JP3617031B2 - ラック式葉たばこ吊込み装置 - Google Patents

ラック式葉たばこ吊込み装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3617031B2
JP3617031B2 JP2000244749A JP2000244749A JP3617031B2 JP 3617031 B2 JP3617031 B2 JP 3617031B2 JP 2000244749 A JP2000244749 A JP 2000244749A JP 2000244749 A JP2000244749 A JP 2000244749A JP 3617031 B2 JP3617031 B2 JP 3617031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
rail
leaf
lifter
drying chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000244749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002051759A (ja
Inventor
幹雄 古田
一広 山口
英章 金丸
Original Assignee
フルタ熱機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フルタ熱機株式会社 filed Critical フルタ熱機株式会社
Priority to JP2000244749A priority Critical patent/JP3617031B2/ja
Publication of JP2002051759A publication Critical patent/JP2002051759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3617031B2 publication Critical patent/JP3617031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、葉詰め台上の葉詰め用ラックを乾燥室内に吊り込むときに使用されるラック式葉たばこ吊込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、葉たばこ吊込み作業では、ラックへの生葉詰め込み工程と、生葉詰め込み後のラックを乾燥室内に吊り込む工程がある。特に、乾燥室への吊り込み工程では、吊込み作業を人手でやることは重労働である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そして、従来は、乾燥室内へのラックの吊り込み作業を作業員が二人以上で行っているので、作業効率の向上が図り難いものになっている。とくに、ラックを吊り込む際は、ラックを水平状態に保持したまま吊り込むことが困難であり、また、ラックが重いため乾燥室内の棚レールとラックとの位置がずれて、棚レールへのラックの装入作業に多くの時間と手間が係ることが多々ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、葉詰め台上で葉詰めされたラックを、リフタにより持ち上げて乾燥室内の棚レールに装着する葉たばこ吊込み装置であって、前記葉詰め台は、前記ラックを90度以上反転保持するラック保持体と、該ラック保持体に固定され前記ラックを移動案内するガイドレールと、前記葉詰め台の前端部に設けられ前記ガイドレールの反転により該ガイドレールと連結すると共に、リフタの吊込レールと接離可能に回動する搬出レールとを備えたことを第一の特徴とする。また、門形に形成したリフタを乾燥室と葉詰め台の間に設置すると共に、該リフタに、乾燥室側の棚レール及び葉詰め台側の搬出レールに連結可能な吊込レールを昇降自在に設け、該吊込レールと前期乾燥室側の棚レールとの間を接離する補助レールを設けたことを第二の特徴する。さらに、その先後両端にラック用ストッパを付設した固定レールと、これら双方のラック用ストッパを前後に揺動可能に連結する揺動杆とからなり、ラックが移動して固定レール先端側のストッパを倒伏させると、揺動杆が揺動し、同時に固定レール後方側のラック用ストッパが倒立することで、次のラックを初めのラックと接触することなく待機させる待機レールを備えることを第三の特徴とする。