JP3619552B2 - ケプラー式変倍ファインダー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、撮影レンズとファインダーレンズとが別体に構成されたレンズシャッターカメラ等に用いるのに好適なファインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ケプラー式ファインダーでは、対物レンズ系の中間像面付近に視野枠や各種表示が配置され、これを接眼レンズ系において観察できるように構成されているので、枠の境界線が明確に見える。更に、視野自体もフレアの少ない状態で明瞭に確認することができるため、非常に視野の見えがよいファインダーである。又、入射瞳位置が近いことから入射窓のサイズを小さくすることができるし、正立正像系を構成するプリズム等の折り方を工夫することによって、より小型化の達成が可能になる。従って、特に高級なレンズシャッターカメラのファインダーとして多く採用されているが、一方で、中間像面付近に付着したゴミ等が目立ち易いという欠点も有していることから、製造時には十分な注意が必要である。
【0003】
このようなケプラー式ファインダーにおいて、対物レンズ系をズーム化した例が従来より多く発明されており、変倍のためのズームタイプも様々なものが示されている。とりわけ、負・正・負の3群により構成された対物レンズ系は、バックフォーカスを比較的長くとることが可能なため、正立正像系を構成する場合に、プリズムを用いて光路を曲げる際の自由度が高く光学系の設計上好ましいものである。
【0004】
このような対物レンズ系を有するケプラー式変倍ファインダーとしては、特開平4−230719号,特開平5−53054号,特開平5−346610号及び特開平6−242377号の各公報に開示されているものが知られている。何れのファインダーも、負・正・負の3群ズームにおいて、変倍に際し第3群を固定し第1群及び第2群を可動に構成して、変倍及び像面の補正を行っている。
又、特開平3−4217号,特開平3−233420号及び特開平4−179908号の各公報において開示されているケプラー式変倍ファインダーも知られている。これらのファインダーは、負・正・負の3群ズームにおいて、変倍に際し第1群を固定し第2及び第3群を可動させることで、変倍及び像面の補正を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
何れのファインダーも負・正・負のズーム系の後側に配置されている正立正像系によって像の反転が行われた後、接眼レンズ系を介してこの像が観察されるようになっている。しかし、特開平4−230719号,特開平5−53054号,特開平5−346610号及び特開平6−242377号の各公報に開示されているような第1群を光軸方向へ移動させて変倍が行われるタイプのファインダーでは、第1群のレンズ周辺からゴミ等が入り込み易くなっているため、ファインダーを覗いた際にそのゴミ等が目立ち易く、品位を落とすことがある。
【0006】
一方、特開平3−4217号,特開平3−233420号及び特開平4−179908号の各公報に開示されているような第1群が固定されているタイプのファインダーでは、ゴミ等がファインダー内部に進入する虞は少ないが、何れのファインダーも対物系が長くなっているためカメラの小型化を阻んでいる。 更に、特開平3−4217号公報に記載のものは、2.7倍程度の変倍比を有してはいるものの、対物系は5〜6枚のレンズから構成され、又、接眼系も2枚のレンズにより構成されているため、レンズの構成枚数が多い上、ファインダーの全長も長くなっている。
特開平3−233420号公報に記載のものは、対物系は3〜4枚のレンズで、又接眼系は1枚のレンズにより夫々構成されており、レンズの構成枚数は少ないものの、変倍比が2倍程度と小さく、ファインダーの全長は長くなっている。特開平4−179908号公報に記載のものは、対物系は4枚のレンズで、又接眼系は2枚のレンズにより夫々構成されているため、レンズの構成枚数が多く、変倍比が2倍程度と小さいわりにはファインダーの全長は長くなっている。
【0007】
そこで、上記従来技術の有する問題点に鑑み、本発明は、2.5倍程度の変倍比を有し、且つ、レンズ構成枚数の少ない薄型で高性能なケプラー式変倍ファインダーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記目的を達成するため、本発明によるケプラー式変倍ファインダーは、物体側から順に、正の屈折力を有する対物レンズ系と、この対物レンズ系による中間像を正立正像にするための正立正像系と、正の屈折力を有する接眼レンズ系とを備えたケプラー式変倍ファインダーにおいて、前記対物レンズ系は、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、中間像面より前記物体側に配置された反射部材とからなり、該第2レンズ群及び第3レンズ群は変倍時に光軸方向への移動が可能で、又、前記各レンズ群は単レンズにより構成され、且つ、以下の条件式を満足するようにしたことを特徴とする。
0.5<|f 1 /f w |<1.5
0.4<f 2 /f w <1.6
但し、f 1 は第1レンズ群の焦点距離、f 2 は第2レンズ群の焦点距離、f w は広角端における対物レンズ系の焦点距離である。
【0009】
