JP3631457B2 - レーダ装置の最小受信感度確認装置 - Google Patents

レーダ装置の最小受信感度確認装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は捜索レーダ装置などのレーダ探知能力の測定技術に関し、特にレーダ装置の最小受信感度を高信頼度かつ短い測定時間で確認するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーダ装置の最小受信感度を確認する方式として、図15に示すものがあった。これは特開平1−267485「レーダ最小検知信号測定装置」で提案されているものである。同図において、101はレーダ装置の送信パルス繰り返し周期に同期して擬似信号を発生する擬似信号発生回路、102は擬似信号が実際のレーダアンテナからの受信エコーに相当するようにレベル調整を行うためのアッテネータ、103は受信ビデオをもとに最小検知信号(Minimum Detection Signal ;以下MDSと称す)受信入力数を検出するためのMDS検出回路、104は受信入力数のカウントを行うMDS入力数カウンタ、105はレーダ装置へ注入する擬似信号の出力数をあらかじめ格納しておくための擬似信号出力数テーブル、106は受信入力数と擬似信号の出力数との比率を算出し、MDS検出率を求めるためのMDS検出率算出回路、107は表示器である。
【0003】
上記の構成において、擬似信号発生回路101にてレーダ装置の送信パルス繰り返し周期に同期して擬似信号を発生させ、アッテネータ102を介してレーダ装置へ注入する。この擬似信号はレーダ装置において真の受信エコーと同じ受信処理をされ、受信ビデオとしてMDS検出回路103に入力される。MDS検出回路103では、この受信ビデオから擬似信号発生回路101にて作成するゲート信号をもとにMDS信号として検出する。MDS入力数カウンタ104では1スキャンにおけるMDS信号をカウントする。次に擬似信号の出力数と実際に受信エコーとして検出された受信入力数との比率をMDS検出率算出回路106にて求め表示器107へ出力する。そして、この比率が例えば50%となるときのレベルを最小の検知可能な信号レベル、つまり最小受信感度とみなすことにより、レーダ装置の最小受信感度を確認することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の最小受信感度確認方式では以上のように構成されており、擬似信号の出力数と実際に受信エコーとして検出された受信入力数との比率を最小受信感度としているため、最小受信感度を高信頼度で求めるには多数の擬似信号を出力する必要がある。しかし、多数の擬似信号を出力すればするほど、レーダ装置の最小受信感度の確認に時間がかかってしまう問題があった。
【0005】
また、レーダ装置の送信を全面的に断とする必要がない最小受信感度確認方式として、送信ブランクの範囲に擬似信号を発生させても、送信ブランクの範囲が狭いと最小受信感度を求めるのに十分な数の擬似信号を発生できない問題があった。
【0006】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、多数の擬似信号を発生させることにより、レーダ装置の最小受信感度の測定時間を短縮することを可能にすることを第一の目的とし、レーダ装置の送信を全面的に断とする必要がない場合でもレーダ装置の最小受信感度の測定時間を短縮することを可能にする第二の目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、パルス圧縮処理を行うレーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において真の受信エコーと同じ信号処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を上記擬似信号として発生すると共に、この擬似信号を上記受信処理回路においてパルス圧縮処理を行った後、上記MDS検出回路に入力するようにした。
【0008】
また、この発明は、部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において真の受信エコーと同じ受信処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号を上記擬似信号として発生すると共に、この擬似信号を上記受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行った後、上記MDS検出回路に入力するようにした。
【0009】
また、この発明は、部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において真の受信エコーと同じ受信処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を上記擬似信号として発生すると共に、この擬似信号を上記受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行った後、上記MDS検出回路に入力するようにした。