さらにまた、搬出レール等のレールの横断面形状を、ラックに設けたローラが転動する水平なローラ軌道面と、該ローラ軌道面の左右両側と連続する一対の傾斜面とを有する凹状角形に形成したことを第四の特徴とする。加えて、葉詰め台の脚部の下端に外開き可能かつ着脱可能に枢着された連結部材により、葉詰め台とリフタが連結されていることを第五の特徴とする。加えて、くぼみを有する固定用金具をラックリフタの設置床面に固定し、ラックリフタの下部隅角に設けられた傾斜位置調整用のアジャスタの接地部を前記くぼみに嵌入させて、ラックリフタが所定位置に据付け固定されていることを第六の特徴とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、葉詰め台上で葉詰めされたラックを、リフタにより持ち上げて乾燥室内の棚レールに装着する葉たばこ吊込み装置であって、前記葉詰め台は、前記ラックを反転可能に保持するラック保持体と、該ラック保持体に固定され前記ラックを移動案内するガイドレールと、前記葉詰め台の前端部に設けられ前記ガイドレールの反転により該ガイドレールと連結する搬出レールとを備えることを第一の特徴とする。また、門形に形成したリフタを乾燥室と葉詰め台の間に配置すると共に、該リフタに、乾燥室側の棚レール及び葉詰め台側の搬出レールに連結可能な吊込レールを昇降自在に設けたことを第二の特徴とする。さらに、ラックにローラを設けたものでは、搬出レール等のレールの横断面形状を、ラックに設けたローラが転動するローラ軌道面と、該ローラ軌道面の左右両側と連続する一対の傾斜面又は片側傾斜面他方水直面とを有する凹状に形成したことを第三の特徴とする。さらにまた、葉詰め台が90度以上反転可能とされていることを第四の特徴とする。加えて、葉詰め台の脚部の下端に枢着された着脱可能な連結部材により、葉詰め台とリフタが連結されていることを第五の特徴とする。加えて、くぼみを有する固定用金具をラクリフタの設置床面に固定し、ラックリフタの下部隅角に設けられた傾斜位置調整用のアジャスタの接地部を前記くぼみに嵌入させて、ラックリフタが所定位置に据付け固定されていることを第六の特徴とする。
【0006】
乾燥室側の棚レールとラックリフタ(吊込み装置)側の吊込レールとは、上記のような特徴的なレール形状に形成することが好ましい。特に門型のラックリフタにおいては、前記レール内に作業員が出入できるように、葉詰め台側の搬出レールと吊込レールの間には開閉可能な橋渡し部分を設ける。すなわち、両レールの接続部には、補助レールとなる橋渡し用金具を起倒可能に取り付ける。この金具が起立している時は橋渡し部分が開いて、両レールの間を作業員が通れるようにする。一方、倒伏している時は、両レールの間を金具で連絡してラックが通れるようにする。
【0007】
ラックへの葉詰めが完了した後にラック保持体のみを、ラックストック部のある前方側に反転させ、ガイドレールと搬出レールに沿って、ラックを上記ストック部側に前進移送させる。排出レールには傾斜が付けられており、ラックを軽く押すだけで。その自重により自走して待機レール(搬送レール)に移動することができる。ここで、ラックリフタがラックを取りにくるまで待機させる。このあと、ラック保持体を元位置に回転して再び葉詰めを始める。尚、次に移送されるラックは、既に移送した前のラックに対して、所定間隔あけてストックできるように、特殊なストッパーを搬出レールに設ける。また、葉詰め台の搬出レールを取り替えるだけで、葉詰め台を直接乾燥室の前にセットして、葉詰め台側と乾燥室側の双方のレールどうしが直接つながった状態にし、そのまま連続的にラックを乾燥室に送り込む方式とすることもできる。
【0008】
ラックリフタと葉詰め台を分離させる方式と、あるいは両者を合体化させる方式とがある。分離方式では、ラックリフタが葉詰め台上のラックを取りに行き、ラックをラックリフタにより乾燥室の棚レールの高さまで持ち上げて、乾燥室内にラックを吊り下げていく。このとき、吊込レールの最前列に位置するラックをラックリフタで持ち上げると、特殊なストッパにより後列のラックが自動的に最前列に移動するように構成する。
【0009】
