JP3538100B2 - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP3538100B2
JP3538100B2 JP2000017272A JP2000017272A JP3538100B2 JP 3538100 B2 JP3538100 B2 JP 3538100B2 JP 2000017272 A JP2000017272 A JP 2000017272A JP 2000017272 A JP2000017272 A JP 2000017272A JP 3538100 B2 JP3538100 B2 JP 3538100B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーダ装置の検
定ビームの制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は、例えば、従来のレーダ装置を
示すシステム系統図であり、図において、1は電子走査
される送受信ビーム、2は目標、3は目標2に対して電
波を送受信する素子アンテナ、4は素子アンテナ3に対
して電波の送信、受信の切り替えを行うサーキュレー
タ、5はサーキュレータ4より出力される送信電波の電
力を増幅する電力増幅器、6はサーキュレータ4より入
力された受信電波の電力を増幅する低雑音増幅器、7は
各素子アンテナ3に対して送受信ビームを電子的に走査
し、照射される電波のビームを所定方向に指向させる移
相器、8は各移相器7に所定の電力で送信機9からの送
信信号を送ると共に、各移相器7より所定の電力で受信
機10に受信信号を9を送る電力分配器、11は複数の
送受信パルスをコヒーレント積分して目標2からの反射
電波による受信信号のレベルを検出するコヒーレント積
分器、12はスレッショルド制御器34で設定されたス
レッショルドレベルTh1,Th2とコヒーレント積分
器11で検出された受信信号レベルとの比較結果により
目標検出を行うスレッショルド検出器、14は目標検出
結果に従って目標を追尾処理した後に最終的な目標検出
を行うための検定ビームを要求する追尾処理器、15は
移相器7に対して位相量を設定するビーム走査制御器、
16はスケジューリング制御器であり、このスケジュー
リング制御器16は追尾処理器14からの検定ビームの
要求に応じて検定ビームを照射するように送信機9を制
御すると共に、ビーム走査制御器15を経由して移相器
7を制御する。また、図19は例えば、従来のレーダ装
置のビーム・スケジューリングの概念を説明する図であ
る。
【0003】次に、従来のレーダ装置の動作について説
明する。図18に記載したレーダ装置は、アクティブ・
フェーズド・アレイ・レーダによって目標を探知する場
合を示している。レーダは、予め決められた捜索ビーム
走査パターンに従って動作する。例えば、図18におい
て、送受信ビーム1は実線で示した方向に捜索ビームを
照射した後、破線で示した方向まで電子ビームが走査さ
れる。その後、以下に示す検定ビームを一点鎖線で示し
た検出目標候補の方向に照射する。この動作を繰り返
す。
【0004】送信機9によって発生した送信パルスは、
電力分配器8によって、複数の移相器7に入力される。
移相器7に入力された送信パルスに対しては、ビーム走
査制御器15によって、所定の方向にビームを指向する
ように移相量が設定され、電力増幅器5及びサーキュレ
ータ4を経由して、素子アンテナ3から空間へ捜索ビー
ムによる電波にて照射される。
【0005】目標2で反射された電波は素子アンテナ3
及びサーキュレータ4を経由して低雑音増幅器6へ入力
される。送信時と同じ移相量が設定された移相器7と電
力分配器8で合成された受信信号は受信機10によって
受信され、更に、コヒーレント積分器11によりコヒー
レント積分して受信信号レベルが検出される。この検出
された受信信号レベルは、予め設定されたスレッショル
ドレベルとスレッショルド検出器12によって比較さ
れ、その比較結果より目標2が検出される。捜索ビーム
による電波の反射により目標2を検出するために予め設
定された前記スレッショルドレベルをTh1とする。な
お、図18では複数の送受信パルスをコヒーレント積分
した後に目標を検出する場合を示したが、パルス圧縮処
理や、移動目標検出処理のような信号処理方式を適用す
る構成としてもよい。
【0006】この一連の動作を捜索ビーム走査パターン
に従って繰り返すとともに、捜索ビームによって検出し
た検出目標候補に対して検定ビーム(捜索ビームの結果
のうち受信信号レベルが一定のスレッショルドレベルT
h1を越えた検出目標候補に対して探知確率をあげて照
射するビーム)を照射して、最終的な目標検出を行う。
この動作を図19によって説明する。
【0007】前記に示した捜索ビームによってビーム方
向θ2とθ4でスレッショルドレベルTh1を越える受信
電力レベルの検出目標候補が検出された場合、その検出
目標候補のビーム方向θ2とθ4に対して検定ビームを照
射し、スレッショルド検出器12によって最終的な目標
を検出する。この検定ビームにおけるスレッショルドレ
ベルをTh2とする。スレッショルドレベルTh2を越え
る受信電力の目標検出の結果、検出された目標を最終的
な目標検出として扱う。その後、追尾等のビームを照射
してある特定のビーム走査時間区分である1スキャンを
終了する。以上の動作をスキャン毎に繰り返す。
【0008】ここで、捜索ビームと検定ビームに対して
設定されたスレッショルドレベルTh1とTh2は、最終
的に要求される探知確率と誤警報確率を満足するように
設定される固定値であり、トータルのビーム走査時間が
短くなるように配分する。例えば、多数の捜索ビームで
目標を捜索するために時間がかかる場合は、捜索ビーム
を少ないヒット数とし、且つ、低めのスレッショルドレ
ベルTh1とする一方、少数のビームの検定ビームでは
探知能力を上げる多数のヒット数とし、高めのスレッシ
ョルドレベルTh2とする等の方法が考えられる。(図
19においては、各ビーム毎の時間配分は、検定ビーム
の方が長いようにする。)
【0009】以上のように構成することで、追尾レーダ
等において、短いデータレート(1スキャンの時間)で
所定のエリアを捜索し、多数の目標を検出・追尾するた
めに、所定のS/Nminよりも低いスレッショルドレベ
ルで目標2を検出処理した後に、その検出目標候補に絞
って再度ビームを打つ(検定ビーム)方法が可能とな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ装置にお
ける検定ビームの制御方式は以上のように構成されてい
るので、検定ビームを照射する検出目標候補までの距離
や2次レーダのエコー有無等の状態によらず、同じ動作
となり、トータルのビーム走査時間の短縮が不十分とな
り、結果として装置規模の増大をまねく等の問題点があ
った。また、所要のエリア内における目標検出の優先度
やクラッタ等の状況に対応した制御方法となっていない
ために、優先度の高い検出情報が得られなかったり、ク
ラッタのエコーのために無駄なビーム照射となる等の問
題点があった。
【0011】この発明は前記のような問題点を解消する
ためになされたもので、検定ビームを照射する検出目標
候補までの距離や2次レーダのエコー有無等の状態、所
要のエリア内における目標検出の優先度やクラッタ等の
状況によりスレッショルドレベルと検定ビームの適用を
制御することで、トータルのビーム走査時間を短縮し、
装置規模を削減したレーダ装置を得ることを目的する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーダ装
置は、送受信用のアンテナと、目標捜索用の捜索ビーム
に従って電波を前記アンテナを通して目標方向に送信す
る送信手段と、前記送信電波による反射波の電力が予め
設定された第1のレベル以下のときに目標確定用の検定
ビームによる電波を前記アンテナを通して目標に向けて
送信し、前記反射波の受信電力が予め設定された第2の
レベル以上のときに目標を最終目的と判断して前記検定
ビームによる電波の送信を停止するビーム出力制御手段
とを備え、前記第2のレベルは、前記第1のレベル以上
に設定されたものである。
【0013】この発明に係るレーダ装置は、複数の素子
アンテナと、当該素子アンテナ毎に設けられた移相器か
らのビームにより前記複数の素子アンテナを電子的に走
査して電波の送受信を行わせるビーム走査部と、前記ビ
ームを目標捜索用の捜索ビームと捜索された目標確認用
の検定ビームとしてそれぞれ前記ビーム走査部に対して
送受信するスケジューリング制御器と、前記目標と前記
素子アンテナとの位置関係の連続変化に応じて変化する
スレッショルド値を設定した目標検出器と、この設定さ
れたスレッショルド値と前記捜索ビームに基づく受信信
号のレベルとを比較する比較手段とを備え、前記受信信
号のレベルが検定ビームの出力を判定する前記スレッシ
ョルド値を超えた時に前記スケジューリング制御器より
ビーム走査部に対して検定ビームを出力し、前記受信信
号のレベルが前記スレッショルド値を超えない時には検
定ビームの出力を停止するようにしたものである。
【0014】この発明に係るレーダ装置の目標検出器
は、目標までの距離毎に階段状に異なるスレッショルド
値を用いるものである。
【0015】この発明に係るレーダ装置の目標検出器
は、アンテナの仰角毎に階段状に異なるスレッショルド
値を用いるものである。
【0016】この発明に係るレーダ装置の目標検出器
は、距離または仰角の関数で与えられた所定の曲線に沿
って変化するスレッショルド値を用いるものである。
【0017】この発明に係るレーダ装置のスケジューリ
ング制御器は、あらかじめ決められた空間中の方向につ
いては検定ビームを適用しないでビーム送受信するもの
である。
【0018】この発明に係るレーダ装置のスケジューリ
ング制御器は、あらかじめ決められた目標については検
定ビームを適用しないでビーム送受信するものである。
【0019】この発明に係るレーダ装置のスケジューリ
ング制御器は、2次レーダのエコーがある目標について
は検定ビームを適用しないでビーム送受信するものであ
る。
【0020】この発明に係るレーダ装置のスケジューリ
ング制御器は、他のレーダのエコーがある目標について
は検定ビームを適用しないでビーム送受信するものであ
る。
【0021】この発明に係るレーダ装置のスケジューリ
ング制御器は、クラッタ・エリアについては検定ビーム
を適用しないでビーム送受信するものである。
【0022】この発明に係るレーダ装置のスケジューリ
ング制御器は、受信信号のS/Nが基準値を超えた目標
については検定ビームを適用しないでビーム送受信する
ものである。
【0023】この発明に係るレーダ装置の目標検出器
は、距離または仰角及び誤警報確率の関数で与えられた
スレッショルド値を用いるものである。
【0024】この発明に係るレーダ装置のスケジューリ
ング制御器は、検定ビームを照射する範囲を制御してビ
ーム送受信するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を添付図について説明する。図1は本実施
の形態に係るレーダ装置の構成図である。尚、図中、図
18、19と同一符号は同一または相当部分を示し、そ
の詳細な説明は省く。図において、1は電子走査される
送受信ビーム、2は目標、3は素子アンテナ、4はサー
キュレータ、5は電力増幅器、6は低雑音増幅器、7は
移相器、8は電力分配器、9は送信機、10は受信機、
11はコヒーレント積分器、12はスレッショルド検出
器、14は追尾処理器、15はビーム走査制御器、16
はスケジューリング制御器である。また、13は本実施
の形態に係るスレッショルド制御器(距離毎のスレッシ
ョルドレベルThがテーブルとして記憶されている。)
である。また、図2は本実施の形態に係るスレッショル
ドレベルの概念を説明する図である。尚、素子アンテナ
3は送受信アンテナを、スレッショルド検出器12、ス
レッショルド制御器13、追尾処理器14、スケジュー
リング制御器16、送信機9、移相器7はビーム出力手
段を構成する。
【0026】本実施の形態はレーダ装置としては、従来
のレーダ装置と同様に電波の送受信を行うが、スレッシ
ョルド検出器12に使用されるスレッショルドレベルは
図2に示すように目標までの距離毎に階段状に異なる値
としてスレッショルド制御器(距離毎のThテーブル)
13に記憶しておき、コヒーレント積分器11で検出さ
れた受信信号レベルと随時比較して適用する。
【0027】例えば、図19に示したビーム・スケジュ
ーリング概念図において、捜索ビームの受信信号レベル
を各ビーム方向毎に図2の捜索ビームに対するスレッシ
ョルドレベルTh1と比較し、スレッショルドレベルを
越える受信信号を検出した場合、その方向に検定ビーム
を照射する。
【0028】ここで、図2のスレッショルドレベルは、
受信信号レベルPrと距離Rが下記の関係にあることに
着目したものである。
【0029】Pr∝R-4
【0030】すなわち、遠距離ではスレッショルドレベ
ルTh1を低くして、距離が近づくにつれてスレッショ
ルドレベルTh1を階段状に徐々に高く設定する。な
お、コヒーレント積分器11で検出された受信信号レベ
ルが所要のS/Nminを越える場合には、検定ビームを
照射するまでもなく最終的な目標検出と考えられるの
で、その距離範囲では検定ビームを要求しないようにス
レッショルド検出器12は追尾処理器14を制御する。
【0031】追尾処理を行った後、検定ビームを要求す
るビーム方向がスケジューリング制御器16に入力さ
れ、検定ビームに相当する送信パルスを出力するように
送信機9を制御するとともに、該当するビーム方向へ検
定ビームが指向するようにビーム走査制御器15を経由
して移相器7を制御する。この検定ビームについても、
スレッショルド検出器12において所定レベルのスレッ
ショルドレベルTh2が設定され、最終的に要求される
探知確率と誤警報確率を満足するように目標が検出され
る。
【0032】なお、図18及び図19に示した従来のレ
ーダ装置においては、このスレッショルドレベルは固定
値であり、例えば、捜索ビームに対するスレッショルド
レベルTh1は図2の雑音レベルとS/Nminの間で距離
に依存しない一定の値であった。
【0033】そのため、図2の領域Aの受信信号レベル
にある目標については、近距離であるにもかかわらず十
分なレベルにないことが明らかであることから本実施の
形態では検定ビームを照射する対象とはならず、検定ビ
ームに要する時間が削減され、トータルのビーム走査時
間が短縮されるという効果がある。
【0034】実施の形態2.なお、前記の実施の形態1
では、スレッショルド検出処理においてスレッショルド
検出器12で比較するスレッショルドレベルを、図2に
示すような距離毎のスレッショルドレベルを記憶したテ
ーブルとしたものを示したが、送信ビームの仰角毎のス
レッショルドレベルを記憶したテーブルとしてもよい。
図3に、実施の形態2に係るレーダ装置のシステム系統
図を示す。図3において、17はスレッショルド制御器
(仰角毎のスレッショルドレベルThをテーブルとして
記憶している。)である。また、図4に、実施の形態2
のスレッショルドレベルの概念を説明する図を示す。
【0035】本実施の形態に係るレーダ装置は、従来の
レーダ装置と同様に電波の送受信を行うが、スレッショ
ルド検出器12において比較するスレッショルドレベル
は図4に示すように仰角毎に階段状に異なる値としてス
レッショルド制御器(仰角毎のThテーブル)17に記
憶しておき、随時比較して適用する。
【0036】図4のスレッショルドレベルは、図2と同
様に受信レベルと距離の関係に着目したものであり、例
えば、所要覆域がある高度までであった場合、仰角が高
くなるに従って最大探知距離は短くなる。これに沿っ
て、図4のように、仰角が高くなるに従ってスレッショ
ルドレベルを階段状に徐々に高く設定する。なお、スレ
ッショルドレベルが所要のS/Nminを越える場合に
は、検定ビームを照射するまでもなく最終的な目標検出
と考えられるので、その仰角範囲では検定ビームを要求
しないようにスレッショルド検出器12は追尾処理器1
4を制御する。その結果、追尾処理器14からはスケジ
ューリング制御器16に対して検定ビームの要求は出さ
れない。
【0037】なお、図18及び図19に示した従来のレ
ーダ装置においては、このスレッショルドレベルは固定
値であり、例えば、捜索ビームに対するスレッショルド
レベルTh1は図4の雑音レベルとS/Nminの間で仰角
に依存しない一定の値であった。従って、実施の形態1
と同様に、検定ビームに要する時間が削減され、トータ
ルのビーム走査時間が短縮される効果がある。
【0038】実施の形態3.なお、前記の実施の形態1
及び2おいて、スレッショルド検出処理を行うスレッシ
ョルド制御器17,18はスレッショルドレベルを図2
及び図4に示すような距離または仰角毎に階段状に設定
するテーブルと設定するものを示したが、スレッショル
ドレベルを距離の関数(カーブ)としてもよい。図5
に、実施の形態3のシステム系統図を示す。図5におい
て、18は本実施の形態に係るスレッショルド制御器
(Th=f(距離))である。また、図6に、本実施の
形態に係るスレッショルドレベルの概念を説明する図を
示す。
【0039】本実施の形態は、従来のレーダ装置及び実
施の形態1及び2と同様に送受信を行うが、スレッショ
ルドレベルは図6に示すように距離毎に関数で設定した
異なる値としてスレッショルド制御器(Th=f(距
離))18に記憶しておき、スレッショルド検出器12
ではこの記憶されたスレッショルドレベルとコヒーレン
ト積分器11で検出された受信信号レベルとを随時比較
して適用する。
【0040】図6のスレッショルドレベルは、一例とし
て、図2と同様に受信レベルと距離の関係に着目したも
のである。また、図6では、距離の関数としてスレッシ
ョルドレベルを与えたが、仰角の関数として与えても良
い。
【0041】以上のように構成することで、実施の形態
1及び2と同様に、検定ビームに要する時間が削減さ
れ、トータルのビーム走査時間が短縮される効果がある
と同時に、より細かい検定ビーム出力の制御が可能とな
る。
【0042】実施の形態4.なお、前記の実施の形態1
〜3では、要求覆域内の全てのエリアについて距離また
は仰角に応じてスレッショルド制御器のスレッショルド
レベルを制御するものを示したが、重点方向とそれ以外
で制御方法を変えてもよい。図7に、実施の形態4のシ
ステム系統図を示す。図7において、19は本実施の形
態に係るスレッショルド検出器(Th=S/Nmin)、
20は本実施の形態に係るスレッショルド制御器(Th
=f(距離))である。また、図8に、実施の形態4の
ビーム・スケジューリングの概念図を示す。
【0043】レーダ装置の運用上の要求から、ある方向
(方位角及び仰角)の目標検出の重要度が非常に高く、
目標検出までに要する時間を短縮したい場合がある。こ
の方向は重点方向として、捜索ビームから検定ビームに
至る一連の処理を適用せず、所定のヒット数とS/Nmi
n相当のスレッショルドレベルにより目標検出する。
【0044】従って、この重点方向の目標検出結果につ
いては検定ビームは要求されず、重点方向以外の目標検
出については実施の形態3と同様の処理及び検定ビーム
要求を出力する構成とする。この場合、図8に示すとお
り、重点方向以外の捜索ビームと比較すると重点方向の
捜索ビームのヒット数は多く必要ではあるが、最終的な
目標検出までの所要時間は短縮できる。
【0045】図7及び図8では、重点方向とそれ以外で
制御方法を変える場合を示したが、距離毎に重点エリア
を設定する構成としてもよい。また、重点方向以外のス
レッショルド制御は実施の形態3と同様に距離の関数と
してスレッショルドレベルを与える場合を示したが、実
施の形態1及び2と同様に階段状にスレッショルドレベ
ルを設定する構成としてもよい。
【0046】以上のように構成することで、実施の形態
1〜3と同様に、検定ビームに要する時間が削減され、
トータルのビーム走査時間が短縮される効果があると同
時に、重点方向の目標検出までの所要時間を短縮するこ
とが可能となる。
【0047】実施の形態5.なお、前記の実施の形態4
では、重点方向とそれ以外で検定ビームの制御方法を変
えるものを示したが、重点目標とそれ以外で制御方法を
変えてもよい。図9に、実施の形態5のシステム系統図
を示す。また、図10に、実施の形態5のビーム・スケ
ジューリングの概念図を示す。
【0048】レーダ装置の運用上の要求から、高速移動
目標や特定の方向へ移動する目標等についての目標検出
の重要度が非常に高く、目標検出までに要する時間を短
縮したい場合がある。この目標は重点目標として、捜索
ビームから検定ビームに至る一連の処理を適用せず、移
動速度等の特性に対応した所定のヒット数等とS/Nmi
n相当のスレッショルドレベルにより目標検出する。
【0049】従って、この重点目標の目標検出結果につ
いては検定ビーム要求は出されず、重点目標以外の目標
検出については実施の形態4と同様の処理及び検定ビー
ム要求を出力する構成とする。この場合、図10に示す
とおり、重点目標以外の捜索ビームに比較すると重点目
標の捜索ビームのヒット数等は多く必要ではあるが、最
終的な目標検出までの所要時間は短縮できる。
【0050】図9及び図10では、重点目標以外のスレ
ッショルド制御は実施の形態3と同様に距離の関数とし
てスレッショルドレベルを与える場合を示したが、実施
の形態1及び2と同様に階段状にスレッショルドレベル
を設定する構成としてもよい。
【0051】以上のように構成することで、実施の形態
1〜4と同様に、検定ビームに要する時間が削減され、
トータルのビーム走査時間が短縮される効果があると同
時に、重点目標の目標検出までの所要時間を短縮するこ
とが可能となる。
【0052】実施の形態6.なお、前記の実施の形態1
〜5では、1次レーダ単独で検定ビームを制御するもの
を示したが、2次レーダのエコーの有無によって、検定
ビームの適用を制御する構成としてもよい。(1次レー
ダとは、電波を送信し目標からの反射波を受信して目標
を検出するものである。これに対して、2次レーダと
は、航空機のSIFに代表される、特定の符号で変調さ
れた電波(質問信号)を送信して相手航空機の有する受
信機で受信された後に、対応する電波(応答信号)を相
手航空機から送信したものを自機のレーダ側で受信する
ことで、相手の飛行高度や識別番号を解読できるもので
ある。1次レーダはSR、2次レーダはSSRと呼ぶこ
とがある。)
【0053】図11に、実施の形態6のシステム系統図
を示す。図11において、21はSR/SSR相関器、
22は2次レーダの送受信ビーム、23は2次レーダの
アンテナ、24はサーキュレータ、25は2次レーダの
送信機、26は2次レーダの受信機、27は2次レーダ
の目標検出器、28は2次レーダのアンテナ駆動制御器
である。
【0054】2次レーダと連接されたレーダ装置の場
合、2次レーダのエコーが1次レーダの複数のエコーの
うちどのエコーに対応するかをSR/SSR相関器21
で相関処理する。図11に示すように、捜索ビームのス
レッショルド検出の結果、検定ビーム要求が出された1
次レーダによる検出目標候補と、2次レーダのエコーの
相関がとれた場合、目標が存在することは明らかなの
で、検定ビームを適用しないように制御する。
【0055】図11では、スレッショルド制御は実施の
形態3と同様に距離の関数としてスレッショルドレベル
を与える場合を示したが、実施の形態1及び2と同様に
階段状にスレッショルドレベルを設定する構成としても
よい。また、実施の形態4及び5と同様に、重点方向及
び重点目標によって検定ビームの適用の制御を変える構
成としてもよい。
【0056】以上のように構成することで、実施の形態
1〜5と同様に、検定ビームに要する時間が削減され、
トータルのビーム走査時間が短縮される効果があると同
時に、2次レーダのエコーがある検出目標候補に対して
不要な検定ビームを照射しないように制御することでト
ータルのビーム走査時間を短縮することが可能となる。
【0057】実施の形態7.なお、前記の実施の形態6
では、2次レーダのエコーの有無によって検定ビームの
適用を制御するものを示したが、他のレーダ等からの目
標検出情報の有無によって検定ビームの適用を制御する
構成としてもよい。
【0058】図12に、実施の形態7のシステム系統図
を示す。図12において、29は相関処理器、30は他
レーダ等からの目標検出情報である。複数のレーダ装置
の目標検出情報を統合管理するシステムや複数の離隔設
置された送受信局を有するマルチスタティック・レーダ
の場合、他のレーダ等からの目標検出情報を有線回線ま
たは無線回線等を経由して入手することが可能である。
その他のレーダ等からの目標検出情報30が自分自身の
レーダ装置の複数のエコーのうちどのエコーに対応する
かを相関処理器29で相関処理する。
【0059】図12に示すように、捜索ビームのスレッ
ショルド検出の結果、検定ビーム要求が出された自分自
身のレーダによる検出目標候補と、他のレーダ等からの
目標検出情報との相関がとれた場合、目標が存在するこ
とは明らかなので、検定ビームを適用しないように制御
する。
【0060】図12では、スレッショルド制御は実施の
形態3と同様に距離の関数としてスレッショルドレベル
を与える場合を示したが、実施の形態1及び2と同様に
階段状にスレッショルドレベルを設定する構成としても
よい。また、実施の形態4及び5と同様に重点方向及び
重点目標によって制御を変える構成としてもよく、実施
の形態6と同様に2次レーダのエコーの有無によって検
定ビームの適用を制御することを併用する構成としても
よい。
【0061】以上のように構成することで、実施の形態
1〜6と同様に、検定ビームに要する時間が削減され、
トータルのビーム走査時間が短縮される効果があると同
時に、他のレーダ等からの目標検出情報と相関がある検
出目標候補に対して不要な検定ビームを照射しないよう
に制御することでトータルのビーム走査時間を短縮する
ことが可能となる。
【0062】実施の形態8.なお、前記の実施の形態1
〜7では、距離等の関数で与えられたスレッショルドレ
ベルや2次レーダのエコーの有無によって検定ビームの
適用を制御するものを示したが、クラッタの有無によっ
て検定ビームの適用を制御する構成としてもよい。
【0063】図13に、実施の形態8のシステム系統図
を示す。図13において、31はクラッタ・エリア情報
である。クラッタの存在するエリアに検定ビームを適用
した場合、捜索ビームの受信信号にはクラッタからのエ
コーが混在するために、S/Nminよりも低めに設定し
たスレッショルドレベルTh1を越えるエコーが多数発
生する可能性がある。そのため、クラッタによる多数の
誤った検出目標候補が存在することから、多数の検定ビ
ームが要求され、検定ビームに要する時間が増加してト
ータルのビーム走査時間が増加する問題点があると同時
に、クラッタによる検出目標候補に対して不要な検定ビ
ームを照射する問題点がある。
【0064】この問題点を解決するために、クラッタの
存在するエリアには検定ビームを適用しないように制御
する。図13において、あらかじめクラッタの存在する
エリアを確認しておき、クラッタ・エリア情報としてス
ケジューリング制御器31へ入力する。このクラッタ・
エリアに対してはS/Nminに対応するヒット数で捜索
ビームを照射し、スレッショルド検出器(Th=S/N
min)によって最終的な目標としてスレッショルド検出
することとして検定ビーム要求を出さないようにする。
この制御により、クラッタによる検出目標候補に対して
不要な検定ビームを照射することがなくなる。
【0065】また、クラッタ・エリア以外については、
検定ビームを適用するように制御するが、図13では、
スレッショルド制御は実施の形態3と同様に距離の関数
としてスレッショルドレベルを与える場合を示したが、
実施の形態1及び2と同様に階段状にスレッショルドレ
ベルを設定する構成としてもよい。また、実施の形態4
及び5と同様に重点方向及び重点目標によって検定ビー
ム適用の制御を変える構成としてもよく、実施の形態6
及び7と同様に2次レーダのエコー等の有無によって検
定ビームの適用を制御することを併用する構成としても
よい。
【0066】以上のように構成することで、実施の形態
1〜7と同様に、検定ビームに要する時間が削減され、
トータルのビーム走査時間が短縮される効果があると同
時に、クラッタによる多数の誤った検出目標情報に対し
て不要な検定ビームを照射しないように制御することで
トータルのビーム走査時間を短縮することが可能とな
る。
【0067】実施の形態9.なお、前記の実施の形態1
〜3では、距離等の関数で与えられたスレッショルドレ
ベルと比較することによって検定ビームの適用を制御す
るものを示したが、受信信号レベルからS/Nを算出し
て基準値を超えるかどうかで検定ビームの適用を制御す
る構成としてもよい。
【0068】図14に、実施の形態9のシステム系統図
を示す。図14において、32はS/N算出器である。
捜索ビームの受信信号レベルから、S/N算出器32に
よりS/Nを算出する。その結果、例えば、S/Nmin
等の基準値よりも大きいものは最終的な目標検出として
検定ビーム要求を出さないこととする。S/Nminより
も小さいものは実施の形態1〜3と同様に距離等の関数
で与えられたスレッショルドレベルによってスレッショ
ルド検出し、検出候補目標について検定ビームを要求す
る。
【0069】図14では、スレッショルド制御は実施の
形態3と同様に距離の関数としてスレッショルドレベル
を与える場合を示したが、実施の形態1及び2と同様に
階段状にスレッショルドレベルを設定する構成としても
よい。また、実施の形態4及び5と同様に重点方向及び
重点目標によって検定ビーム適用の制御を変える構成と
してもよく、実施の形態6〜8と同様に2次レーダのエ
コー等の有無によって検定ビームの適用を制御すること
を併用する構成としてもよい。
【0070】以上のように構成することで、実施の形態
1〜8と同様に、検定ビームに要する時間が削減され、
トータルのビーム走査時間が短縮される効果があると同
時に、S/Nが基準値よりも大きく最終的な目標と考え
られるものに対して不要な検定ビームを照射しないよう
に制御することでトータルのビーム走査時間を短縮する
ことが可能となる。
【0071】実施の形態10.なお、前記の実施の形態
1〜3では、距離等の関数で与えられたスレッショルド
レベルと比較することによって検定ビームの適用を制御
するものを示したが、距離と誤警報確率によりスレッシ
ョルドレベルを与える構成としてもよい。
【0072】図15に、実施の形態10のシステム系統
図を示す。図15において、33はスレッショルド制御
器(Th=f(距離、Pfa))である。また、図16
に実施の形態10のスレッショルドレベル概念図を示
す。
【0073】覆域全体での誤警報確率Pfaが所要の値
となるようスレッショルドレベルを設定する場合、例え
ば、図16に示すように、遠距離におけるPfaを相対
的に大きく、近距離におけるPfaを相対的に小さくな
るようにスレッショルドレベルを設定すれば、目標を検
出しにくい遠距離において目標を検出しやすくできる。
【0074】図16のようにスレッショルドレベルを設
定したスレッショルド制御器(Th=f(距離、Pf
a))33によって、捜索ビームに対してスレッショル
ド検出し、検出候補目標について検定ビームを要求す
る。
【0075】図15では、スレッショルド制御は実施の
形態3と同様に距離の関数としてスレッショルドレベル
を与える場合を示したが、実施の形態1及び2と同様に
階段状にスレッショルドレベルを設定する構成としても
よい。また、実施の形態4〜9と同様に重点方向及び重
点目標によって検定ビームの適用を制御することを併用
する構成としてもよい。
【0076】以上のように構成することで、実施の形態
1〜9と同様に、検定ビームに要する時間が削減され、
トータルのビーム走査時間が短縮される効果があると同
時に、遠距離における目標検出能力を相対的に高くする
ことが可能となる。
【0077】実施の形態11.なお、前記の実施の形態
1〜10では、捜索ビームのスレッショルド検出による
検出目標候補の方向θに対して検定ビームを放射するも
のを示したが、目標の移動量を考慮して検定ビームを照
射する方向を設定する構成としてもよい。
【0078】図17に、実施の形態11のビーム・スケ
ジューリングの概念図を示す。捜索ビームのスレッショ
ルド検出の結果、ビーム方向θ2及びθ4において検出目
標候補が検出された場合、その方向に対して検定ビーム
を照射するが、捜索ビームから検定ビームまでの時間に
応じて目標が移動することが想定される。その移動量を
考慮して、検定ビームを照射する方向をθ2+Δθ及び
θ4+Δθとすることで、検定ビームが目標からそれる
ことを避けることができる。
【0079】また、捜索ビームのスレッショルド検出の
結果、ビーム方向θ3において検出目標候補が検出され
目標の移動方向等が不明である場合、あらかじめ決めら
れたビーム方向の範囲θ3±Δθに対して検定ビームを
複数本照射することで、検定ビームが目標からそれるこ
とを避けることができる。
【0080】また、実施の形態4を示す図8等におい
て、一連の捜索ビーム(ビーム方向θ1,θ2,・・,θ
N)をビーム走査し終えた後に検定ビームを照射するも
のを示したが、図17に示すように、捜索ビームのビー
ム走査の途中に検定ビームを挟むようにしてもよい。こ
れによって、捜索ビームから検定ビームまでの時間を短
縮できるので、当該時間分の移動量を少なくでき、ま
た、最終的な目標検出までにかかる時間を短縮すること
ができる。
【0081】以上のように構成することで、実施の形態
1〜10と同様に、検定ビームに要する時間が削減さ
れ、トータルのビーム走査時間が短縮される効果がある
と同時に、更に、検定ビームが目標からそれることを避
けることができる。
【0082】
【発明の効果】この発明によれば、送受信用のアンテナ
と、目標捜索用の捜索ビームに従って電波を前記アンテ
ナを通して目標方向に送信する送信手段と、前記送信電
波による反射波の電力が予め設定された第1のレベル以
下のときに目標確定用の検定ビームによる電波を前記ア
ンテナを通して目標に向けて送信し、前記反射波の受信
電力が予め設定された第2のレベル以上のときに目標を
最終目的と判断して前記検定ビームによる電波の送信を
停止するビーム出力制御手段とを備え、前記第2のレベ
ルを前記第1のレベル以上に設定したので、前記受信信
号のレベルが所定のレベルを超えた時には検定ビームの
出力を停止することで、検定ビームの適用を制御するこ
とができるため、全体的なビーム走査時間を短縮するこ
とができるという効果がある。
【0083】この発明によれば、複数の素子アンテナ
と、当該素子アンテナ毎に設けられた移相器からのビー
ムにより前記複数の素子アンテナを電子的に走査して電
波の送受信を行わせるビーム走査部と、前記ビームを目
標捜索用の捜索ビームと捜索された目標確認用の検定ビ
ームとしてそれぞれ前記ビーム走査部に対して送受信す
るスケジューリング制御器と、前記目標と前記素子アン
テナとの位置関係の連続変化に応じて変化するスレッシ
ョルド値を設定した目標検出器と、この設定されたスレ
ッショルド値と前記捜索ビームに基づく受信信号のレベ
ルとを比較する比較手段とを備え、前記受信信号のレベ
ルが検定ビームの出力を判定する前記スレッショルド値
を超えた時に前記スケジューリング制御器よりビーム走
査部に対して検定ビームを出力し、前記受信信号のレベ
ルが前記スレッショルド値を超えない時には検定ビーム
の出力を停止することで、検定ビームの適用を制御する
ことができるため、全体的なビーム走査時間を短縮する
ことができるという効果がある。
【0084】この発明によれば、目標検出器は、目標ま
での距離毎に階段状に異なるスレッショルド値を用いる
ことで、目標物は近距離に存在する場合は、検定ビーム
の適用を制御することができるため、全体的なビーム走
査時間を短縮することができるという効果がある。
【0085】この発明によれば、目標検出器は、アンテ
ナの仰角毎に階段状に異なるスレッショルド値を用いる
ことで、仰角が高くなるほど最大探知距離は短くなるた
め、目標物の仰角位置が高い場合は、検定ビームの適用
を制御することができるため、全体的なビーム走査時間
を短縮することができるという効果がある。
【0086】この発明によれば、目標検出器は、距離ま
たは仰角の関数で与えられる曲線に沿って変化するスレ
ッショルド値を用いることで、検定ビームに要する時間
が削減され、全体的なビーム走査時間を短縮されると同
時に、より細かい検定ビームの適用制御が可能になると
いう効果がある。
【0087】この発明によれば、スケジューリング制御
器は、あらかじめ決められた方向については検定ビーム
を適用しないでビーム送受信することで、検定ビームに
要する時間が削減され、全体的なビーム走査時間を短縮
されると同時に、重点方向の目標検出までの所要所要時
間を短縮できるという効果がある。
【0088】この発明によれば、スケジューリング制御
器は、あらかじめ決められた目標については検定ビーム
を適用しないでビーム送受信することで、検定ビームに
要する時間が削減され、全体的なビーム走査時間を短縮
されると同時に、重点方向の目標検出までの所要所要時
間を短縮できるという効果がある。
【0089】この発明によれば、スケジューリング制御
器は、2次レーダのエコーがある目標については検定ビ
ームを適用しないでビーム送受信することで、検定ビー
ムに要する時間が削減され、全体的なビーム走査時間を
短縮されると同時に、2次レーダのエコーがある検出目
標候補に対して不要な検定ビームの照射を停止するよう
に制御することで全体的なビーム走査時間を短縮できる
という効果がある。
【0090】この発明によれば、スケジューリング制御
器は、他のレーダのエコーがある目標については検定ビ
ームを適用しないでビーム送受信することで、検定ビー
ムに要する時間が削減され、全体的なビーム走査時間を
短縮されると同時に、他の次レーダのエコーがある検出
目標候補に対して不要な検定ビームの照射を停止するよ
うに制御することで全体的なビーム走査時間を短縮でき
るという効果がある。
【0091】この発明によれば、スケジューリング制御
器は、クラッタ・エリアについては検定ビームを適用し
ないでビーム送受信することで、検定ビームに要する時
間が削減され、全体的なビーム走査時間を短縮されると
同時に、クラッタによる多数の誤った検出目標情報に対
して不要な検定ビームの照射を停止するように制御する
ことで全体的なビーム走査時間を短縮できるという効果
がある。
【0092】この発明によれば、スケジューリング制御
器は、受信信号のS/Nが基準値を超えた目標について
は検定ビームを適用しないでビーム送受信することで、
検定ビームに要する時間が削減され、全体的なビーム走
査時間を短縮されると同時に、S/Nが基準値より大き
く最終的な目標と考えられるものに対して不要な検定ビ
ームの照射を停止するように制御することで全体的なビ
ーム走査時間を短縮できるという効果がある。
【0093】この発明によれば、目標検出器は、距離ま
たは仰角及び誤警報確率の関数で与えられたスレッショ
ルド値を用いることで、検定ビームに要する時間が削減
され、全体的なビーム走査時間を短縮されると同時に、
遠距離における目標検出能力を相対的に高くとることが
できるという効果がある。
【0094】この発明によれば、スケジューリング制御
器は、検定ビームを照射する範囲を制御してビーム送受
信することで、検定ビームに要する時間が削減され、全
体的なビーム走査時間を短縮されると同時に、検定ビー
ムを目標から外れることを阻止できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるレーダ装置を
示すシステム系統図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に示すスレッショル
ドレベル概念図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるレーダ装置を
示すシステム系統図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に示すスレッショル
ドレベル概念図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるレーダ装置を
示すシステム系統図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に示すスレッショル
ドレベル概念図である。
【図7】 この発明の実施の形態4によるレーダ装置を
示すシステム系統図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に示すビーム・スケ
ジューリング概念図である。
【図9】 この発明の実施の形態5によるレーダ装置を
示すシステム系統図である。
【図10】 この発明の実施の形態5に示すビーム・ス
ケジューリング概念図である。
【図11】 この発明の実施の形態6によるレーダ装置
を示すシステム系統図である。
【図12】 この発明の実施の形態7によるレーダ装置
を示すシステム系統図である。
【図13】 この発明の実施の形態8によるレーダ装置
を示すシステム系統図である。
【図14】 この発明の実施の形態9によるレーダ装置
を示すシステム系統図である。
【図15】 この発明の実施の形態10によるレーダ装
置を示すシステム系統図である。
【図16】 この発明の実施の形態10に示すスレッシ
ョルドレベル概念図である。
【図17】 この発明の実施の形態11に示すビーム・
スケジューリング概念図である。
【図18】 従来のレーダ装置を示すシステム系統図で
ある。
【図19】 従来のビーム・スケジューリング概念図で
ある。
【符号の説明】
1 電子走査される送受信ビーム、2 目標、3 素子
アンテナ、4 サーキュレータ、5 電力増幅器、6
低雑音増幅器、7 移相器、8 電力分配器、9 送信
機、10 受信機、11 コヒーレント積分器、12
スレッショルド検出器、13 スレッショルド制御器
(距離毎のThテーブル)、14 追尾処理器、15
ビーム走査制御器、16 スケジューリング制御器、1
7 スレッショルド制御器(仰角毎のThテーブル)、
18 スレッショルド制御器(Th=f(距離))、1
9 スレッショルド検出器(Th=S/Nmin)、20
スレッショルド制御器(Th=f(距離))、21
SR/SSR相関器、222次レーダの送受信ビーム、
23 2次レーダのアンテナ、24 サーキュレータ、
25 2次レーダの送信機、26 2次レーダの受信
機、27 2次レーダの目標検出器、28 2次レーダ
のアンテナ駆動制御器、29 相関処理器、30 他レ
ーダ等からの目標検出情報、31 クラッタ・エリア情
報、32 S/N算出器、33 スレッショルド制御器
(Th=f(距離、Pfa))、34スレッショルド制
御器(Th1,Th2)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信用のアンテナと、目標捜索用の捜
    索ビームに従って電波を前記アンテナを通して目標方向
    に送信する送信手段と、前記送信電波による反射波の電
    力が予め設定された第1のレベル以下のときに目標確定
    用の検定ビームによる電波を前記アンテナを通して目標
    に向けて送信し、また、前記反射波の受信電力が予め設
    定された第2のレベル以上のときに目標を最終目的と判
    断して前記検定ビームによる電波の送信を停止するビー
    ム出力制御手段とを備え、前記第2のレベルは、前記第
    1のレベル以上に設定されたことを特徴とするレーダ装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の素子アンテナと、当該素子アンテ
    ナ毎に設けられた移相器からのビームにより前記複数の
    素子アンテナを電子的に走査して電波の送受信を行わせ
    るビーム走査部と、前記ビームを目標捜索用の捜索ビー
    ムと捜索された目標確認用の検定ビームとしてそれぞれ
    前記ビーム走査部に対して送受信するスケジューリング
    制御器と、前記目標と前記素子アンテナとの位置関係の
    連続変化に応じて変化するスレッショルド値を設定した
    目標検出器と、この設定されたスレッショルド値と前記
    捜索ビームに基づく受信信号のレベルとを比較する比較
    手段とを備え、前記受信信号のレベルが検定ビームの出
    力を判定する前記スレッショルド値を超えた時に前記ス
    ケジューリング制御器よりビーム走査部に対して検定ビ
    ームを出力し、前記受信信号のレベルが前記スレッショ
    ルド値を超えない時には検定ビームの出力を停止するこ
    とを特徴とするレーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記目標検出器は、前記目標までの距離
    毎に階段状に異なるスレッショルド値を用いることを特
    徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記目標検出器は、素子アンテナの仰角
    毎に階段状に異なるスレッショルド値を用いることを特
    徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記目標検出器は、距離または仰角の関
    数で与えられた所定の曲線に沿って変化するスレッショ
    ルド値を用いることを特徴とする請求項2に記載のレー
    ダ装置。
  6. 【請求項6】 前記スケジューリング制御器は、あらか
    じめ決められた空間中の方向については検定ビームを適
    用しないでビーム送受信することを特徴とする請求項2
    に記載のレーダ装置。
  7. 【請求項7】 前記スケジューリング制御器は、あらか
    じめ決められた目標については検定ビームを適用しない
    でビーム送受信することを特徴とする請求項2に記載の
    レーダ装置。
  8. 【請求項8】 前記スケジューリング制御器は、2次レ
    ーダのエコーがある目標については検定ビームを適用し
    ないでビーム送受信することを特徴とする請求項2ない
    し7の何れかに記載のレーダ装置。
  9. 【請求項9】 前記スケジューリング制御器は、他のレ
    ーダのエコーがある目標については検定ビームを適用し
    ないでビーム送受信することを特徴とする請求項1ない
    し8の何れかに記載のレーダ装置。
  10. 【請求項10】 前記スケジューリング制御器は、クラ
    ッタ・エリアについては検定ビームを適用しないでビー
    ム送受信することを特徴とする請求項2ないし9の何れ
    かに記載のレーダ装置。
  11. 【請求項11】 前記スケジューリング制御器は、受信
    信号のS/Nが基準値を超えた目標については検定ビー
    ムを適用しないでビーム送受信することを特徴とする請
    求項2に記載のレーダ装置。
  12. 【請求項12】 前記目標検出器は、距離または仰角及
    び誤警報確率の関数で与えられたスレッショルド値を用
    いることを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  13. 【請求項13】 前記スケジューリング制御器は、検定
    ビームを照射する範囲を制御してビーム送受信すること
    を特徴とする請求項2ないし12の何れかに記載のレー
    ダ装置。
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