JP2005164520A - レーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーダ装置と妨害波送出装置としての同時運用が可能な装置を実現する。
【解決手段】 受信部3は、目標からのレーダ波を受信すると、信号処理部4に送出すると共に、参照信号8として変調部2に出力する。諸元検出部5は、目標からのレーダ波の諸元を検出する。パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出した諸元に基づき、妨害波となるパルス列で、かつ、そのパルス列中に少なくとも一つのパルスを付加したパルス列を生成する。変調部2は、パルス列生成部6で生成されたパルス列と参照信号8とに基づいて、送信波を生成する。目標検出部7は、送信波と受信波との相関値に基づいて、目標からの反射波であるかを判定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電波を用いて目標との相対距離及び相対速度を測定し、目標を探知、捕捉、追尾するレーダ装置に関するものであり、特に、目標が搭載するレーダ装置が使用する電波に同調した妨害を行うと共に、自己相関性を有するパルス列によって目標の探知、捕捉、追尾を行うことを特徴とするレーダ装置に関するものである。
例えば、航空機等のプラットフォームに搭載され、航空目標に対する相対距離、相対速度を検出するレーダ装置には、パルス・レーダ、パルスドップラ・レーダがあるが、いずれのレーダ装置もパルス変調された送信波を使用している。一方、このようなレーダ装置に対する電波妨害方式のひとつに、目標が使用するパルス変調された電波に同調したパルス変調を用いる妨害手法がある。
また、レーダ装置において、送信波と反射波との相関処理を行うことにより、対象物との距離を計測する技術として、例えば、特許文献1に示すように、送信波と反射波との波としての特徴量を使用した相関処理を行うものがあった。
特許第3409746号公報
従来のレーダ装置では、上述したように、航空機等のプラットフォームには、目標の探知、捕捉、追尾を行うためのレーダ装置と、相手側のレーダ装置に対する電波妨害を行う妨害装置とが、それぞれ搭載されている。レーダ装置と妨害装置との間は、データバスや、上位の計算機システムを介して接続されているが、空間に送信される電波は、それぞれの装置で発生させている。
このため、レーダ装置と妨害装置とが使用する電波の周波数帯域が同じとなった場合、レーダ装置と妨害装置との間で電波的な干渉が発生し、レーダ装置は妨害装置に対し、妨害装置はレーダ装置に対して影響を与え、すべての性能を使用することができない場合があった。
このようなレーダ波と妨害波の同時運用を実現しようとした場合、例えば、上記の送信波と反射波との相関関係を用いることも考えられるが、この技術は、妨害波に関して考慮したものではないことから、レーダ波と妨害波との同時運用を実現するには不十分であった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、レーダ装置と妨害波送出装置としての同時運用が可能な装置を得ることを目的とする。
この発明に係るレーダ装置は、目標からの送信波に同調したパルス変調波形の送信波を生成すると共に、そのパルス変調波形の送信波に対して少なくとも一つのパルスを付加して送信する。また、目標からの反射波は、自身からの送信波と受信波の自己相関関係に基づいて、目標からの反射波であることを特定するようにしたものである。
この発明のレーダ装置は、目標への妨害電波に少なくとも一つのパルスを付加して送信し、かつ、その送信波による目標からの反射波は、自己相関関係に基づいて検出するようにしたので、レーダ波の送出装置と妨害電波の送出装置として同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。また、レーダ装置と妨害電波送出装置としてハードウェアを共通化することができるため、例えば航空機に搭載される電子機器の重量の低減や小形化を図ることができる等、特に航空機のような重量や物理的スペースに制約のある場合に大きな効果を得ることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるレーダ装置を示す構成図である。
図示のレーダ装置は、空中線部1、変調部2、受信部3、信号処理部4からなる。また、信号処理部4は、諸元検出部5、パルス列生成部6、目標検出部7を備えている。
空中線部1は、変調部2で変調された送信波を目標に対して送信し、かつ、目標からの送信波または目標からの反射波を受信するためのアンテナ部である。変調部2は、空中線部1から空間に放射される電波を生成するための機能部である。この変調部2は、妨害電波の送出とレーダとしての送信波を同時に生成するための機能として、受信部3で受信した目標からのレーダ波に対応した参照信号8と、信号処理部4から出力されたパルス変調を行うための制御信号9とに基づいて、目標からのレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、所定のパルス列を一つの単位として、このパルス列中に一つのパルスを付加した送信波を生成する機能を有している。