また、本発明のケプラー式変倍ファインダーにおいては、前記第3レンズ群を像側に凹面を向けたメニスカスレンズで構成するのが好ましい。
また、本発明のケプラー式変倍ファインダーにおいては、以条件式を満足するように構成するのが好ましい。
0.4<f 2 /f w <1.2
但し、f 2 は第2レンズ群の焦点距離、f w は広角端における対物レンズ系の焦点距離である。
【0010】
一般に、実像式ファインダーをレイアウトするとき、正立正像系は折り曲げて構成するためかなり薄くすることができるが、対物レンズ系は変倍に際しその構成要素である各レンズ群を光軸方向に移動させる必要があるため、折り曲げて構成することは困難である。従って、対物レンズ系の全長がカメラの厚さを決定する大きな要因となっている。
そこで、対物レンズ系の全長が決定される要因を考えてみると、▲1▼対物レンズ系を構成するレンズの厚さ、▲2▼各レンズ群の可動スペース、▲3▼対物レンズ系のバックフォーカス、等があげられる。対物レンズ系の最終面から中間像面までの距離、所謂バックフォーカスは必ず存在するが、一般的にはその分も含めて対物レンズ系の全長が決定される。しかし、正立正像系を配置できる程度にバックフォーカスを長く形成しておき、このスペースにプリズムやミラー等の反射部材を配置すれば、カメラの薄型化を図ることができる。
【0011】
上述した従来例の各ファインダーにおいては、ファインダーのレンズ構成枚数が多いために前記▲1▼の厚さが厚くなったり、又、バックフォーカスの長さが中途半端であるために前記▲3▼の厚さの分だけカメラ厚が厚くなっている。
このような問題点を解決するために、本発明によるケプラー式変倍ファインダーでは、対物レンズ系に負・正・負の3群ズームタイプを採用して、反射部材を配置するのに十分なバックフォーカスを確保している。更に、各レンズ群の厚さを薄くするために、各レンズ群を単レンズによって構成し、ファインダー全系の薄型化を達成している。更に、このとき、発生する諸収差を良好に補正するために前記レンズ群の各面には非球面を用いることが好ましい。
【0012】
又、カメラの薄型化を促進するためには、前記各レンズ群の可動スペースを小さく形成することが必要になる。このためには、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における対物レンズ系の焦点距離をfwとしたとき、ファインダーは以下の条件式を満足するように構成されることが必要になる
0.5<|f1/fw|<1.5 ・・・・(1)
0.4<f2/fw<1.6 ・・・・(2)
【0013】
本発明のケプラー式変倍ファインダーでは、第2レンズ群が変倍作用を、第3レンズ群が像面補正作用を有している。条件式(1)は、ファインダーのバックフォーカスの確保のための条件と、第2,第3レンズ群の倍率範囲の条件を定めたものである。|f/f|の値が条件式(1)の取り得る値の範囲の上限を越えると、ファインダーのバックフォーカスの確保が困難となる。一方、|f/f|の値が条件式(1)の取り得る値の範囲の下限を下回ると、第3レンズ群の可動スペースが大きくなり対物レンズ系の全長が長くなってしまう。
条件式(2)は、第2レンズ群に必要とされるパワーの条件を定めたものである。f/fの値が条件式(2)の取り得る値の範囲の上限を越えると、第2レンズ群の可動スペースが大きくなってしまって、ファインダーの薄型化を達成できなくなる。一方、f/fの値が条件式(2)の取り得る値の範囲の下限を下回ると、第2レンズ群のパワーが強くなりすぎて発生する収差の補正を十分に行えなくなる。
【0014】
本発明のケプラー式変倍ファインダーにおいて、更なる薄型化が要望される場合には、上記条件式(2)を以下のように厳格に定めることが必要になる。
0.4< f/f <1.2 ・・・・(2)’
この条件式(2)’に定められた条件を満足するように、第2レンズ群のパワーをある程度強くすることで、変倍時の第2レンズ群の可動スペースを減少させて、ファインダーの薄型化を達成することができる。
【0015】
このように、本発明において、条件式(2)’を用いれば更なるファインダーの薄型化を達成することができる。即ち、物体側から順に、正の屈折力を有する対物レンズ系と、この対物レンズ系による中間像を正立正像にするための正立正像系と、正の屈折力を有する接眼レンズ系とを備えたケプラー式ファインダーにおいて、前記対物レンズ系を、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とにより構成し、変倍時に第2レンズ群及び第3レンズ群が光軸方向に移動可能であり、且つ、以下に示す条件式を満足するように構成されることによって、より一層のファインダーの薄型化の達成ができる。
0.5<|f/f|<1.5 ・・・・(1)
0.4< f/f <1.2 ・・・・(2)’
但し、fは第1レンズ群の焦点距離、fは第2レンズ群の焦点距離、fは広角端における対物レンズ系の焦点距離である。
【0016】
又、本発明のファインダーにおいて、全変倍域に亘って良好な収差の補正が行われるようにするためには、第3レンズ群は像側に凹面を向けたメニスカスレンズにより構成されることが好ましい。
【0017】
【実施例】
以下、図示した実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
第1実施例
図1は本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。本実施例のファインダーは、図示しない物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群1a,正の屈折力を有する第2レンズ群1b,負の屈折力を有する第3レンズ群1c及び反射部材としてのプリズム1dからなる対物レンズ系1と、反射部材としてのプリズム2aと接眼レンズ2bとからなる接眼レンズ系2とにより構成されている。又、図示しないが、プリズム1dとプリズム2aとの間には対物レンズ系1による中間像面が形成される。対物レンズ系1を構成する各レンズ群では、第1レンズ群1aが固定され、第2レンズ群1b及び第3レンズ群1cが夫々光軸L上を移動して変倍が行われる。又、プリズム1d及びプリズム2aは夫々2つの反射面を有しており、これらで正立正像系を構成している。更に、第1レンズ群1a,第2レンズ群1b,第3レンズ群1c及び接眼レンズ2bは夫々1枚のレンズにより構成されている。
尚、本実施例では、プリズム1dはダハプリズムで、プリズム2aはペンタプリズムによって構成されているため、このファインダーをカメラ本体に組み込んだ場合に、カメラ本体の高さを低く抑えることができる。又、プリズム1d,2aは夫々ミラーにより構成されてもよいし、ポロプリズムによって構成されても差し支えない。
【0018】
以下、本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーを構成しているレンズ等光学部材の数値データを示す。
Figure 0003619552
【0019】
Figure 0003619552
【0020】
Figure 0003619552
【0021】
Figure 0003619552
【0022】
Figure 0003619552
【0023】
Figure 0003619552
【0024】
又、本実施例のケプラー式変倍ファインダーにおける上記条件式(1),(2)の値は次の通りである。
Figure 0003619552
【0025】
又、図2は本実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。
【0026】
第2実施例
図3は本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。本実施例のファインダーの構成は、第2,第5及び第11面に非球面を用い、第1面に非球面を用いていない点を除き、第1実施例に示したものと同様である。
【0027】
以下、本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーを構成しているレンズ等光学部材の数値データを示す。
Figure 0003619552
【0028】
Figure 0003619552
【0029】
Figure 0003619552
【0030】
Figure 0003619552
【0031】
Figure 0003619552
【0032】
Figure 0003619552
【0033】
又、本実施例のケプラー式変倍ファインダーにおける上記条件式(1),(2)の値は次の通りである。
Figure 0003619552
【0034】
又、図4は本実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。
【0035】
第3実施例
図5は本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。本実施例のファインダーの構成は、第1面に非球面を用い、第11面に非球面を用いていない点を除き、第2実施例に示したものと同様である。
【0036】
以下、本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーを構成しているレンズ等光学部材の数値データを示す。
Figure 0003619552
【0037】
Figure 0003619552
【0038】
Figure 0003619552
【0039】
Figure 0003619552
【0040】
Figure 0003619552
【0041】
Figure 0003619552
【0042】
又、本実施例のケプラー式変倍ファインダーにおける上記条件式(1),(2)の値は次の通りである。
Figure 0003619552
【0043】
又、図6は本実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。
【0044】
第4実施例
図7は本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。本実施例のファインダーの構成は、第6面に非球面を用いていない点を除き、第2実施例に示したものと同様である。
【0045】
以下、本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーを構成しているレンズ等光学部材の数値データを示す。
Figure 0003619552
【0046】
Figure 0003619552
【0047】
Figure 0003619552
【0048】
Figure 0003619552
【0049】
Figure 0003619552
【0050】
Figure 0003619552
【0051】
又、本実施例のケプラー式変倍ファインダーにおける上記条件式(1),(2)の値は次の通りである。
Figure 0003619552
【0052】
又、図8は本実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。
【0053】
第5実施例
図9は本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。本実施例のファインダーの構成は、第1面に非球面を用いている点を除き、第2実施例に示したものと同様である。
【0054】
以下、本実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーを構成しているレンズ等光学部材の数値データを示す。
Figure 0003619552
【0055】
Figure 0003619552
【0056】
Figure 0003619552
【0057】
Figure 0003619552
【0058】
Figure 0003619552
【0059】
Figure 0003619552
【0060】
又、本実施例のケプラー式変倍ファインダーにおける上記条件式(1),(2)の値は次の通りである。
Figure 0003619552
【0061】
又、図10は本実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を夫々示している。
【0062】
尚、上記各実施例の数値データにおいて、r,r,・・・・は各レンズ又はプリズム面の曲率半径を、d,d,・・・・は各レンズ若しくはプリズムの肉厚又はそれらの間隔を、n,n,・・・・は各レンズの屈折率を、ν,ν・・・・は各レンズのアッベ数を、夫々示している。又、上記非球面形状は、光軸上の光の進行方向をZ軸、光軸と直交する方向をY軸にとり、円錐係数をκ、非球面係数をA,A,A,A10としたとき、以下に示す式により与えられる。
Figure 0003619552
【0063】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、高変倍比を備えた薄型で高性能なケプラー式変倍ファインダーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図2】第1実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図4】第2実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図5】本発明の第3実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図6】第3実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図7】本発明の第4実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図8】第4実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図9】本発明の第5実施例にかかるケプラー式変倍ファインダーの構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図10】第5実施例のケプラー式変倍ファインダーの収差曲線図であり、(a)は広角端,(b)は中間倍率,(c)は望遠端での状態を示す図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ系
1a 第1レンズ群
1b 第2レンズ群
1c 第3レンズ群
1d プリズム
2 接眼レンズ系
2a プリズム
2b 接眼レンズ
光軸

Claims (3)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する対物レンズ系と、該対物レンズ系による中間像を正立正像にするための正立正像系と、正の屈折力を有する接眼レンズ系とを備えたケプラー式変倍ファインダーにおいて、
    前記対物レンズ系は、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、中間像面より前記物体側に配置された反射部材とからなり、該第2レンズ群及び第3レンズ群は変倍時に光軸方向への移動が可能で、又、前記各レンズ群は単レンズにより構成され、前記第1レンズ群の焦点距離をf 1 、前記第2レンズ群の焦点距離をf 2 、広角端における前記対物レンズ系の焦点距離をf w としたとき、以下の条件式を満足するようにしたことを特徴とするケプラー式変倍ファインダー。
    0.5<|f 1 /f w |<1.5
    0.4<f 2 /f w <1.6
  2. 前記第3レンズ群は像側に凹面を向けたメニスカスレンズにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のケプラー式変倍ファインダー。
  3. 以下の条件式を満足するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のケプラー式変倍ファインダー。
    0.4<f 2 /f w <1.2
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