【0010】
また、この発明は、部分パルス圧縮処理及びDBF処理を行うレーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において上記擬似信号に対し真の受信エコーと同じ信号処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を上記擬似信号として発生すると共に、上記受信処理回路におけるDBF処理により、真のエコーを受信するためのビーム以外の受信用ビームを形成し、上記擬似信号を受信した後、上記MDS検出回路に入力するようにした。
【0011】
また、この発明は、スケジューリング制御器に設定された所定のビーム諸元及び動作スケジュールに基づいて動作し、かつ部分パルス圧縮処理を行う電子走査式レーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において上記擬似信号に対し真の受信エコーと同じ信号処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、上記スケジューリング制御器により最小受信感度測定に対応した固定のビーム諸元で上記レーダ装置を動作させると共に、上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を上記擬似信号として発生すると共に、この擬似信号を上記受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行った後、上記MDS検出回路に入力するようにした。
【0012】
また、この発明は、スケジューリング制御器により、通常動作に対応したビーム諸元のデータと、最小受信感度測定に対応した固定のビーム諸元のデータとを切り替えて上記レーダ装置を動作させるようにした。
【0013】
また、この発明は、MDS検出回路により検出されたMDS信号の受信入力数のカウントを行う入力数カウンタと、上記擬似信号の出力数をあらかじめ格納しておくための擬似信号出力数テーブルと、上記受信入力数と上記擬似信号出力数テーブルに格納された擬似信号の出力数との比率を算出し、検出率を求めるための検出率算出回路を備えた。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はパルス圧縮処理を行うレーダ装置において最小受信感度を確認する方式として多数の擬似信号を同時に発生できる装置のブロック構成図である。
従来、例えば、上記特開平1−267485で提案されているように、レーダ装置へ注入する擬似信号の出力数を格納し、この出力数と実際に受信エコーとして検知された受信入力数との比率を算出することで最小受信感度の測定が可能である。この実施の形態1では、複数のチャープ変調信号をディジタル合成したものを受信機に注入し、この擬似信号をパルス圧縮することで同時に多数のMDS信号を検出できることを可能とする。
【0015】
図1において、1はレーダ装置の動作スケジュールを制御するスケジューリング制御器、2は動作スケジュールに応じて送信信号をアンテナ3へ送出する送信機、4は動作スケジュールに応じて、擬似信号となるチャープ変調信号をディジタル合成した信号を発生する擬似信号発生回路、5は擬似信号がアンテナ3からの受信エコーに相当するようにレベル調整を行うためのアッテネータ、6はアンテナ3からエコーを受信し、また擬似信号を注入する受信機、7は受信機6で受信した信号に対しパルス圧縮処理を施し受信ビデオとして出力する受信処理回路、8は受信処理回路7からの受信ビデオをもとにMDS信号の受信入力数を検出するためのMDS検出回路、9は受信入力数のカウントを行うMDS入力数カウンタ、10はレーダ装置へ注入する擬似信号の出力数をあらかじめ格納しておくための擬似信号出力数テーブル、11は受信入力数と擬似信号の出力数との比率を算出し、MDS検出率を求めるためのMDS検出率算出回路、12は表示器である。
【0016】
図2は擬似信号発生回路4の構成例を示すブロック図で、チャープ変調信号を生成する複数のチャープ発生回路41a,41b,41c(図では3つの場合を示す)と、チャープ発生回路41b,41cの出力をそれぞれ異なる所定時間遅延させる遅延回路42b,42cと、チャープ発生回路41a,及び遅延回路42b,42cの出力をディジタル合成する合成回路43を備え、このディジタル合成された信号を局部発振器44の発振周波数信号と混合し擬似信号として出力する。
【0017】
次に動作について説明する。スケジューリング制御器1においてレーダ装置の動作スケジュールを制御し、この動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路4にて図3に示すように遅延時間の異なる複数のチャープ変調信号20a,20b,20c(図では3つの例を示す)を発生させ、これら複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号21を擬似信号として生成する。そして、この擬似信号をアッテネータ5を介して受信機6へ注入する。この擬似信号は受信処理回路7で真の受信エコーと同じ受信処理をされる。この受信処理回路7ではパルス圧縮処理機能を有しており、合成されていた各チャープ変調信号のパルス幅は圧縮され、信号は重なりがなくなり分離される。
【0018】
そして、これらの信号はビデオ信号としてMDS検出回路8に入力される。MDS検出回路8では、この受信ビデオから擬似信号発生回路4にて作成するゲート信号をもとにMDS信号22a,22b,22cを検出する。MDS入力数カウンタ9では1スキャンにおけるMDS信号をカウントする。次に擬似信号の出力数と実際に受信エコーとして検出された受信入力数との比率をMDS検出率算出回路11にて求め表示器12へ出力する。そして、この比率が例えば50%となるときのレベルを最小の検知可能な信号レベル、つまり最小受信感度とみなすことにより、レーダ装置の最小受信感度を確認することが可能となる。
【0019】
最小受信感度を高信頼度で求めるには多数の擬似信号を出力する必要がある。従来なら、同一方向に異なるレンジで同時に複数の擬似信号を発生させるには、パルスが重ならないようにする必要があった。しかし、パルス圧縮処理を行うレーダ装置では送信パルス幅が長いため、多数の擬似信号を発生させることはできず、レーダ装置の最小受信感度の確認に時間がかかってしまう問題があった。この実施の形態1では、遅延時間の異なる複数のチャープ変調信号を用いて、同一方向に異なるレンジで多数の擬似信号を効率的に発生することができ、これによりレーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる。
【0020】
実施の形態2.
図4は部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置において最小受信感度を確認する方式として複数の擬似信号を同時に発生できる装置のブロック構成図である。パルス圧縮処理を行うレーダ装置では、送信パルス幅が長いため、送信ブラインドの影響が大きくなり、近距離の目標を検出できない。そこで、送信ブラインドにより受信パルスの一部が欠落する場合でも、残余の信号を用いてパルス圧縮を行うことで、送信ブラインドの影響を少なくする処理を部分パルス圧縮という。この実施の形態2では、部分パルス圧縮を行うレーダ装置において、本来のパルス幅に対し、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を発生させ、また、パルスが重ならないように本来のパルス幅のチャープ変調信号を発生させ、これらを受信機に注入し、パルス圧縮することで同時に複数のMDS信号を検出できることを可能とする。
【0021】
図4は図1における擬似信号発生回路4を、動作スケジュールに応じて、本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号を発生する擬似信号発生回路13に置き換えたものである。
なお、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号の生成は、チャープ発生回路の一部にROMなどの波形メモリを設けることによって行うことができる。
【0022】
次に動作について説明する。スケジューリング制御器1においてレーダ装置の動作スケジュールを制御し、この動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路13にて擬似信号を発生させる。このとき、図5に示すように本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号23aを発生させる。さらに、同一方向に複数の擬似信号を発生させるため、パルスが重ならないように異なる遅延時間を有する本来のパルス幅のチャープ変調信号23b,23cを発生させる。そして、この擬似信号をアッテネータ5を介して受信機6へ注入する。この擬似信号は受信処理回路7で真の受信エコーと同じ受信処理をされる。この受信処理回路7では部分パルス圧縮処理機能を有しており、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号23aは部分パルス圧縮処理が施される。そして、これらの信号はビデオ信号としてMDS検出回路8に入力され、MDS信号24a,24b,24cとして検出される。このあとの処理は実施の形態1と同じである。
【0023】
この実施の形態2では、送信ブラインドの影響を少なくするために本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号を用いて、部分パルス圧縮に対応した擬似信号を発生させると共に、パルスが重ならないように本来のパルス幅のチャープ変調信号を発生させているので、部分パルス圧縮を適用しないときより多くの擬似信号を同一方向に発生させることができるようになる。よって、実施の形態1と同様、レーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる。
【0024】
実施の形態3.
図6は部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置において最小受信感度を確認する方式として多数の擬似信号を同時に発生できる装置のブロック構成図である。実施の形態1においては、パルス圧縮処理を行うレーダ装置において、同一方向に異なるレンジで多数の擬似信号を発生することで、レーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる方式を提供した。さらに、実施の形態2においては、部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置において同一方向に異なるレンジで複数の擬似信号を同時に発生することで、レーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる方式を提供した。この実施の形態3では、これらを組み合わせて、部分パルス圧縮を行うレーダ装置において、本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号と複数のチャープ変調信号をディジタル合成したものを受信機に注入し、この擬似信号をパルス圧縮することで同時に多数のMDS信号を検出できることを可能とする。図6は、図1における擬似信号発生回路4を、動作スケジュールに応じて、本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号を発生させ、さらにこれらのチャープ変調信号をディジタル合成した信号を発生する擬似信号発生回路14に置き換えたものである。
【0025】
次に動作について説明する。スケジューリング制御器1においてレーダ装置の動作スケジュールを制御し、この動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路14にて擬似信号を発生させる。このとき、図7に示すように本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号25aを発生させる。さらに、同一方向に多数の擬似信号を発生させるため、パルスが重なるように本来のパルス幅で異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号25b,25cを発生させ、これら複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号26を擬似信号として生成する。そして、これらの擬似信号をアッテネータ5を介して受信機6へ注入する。この擬似信号は受信処理回路7で真の受信エコーと同じ受信処理をされる。この受信処理回路7ではパルス圧縮処理機能を有しており、合成されていた各チャープ変調信号のパルス幅は圧縮され、信号は重なりがなくなり分離される。さらに、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号も部分パルス圧縮処理が施される。そして、これらの信号はビデオ信号としてMDS検出回路8に入力され、MDS信号24a,24b,24cとして検出される。この様子を図7に示す。このあとの処理は実施の形態1と同じである。
【0026】
この実施の形態3では、送信ブラインドの影響を少なくするために部分パルス圧縮に対応してパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を発生させ、これと本来のパルス幅で異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号とをディジタル合成することにより、実施の形態1より多数の擬似信号を同一方向に効率的に発生させることができる。これにより、レーダ装置の最小受信感度の確認を実施の形態1より短時間で行うことができる。
【0027】
実施の形態4.
図8はディジタルビーム形成(Digital Beam Forming;以下DBFと称す)を行うレーダ装置において最小受信感度を確認する方式として多数の擬似信号を同時に発生できる装置のブロック構成図である。この実施の形態4ではDBFを行うレーダ装置において、真の受信エコーを受信するためのビーム以外にも受信用ビームを形成できるとき、その余った受信用ビームで擬似信号を受信することで、レーダ装置の送信を断とすることなくMDS信号を検出できることを可能とする。さらに、余っている受信用ビームが複数なら、複数のMDS信号を検出することを可能とする。図8は、図1における擬似信号発生回路4を、動作スケジュールに応じて、擬似信号を発生する擬似信号発生回路15に置き換え、図1における受信処理回路10を、受信機6で受信した信号に対しDBF処理を行う受信処理回路16に置き換えたものである。
【0028】
図9は動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路15を制御するためのブロック図で、スケジューリング制御器1内に、あらかじめ決められたビームの指向方向や、各方向のパルス幅、パルス繰り返し周期等のデータを格納したメモリ51と、このメモリのデータを読み出し基準信号を発生する基準信号発生器52と、この基準信号発生器から発生された基準信号に基づいて,擬似信号を発生するタイミングや方向を制御する擬似信号発生制御器53と、基準信号発生器52と擬似信号発生回路15との同期をとる同期信号発生器54を備えている。
【0029】
次に動作について説明する。レーダ装置の送信を断としない場合とする。真の受信エコーはアンテナ3から受信機6に送られ、受信処理回路7で受信処理される。この受信処理回路7はDBF処理機能を有しており、これにより受信用のビームを同時に複数、例えば4本形成できるとする。真の受信エコーを受信するために3本の受信用ビームを形成するならば、受信用ビームを1本分形成できるリソースが余っていることとなる。そこで、この余っているリソースを有効に利用するため、真の受信エコーを受信する3本のビームとは別の方位、仰角に擬似信号を発生させる。スケジューリング制御器1で制御された動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路15にて擬似信号を発生させ、アッテネータ5を介して受信機6へ注入する。そして、これらの擬似信号は余った1本分の受信用ビームにより受信処理を行う。スケジューリング制御器1では、あらかじめどの方位、仰角に真の受信エコーを受信するためのビームを形成するか決められているので、真の受信エコーと擬似信号を同時に受信することは可能である。この様子を模擬的に図10に示す。図10において28は真の受信エコーを受信するためのビーム、29は余ったリソースで形成した受信用ビーム、30は擬似信号、31はアンテナ面を表している。そして、受信処理された信号はMDS検出回路8に入力される。このあとの処理は実施の形態1と同じである。
【0030】
この実施の形態4では、レーダ装置の送信を断とすることなく、擬似信号を発生することができ、最小受信感度の確認が可能であるという効果がある。さらに、余っている受信用ビームが複数なら、複数の擬似信号を発生させることができるため、実施の形態1と同様、レーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる。
なお、上記特開平1−267485において、レーダ装置から送られてくる送信ブランクの範囲を示すアジマスブランク信号をもとにして目標測定に支障をきたさない範囲でレーダ装置の送信を全面的に断とすることなく擬似信号を発生することが可能な方式が提案されているが、この実施の形態4では、DBFを用いることで、レーダ装置の送信を断とすることなく擬似信号を発生することが可能な方式を提供する。
【0031】
実施の形態5.
図11はDBFや部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置において最小受信感度を確認する方式として多数の擬似信号を同時に発生できる装置のブロック構成図である。実施の形態3においては、送信ブラインドの影響を少なくするために部分パルス圧縮に対応したチャープ変調信号を発生させ、さらに遅延時間の異なる複数のチャープ変調信号をディジタル合成し、同一方向により多数の擬似信号を発生させることで、レーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる方式を提供した。実施の形態4においては、DBF処理により真のエコーと異なる方向に形成した受信用ビームで擬似信号を受信することで、レーダ装置の送信を断とすることなく擬似信号を発生させる方式を提供した。この実施の形態5では、これらを組合せて、部分パルス圧縮及びDBF処理を行うレーダ装置において、本来のパルス幅に対し、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号と遅延時間の異なる複数のチャープ変調信号をディジタル合成し、DBF処理により真のエコーと異なる方向に形成した受信用ビームでこれらの擬似信号を受信し、パルス圧縮することで、レーダ装置の送信を断とすることなく同時に多数のMDS信号を検出できることを可能とする。図11は、図6における受信処理回路7を、受信機6で受信した信号をDBF処理やパルス圧縮処理を行う受信処理回路17に置き換えたものである。
【0032】
次に動作について説明する。実施の形態3と同じく、本来のパルス幅に対し、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号と遅延時間の異なる複数のチャープ変調信号をディジタル合成し、これらの擬似信号をアッテネータ5を介して受信機6へ注入する。そして、これらの擬似信号は受信処理回路17で受信処理を行う。実施の形態4と同じく、DBF処理により真のエコーと異なる方向に形成した受信用ビームで擬似信号を受信することで、レーダ装置の送信を断とすることなく真の受信エコーと擬似信号を同時に受信することは可能である。さらに、パルス圧縮処理により、合成されていた各チャープ変調信号のパルス幅は圧縮され、信号は重なりがなくなり分離される。さらに、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号も部分パルス圧縮処理が施される。そして、これらの信号はMDS検出回路8に入力される。このあとの処理は実施の形態1と同じである。
【0033】
この実施の形態5では、レーダ装置の送信を断とすることなく、MDS信号を検出できることが可能である。さらに、同一方向に複数の擬似信号を発生させることができる。さらに、余っている受信用ビームが複数なら、より多数の擬似信号を発生させることができる。これにより、実施の形態1と同様、レーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる。
【0034】
実施の形態6.
図12はスケジューリング制御器に設定されたビーム諸元及び動作スケジュールに基づいて動作する電子走査式レーダ装置において最小受信感度を確認する方式として多数の擬似信号を発生できる装置のブロック構成図である。最小受信感度を確認するときは、多数の擬似信号に対し同じ受信処理をする必要がある。しかし、電子走査式のレーダ装置においては、利得が足りない方位端では方位中心と異なるビーム諸元が適用されるため異なる受信処理が行われる。仰角方向も仰角によりビーム諸元を変更する場合が多い。よって、方位や仰角により受信処理が異なることになり、特定の方向のみしか擬似信号を発生できない。この実施の形態6では、すべての方向で同じビーム諸元を適用することで、その覆域内に任意の方向に多数の擬似信号を発生させることができ、多数のMDS信号を検出できることを可能とする。図12は、図1におけるパルス圧縮などを行う受信処理回路7を、受信機6で受信した信号を処理できる受信処理回路18に置き換え、図1におけるスケジューリング制御器1を、固定のビーム諸元に切り替えてレーダ装置の動作スケジュールを制御できるスケジューリング制御器19に置き換え、さらに、図1における擬似信号発生回路4を、動作スケジュールに応じて、擬似信号を発生する擬似信号発生回路15(図8の擬似信号発生回路15と同じ)に置き換えたものである。
【0035】
図13は動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路15を制御するためのブロック図で、スケジューリング制御器19内に、通常の動作モードにおける各方位、仰角に対応したビーム諸元のデータを格納したメモリ61と、最小受信感度測定に対応した固定ビーム諸元のデータを格納したメモリ62と、これらのメモリを通常動作モード、最小受信感度測定モードに応じて切り替えるモード切替器63と、このモード切替器の動作に応じてメモリ61または62のデータを読み出し、基準信号を発生する基準信号発生器64と、この基準信号発生器から発生された基準信号に基づいて、擬似信号を発生するタイミングや方向を制御する擬似信号発生制御器65と、基準信号発生器64と擬似信号発生回路20との同期をとる同期信号発生器66を備えている。
【0036】
次に動作について説明する。最小受信感度測定時に、スケジューリング制御器19のモード切替器63をメモリ62側に切り替え、最小受信感度測定に対応した固定ビーム諸元でレーダ装置の動作スケジュールを制御し、この動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路15にて擬似信号を発生させ、アッテネータ5を介して受信機6へ注入する。この擬似信号は受信処理回路18で真の受信エコーと同じ受信処理をされる。そして、これらの信号はMDS検出回路1に入力される。このあとの処理は実施の形態1と同じである。
【0037】
この実施の形態6では、固定のビーム諸元でレーダ装置の動作スケジュールを制御することにより、方向によらず同じ受信処理ができることから、実施の形態1より多数の擬似信号を任意の方向に効率的に発生させることができる。これにより、レーダ装置の最小受信感度の確認を実施の形態1より短時間で行うことができる。
【0038】
実施の形態7
図14はスケジューリング制御器に設定された所定のビーム諸元及び動作スケジュールに基づいて動作し、かつ部分パルス圧縮処理を行う電子走査式レーダ装置において、最小受信感度を確認する方式として多数の擬似信号を発生できる装置のブロック構成図である。実施の形態3においては、送信ブラインドの影響を少なくするために部分パルス圧縮に対応したチャープ変調信号を発生させ、さらに複数のチャープ変調信号をディジタル合成し、同一方向に多数の擬似信号を発生させることで、レーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる方式を提供した。実施の形態6においては、固定のビーム諸元でレーダ装置の動作スケジュールを制御することにより、任意の方向に多数の擬似信号を発生させることで、レーダ装置の最小受信感度の確認を短時間で行うことができる方式を提供した。この実施の形態7では、これらを組み合わせて、部分パルス圧縮を行うレーダ装置において、固定のビーム諸元でレーダ装置の動作スケジュールを制御し、本来のパルス幅に対し、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号と遅延時間の異なる複数のチャープ変調信号をディジタル合成したものを任意の方向に多数発生させ、これらをパルス圧縮することで、同時に多数のMDS信号を検出できることを可能とする。図14は、図6におけるスケジューリング制御器1を、固定のビーム諸元に切り替えてレーダ装置の動作スケジュールを制御できるスケジューリング制御器19に置き換えたものである。このスケジューリング制御器19は実施の形態6のスケジューリング制御器19と同じものである。
【0039】
次に動作について説明する。最小受信感度測定時に、スケジューリング制御器19において固定のビーム諸元でレーダ装置の動作スケジュールを制御し、この動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路14にて擬似信号を発生させる。このとき、本来のパルス幅に対し、パルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を発生させる。さらに、同一方向に多数の擬似信号を効率的に発生させるため、パルスが重なるように本来のパルス幅で異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号を発生させ、これらをディジタル合成する。そして、これらの擬似信号をアッテネータ5を介して受信機6へ注入する。このあとの処理は実施の形態3と同じである。
【0040】
【発明の効果】
この発明は、パルス圧縮処理を行うレーダ装置において、擬似信号発生回路から異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を擬似信号として発生すると共に、この擬似信号を受信処理回路においてパルス圧縮処理を行うことにより、同一方向に異なるレンジで多数の擬似信号を効率的に発生することができ、パルス圧縮処理を行うレーダ装置の最小受信感度の測定時間を短縮することできる。
【0041】
また、この発明は、部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置において擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号を擬似信号として発生すると共に、この擬似信号を受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行うことにより、同一方向に異なるレンジで複数の擬似信号を効率的に発生することができ、部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置の最小受信感度の測定時間を短縮することできる。
【0042】
また、この発明は、部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置において、擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を擬似信号として効率的に発生すると共に、この擬似信号を受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行うことにより、同一方向に異なるレンジで多数の擬似信号を発生することができ、部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置の最小受信感度の測定時間を短縮することできる。
【0043】
また、この発明は、部分パルス圧縮処理及びDBF処理を行うレーダ装置において、本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を擬似信号として発生すると共に、受信処理回路におけるDBF処理により、真のエコーを受信するためのビーム以外の受信用ビームを形成し、上記擬似信号を受信した後、MDS検出回路に入力することにより、真の受信エコーを受信するためのビーム以外の受信用ビームを利用して、レーダ装置の送信を断とすることなく同一方向に異なるレンジで多数の擬似信号を効率的に発生することができ、部分パルス圧縮処理及びDBF処理を行うレーダ装置の最小受信感度の測定時間を短縮することできる。
【0044】
さらに、この発明は、スケジューリング制御器に設定された所定のビーム諸元及び動作スケジュールに基づいて動作し、かつ部分パルス圧縮処理を行う電子走査式レーダ装置において、スケジューリング制御器により最小受信感度測定に対応した固定のビーム諸元で上記レーダ装置を動作させると共に、上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を擬似信号として発生すると共に、この擬似信号を受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行うことにより、任意の方向、異なるレンジで多数の擬似信号を効率的に発生させることができ、電子走査式レーダ装置の最小受信感度の測定時間を短縮することできる。
【0045】
また、この発明は、MDS検出回路により検出されたMDS信号の受信入力数のカウントを行う入力数カウンタと、擬似信号の出力数をあらかじめ格納しておくための擬似信号出力数テーブルと、受信入力数と擬似信号出力数テーブルに格納された擬似信号の出力数との比率を算出し、検出率を求めるための検出率算出回路を備えているので、レーダ装置の最小受信感度の測定を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
【図2】実施の形態1の要部を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1の動作を説明するための概念図である。
【図4】この発明の実施の形態2を示すブロック構成図である。
【図5】実施の形態2の動作を説明するための概念図である。
【図6】この発明の実施の形態3を示すブロック構成図である。
【図7】実施の形態3の動作を説明するための概念図である。
【図8】この発明の実施の形態4を示すブロック構成図である。
【図9】実施の形態4の要部を示すブロック図である。
【図10】実施の形態4の動作を説明するための概念図である。
【図11】この発明の実施の形態5を示すブロック構成図である。
【図12】この発明の実施の形態6を示すブロック構成図である。
【図13】実施の形態6の要部を示すブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態7を示すブロック構成図である。
【図15】従来の装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 スケジューリング制御器
2 送信機
3 アンテナ
4 擬似信号発生回路
5 アッテネータ
6 受信機
7 受信処理回路
8 MDS検出回路
9 MDS入力数カウンタ
10 擬似信号出力数テーブル
11 MDS検知率算出回路
12 表示器
13 擬似信号発生回路
14 擬似信号発生回路
15 擬似信号発生回路
16 受信処理回路
17 受信処理回路
18 受信処理回路
19 スケジューリング制御器

Claims (7)

  1. パルス圧縮処理を行うレーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において真の受信エコーと同じ信号処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、
    上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を上記擬似信号として発生すると共に、
    この擬似信号を上記受信処理回路においてパルス圧縮処理を行った後、上記MDS検出回路に入力するようにしたことを特徴とするレーダ装置の最小受信感度確認装置。
  2. 部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において真の受信エコーと同じ受信処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、
    上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号を上記擬似信号として発生すると共に、
    この擬似信号を上記受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行った後、上記MDS検出回路に入力するようにしたことを特徴とするレーダ装置の最小受信感度確認装置。
  3. 部分パルス圧縮処理を行うレーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において真の受信エコーと同じ受信処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、
    上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を上記擬似信号として発生すると共に、
    この擬似信号を上記受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行った後、上記MDS検出回路に入力するようにしたことを特徴とするレーダ装置の最小受信感度確認装置。
  4. 部分パルス圧縮処理及びDBF処理を行うレーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において上記擬似信号に対し真の受信エコーと同じ信号処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、
    上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を上記擬似信号として発生すると共に、
    上記受信処理回路におけるDBF処理により、真のエコーを受信するためのビーム以外の受信用ビームを形成し、上記擬似信号を受信した後、上記MDS検出回路に入力するようにしたことを特徴とするレーダ装置の最小受信感度確認装置。
  5. スケジューリング制御器に設定された所定のビーム諸元及び動作スケジュールに基づいて動作し、かつ部分パルス圧縮処理を行う電子走査式レーダ装置の受信機に、擬似信号発生回路により送信パルス繰り返し周期に同期して発生させた擬似信号を注入し、この擬似信号に対し受信処理回路において上記擬似信号に対し真の受信エコーと同じ信号処理を行った後、受信ビデオとしてMDS検出回路に入力し、この受信ビデオから上記擬似信号発生回路にて作成するゲート信号をもとにMDS信号を検出し、このMDS信号に基づいてレーダ装置の最小受信感度の確認を行うレーダ装置の最小受信感度確認装置において、
    上記スケジューリング制御器により最小受信感度測定に対応した固定のビーム諸元で上記レーダ装置を動作させると共に、
    上記レーダ装置の動作スケジュールに応じて、上記擬似信号発生回路から本来のパルス幅に対しパルスの前段部分が欠落したチャープ変調信号を含み、かつ異なる遅延時間を有する複数のチャープ変調信号をディジタル合成した信号を上記擬似信号として発生すると共に、
    この擬似信号を上記受信処理回路において部分パルス圧縮処理を行った後、上記MDS検出回路に入力するようにしたことを特徴とするレーダ装置の最小受信感度確認装置。
  6. 上記スケジューリング制御器により、通常動作に対応したビーム諸元のデータと、最小受信感度測定に対応した固定のビーム諸元のデータとを切り替えて上記レーダ装置を動作させるようにしたことを特徴とする請求項記載のレーダ装置の最小受信感度確認装置。
  7. 上記MDS検出回路により検出されたMDS信号の受信入力数のカウントを行う入力数カウンタと、上記擬似信号の出力数をあらかじめ格納しておくための擬似信号出力数テーブルと、上記受信入力数と上記擬似信号出力数テーブルに格納された擬似信号の出力数との比率を算出し、検出率を求めるための検出率算出回路を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のレーダ装置の最小受信感度確認装置。
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