JPH10278931A - 二重容器 - Google Patents

二重容器

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JPH10278931A
JPH10278931A JP10383297A JP10383297A JPH10278931A JP H10278931 A JPH10278931 A JP H10278931A JP 10383297 A JP10383297 A JP 10383297A JP 10383297 A JP10383297 A JP 10383297A JP H10278931 A JPH10278931 A JP H10278931A
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JP
Japan
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container
container body
double
bottom wall
shell
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JP10383297A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Aoki
康彦 青木
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JUJO CENTRAL KK
Original Assignee
JUJO CENTRAL KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚紙等で作られた外郭体内に、所要肉厚に成
形した容器本体が嵌挿されている二重容器および前記容
器本体単体を、それぞれ挟着されることなくスタッキン
グさせうる構造とし、しかも生産効率を向上させうるよ
うにすること。 【解決手段】 合成樹脂製の容器本体の内周面下方部に
内方へ突出した段部を形成し、該段部の内径を容器本体
の底壁の外径より小径とし、外郭体の下端縁の外径を、
前記段部の内径より大径であり、かつ該段部の外径より
小径とすると共に、外郭体下端の底蓋に排気部を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚紙等の任意資材
で予め成形された外郭体内に、合成樹脂製の有底の容器
本体が密に嵌挿され、一体に組み立てられた二重容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】厚紙等で成形されている外郭体内に合成
樹脂製の容器本体が嵌装され、一体に結合されている所
謂二重容器としては、例えば、特開昭57ー49552
号公報に示されるごとき構造のものが知られているが、
予め成形されている外郭体内に、真空成形または圧空成
形により容器本体が成形され、内装される構造であり、
金型内に位置する外郭体のため、成形される合成樹脂層
の冷却効果が悪く、薄肉の合成樹脂シートを用いて成形
せざるを得ず、また真空または圧空成形時に外郭体と合
成樹脂シートとの間に介在する空気の脱気のための排気
構造部が複雑となり、しかも脱気が不十分となって生産
効率が低下する等の問題を有している。
【0003】前記脱気を良好とするために、特公昭57
ー55061号公報に示されるように、外郭体の底部に
小孔を穿設する手段も知られているが、小孔穿設時の切
片が残存するケースがあり、切片の完全除去の工程が必
要となり、生産効率の低下,コスト高を招く問題を有し
ている。
【0004】また従来公知の二重容器は、組み立て前の
素材容器の時点、あるいは完成された二重容器の時点に
おいてスタッキングされた場合に、個々の容器を自動的
に迅速に取り出すための構造を具備していないため、該
二重容器の組立,および二重容器内への内容物の自動充
填等の生産効率の向上を図り難い等の問題も有してい
る。
【0005】合成樹脂製の容器本体を厚肉とすること
は、容器本体を別個に射出成形等により成形すれば解決
しうるものの、外郭体への嵌着時の脱気不良とか、スタ
ッキング時における個々の容器の取り出し不良等の問題
は、二重容器に関する限り未解決とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、射出成形等
の手段で、比較的厚肉に成形した合成樹脂製の容器本体
が、厚紙等で成形された外郭体内に嵌挿され、一体的に
結合されている二重容器を、スタッキング時に容易に、
迅速に、個別に取り出すことができ、また嵌挿されてい
る合成樹脂製の容器本体自体もスタッキング状態から容
易かつ迅速に個別に取り出しうる構造とし、二重容器の
生産効率および該容器への内容物充填時の生産効率を向
上させうると共に、外郭体への容器本体の嵌挿時の脱気
を良好とし、しかも切片等の除去工程を不要としうる二
重容器を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、前
記課題を解決するため、合成樹脂製の有底の容器本体の
周壁下方部に、容器内方へ突出した段部を形成し、該段
部を、周壁下部を介して底壁に連続させると共に、容器
本体が嵌挿され、一体的に結合されている外郭体の下端
縁は、容器本体の底壁を越えて下方へ延設させた。
【0008】上記構成の二重容器において、容器本体の
段部の内径を、該本体の底壁の外径より小径とし、外郭
体の下端縁の外径を、前記段部の内径より大径で、外径
より小径とするという構成とした。
【0009】請求項2の発明では、外郭体の下端縁を、
容器本体の底壁下面に位置する底蓋に連接させ、該底蓋
に大気に連通する排気部を形成した。
【0010】請求項3の発明では、底蓋に形成された排
気部を、有限スリットで囲まれた弁状片とした。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図7は、請求項1,請
求項2および請求項3の各発明を併せ適用した実施の一
例を示しており、図1に示されるカップ形状の二重容器
1は、図2に示される厚紙製の外郭体2内に、図3に示
される合成樹脂の射出成形品である有底の容器本体3が
密に嵌挿され一体的に結合されている。しかし、外郭体
2と容器本体3との結合は、図示実施例のごとき密嵌に
よる結合に限定されるものではなく、両者を接着剤によ
って点状または線状に接着させてもよく、その結合構造
に限定が存するものではない。
【0012】容器本体3の周壁4の下方部には、容器内
方へ突出した段部5が周設されている。この段部5は、
周壁下部6を介して、底壁7に連続している。なお、段
部5は、周方向に間隔を存した複数箇所に突設してもよ
く、その際は、段部間は周壁4の内面と面一の連続面と
される。
【0013】外郭体2の下端縁8は、容器本体3の底壁
7を越えて下方へ延設され、容器本体3の底壁7の下面
に位置する底蓋9に連接させられている。図示例では、
下端縁8は折り返し部10によって底蓋9の周縁11を
挟圧保持しているが、下端縁8と底蓋9との連接構造
は、この構造に限定されるものではなく、接着による固
着構造等任意の構造を採用できる。。
【0014】前記底蓋9には、外郭体2と容器本体3と
の後述する組立て工程時の排気部12として、図4に明
示されるごとく、有限スリット13で囲まれた弁状片1
4が複数箇所に形成されている。図示例の有限スリット
は半円形とされているが、C字形,U字形等その平面形
状に限定はなく、弁状片14に開閉弁作用を生じさせう
る形状であればよい。
【0015】また排気部12としては、弁状片14以外
の、通気間隙を形成しうるものであれば、他の如何なる
構造でも採用できる。
【0016】二重容器1は、既述のごとく、予め成形し
ておいた容器本体3を、図2に示される外郭体2に対
し、図2中矢印Xで示すごとく上方から急速に圧入し、
一体的に組み立てる工法が採用されており、その際、外
郭体2内の空気が圧縮されるため、迅速な排気が行われ
ないと、生産スピードの低下を来す。
【0017】図示実施例の場合、容器本体3の急速な圧
入により外郭体2内の空気が圧縮されると、図5に示す
ように、弁状片14が有限スリット13の存在により下
方へ弾性変形して迅速な排気が行われる。弾性変形した
弁状片14は排気完了と同時に、復元弾性で旧姿勢に戻
るので、外観をそこねることは無い。
【0018】図示の二重容器1の容器本体3は、図3に
示されるように段部5の内径R1が容器本体3の底壁7
の外径R2より小径とされており、図1および図2に示
されるように、外郭体2の下端縁8の外径R3は、前記
容器本体3の段部5の内径R1より大径で、該段部5の
外径R4より小径に設定されている。
【0019】容器本体3の段部5の内径R1,外径R4
および底壁7の外径R2ならびに外郭体2の下端縁8の
外径R3との4者の寸法が前述のごとく選定されている
ので、二重容器1をスタッキングさせると、図6に示さ
れるごとく、下位の二重容器1Aの段部5Aの上面に、
上位の二重容器1Bの外郭体2Bの下端縁8Bが載置さ
れた状態となり、上位または下位の二重容器1が互いに
挟圧することないスタッキング状態を維持する。
【0020】外郭体2内へ嵌挿される容器本体3自体も
単独でスタッキングさせると、図7に示されるごとく、
下位の容器本体3Aの段部5Aの上面に上位の容器本体
3Bの底壁7Bが載置された形状となり、上位または下
位の容器本体3が互いに挟圧することのないスタッキン
グ状態を維持する。
【0021】このため外郭体2が、厚紙等の原紙からの
打ち抜き,成形,貼着,底蓋挟着等の自動製箱工程を経
て供給される製造ラインに、予め成形された容器本体3
を供給するため、多数の容器本体3をスタッキングさせ