受信部3は、主として周波数変換機能とA/D(アナログ/デジタル)変換機能とを有するもので、空中線部1を介して、目標からの送信波および目標からの反射波を受信し、この受信信号を周波数変換し、またA/D変換してデジタル信号として信号処理部4に送出する機能を有している。即ち、本装置が受信する電波は、周波数が高いため、そのままの周波数帯域で直接デジタル処理を行うことが難しいことから、受信部3は、デジタル信号処理が可能な周波数へ周波数変換(低い周波数への変換)を行い、その後、アナログ/デジタル変換してデジタルデータとして信号処理部4に送出するものである。また、受信部3は、目標からの送信波を受信した場合は、この電波を参照信号8として変調部2に送出する機能を有している。尚、この参照信号8は、一般的なレーダ装置におけるローカル信号と同等の信号として用いるものである。
信号処理部4は、レーダ装置および妨害波送信装置としての各種の信号処理を行う機能部であり、諸元検出部5、パルス列生成部6、目標検出部7を有している。諸元検出部5は、受信部3で受信した目標からのレーダ波に対し、送信周波数、パルス幅、パルス繰り返し間隔といったレーダ波の諸元を検出する機能部である。パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づき、有効と判断される妨害技法に従って、変調部2で妨害波を生成するために必要なパルス列を生成する機能を有している。また、パルス列生成部6は、所定のパルス列を一つの単位としてこのパルス列中にパルスを一つ追加したパルス列を生成する機能を有している。尚、生成されたパルス列は信号処理部4からの制御信号として変調部2に送出されるよう構成されている。
目標検出部7は、空中線部1から送信された送信波が目標に反射し、これが空中線部1で受信され、受信部3を介して入力した反射波に基づいて、目標との相対距離を検出し、目標の探知判定を行う機能部である。また、目標検出部7は、送信波と受信波との相関値に基づき、その値が所定の閾値を超えていた場合に目標からの反射波であると判定するよう構成されている。
次に、実施の形態1のレーダ装置の動作について説明する。
先ず、一般的な目標への探知判定の動作を説明する。
図2は、一般的なパルス変調された信号の説明図である。
図2に示すように、パルス変調された信号とは、ある搬送波に対し、時間的に送信のオン、オフの制御を付加した送信信号であり、その特徴量は、パルス幅10とパルス繰り返し間隔11で表すことができる。また、複数の送信パルスを一つのブロック(単位)とし、このブロックをパルス列12として表す。
レーダ装置は、通常のレーダ探索動作では、図2に示すようなパルス変調信号を送信する。即ち、信号処理部4は、このようなパルス変調のためのパルス列を生成し、これを制御信号として変調部2に与える。変調部2では、このパルス列の信号に基づいて変調を行い、空中線部1からレーダ波として送信する。このようなレーダ波が目標で反射して空中線部1で受信され、受信部3を介して信号処理部4の目標検出部7で処理される。即ち、目標検出部7では、送信波から反射波までの時間遅れに基づいて、目標との相対距離の検出および目標の探知判定を行う。尚、このような動作は従来のレーダ装置と同様である。
次に、目標からのレーダ波に対する妨害波の送出と、目標を探知判定するための送信波の送出を同時運用する場合について説明する。
空中線部1で目標からのレーダ波を受信した場合、受信部3は、その受信信号を信号処理部4に送る。信号処理部4の諸元検出部5は、この受信信号に基づいて、目標類識別、妨害要否判定、優先順位判定等の信号処理を行うために必要な相手側レーダ装置(目標)の送信波に関する送信周波数、パルス幅、パルス繰り返し周期等の諸元を検出する。
信号処理部4のパルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づいて、パルス変調を行うためのパルス列を生成する。このとき、パルス列生成部6は、そのパルス列中に一つの追加パルスが含まれるようなパルス列を生成し、これが制御信号9として変調部2に送出される。変調部2は、受信部3からの参照信号8を基準とし、信号処理部4からの制御信号9に基づいてパルス変調を行い、送信波を生成する。
図3は、目標が送信するレーダ波と送信波との関係を示すための波形図である。
図において、(a)は目標である相手側レーダ装置の送信波13、(b)は従来の妨害装置の送信波14、(c)は本実施の形態によるレーダ装置の送信波15を示している。本実施の形態によるレーダ装置の送信波15は、従来の送信波14と同様に相手側レーダ装置の送信波に同期し、かつ、妨害のために設定された時間遅れ16を有するパルス波形の送信波であるが、そのパルス列中にパルス17が一つ付加されている点が特徴である。このパルス17は、本実施の形態のレーダ装置の送信波と、目標に反射して受信される受信波との間で相関処理を行うことにより、目標を検出するために付加されたものである。
次に、このような妨害波を用いた目標検出について説明する。
図4は、送信波と受信波との関係を示す波形図である。
変調部2で生成され、空中線部1から放射された送信波は、図4の(a)における送信したパルス列18に示すように、時間軸に沿ってあるタイミングで送信される電波である搬送波のオン、オフを繰り返し行った波形であり、ある特定のパルス列を形成している。これに対し、送信したパルス列18が、目標に到達し、反射した電波がレーダ装置で受信される波形は、図4(b)中の受信したパルス列19となる。送信したパルス列18と、受信したパルス列19とを比べると、パルス列としての特徴は同様であるが、レーダ装置と目標との相対距離に応じて、電波が往復する時間に起因する値の、目標との相対距離に応じた時間遅れ20を持って電波が受信される。
受信したパルス列19は、受信部3より信号処理部4に送られ、送信したパルス列18との自己相関値に基づき、目標検出部7で目標検出が行われる。
