作業を簡単に行えるということを意味している。
【0021】
すなわち、内外容器10・20の上端の開口部にての嵌合解除は、これを機械的にするにしろ手作業で行うにしろ、溶着・接着したのとは異なって、内容器20側の上縁フランジ21を、外容器10側の上縁フランジ11から単に外すという非常に簡単な操作によって行えるのである。しかも、装飾紙筒30は、外容器10と内容器20との間に形成される空間40内に単に内装されているだけであるから、外容器10と内容器20との嵌合を解けば非常に簡単に取り外すことができるのである。
【0022】
従って、この二重容器100によれば、まず、合成樹脂から形成されている外容器10及び内容器20と、紙から形成されている装飾紙筒30との仕分を非常に簡単に行うことができるのであり、これらの合成樹脂や紙は、低コストで確実にリサイクルに回せることになるのである。
【0023】
勿論、この二重容器100は、外容器10と内容器20とによって形成された空間40内に装飾紙筒30を内装したものであるから、内容器20内に熱湯を注入したときに手で十分持つことのできる断熱性と、内容器20内のものを早く冷めないようにすることのできる保温性とを有している。また、装飾紙筒30の表面には表示31等の印刷が鮮明かつ簡単に行えるから、外容器10や内容器20には表示印刷を施す必要が全くなく、装飾紙筒30上の表示31は、透明または半透明の外容器10から十分透けて見えて、必要な表示を十分行うことができるのである。
【0024】
また、外容器10や内容器20を薄い材料によって形成したとしても、これらの中の空間40内に挿入されている装飾紙筒30によって、二重容器100全体の剛性が確保されているため、当該二重容器100は、使用中に座屈してしまうようなことはない。従って、外容器10や内容器20の材料を少なくして、軽量化を図ることもできるのである。
【0025】
さらに、実施形態におけるように、外容器10、内容器20、及び装飾紙筒30を、下部に向かって小径となるような傾斜側面を有するものとすれば、それぞれを少ないスペースで積み重ねる(スタック)ことができるため、二重容器100として形成する前段階における保管スペースの省略を行うことができるのである。
【0026】
また、この二重容器100は、その内容器20の外側周縁または外容器10の内側周縁に、装飾紙筒30の上端縁を直接押圧することになる段部23または15が形成してあった。
【0027】
すなわち、この二重容器100は、図3に示すように、その内容器20の側面に、装飾紙筒30の上端縁が係合することになる段部23を形成するか、あるいは、図5に示すように、外容器10の内側面に、装飾紙筒30の上端縁が係合することになる段部15を形成したものであり、これにより、その製造を安定的に行うことができるだけでなく、完成時における座屈強度を増大させることができるのである。
【0028】
つまり、この二重容器100を製造する場合には、例えば図1に示すように、外容器10内に装飾紙筒30を挿入し、この装飾紙筒30内に内容器20を挿入して図示上方から押圧することにより、内容器20と外容器10とを、その開口部にて嵌合させて一体化するのである。その際に、図3に示す例では、内容器20の段部23によって装飾紙筒30も外容器10内に押圧されることになり、また図5に示す例では、外容器10の段部15によって装飾紙筒30も押圧されることになるから、単なる押圧作業のみによって当該二重容器100が完成されることになり、非常に簡単に製造されることになるのである。このことは、底を上方にしておいた内容器20に、装飾紙筒30を嵌合させて、その上から外容器10を被せて押圧するようにして製造する場合も同様に言えることである。
【0029】
そして、完成された二重容器100においては、図2及び図3に示すように、装飾紙筒30の上端縁は内容器20側の段部23に、また装飾紙筒30の下端縁は外容器10内の底面に当接しているから、両外容器10及び内容器20は装飾紙筒30によってしっかりと保持された状態となっている。従って、この二重容器100では、図8に示した従来例のような自由空間は、装飾紙筒30の上下に全く存在しないため、座屈強度が非常に高いものとなっていて、この二重容器100は、少々の力では座屈してしまうことがないのである。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、以上のように構成した本発明を、図面に示した実施の形態に係る二重容器100について説明する。
【0031】
図1には、本発明に係る二重容器100を分解して示した正面図が示してあるが、この二重容器100は、合成樹脂によって形成した外容器10及び内容器20と、これらの間に内装される装飾紙筒30とを備えているものである。本実施形態では、これら外容器10、内容器20、及び装飾紙筒30を、下方に向けて順次小径となる円筒として形成したものであり、外容器10及び内容器20は有底であるが、装飾紙筒30には底はない。勿論、これらの外容器10、内容器20及び装飾紙筒30は「円筒」に限らず、各形の筒であってもよいことは言うまでもない。
【0032】
図2には、外容器10と内容器20との、その上方に位置する開口部にての嵌合態が断面図で示してあって、これらの外容器10と内容器20との間に形成される空間40内に、装飾紙筒30が内装されるのである。そして、この実施形態の二重容器100における嵌合状態と内容器20側の段部23による装飾紙筒30の押圧状態とが、図3に拡大して示してあるが、これらの嵌合あるいは押圧状態は、図4または図5に示すようにも変形される。
【0033】
外容器10は、ポリプロピレンを代表とする合成樹脂によって、透明または半透明のものとして有底筒状に一体成型したものであり、上端開口周縁には、図3に示したように、上縁フランジ11が一体的に形成してある。なお、本実施形態の外容器10の下部側面には多数の縦リブ12が形成してあり、この縦リブ12によって外容器10の剛性を図るようにしてあるが、この縦リブ12は内容器20側に形成して実施してもよいものである。
【0034】
この外容器10におけるアンダーカット部13及び嵌合溝14は、図5に示すように形成して実施してもよい。この図5に示した例では、嵌合溝14の直下が段部15となっているものであり、この段部15は、装飾紙筒30の上端縁を直接押圧することになるものである。
【0035】
また、図3に示した実施形態における外容器10では、上述した上縁フランジ11の直下にこれと連なるアンダーカット部13が形成してあり、このアンダーカット部13は、その上部が下部に対して小径となるようにしてある。このアンダーカット部13内には、図3に示したように、後述する内容器20のアンダーカット部24が、所謂「無理嵌め」されることになるものである。そして、このアンダーカット部13の直下には、嵌合溝14が形成してあり、この嵌合溝14に対しても、後述の嵌合溝25が、所謂「無理嵌め」されることになるものである。
【0036】
内容器20は、次に述べる装飾紙筒30の内側に挿入されるものであって、合成樹脂によって有底筒状に一体成形されるものであるが、この合成樹脂材料は、透明または半透明のものである必要は全くなく、その種類が限定されるものではない。
【0037】
また、この内容器20の上端開口周縁にも上縁フランジ21が一体成形されるのであるが、この上縁フランジ21の外周縁には、図3に示した実施例の場合には、この上縁フランジ21より内方に向かう係止部22が、所謂「アンダーカット部」として一体成形してある。勿論、この内容器20側の上縁フランジ21は図3に示したように、外容器10側の上縁フランジ11上に載置されるものであって、その係止部22が外容器10側の上縁フランジ11の外周に係合されることになるのである。
【0038】
この内容器20側の上縁フランジ21は、図4に示したように形成して実施してもよいものである。すなわち、図4に示した上縁フランジ21は、外容器10側の上縁フランジ11の全体を上方から包み込むようにしたものであり、この場合には、係止部22を設けなくても、外容器10の開口部に対する内容器20の開口部の嵌合が行えるものである。
【0039】
図3に示した内容器20では、上記上縁フランジ21の直下に、これに連なるアンダーカット部24が連続して形成してあり、このアンダーカット部24は、その上部が下部に対して小径となるようにしてあるのである。このアンダーカット部24は、図3に示したように、上述した外容器10のアンダーカット部13内に所謂「無理嵌め」されるものである。そして、このアンダーカット部24の直下には、嵌合溝25が形成してあり、この嵌合溝25に対しても、上述した嵌合溝14が、所謂「無理嵌め」されることになるものである。
【0040】
また、この内容器20の側面上部には、図3にも示したように、それより下方側面より大径となる段部23が形成してあって、この段部23の下面は、当該内容器20の底面と略平行となるようにしてある。なお、この内容器20の側面には、図6及び図7の比較から分るように、外容器10側に形成してあるような縦リブ12を形成しないで、滑らかな内面となるようにしてあるが、これは当該内容器20内に収納されているラーメンやスープ等の取り出しを容易にするためである。
【0041】
この内容器20側の段部23に該当するものは、図5に示した例の場合には、外容器10側に形成してある。すなわち、図5の二重容器100では、装飾紙筒30を押圧するための段部15を外容器10側に形成して、内容器20側の段部23は省略してある。
【0042】
勿論、この内容器20は、外容器10内に挿入されたとき、図2及び図3に示したように、装飾紙筒30を内装するための空間40を形成するものでもあるから、段部23より下方の側部は外容器10のそれの内径により、例えば装飾紙筒30の厚さ分だけ小径となるようにしてある。
【0043】
装飾紙筒30は、底のない筒状のものとして、外容器10及び内容器20とは別の材料である紙によって形成したものであり、筒状にする前には、表面に図1に示したような表示31が印刷されるものである。この印刷時においては、当該装飾紙筒30は文字通り紙によって形成されているため、例えば合成樹脂の表面に対して行う印刷のように、インクの性質に制限を受けるものではなく、環境に悪影響を及ぼすようなインクを使用する必要は全くない。
【0044】
勿論、この装飾紙筒30は、文字通りの紙筒の表面に、印刷等によって表示31を施したフィルムを一体的にしたものも含まれるものであり、所定の剛性が確保できて、美しい仕上がりのものとすることができれば、どのような材質のものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、本発明においては、まず、外容器10に対する内容器20の一体化を、少なくとも、内容器20側の上縁フランジ21によって、外容器10側の上縁フランジ11の全体を上方から包み込むようにして行うことを条件にして、両開口部における嵌合によって行うようにしたことにその構成上の特徴があり、これにより、その製造を簡単に行えることができて、しかも使用済のもののリサイクルを行う場合の仕分作業を簡単に行うことのできる二重容器100を、簡単な構成によって提供することができるのである。
【0046】
また、本発明に係る二重容器100では、その内外容器10・20の上端の開口部にての嵌合解除は、これを機械的にするにしろ手作業で行うにしろ、溶着・接着したのとは異なって、内容器20側の上縁フランジ21を、外容器10側の上縁フランジ11から単に外すという非常に簡単な操作によって行うことができる
【0047】
また、この二重容器100によれば、内容器20の外側周縁、または外容器10の内側周縁に、装飾紙筒30の上端縁を直接押圧することになる段部23・15を形成したものであるから、内外両容器10及び20が比較的柔らかいものであったとしても、十分な剛性を有することのできる二重容器100を提供することができるのである。
【0048】
さらに、完成された二重容器100においては、装飾紙筒30の上端縁は内容器20側の段部23に、また装飾紙筒30の下端縁は外容器10内の底面に当接しているから、両外容器10及び内容器20は装飾紙筒30によってしっかりと保持された状態となっている。従って、この二重容器100では、図8に示した従来例のような自由空間は、装飾紙筒30の上下に全く存在しないため、座屈強度が非常に高いものとなっていて、この二重容器100は、少々の力では座屈してしまうことがないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る二重容器の分解正面図である。
【図2】 同二重容器の縦断面図である。
【図3】 図2中の1−1線部の部分拡大断面図である。
【図4】 内外両容器の他の嵌合例を示す部分拡大断面図である。
【図5】 内外両容器のさらに他の嵌合例を示す部分拡大断面図である。
【図6】 同二重容器を構成している外容器の部分平面図である。
【図7】 同二重容器の上縁フランジの部分平面図である。
【図8】 従来の技術を示すもので、(イ)は分解断面図、(ロ)は断面図であり、(ハ)は(ロ)の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
100 二重容器
10 外容器
11 上縁フランジ
12 縦リブ
13 アンダーカット部
14 嵌合溝
15 段部
20 内容器
21 上縁フランジ
22 係止部
23 段部
24 アンダーカット部
25 嵌合溝
30 装飾紙筒
31 表示
40 空間

Claims (1)

  1. 透明または半透明の合成樹脂により一体成形した外容器と、この内側に挿入されて合成樹脂により一体成形した内容器との間に形成される空間内に、装飾紙筒を内装して構成される二重容器であって、
    前記内容器と外容器とを、その開口部にて嵌合させるにあたり、少なくとも、前記外容器側の上縁フランジの全体を前記内容器側の上縁フランジによって包み込むことにより行って、これらの内外両容器を一体化するとともに、
    前記内容器の外側周縁、または外容器の内側周縁に、前記装飾紙筒の上端縁を直接押圧することになる段部を形成し、
    さらに、前記装飾紙筒の上端縁を前記段部に、下端縁を前記外容器内の底面に当接させて、両外容器及び内容器を前記装飾紙筒によって保持させたことを特徴とする二重容器。
JP7780398A 1998-03-25 1998-03-25 装飾紙筒を内蔵した二重容器 Expired - Fee Related JP4348570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7780398A JP4348570B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 装飾紙筒を内蔵した二重容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7780398A JP4348570B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 装飾紙筒を内蔵した二重容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11278559A JPH11278559A (ja) 1999-10-12
JP4348570B2 true JP4348570B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=13644179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7780398A Expired - Fee Related JP4348570B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 装飾紙筒を内蔵した二重容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4348570B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240857A (ja) * 2001-02-13 2002-08-28 Sekisui Seikei Ltd 容器のリサイクル方法
JP4862020B2 (ja) * 2008-07-30 2012-01-25 株式会社岩田良 収容器具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11278559A (ja) 1999-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0140282B1 (en) Can-like container and method for manufacturing same
EP1714912B1 (en) Heat insulating container
US20070210091A1 (en) Paper food container with injection molded top rim structure and method of manufacturing same
CN1972845A (zh) 带肋的模内标签容器及其制造方法
JP4348570B2 (ja) 装飾紙筒を内蔵した二重容器
JP5059893B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP4948093B2 (ja) 合成樹脂製カップ状容器
JP4845453B2 (ja) チューブ容器の頭部閉鎖膜の製造方法及び頭部閉鎖膜
JPH10278931A (ja) 二重容器
JP4641716B2 (ja) 合成樹脂製容器
EP0796171B1 (en) Method of manufacturing a packaging container
JP5486903B2 (ja) 吐出容器用のキャップ、そのキャップを備えた吐出製品、および、そのキャップの装着方法
JP4206499B2 (ja) テーパ付き容器の成形金型
JP4947516B2 (ja) インモールドラベル付き容器
JP6120755B2 (ja) 複合容器および複合容器の製造方法
JP6656751B2 (ja) ラベル付きカップ容器
US8875938B2 (en) Lid for packaging container and method of fabrication
JP2010120659A (ja) シート成形容器及び複合容器
JP7484612B2 (ja) 容器の製造方法および容器の製造装置
JP2002096814A (ja) 薄肉ボトル
JP7370756B2 (ja) 多重ボトル製造方法及び多重ボトル用プリフォーム
US20040238548A1 (en) Container and method for manufacturing thereof
JP5733664B2 (ja) 広口チューブ体容器と凹凸壁部成形方法
JP3861390B2 (ja) 耐内圧性複合容器
JPS5937469Y2 (ja) 延伸成形壜体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070810

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070914

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20071102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090708

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees