JP3634653B2 - 床ブレース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床下地に用いられる大引を補強する床ブレースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、床下地に用いられる大引の補強のため、図5に示す床ブレース51,52が用いられていた。この床ブレースは、例えば大引53を補強する場合、大引53をこれと平行方向の振動から補強するときには支持材54が直線状の床ブレース51が用いられ、大引53をその長手方向と直交する振動から補強するときには支持材54の上部が屈曲した床ブレース52が用いられる。
【0003】
上記床ブレース51は、アングル鋼からなる支持材54と、この支持材54の下端部を固定する固定板55とからなっている。この床ブレース51は、大引53に沿って平行に配置され、固定板55を止着具を用いて床スラブに固定し、支持材54の上部は大引53の側面にビス等を用いて固定する。
【0004】
一方、上記床ブレース52は、支持材54と、この支持材54の上端から水平方向に屈曲して延設した屈曲部56と、支持材54の下端部を固定する固定板55とからなっている。この床ブレース52は、大引53に対して直交する方向に設置して上記屈曲部56を大引53の上面に配置し、固定板55を床スラブに固定し、一方ビス等を用いて屈曲部56を大引53の上面に固定する。このように従来は、大引53を補強する方向に応じて、それぞれ別種類の床ブレース51,52が用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記床ブレース51,52は、それぞれ形状が異なることから、製造上、また施工上においても生産、管理等に手間を要することになる。また、このような床ブレース51,52を床スラブの不陸面に設置した場合、例えば45度に設定された支持材54の角度が、不陸による固定板55の傾斜角によって変化したり、或いは支持材54或いは屈曲部56が大引53の所定部位からずれてその固定に支障をきたすという問題がある。また、床ブレース51,52の構造が所定の耐振規定に適合せず、その都度固定部55の規格を見直していた。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、大引に対して自由な向きに安定して設置ができるとともに、施工性、経済性にもすぐれた床ブレースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係る床ブレースは、図1に示すように、床スラブ上に支持脚20が立設され、この支持脚20に載置された大引31の上面に固定される板状の上部固定プレート1と、この上部固定プレート1に上端部が固定され、斜め下方に傾斜する伸縮可能な支持棒部5と、床スラブに固定される基板11に立上り板12を立設し、この立上り板12に上記支持棒部5の下端部を回動可能に支持させた下部固定プレート14とを有する構成である。
【0008】
また、本発明に係る床ブレースは、板体の一部にこの板体と所定の角度を有する屈曲板部4を設けて上記上部固定プレート1を形成し、この屈曲板部4に上記支持棒部5の上端部を固定した構成である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る床ブレースの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は上記床ブレースを示したものである。この床ブレース15は、図1(a)に示すように、大引の上面に固定される上部固定プレート1、両端が固定され所定の傾斜角度を有する支持棒部5、及び床スラブ30に固定される下部固定プレート14を有し、全体が鋼材よりなっている。
【0011】
上記上部固定プレート1は、矩形状の板材の一辺の略中央部から中心部に向けて切り込まれ、この中心部から切り込み17と直交する方向を境界18にして折り曲げ、略板材の1/4程度の大きさの屈曲板部4を形成する。これにより、板材は切り込み17の線を延長した片半の平面状の第一の面部2及び、境界18の線を延長した片半の平面状の第二の面部3を有する。
【0012】
上部固定プレート1の屈曲板部4は、通常、上記面部2,3とのなす角度(鈍角)を135度程度として支持棒部5の傾斜角度を45度とするが、この角度は他に120度(図1(b))、或いは150度(図1(c))等としてもよい。なお、上記上部固定プレート1の一部に屈曲板部4を形成して支持棒部5の傾斜角度を得る方法の他、支持棒部5の先端部を所定角度に折り曲げて、支持棒部5の傾斜角度を得る方法等がある。
【0013】
支持棒部5は、上部支持棒6と下部支持棒7及びこれら支持棒6,7同士を螺合により連結するスリーブ状の連結ナット8を有している。上部支持棒6の上部は、上記上部固定プレート1の屈曲板部4に溶接等により固定され、下部は螺子が切られている。また、下部支持棒7の上部は螺子が切られており、下端部には溶接等によりはご板片9が取り付けられている。上部支持棒6と下部支持棒7とは、それぞれスリーブ状の調整ナット8と螺合しており、支持棒部5の長さ調節が可能である。
【0014】
下部固定プレート14は、基板11と、この基板11を二分する位置に立設された立上り板12とを有している。下部固定プレート14の立上り板12の略中央部に設けた孔と、上記支持棒部5に取付けたはご板片9の下部との部位に設けた孔に、軸棒10が挿通され、下部固定プレート14に対して支持棒部5を回動可能に連結している。
【0015】
図2は、上記床ブレース15を、大引31の補強に用いた場合の使用形態例を示したものである。この大引31は、断面略ロ字状の下面の中央に、長手方向に開口部38を有する形状の鋼材である。大引31の方向と平行な方向の振動について補強する場合には、大引31と平行に床ブレース15を配置し、この場合は、上部固定プレート1の第一の面2を大引31の上面部37に配置する。そして、床ブレース15の屈曲板部4の側面を大引31の側面に当接させて位置決めをし、この状態で第一の面2を大引31に固定する。
【0016】
また、大引31と直角方向の振動について補強する場合には、大引31と直角に床ブレース15を配置し、この場合は、上部固定プレート1の第二の面3を大引31の上面部37に配置する。そして、床ブレース15の屈曲板部4の屈曲の境界線の部位を大引31の角部に位置させ、この状態で第二の面3を大引31に固定する。
【0017】
図3は、上記床ブレース15を床構造に用いた例を示したものである。この床構造では、床スラブ30に立設された支持脚20に台座39を介して大引31を載置している。上記支持脚20は、断面ハット状の台座22、調整ボルト23、及び受け部21を有している。
【0018】
この受け部21は、中空円板状の下部板26と中空円形状の上部板28との間に貫通孔を設けた弾性体27を挟持したものである。受け部21の下部板26の中央下部にはナット25が固定され、このナット25に調整ボルト23の上部を螺合する一方、台座22の上板29に貫通孔を設けてこの部位を上下からナット24で挟み、これらナット24に調整ボルト23の下部を螺合している。
【0019】
上記支持脚20に載置した大引31を補強するため、さらに上記床構造では、大引31と直交する方向に床ブレース15を設置し、また大引31と平行する方向に床ブレース15を設置している。このような床ブレース15は、適宜、大引31の補強を要する箇所に設置し、補強すべき方向に応じた向きに配置する。
【0020】
床ブレース15を設置する際には、調整ナット8を回して支持棒部5の長さを調整する。支持棒部5の設置角度は、用いられる床ブレース15の上部固定プレート1の屈曲板部4の折曲げ角度によって決められる。
【0021】
支持棒部5の長さを調整し、下部固定プレート14を床スラブ30面に当接させた状態で、上部固定プレート1が大引31の上部面にバランスよく当接する状態にする。支持棒部5の長さが決まれば、固定ピン35を用いて下部固定プレート14を床スラブ30に固定する。
【0022】
この場合例えば、図4に示すように、床スラブ30の表面に不陸38があり、床スラブ30面が部分的に傾斜している場合には、不陸38に沿って傾斜した状態で下部固定プレート14を固定する。上記床ブレース15は、下部固定プレート14が傾いた場合であっても、下部固定プレート14に対して支持棒部5は回動可能に連結されているので、支持棒部5自体の設置角度は変化しない。そして、上部固定プレート1は、大引31の上面にバランスよく当接するので、ビス36等の止着具を用いて上部固定プレート1を大引31に固定する。
【0023】
そして、上記大引31の上に、台座40を介して大引31と直角に根太32を載置する。この根太32は断面ハット状の鋼材からなっている。さらに根太32の上に捨板33を配置し、この床下地板33の上に床材34を敷設して仕上げる。
【0024】
なお、上記実施の形態に係る床ブレース15は、他に木製等の大引に対しても適用できる。また、大引を用いないで支持脚20に直接根太を載置する床構造、或いは根太同士をクロスさせた床構造の場合には、これら根太に対して上記床ブレース15を大引の場合と同様にして用いることができる。
【0025】
従って、上記実施の形態においては、床ブレース15を大引の長手方向、或いはこれと直交する方向等いずれの方向に設置する場合であっても、同一の床ブレース15で足りるので、床ブレース15の生産が効率的に行えて経済的であり、また床ブレース15は単一種類なので維持管理に煩わされることがなく、施工もはかどるという効果がある。また、大引の高さに応じて支持棒部5の長さを調整することができ、下部固定プレート14が床スラブに安定して固定される。
【0026】
さらに、床スラブ30に不陸があり床ブレース15の下部固定プレート14が傾斜する場合であっても、支持棒部5は回動可能に下部固定プレート14と連結されており、これと支持棒部5の長さの加減により、大引に対して支持棒部5を常に一定した傾斜角度(例えば45度)に維持でき、床ブレース15の固定が安定し、大引等の振動に対して強固に補強が行える。また、この床ブレース15は、大引に対して必要に応じて自由な数だけ固定でき、上記床ブレース15は、大引、根太の床組時に、床高さ床積載重量が増えたとき、床水平方向の加速度計算要件に耐えられ性能も安定している。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る床ブレースによれば、大引の上面に固定される板状の上部固定プレート、伸縮可能な支持棒部及び基板に立設された立上り板に支持棒部を回動可能に支持させた下部固定プレートを有する構成を採用したから、床ブレースを大引の長手方向或いは直交する方向等いずれの方向に設置する場合であっても、同一の床ブレースを用いることができ、経済的であり維持管理も容易となり、また施工もはかどり、加えて、床スラブの不陸により下部固定プレートが傾斜しても、支持棒部は一定した傾斜角度が維持でき、大引の支持が安定し振動に対して強固に補強が行えるという効果がある。
【0028】
また、本発明に係る床ブレースによれば、上部固定プレートの一部に設けた屈曲板部に支持棒部を固定した構成を採用したから、この屈曲板部を基準とすることで大引に対して上部固定プレートの位置決めが容易に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る床ブレースを示す図であり、(a)は全体図、(b)は屈曲板部の角度が120度の場合の部分図、(c)は屈曲板部の角度が150度の場合の部分図をそれぞれ示す。
【図2】本発明の実施の形態に係り床ブレースの使用形態例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る床ブレースを用いた床構造を示す図である。
【図4】実施の形態に係り床スラブに不陸がある場合の床ブレースの形態を示す図である。
【図5】従来例に係る床ブレースを示す図である。
【符号の説明】
1 上部固定プレート
4 屈曲板部
5 支持棒部
11 基板
12 立上り板
14 下部固定プレート
20 支持脚
31 大引
Claims (2)
- 床スラブ上に支持脚が立設され、この支持脚に載置された大引の上面に固定される板状の上部固定プレートと、
この上部固定プレートに上端部が固定され、斜め下方に傾斜する伸縮可能な支持棒部と、
床スラブに固定される基板に立上り板を立設し、この立上り板に上記支持棒部の下端部を回動可能に支持させた下部固定プレートとを有することを特徴とする床ブレース。 - 板体の一部にこの板体と所定の角度を有する屈曲板部を設けて上記上部固定プレートを形成し、この屈曲板部に上記支持棒部の上端部を固定したことを特徴とする請求項1記載の床ブレース。
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