図5は、目標検出の説明図である。
図5において、横軸は、送信した信号に対し、受信した信号の遅れ時間であり、縦軸は相関処理を行った結果得られるパルス列の自己相関値である。自己相関関数の演算結果21は、相関処理を行った結果得られる値の推移を示している。ここで、パルス列を対象とした相関値であるため、パルス幅を基準としたステップ状の計算結果となっている。このような演算結果21に対し、目標検出のための閾値22を予め設定し、この閾値22を超えた相関値が得られた場合に目標を検出したものとして信号処理を行う。図示例では、遅れ時間が、目標との相対距離に応じた時間遅れ20であった場合に演算結果21が閾値22を超え、目標が検出されたと判定している。尚、このような二つの波形に対する相関処理については公知であるため、ここでの説明は省略する。
尚、送信したパルス列18と共に、相手側レーダ装置の送信波13(図3(a)参照)も受信されることから、目標検出部7は、この送信波13についても自己相関関数の演算を行う。しかしながら、送信波13については、追加されたパルス17が存在しないため、その自己相関値は閾値22を超えることがなく、従って、目標からの反射波とは区別することができる。
また、上述した送信波において、パルス列中における追加パルス17の挿入位置については、相関関数の特性等に応じて任意に選択が可能である。
以上のように、実施の形態1によれば、目標が放射するレーダ波を受信した場合に、その諸元を検出する諸元検出部5と、目標が放射するレーダ波の受信信号と、諸元検出部5で検出した諸元に基づいて、目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、所定のパルス列を一つの単位として、そのパルス列中に、一つのパルスを付加した送信波を生成する変調部2と、任意のレーダ波を受信した場合は、このレーダ波と送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、レーダ波を、目標からの送信波の反射波であると判定する目標検出部7とを備えたので、複雑な構成を必要とせずに、目標の探知と、相手側から送信されるレーダ波に対する妨害波の送出の同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、追加パルスとして複数のパルスをパルス列に付加するようにしたものである。
実施の形態2における図面上の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、図1を援用して説明する。
実施の形態2では、妨害波の送出と目標の探知判定を同時運用する場合、パルス列生成部6は、パルス列中に二つの追加パルスを付加したパルス列を生成するよう構成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態2の動作について説明する。
先ず、相手側レーダ装置の送信波が空中線部1で受信されてから諸元検出部5でその諸元が検出されるのは同様である。そして、パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づいて、パルス変調を行うためのパルス列を生成する。このとき、パルス列生成部6は、そのパルス列中に二つの追加パルスが含まれるようなパルス列を生成し、これが制御信号9として変調部2に送出される。変調部2は、受信部3からの参照信号8を基準とし、信号処理部4からの制御信号9に基づいてパルス変調を行う。
図6は、実施の形態2のレーダ装置の送信波を説明するための波形図である。
図6は、実施の形態1の図3に対応する波形図であり、(a)は、相手側レーダ装置の送信波13を示し、(b)は、実施の形態2によるレーダ装置の送信波23を示している。
変調部2からは、(b)の実施の形態2によるレーダ装置の送信波23に示すようなパルス変調された妨害波が送出される。即ち、パルス列中に、パルス17とパルス24の二つのパルスが付加された妨害波が送出される。また、このような送信波23と、目標に到達、反射し、受信されるパルス列を用い、相関処理を行って目標を検出する処理は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
尚、パルス列中における二つのパルス17,24のそれぞれの挿入位置については、相関関数の特性等に応じて任意に選択が可能である。また、パルス列中に、三つ以上のパルスを追加するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態2によれば、目標が放射するレーダ波を受信した場合に、その諸元を検出する諸元検出部5と、目標が放射するレーダ波の受信信号と、諸元検出部5で検出した諸元に基づいて、目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、所定のパルス列を一つの単位として、そのパルス列中に、複数のパルスを付加した送信波を生成する変調部2と、任意のレーダ波を受信した場合は、このレーダ波と送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、レーダ波を、目標からの送信波の反射波であると判定する目標検出部7とを備えたので、複雑な構成を必要とせずに、目標の探知と、相手側から送信されるレーダ波に対する妨害波の送出の同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。
実施の形態3.
実施の形態3は、相関処理を行うために、パルス列中から一つのパルスを欠落させるようにしたものである。
実施の形態3における図面上の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、図1を援用して説明する。
実施の形態3では、妨害波の送出と目標の探知判定を同時運用する場合、パルス列生成部6は、パルス列中から一つのパルスを削除したパルス列を生成するよう構成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態3の動作について説明する。
先ず、相手側レーダ装置の送信波13が空中線部1で受信されてから諸元検出部5でその諸元が検出されるのは同様である。そして、パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づいて、パルス変調を行うためのパルス列を生成する。このとき、パルス列生成部6は、そのパルス列中から一つのパルスを削除したパルス列を生成し、これが制御信号9として変調部2に送出される。変調部2は、受信部3からの参照信号8を基準とし、信号処理部4からの制御信号9に基づいてパルス変調を行う。
図7は、実施の形態3のレーダ装置の送信波を説明するための波形図である。
図7は、実施の形態1の図3に対応する波形図であり、(a)は、相手側レーダ装置の送信波13を示し、(b)は、実施の形態3によるレーダ装置の送信波25を示している。
変調部2からは、(b)の実施の形態2によるレーダ装置の送信波25に示すようなパルス変調された妨害波が送出される。即ち、パルス列中から一つのパルス26が欠落した妨害波が送出される。また、このような送信波25と、目標に到達、反射し、受信されるパルス列を用い、相関処理を行って目標を検出する処理は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
また、上述した送信波において、パルス列中におけるパルス26の削除位置については、相関関数の特性等に応じて任意に選択が可能である。
以上のように、実施の形態3によれば、目標が放射するレーダ波を受信した場合に、その諸元を検出する諸元検出部5と、目標が放射するレーダ波の受信信号と、諸元検出部5で検出した諸元に基づいて、目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、所定のパルス列を一つの単位として、そのパルス列中から、一つのパルスを削除した送信波を生成する変調部2と、任意のレーダ波を受信した場合は、このレーダ波と送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、レーダ波を、目標からの送信波の反射波であると判定する目標検出部7とを備えたので、複雑な構成を必要とせずに、目標の探知と、相手側から送信されるレーダ波に対する妨害波の送出の同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。
実施の形態4.
実施の形態4は、パルス列中、複数のパルスを欠落させるようにしたものである。
実施の形態4における図面上の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、図1を援用して説明する。
実施の形態4では、妨害波の送出と目標の探知判定を同時運用する場合、パルス列生成部6は、パルス列中から任意の二つのパルスを削除したパルス列を生成するよう構成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態4の動作について説明する。
先ず、相手側レーダ装置の送信波13が空中線部1で受信されてから諸元検出部5でその諸元が検出されるのは同様である。そして、パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づいて、パルス変調を行うためのパルス列を生成する。このとき、パルス列生成部6は、そのパルス列中から二つのパルスが欠落したパルス列を生成し、これが制御信号9として変調部2に送出される。変調部2は、受信部3からの参照信号と、信号処理部4からの制御信号9に基づいてパルス変調を行う。
図8は、実施の形態4のレーダ装置の送信波を説明するための波形図である。
図8は、実施の形態1の図3に対応する波形図であり、(a)は、相手側レーダ装置の送信波13を示し、(b)は、実施の形態4によるレーダ装置の送信波27を示している。
変調部2からは、(b)の実施の形態4によるレーダ装置の送信波27に示すようなパルス変調された妨害波が送出される。即ち、パルス列中に、削除パルス26と削除パルス28の二つのパルスが欠落した妨害波が送出される。また、このような送信波27と、目標に到達、反射し、受信されるパルス列を用い、相関処理を行って目標を検出する処理は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
尚、パルス列中における二つのパルス26,28のそれぞれの削除位置については、相関関数の特性等に応じて任意に選択が可能である。また、パルス列中から、三つ以上のパルスを削除するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態4によれば、目標が放射するレーダ波を受信した場合に、その諸元を検出する諸元検出部5と、目標が放射するレーダ波の受信信号と、諸元検出部5で検出した諸元に基づいて、目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、所定のパルス列を一つの単位として、そのパルス列中から、複数のパルスを削除した送信波を生成する変調部2と、任意のレーダ波を受信した場合は、このレーダ波と送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、レーダ波を、目標からの送信波の反射波であると判定する目標検出部7とを備えたので、複雑な構成を必要とせずに、目標の探知と、相手側から送信されるレーダ波に対する妨害波の送出の同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。
実施の形態5.
実施の形態5は、相手側レーダ装置の送信波として、1ブロックのパルス列の特徴量が時間と共に変化した場合、異なる特徴量のパルス列を一つの単位のパルス列として扱い、この一つの単位のパルス列中に一つのパルスを付加して送信波を作成するようにしたものである。
実施の形態5における図面上の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、図1を援用して説明する。
実施の形態5では、諸元検出部5は、相手側レーダ装置の送信波として、パルス列の特徴量が時間と共に変化していた場合、これを検出する機能を有している。即ち、後述する図9に示すように、相手側レーダ装置の送信波13として、第1のパルス列29に続いてこの第1のパルス列29とは特徴量(パルス繰り返し間隔11)が異なる第2のパルス列30が受信された場合、それぞれのパルス列の特徴量を検出する機能を有している。
また、パルス列生成部6は、諸元検出部5が、特徴量が異なる複数のパルス列を検出した場合、これら複数のパルス列を一つの単位のパルス列として扱い、これらのパルス列中に一つの追加パルスを付加したパルス列を生成する機能を有している。その他の送受信に関する構成は各実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態5の動作について説明する。
図9は、実施の形態5における受信波と送信波を説明するための波形図である。
図9は、実施の形態1の図3に対応する波形図であり、(a)は、相手側レーダ装置の送信波13aを示し、(b)は、実施の形態5によるレーダ装置の送信波31を示している。
先ず、(a)に示すような相手側レーダ装置の送信波13aが空中線部1で受信され、諸元検出部5でその諸元が検出される。そして、パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づいて、パルス変調を行うためのパルス列を生成する。このとき、パルス列生成部6は、特徴量が異なる第1のパルス列29と第2のパルス列30とを一つの単位として扱い、そのパルス列中の任意の位置に追加パルス32を付加したパルス列を生成し、これが制御信号9として変調部2に送出される。変調部2は、受信部3からの参照信号8を基準とし、信号処理部4からの制御信号9に基づいてパルス変調を行う。
変調部2からは、(b)の実施の形態5によるレーダ装置の送信波31に示すようなパルス変調された妨害波が送出される。即ち、第1のパルス列29と第2のパルス列からなるパルス列中に、追加パルス32が一つ付加された妨害波が送出される。
また、このような送信波31と、目標に到達、反射し、受信されるパルス列を用い、相関処理を行って目標を検出する処理は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。尚、一つの追加パルス32の挿入位置は相関関数の特性等に応じて任意に選択が可能である。
以上のように、実施の形態5によれば、目標が放射するレーダ波として、それぞれのパルス変調の特徴量が異なる複数ブロックのパルス列からなるレーダ波を受信した場合に、これら複数ブロックの諸元を検出する諸元検出部5と、目標が放射するレーダ波の受信信号と、諸元検出部5で検出した諸元に基づいて、目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、複数ブロックのパルス列を一つの単位として、これらパルス列中に、一つのパルスを付加した送信波を生成する変調部2と、任意のレーダ波を受信した場合は、そのレーダ波と送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、目標からの送信波の反射波であると判定する目標検出部7とを備えたので、複雑な構成を必要とせずに、目標の探知と、相手側から送信されるレーダ波に対する妨害波の送出の同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。また、相手側レーダ装置の送信波として、1ブロックのパルス列の特徴量が時間と共に変化した場合でも対応できるという効果がある。
実施の形態6.
実施の形態6は、相手側レーダ装置の送信波として、1ブロックのパルス列の特徴量が時間と共に変化した場合、異なる特徴量のパルス列を一つの単位のパルス列として扱い、この一つの単位のパルス列中に二つのパルスを付加して送信波を作成するようにしたものである。
実施の形態6における図面上の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、図1を援用して説明する。
実施の形態6では、諸元検出部5は、実施の形態5と同様に、相手側レーダ装置の送信波として、パルス列の特徴量が時間と共に変化していた場合、これを検出する機能を有している。また、パルス列生成部6は、諸元検出部5が、特徴量が異なる複数のパルス列を検出した場合、実施の形態5と同様に、これら複数のパルス列を一つの単位のパルス列として扱い、また、これらのパルス列中に二つの追加パルスを付加したパルス列を生成する機能を有している。その他の送受信に関する構成は各実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態6の動作について説明する。
図10は、実施の形態6における受信波と送信波を説明するための波形図である。
図10は、実施の形態1の図3に対応する波形図であり、(a)は、相手側レーダ装置の送信波13aを示し、(b)は、実施の形態6によるレーダ装置の送信波33を示している。
先ず、(a)に示すような相手側レーダ装置の送信波13aが空中線部1で受信され、諸元検出部5でその諸元が検出される。そして、パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づいて、パルス変調を行うためのパルス列を生成する。このとき、パルス列生成部6は、特徴量が異なる第1のパルス列29と第2のパルス列30とを一つの単位として扱い、そのパルス列中の任意の位置に追加パルス32と追加パルス34を付加したパルス列を生成し、これが制御信号9として変調部2に送出される。変調部2は、受信部3からの参照信号8を基準とし、信号処理部4からの制御信号9に基づいてパルス変調を行う。
変調部2からは、(b)の実施の形態6によるレーダ装置の送信波33に示すようなパルス変調された妨害波が送出される。即ち、パルス列中に、追加パルス32,34が付加された妨害波が送出される。
また、このような送信波33と、目標に到達、反射し、受信されるパルス列を用い、相関処理を行って目標を検出する処理は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
尚、二つの追加パルス32,34の挿入位置は相関関数の特性等に応じて任意に選択が可能である。また、パルス列中に、三つ以上のパルスを追加するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態6によれば、目標が放射するレーダ波として、それぞれのパルス変調の特徴量が異なる複数ブロックのパルス列からなるレーダ波を受信した場合に、これら複数ブロックの諸元を検出する諸元検出部5と、目標が放射するレーダ波の受信信号と、諸元検出部5で検出した諸元に基づいて、目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、複数ブロックのパルス列を一つの単位として、これらパルス列中に、複数のパルスを付加した送信波を生成する変調部2と、任意のレーダ波を受信した場合は、そのレーダ波と送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、目標からの送信波の反射波であると判定する目標検出部7とを備えたので、複雑な構成を必要とせずに、目標の探知と、相手側から送信されるレーダ波に対する妨害波の送出の同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。また、相手側レーダ装置の送信波として、1ブロックのパルス列の特徴量が時間と共に変化した場合でも対応できるという効果がある。
実施の形態7.
実施の形態7は、相手側レーダ装置の送信波として、1ブロックのパルス列の特徴量が時間と共に変化した場合、異なる特徴量のパルス列を一つの単位のパルス列として扱い、この一つの単位のパルス列中から一つのパルスを削除して送信波を作成するようにしたものである。
実施の形態7における図面上の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、図1を援用して説明する。
実施の形態7では、諸元検出部5は、実施の形態5,6と同様に、相手側レーダ装置の送信波として、パルス列の特徴量が時間と共に変化していた場合、これを検出する機能を有している。また、パルス列生成部6は、諸元検出部5が、特徴量が異なる複数のパルス列を検出した場合、実施の形態5,6と同様にこれら複数のパルス列を一つの単位のパルス列として扱うと共に、これらのパルス列中から一つのパルスを削除したパルス列を生成する機能を有している。その他の送受信に関する構成は各実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態7の動作について説明する。
図11は、実施の形態7における受信波と送信波を説明するための波形図である。
図11は、実施の形態1の図3に対応する波形図であり、(a)は、相手側レーダ装置の送信波13aを示し、(b)は、実施の形態7によるレーダ装置の送信波35を示している。
先ず、(a)に示すような相手側レーダ装置の送信波13aが空中線部1で受信され、諸元検出部5でその諸元が検出される。そして、パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づいて、パルス変調を行うためのパルス列を生成する。このとき、パルス列生成部6は、特徴量が異なる第1のパルス列29と第2のパルス列30とを一つの単位として扱い、そのパルス列中の任意の位置のパルス36を削除したパルス列を生成し、これが制御信号9として変調部2に送出される。変調部2は、受信部3からの参照信号8を基準とし、信号処理部4からの制御信号9に基づいてパルス変調を行う。
変調部2からは、(b)の実施の形態7によるレーダ装置の送信波35に示すようなパルス変調された妨害波が送出される。即ち、パルス列中に、一つのパルス36が欠落した妨害波が送出される。
また、このような送信波35と、目標に到達、反射し、受信されるパルス列を用い、相関処理を行って目標を検出する処理は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。尚、削除する一つのパルス36の位置は相関関数の特性等に応じて任意に選択が可能である。
以上のように、実施の形態7によれば、目標が放射するレーダ波として、それぞれのパルス変調の特徴量が異なる複数ブロックのパルス列からなるレーダ波を受信した場合に、これら複数ブロックの諸元を検出する諸元検出部5と、目標が放射するレーダ波の受信信号と、諸元検出部5で検出した諸元に基づいて、目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、複数ブロックのパルス列を一つの単位として、これらパルス列中から、一つのパルスを削除した送信波を生成する変調部2と、任意のレーダ波を受信した場合は、そのレーダ波と送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、目標からの送信波の反射波であると判定する目標検出部7とを備えたので、複雑な構成を必要とせずに、目標の探知と、相手側から送信されるレーダ波に対する妨害波の送出の同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。また、相手側レーダ装置の送信波として、1ブロックのパルス列の特徴量が時間と共に変化した場合でも対応できるという効果がある。
実施の形態8.
実施の形態8は、相手側レーダ装置の送信波として、1ブロックのパルス列の特徴量が時間と共に変化した場合、異なる特徴量のパルス列を一つの単位のパルス列として扱い、この一つの単位のパルス列中から複数のパルスを削除して送信波を作成するようにしたものである。
実施の形態8における図面上の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるため、図1を援用して説明する。
実施の形態8では、諸元検出部5は、実施の形態5〜7と同様に、相手側レーダ装置の送信波として、パルス列の特徴量が時間と共に変化していた場合、これを検出する機能を有している。また、パルス列生成部6は、諸元検出部5が、特徴量が異なる複数のパルス列を検出した場合、実施の形態5〜7と同様にこれら複数のパルス列を一つの単位のパルス列として扱うと共に、これらのパルス列中から二つのパルスを削除したパルス列を生成する機能を有している。その他の送受信に関する構成は各実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態8の動作について説明する。
図12は、実施の形態8における受信波と送信波を説明するための波形図である。
図12は、実施の形態1の図3に対応する波形図であり、(a)は、相手側レーダ装置の送信波13aを示し、(b)は、実施の形態8によるレーダ装置の送信波37を示している。
先ず、(a)に示すような相手側レーダ装置の送信波13aが空中線部1で受信され、諸元検出部5でその諸元が検出される。そして、パルス列生成部6は、諸元検出部5で検出された諸元に基づいて、パルス変調を行うためのパルス列を生成する。このとき、パルス列生成部6は、特徴量が異なる第1のパルス列29と第2のパルス列30とを一つの単位として扱い、そのパルス列中の任意の位置のパルス36とパルス38とを削除したパルス列を生成し、これが制御信号9として変調部2に送出される。変調部2は、受信部3からの参照信号8を基準とし、信号処理部4からの制御信号9に基づいてパルス変調を行う。
変調部2からは、(b)の実施の形態8によるレーダ装置の送信波37に示すようなパルス変調された妨害波が送出される。即ち、パルス列中に、二つのパルス36,38が欠落した妨害波が送出される。
また、このような送信波37と、目標に到達、反射し、受信されるパルス列を用い、相関処理を行って目標を検出する処理は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
尚、パルス列中における二つのパルス36,38のそれぞれ削除する位置については、相関関数の特性に応じて任意に選択が可能である。また、パルス列中から三つ以上のパルスを欠落させるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態8によれば、目標が放射するレーダ波として、それぞれのパルス変調の特徴量が異なる複数ブロックのパルス列からなるレーダ波を受信した場合に、これら複数ブロックの諸元を検出する諸元検出部5と、目標が放射するレーダ波の受信信号と、諸元検出部5で検出した諸元に基づいて、目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、複数ブロックのパルス列を一つの単位として、これらパルス列中から、複数のパルスを削除した送信波を生成する変調部2と、任意のレーダ波を受信した場合は、そのレーダ波と送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、目標からの送信波の反射波であると判定する目標検出部7とを備えたので、複雑な構成を必要とせずに、目標の探知と、相手側から送信されるレーダ波に対する妨害波の送出の同時運用が可能なレーダ装置を実現することができる。また、相手側レーダ装置の送信波として、1ブロックのパルス列の特徴量が時間と共に変化した場合でも対応できるという効果がある。
尚、上記各実施の形態では、レーダ装置の適用例として航空機であるとしたが、これに限定されるものではなく、これ以外に、例えば船舶等であってもよく、この場合も上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
この発明の実施の形態1によるレーダ装置の構成図である。 一般的なパルス変調された信号の説明図である。 目標が送信するレーダ波と送信波との関係を示すための波形図である。 この発明の実施の形態1によるレーダ装置の送信波と受信波との関係を示す波形図である。 この発明の実施の形態1によるレーダ装置の目標検出の説明図である。 この発明の実施の形態2によるレーダ装置の送信波を説明するための波形図である。 この発明の実施の形態3によるレーダ装置の送信波を説明するための波形図である。 この発明の実施の形態4によるレーダ装置の送信波を説明するための波形図である。 この発明の実施の形態5によるレーダ装置の受信波と送信波を説明するための波形図である。 この発明の実施の形態6によるレーダ装置の受信波と送信波を説明するための波形図である。 この発明の実施の形態7によるレーダ装置の受信波と送信波を説明するための波形図である。 この発明の実施の形態8によるレーダ装置の受信波と送信波を説明するための波形図である。
符号の説明
2 変調部、3 受信部、5 諸元検出部、6 パルス列生成部、7 目標検出部、8 参照信号、9 制御信号。

Claims (4)

  1. 目標が放射するレーダ波を受信した場合に、その諸元を検出する諸元検出部と、
    前記目標が放射するレーダ波の受信信号と、前記諸元検出部で検出した諸元に基づいて、前記目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、所定のパルス列を一つの単位として、当該パルス列中に、少なくとも一つのパルスを付加した送信波を生成する変調部と、
    任意のレーダ波を受信した場合は、当該レーダ波と前記送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、前記レーダ波を、前記目標からの前記送信波の反射波であると判定する目標検出部とを備えたレーダ装置。
  2. 目標が放射するレーダ波を受信した場合に、その諸元を検出する諸元検出部と、
    前記目標が放射するレーダ波の受信信号と、前記諸元検出部で検出した諸元に基づいて、前記目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、所定のパルス列を一つの単位として、当該パルス列から、少なくとも一つのパルスを削除した送信波を生成する変調部と、
    任意のレーダ波を受信した場合は、当該レーダ波と前記送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、前記レーダ波を、前記目標からの前記送信波の反射波であると判定する目標検出部とを備えたレーダ装置。
  3. 目標が放射するレーダ波として、それぞれのパルス変調の特徴量が異なる複数ブロックのパルス列からなるレーダ波を受信した場合に、これら複数ブロックの諸元を検出する諸元検出部と、
    前記目標が放射するレーダ波の受信信号と、前記諸元検出部で検出した諸元に基づいて、前記目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、前記複数ブロックのパルス列を一つの単位として、これらパルス列中に、少なくとも一つのパルスを付加した送信波を生成する変調部と、
    任意のレーダ波を受信した場合は、当該レーダ波と前記送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、前記レーダ波を、前記目標からの前記送信波の反射波であると判定する目標検出部とを備えたレーダ装置。
  4. 目標が放射するレーダ波として、それぞれのパルス変調の特徴量が異なる複数ブロックのパルス列からなるレーダ波を受信した場合に、これら複数ブロックの諸元を検出する諸元検出部と、
    前記目標が放射するレーダ波の受信信号と、前記諸元検出部で検出した諸元に基づいて、前記目標が放射するレーダ波に同調したパルス変調波形で、かつ、前記複数ブロックのパルス列を一つの単位として、これらパルス列中から、少なくとも一つのパルスを削除した送信波を生成する変調部と、
    任意のレーダ波を受信した場合は、当該レーダ波と前記送信波との相関関係を求め、相関値が所定の閾値を超えた場合は、前記レーダ波を、前記目標からの前記送信波の反射波であると判定する目標検出部とを備えたレーダ装置。
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