ておいても、1個ずつ確実に取り出して供給する作業
を、確実かつ高速で行うことができる。
【0022】また組み立てられた二重容器1を多数スタ
ッキングさせて、内容物の自動充填ラインに配設した場
合でも、スタッキングされている二重容器を、1個ずつ
確実に取り出し、確実に高速で、前記ラインに供給する
ことができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によると、容器本体3
は、外郭体2と外形の異なる合成樹脂製であり、成形時
にその肉厚を所要値に設定でき、種々の用途に対応でき
る効果がある。
【0024】外郭体2に自動的に容器本体3を嵌挿する
際、多数の容器をスタッキングさせて配置し、迅速に外
郭体2内へ供給,嵌挿させうるので、二重容器の生産効
率を向上させうる効果がある。
【0025】容器本体3は、容器内方へ突出した段部5
を有し、その内径R1は底壁7の外径R2より小径とさ
れているので、前述のごとく容器本体3を多数スタッキ
ングさせた状態でも、1個ずつ迅速,確実に取り出しう
る効果を奏する。
【0026】容器本体3に外嵌されている外郭体2の下
端縁8の外径R3は、容器本体3の段部5の内径R1よ
り大径であり、該段部5の外径R4より小径とされてい
るが、この構造は、前記下端縁8が容器本体3の底壁7
を越えて下方へ延設されている故に採用できる構造であ
り、その結果として二重容器1は、多数をスタッキング
させても、互いに挟着されることが無く、内容物の充填
工程において、迅速に、確実に1個ずつ取り出しうる効
果を奏し、容器本体3がスタッキングされていても迅速
に、確実に1個ずつ取り出しうることとあいまち、二重
容器1の生産効率,二重容器1への内容物の充填工程の
生産効率を向上させうる効果を奏する。
【0027】請求項2の発明によると、外郭体2の底蓋
9に形成されている任意構造の排気部12の作用によ
り、外郭体2内へ容器本体3を嵌入させる際の外郭体2
内の空気の排出が良好に行われるので、外郭体2への容
器本体3の嵌装作業速度を迅速ならしめうる効果を奏す
る。
【0028】請求項3の発明によると排気部12が、底
蓋9に切り込まれた有限スリット13で囲まれた弁状片
14であり、良好な弁作用で、外郭体2内へ容器本体3
を嵌入させる際の外郭体2内の空気の排出が良好に行わ
れるのみでなく、排気部12の構造が簡単となり、排気
部12の形成のための切片等の発生が無いので、該切片
の除去工程が不要となり、しかも完成された二重容器1
の保守,運搬,スタッキング等の作業時に、取り残され
た前記切片が、他の二重容器1内へ入ってしまう等の不
測の事故の発生も予防できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1および請求項3の発明を併せ適用し
た実施の一例の縦断面図である。
【図2】 図1に示す外郭体の縦断面図である。
【図3】 図1に示す容器本体の縦断面図である。
【図4】 図1に示す二重容器の底面図である。
【図5】 排気部の作用を示す縦断面図である。
【図6】 図1に示す二重容器のスタッキング状態の縦
断面図である。
【図7】 容器本体のスタッキング状態の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 二重容器 2 外郭体 3 容器本体 4 周壁 5 段部 6 周壁下部 7 底壁 8 下端縁 9 底蓋 12 排気部 13 有限スリット 14 弁状片 R1 内径 R2,R3,R4 外径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外郭体内に、合成樹脂製の有底の容器本
    体が嵌挿され、一体的に結合されている二重容器におい
    て、容器本体の周壁下方部には、内方へ突出した段部が
    形成され、該段部は周壁下部を介して底壁に連続してお
    り、前記外郭体の下端縁は容器本体の底壁を越えて下方
    へ延設されていると共に、前記容器本体の段部の内径
    は、容器本体の底壁の外径より小径であり、外郭体の下
    端縁の外径は、前記段部の内径より大径であり、かつ前
    記段部の外径より小径とされている二重容器。
  2. 【請求項2】 外郭体の下端縁は、容器本体の底壁下面
    に位置する底蓋に連接させられており、該底蓋には、大
    気に連通する排気部が形成されている請求項1記載の二
    重容器。
  3. 【請求項3】 底蓋に形成された排気部が、有限スリッ
    トで囲まれた弁状片である請求項2記載の二重容器。
JP10383297A 1997-04-07 1997-04-07 二重容器 Pending JPH10278931A (ja)

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