合体方式、すなわち門形ラックリフタと葉詰め台と(乾燥室と)を合体させたシステムでは、葉詰め台上で葉詰めしたラックを、ラック保持体とともに前側に自然に転がってゆく程度(90度以上)まで反転させ、可動レールの上に反転式ガイドレールが重なるようにして、ローラを介してラックリフタ側の吊込レールに自動移送させる。例えばこれを4回繰り返すと、ラックリフタの吊込レールの上にラックが4列乗る。この後、吊込レールを電動で上下動させ、乾燥室の棚レールの高さに合わせてから、ラックを押して乾燥室内に移動させる。このとき、ラックを手で押すときは、前記レール内または各装置の間に作業員が入らなければならない。これを考慮して、作業員が自由に出入りできるように、例えば、ラックリフタと葉詰台との間において、各レールどうしの接続部分の一部(長さ約40cm)を分離可能かつ回転可能に構成することで、この部分を持ち上げて自由に開くようにする。
【0010】
門形のラックリフタの場合は少しでも移動すると、吊込レールと乾燥室側の棚レールが位置ずれを生じたり、あるいは吊込レールが上下動するときに、互いに接触したり突き当たったりするおそれがある。これを防止すべく、ラックリフタを据え付ける際、ラックリフタの下部隅角に設けてある傾斜位置調整用のアジャスタ、とくに前側(乾燥室側)の二個のアジャスターを利用して、ラックリフタを所定位置に据付け固定する。即ちまず、くぼみを中央にもつ固定用金具を用意し、前記くぼみにアジャスタの接地部が嵌入できるように構成する。次いで、この金具をラックリフタの設置床面にアンカーボルト等で固定し、金具のくぼみにアジャスタを嵌入セットすればよい。これにより、ラックリフタを所定の吊込み位置に簡単にセットできる。
【0011】
門形のラックリフタの吊込レールの前側には、ラックの移動を規制するためにストッパを設ける。このストッパ方式では、ラックを乾燥室に移動させる時はストッパを解除させるが、ストッパは手動駆動タイプではなく、ソレノイド等のアクチュエータを駆動源として自動制御することが好ましい。
【0012】
この構成において、葉詰め台上でラックに葉詰めした後に、このラックを乾燥室内の棚レールに吊り込むには、まずラックをラック保持体と共に反転させる。次いで、反転状態のラックを搬送レールに沿って、葉詰め台の前側に移動させる。排出レールには傾斜が付けられており、ラックを軽く押すだけで。ラックはその自重により自走して吊込レールに移動することができる。次に、ラックとともに吊込レールを上昇させ、乾燥室内の棚レールと接続可能にセットする。セット後、ラックを押して乾燥室側の棚レールに乗り移すことで、乾燥室内へのラックの吊り込み作業が完了する。このとき、レールの形状に特徴があるため、前のレールを後のレールの上に重ねることができ、そのため、ラックがレールから脱落しない。このレールがあることでレールに傾斜をつけることができ、ラックはスムーズに移動して行く。
【0013】
このように本発明は、ラックリフタを用いてラックを乾燥室内のレールに装入させるものである。したがって、ラックの吊込み作業の機械自動化が可能になり、人手作業を省略して作業効率が大幅に高められる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は実施例1に係るラック式葉たばこ吊込み装置を示す斜視図、図2は図1の葉詰め台を示す斜視図、図3は同葉詰め台に葉詰めをするときの状態を例示する斜視図、図4は図1の葉詰め台を示す側面図、図5は図1のラックリフタを示す斜視図、図6は同ラックリフタの電動ストッパを示す斜視図、図7は同ラックリフタのレールの橋渡し部分を示す斜視図、図8は実施例2のラック式葉たばこ吊込み装置に係る葉詰め台を示す側面図、図9は同葉詰め台を示す平面図、図10は同葉詰め台を示す正面図、図11は同葉詰め台のレール部分を示す要部斜視図、図12は実施例2のラック式葉たばこ吊込み装置に係るラックリフタを示す斜視図である。
【0015】
【実施例1】
本実施例の全体的なシステムは、図1に示すように、ローラ付きのラック2にたばこの葉Tを詰めるための葉詰め台3と、ラック2を吊った状態で乾燥させる乾燥室4と、ラック2を持ち上げて乾燥室4に吊り込む門型のラックリフタ5とからなっている。これらの使用時の配置関係は、乾燥室4の入口にラックリフタ5を連結配置し、かつラックリフタ5の後端側に葉詰め台3を連結配置する。乾燥室4の構成について説明すると、乾燥室4の左右両側の内壁面には、一対の棚レール6が二段又は三段設けられ、棚レール6には、ラック2のローラがスライド可能に嵌まるようになっている。各棚レール6の長さは、ラック2を一定間隔おきに16列またはそれ以上吊り込めるように設定されている。
【0016】
図2乃至図4に示すように、葉詰め台3は、前端側が開いた平面コ字形の台本体8と、台本体8を支えるキャスタ9付きの脚部10、11と、台本体8の後端部に反転可能に設けたラック保持体12とからなり、脚部10の最下部には、連結部材13の一端が外開き可能に枢着されている。台本体8の前半部両側には起立部材14と17が間隔をあけて一体に形成され、本実施例では起立部材14に常に前傾状態の中間レール(搬送レールの1つ)16を設けているが、台本体8の前後方向の長さが短いときは不要である。さらに起立部材17には、前側レール(搬送レール)15の基端部が回動可能に取り付けられ、前側レール15は、前傾状態で、中間レール16及びラックリフタ5の吊込レール37と連繋するようになっている。
【0017】
脚部11の下部にはストッパペダル18が設けられ、ストッパペダル18にはリンク19の下端部が枢着され、リンク19の上端部側は、図4に示すように、ラック保持体12の動きを規制する下面側ストッパ20に着脱自在に連係されている。これにより、ストップペダル18を足で踏むとストッパ20の作動を解除して、ラック保持体12を反転できるようになっている。但し、ストッパは必ずしもなくてはならないものではない。
【0018】
次に、ラック保持体12について詳しく説明すると、ラック保持体12は、図2に示すように、水平ピン21を介して、中間部が台本体8に枢着されたハンドル22付きの格子状テーブル枠23と、テーブル枠23の後部上面の幅方向両側に垂設された左右一対の反転式ガイドレール25とを備え、テーブル枠23の後部には葉当て板24が立設されている。反転式ガイドレール25の平面形状は、後方側が開口した横断面コ字形に形成され、このガイドレール25は、台本体8を葉詰め台3の前端側に約角90度以上反転させると、台本体8前半側の中間レール16に連結され、これにより、ガイドレール25に装着されたラック2が中間レール16を経て、前側レール15側にスムーズに移動できるようになっている。このとき、ガイドレール25の先端は、中間レール16の上に乗り、更に各レールは前向きに少し傾いた(先が下がった)状態になるように構成されている。
【0019】
さらに、ガイドレール25、中間レール16及び前側レール15は連結状態では、前端側に行くにつれて下方に若干傾斜している。このため、ラック2はローラ1を介して、前記レール25、16、15上を自動的に移動できるようになっている。尚、一対のガイドレール25の間はラック受け部とされ、このラック受け部に葉詰め用ラック2が着脱自在に固定保持されるようになっている。
【0020】
ラック2の構造は、図2及び図3に示すように、細長い板状体26の両端に一対のL形側板27を取り付けた下ラック部(受けラック部)28と、下ラック部28に上方から嵌め込んで装着される上ラック部(串針ラック部)29とからなっている。各L形側板27の側面部には、嵌合係止部30が形成されていると共に、各L形側板27の前面部には、前方向に臨む上下一対のローラ1が取り付けられている。下ラック部28のローラ1は、ガイドレール25の溝部に転動可能に装着されるようになっている。さらに、ラック2の側面には、上、下両ラック部28、29を着脱可能に連結固定するためのパチン錠27aが付設されている。上ラック部29は多数の串針31及びコ字形枠部32を有し、枠部32は、下ラック部28の嵌合係止部30に着脱自在に嵌まるようになっている。
【0021】
図5に示すように、ラックリフタ5は下部にキャスタ34を有し、乾燥室4に連結可能な門型構造に形成されている。ラックリフタ5の下部四隅部には、高さ調整可能なアジャスタ35が上下動可能に螺着されていると共に、ラックリフタ5の下部手前側には被係止具36が突設されている。この被係止具36には、葉詰め台3側の連結部材13が着脱可能に係止できるようになっている。ラックリフタ5の内壁面両側には、一対の吊込レール37が昇降可能に取り付けられ、吊込レール37は、押釦スイッチ38の操作で起動するモータにより、任意の高さ位置に移動停止できるようになっている。吊込レール37の前端部分には、図6に示すように、ソレノイド式の電動ストッパ42が出没可能に取り付けられている。そして、電動ストッパ42の作動、解除に応じて、ラック2の移動が規制、許容されるようになっている。
【0022】
本実施例では、一対の吊込レール37内に作業員が入ってラック2を押し込めるように、ラックリフタ5側の吊込レール37と乾燥室4側の棚レール6との間には、橋渡し用の補助レール43が開閉可能に設けられている。すなわち、図7に示すように、ここでは吊込レール37の前端側接続部には、所定幅の補助レール43が起立及び倒伏可能に取り付けられ、起立時には両レール37及び6が分離することで、両レールの上昇及び下降ができるようになっている。また、倒伏時には両レール37及び6が橋渡しされることで、両者の間をラック2が円滑にスライドできるようになっている。
【0023】
ここで、レール37、6の横断面の形状は、ローラ1が転動するローラ軌道面51と、該軌道面51の左右両側と連続する一対の傾斜面52、53(又は片側傾斜面他方垂直面でも良い)とを有する凹溝状の角形に形成されている。これにより、ローラ1がレール37、6を転動する際に、ラック2がバラツキを生ずることなく、スムースにローラ1が両レール37、6を通過移動できるようになっている。このレール形状は、実施例に係る他のレール15、16、25、47、55にも適宜採用されている。
【0024】
使用時、ラックリフタ5は、乾燥室4側の棚レール6に吊込レール37を連結して使用されるが、このときラックリフタ5が不用意に移動するおそれがある。これを阻止するには、予めアジャスタ35の高さ位置を下方に移動させ、地面にアジャスタ35を接地させた状態でラックリフタ5を据え付ければよい。また、図5に示すように、アジャスタ35が挟持嵌合可能にされた規制板7を、設置床面に少なくとも乾燥室側左右二箇所取付けておけば、ラックリフタ5の前後左右の移動を確実に規制することができる。また使用時は、図1に示すように、ラックリフタ5の後ろ側(乾燥室4と反対側)には葉詰め台3を配置して、反転式ガイドレール25、中間レール16及び前側レール15と吊込レール37を連結させ、かつ連結部材13と被係止具36を連結させるものとする。上記レール25、16、15及び37は連結状態では、前端側(レール37側)に行くにつれて下方に若干傾斜している。
【0025】
実際に葉たばこ吊込み装置を使用して、ラック2を乾燥室4に吊り込むときは、葉詰め作業、吊込み準備作業及び吊込み作業を順次行う。まず葉詰め作業では、葉詰め台3に下ラック部28をセットし、生葉Tを下ラック部28に均一に並べる。このとき、生葉Tの葉柄部を葉当て板24に突き当てて生葉Tをそろえる。次に、上ラック部29を反転式ガイドレール25に沿って上から差し込む。次に、パチン錠27aにて上ラック部29と下ラック部28を連結固定する。
【0026】
葉詰め後の吊込み準備作業では、上ラック部29を軽く押さえながら、葉詰め台3の中央下部に設けたストッパペダル18を踏み、ストッパ20を解除させる。尚、このストッパ20は必ずしもなければならないものではない。そして、葉詰めしたラック2と共にラック保持体12を約角90度以上反転させ、ガイドレール25を中間レール16側と連結する。すると、ラック2はローラ1を介して、ガイドレール25から中間レール16及び前側レール15を経て、ラックリフタ5側の吊込レール37まで移動し、ここで電動ストッパ42に当たって一旦停止する。これにより、吊込レール37に1個のラック2が吊り込まれる。上記した一連の作業を1回又は複数回繰り返すことで、吊込レール37に1個又は複数個のラック2が吊り込まれることとなる。
【0027】
吊込レール37にラック2を1列又は複数列吊ったら、前側レール15と吊込レール37の連結を解除し、次に、乾燥室4へのラック2の吊込み作業を行う。この作業では、押釦スイッチ38の操作でモータ39を起動し、下ラック部28のローラ1が乾燥室4の棚レール6よりも若干(1〜2cm)上方に位置する高さで停止させ、電動ストッパ42を解除させると共に、ラック2を棚レール6の奥の方まで押し込む。以上で一連の作業工程が完了する。新たに下段又は上段の棚レール6にラック2を吊り込むときは、上記したことと同様の作業工程を繰り返せばよい。
【0028】
本装置は、上述のように、ラックリフタ5を用いてラック2を乾燥室4内の棚レール6に装入させるものである。したがって、ラック吊込み作業の機械化ないし省人自動化が可能になり、重くて長いラック2を持ち上げる過酷な重労働から解放され、女性や高齢者でもひとりで吊込み作業を行うことができる。また、本実施例では、ラック保持体12のガイドレール25を反転させるだけで、ラック2がラックリフタ5の吊込レール37まで自動的に移送でき、同時にラック2の葉詰め作業と吊込み作業を連続的に並行して行うことができ、従来方式に較べて生産効率が数倍に向上する。
【0029】
【実施例2】
次に、本発明の他の実施例を図面によって説明するが、実施例1と同様の構成要素にはそれと同一の参照符号を付して、その説明を省略する。本実施例の特徴は、葉詰め台3上にラック2を待機させ、このラック2をラックリフタ45で乾燥室(図1の符号4と同じ構造)まで搬送し、棚レール6の高さまで持ち上げて乾燥4内に挿入するようにしたものである。
【0030】
図8乃至図10に示すように、葉詰め台3は、平面コ字形の台本体8と、キャスタ9付きの脚部10、11と、反転可能なラック保持体12とからなっている。台本体8の前部に設けた起立部材50には、待機レール55が反転式ガイドレール25と連結可能な位置に設けられていると共に、一対のリフタ用のガイドプレート46が開閉可能に枢着されている。一対のガイドプレート46の間にラックリフタ45を装入させることで、葉詰め台3へのラックリフタ45の位置決め固定が可能になっている。待機レール(搬送レール)55は、図11に示すように、ストッパ46を付設した固定レール47と、固定レール47の後部上側に設けた中間レール48及びラック用ストッパ49からなり、これらストッパ46とストッパ49は、前後に揺動可能な揺動杆56でもって連結されている。そして、ストッパ46及び49、揺動杆56とによるリンク機構により、ラック2が固定レール47まで移動してストッパ46を倒伏させて停止すると、揺動杆56が図面右方向へ揺動し、同時にストッパ49が倒立することで、後部側の次のラック2がストッパ49に当接して、前方への移動が阻止されるようになっている。すなわち、次のラック2を初めのラック2と接触することなく待機させることができる機構とされている。
【0031】
ラック保持体12は、水平ピン21で枢着されたテーブル枠23と、上記実施例の各レールと同様の断面形状にされた反転式ガイドレール25を備え、テーブル枠23を反転させるとガイドレール25が待機レール55に連結するようになっている。この連結状態では、待機レール55の前端側が後端側よりも下方に若干傾斜しているため、ラック2が前側の固定レール47の方に自動的に移動する。ラック2は、実施例1と同じ構造であり、L形側板を取り付けた下ラック部と、これに着脱可能に装着される上ラック部とからなり、側板の側面部には、ガイドレール25に嵌まるローラと、枠部32が嵌合する嵌合係止部が設けられている。
【0032】
図12に示すように、ラックリフタ45はキャスタ34を有し、先端をコ字型とした吊り上げ部39が昇降可能に取り付けられ、吊り上げ部39は、押釦スイッチ38で起動するモータにより、任意の高さ位置に移動停止できるようにされている。この吊り上げ部39内側には、ラック2を着脱自在に保持し得るようになっているが、必要ならば吊り上げ部39には、ラック2のローラが嵌まる嵌合部分を形成してもよく、ラック2を保持する前端部分には、ラック移動規制用の電動ストッパを設けてもよい。
【0033】
上記構成において、葉詰めした後、前方ストック部としての待機レール55側にラック保持体12のみを反転させると、ガイドレール25と待機レール55が連結し、ラック2は待機レール55の側に前進する。するとラック2は、ストッパ46を倒して固定レール47上に停止する。このとき、ストッパ49は前記リンク機構により起立状態となり、次に前進してくる後列のラック2の移動は、このストッパ49にて阻止される。
【0034】
この後、待機レール55上のラック2は、葉詰め台3の前側に配置したラックリフタ45に載せられる。載せられたラック2は、ラックリフタ45により乾燥室まで運ばれて棚レールに吊り込まれる。尚、ラック2がラックリフタ45で持ち上げられた時、ストッパ46が解放されるため、ストッパ49のストッパ機能が解除され、後列のラック2の待機レール55への前進が許容される。このあと、反転状態のラック保持体12を元の状態に戻し、再び新たにラック2への葉詰め作業を続ける。上記した一連の作業を所定回繰り返すことで、乾燥室の棚レールに所定個のラック2を効率よく吊り込むことができる。
【0035】
本発明は実施例に限定されない。例えば、実施例ではラック側にローラを設けたが、レール側にローラまたはコロ部材を設けるものでもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、レールに沿って自動的に移送されるラックを、ラックリフタにより乾燥室内の棚レールに連続自動方式にて装入できるようにしたので、ラックの吊り込み作業の機械自動化が促進され、従来重労働とされた人手作業を省略することができるという優れた効果がある。とくに、ラックへの葉詰め込み作業とラックの吊込み作業とを同時並行的に行えることから、単位時間当たりの作業効率を従来に比べ数倍に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラック式葉たばこ吊込み装置を示す斜視図である。
【図2】葉詰め台を示す斜視図である。
【図3】葉詰め台に葉詰めをするときの状態を例示する斜視図である。
【図4】葉詰め台を示す側面図である。
【図5】ラックリフタを示す斜視図である。
【図6】ラックリフタの電動ストッパを示す斜視図である。
【図7】ラックリフタのレールの橋渡し部分を示す斜視図である。
【図8】ラック式葉たばこ吊込み装置に係る葉詰め台の他の実施例を示す側面図である。
【図9】葉詰め台の他の実施例を示す平面図である。
【図10】葉詰め台の他の実施例を示す正面図である。
【図11】葉詰め台の他の実施例を示す正面図である。
【図12】ラック式葉たばこ吊込み装置に係るラックリフタを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ローラ
2 ラック
3 葉詰め台
4 乾燥室
5 門型ラックリフタ
6 棚レール
7 規制板
8 台本体
9 キャスタ
10 脚部
11 脚部
12 ラック保持体
13 連結部材
14 起立部材
15 前側レール(搬送レール)
16 中間レール(搬送レール)
17 起立部材
18 ストッパペダル
19 リンク
20 ストッパ
21 水平ピン
22 ハンドル
23 テーブル枠
24 葉当て板
25 反転式ガイドレール
26 板状体
27 L形側板
28 下ラック部
29 上ラック部
30 嵌合係止部
31 串針
32 枠部
34 キャスタ
35 アジャスタ
36 被係止具
37 吊込レール
38 押釦スイッチ
39 吊り上げ部
42 電動ストッパ
43 補助レール
45 ラックリフタ
46 ストッパ
47 固定レール
48 中間レール(搬送レール)
49 ストッパ(待機用)
50 起立部材
51 ローラ軌道面
52 傾斜面
53 傾斜面
55 待機レール(搬送レール)
56 揺動部材

Claims (6)

  1. 葉詰め台上で葉詰めされたラックを、リフタにより持ち上げて乾燥室内の棚レールに装着する葉たばこ吊込み装置であって、前記葉詰め台は、前記ラックを90度以上反転保持するラック保持体と、該ラック保持体に固定され前記ラックを移動案内するガイドレールと、前記葉詰め台の前端部に設けられ前記ガイドレールの反転により該ガイドレールと連結すると共に、リフタの吊込レールと接離可能に回動する搬出レールとを備えたことを特徴とするラック式葉たばこ吊込み装置。
  2. 門形に形成したリフタを乾燥室と葉詰め台の間に設置すると共に、該リフタに、乾燥室側の棚レール及び葉詰め台側の搬出レールに連結可能な吊込レールを昇降自在に設け、該吊込レールと前期乾燥室側の棚レールとの間を接離する補助レールを設けたことを特徴する請求項1記載のラック式葉たばこ吊込み装置。
  3. その先後両端にラック用ストッパを付設した固定レールと、これら双方のラック用ストッパを前後に揺動可能に連結する揺動杆とからなり、ラックが移動して固定レール先端側のストッパを倒伏させると、揺動杆が揺動し、同時に固定レール後方側のラック用ストッパが倒立することで、次のラックを初めのラックと接触することなく待機させる待機レールを備えることを特徴とする請求項1記載のラック式葉たばこ吊込み装置。
  4. 搬出レール等のレールの横断面形状を、ラックに設けたローラが転動する水平なローラ軌道面と、該ローラ軌道面の左右両側と連続する一対の傾斜面とを有する凹状角形に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のラック式葉たばこ吊込み装置。
  5. 葉詰め台の脚部の下端に外開き可能かつ着脱可能に枢着された連結部材により、葉詰め台とリフタが連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のラック式葉たばこ吊込み装置。
  6. くぼみを有する固定用金具をラックリフタの設置床面に固定し、ラックリフタの下部隅角に設けられた傾斜位置調整用のアジャスタの接地部を前記くぼみに嵌入させて、ラックリフタが所定位置に据付け固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載のラック式葉たばこ吊込み装置。
JP2000244749A 2000-08-11 2000-08-11 ラック式葉たばこ吊込み装置 Expired - Fee Related JP3617031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244749A JP3617031B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 ラック式葉たばこ吊込み装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244749A JP3617031B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 ラック式葉たばこ吊込み装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002051759A JP2002051759A (ja) 2002-02-19
JP3617031B2 true JP3617031B2 (ja) 2005-02-02

Family

ID=18735390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000244749A Expired - Fee Related JP3617031B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 ラック式葉たばこ吊込み装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3617031B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103404959B (zh) * 2013-08-27 2015-12-09 中国烟草总公司重庆市公司丰都分公司 一种烟叶分离式穿针装烟悬挂方法
CN103584269A (zh) * 2013-11-25 2014-02-19 云南省烟草公司文山州公司丘北县分公司 高效轨道筐式散烟烘烤装置
CN114916693B (zh) * 2022-04-29 2023-05-23 成都琅思智能设备有限公司 一种烟叶晾晒运输悬挂小车

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002051759A (ja) 2002-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3617031B2 (ja) ラック式葉たばこ吊込み装置
JP2007143543A (ja) 葉たばこの葉詰め・吊り込みシステム
JP2010004747A (ja) 葉たばこ吊り込み装置
JP3136145B1 (ja) 葉たばこの葉詰め・吊り込み装置
JP2004113096A (ja) 葉たばこラックリフタ
JP3629611B2 (ja) 葉たばこ吊込装置
JP2521050Y2 (ja) 衣類収納装置
JP3909272B2 (ja) 葉たばこの葉詰め・吊り込みシステム
JP4007983B2 (ja) 葉たばこ葉詰め・吊り込み装置
JPH0547596Y2 (ja)
JP2003061638A (ja) ラック式葉たばこ吊込み取卸し装置
JP3914472B2 (ja) 葉たばこの葉詰め作業台
JPS6320647Y2 (ja)
JP4057160B2 (ja) 建物ユニット内への物品積込装置
JP2003135047A (ja) ラック式葉たばこ吊込装置
JPH0432364Y2 (ja)
JPH0119873Y2 (ja)
JP2004033184A (ja) 葉たばこ取卸装置
JPH0448567B2 (ja)
JP2691878B2 (ja) 自動麻雀卓
JPH0734695U (ja) 葉たばこハンガー装置
JPH0719790Y2 (ja) 刷版搬出装置
JPH0316626Y2 (ja)
JPH036575Y2 (ja)
JP2003289841A (ja) 葉たばこの葉編み・吊り込み・取り卸し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040311

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20040607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040913

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees